エンジニアとは?仕事内容や種類・向いている人の特徴を解説
「エンジニアってよく聞くけど、どんな仕事をするのだろう?」と疑問に思う就活生もいるでしょう。
実はエンジニアには多様な種類があるため、自分がなりたいエンジニアの種類について知ることがとても重要です。
この記事では、エンジニアについて役割や種類、ITエンジニアの種類や仕事内容を解説し、未経験でもエンジニアになれる方法もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニアとは何をする人?定義・役割は何か
エンジニアとは、工学(エンジニアリング)に関する高度な知識と技術を有する専門職のことです。
エンジニアはプログラマーなどと混同して考えられることもありますが、種類が多く、それぞれ定義が異なりますよ。
こ子からは、エンジニアに関する定義や役割について、以下の順に解説します。
- プログラマーとの違い
- IT系・機械系・電気電子系エンジニアの違い
①プログラマーとの違い
エンジニアとプログラマーは混同されがちですが、役割には明確な違いがあります。簡単に言えば、エンジニアはシステムの全体像を描くのに対し、プログラマーはその設計図に基づいてコードを書き上げる役割を担います。
そのため、エンジニアは技術的な問題を解決するための、幅広い知識とスキルが求められます。
一方、プログラマーは主にソフトウェアやアプリケーションのコードを書くことに専念し、機能を実装する職種です。
②IT系・機械系・電気電子系エンジニアの違い
現代でエンジニアというと、IT系を思い浮かべるかもしれませんが、実際は機械系、電気系、土木や建築の分野でもエンジニアが活躍しています。
同じエンジニアでもそれぞれ専門性が異なり、役割も異なりますよ。ここからは機械系・電機電子系の仕事内容を説明していきます。
機械系エンジニアの種類・仕事内容
機械系エンジニアは、自動車やロボットといった機械の設計から開発、さらに設置やメンテナンスに至るまで広範な業務を行います。
機械系エンジニアは「メカニカルエンジニア」とも呼ばれ、宇宙産業や航空機の開発、家電製品、産業用ロボットなど、多様な領域で活躍しますよ。
例えば、自動車エンジニアなら、自動車の開発をする機械系エンジニアのことです。航空エンジニアなら、航空機やロケットの設計や開発を担当します。
それぞれの業界の特性が、色濃く出る職種とも言えるでしょう。
電気・電子系エンジニアの種類・仕事内容
電気電子系エンジニアは、家電製品や精密機器の開発や保守などを専門とするエンジニアです。
特に、スマートフォンやタブレットなどの電子機器が広く普及し、これらの機器の設計や製造における電気電子系エンジニアの役割が、ますます重要になっています。
また、精密機器に欠かせない半導体や、さまざまな電気製品に使われるモーターなどの開発も、電気・電子系エンジニアが手掛けていますよ。
ITエンジニアが必要とされる背景と今後の需要
デジタル化が進む世の中で、非常に需要があるエンジニアの種類がITエンジニアです。
ITエンジニアが必要とされる背景や今後の需要に関して、説明していきます。
- IT人材が不足している
- IT分野の需要が増えた
- 技術革新
①IT人材が不足している
ITエンジニアが注目される背景の一因は、「IT人材の不足」です。日本は超少子高齢化に伴い、深刻な労働力不足に直面しています。
2019年の経済産業省の調査報告によれば、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると予測されていますよ。
特にエンジニアは不足するとされ、企業は現在も待遇改善や人材確保に力を入れています。
参考資料:IT人材需給に関する調査 経済産業省
②IT分野の需要が増えた
今では製造業に加え、サービス業や医療、農業など、多様な分野でデジタル化が進展していて、IT分野の需要は高まっています。
特に農業分野では、高齢化による労働力の不足が深刻な問題となっており、「スマート農業」と呼ばれるIT技術が活用され始めました。
医療分野でも、オンライン診療の導入やIT機器の活用、医療データのデジタル化が進んでおり、IT技術の需要が増加しています。
IT技術は、スマートフォンアプリやウェブサービスだけでなく、IoT、AI、セキュリティなど幅広い分野で不可欠なものとなっており、私たちの日常生活に深く関わっています。
今後もデジタル技術の普及が進む中で、ITエンジニアの役割とその専門知識はますます重要になっていくでしょう。
③技術革新
IT業界は常に技術革新を行い、そのスピードは年々速まっています。
その技術革新はエンジニアたちが中心に立って新たなIT技術を開発し、多くの人々の生活に革新をもたらしています。
同時に、既存のIT技術の維持や管理においても、エンジニアの役割は不可欠ですよ。
近年はAIやビッグデータなどの先端技術がさまざまな業界で導入され、生産性の向上や技術革新がより進められています。
