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品質管理の志望動機書き方ポイントは?業種別に例文を紹介

「品質管理職への志望動機って、具体的にどう書けばいいの?」
「新卒未経験でも品質管理職に就けるのか不安……」

こんなお悩みはありませんか?

品質管理は製造業の要であり、幅広いキャリアパスが魅力の人気職種です。

そこで、この記事では品質管理の基礎知識から、未経験者・中途採用者向けの志望動機作成のコツ、さらに業種別・キャリア別の例文まで詳しく解説します。

就職の参考として、ぜひ最後まで読んでくださいね。

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人事 鈴木

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人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

紙谷

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紙谷

新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。

目次

そもそも品質管理って?

品質管理とは、製品やサービスの品質を一定以上に保つための活動で、製造業を中心に重要な役割を果たしています。

では、まずは品質管理の概要を見ていきましょう

品質管理のもつ役割:製品の品質を守る製造業の要

品質管理は製造業の要となる重要な役割を担っています。具体的な役割は、以下の3つが挙げられます。

  1. 品質基準の設定と維持
  2. 不良品の発生防止
  3. 継続的な品質改善

品質管理はこれらの業務を通じ、高品質な製品を提供し続け、顧客からの信頼の獲得に貢献しています。

仕事内容:工程管理・品質検証・品質改善

品質管理の主な仕事内容は以下の3つです

  1. 工程管理:製造工程全体を監視し、品質基準を満たしているか確認する
  2. 品質検証:完成品のサンプリング検査を行い、基準を満たしているか確認する
  3. 品質改善:不良品が発生した際、原因を分析し改善策を立案・実行する

これらの業務を通じて、製品の品質向上と安定化を図ります。

キャリアは「技術系総合職」として幅広い

品質管理職のキャリアは「技術系総合職」として幅広い可能性があります。以下のキャリアパスが考えられます。

  • 品質管理部門のスペシャリストとしてのキャリアを積む
  • 生産技術や研究開発など、他の技術部門へ異動する
  • マネジメント職として部門を統括する

技術系総合職として、様々な部門を経験し、幅広い視野を持った人材へと成長できます。品質管理の経験は、製造業全体を俯瞰できる貴重なスキルとなります。

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さらに、本記事の後半では実際に、品質管理を志望する際の志望動機を添削しています!

