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製紙業界の全体像と職種・企業を徹底解説|ランキングも紹介

この記事では、製紙業界の仕組み・分野・主要企業・売上高ランキングを徹底解説しています。

他にも、製紙業界の職種別の仕事内容や志望動機の例文も紹介しているので、製紙業界を目指ししている場合は必見の内容ですよ。

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製紙業界とは?

製紙業界とは、紙や段ボール、ティッシュなどの紙製品を生産・供給する産業です。

私たちの日常生活に深く関わるにもかかわらず、どのような企業がどう紙をつくっているのかを知っている人は多くないかもしれません。

製紙業界は、主に「パルプの生産」「紙の製造」「紙製品の加工」の3つの工程で構成されています。これらは1社で完結する場合もあれば、分業で行われることもあるでしょう。

多くの製品は企業間取引(BtoB)を通じて市場に出回っており、消費者が店頭で手にする製品の裏側では、多くの企業が関わっています。

近年では「紙離れ」により、業界全体が縮小している印象を持たれることもあります。これは主に印刷用紙の需要が減っているためです。

ただし、トイレットペーパーやティッシュ、段ボールなどの生活に欠かせない製品の需要は安定しており、依然として市場規模は大きいといえるでしょう。

このように製紙業界は、目立つ存在ではないものの、人々の生活を支える重要な役割を果たしています。就職先として考えるなら、まずはこの業界の全体像をしっかり理解しておくことが大切です。

製紙業界の主な分野

製紙業界は一見似ているように見えて、実は企業ごとに扱う製品や工程が異なる複数の分野に分かれています。分野ごとの特徴を把握することは、自分に合った企業選びのヒントにも。

ここでは、製紙業界を代表する3つの分野を紹介します。

  1. パルプ・紙系
  2. 加工紙・厚紙系
  3. 総合系

① パルプ・紙系

パルプ・紙系は、木材からパルプを作り、そこから紙そのものを製造する分野です。印刷用紙や新聞紙、コピー用紙など、私たちの生活に身近な紙製品の多くがここで生産されています。

この分野では、生産設備の管理や原料の調達、環境対策など、幅広い業務に関わることができるのです。特に、持続可能な森林経営やリサイクル技術への関心が高まっており、環境問題に対する意識も重要。

デジタル化によって紙の需要は減少傾向にありますが、包装用や特殊用途の紙は今も一定のニーズがあります。紙の原点を支える分野として、モノづくりや環境課題に興味がある人に向いているでしょう。

② 加工紙・厚紙系

加工紙・厚紙系は、パルプから作った紙をさらに加工し、特殊な用途に対応した製品を生み出す分野です。

たとえば、紙コップやお菓子のパッケージ、紙おむつなど、単なる「紙」を超えた機能を持つ製品がここに含まれます。

この分野の特徴は、製造だけでなく研究や開発の要素も強いことです。強度や防水性など、製品の性能を高めるための化学処理や技術が求められることも多く、理系の知識が生かされる場面が多くあります。

また、包装業界や医療分野と連携する場面も多く、異業種とのつながりが深いのも魅力です。

今後はプラスチックの代替として環境にやさしい紙素材の活用が進むことから、社会課題に取り組む姿勢も求められるでしょう。

③ 総合系

総合系は、紙の製造から加工、流通、販売までを一貫して行う企業が属する分野です。

印刷用紙や段ボールなどの素材から、ティッシュやトイレットペーパーといった日用品まで、多彩な製品を手がけています。

この分野の大きな特徴は、製造だけでなく営業や商品企画、マーケティングなど多様な業務があることです。文系・理系問わず活躍の場が広がっており、自分の強みを生かしやすい環境が整っています。

海外展開にも力を入れている企業が多く、グローバルに働きたい人にも適しています。

ただし、幅広く事業を行っている分、志望動機が漠然としていると伝わりにくくなるおそれがあるため、自分の興味のある業務を明確にしておくことが重要です。

製紙業界の現状

製紙業界は、紙の需要変化にあわせて大きく動いています。「紙離れ」といわれる一方で、すべての紙製品の需要が落ち込んでいるわけではありません。

ここでは、日本の製紙業界の今の状況を4つの視点で整理します。

  1. 日本の紙の生産量は世界トップクラス
  2. 印刷用紙の需要は減少傾向
  3. 生活用紙や段ボールの需要は安定
  4. 環境負荷は減少傾向

① 日本の紙の生産量は世界トップクラス

日本は、年間で約2,000万トン以上の紙を生産しており、世界でも上位に位置しています。国内需要だけでなく、海外輸出も行われているため、生産量は非常に多いといえるでしょう。

