エントリーシートは早く提出すると有利？ギリギリ提出のデメリットと提出マナーも紹介

この記事では、エントリーシート（ES）はいつまでに提出すべきかについて解説しています。

提出時期だけではなく、早めにエントリーシートを提出するメリットやギリギリに提出するリスク、提出する際のマナーまで紹介しています。

エントリーシート(ES)は早い時期に提出したほうがいい？

エントリーシート（ES）は、提出期限ギリギリではなく、できるだけ早めに出すのが望ましいです。

就活生の中には「締切に間に合えば大丈夫」と考える人もいますが、それではチャンスを逃してしまう可能性があります。

企業によっては、ESの提出順に選考を進めることがあります。早めに提出することで、選考の機会を確実に得やすくなり、志望度の高さもアピールできるでしょう。

反対に、締切直前の提出では、他の応募者に埋もれてしまったり、採用枠がすでに埋まっていたりするリスクも考えられます。

また、早めに準備すれば内容の見直しや第三者からのアドバイスを受ける余裕も生まれます。焦って書いたESは、誤字脱字や内容の粗さが目立ちやすく、評価を下げる原因になりかねません。

完成度を高めるためには、時間的な余裕が欠かせません。さらに、ESを早期に仕上げることで、自己分析や志望動機の整理が進み、他の企業への準備にもつながります。

全体のスケジュールに余裕が生まれることで、精神的な負担も軽減され、就活全体がスムーズに進みやすくなるでしょう。

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エントリーシート(ES)の提出期限

エントリーシートの提出時期は、就職活動を成功させるために欠かせない重要なポイントです。タイミングを逃すと、チャンスそのものを失うことにもなりかねません。

エントリーシートの提出時期は、大学4年生の3月から5月に集中しています。これは経団連加盟企業の選考解禁に合わせた動きで、就活全体のピークに当たる時期。

そのため、この期間に合わせて早めに準備を進めておくことが大切です。複数の企業に応募する場合、提出期限が重なる可能性もあるため、スケジュールの管理が必要になります。

「まだ間に合う」と考えて先延ばしにしてしまうと、予期せぬトラブルで間に合わなくなることもあるでしょう。早めの行動を心がけてください。

また、一部の業界や企業では、一般的な就活スケジュールよりも早い段階でエントリーシートの提出を求められることがあります。

特に外資系企業やマスコミ、コンサルティング業界などは、大学3年生の秋から冬にかけてエントリーが始まる場合も。

こうした企業を志望する場合、「春から始めればいい」と考えていると、すでに選考が終わっていたということも起こり得ます。業界や企業ごとのスケジュールを確認し、早めの対応を心がけましょう。

エントリーシートの提出期限が明記されていない企業もあります。そのような場合、放置せず、企業の採用担当者に早めに問い合わせることが大切です。

「確認するのは気が引ける」と思うかもしれませんが、期限を守る姿勢や積極性を評価される可能性もあるでしょう。曖昧なままにしておくと、締切を過ぎて応募できなくなるリスクもあります。

情報は受け身で待つのではなく、自ら取りに行く意識を持ってください。

企業によっては、エントリーシートの提出締切を複数回設けていることがあります。一次締切の応募状況によっては、二次、三次と募集を延長する場合もあるため、「次がある」と考えて先延ばしにしがちです。

しかし、選考は早く提出した方が有利になるケースが多いため、最初の締切を目安に行動するのが基本です。枠が埋まってしまえば、次のチャンスは訪れないかもしれません。

提出のタイミングは選考結果に影響を与える要素のひとつです。早めの提出を意識しておきましょう。

エントリーシート(ES)を早い時期に提出するメリット

エントリーシートは提出の早さによって、採用担当者の印象や選考結果に影響を与えることがあります。ただ内容を書くだけでなく、提出時期も戦略的に考えることが重要です。

ここでは、早期提出によって得られる主な4つのメリットを紹介します。

1. 採用担当者の印象が良くなりやすい提出タイミングで、選考評価に影響を与えられる
2. 採用枠が埋まる前にチェックしてもらえることで、通過確率が高まる
3. 志望度の高さをアピールできるからこそ、行動の早さが信頼につながる
4. リクルーター面談や早期選考に呼ばれやすくなるチャンスを逃さないために

① 採用担当者の印象が良くなりやすい提出タイミングで、選考評価に影響を与えられる

エントリーシートを早めに提出すると、「準備が行き届いている」「志望度が高い」といった好印象を持ってもらいやすくなります。

選考が始まる前から書類が届いている学生は、採用担当者にとっても目に留まりやすく、丁寧に読まれる可能性が高まります。

一方で、締切ギリギリの提出は「後回しにしていたのでは」と見なされ、やる気が疑われることもあります。提出時期は、内容と同じくらい評価に影響を与える重要なポイントです。