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品質管理職の志望動機でアピールするべきスキル

品質管理職を志望する際、以下の3つの能力を意識した志望動機の作成が重要です。

これらの能力は品質管理の業務で必要不可欠であり、志望動機に盛り込むことで採用担当者に自らの適性をアピール可能です。

リスク管理能力

品質管理では、製品の不具合や事故を未然に防ぐリスク管理能力が重要です。リスク管理能力とは「顕在化していない問題を予測し対策を立てる力」を指します。

品質管理の現場では、主に以下の場面でリスク管理能力が求められますよ。

  1. 製造工程での不具合の予測
  2. 原材料の品質変動への対応
  3. 製品使用時の安全性確保

志望動機では、過去の経験からリスク管理に関する具体例を挙げ、品質管理への応用方法を述べると効果的です。

論理的思考力・問題解決能力

品質管理では、データを分析し、ロジカルに問題を解決する能力が必要不可欠です。

例えば、論理的思考力や問題解決能力は、以下の品質管理の業務で活かされます。

  1. 不良品の原因分析
  2. 品質改善策の立案
  3. 製造プロセスの最適化

志望動機では、学生時代のプロジェクトや過去の職務経験から、論理的に問題を解決した具体例を挙げると良いでしょう

チームワーク力・協調性

品質管理は、他部署と連携して行う業務も多いため、チームワーク力と協調性が必要です

品質管理部門は、以下で3つを含む他部門と密接に連携しながら業務を行います。

  1. 製造部門:品質基準の徹底
  2. 開発部門:新製品の品質確保
  3. 営業部門:顧客からのフィードバック共有

志望動機では、チームでの活動経験や、異なる立場の人と協力して目標を達成した経験を具体的に述べることが効果的です。

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品質管理の志望動機を作る際に準備すること

品質管理職の志望動機を作成する際は、以下の4点の準備が重要です。

これらの準備を行うことで、より具体的で説得力のある志望動機を作成できます。

志望企業の仕事範囲・キャリアパスの把握

志望企業の品質管理部門の具体的な仕事内容とキャリアパスを調べましょう

特に、以下の3点に注目するのがおすすめです。

  1. 品質管理部門の主な業務内容
  2. 入社後の配属先や異動の可能性
  3. 将来のキャリアアップの機会

これらの情報を把握しておくと、自身のキャリアプランと企業の方針が合致していることをアピール可能です。

品質管理に関係する自分の経験をまとめる

品質管理に直接関係しない経験でも、以下の要素があれば関連付けられる可能性があります

  1. データ分析や統計処理の経験
  2. 製造現場でのアルバイトやインターンシップ
  3. プロジェクトマネジメントの経験

これらの経験を品質管理の視点で捉え直すことで、自身のスキルや適性をアピール可能です。

現場で使う専門用語などを調べる

品質管理の現場で頻繁に使われる用語を理解しておくことで、面接官に対して業務への理解度をアピール可能です

特に重要な用語は以下の2つです。

  1. PDCAサイクル
  2. MECE

PDCAサイクル」:Plan Do Check Act

PDCAサイクルは品質管理の基本的な考え方です。

以下の4つのステップで構成されています。

  1. Plan(計画):目標を設定し、実行計画を立てる
  2. Do(実行):計画に基づいて実行する
  3. Check(評価):結果を検証し、課題を明確にする
  4. Act(改善):課題に基づいて改善策を実施する

MECE」:Mutually Exclusive Collectively Exhaustive

MECEは問題分析や課題整理の際に用いられる考え方です。

  • Mutually Exclusive(相互排他的):重複がない
  • Collectively Exhaustive(全体網羅的):漏れがない

これらの用語を理解し、適切に使用することで、品質管理への理解度と意欲をアピール可能です

品質管理関係で起きた事件・出来事を知る

品質管理に関連する過去の事件や出来事を知ることで、品質管理の重要性を理解していることをアピール可能です

以下の事例を調べておくと良いでしょう。

  1. 製品リコールの事例とその原因
  2. 品質管理の失敗による企業の信頼度低下の事例
  3. 品質管理の改善によって成功した企業の事例

これらの事例を知ることで、品質管理の社会的重要性を理解していることをアピール可能です。

【未経験者必見】品質管理の志望動機を作る際のコツ

品質管理職への志望動機を作成する際、未経験者が意識すべき5つのポイントがあります

以下、それぞれのポイントについて詳しく説明します。

①まず結論から始める

志望動機は、最初に結論を述べることが効果的です。

例えば、「私は御社の品質管理部門で、製品の安全性と信頼性の向上に貢献したいと考えています」といった具合です。

この方法には以下のメリットがあります。

  1. 面接官の興味を引きつけやすい
  2. 自分の意思が明確に伝わる
  3. 残りの文章の方向性が定まる

結論を先に述べることで、面接官にとって話全体がイメージしやすくなります。

②志望理由を明確にする

なぜ品質管理職を志望するのか、具体的な理由を述べることが重要です。

志望理由として、以下の点が考えられます。

  1. 製品の安全性向上への貢献
  2. データ分析を通じた問題解決への興味
  3. 顧客満足度向上への意欲

これらの理由を自分の言葉で表現し、自身の価値観や目標と結びつけて説明すると良いでしょう。

③自分の経験から志望動機を深堀する

未経験であっても、関連する経験を品質管理の文脈で捉え直すことが可能です。

例えば、以下の経験と関連付けられます。

  1. アルバイトでの接客経験 → 顧客満足度向上の重要性理解
  2. サークル活動でのイベント運営 → リスク管理能力の発揮
  3. プログラミング学習経験 → 論理的思考力の養成

これらの経験を具体的に述べ、品質管理にどう活かせるかを説明します。

④志望企業を選んだ理由と品質管理と結びつけて説明する

志望企業の特徴と品質管理への取り組みを結びつけての説明が重要です。

志望企業選択の理由として、以下の点が挙げられます。

  1. 企業の品質方針への共感
  2. 品質管理部門の先進的な取り組み
  3. 企業の社会的責任と品質管理の関係性

企業研究をしっかり行い、その企業特有の品質管理への取り組みについて言及すると良いでしょう。

⑤自分の強み・マッチする点から意欲・熱意を伝える

自分の強みと品質管理職の要件を結びつけ、具体的な貢献イメージを描くことが大切です。

例えば、以下の強みが考えられます。

  1. データ分析力 → 品質データの解析に活用
  2. コミュニケーション能力 → 部門間連携の促進
  3. 細部への注意力 → 品質基準の厳密な適用

これらの強みを具体的に述べ、品質管理業務でどう活かせるかを説明します。

さらに、その強みを活かして企業にどう貢献したいかという熱意も伝えましょう。

【業種別】飲食業界の品質管理の例文

まずは、食品業界と飲料業界それぞれの志望動機例文を紹介します。

これらの例文を参考に、自身の経験や志望理由を組み込んで、オリジナルの志望動機を作成しましょう。

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、2つの例文を本気で添削!志望動機をどう書けばいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①例文:食品業界での志望動機

ここでは、食品業界の企業への志望動機を添削していきますよ。競合他社が多いからこそ、「なぜこの企業に惹かれたのか」を具体的に述べましょう。

食品業界の品質管理の志望動機
【結論】
私は品質管理の仕事を通じて、多くの人に安心を届けられるようになりたいと考えています食品の安全性を守る品質管理の仕事を通じて、安心して口にできる製品を社会に届けたいと考えています。そのため、消費者から信頼される製品を提供する貴社の品質管理部門なら、目標を達成できると感じ、志望しました。
添削コメント|「安心を届けたい」は抽象的で、食品業界の品質管理という職種である必要性が伝わりづらい表現です。そこで、「安全性」「製品」という具体語を加えることで、読み手に意図が明確に伝わる表現にしました。
【根拠となるエピソード】
大学では食品微生物学を専攻し、食品の安全性について研究を行いました。特に授業で学んだ理論をもとに、食品の保存環境が微生物に与える影響について調査しました。食品の保存環境が微生物の繁殖に与える影響をテーマに、日々データを収集し、実験を繰り返しました。
添削コメント|「授業で学んだ理論をもとに調査した」という簡単な説明を置き換えて「日々データを収集し、実験を繰り返した」という研究プロセスの具体性を追加することで、研究の深さを十分にアピールしています。
【エピソード詳細】
具体的には、授業や実験で食品の保存方法や衛生管理について学びました。その中で、食品が傷みやすい条件について考えることが多くなり、品質管理の仕事に興味を持つようになりました。微生物の繁殖が食品に与える影響や、それを防ぐための工夫に興味を持ちました。そして、それを防ぐための具体的な対策を研究したことで品質管理の重要性に関心を持っています。また、実験結果を分析し、データを整理する中で、微小な変化を見逃さない観察力や、再現性の高いデータを得るための慎重さを身につけました。
添削コメント|「食品が傷みやすい条件について考えることが多くなった」と曖昧な表現では、品質管理職への理解が浅く感じられます。「微生物の繁殖が食品に与える影響や、それを防ぐための工夫に興味を持ち、具体的な対策を研究した」という専門性のある内容を追記しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、「安全性を第一に考えた製品づくり」を理念に掲げ、高品質な製品づくりに注力している点に魅力を感じました。また、多くの企業の中でも特に知名度が高く、安心して働ける環境だと思いました。幅広い商品展開を通じて多くの人々の生活に貢献している点も、私の志望理由の1つです。
添削コメント|「知名度が高く、安心して働ける環境」を挙げてしまうと自分中心的に聞こえてしまうため、「幅広い商品展開を通じて多くの人々の生活に貢献している」という具体的な魅力や企業理念を追記し、志望度を示しています。
【入社後】
入社後は、貴社の商品をさらに良いものにするために努力します。大学で学んだ知識を生かし、品質管理に貢献したいと考えています。また、食品の品質管理に関わる知識を深め、貴社の製品をより安全で信頼性の高いものにするお手伝いをしたいです。
添削コメント|「さらに良いものにするために努力する」は少し雑な印象を与えてしまうため、「大学で学んだ知識を活かして貢献したい」と言いかえ、貢献意欲を強調しました。

【NGポイント】
志望動機の中で、「なぜその企業なのか」という理由がやや曖昧であり、マッチ度の高さが伝わりにくい状態でした。企業を選んだ理由に「知名度が高い」といった内容があるのも、自分本位な印象を与える可能性がありました。