これにより、エンジニアの需要は今後も高まり続けるでしょう。
ITエンジニアの種類・仕事内容
ITエンジニアは、幅広い業界で活躍していて、種類もたくさんあります。ここでは、以下のITエンジニアの種類別に仕事内容を紹介します。
- システムエンジニア
- プログラマー
- AIエンジニア
- IoTエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- ゲームエンジニア
- クラウドエンジニア
- インフラエンジニア
- Webエンジニア
- テストエンジニア
- セールスエンジニア
- 制御・組み込みエンジニア
①システムエンジニア
システムエンジニアは、クライアントのニーズを把握し、ニーズに基づいたシステムの設計書を作成する役割を担うシステム開発におけるキーパーソンです。
企業やプロジェクトによって具体的な仕事内容は異なることがありますが、主に以下の5つのプロセスが含まれます。
- 要求分析・要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
- 保守・運用
システムエンジニアはプロジェクトの進行管理やチームのコーディネートといったマネジメント業務も担当し、プロジェクト全体の成功に貢献する仕事です。
②プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を使ってコンピュータに指示を与え、システムが指示通りに動作するようにコードを書く職種です。
具体的には、システムエンジニアが設計した仕様に基づいてプログラムを組み、システムを機能させることが主な仕事です。
また、プログラマーは単にプログラムを書くだけでなく、動作不良やバグを発見し、修正することも業務の一つですうよ。
プログラマーには専門分野が多種多様で、それぞれ異なるプログラミング言語を用いるため、特定の分野に応じた言語の習熟が必要になります。
③AIエンジニア
AIエンジニアは、人工知能技術を用いてシステムやソフトウェアを設計し、機械学習アルゴリズムを使ってデータ解析を行うエンジニアです。
AI技術は現代のさまざまな技術革新やサービスに欠かせない要素となっており、ニーズが広がっていますよ。
AIエンジニアはプログラミングだけでなく、データのクロス集計やアソシエーション分析などの解析技術、統計学や数学の専門知識が必要です。
AIシステムを開発するエンジニアは依然として不足していて、需要はとても高くなっています。
④IoTエンジニア
IoT(Internet of Things)は、家電や車両などの日常使う物をインターネットに接続し、相互にデータをやり取りできる技術ですよ。
IoTエンジニアはIoT技術を使って、システムやデバイスの設計・開発を行います。
IoTエンジニアは機器の制御設計やネットワーク構築、Webアプリケーションの開発が含まれ、場合によっては製品のコンセプト策定にも関わる仕事です。
⑤アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、ソフトウェアアプリケーションの設計と開発を専門とするエンジニアです。
オンラインで使用するWEBアプリケーションや、業務の効率化を目的とした企業向けアプリケーションなど、幅広い種類のアプリケーションを開発しています。
そのため、扱う領域は多岐にわたり、様々なプラットフォームや用途に対応するソフトウェアの開発に携われるでしょう。
⑥ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、家庭用ゲームやスマートフォン向けゲーム、ソーシャルゲームなど、多様なゲームの開発を手がけるエンジニアです。
ゲームエンジニアの中には、複数の専門職が存在しますよ。例えば、ゲームプログラマーは、ゲームの仕様に基づいてプログラムを作成し、システムを構築します。
一方、サウンドプログラマーは、ゲームに合った音楽や効果音を設計し、音響体験を向上させる役割です。
他にも、エフェクトなどを担当するグラフィックプログラマーや、通信ゲームの環境を構築するネットワークプログラマーなどがいますよ。
⑦クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、日常的に利用されるクラウドの設計や保守などを担当するエンジニアです。
クラウドコンピューティングは、インターネットを通じて様々なサービスをユーザーに提供する仕組みですよ。
従来は自社でサーバーやネットワーク機器を設置するのが一般的でしたが、現在ではクラウドの導入と維持のしやすさから、利用が急速に拡大しています。
⑧インフラエンジニア
インフラエンジニアは、IT環境における基盤設備—サーバーやネットワークの構築・管理を担当します。
一般的に「インフラ」とは道路や電力などの基盤設備を指しますが、IT業界では主にネットワーク管理やサーバー構築などのことを言います。
扱うインフラによっては24時間安定稼働させなければならないものもあり、社会貢献している実感を得ることもできるでしょう。