早期提出はそれだけで行動力の証明になります。タイミングを意識することで、第一印象をぐっと良くすることができるでしょう。

② 採用枠が埋まる前にチェックしてもらえることで、通過確率が高まる

企業によっては、エントリーシートが届いた順に選考を進める場合があります。この場合、早い段階で提出すれば、まだ採用枠に余裕がある時期に書類を見てもらえる可能性が高くなります。

特に応募者が多い企業や、採用人数が少ないポジションでは、想定よりも早く枠が埋まってしまうこともあります。そうなると、締切前であっても実質的に書類選考が終了しているケースすらあるのです。

「間に合えばよい」ではなく、「早く出さないと間に合わないかもしれない」と考えるほうが、選考を有利に進めやすくなるでしょう。

③ 志望度の高さをアピールできるからこそ、行動の早さが信頼につながる

提出の早さは、志望度の高さを伝える有効な手段です。「第一志望です」と口で言うよりも、誰よりも早くESを提出する行動のほうが、企業にとっては誠意として受け取られやすいものです。

早めに提出されたエントリーシートは、採用担当者の記憶に残りやすく、面接に進んだ際にもポジティブな印象を持たれやすくなります。

行動で志望度を示すことができれば、内容以上に好評価につながる可能性もあるでしょう。

また、提出のタイミングひとつで他の候補者と差をつけられるため、少しでも早く提出する意識を持って取り組んでください。

④ リクルーター面談や早期選考に呼ばれやすくなるチャンスを逃さないために

企業によっては、早期にエントリーした学生に対して、リクルーター面談や早期選考の案内を出すことがあります。これは、行動が早く熱意が高い学生を見逃さず、早めに囲い込む意図があるためです。

こうした案内は、一般応募よりも通過率が高く、内定への近道となることも多いです。ESを早く提出するだけで、このような特別ルートに乗れる可能性が生まれるのですから、活用しない手はありません。

特に人気企業や大手企業では、リクルーターとの接点が内定につながる大きな鍵になります。早期提出が思わぬチャンスを引き寄せることもあるため、就活の初動からしっかり準備を進めておきたいところです。

エントリーシート(ES)を期限ギリギリで提出するデメリット

エントリーシートは「締切までに出せば問題ない」と思われがちですが、ギリギリの提出にはさまざまなリスクが潜んでいます。

選考の通過率を高めたいのであれば、提出のタイミングにも注意を払うべきです。ここでは、締切直前に出すことで生じる4つのデメリットを紹介します。

1. 提出順に選考が進む企業では不利になる可能性がある
2. 採用枠が埋まってしまっている可能性がある
3. 選考担当者に読まれない可能性がある
4. 提出忘れやミスのリスクが高まる可能性がある

① 提出順に選考が進む企業では不利になる可能性がある

企業の中には、エントリーシートを提出順に確認し、そのまま選考へ進めていく方式を採用している場合があります。

この形式では、早く提出した人の方が先に選考に進みやすく、枠が埋まり次第、それ以降の提出者は評価の土俵に立てないまま不採用となることもあるでしょう。

また、早期提出者には「準備が早い」「志望度が高い」といった良い印象を持たれやすい傾向です。反対に、締切ギリギリで提出すると、「準備不足」「余裕がない」と受け取られてしまうおそれがあります。

出す時期を意識するだけで、不利な扱いを避けられる可能性があるため、早めの行動が望ましいです。

② 採用枠が埋まってしまっている可能性がある

締切が設定されていても、企業側では一定数の優秀な応募が集まった段階で内定候補を絞っていることがあります。

とくに中小企業や採用人数の少ない部署では、締切前であっても選考が終了してしまうことがあるため、注意が必要です。

形式上「まだ応募可能」と書かれていても、実質的には枠が埋まっていて通過の可能性が低い場合もあります。ギリギリの提出は、そうしたチャンスを失ってしまう要因になり得ます。

通過率を高めたいのであれば、「出せば見てもらえる」と考えず、「早く出すことが前提」という意識で取り組んでください。

③ 選考担当者に読まれない可能性がある

締切直前は、担当者がすでに大量のエントリーシートに目を通している状況です。そのため、後から届いたものは時間の都合上、じっくり読んでもらえない場合があります。

場合によっては、内容に関係なく評価されないまま処理される可能性もあるでしょう。

特に人気企業では応募数が多く、担当者の負担も大きいため、「とりあえず読んでおく」という扱いになることも考えられます。

せっかく良い内容を書いたとしても、それが正当に評価されなければ意味がありません。提出のタイミングひとつで、読み手の姿勢も変わることを意識しておく必要があります。

④ 提出忘れやミスのリスクが高まる可能性がある

ギリギリの提出は、焦りや確認不足につながりやすく、提出ミスが起こる可能性も高くなります。

たとえば、ファイルの添付忘れ、誤送信、書式違反、記入漏れ、あるいは提出そのものを忘れるなど、細かなミスが選考に影響を及ぼすことも。

また、Web提出ではアクセスが集中してシステム障害が起きたり、メール提出では送信エラーになる可能性も否定できません。

こうしたトラブルが起こってから慌てても、対応できる時間が残されていないことがほとんどです。

不慮の事態にも対応できるよう、提出は期限の2〜3日前を目安に完了させておくことをおすすめします。安定した準備こそが、ミスを防ぎ、選考の第一歩を確かなものにします。

