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【例文6選】保育士の志望動機の書き方|作成前に準備すべきことや注意点も紹介

この記事では、保育士の志望動機の書き方を徹底解説しています。

志望動機の基本的な書き方だけではなく、志望動機を差別化するコツやNG例まで紹介しています。保育士を目指している場合は必見の内容ですよ。

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目次

保育士の志望動機はなぜ重要?

保育士を目指すうえで、志望動機は単なる「やる気アピール」ではありません。採用する園側は、あなたがどんな価値観で保育に向き合おうとしているのか、どんな経験や考えがその原点にあるのかを見ています。

たとえば「子どもが好きだから」という動機はよくあるものですが、それだけでは“保育の仕事”に必要な視点や覚悟までは伝わりません。

実際の現場では、子どもとの関わりだけでなく、保護者との信頼関係づくりや、職員同士の連携、思い通りにいかない日々への向き合いも求められます。

だからこそ、志望動機では「なぜ保育なのか?」という問いに、自分なりのストーリーで答えることが大切です。

たとえば、子どもとの関わりのなかで感じたやりがいや、保育園での実習・アルバイト経験から学んだことを軸にすれば、あなたにしか書けない言葉になります。

志望動機は“評価されるため”の文章ではなく「あなたの姿勢を伝えるため」の入り口です。まずは、自分自身の経験や想いに向き合うことから始めてみましょう。

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保育士の志望動機を書く前に準備しておくべき4つのこと

いきなり志望動機を書こうとしても、なかなか言葉が出てこない……そんな壁にぶつかる就活生も多いのではないでしょうか。

特に「想いはあるはずなのに、うまく文章にできない」というもどかしさを感じる方もいるかもしれません。

大切なのは、いきなり書き始めるのではなく、まずは自分の気持ちや経験を丁寧に整理することです。焦って進めるよりも、準備をしっかり行えば、自然と説得力のある文章が書けるようになります。

ここでは、保育士としての志望動機を書くうえで大切な4つのポイントを紹介します。

  1. 保育士を目指した理由を言語化する
  2. 志望先の保育園を選んだ理由を明確にする
  3. 動機の根拠となる具体的なエピソードを整理する
  4. その園でどのように貢献できるかを考える

① 保育士を目指した理由を言語化する

保育士という仕事に対する思いは、人それぞれ異なります。ただ「子どもが好きだから」という理由だけでは、多くの志望者と同じ印象になってしまい、採用担当者の心に残りにくいかもしれません。

だからこそ、「なぜ自分は保育士を目指すのか」を丁寧に言葉にしていくことが大切です。これは、自分自身の原点を見つめ直す機会にもなります。

たとえば、実習中に子どもと関わる中で「ただ可愛いだけではない」「命を預かる責任がある」と感じた経験や、ボランティアで親子の信頼関係の深さに感動した体験などを思い出してみてください。

「どんなときに心が動いたか」「その経験が自分にどんな気づきを与えたか」を意識して整理すると、自分らしい志望理由が見えてきます。

感情だけではなく、価値観や学びも含めて伝えることができれば、思いのこもった志望動機として読み手に届くでしょう。

② 志望先の保育園を選んだ理由を明確にする

「保育士になりたい」という気持ちがいくら強くても、志望先の園とのつながりが見えなければ説得力は生まれません。

採用担当者が気になるのは、「なぜこの園を選んだのか」という具体的な理由です。ここが曖昧だと、「他の園でもよいのでは」と感じられてしまうかもしれません。

まずは園のホームページやSNSを活用して、保育理念や方針、行っている活動などを調べてみましょう。園児との関わり方や先生たちの雰囲気から、その園ならではの魅力が見えてくるはずです。

たとえば、「家庭的な雰囲気で一人ひとりに丁寧に向き合っている姿勢に共感した」「地域と連携した保育を行っているところに惹かれた」といった、自分の価値観と重なる部分を明確にすることが大切です。