【添削内容】
志望企業を選んだ根拠を強調するため、品質管理部門の特徴を伝えてマッチ度の高さを示しています。また、微生物の繁殖が食品に与える影響や、それを防ぐ工夫を研究したことも伝え、品質管理への興味を持った根拠を明確にしました。

【どう変わった?】
企業を選んだ理由に説得力が出ただけでなく、研究の詳細を加えたことで、専門性と品質管理職への適性がより強調され、採用担当者に「この人は品質管理の仕事への理解度と適性が高い」と印象づける内容になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・結論やエピソードの前提は短くまとめる
・企業理念への共感も示す
・自分本位な表現を無くす

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②例文:飲料業界での志望動機

ここでは、飲料業界の企業への志望動機を添削していきます。企業理解の深さも評価のポイントなので、手を抜かずに書くことが大切です。

飲料業界の品質管理の志望動機
【結論】
私は、これまで学んだ知識を活かして、安全で高品質な飲料を提供する仕事に携わりたいと考えています。飲料は人々の生活に身近なものであり、そうした製品を支える仕事に魅力を感じています。そのため、特に、原材料の選定から製造プロセスの管理に至るまで、品質を守る役割に強く関心を持ち、貴社の品質管理部門を志望しました。
添削コメント|全体的に、なぜ品質管理部門を選んだのかがやや弱かったため、「原材料の選定から~」と具体的に示し、業務への関心の強さを伝えました。
【根拠となるエピソード】
大学では化学工学を専攻し、液体の物性や製造プロセスについて学びました。これらの知識は品質管理に役立つと感じています。特に、飲料の安定性や成分の変化に関心を持ち、品質管理の重要性を実感しました。
添削コメント|「これらの知識は品質管理に役立つと感じています」では漠然としていたため、「飲料の安定性や成分の変化に関心を持った」という具体的な興味に言い換え、品質管理への適性をアピールしました。
【エピソード詳細】
例えば、実験を通じて液体の性質を調べることや、プロセスを改善する方法を検討した経験があります。授業で得た理論をもとに、データをまとめたり、改善策を考えたりすることを繰り返しました。その中で、さまざまなデータを分析しながら試行錯誤しましたが、結果が思うように出ないことも多く、大変なこともありました。もとに課題を特定し、実験を重ねて解決策を導き出すプロセスにやりがいを感じました。
添削コメント|「大変だった」のみで締めるとネガティブな印象を与えてしまいます。また、単に「実験をした」という記述では経験の価値が伝わりづらいため、「数値データをもとに課題を特定し~」と具体的な学びを加えました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、安全性と品質を重視し、多くの人々に信頼される製品を提供している点に魅力を感じました。品質管理の体制がしっかりしていると聞いたため、自分もそのような環境で働きたいと思い、志望いたしました。特に、独自の厳格な品質基準を設け、高い安全性を維持している姿勢に共感しています。
添削コメント|「品質管理の体制がしっかりしている」だけでは一般的な内容であるため、「独自の厳格な品質基準を設け~」と、企業の特徴を加えることで志望度の高さを示しました。
【入社後】
入社後は、大学で学んだ知識を活かし、品質管理業務に全力で取り組みたいと思います。まずは、基本的な業務を覚えることを大切にし、少しずつ経験を積んでいきたいです。特に、データを活用した分析を通じて、より精度の高い品質管理の実現に貢献したいです。製品の安全性を確保し、消費者に信頼される飲料を提供するために努力してまいります。
添削コメント|「基本的な業務を覚える」「少しずつ経験を積んでいきたい」はやや消極的な表現のため削除しました。また、「品質管理業務に全力で取り組みたい」だけでは抽象的だったため、「データを活用した分析」という具体的なアプローチを加えています。

【NGポイント】
「品質管理に役立つと感じています」や「大変だった」などの記述は主観的すぎて、志望動機としての説得力が弱くなっていました。また、企業の特徴を十分に盛り込めておらず、企業研究の深さが伝わりにくかった点も課題でした。

【添削内容】
エピソード経験がどう品質管理に繋がるのか、具体的な当時の状況と努力を示しました。企業の選定理由についても「独自の厳格な品質基準を設けている」といった企業の強みを示すことで、企業理解度の高さを伝えました。

【どう変わった?】
エピソードの具体性が増したことで、志望動機の説得力が向上しました。特に、品質管理職に対する理解の深さが伝わったことで、「なぜ品質管理職なのか」が明確になり、志望企業で働く意欲を強く示せています。

【今回の志望動機のコツ】
・差別化できる表現を使う
・どうしてその努力をしたのかを明確に示す
・抽象的な表現をなるべく減らす

【業種別】日用品系業界の品質管理の例文

日用品系業界の品質管理は、消費者の日常生活に直結する製品の安全性と品質を保証する重要な役割を担っています。以下に、化粧品・日用品業界と医薬品業界それぞれの志望動機例文を紹介します。

さらにここでも、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、2つの例文を本気で添削!志望動機テンプレや赤ペンESが気になる人も、以下のボタンから特典を受け取れますよ。