主に、以下の3つの職種に分かれます。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは主に、サーバーの設計、構築、運用、保守を担当します。
サーバー設計では、クライアントの要件に応じて最適なサーバー構成を考えます。
サーバー構築段階では、オペレーティングシステムやアプリケーションのインストール、サーバーラックへの設置、ネットワークケーブルの配線などを行いますよ。
また、運用に関するガイドラインの作成や、障害が発生した際の迅速な対応もサーバーエンジニアの役割です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、サーバーエンジニアが配置したサーバー環境に対して、ネットワーク接続の設定を担当します。
また、ネットワークインフラの設計、構築、保守も業務の一環です。
プロジェクトの要求に応じて必要なネットワーク機器やルーターを選定し、設置スケジュールや予算の調整も行いますよ。
ネットワークの稼働が開始された後は、パフォーマンスの監視や障害対応など、ネットワークの安定運用を支えるための保守作業も行います。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースシステムの設計から運用、管理に至るまでを担当します。
現代のビジネスでは、データの活用が不可欠であり、大量の情報を効果的に扱う能力が求められています。
データベースエンジニアは、データの保管や管理、アクセス制御などを担当し、システムの効率性と安全性を確保する仕事ですよ。
⑨Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの設計、開発、運営、そして保守を行うエンジニアです。
Webエンジニアは一般的なエンジニアリングのスキルに加えて、ウェブ特有の知識や技術が求められますよ。
また、Webエンジニアはユーザーの視点を持つことが非常に重要と言われています。
WEBエンジニアの職種は主に以下の3つです。
- フロントエンドエンジニア
- マークアップエンジニア
- バックエンドエンジニア
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションのユーザーインターフェースを設計し、実装するエンジニアです。
フロントエンドエンジニアにとって重要なのは、ユーザーの視点を常に意識し、操作性や利便性の向上に努めることです。
そのため、単なるコーディングスキルに加え、優れたユーザー体験を実現するためのUXデザインの知識が求められることもありますよ。
マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、主にHTMLを使用してウェブページの構造と内容を整える役割を担っています。
フロントエンドエンジニアが多様な技術を扱うのに対し、マークアップエンジニアはHTMLに特化して業務を行うのが特徴です。
単なる仕様書の通りに作業するだけでなく、ユーザーの視点を取り入れた設計が求められるでしょう。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションのサーバーやデータベースなど、ユーザーに直接見えない部分の設計と管理を担当するエンジニアです。
要求されるスキルは多岐にわたり、ウェブサーバーやネットワークの知識、データベース管理、サーバーサイドプログラミングの技術、システムの保守と運用に関する知識が必要です。
さらに、フロントエンドとの連携が不可欠であるため、バックエンドエンジニアはフロントエンドの仕組みや要件についても理解している必要があるでしょう。
⑩テストエンジニア
テストエンジニアはソフトウェアの品質保証を担当し、テストの計画や実施、項目の作成を行います。
主な業務は、ソフトウェアに潜むバグを見つけて修正の提案を行うことです。
AI技術が進展する中で、「テスト作業は完全自動化されるのでは?」と思うかもしれません。しかし、計画の設計や最終確認には依然として人間の判断が欠かせません。
AIのサポートを受けつつ、テストエンジニアの役割は引き続き重要と考えられています。
⑪セールスエンジニア
セールスエンジニアは、技術的な知識を基に営業活動をサポートするエンジニアです。
この職種は時に「フィールドアプリケーションエンジニア(FAE)」とも呼ばれ、クライアントとの打ち合わせを通じて、自社のシステムや技術を提案することがあります。
製品の専門的な知識と営業のスキルを兼ね備え、技術的な内容を分かりやすく伝える能力が求められますよ。
⑫制御・組み込みエンジニア
制御・組み込みエンジニアは、家電製品や産業機器に組み込まれるソフトウェア(ファームウェア)の設計と開発を行うエンジニアです。
例えば、スマートフォンのOSであるAndroidが、最近では家電や産業機器のオペレーティングシステムとしても導入されていますよ。