「この園だから働きたい」と思えた理由を自分の経験や考え方とつなげて伝えることで、共感と納得のある志望動機になるでしょう。

③ 動機の根拠となる具体的なエピソードを整理する

気持ちのこもった志望動機を伝えるには、自分自身の経験に基づいた具体的なエピソードが欠かせません。抽象的な思いや理想だけでは内容がぼやけてしまい、印象に残らないおそれがあります。

たとえば、「子育てサークルに参加した際、初めは子どもとの関わり方がわからず戸惑った。

でも何度も顔を合わせるうちに少しずつ笑顔を見せてくれるようになり、自分が信頼されていく実感が嬉しかった」といったように、体験の中で得た感情や学びを具体的に伝えてみてください。

保育実習での印象深い出来事も良い題材です。「泣いていた子どもに寄り添う先生の姿を見て、信頼関係を築くことの大切さを感じた」といったように、観察したことから得た気づきも強い動機の裏づけになります。

「どんな場面で」「何を感じたのか」「そこからどう変わったのか」を丁寧に振り返ることで、あなただけの言葉で語れる志望動機になります。

それが、他の応募者との差を生むポイントにもなるでしょう。

④ その園でどのように貢献できるかを考える

志望動機を伝えるうえで忘れてはならないのが、「自分がその園でどのように役立てるか」という視点です。

採用担当者は、「この人と一緒に働くイメージが持てるか」「園にどんな良い影響を与えてくれそうか」を見ています。そこで大切になるのが、自分の経験や学びをどう活かすかを具体的に示すことです。

たとえば、「大学で発達心理を学び、子ども一人ひとりの気持ちに寄り添う姿勢を身につけてきた」「実習で保護者対応を経験し、相手に寄り添った丁寧なコミュニケーションを心がけてきた」など、自分の強みを言葉にしてください。

また、「子どもの挑戦をそばで見守り、自分も一緒に成長していきたい」といったように、園でどんな存在でありたいかをイメージできる表現も効果的です。

園とのつながりを意識したうえで、自分なりの貢献の仕方を伝えれば、具体性と意欲が両立した説得力ある志望動機になります。

自分の未来像を描きながら、前向きな気持ちを伝えていきましょう

他と差がつく保育士の志望動機にするための工夫

「子どもが好き」という気持ちは、多くの就活生が持っている共通の出発点です。
ですが、それだけでは採用担当者の印象に残る志望動機をつくることは難しいでしょう。

ここでは、「この人に一度会ってみたい」と思ってもらえるような、あなただけの志望動機をつくるための4つの視点を紹介します。

  1. 園が発信している言葉から、価値観や人柄を読み取る
  2. 自分の経験を「できること」に変換して伝える
  3. 実習中に気づいたことを言語化する
  4. 自分がなりたい保育士像と、園の方針を重ねる

① 園が発信している言葉から、価値観や人柄を読み取る

保育園が発信する情報の中には、その園ならではの価値観や空気感が詰まっています。ホームページの紹介文やSNSでの投稿、写真の雰囲気、先生の言葉づかいなどを丁寧に読み解くことで、「この園が大切にしていること」が浮かび上がってくるはずです。

とくにInstagramなどのビジュアル中心のメディアでは、日常の保育風景や行事の様子、先生たちと子どもたちの関わりがリアルに伝わってきます。

そこに映る「一人ひとりを大切にしている姿勢」や「のびのびとした雰囲気」から、あなたが共感できるポイントを見つけてみてください。

たとえば、ある園のSNSでは「その子らしさを尊重する」という言葉が繰り返し使われていました。

それに共感した学生は、自分も個性を認められた経験から、その価値観を大切にしたいと考え、志望動機につなげていました。

園が大事にしている言葉や考え方に、自分の経験や思いを重ねることで、より深く、あなただけの動機が見えてきます。

それが、他の応募者との差を生む大きな要素になります。

② 自分の経験を「できること」に変換して伝える

エピソードを語るとき、単に「こんな経験をしました」と並べるだけでは、印象に残りにくいものです。

その経験から「何ができるようになったのか」「どんな視点を持つようになったのか」といった成長や強みまで言語化してはじめて、説得力が生まれます。

たとえば、実習中に「言葉がけに迷って距離を縮められなかった子がいた」という経験があるとします。

そこで感じた悔しさや反省を経て、「子どもの表情や行動をよく観察し、言葉よりも“そばにいる安心感”を大切にしたい」と考えるようになった、という流れなら、具体性と実践性を兼ね備えた志望動機になります。