①例文:化粧品・日用品業界での志望動機

ここでは、化粧品・日用品業界の企業への志望動機を添削していきます。

今回の自分の研究など、志望する職種とどれくらいエピソードが関連しているかを分かりやすくするコツに注目してみてくださいね。

化粧品・日用品業界の品質管理の志望動機
【結論】
私は、化粧品や日用品を通じて人々の生活を支える仕事に携わりたいと考えています。その中でも品質管理の分野で、自分の経験を活かせると考え、安全性と品質を守る品質管理の分野に強い関心を持ち、学んできた知識を実践的に活かしたいと考えています。そのため、厳格な品質基準を持つ貴社を志望しました。
添削コメント|「品質管理の分野で、自分の経験を活かせると考えた」という志望動機部分を、「職種の役割」「自分がどのように貢献したいか」という二点から明確にして、志望動機に説得力を持たせました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、幼い頃に肌トラブルを経験したことです。使用した日用品が原因だったと知り、「安心して使える製品は当たり前ではない」と強く感じました。 成分表示や商品の使用方法を親と一緒に調べた経験から、品質表示や管理体制への関心を持つようになりました。
添削コメント|削除部分は抽象的な感情表現が中心で、就活文脈としては評価が難しい構成でした。改善文では行動(表示を調べる)を描くことで、品質管理への関心が「自然に芽生えた背景」が伝わりやすくなっています。
【エピソード詳細】
この経験から、大学では化学系の講義を中心に学びました。実験では手順の正確さや記録の丁寧さを重視し、異常値の原因を探る姿勢を評価されました。 特に分析化学の実験では、測定誤差の原因を検証するプロセスに力を入れ、再現性のあるデータ取得に努めました。 また、学園祭の運営でも衛生面の管理を任され、計画的かつ慎重に取り組む力が養われました。 加えて、ゼミでは市販製品の成分比較を行う機会があり、数値のばらつきや製品ごとの傾向を丁寧に分析する力を培いました。
添削コメント|元の文は「評価された」「任された」といった成果や役割の説明がやや主観的であり、職種との直接的な関係も見えづらいものでした。改善文では「数値の検証」「製品の比較」といった品質管理に直結する行動を提示し、業務イメージに繋がる具体性を高めています。
【企業を選んだ理由】
貴社は品質管理体制の強化に注力しており、ISO取得や製品検査の仕組みなど、安全性への高い意識を感じました。 中でも、全製品に対して厳格な自主基準を設けている点や、品質部門と開発部門が連携する体制に強く惹かれました。製品開発から品質まで一貫して関われる点にも魅力を感じています。
添削コメント|「ISO取得」「製品検査」は他の化粧品企業にも当てはまるため、企業選びの理由としては弱くなりがちです。改善文では志望企業の中での働き方を意識した表現に切り替えることで、「なぜこの企業なのか」がより明確に伝わるようになっています。
【入社後】
入社後は、製品ごとに異なる品質基準を理解し、正確なデータ分析と現場との連携を大切にしながら、 データの信頼性を担保しつつ、実際に使う場で起こりうるトラブルを未然に防止することも意識しつつ製品作りに関わり、製品の安全と信頼を支える存在になりたいと考えています。
添削コメント|無難すぎる表現が中心で、意欲や職務理解の深さが伝わりづらいものでした。改善後は「商品の品質データの信頼性を担保」「実際に使う場でのトラブルを未然に防止」といった品質管理特有の観点を盛り込み、職種に必要な視点を持っていることを明確に示しています。

【NGポイント】
なぜ品質管理職を選んだのか、どのように活躍したいのかが伝わりづらい内容になっていました。また、企業選びの理由にも企業特有の個性が欠けており、どの会社にも当てはまるように読まれてしまうリスクがありました。

【添削内容】
志望理由の核は活かしつつ、「なぜ関心を持ったのか」「自分の何が企業とマッチするか」を深掘りしました。特に、エピソード部分では自身の行動や学びを明確にし、企業選びでは独自の特徴に言及することで説得力を高めています。

【どう変わった?】
職種理解と企業理解の両方が明確な構成になりました。企業側から見ると、実際の仕事をある程度理解した上で「なぜ品質管理なのか」を語れており、再現性や納得感のある志望動機になっていると言えるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・職種に必要な視点を入れる
・エピソードと職種の関連性の高さを示す
・感情よりも行動を書く

②例文:医薬品業界での志望動機

ここでは、医薬品業界の企業への志望動機を添削していきますよ。品質管理という職種の難しさに触れていることもポイントです。

医薬品業界の品質管理の志望動機
【結論】
私は、医薬品の品質を守る仕事を通じて、多くの人々の健康に貢献したいと考えています。そのため、品質管理の役割は、医薬品の安全性を確保し、患者の安心につなげる重要な仕事であると考え、貴社の品質管理部門を志望いたしました。
添削コメント|単に「品質管理を志望」とするのではなく、「品質管理が果たす役割」を具体的に説明し、品質管理職への理解を深めました。これにより、「なぜ医薬品業界の品質管理なのか」が明確になり、説得力が増しました。
【根拠となるエピソード】
幼少期、家族が薬の副作用で体調を崩した経験がありました。この出来事をきっかけに、「製品の品質が人の健康を左右する」という事実を強く意識するようになりましたその際、原因が製品の不適切な取り扱いや成分由来であったことを知り、品質管理の重要性を意識するようになりました
添削コメント|副作用と品質管理は因果関係が曖昧で、読み手に誤解を与えるおそれがあります。「副作用の原因が品質に関係していた」と具体的な理由づけをすることで、品質管理職に関心を持った動機として自然に伝わる構成に修正しました。
【エピソード詳細】
例えば、製剤学の授業では、薬が適切に体内に吸収されるために必要な条件や、安定性を保つための工夫について学びました。また、実験では、薬物の性質を調べる作業に取り組み、その正確さが結果に影響を与えることを経験しました。その過程で、わずかな測定ミスや条件の違いが結果に大きく影響することを経験しました。正確な作業と慎重なデータ管理の重要性を実感し、品質管理の仕事への関心が一層強まりました。
添削コメント|単に「正確さが結果に影響することを経験した」とするのではなく、「わずかな測定ミスや条件の違いが結果に大きく影響する」と具体化することで、品質管理の仕事に求められるスキルと結びつけました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、品質管理に力を入れ、医薬品の安全性を最優先に考えていると伺いました。その姿勢に共感し、厳格な管理体制と継続的な品質向上への取り組みに強く共感し、貴社で医薬品の品質を守る一員として活躍したいと考えています。
添削コメント|「品質管理に力を入れている」という一般的な理由に加え、「厳格な管理体制と継続的な品質向上への取り組み」に触れることで、企業研究の深さと志望度の高さを伝えました。
【入社後】
入社後は、学びを活かしながら正確な検査や記録管理を徹底し、安全性の確保に貢献したいと考えています。そして、製品を手にする人々の安心と健康を守る品質管理の一員として、誇りを持って業務に取り組みます将来的には、検査業務にとどまらず、工程改善や新人指導といった業務にも携わり、品質のさらなる向上に貢献できる存在を目指します。
添削コメント|「誇りを持って業務に取り組む」は前向きな表現ではあるものの、行動の具体性に欠けます。企業としては再現性のある貢献を期待しているため、工程改善や育成といった実務面での展望を示しています。

【NGポイント】
志望動機として「なぜ医薬品業界の品質管理を志望するのか」が明確に示されていませんでした。品質管理が果たす役割や、自身の関心との関連性がやや曖昧だったため、具体的な学びや気づきを明確にする必要がありました。

【添削内容】
品質管理に関心を持ったきっかけと品質管理職の役割に繋がりを持たせ、なぜこの職種を選んだのかを明確にしました。エピソードでは具体的な学びを加え、経験についても、品質管理職に求められるスキルとの結びつきを強調しました。