エントリーシート(ES)の入手方法

エントリーシートの入手方法は企業によって異なります。入手が遅れると提出に間に合わないおそれがあるため、早めに情報を確認しておきたいところです。ここでは代表的な入手方法を2つ紹介します。

1. 説明会で配布される
2. 企業ホームページやマイページでダウンロードできる

① 説明会で配布される

企業によっては、会社説明会や就職イベントでエントリーシートを直接配布するケースがあります。とくに紙のフォーマットを使用する企業や、独自の記入様式を設けている場合に多く見られます。

こうした企業を志望している場合、説明会への参加は非常に重要です。会場ではESの配布だけでなく、提出時の注意点や選考に関する具体的なアドバイスが得られる場合もあります。

参加することで企業理解も深まり、今後の選考に活かせるでしょう。

もし日程の都合で参加できない場合でも、後日メールなどでフォロー対応してくれることもあります。案内資料や採用ページの記載をよく確認し、不明点があれば早めに問い合わせることをおすすめします。

② 企業ホームページやマイページでダウンロードできる

現在は、企業のホームページや専用のマイページからエントリーシートをダウンロードできることが主流になっています。

PDFやWord形式で提供されていることが多く、自分で印刷またはデータ入力して提出する形が一般的です。

マイページの開設が必要な企業もあるため、エントリー開始前に登録を済ませておくと安心です。登録後はESの配布開始通知や提出期限の案内も届くようになり、情報を見逃すリスクを減らせます。

また、ESを提出する際もマイページ経由でアップロードする場合があるため、提出方法を事前に確認し、トラブルが起きないよう環境を整えておくことが大切です。

ファイルの形式や容量に指定があることもあるため、注意してください。

エントリーシート(ES)を早めに作成するためのコツ

エントリーシートの提出直前に慌てて取り組むと、内容が浅くなったり、誤字脱字が残ったりしやすくなります。

質の高いESを作るには、余裕を持った準備が不可欠です。ここでは、早めに効率よく作成するための実践的な4つのコツを紹介します。

1. 頻出の設問内容をあらかじめ考えておく
2. 企業ごとの設問を比較し、使い回しできるよう準備しておく
3. 企業の提出期限をリスト化して管理しておく
4. 自己分析と企業研究を早めに進めておく

① 頻出の設問内容をあらかじめ考えておく

多くの企業では、「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」「志望動機」といった定番の質問がよく出されます。

表現は違っても、根本的な内容が共通していることが多いため、こうした設問に対する回答はあらかじめ準備しておくと便利です。

ベースとなる文章を用意しておけば、企業ごとの質問に合わせて少し調整するだけで対応できます。余裕があれば、複数パターンを作っておくのも良い方法。

事前に考えておくことで、提出間際に焦ることが減り、内容を丁寧に見直す時間も確保できます。結果として、説得力のあるエントリーシートを仕上げやすくなるでしょう。

② 企業ごとの設問を比較し、使い回しできるよう準備しておく

企業ごとの設問は微妙に異なるものの、根本的な意図は似ていることが多いです。そのため、設問の一覧を作って比較し、共通点を見つけておくと、回答を使い回しやすくなります。

ただし、丸写しでは相手に誠意が伝わりません。企業名や業務内容、理念などに合わせて表現を調整し、「その企業向けの回答」に仕上げることが大切です。

テンプレートを元にしつつ、各社に合わせて手を加えることで、効率とクオリティの両立がしやすくなります。準備の段階で「調整前提の構成」を意識すると、後々の作業がかなり楽になります。