「できること」はスキルだけではありません。「考える力」や「相手の立場に立つ視点」なども立派な強みです。

自分の経験から何を学び、何を大事にしたいのか。その延長線上にある“自分らしい強み”を伝えることで、採用担当者の心に響く内容になります。

③ 実習中に気づいたことを言語化する

実習は、保育の現場に直接触れられる貴重な機会です。単に作業をこなすだけではなく、子どもや先生との関わりの中で、自分なりの「気づき」が生まれる瞬間があります。

その気づきをどう言葉にするかが、志望動機の深さを決めると言っても過言ではありません。

たとえば、「いつも静かな子に声をかけるタイミングを逃してしまい、自分の偏った目線に気づいた」という経験があったとします。

そこから「すべての子どもに平等なまなざしを向ける大切さ」を実感したという言葉は、保育士としての成長を感じさせる強いエピソードになります。

また、先生のちょっとした声かけや行動に感動した経験も、志望動機の材料になります。
「子どもの気持ちに寄り添った対応を見て、自分もあんな風に信頼される存在になりたいと思った」など、実習から得た感動や学びを、できる限り自分の言葉で伝えてください。

実習は失敗や反省も含めて、成長の宝庫です。気づきを丁寧に言語化できれば、他の応募者とは一味違う、厚みのある志望動機になります。

④ 自分がなりたい保育士像と、園の方針を重ねる

志望動機をつくるうえで、自分が目指す「理想の保育士像」を持っておくことはとても重要です。

そのうえで、志望先の園が掲げる方針や価値観と、自分の理想がどこで重なるのかを丁寧に言葉にしていくと、納得感のある志望動機ができあがります。

たとえば、「子どもが安心できる居場所をつくれる保育士になりたい」という思いがある場合、家庭的な雰囲気を大切にしている園とは、親和性が高いでしょう。

また、「失敗を見守る保育」に共感している園なら、「子どもの挑戦を支える姿勢に共鳴した」と伝えることができます。

このとき注意したいのは、理想がふわっとしすぎないこと。
実習やボランティアなどの経験から感じた「具体的な場面」や「出会った先生の姿」などを交えて書くと、現実味が生まれます。

自分の将来像と園の考えが自然に重なっていることを伝えられれば、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性が高まります。