【どう変わった?】
添削後は、品質管理職を志望する理由がより明確になり、説得力が向上しました。また、表面的な理由ではなく、企業の特徴や理念を踏まえた志望理由になり、志望度の高さが伝わります。

【今回の志望動機のコツ】
・職種理解として、業務の難しさにも触れる
・志望職種に興味を持つまでを論理的に説明する
・入社後どのように成長するのかを示す

【業種別】機械系業界の品質管理の例文

機械系業界の品質管理は、製品の安全性、信頼性、および性能を確保する重要な役割を担っています。

ここからは、自動車業界、化学・素材系業界、ロボット・機械系業界それぞれの志望動機例文を紹介していきますね。

さらにここでも、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、3つの例文を本気で添削!志望動機テンプレや赤ペンESが気になる人も、以下のボタンから特典を受け取れますよ。

①例文:自動車業界での志望動機

ここでは、自動車業界の企業への志望動機を添削していきますよ。自分のどんなスキルや学びをアピールするかを踏まえてエピソードを構成することが大切です。

自動車業界の品質管理の志望動機
【結論】
私は品質管理の仕事に興味があり、自動車業界で働きたいと思いその中でも安全性と信頼性が求められる自動車業界の中で、品質を守る役割に携わりたいと考え志望しました。
添削コメント|「品質管理に興味がある」という心理と「だから自動車業界を志望する」という志望動機には関連性が見られなかったため、品質管理の中でも「安全性と信頼性」を重視している視点を付け加え、「品質管理職」と「自動車業界」を結び付ける構成にしました。
【根拠となるエピソード】
大学では機械工学を専攻しており、実験や演習を通してモノづくりに関心を持つようになりました。そして、製品の寸法や精度管理の重要性に関心を持つようになりました。特に製品の精度や誤差管理に対して、工程の一つひとつを見直す姿勢が大切であると感じるようになりました。
添削コメント|「関心を持つようになりました」の繰り返しは文章のリズムを悪くするだけでなく、内容も浅く感じられます。そこで、どのような視点で品質に興味を持ったかを具体的に示し、学びと職種とのつながりが伝わるようにしました。
【エピソード詳細】
特に3年次の研究では、試作品の寸法誤差が性能に大きく影響することを経験し、「設計通りにつくる」ことの難しさと、それを支える品質管理の重要性を実感しました。この経験を通じて、完成品の裏側を支える品質管理職に興味を持ちました。その経験から、完成品の品質は現場での小さな積み重ねによって支えられていることを学び、そうした縁の下の力持ちのような役割に強く惹かれました。
添削コメント|削除した部分は前文の繰り返しになっています。そのため、「縁の下の力持ち」という視覚的な言い回しを使い、品質管理職に対する憧れや価値観の共鳴を表現しました。
【企業を選んだ理由】
自動車は多くの人が使う製品であり、安全性がとても大事だと思っています。安全性が社会に直結する製品であるからこそ、製造段階からの品質管理が欠かせないと感じています。中でも貴社は開発から製造までの各工程で厳格な品質基準を設け、改善提案にも力を入れている点に魅力を感じました。現場の声を反映させながら品質向上を追求する姿勢に共感しています。
添削コメント|「安全性が大事」という表現は当たり前すぎて意図が伝わらない可能性があったため、「どうして安全性が重要なのか」という品質管理職として重要な視点を加えることで、「企業研究をしている」「業務内容を理解している」と評価されやすくしました。
【入社後】
入社後は現場での検査業務を通じて技術とデータ分析力を磨き、いずれは不良削減や工程改善に主体的に取り組める品質管理担当者を目指します。現場と連携して改善策を提案できるような、現場起点の品質管理に取り組んでいきたいと考えています。
添削コメント|「いずれは〜目指します」はやや受動的な印象で、主体的に努力するという姿勢が伝わりにくい表現です。改善後は、検査・分析・改善といった品質管理のプロセスを意識し、貢献意欲があることをはっきりと示しました。

【NGポイント】
当初の例文では文末の語調が似通っており、文章に抑揚がなく、印象に残りにくい点もありました。さらに、一部の表現は前文と重複していたため、説得力や構成の流れにも弱さが見られました。

【添削内容】
自動車業界や品質管理職ならではの背景や視点を加えることで具体性を強化しました。また、重複する内容は排除し、視覚的かつ行動ベースの言葉を用いて内容に深みを持たせています。

【どう変わった?】
業界と職種への理解が深まったことで、「なぜその職種を目指すのか」「どうしてその企業なのか」が明確になり、企業視点での評価につながりやすくなりました。文のトーンにもメリハリが出て、印象に残る志望動機へと改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・「企業選びの理由」では企業への理解を示す
・エピソードは省略しすぎない
・品質管理職に必要な視点や適性をアピールする

②例文:化学・素材系業界での志望動機

ここでは、化学・素材業界の企業への志望動機を添削していきます。意欲が伝わるよう、できるだけ具体的な表現に置き換えましょう

化学・素材系業界の品質管理の志望動機の志望動機
【結論】
私は、これまでの学びを活かし、高品質な製品を支える品質管理の仕事に携わりたいと考えています。そのため、品質管理を通じて、製造工程の安定性を確保し、安心して使用できる高品質な製品の提供に貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|書き出しの志望理由としてはインパクトが薄い印象でした。「製造工程の安定性を確保」「安心して使用できる高品質な製品の提供」など言葉を補い、冒頭から品質管理への貢献意欲が伝わるようにしています。
【根拠となるエピソード】
大学では化学工学を専攻し、実験や研究に取り組む中で、結果に影響を与えるさまざまな要因を考察することにやりがいを感じてきました。特に、実験の手順や条件を安定させる工夫に面白さを感じた試行錯誤を重ねることで再現性を高められた経験に達成感を得たことが、品質管理職への関心のきっかけです。
添削コメント|志望動機の根拠として「面白さ」だけでは説得力が不足し、印象が曖昧になりがちです。再現性の追求という品質管理らしい視点を職種への関心のきっかけとすることで、納得感のある流れにしています。
【エピソード詳細】
研究室では高分子材料の物性評価を行い、測定値にばらつきが生じた際には原因を分析し、装置の使い方や材料の保存方法を見直すなどの対応を行いました。こうした過程を通じて、正確なデータを出すために細かい部分まで気を配る力が自然と養われました。その際には、実験手順を一つひとつ見直し、再検証を行う中で、精度向上に向けて主体的に改善提案を行う力が身についたと感じています。
添削コメント|「自然と養われた」という表現は主体性に欠け、アピール効果が弱くなります。品質管理職は原因分析や改善提案を通じて、質の高い製品を作り続ける力が求められるため、品質管理に関連する研究にどうかかわったかを示すことで、適性をより強く示しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は化学・素材分野で高品質な製品を数多く手がけており、品質基準の厳格さや現場との連携体制に強みがあると感じました。品質基準を国際規格に準拠して運用し、現場の改善提案を積極的に取り入れる姿勢に、現場力と品質の両立へのこだわりを感じました。安定した製品づくりに貢献できる環境だと考えています。
添削コメント|「強みがあると感じた」は主観的な印象にとどまり、企業理解の深さが伝わらないため、信頼性ある一次情報を用いた具体的な根拠を加えています。
【入社後】
入社後は、大学で学んだ知識を基盤に、現場で必要なスキルを吸収しながら品質向上に貢献していきたいです。製品の信頼性をさらに高めるために、工程ごとの品質管理手法や分析技術を現場で学び、自ら課題を発見・改善していける担当者を目指します。
添削コメント|「スキルを吸収しながら」は受け身の姿勢と受け取られやすく、意欲や行動力が伝わりにくくなります。そこで、課題発見・改善という具体的なアクションに置き換えることで、主体性と展望を明確しています。