生産技術の高さや品質の安定性も、国際的に評価されているのです。扱っている紙の種類は幅広く、文化用紙、包装用紙、産業用紙など多岐にわたります。

「紙離れ」の印象があるかもしれませんが、実際には生産力は高いまま維持されており、日本の製紙業界は今もなお存在感を保っているのです。

② 印刷用紙の需要は減少傾向

スマートフォンやパソコンの普及により、新聞や雑誌、カタログといった印刷物の発行数は減っています。また、企業でのペーパーレス化の動きも後押しとなり、印刷用紙の需要は減少。

このまま印刷用紙に依存するかぎり、業界としての成長はむずかしいかもしれません。そこで、企業は包装用紙や生活用紙など、安定した需要のある分野へと事業の比重を移しています。

このような取り組みによって、新たな成長のチャンスを見出そうとしているのです。

③ 生活用紙や段ボールの需要は安定

ティッシュやトイレットペーパーといった生活用紙は、家庭での消費が続く限り需要が途絶えることはありません。さらに、ネット通販の拡大により、段ボールの使用量も増えています。

これらは生活に根ざした製品であるため、景気に左右されにくく、安定した売上が見込める分野といえるでしょう。とくに近年では、衛生意識の高まりもあり、生活用紙の需要が再評価されています。

日常に不可欠な製品を扱っていることから、業界の中でも注目される領域です。

④ 環境負荷は減少傾向

製紙業界は、エネルギーや資源の使用量が多いことで知られてきましたが、近年ではそのイメージも変わりつつあります。

再生可能エネルギーの導入や古紙の再利用、省エネ設備の導入など、各社が環境配慮を強めているからです。

たとえば、バイオマス発電や非木材パルプの活用など、CO2排出削減に向けた具体的な取り組みも広がっています。

こうした努力は、企業の持続可能性を高めるだけでなく、就活生が企業を選ぶうえでの重要な判断材料にもなるでしょう。

製紙業界の主な職種

製紙業界には多様な職種があり、それぞれが紙の価値を社会に届けるうえで欠かせない役割を担っています。自分の興味や適性を見極めるためにも、職種ごとの特徴を把握しておくことが大切です。

ここでは、代表的な4つの職種を紹介します。

  1. 研究開発職
  2. 製造職
  3. 営業職
  4. 事務職

① 研究開発職

研究開発職は、新しい紙の素材や機能を開発する仕事です。たとえば、水に強い紙や環境にやさしい包装紙など、日々の暮らしや社会課題に直結した製品をつくります。

この職種には、素材の性質に関する専門知識と、地道な試行錯誤を重ねる粘り強さが求められるのです。最近は脱プラスチックへの動きが強まり、紙を代替素材とする研究も活発になっています。

理系出身者が多い職種ですが、課題解決型のものづくりに興味がある方にとっては、やりがいのある分野といえるでしょう。

② 製造職

製造職は、実際に紙をつくる現場で活躍するポジションです。大型の製紙機械を操作しながら、品質を保ちつつ効率よく生産を行います。

現場では、安全対策やコスト意識も重要となるため、技術力だけでなく論理的な判断力も必要です。紙の生産は非常に繊細な工程であり、少しの変化でも仕上がりに差が出ることがあります。

最近では、機械の自動化やデジタル管理も進んでおり、ITの知識が役立つ場面も増えてきました。ものづくりの根本に関わりたい方に向いている職種でしょう。

③ 営業職

営業職は、自社の製品やサービスを顧客に提案し、受注や信頼関係の構築を行う仕事です。単に商品を売るだけでなく、相手の悩みや課題に合った提案をする力が問われます。

取引先は印刷会社や商社、メーカーなど多岐にわたるため、幅広い知識やコミュニケーション力も必要です。とくに段ボールや紙容器の営業は、食品や物流といった生活に密着した業界とも深く関わっています。