それが、他と差がつく志望動機をつくる最大のポイントです。

【例文】保育士の志望動機|ケース別

志望動機を書こうとしたとき、「何から書けばいいのか分からない」と悩む方は多いのではないでしょうか。

そんなときは、自分と似た立場の人がどんな動機を持っているのかを知ることが、書き出しのヒントになります。

ここでは、就活生に多い3つのケースに分けて、志望動機の例文を紹介します。

  1. 保育実習の経験をもとにした例文
  2. 子どもとの関わりをきっかけにした例文
  3. 教育・福祉への関心を軸にした例文

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①保育実習の経験をもとにした例文

保育実習の出来事は、単に“やりがい”だけでなく、自分に足りなかったことや向き合った感情まで含めて書くと、印象的な志望動機になります。

《例文》

保育実習の3日目、1人の子が泣いているのを見て、私はただ立ち尽くすことしかできませんでした。

先生が静かに子どもの背に手を添えると、少しずつ落ち着いていった姿を見て、「声をかけるより、そばにいることが安心になることもある」と気づきました。

私はこれまで「元気に接すること」が正解だと思っていましたが、それだけでは足りない場面もあると実感しました。

この経験から、子どもの気持ちに寄り添い、その子にとって必要な距離感で関われる保育士を目指したいと思うようになりました。

子どものペースや気持ちを尊重しながら関わる保育方針に共感し、私もそうした関わりを実践できるよう学びたいと感じました。

《解説》
成功体験よりも「戸惑いや失敗」が含まれていると、読者は共感しやすくなります。エピソードの中に“考えの変化”があると、文章に深みが出ます。

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②子どもとの関わりをきっかけにした例文

アルバイトやボランティアなどで子どもと接する機会があった人は、その中で感じた想いや気づきを深掘りすると、説得力のある志望動機が書けます。

《例文》

高校時代、地域の児童館で読み聞かせボランティアをしていたことがきっかけで、子どもと関わる仕事に興味を持つようになりました。


最初は緊張してうまく読めなかったのですが、ある日、読み終えたあとに「もっと読んで」と言ってくれた子がいて、心から嬉しかったのを覚えています。

そこから絵本の選び方や読み方を工夫するようになり、回を重ねるごとに、子どもたちが笑ったり驚いたりする瞬間が増えていきました。

そんな姿を間近で見て、「子どもの反応を引き出す関わり」にやりがいを感じました。

子どもの気持ちに寄り添いながら、その子らしさを引き出せる保育士を目指したいと思い、志望いたしました。

《解説》
「どんな関わり方をして、どんな反応があったか」が具体的に書かれていると、文章にリアリティが出ます。

経験だけで終わらせず、「そこから得た価値観」まで言語化するのがポイントです。

③教育・福祉への関心を軸にした例文

大学で福祉や教育を学んできた人は、学びをきっかけにどんな価値観を持ったのかを、保育士の仕事と結びつけて伝えると効果的です。

《例文》

大学では社会福祉を学び、子育て中の家庭が直面する課題について考える機会が多くありました。

例えば、シングルマザーの家庭では経済的な不安に加え、頼れる人がいないことで精神的にも孤立しやすいという話を聞いたとき、「子どもだけでなく、親も支えられる存在が必要だ」と感じました。

保育士は、子どもの成長に寄り添うだけでなく、家庭全体の安心につながる大切な役割を持っていると知り、この仕事を志しました。

地域の人とのつながりを大切にし、家庭との関係を丁寧に築いている貴園の姿勢に強く共感し、自分の学びを活かして貢献したいと考えています。

《解説》
学びのテーマを保育士という仕事と「どう結びつけたか」をしっかり伝えると印象に残ります。社会課題への関心だけで終わらず、行動への動機として語るのがコツです。

【例文】保育士の志望動機|職場別

保育園にはさまざまな種類があり、それぞれの園で求められる役割や関わり方も異なります
そのため、どの園で働きたいのかによって志望動機の書き方も変える必要があります。

ここでは、園のタイプ別に志望動機の例文を紹介します。

  1. 認可保育園を志望する例文
  2. 小規模保育園を志望する例文
  3. こども園を志望する例文

①認可保育園を志望する例文

認可保育園では、0歳〜5歳と年齢層が幅広く、子どもの成長を長く見守れることが大きな魅力です。
ここでは、そうした環境に魅力を感じた就活生の志望動機をご紹介します。