【NGポイント】
志望動機と職種との結びつきや、企業選定の理由が曖昧でした。また、「品質管理に役立つスキルが自然と養われた」といった受け身表現が主体性に欠け、企業からの評価につながりにくい構成になっていました。

【添削内容】
志望動機の根拠として、志望企業の特徴に触れた具体的な理由を追記し、職種理解や行動の背景を丁寧に説明しました。さらに、受け身表現を主体的な行動表現へと修正することで、成長意欲を伝える構成に整えました。

【どう変わった?】
企業に対する理解や関心が具体的に伝わり、志望動機の説得力が大きく向上しました。また、自分の行動を根拠に強みを語っているため、企業から見て「一緒に働く姿が想像しやすい」志望動機へと改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・主体性を表現する
・経験と志望職種との結びつきをアピールする

・一時的な成長ではなく長期的な貢献をアピール

③例文:ロボット・機械系業界での志望動機

ここでは、ロボット・機械系業界の企業への志望動機を添削していきますよ。ただ経験や職業の重要性の理解を示すだけでなく、自分自身の適性をアピールするのがコツです。

ロボット・機械系業界の品質管理の志望動機
【結論】
私は、品質管理の仕事を通じて、貴社製品の品質向上ロボットの精度と安全性を支え、より安心して使用できる製品の提供に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
添削コメント|品質管理職のある企業ならどこでも当てはまる志望理由になっているため、「なぜロボット業界の品質管理職なのか」という理由を追記し、明確な志望理由に修正しています。
【根拠となるエピソード】
大学ではメカトロニクスを専攻し、ロボット工学と制御理論を学びました。また、大学院では産業用ロボットの安全システムについて研究を行いました。ロボットは多くの分野で活用されており、その精度が重要だと感じました。いるため、ロボットの動作精度や安全性を確保するために品質管理の質が大きく影響することを実感しています。
添削コメント|「ロボットには精度が重要だと感じました」ではあまり品質管理への興味が伝わらないため、ロボットの領域で品質管理職はどのような意義を持っているのかを強調する文章に修正しました。
【エピソード詳細】
具体的には、研究で産業用ロボットのセンサー精度を調査しました。実験では、センサーのわずかなズレがロボットの動作に影響を与えることを確認し、製造工程のわずかな違いによって、動作の誤差が発生することも知りました。この経験から、組み立てや部品精度の管理が重要だと考えるようになりました。製造工程における品質管理の重要性だけでなく、自分が試行錯誤を繰り返しながら問題の原因を特定し、解決策を見出していく過程に大きなやりがいを感じました。
添削コメント|品質管理の重要性への理解に加え、「問題の原因を特定し、解決策を見出していく過程にやりがいを感じた」という品質管理職への適性を示す部分を追記し、経験の価値をアピールしました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、高い技術力を持ち、多くのロボットや機械製品を世に送り出している企業であり、品質に対するこだわりを強く感じました。そのような環境で、新技術導入時の品質保証と安全性評価プロセスの構築に注力している貴社の環境でこそ、品質管理の仕事に携わりたいと考えております。
添削コメント|「品質に対するこだわりがある」という自分の視点だけでなく、技術に関しての品質管理の体制が整っているという事実を理由に加えることで、志望先を選んだ理由としての説得力が上がります。
【入社後】
入社後は、常に学び続けながら、自分のスキルを磨き、貴社の製品にさらなる価値を提供できるよう努めます。将来的には、品質基準の改善や新たな安全管理手法の導入にも貢献し、より高度な品質保証体制の構築に携わることを目指します。
添削コメント|長期的に貢献したいという意志を示すため、自分の行動目標だけでなく、「将来的にどうなっていたいか」というキャリアビジョンを追記しました。

【NGポイント】
「なぜ品質管理なのか」「なぜロボット業界なのか」という明確な動機が伝わりにくい点が課題でした。企業を選んだ理由も、「品質に対するこだわりがある」という主観的な視点のみになっており、具体的な企業の特徴が少なかったですね。

【添削内容】
品質管理職を志望する理由を明確にし、「ロボット業界における品質管理の役割」に焦点を当てました。企業を選んだ理由についても、企業の品質管理体制に関する言及を加え、企業理解の深さを強調しています。

【どう変わった?】
添削後は、問題解決にやりがいを感じることが強調され、品質管理職としての適性が明確になりました。また、企業の特徴を具体的かつ的確にアピールできていて、マッチ度の高さを主張できていますね。

【今回の志望動機のコツ】
・職種だけでなく業界を選んだ理由もアピール
・自分の強みと職種とのマッチ度をアピールする
・なるべく長期的なキャリアビジョンを示す

【キャリア別】品質管理の志望時の書き方例文

品質管理職の志望動機は、応募者のキャリアステージによって異なるアプローチが効果的です。ここからは、中途採用、未経験者、新卒者それぞれの志望動機の書き方例文を紹介していきますね。

さらにここでも、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、3つの例文を本気で添削!志望動機テンプレや赤ペンESが気になる人も、以下のボタンから特典を受け取れますよ。

