ベンチャー企業の長期インターンで働くメリットや探し方を徹底解説
就活生の中には、ベンチャー企業で長期インターンを考えている人も多いと思います。
そこでこの記事では、ベンチャー企業のインターンについて、働くメリットや探し方などを解説します。
記事の監修者
鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
ベンチャー企業でのインターンはかなり人気がある
ベンチャー企業でのインターンシップは高い人気を集めています。
一般的な企業のインターンと比較して、より重要な業務を任されることも多く、学びのチャンスに恵まれているため、多くの就活生から注目されているのです。
ただし、その分、インターン生にかなりの労力が求められる面もあります。そのため、自分の目的とインターンの内容が合致しているかを事前に確認しておきましょう。
ベンチャー企業のインターンシップは、自由度が高く、希望する業務に携わることができる機会が多くあります。また、企業は自社のビジョンに共感できる人材を求めているため、事前に企業の理念などを把握しておくことが重要です。
ベンチャー企業に当てはまる特徴3つ
ベンチャー企業には明確な定義はないとされています。一般的にベンチャー企業と呼ばれる企業の特徴をここでは解説します。
- 設立から日が浅い
- 新しい事業に取り組んでいる
- 成長過程の途中にある
①設立から日が浅い
ベンチャー企業の多くは、設立から数年程度と、比較的歴史の浅い企業です。
一般的には、設立から約5年から10年程度が目安とされています。ただし、「新しいことにチャレンジしている」企業であれば、厳密な基準はなく、全てベンチャー企業と呼べるでしょう。
つまり、単に歴史が浅いというだけでなく、創業以来継続的に成長を遂げている企業を「ベンチャー企業」と呼ぶのです。設立からの年月はベンチャー企業の要素の1つにすぎません。
②新しい事業に取り組んでいる
ベンチャー企業は新しい事業に取り組んでいる可能性が高い傾向にあります。
従来の大手企業が手掛けていないような、独自のアイデアや技術を活用した新しい取り組みを行っているのが特徴です。このように「新しいことにチャレンジする」やりがいを感じられる環境が、ベンチャー企業の魅力となっています。
そのため、常に新しいことに挑戦したい人や、自らが主体となって大規模なプロジェクトを推進していきたいと考えている人にとって、ベンチャー企業は理想的なインターン先と言えるでしょう。
③成長過程の途中にある
ベンチャー企業の特徴として、成長過程にあるということが挙げられます。
「ベンチャー」という言葉は「冒険的」を意味していることから、ベンチャー企業は常に成長を続けている企業と言えます。
そのため、ベンチャー企業では、従業員に任される仕事の規模が大きい可能性が高く、早い段階での昇進も見込めるでしょう。時期によっては残業が多くなることもあるかもしれませんが、大きなキャリアアップを目指せるのがベンチャー企業の魅力と言えます。
ベンチャー企業のインターンの業務内容は幅広い
ベンチャー企業のインターンシップでは、多岐にわたる業務を経験できるのが特徴です。
ベンチャー企業のインターンは、非常に幅広いため、体力的にはやや過酷かもしれませんが、多くのことを学べるでしょう。
少人数の組織で運営されているベンチャー企業では、インターン生に様々な役割が任されることが一般的です。営業、マーケティング、企画など、複数の業務を経験することも珍しくありません。
興味のない仕事にも取り組まされることもあるかもしれません。しかし、そうした経験を通じて新しい発見ができ、将来、その分野の人々を尊重できるようになるはずです。
ベンチャー企業でインターンをするメリットを4つ紹介
ベンチャー企業で働くメリットは多くありますが、主に下記の4つが挙げられます。ベンチャー企業が気になっている人はぜひ押さえておきましょう
- 裁量権の大きい仕事を任せてもらえる
- 経営者との距離が近い
- フラットな人間関係で働ける
- 企業と共に成長していける
①裁量の大きい仕事を任せてもらえる
ベンチャー企業のインターンシップでは、比較的裁量の大きい仕事に挑戦できるのが特徴です。
ベンチャー企業は規模が小さく、人員も限られているため、インターン生にも相応の裁量権が与えられる傾向にあります。そのため、大きな仕事に取り組みたい意欲の高い人にとって、ベンチャー企業のインターンは理想的なインターン先と言えます。
大規模なプロジェクトを任されることで、責任感のある仕事にも取り組むことができ、精神面でも実力面でも大きな成長が期待できるでしょう。
若い時から裁量の大きい仕事で経験を積めると、スキルアップし成長速度が早まりますね。
②経営者との距離が近い
ベンチャー企業のインターンシップでは、経営者との距離が近いことが大きな魅力の1つと言えます。