《例文》

大学の保育実習で通った認可保育園では、0歳児から年長クラスまで幅広い年齢の子どもたちが同じ園で過ごしていました。

最初は泣いてばかりだった子が、数日後には笑顔で手を振ってくれた瞬間に、成長を近くで感じられる保育のやりがいを実感しました。

また、年長さんが小さい子の靴をそっと揃えてあげる場面など、異年齢のつながりから育まれるやさしさに何度も心を動かされました。

一人ひとりの変化や成長を長期的に見守るなかで、その子らしさを大切にできる保育士になりたいと強く思うようになりました。

そんな保育を実現できる環境として、認可保育園で働きたいと考えています。

《解説》
「異年齢の関わり」や「成長を見守る喜び」を織り交ぜると、認可園ならではの魅力が自然に伝わります。

一人の子の変化を描くことで、視点の深さを出すことができます。

②小規模保育園を志望する例文

ここでは、「子ども一人ひとりと丁寧に向き合いたい」「保護者と近い距離で関わりたい」と考える就活生に向けた、小規模保育園を志望する例文をご紹介します。

《例文》

大学での保育ボランティアを通して、小規模保育園の魅力を強く感じました。

園児が少人数のため、担当の先生が一人ひとりの子に時間をかけて話を聞いたり、ちょっとした体調や気分の変化にもすぐに気づいて対応している姿が印象的でした。

ある日、母子分離に不安を感じて泣いてしまう子に対して、先生が「お母さんにも、がんばってる様子伝えておくね」と優しく声をかけたことで、その子が少しずつ安心して過ごせるようになったのを見て、保護者との信頼関係の大切さにも気づきました。

子どもの気持ちに丁寧に寄り添い、保護者と協力しながら支える保育ができるよう、小規模な環境で学び、成長したいと考えています。

《解説》
「少人数の中で築かれる信頼関係」や「子どもへの丁寧な関わり」を具体的に描くと、小規模園らしさが伝わります。実際の関わりシーンを描写すると説得力が増します。

③こども園を志望する例文

ここでは、「子どもの成長を長く見守りたい」「幼児教育にも関心がある」と感じている学生に向けて、こども園を志望する例文をご紹介します。

《例文》

大学の授業でこども園を見学した際、朝の自由時間に年長の子が年少の子の靴をそっと揃えてあげている場面に立ち会いました。

先生が促したわけではなく、日々の中で自然に育まれた思いやりの行動だったことに感動しました。

保育と教育が連携しているからこそ、子どもたちが互いに学び合い、心を育てていく土台ができていると感じました。

私は、年齢の異なる子ども同士が関わり合う中で育つ「人とのつながり」や「優しさ」に深く共感しています。

だからこそ、こども園という環境で、保育士として子どもたちの心の成長に長く関わっていきたいと考えています。

《解説》
こども園ならではのエピソード(異年齢交流や就学前までの継続的な関わり)を交えることで、志望先との相性を具体的に伝えられます。実際に見た場面を丁寧に描写すると、説得力が増します。

保育士の志望動機を書く上で気をつけたいポイント

せっかく丁寧に志望動機を書いても、気づかないうちに“もったいない書き方”になっていることがあります。

ここでは、保育士を目指す就活生が陥りがちなNGパターンと、その回避方法を紹介します。

  1. 待遇や福利厚生を志望理由の中心にしていないか
  2. 志望動機を複数園で使い回していないか
  3. 「子どもが好き」だけで終わる内容になっていないか
  4. 「成長したい」など受け身な表現で終わっていないか

① 待遇や福利厚生を志望理由の中心にしていないか

保育士という仕事を目指すうえで、「働きやすさ」はとても大切な要素です。長時間勤務や体力的な負荷があることを踏まえれば、休日や福利厚生の内容が気になるのは自然なことですし、将来を見据えて安定した環境を求めるのも無理はありません。

しかし、そのような待遇面の話ばかりを志望理由の中心に据えてしまうと、「どの園でもよいのでは」と思われかねません。

たとえば「週休2日で働きやすそうだった」「住宅手当があるから安心」といった表現ばかりが目立ってしまうと、相手の印象に残るのは“制度に惹かれた人”という評価だけです。

もちろん、安心して長く働けることは重要な条件です。ただし、その事実を伝えるにしても、「共感した園の理念や保育方針」や「実習中に感じた園の雰囲気」など、園への思いや価値観とのマッチを軸に語ったうえで、「この制度があったから、ここで働き続けたいと思えた」と補足的に触れる方が自然です。

「この園だから働きたい」という気持ちが伝わるかどうかが志望動機では問われます。待遇に言及する場合は、それが“手段”であって“目的”ではないことを意識して書くようにしましょう。

② 志望動機を複数園で使い回していないか

就職活動が本格化してくると、複数の園にエントリーすることになります。限られた時間の中で、少しでも効率的に進めようと考え、同じ志望動機を使い回したくなることもあるでしょう。