①中途採用の場合

ここでは、食品業界の品質管理職を志望する中途採用者向けの志望動機を添削していきますよ。

職種や業界理解を踏まえ、前職での経験がどのように活かせるのか、なぜ食品業界に転職したいのかを筋道立てて伝えることが大切です。

中途採用者の志望動機
【結論】
これまでの品質管理の経験を活かし、今後は食品分野で人々の健康と安心に貢献できる消費者の口に入る製品だからこそ、より直接的に安全性を支える役割を果たしたいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|「人々の健康と安心に貢献したい」という志望動機はややありきたりな表現すぎて印象に残りにくいです。食品業界特有の「口に入るものへの安全性」に言及することで、職種理解や志望理由の明確さが増し、採用担当に刺さる軸が強化されます。
【根拠となるエピソード】
前職では化粧品メーカーで品質管理を担当し、原材料の受け入れから出荷前検査、トラブル対応まで幅広く携わっておりましたクレーム品の分析や再発防止策の立案にも関与しておりました。お客様の信頼に直結する仕事として、日々の確認作業を大切にしてきました。
添削コメント|「幅広く携わっておりました」では経験内容が曖昧で、転職先で同じように活躍できるかがアピールしきれていません。分析や再発防止など、前職での具体的な業務を記述することで、スキルが具体的になり、即戦力であることが伝わる形に修正しました。
【エピソード詳細】
その中で、製品に関する問い合わせ対応や改善提案を通じて「品質の積み重ねが企業価値に影響する」と感じるようになりました。より生活に密接し、直接的に健康に関わる食品分野で、安全を守る役割を担いたいと思うようになりました「誤りが重大な健康被害に直結する可能性がある」という点で、より強い責任感を持って取り組める食品分野に魅力を感じました
添削コメント|「健康に関わる」という表現は抽象的で、食品分野を選ぶ理由としては弱いため、リスクの深刻さや責任感の違いを明確に記述。業界転換の納得感が高まり、キャリア選択の一貫性が伝わります。
【企業を選んだ理由】
貴社は品質方針を明確に打ち出し、現場レベルで改善を重ねている点に魅力を感じましたHACCPなどを基盤に、現場全体で継続的な品質向上に取り組む姿勢に強く共感しました。特に社員の意見を取り入れる体制があり、意識の高い環境で経験を活かせると考えております品質に対する自発的な意識を組織として育む風土に惹かれ、自身の経験も柔軟に活かせると感じました
添削コメント|「改善を重ねている」「意識の高い環境」では曖昧で他社と差別化できません。HACCP・5Sなど具体的な制度や方針に触れ、自分の経験との接点を描くことで、企業研究の深さと志望度の高さを示せます。
【入社後】
入社後は、食品業界の特性をしっかり学びながら、製品の安全を守る意識を持ち衛生基準や規格管理などの知識を深めるとともに、チェック体制の強化や改善提案にも積極的に関わりたいと考え、チームと協力して品質の向上に取り組みたいと考えています。
添削コメント|「意識を持ち」は精神論にとどまり、実務レベルの行動が不明確です。入社後の学びと活躍イメージを具体的に描くことで、貢献意欲と成長意識の両方を伝えられ、採用側の期待値に応える内容になります。

【NGポイント】
抽象的な表現が多く、転職理由や企業選びに関して説得力に欠けていました。また、前職での経験が具体性に乏しく、どのようなスキルを持っているのかが企業側に伝わりにくい構成となっていました。

【添削内容】
食品業界特有の特性に触れた転職理由を明示し、前職での業務内容を具体的に言い換えました。また、企業研究に基づく志望理由を明文化し、入社後の行動イメージも実務ベースで示す形に調整しています。

【どう変わった?】
志望動機全体の流れが「過去の経験」「転職の理由」「企業との接点」「入社後の活躍イメージ」まで一貫しており、企業側から見て納得感のあるストーリーになっています。中途採用としての即戦力性も高まりました。

【今回の志望動機のコツ】
・前職の経験に言及して即戦力をアピール
・他社との違いを明確に伝える
・具体的なアクションと成果を説明する

②品質管理が未経験の場合

ここでは、未経験ながら品質管理職への転職を目指す場合の志望動機を添削していきますよ。

未経験から品質管理職を志望する際は、現職とのつながりや職種変更の理由を明確にしつつ、企業が求める素養を伝えることが重要です。

品質管理未経験の志望動機
【結論】
これまでの経験を活かしながら、製品の品質を守る立場で働きたいと考え製品に対するお客様の信頼を裏側から支える仕事に就きたいと考え、品質管理職を志望いたしました。
添削コメント|「品質を守る」という表現は抽象的で伝わりにくいため、「信頼を裏側から支える」と置き換えることで、未経験者が品質管理に転じたい理由に説得力を持たせました。結論部分では動機の明確さが求められます。
【根拠となるエピソード】
営業職として3年間勤務する中で、製品やサービスの品質が顧客の評価に直結する場面を多く経験しました。そのような中で、品質の重要性を強く感じるように品質の一貫性が信頼構築の鍵であると学び、品質管理という職種に強い関心を抱くようになりました。
添削コメント|「品質の重要性を強く感じる」ようになるまでの説明が不十分だったため、「品質の一貫性が信頼構築の鍵」であるという学びを追記したことで、より品質管理への興味を強調しました。
【エピソード詳細】
例えば、あるお客様からの製品の不具合に関するクレームをいただいた際、その解決に時間がかかり、顧客満足度が低下してしまったこと対応に時間を要し、顧客満足度が低下した経験がありました。その際、品質への配慮が欠けると、企業全体の信頼に影響を与えると感じました。営業経験で培った顧客ニーズの理解力や、データ分析スキルは品質管理業務でも活かせる品質管理の視点から製品の改善に貢献できると考えています。また、QC検定の勉強にも取り組んでいます。さらに、QC検定3級の取得を目指しており、体系的に品質管理の基礎を学んでいます。営業で培った丁寧な対応力や、正確な情報の扱い方などは品質管理にも活かせると考えています。
添削コメント|冒頭のクレームに関しての文章はやや冗長的なため、簡潔な言葉に要約しました。また、「品質管理でも活かせる」でもOKですが、品質管理の上で「製品の改善に繋げられる」ことをアピールし、より応募者自身のスキルを印象付けています。
【企業を選んだ理由】
貴社は高品質な製品を扱っており、業界内でも信頼が厚いと感じています。貴社は産業機械部品の分野で、微細な誤差も許さない品質管理体制を築いており、他社にはない精密さへのこだわりに強く惹かれました。そうした環境で品質を守る仕事ができれば、やりがいを持って働けると考えております。
添削コメント|「高品質で信頼が厚い」はまだ他の企業にも当てはまる可能性があるため、さらに具体的な企業の事業内容や品質体制に触れることで、志望度の高さを効果的に示せます。
【入社後】
入社後は、実務を通して品質管理の知識を身につけ、ミスを防ぐための取り組みに積極的に関わっていきたいと考えています。製品検査の精度を高める業務やマニュアルの整備など、現場の品質を維持・向上させる取り組みに積極的に関与したいと考えています
添削コメント|「ミスを防ぐ」という表現では意欲が伝わり切らないため、入社後に関わりたい業務を具体的に示しました。未経験者でも企業に貢献する姿勢を表現でき、評価されやすい文章になります。