人と接するのが好きな方や、誰かの役に立つことにやりがいを感じる方にぴったりの職種です。

④ 事務職

事務職は、経理や人事、総務などの部門で会社を支える裏方的な存在です。たとえば、給与計算や採用活動、契約書の管理など、企業運営に必要な業務を担います。

円滑な業務を進めるためには、正確な処理能力とともに、社内外との調整力も求められます。

また、企業によってはジョブローテーションで複数の部署を経験できることもあり、長期的なキャリア形成にもつながるのです。

会社全体をサポートする仕事に魅力を感じる方に適したポジションでしょう。

製紙業界の主要企業

製紙業界を志望するなら、業界内でもとくに存在感のある主要企業について理解しておくことが重要です。

ここでは、国内を代表する5社の特徴や強みを簡潔にまとめています。企業研究や志望動機づくりの参考にご活用ください。

  1. 王子ホールディングス株式会社
  2. 日本製紙株式会社
  3. 大王製紙株式会社
  4. レンゴー株式会社
  5. 北越コーポレーション株式会社

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① 王子ホールディングス株式会社

王子ホールディングスは、国内製紙業界を代表するリーディングカンパニーです。1873年創業の長い歴史を持ち、現在ではグローバル展開も積極的に進めています。

紙やパルプだけでなく、包装資材や機能材料などの分野も手がけており、事業領域が広いのが特徴です。海外売上比率が高いため、グローバル志向のある学生にも適した企業といえるでしょう。

安定した経営基盤と挑戦を続ける姿勢に魅力を感じる方も多いはずです。

② 日本製紙株式会社

日本製紙は、印刷用紙をはじめとした紙製品を幅広く展開する総合メーカーです。紙だけでなく、ケミカル製品や機能性素材にも注力しており、木材資源の有効活用にも強みがあります。

環境配慮型の経営姿勢や研究開発への投資も進んでおり、特に理系出身者にとってはやりがいを感じやすい職場でしょう。持続可能な社会の実現に貢献したい方に向いています。

③ 大王製紙株式会社

大王製紙は、「エリエール」ブランドで広く知られ、家庭用紙の分野で高いシェアを誇っています。消費者に近いBtoCの製品が多いため、一般の人にも馴染みがある企業といえるでしょう。

また、海外事業にも積極的で、アジア市場を中心にグローバル展開を強化しています。挑戦と安定の両立を目指す社風が特徴で、幅広い視野を持って成長したい人におすすめです。

④ レンゴー株式会社

レンゴーは、段ボールや紙器などのパッケージ製品に強みを持つ企業です。特にネット通販の拡大により段ボール需要が増えたことから、同社の存在感も年々高まっています。

包装設計から製造まで一貫して行える体制を整えており、提案型のBtoBビジネスに魅力を感じる学生にとっては理想的な企業といえるかもしれません。環境に配慮したパッケージ開発にも積極的です。

⑤ 北越コーポレーション株式会社

北越コーポレーションは、新潟県に本社を置く製紙メーカーで、主に印刷用紙を中心とした製品を展開しています。高品質な製品で国内外の市場から評価を得ており、技術力の高さが同社の強みです。

近年ではアジア市場への展開も進んでおり、今後の成長にも期待が集まっています。落ち着いた社風の中で、腰を据えて働きたいと考えている方にも適している企業です。

製紙業界の売上高ランキング

企業研究を進めるうえで、売上高のランキングは業界全体の構造や各社の立ち位置を知る手がかりになります。志望先を選ぶ際の判断材料にもなりますので、事前に確認しておくと安心です。

製紙業界の売上高で上位に位置するのは、王子ホールディングスや日本製紙といった大手企業。

たとえば、王子ホールディングスは国内外で事業を展開し、段ボールや包装紙の分野で大きなシェアを持っています。

日本製紙は印刷用紙をはじめ、ティッシュや紙パックなど生活に密着した製品を幅広く手がけている企業。

さらに、大王製紙やレンゴーなども売上規模が大きく、日用品や物流資材といった実用的な分野で強みを発揮しています。

どの企業も単なる紙製造にとどまらず、再生紙や環境配慮型製品などの開発にも注力している点が共通。

企業ごとに得意な分野や市場戦略が異なるため、売上の多さだけで判断するのではなく、どの分野に力を入れているかを見極めることが大切です。

自身の関心や将来像に合った企業を見つけることで、より納得感のある就職活動につながるでしょう。

順位企業名売上高(2024年度)出典
1位王子ホールディングス株式会社約1兆6,962億円決算情報
2位日本製紙株式会社約1兆1,824億円IRライブラリー
3位レンゴー株式会社約9,008億円決算短信
4位大王製紙株式会社約6,717億円IR情報
5位北越コーポレーション株式会社約2,970億円決算資料

製紙業界に求められる人物像

製紙業界を目指すうえで、自分がこの業界に合っているかどうかを把握することはとても大切です。ここでは、企業が採用の場面で重視している人物像を4つの観点から紹介します。