さらに、一部の自動車メーカーは、Androidを搭載した自動車の開発に取り組んでおり、今後の展開に期待が寄せられています。
ITエンジニアに必要なスキル・能力
ITエンジニアに必要なスキルや能力は以下の通りです。
- ITに関する知識・プログラミングスキル
- 論理的な思考能力
- コミュニケーションスキル
- 資格
特に資格は、国家資格とメーカーが行うベンダー資格があります。
①ITに関する知識・プログラミングスキル
全てのエンジニアに共通して、技術的な知識は必要な基盤スキルです。以下に挙げる分野の知識は、どのエンジニア職でも重要でしょう。
- ソフトウェア(オペレーティングシステム(OS)、ファイル管理、開発用ツールなど)
- ハードウェア(メモリ、プロセッサ、入力・出力デバイスなど、コンピュータの主要な構成要素)
- データベース(データベースの種類、設計方法、データ操作技術、トランザクション管理など)
- ネットワーク(ネットワーク構造、通信プロトコル、ネットワークの運用管理など
- セキュリティ(情報セキュリティの基本、セキュリティ管理の手法など)
さらに、プログラミングはITエンジニアにとって不可欠なスキルです。開発分野ごとに使われている主なプログラミング言語は以下です。
- ウェブシステム開発:PHP、Java、Rubyなどの言語
- アプリケーション開発:Swift、Kotlin、Dartなどの言語
- 業務システム開発:PHP、Java、Visual Basicなどの言語
使用するプログラミング言語や知識は、担当する開発分野(ウェブ、アプリケーション、業務システムなど)や職種によって異なります。
②論理的な思考能力
エンジニアの仕事は直感に頼るのではなく、データや証拠に基づいた論理的な判断とアプローチが必要です。
特に、システムのトラブルシューティングや、クライアントの要求に対して期限内に対応可能かを評価する際には、論理的な思考が不可欠です。
ITエンジニアは多くの専門職があり、それぞれ異なる技術スキルが求められますが、論理的思考は全てのエンジニアに共通して重要なスキルと言えるでしょう。
③コミュニケーションスキル
エンジニアは、クライアントや他の職種との効果的なコミュニケーションが必須です。
エンジニアは複数の関係者が関与する中で、開発要件の取りまとめやプロジェクトの推進、システムの構築を行うためです。
黙々と構築、設計を行うだけでは、関係者とうまく連携がとれません。
良い成果物を創り出すためには、コミュニケーションスキルはとても重要と言えるでしょう。
④資格
エンジニアは各専門に別れていますが、共通して取っておくと役に立つ資格があります。
特に、基礎知識を身に着けたいと考えているなら、資格取得を目指すのも良いでしょう。
以下は、エンジニア関連の資格について、国家資格とベンダー資格に分けて紹介します。
国家資格
基本情報技術者試験(FE)は、エンジニアとしてのキャリアをスタートする際に、最初に挑戦すべきとされる資格です。
幅広い基本的な技術知識を対象にしており、エンジニアリングの基礎をしっかりと身につけるための試験ですよ。
また、情報セキュリティマネジメント試験(SG)は情報セキュリティの計画や運用、評価、改善に関する、基本的なスキルを認証します。
組織の情報保護に必要なセキュリティ知識を習得し、セキュリティエンジニアやシステムエンジニア、プログラマーとしてのセキュリティ管理能力を証明する資格です。
ベンダー資格
ベンダー試験とは、製品を製造しているメーカーが独自で設けている資格試験です。対象の製品に特化した試験なので、業務で必要になるなら受けてみると良いでしょう。
エンジニアとしてのベンダー試験で、一般的なものはオラクルマスターです。
オラクル社の「Oracle Database」を管理・活用する能力や、SQLの基礎を証明するものですよ。
認定レベルには「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4段階があり、それぞれのレベルで異なる専門スキルを認証します。
ITエンジニアに向いている人
どのような職種でも向き不向きがあります。
ここでは、ITエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。
- IT業界のトレンドに敏感な人
- モノ作りが好きな人
- コミュニケーションスキルがある
①IT業界のトレンドに敏感な人
IT技術のトレンドに敏感な人は、情報収集も得意で勉強熱心な姿勢があり、ITエンジニアに向いていると言えるでしょう。
IT技術は絶え間なく進化し続けており、新しい技術が次々と登場していて、既存の技術も短期間で変化しています。
そのため、ITエンジニアには、業界の最新の動向に対して常に関心を持ち、継続的に学ぶ姿勢が重要です。
②モノ作りが好き
ITエンジニアの仕事は、モノ作りと多くの共通点があります。