【NGポイント】
志望理由の核となる動機が抽象的で、品質管理職を志す理由や転職理由が曖昧なままでした。また、企業選びや入社後の意欲もテンプレート的で、他社でも通用してしまう印象が強くなっていました。

【添削内容】
動機や学びを曖昧な表現ではなく、返品対応の具体的なエピソードや資格取得への取り組みなど、行動ベースで表現しました。企業理解も事業内容を軸に明確化しました。

【どう変わった?】
未経験であっても「なぜ品質管理か」「なぜその企業か」が伝わるようになり、企業側が納得しやすい構成になりました。主体的な学びや成長意欲が表現されており、選考通過の可能性も高まる内容です。

【今回の志望動機のコツ】
・より納得感のある志望動機に落とし込む
・志望先ならではの強みに触れる
・入社後の展望を具体的に示す

③新卒者の場合

ここでは、新卒向けの品質管理職志望動機を添削していきます。大学での学びがビジネスの場でも転用できることを印象付けることがポイントです。

品質管理の志望動機
【結論】
私は、品質に関わる仕事に興味があり製品の安全性や安定性を守る品質管理という仕事に魅力を感じやりがいがありそうだと感じたため社会的に意義のある役割だと感じたことから志望しました。
添削コメント|「品質に興味がある」「やりがいを感じた」は主観的で浅いため、品質管理職の社会的役割を明示することで、説得力と職種理解を兼ね備えた導入にしました。
【根拠となるエピソード】
大学時代にアルバイトで検品作業を担当した際、不良品の発見によって出荷が止まり、チーム全体に迷惑をかけた経験があります自分の確認漏れが原因で不良品を見逃し、結果的に出荷の遅延を招いた経験があります
添削コメント|品質管理に関心を持った理由を説得力をもって伝えるため、自分の行動が品質に影響した経験をより具体的に書きました。単に「迷惑をかけた」だけではなく、品質管理職に必要な責任感や当事者意識が伝わります。
【エピソード詳細】
その後のアルバイトでは、工場の工程改善を目指して現場での確認や報告精度を意識しました。実際の工場見学や実験データをもとに、検査工程の見直しを提案する経験を通じて、根拠ある確認の重要性を実感しました。また、再発防止のための確認表を自作してみるなど、小さな工夫も行いました。同様のミスを防ぐために、作業手順ごとのチェック項目を明文化するなど工夫を重ねた結果、その後一年間の出荷では不良品の確認ミスがゼロになり、リーダーからも「失敗からの成長が目覚ましい」と評価されました
添削コメント|「失敗→努力→改善」という流れの中の努力行動について、抽象的な「意識する」「小さな工夫」では読み手に伝わる印象が弱まってしまうため、実際の活動・改善内容を具体的に示しました。問題発見から改善までの流れが伝わりやすくなります。
【企業を選んだ理由】
貴社は現場と連携した実務的な品質管理体制や、従業員一人ひとりが品質意識を持てるような仕組みに力を入れている点に共感しています。おり、自分の改善経験が活かせるのではと考えました。また、さまざまな分野の製品を扱っている点にも惹かれました。特に、製品ごとに異なる検査基準を設け、柔軟に対応されている点に、品質管理としての成長環境があると感じました
添削コメント|「扱う製品の分野の多さ」は他社でもよくある特徴で、説得力に欠けます。そのため、貴社独自の体制や仕事の難しさに触れることで、企業理解が深いことをアピールしました。
【入社後】
入社後は、丁寧な作業とルールを守る姿勢を大切にしながら、日々の業務に責任を持って取り組みたいです。最初は分からないことも多いと思いますが、先輩から学び、成長していきたいと考えています。まずは基本を確実に身につけながら、現場の課題を正確に把握し、改善提案ができる視点も少しずつ養っていきたいです。
添削コメント|「分からないことも多いと思いますが、」はやや受動的でネガティブに取られがちなため削りつつ、企業が重視する「改善意識」を加えました。品質管理職にふさわしい将来像をアピールする締めくくりになっています。

【NGポイント】
志望動機として「やりがいがありそうと感じた」など主観的な表現が多く、印象に残りにくいうえ、説得力が弱く見えてしまっていました。エピソードも自身の行動や工夫が伝わりづらい構成になっていました。

【添削内容】
結論に職種理解と社会的意義を取り入れ、根拠では当事者としての反省や行動を具体的に描きました。企業選びでは、志望企業ならではの特徴を盛り込み、「なぜこの企業か」が納得感ある構成になるよう調整しています。

【どう変わった?】
主観的すぎる動機を具体性のある行動と理解に変更したことで、職種・企業への適性が伝わる内容になりました。採用担当にとっても、実際の業務で活躍できるイメージが湧きやすくなっています。

【今回の志望動機のコツ】
・結論で目を引くことを意識する
・志望職種を理解しているかを明確に示す
・「成長したい」を具体的な言葉でアピール

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品質管理の志望動機を業界研究を深めながら完成させよう!

品質管理職の志望動機を作成する際は、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。

  1. 品質管理の本質を理解する
  2. 自身のスキルと経験を品質管理に結びつける
  3. 志望企業の特徴を把握し、志望理由に反映させる
  4. キャリアステージに応じたアプローチを選択する
  5. 具体的な貢献イメージを示す

これらのポイントを押さえ、自身の過去の経験やモチベーションを織り交ぜることで、説得力のある品質管理職の志望動機を作成できます

志望動機は自己アピールの重要な機会です。十分に準備を重ね、自信を持って面接に臨みましょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。