自己分析や志望動機を深める手がかりにしてください。

  1. チャレンジ精神がある人
  2. 課題解決力がある人
  3. 語学力がある人
  4. 協調性がある人

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① チャレンジ精神がある人

製紙業界は今、大きな変化の中にあります。紙の需要減少や環境対応など、乗り越えるべき課題も多く、現状維持では先行きが不安定です。

そのため、新しい分野に挑戦しようとする意欲や、前例のない取り組みにも前向きな姿勢を持った人が求められています。

たとえば、新素材の開発や海外事業への進出に関心がある方にとっては、活躍の場が広がる業界でしょう。

② 課題解決力がある人

製紙業界では、原材料コストの上昇や省エネルギー化など、日常的に対応すべき課題が多く存在します。そのため、目の前の問題に対して原因を見極め、自分で考えて行動できる力が重要です。

製造現場での改善活動や取引先との交渉など、実務で求められる場面は多くあります。単に指示を待つだけではなく、自発的に動ける人が重宝されるでしょう。

③ 語学力がある人

海外事業を積極的に展開する企業が多いため、語学力も評価されやすい要素の一つです。とくに英語でのメール対応や商談に携われる人材は、即戦力として期待されます。

理系・文系を問わず、英語での基本的な読み書きや会話ができる人には、海外拠点での活躍のチャンスもあるでしょう。国際的な仕事に興味がある方は、語学力を強みにできます。

④ 協調性がある人

製紙業界では、多くの工程や部門が連携して一つの製品を生み出しています。製造・営業・研究などの担当者が協力し合うため、チームでの調整力や思いやりが欠かせません。

たとえば、研究職と営業職が互いの立場を理解しながら製品開発を進めるような場面では、相手に歩み寄る姿勢が求められます。

人と連携しながら仕事を進めることにやりがいを感じる方には向いている環境です。

製紙業界の志望動機で盛り込みたい要素

志望動機は、企業が学生の興味や熱意を見極める際に重視するポイント。製紙業界ならではの視点を押さえることで、より具体性のある内容に仕上がるのです。

ここでは、志望動機に盛り込みたい3つの要素を紹介します。

  1. 製紙業界を志望する理由を伝える
  2. 研究内容と企業の関連性を伝える
  3. 企業の重点分野や将来性への関心を伝える

① 製紙業界を志望する理由を伝える

まず伝えるべきは、「なぜ製紙業界を選んだのか」という点です。業界研究で得た情報をもとに、自分なりの視点や経験を踏まえて理由を明確にしましょう。

たとえば、「紙という素材の可能性に惹かれた」「環境配慮の取り組みに共感した」といった内容は具体性があり印象に残ります。

ただし、抽象的な表現では伝わりにくいため、自身の考えや体験と結び付けて語るよう意識してください。製紙業界そのものに対する理解と、自分との接点を丁寧に示すことが大切です。

② 研究内容と企業の関連性を伝える

理系の学生であれば、大学での研究内容と企業の取り組みを関連付けてアピールすることが効果的です。

たとえば、「セルロースの構造解析を通じて得た知識が、貴社の素材開発に活かせると感じた」といった形で、専門性を具体的に伝えてみてください。

文系の方も、学んできた内容や経験を企業の事業にどう結びつけられるかを意識すると良いでしょう。表面的な言葉ではなく、実体験に基づいた表現が共感を呼びます。

③ 企業の重点分野や将来性への関心を伝える

その企業ならではの強みや特徴を理解していることを示すのも、志望動機の大切な要素です。企業の公式サイトや説明会、ニュースリリースなどから情報を集め、自分が特に注目した点を具体的に伝えてください。

たとえば、「再生可能資源の活用に注力する姿勢に魅力を感じた」「グローバル展開の戦略に共感した」といった内容が挙げられます。

将来に向けてどのような貢献をしたいかを含めて語ることで、志望動機に深みが出ます。

製紙業界の志望動機の例文

どの職種を志望する場合でも、「なぜその企業なのか」「なぜその職種なのか」を具体的に伝える必要があります。ただし、実際にどのように書けばよいのか迷う方も多いでしょう。

ここでは、職種別に志望動機の例文を紹介し、書き方の参考になるよう構成しています。

  1. 研究開発職向け志望動機の例文
  2. 製造職向け志望動機の例文
  3. 営業職向け志望動機の例文
  4. 事務職向け志望動機の例文

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①研究開発職向け志望動機の例文

ここでは、製紙業界の研究開発職を目指す就活生に向けて、志望動機の例文を紹介します。理系の学生が大学での研究をどう企業に結び付けるかがポイントです。

《例文》

私は大学で植物性繊維の構造変化に関する研究に取り組んできました。中でも、温度や湿度がセルロースの物性に与える影響を分析し、その知見を使ってより環境に適した素材開発を模索しています。