ベンチャー企業は規模が小さいため、上層部の人間との接点が多くあります。中には、社長の隣席に配置されるような近い関係性を持つ企業もあるほどです。
このような環境なら、経営陣の視点から様々なことを学べるほか、経営陣から直接アドバイスを受けられる機会も多くあります。つまり、経営者との距離が近いことで、より大きな成長が期待できるのがベンチャー企業ならではの魅力と言えるでしょう。
学生時代に経営層と接点を持つ機会はほとんどありません。ベンチャー企業の長期インターンでは貴重な経験ができると言えますね。
③フラットな人間関係で働ける
ベンチャー企業の特徴として、フラットな人間関係の中で働ける点が挙げられます。
ベンチャー企業は年齢層の若い社員が多く、また、年齢差がある場合でも、日本の年功序列的な雰囲気は感じられません。
実際、ベンチャー企業では実力主義が優先されることが多いため、成果を出せる人が早期に昇進していくことも珍しくありません。そのため、後から入社した新卒社員が上司になるケースも。
このように、ベンチャー企業では年功序列ではなく、お互いを尊重しながら、自然体で働くことができます。そのため、気持ちよく業務に取り組めるのが大きな魅力です。
風通しが良く、意見を伝えやすい環境で成長できるのもポイントですね。
④企業と共に成長していける
企業と一緒に成長していける点がベンチャー企業の魅力です。
ベンチャー企業は新しく、考え方が柔軟な企業が多いのが特徴です。そのため、良い面もあれば、改善すべき課題も多くあるでしょう。
そうした理由から、インターン生にも重要な役割が与えられることが多いのです。つまり、インターン生自身と企業が、互いに成長していけるのがベンチャー企業ならではのメリットと言えます。
企業の立ち上げ時期から関わることができる人材は非常に貴重です。そうした環境で自らの成長と企業の成長を同時に体感できるのは、モチベーションにもつながるでしょう。
自分の仕事の成果が企業の成長にダイレクトに反映します。大きなやりがいを感じられそうですね。
ベンチャー企業でインターンをするデメリットを3つ紹介
ここまでベンチャー企業でインターンをするメリットを挙げてきましたが、もちろんデメリットもあります。どちらもきちんと確認した上で、ベンチャー企業で働きたいかを考えるようにしましょう。
- 仕事に対する責任が大きい
- 教育制度が不十分なことも
- 大学生活に負担がかかる
①仕事に対する責任が大きい
ベンチャー企業のインターンでは、大きな裁量権と引き換えに重い責任が伴う可能性があるのが特徴です。
このメリットは同時にデメリットとも言えます。「任された仕事で成長できる機会だ」と前向きに捉えられる人もいれば、「インターンなのに過度な責任を負わされている」と感じる人もいるでしょう。
どのような仕事であれ、高いモチベーションを持って取り組める人であれば、この責任の重さを楽しむことができるかもしれません。しかし、これに不安を感じる人には、ベンチャー企業のインターンはあまり向いていないと言えるでしょう。
つまり、大きな裁量とともに重い責任が伴うというベンチャー企業の特徴は、個人の能力や意識によって評価が分かれるポイントだと理解しておく必要があります。
責任感を感じながらも、周囲と協力して重要な役割を担える絶好の機会ですよ。
②教育制度が不十分なことも
ベンチャー企業におけるデメリットの1つとして、教育体制が十分ではないことが挙げられます。
ベンチャー企業は創業間もない企業が多いため、組織的な教育制度が整備されていない傾向にあり、また、ベンチャー企業の社員は自身の業務に追われ、インターン生の指導まで手が回らない状況にあることも少なくありません。
そのため、ある程度自律的に行動でき、判断ができる能力を持っている人、例えば学生時代にアルバイトやサークル活動で経験を積んだ人でないと、ベンチャー企業でのインターンシップは大変かもしれません。
組織の仕組みづくりを経験できることも、長期インターンシップの醍醐味ですよ。
③大学生活に負担がかかる
ベンチャー企業でのインターンシップは、大学生活との両立が難しい特徴があります。
ベンチャー企業では、インターン生の評価も実力や業績に基づいて行われる傾向にあります。そのため、大学での学業とインターンシップを両立させることは、かなりの負荷がかかります。
残業や業務の自習など、結果を出すためのさまざまな対応が求められ、特に3年生のように、ゼミ活動などで忙しい時期の学生にとっては大きな負担となります。
さらに、教育体制が十分でない企業では、1人で問題解決に取り組まなければならない場合も多く、莫大な時間を費やすこともあるでしょう。そのため、事前にインターン先の教育制度について質問しておくことをおすすめします。
あくまでも学業が優先なことを忘れないでください。
