「慎重」を長所に言い換える極意を紹介!例文や注意点についても解説
「慎重ってどんな長所に言い換えられるのかな」と思うことはありませんか?
本記事では自己PRなどで使える例文などを通して、慎重を長所に言い換える極意を紹介します。
さらに、慎重な人の特徴や弱点など、自身への理解が深まる内容もあるため、ぜひ最後まで読んでみてください。
「慎重」は自己PRで長所に言い換えられる|言い換え一覧
慎重な性格は、「注意深く観察ができる」などの長所として言い換えられます。
職業によっては慎重さが高く評価されることもあるため、就職活動で長所としてアピールしましょう。
慎重さをアピールする際は、採用担当者にできるだけポジティブな印象で捉えてもらえるよう、前向きな言葉に言い換えることが大切です。
次の例から自分に合うものを選んでみてください。
- 責任感がある
- リスク管理ができる
- 周囲を見て合わせられる
- 準備を怠らない
- 落ち着いている
慎重な人の特徴4つ
ここでは慎重な人の特徴を4つ紹介します。
- 責任感があり正確性が高い
- 危機管理能力が高い
- 細やかな気配りができる
- 周りから信頼されやすい
①責任感があり正確性が高い
引き受けた仕事は丁寧かつ確実に進めるため、ミスが少ないことも特徴です。
慎重な性格の人の中には行動に移したら最後までやり通すなどの評価を受けることがあり、責任感がある人もいます。
提出物の期日を確実に守ることや、書類に不備がないよう確認を欠かさない正確性も高いという特徴もあるでしょう。
②危機管理能力が高い
慎重な性格の人は、物事に取り組む際に起こって欲しくないトラブルなどを思案してします。
取り組むまでに時間がかかることもありますが、リスクを回避しようという考えを持っている人は、企業内においても評価されやすいです。
初めて取り組む仕事でも問題点を考えて動くことができるため、重大なミスに繋がりにくく信頼を得やすいでしょう。
③細やかな気配りができる
慎重な人は周りの動向を伺い、自身の行動に反映できます。
同僚や上司の考えていることに気が付きやすく、他の人がミスしたことも自分ごととして捉え、同じミスが発生しないよう仕事を進められるでしょう。
そのため成長速度も速くなり、さらに多くのことに気付けるようになる良い循環が発生します。
指示の意図を自分だけでなく同僚にも共有できることで、同じ部署のコミュニケーションが円滑に進むことにもつながるため、会社に重宝されやすい人材といえるでしょう。
④周りから信頼されやすい
慎重な人は行動を起こす前に確認をすることが多く、独断で判断を下すことがありません。
また、トラブルが発生した際も冷静に対応でき、正確な対処に繋げることができます。
ミスが少なく丁寧に仕事を遂行していくため、同僚や上司からの信頼を得やすいといえるでしょう。
慎重な人が長所を活かせる職種3選
ここでは、慎重な性格の人が長所を活かせる業種を3つ紹介します。
- 正確性が求められる職種
- 分析力が求められる職種
- 集中力が求められる職種
①正確性が求められる職種
一つ目は、会計士などの数字を扱う仕事や医療系をはじめとした命に関わるような、正確性を求められる職種です。
一つのミスが大きな問題につながってしまうため、丁寧かつ慎重な仕事が求められるでしょう。
高木元也氏(独立行政法人労働安全衛生総合研究所)によると、職場で発生するミスは12項目に分類できます。
危険軽視・慣れ | 不注意 |
無知・未経験・不慣れ | 近道・省略行動 |
高齢者の心身機能低下 | 錯覚 |
場面行動本能 | パニック |
連絡不足 | 疲労 |
単調作業による意識低下 | 集団欠陥 |
慎重さだけでは防げない原因もありますが、危険軽視や不注意などのような項目は慎重さによって比較的予防しやすいと考えられます。
仕事を進めていく中で以前と似た場面に遭遇しても、毎回正しい選択と決断を行わなければならず、慎重さが十分発揮される職種といえるでしょう。
②分析力が求められる職種
2つ目は、マーケティングや広報などの、情報をもとに施策を考える職種です。あらゆる可能性について考え、出したい結果に対して試行錯誤するには決断力も必要ですが、実行する施策に対してのリスク管理も求められます。
広報などの商品やサービスの告知とブランドイメージの確立を行う仕事に関しては、コンプライアンスを遵守するなどの慎重さが必要な場面があるでしょう。
また、分析力は「考え抜く力」とも言い換えられ、これは経済産業省が掲げる社会人基礎力の一つです。
実際に業務内で分析を行うことだけでなく、多くの職種で求められている能力です。どの職種においても業務を進めトライアンドエラーを行なっていく中で、慎重に進めていく力は重宝されるでしょう。
③集中力が求められる職種
3つ目の運輸業やエンジニアなどの集中力が求められる職種も、慎重さを活かせます。
例えば、バスや鉄道の運転士など、時間と安全を管理して目的地まで運行することには長時間の集中力が必要です。
サーバー保守などのセキュリティエンジニアや品質管理などの業務にも適正があるでしょう。
いずれの業務も、危機管理能力が高く、周囲を観察できるパーソナリティを持った人が適任であるといえます。
自己PRで「慎重さ」を長所に言い換えてアピールする例文5選