自分が設計したプログラムが期待通りに仕上がり、広く活用されるソフトウェアが完成したときの充実感は、次のモチベーションを引き出しますよ。
ITエンジニアにとって、新しいモノを創り出すことに対する興味と情熱は、欠かせない要素です。
③コミュニケーションスキルがある
ITエンジニアの仕事には、個別作業に専念するイメージがありますが、実際にはチームとの協働が頻繁に求められ、コミュニケーションスキルが必須です。
クライアントとのやり取りや関連部署との調整など、円滑なコミュニケーションが欠かせない場面も多く存在しますよ。
プロジェクトを円滑に推進するには、しっかりとしたコミュニケーションスキルが極めて重要です。
未経験でもITエンジニアを目指すには
ITエンジニアになりたいけれど、未経験で目指せるのか不安になる人もいるでしょう。ここでは、未経験でもITエンジニアになれる以下の方法を紹介します。
- 未経験でお応募可能な職種を探す
- スクールやオンライン講座で勉強する
①未経験でも応募可能な職種を探す
最近のIT業界では、ポテンシャルを重視して未経験者を採用する企業が増えています。
未経験者を採用する企業では、研修や教育プログラムを提供しており、自己成長をサポートしてくれる環境が整っているでしょう。
積極的に求人情報をリサーチしてみることをおすすめします。そのためには、まず自分がどのエンジニア職に興味があるかを明確にしておくと良いでしょう。
②スクールやオンライン講座で勉強する
就職活動では、実践的なIT知識やプログラミングスキルを磨くことが、自分のアピールポイントとなります。そのため、事前にIT知識などを学んでおくと良いでしょう。
IT知識を学ぶ方法には、以下のような選択肢があります。
- 専門スクール
- 動画講座
- 職業訓練校
- 独学(書籍・YouTubeなど)
これらの学習方法を選ぶ際には、目指す職種や費用、学習スタイルに合った最適な選択をすることが大切です。
ITエンジニアのキャリアパス
ITエンジニアとして働くなら、キャリアパスに関してもある程度知っておくと、将来設計がしやすいでしょう。
ITエンジニアとしてのキャリアパスの例は以下の通りです。
- マネージャーになる
- スペシャリストになる
- ゼネラリストになる
- 独立してフリーランスになる
①マネージャーになる
マネージャーは開発部門や、チームのリーダーシップを担当する管理職です。
マネージャーになると、システム開発の現場での直接的な関与は減り、人事評価やチームの人員配置、経営会議への参加など、戦略的な業務が多くなりますよ。
将来的に経営幹部を目指す場合、マネージャーとしての経験を積むことが有益です。
②スペシャリストになる
スペシャリストとは、特定の分野で深い専門知識と高度なスキルを持つ人材です。
スペシャリストは豊富な知識と実務経験を通じて、プロジェクトの実行やチームの指導を担います。
各分野では、「ネットワークスペシャリスト」や「セキュリティスペシャリスト」などの肩書きが用いられ、その専門性が重要視されますよ。
また、経験を積むことで、「最高技術責任者(CTO)」の地位に就くことも可能です。
③ゼネラリストになる
専門分野に精通したスペシャリストとは異なり、ゼネラリストは多岐にわたる業務を一手に引き受けるポジションです。
幅広い経験を活かし、システムの開発から設計、テスト、運用までを包括的に管理します。
フルスタックエンジニアと同様に、バックエンドやフロントエンドを兼務しつつ、複数の分野で活躍しますよ。
また、チームのリーダーシップやマネジメントも担当することもあるでしょう。プロジェクトリーダーやマネージャーを目指す際には、ジェネラリストとしてのキャリアが重要です。
④独立してフリーランスになる
エンジニアとしてのキャリアを積み重ね、スキルを高めることで、フリーランスとしての道も選べる可能性があります。
しかし、フリーランスは自由度が高い反面、仕事を獲得するためには営業活動やスケジュール管理、経理など、全て自己責任で行わなければなりません。
正社員とは異なり、仕事が少ないときは収入が不安定になりますが、忙しいときには収入が増える可能性もあります。
自分の能力や興味に応じて柔軟に職種を変えていけるという点も、フリーランスの魅力の一つです。
エンジニアは多様に分かれる!自分がなりたい職種を選ぼう
エンジニアとは、工学(エンジニアリング)に関する高度な知識や技術を持つ専門職のことです。
IT系だけでなく、機械を開発する機械系エンジニアや、精密機械や家電を開発する電気・電子系エンジニアなど、多様な種類があります。
また、IT系エンジニアの中でも、かなり細かく専門分野が別れているので、混同してしまうこともあるでしょう。
エンジニアを目指すなら、自分がどの分野のスキルを磨きたいのか、よく考えた上で選ぶ必要があります。
今回紹介したエンジニアの種類や仕事内容を参考にして、ぜひ自分に合った就職活動をしてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部