気持ちは分かりますが、それが「テンプレート」のように見えてしまうと、読む側には「この園じゃなくてもいいのでは?」という印象を与えてしまいます。

特に危険なのは、園名だけを差し替えたような文章です。仮に内容がそれなりに整っていたとしても、表面的な印象は拭えませんし、最悪の場合は園名の記載ミスというミスコミュニケーションにもつながりかねません。

それでは、せっかくの熱意も伝わらず、信頼を損なうリスクがあります。園ごとに、保育理念、規模、方針、地域との関わり方、保育の特色などが大きく異なります。

だからこそ、「なぜこの園なのか」という観点を大切に、自分が共感したポイントを明確に伝える必要があります。

たとえば「地域と連携した保育を行っている点に惹かれた」「子どもの個性を尊重する方針に共感した」など、自分自身の価値観や体験と結び付けて書くことで、説得力が増します。

使い回しではなく、“その園に向けた志望動機”を心を込めて伝えることが、選考通過のカギを握ります。

③ 「子どもが好き」だけで終わる内容になっていないか

「子どもが好きだから保育士になりたい」という気持ちは、誰もが自然に抱く志望動機の一つです。
しかし、問題なのはその理由だけで志望動機を完結させてしまうことです。

気持ちは本物でも、それだけでは他の応募者と同じ印象になってしまい、読み手の印象に残りづらくなります

大切なのは、「なぜ好きなのか」「どんな体験があってそう思うようになったのか」を深掘りすることです。

たとえば、「アルバイト先で、最初は距離があった子どもが自分を信頼してくれるようになった瞬間に、保育のやりがいを感じた」といった経験は、単なる“好き”という気持ちを超えた説得力を持ちます。

また、子どもが好きという感情の奥には、「安心させてあげたい」「成長を見守りたい」「信頼関係を築きたい」といった個人の価値観が隠れているはずです。

そうした部分に焦点を当てて書くことで、あなたらしさが際立ち、採用担当者の記憶に残る志望動機に仕上がります。

気持ちを伝えるのは大切ですが、それをどう表現するかによって印象は大きく変わります。「好き」だけではなく、その“先”にある想いまでしっかりと伝えるようにしましょう。

④ 「成長したい」など受け身な表現で終わっていないか

「保育士として成長したい」「現場で学ばせてもらいたい」という気持ちは、就活生にとって素直な思いでしょうし、実際にその姿勢は大切です。

しかし、そうした表現が「受け身」に感じられてしまうこともある点には注意が必要です。採用する側が見ているのは、「この人が園でどのように活躍してくれるか」「どのような価値を与えてくれそうか」という視点です。

成長や学びを強調しすぎると、「教えてもらう前提」「依存的」といった印象を与えてしまうおそれがあります。

たとえば、「子どもが挑戦する姿に刺激を受け、自分も挑戦し続けられる保育士でありたい」「子どもたちの気持ちを理解する力を高め、日々の関わりに活かしていきたい」といった表現に変えることで、主体的で前向きな印象になります。

保育の現場は、子どもと一緒に自分自身も育っていく環境です。「教えてもらう」ではなく、「ともに育ち合う」という姿勢が伝われば、より魅力的な志望動機となります。

自分の意思で行動し、努力を重ねていく前向きな姿勢を表現することで、採用担当者の心にも響く内容に仕上がるはずです。

保育士の志望動機のポイントを理解して好印象を目指そう!

保育士を目指すうえで「志望動機」は、あなたらしさを最も伝えられる重要なパートです。実際、保育士の志望動機がしっかり書けている人ほど、園側からも「一緒に働きたい」と感じてもらいやすくなります。

そのためには、ただ「子どもが好き」という気持ちだけで終わらず、自分の価値観や経験と保育園の方針をどう重ねられるかを丁寧に整理しておくことが大切です。

本記事で紹介した準備のステップや例文、注意点などを参考に、自分だけの言葉で「なぜ保育士を目指すのか」を深掘りしながら、他の応募者と差がつく志望動機を目指してください。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。