ベンチャー企業のインターンがおすすめな人の特徴3つ
ここまでを踏まえて、どういった人にベンチャー企業でのインターンが向いているのかを解説します。
自分に当てはまっているか確認してみてくださいね。
- 裁量権を持って仕事をしたい人
- 即戦力となれるスキルを身に着けたい人
- 将来的に企業や独立を考えている人
①裁量権を持って仕事をしたい人
ベンチャー企業のインターンは、大きな裁量権を持った仕事に取り組める機会が多くあります。
そのため、責任感が強く、プレッシャーにも耐えられる人にとっては、大きな成長のチャンスとなります。場合によっては、優秀な実績を残せばそのまま内定につながることもあるようです。
講義形式のような座学のインターンでは物足りない人には、ベンチャー企業のインターンはぴったりの選択肢といえます。
②即戦力となれるスキルを身に着けたい人
裁量権の大きさから即戦力となるスキルを身につけられる可能性が高いのもベンチャーインターンの特徴です。
インターン後に、そのままその企業への就職を目指すのか、別の企業を受けるのかは自由ですが、いずれにせよ即戦力となるスキルを得たい人にとって、ベンチャー企業のインターンはおすすめできる選択肢です。
一般的に、アルバイトやよくあるインターンでは「即戦力」と呼べるほどのスキルを習得するのは難しいのが現状です。
③将来的に企業や独立を考えている人
将来起業や独立を目指す人にとって、ベンチャー企業でのインターンシップは最適な選択肢と言えます。
ベンチャー企業では、経営者との距離が近いため、起業に関することについて気軽に話を聞けるはずです。
また、通常の企業でそのような意向を示せば、すぐに退職するのではないかという懸念を持たれる可能性がありますが、ベンチャー企業の経営者は柔軟な考え方を持っている場合が多く、起業や独立を目指す人を積極的に応援してくれるでしょう。
ベンチャー企業のインターンを探す方法3選
ベンチャーに興味があるが、探し方がわからないという人は以下の3つの方法を参考にしてみてください。
- 企業のHPから探す
- インターン情報サイトやアプリを使う
- 知人に紹介してもらう
①企業のHPから探す
インターンに参加したい企業があれば、まずはその企業の公式サイトをチェックしましょう。求人や採用ページなどにインターンシップの情報が掲載されていることが多いです。
ベンチャー企業は、意欲的な人材を探しているケースが多いので、インターンについて記載がなくても、問い合わせてみるとインターンでの採用を検討してくれるかもしれません。
万が一、インターンの募集がなくても、あきらめずに他の方法を探してみるのがおすすめです。企業に直接アプローチする等、粘り強く働きかけることで、可能性が見えてくるかもしれません。
②インターン情報サイトやアプリを使う
ベンチャー企業のインターンシップに参加するには、専門のサイトやアプリを活用するのが一般的な方法です。
外部のプラットフォームを通じているため、そこに掲載されている企業情報は信頼性が高いと言えます。また、インターン情報サイトに掲載されるには一定の条件を満たす必要があるため、質の高い企業ばかりが集まっているのが特徴です。
つまり、ブラック企業などに惑わされることなく、優良なベンチャー企業のインターンシップを見つけられる可能性が高いのがこの方法の魅力といえます。自分に合った企業を見つけられるよう、様々なサイトをチェックしてみましょう。
③知人に紹介してもらう
ベンチャー企業でインターンをしたいなら、知人の紹介を活用するのがおすすめです。ベンチャー企業で働く人や、その知り合いに相談して、インターンの紹介をしてもらえば確実でしょう。
ベンチャー企業の社員はSNSで積極的に情報発信をしていることも多くあるため、「一緒にやってくれる人を募集中」といった投稿をチェックして、直接DMを送ってアプローチするのもいいかもしれません。
必ずしも公式サイトから申し込む必要はありません。目的はインターンに参加すること。魅力的な企業やその社員に直接話しかけていく方が、効率的に目的を達成できるでしょう。知人のネットワークを最大限に活用しましょう。
ベンチャー企業のインターンに参加して成長や就活に繋げよう
今回は、ベンチャー企業のインターンシップについて、その魅力や探し方をご紹介しました。
ベンチャー企業では、従業員一人ひとりに大きな責任が委ねられるため、大変さもありますが、それ以上にやりがいを感じられる環境だと言えます。ゆくゆく社会人として活躍したいという意欲的な人にとっては、まさに絶好のチャンスといえるでしょう。
この記事で学んだポイントを参考に、自分にぴったりのベンチャー企業のインターンを見つけてみてください。成長につながる貴重な経験が待っているはずです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。