③ 企業の提出期限をリスト化して管理しておく

エントリーシートの提出時期は企業ごとに異なり、締切が集中する時期もあります。そのため、提出期限を一覧で管理することが欠かせません。

たとえば、Excelやスプレッドシートに企業名・締切日・提出方法・進捗状況などをまとめておけば、抜けや重複を防げます。

カレンダーやタスク管理アプリと併用すれば、より確実にスケジュールを把握できるでしょう。

提出日が近い企業を優先的に進めることで、時間の使い方にもメリハリが生まれます。結果として、ひとつひとつのESの完成度を高めやすくなるはずです。

④ 自己分析と企業研究を早めに進めておく

エントリーシートの内容には、自己理解と企業理解がしっかり反映されている必要があります。そのため、早い段階から自己分析と企業研究に取り組むことが重要です。

自己分析では、自分の強みや価値観を明確にし、エピソードを通じて一貫性を持って伝えることを意識してください。

一方、企業研究では、業界動向や事業内容、求める人物像などを把握し、それに合ったアピールができるよう準備しておくとよいでしょう。

この2つの土台が整っていれば、どの企業にも対応できる応用力が身につきます。結果として、書類選考だけでなく、面接でもブレのない自己表現につながります。

エントリーシート(ES)提出時のマナー

エントリーシートの提出では、内容の良し悪しだけでなく、提出方法に対するマナーも大切です。どんなに中身が優れていても、提出の仕方が雑だと評価を下げてしまうおそれがあります。

就活では第一印象が合否に影響するため、書類の扱い方ややり取りの形式に気を配る必要があります。

ここでは、郵送・メール・Web提出それぞれの場面で意識しておきたいマナーを4つのポイントにまとめて紹介します。

1. 郵送する場合は白い封筒を使用する
2. 封筒には「〆」を記載し、折らずに入れるサイズを選ぶ
3. メール提出時はパスワード付きファイルで送付する
4. Web提出の場合は締切前に余裕を持って送信する

① 郵送する場合は白い封筒を使用する

エントリーシートを郵送で提出する際には、書類を折らずに送れる角形2号の白い封筒を使用してください。白封筒はビジネス上、清潔で丁寧な印象を与えるため、就活では基本とされています。

茶封筒は事務的な印象を与えるため、避けた方がよいでしょう。封筒の表面には企業名・部署名を縦書きで記入し、裏面には自分の名前と住所を記載します。また、送付状を1枚添えるとより丁寧です。

郵送時は書類が折れたり濡れたりしないよう、クリアファイルに入れてから封筒へ入れると安心ですこうした小さな配慮が、書類を受け取った人の印象を左右する要素になります。

② 封筒には「〆」を記載し、折らずに入れるサイズを選ぶ

封筒に封をしたら、のり付けした部分に「〆」と書きましょう。この記号は「封を確実に閉じました」という意思表示であり、就活に限らずビジネス文書のマナーとして広く使われています。

また、書類は折らずに入れるのが原則です。折り目がついているだけで「扱いが雑」「準備が不十分」と見られてしまう場合があります。

角形2号の封筒であれば、A4サイズの書類を折らずに入れることができるため、安心です。郵送準備の丁寧さは、そのまま人柄や仕事への姿勢として評価される可能性があります。

③ メール提出時はパスワード付きファイルで送付する

メールで提出する際は、情報セキュリティへの配慮が求められます。エントリーシートのファイルはPDF形式に変換し、パスワードをかけた状態で送付してください。

パスワードは別メールで送り、同じメール内で記載しないよう注意が必要です。

件名は「エントリーシート提出（○○大学・氏名）」のように簡潔かつ明確にしましょう。本文には、提出の目的、添付ファイルの説明、簡単な挨拶文を記載してください。

メールアドレスやファイルの添付漏れがないか、送信前に必ず確認しましょう。ビジネスメールの基本を押さえた丁寧な対応は、内容と同じくらい大切に見られています。

④ Web提出の場合は締切前に余裕を持って送信する

Webフォームや企業のマイページから提出する際は、必ず締切より数日余裕をもって提出してください。締切直前はアクセスが集中して、システムが不安定になることがあります。

送信エラーやログイン不具合が起きても、締切を過ぎれば受け付けてもらえない可能性があります。

文字数制限やファイル形式の指定があることもあるため、事前にマイページを確認しておきましょう。あらかじめ下書きを作成しておくと、フォーム入力がスムーズになります。

提出完了後は、確認メールやステータス画面を保存しておくと、万が一のトラブル時にも対応しやすくなります。

エントリーシート(ES)提出の最適なタイミングとは？

エントリーシートの提出は、期限ギリギリではなく、なるべく早めに行うことが理想。なぜなら、早期に提出することで、採用担当者からの印象が良くなり、選考上のメリットも得られやすくなるからです。

実際、多くの企業では提出順に選考が進むケースもあり、早いほど不利になりにくい傾向があります。

逆に、ギリギリの提出では、提出忘れや内容の粗さなどのリスクが高まり、チャンスを逃す可能性もあるでしょう。

提出時期のスケジュールや業界別の傾向を把握したうえで、あらかじめ準備を進めることが大切です。

頻出の設問を考えたり、企業ごとの設問を比較したりしておけば、エントリーシートの作成もスムーズになります。提出マナーにも配慮し、計画的かつ丁寧な対応を心がけてください。