貴社の再生可能資源を活用した素材開発の取り組みに強く共感し、自分の研究がその一端に貢献できるのではないかと感じ、志望いたしました。

特に、製紙工程におけるパルプ処理技術や新素材の応用に関心があります。入社後は、既存製品の性能向上はもちろん、持続可能な社会に向けた新たな素材の提案にも挑戦したいです。

研究活動を通して得た粘り強さと課題解決への意識を活かし、御社の技術力の向上に貢献していきます。

《解説》
この例文では、自分の研究テーマと企業の研究開発方針を自然につなげています。技術分野に興味がある理由だけでなく、「企業にどう貢献できるか」に言及するのが成功のポイントです。

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②製造職向け志望動機の例文

ここでは、製紙業界の製造職を志望する学生に向けて、ものづくりへの関心や工場での経験をどう志望動機につなげるかを意識した例文を紹介します。

《例文》

私は大学時代、製造系のアルバイトとして印刷工場で働いた経験があります。

作業の正確さや安全性を守ることの大切さを学ぶとともに、現場の一体感や自分の手でモノを生み出す喜びに魅力を感じました。

貴社の製造現場では、大規模な機械設備と人の連携によって高品質な製品が安定して作られていると知り、私もその一員として携わりたいと考え志望いたしました。

日々の業務の中で効率や品質をどう高めるかを意識しながら、改善や工夫を積み重ねていく姿勢を大切にしたいと考えております。

現場での経験を活かし、地道な努力を継続できることが私の強みです。安全で効率的な生産に貢献できるよう、責任感を持って業務に取り組んでまいります。

《解説》
工場での経験や「ものづくりが好き」という気持ちが伝わる内容です。現場の様子を想像させる描写を入れることで、より説得力のある志望動機になります。

③営業職向け志望動機の例文

ここでは、製紙業界の営業職を志望する学生に向けて、アルバイトやサークル活動での対人経験をどう志望動機につなげるかを意識した例文を紹介します。

《例文》

私は大学時代、飲食店の接客アルバイトを通じて、相手のニーズをくみ取り提案することの大切さを学びました。

常連のお客様に好みに合ったメニューを紹介し、「また来るよ」と言っていただけた経験は、対人業務のやりがいを実感した出来事です。

この経験から、相手に寄り添った提案ができる営業職に魅力を感じるようになりました。

貴社の営業職では、お客様の課題に応じて多様な紙製品を提案し、信頼関係を築いていくことが重要だと感じています。

私は、相手の話に丁寧に耳を傾け、最適な解決策を一緒に考えることを大切にしているのです。

そうした姿勢を活かし、貴社の営業職としてお客様との関係を深めながら、継続的な成果を出せるよう努力していきたいと考えております。

《解説》
対人経験を軸に営業職との接点をつくっている好例です。人との関わりから得た学びを具体的に書くことで、エピソードに説得力が出ます。

④事務職向け志望動機の例文

ここでは、製紙業界の事務職を志望する学生に向けて、日常的な活動やアルバイト経験をもとに、正確さやサポート力をアピールする志望動機の例文を紹介します。

《例文》

私は大学のゼミ活動で、年間スケジュールの作成や資料準備、教授との連絡などを担当していました。

日程の調整や配布物のミスをなくすために細かな確認を心がけ、結果的にスムーズな進行に貢献できたと感じています。

また、アルバイトでは在庫管理やレジ精算などを任され、正確さと丁寧さの大切さを学びました。

こうした経験から、裏方として周囲を支える事務職に強く魅力を感じるようになったのです。

貴社の製造現場や営業部門が円滑に動けるよう、細かな作業にも責任を持って取り組みたいと考えました。正確な処理や気配りを大切にしながら、職場全体を下支えできる存在を目指します。

《解説》
サポート役としてのやりがいや責任感を伝える内容になっています。自分の経験と事務職の役割を自然につなげると、説得力のある志望動機になるでしょう。

製紙業界の全体像を理解して志望度を高めておこう!

製紙業界は、日本が世界でも有数の紙生産国であることから、安定した需要と高い技術力を誇る業界です。

パルプ・紙系、加工紙・厚紙系、総合系といった分野ごとに特徴があり、研究開発職から営業職まで幅広い職種が存在します。

主要企業としては、王子ホールディングスや日本製紙などが知られており、各社が独自の強みを持っているのです。

印刷用紙の需要は減る一方で、段ボールや生活用紙は今後も安定が見込まれ、環境負荷軽減にも力を入れています。志望動機を考える際は、企業の将来性や自分の適性をしっかり結びつけることが重要です。

製紙業界を深く理解したうえで、自分らしいキャリアの形を描いていきましょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。