ここでは自己PRで「慎重さ」を長所に言い換えてアピールする際の例文を5つご紹介します。
- 言い換え①「リスク管理ができる」の例文
- 言い換え②「仕事が丁寧に行える」の例文
- 言い換え③「責任感が強い」の例文
- 言い換え④「細部まで考えることができる」の例文
- 言い換え⑤「冷静に対応することができる」の例文
言い換え①「リスク管理ができる」の例文
以下は「リスク管理ができる」に言い換えた例文です。
私の強みは、準備を怠らない慎重さです。 私が所属するサークルで旅行の計画を立てる際に、サークル内で担当を振り分けそれぞれの細かいタスクにも期限を設けました。期限は時間単位で設定し、進捗報告が来ない場合は私から確認をします。 何らかの理由でストップしている場合は、担当を変えるか発生している問題の解決に努め、1ヶ月前に全ての予定を確定させました。 準備を徹底した理由は、サークルの旅行で一番難しい部分が計画を立てることだと考えたからです。一番難しい部分を早期かつ確実に達成することで、当日は楽しく過ごし旅行を通してお互いの理解を深める時間に集中できると考えました。 また、当日にトラブルがあった際の対処も予め想定しておいたことで、旅行は無事に全行程を終えることができ、サークルメンバーからも過去の旅行と比べて高く評価してもらえたという経験があります。 御社でも、日単位や月単位で仕事の進捗を自身で管理し、堅実に仕事を達成して貢献していきたいと考えております。 |
あらかじめトラブルがあった際の対処法も想定し、無事に全行程を終えられた実体験を伝えられています。
また、しっかりと計画立てて十分に確認を取った上で行動していることから、「慎重さ」をよくアピールできている例文ですね。
言い換え②「仕事が丁寧に行える」の例文
以下は「仕事が丁寧に行える」に言い換えた例文です。
私の強みは、相手が理解しやすいように考えて行動できることです。 ゼミの発表でプレゼンを行う際に、内容を整理するだけでなくデザインにも拘りました。 ただ単に研究結果を羅列するだけでなく、視覚的にもわかりやすく親しんでもらうことで、聞き手側の理解が深まると考えたからです。 実際に、深く研究を行なった人でもずっと文章だけのスライドが続くと、聞き手側の頭が追いつかない時間が発生したり、途中の質問が増える傾向にありました。 そのため、私の発表では1スライド1意を徹底して図などの直感的にわかる説明も加えたことで、スムーズに発表を進めることができ、教授だけでなくゼミ生からも高く評価されました。 御社でも、仕事を確実に達成することはもちろん、チームでの業務が円滑に進むよう尽力してまいります。 |
仕事に対して丁寧に向き合い、こだわりをもって行っていることが伝わる例文となっています。
また、仕事の丁寧さとともに自分なりの工夫をして、チームでの業務を円滑に進められたこともアピールできている例文ですね。
言い換え③「責任感が強い」の例文
以下は「責任感が強い」に言い換えた例文です。
私の強みは、最後までやり切る性格です。 ゼミのグループで研究を行なった際、発表まで期日が迫っているという状況でグループメンバーのほとんどがスケジュールが埋まっていて研究が進められないという状況が発生しました。 最初に立てた計画が変更になったこともあり、現時点から発表当日までに必要なタスクと日数を洗い出し、グループメンバーにも共有してできる限り協力を仰ぎます。漠然としていた箇所がスッキリしたことで、グループメンバーも忙しい合間を縫って研究を進めてくれました。 結果、研究に必要な情報をまとめられ、ゼミの発表にも間に合いました。教授からも「計画が破綻しそうな中よく立て直した」と評価され、グループメンバーとの結束も深まりました。 御社でも、最後までやり切る力を活かして、今できることを最大限やることで貢献したいと考えております。 |
最後までやり切る性格を、責任感の強さとしてしっかりアピールできている例文になっています。
また、同時に協調性もアピールできており、チームワーク性を重視する企業ではとくに好印象を残せる自己PRとなっているでしょう。
言い換え④「細部まで考えることができる」の例文
以下は「細部まで考えることができる」に言い換えた例文です。
私の強みは、突き詰めて考えられる思考力です。 私は大学時代、吹奏楽部に所属していました。経験者だったため1年生からレギュラーで、他の部員と比べてもアドバンテージはありました。しかし、私の目標である全日本吹奏楽コンクール出場を達成するためには全員でもっと練習を重ねる必要があると感じ、まずは同じパートの部員を巻き込もうと考えます。 最初はあまり熱量のなかった部員も少しずつ練習への意欲が高まり、やがて部内全体に伝播していきました。 私が3年生になる頃には、部として全日本吹奏楽コンクール出場を掲げ、演奏のクオリティも非常に高くなりました。結果としては全日本吹奏楽コンクールに出場することが叶わなかったものの、地区では金賞と高い評価を受けました。 この経験から漠然と練習するのではなく、みんなで力を合わせて細かいところまで徹底することで、チームとして成長できることを学びました。 御社で仕事に取り組む際も、仕事を覚えるのみで満足せずに自分が気づくことは全て徹底し、利益に貢献してまいります。 |
この自己PRでは、実体験をもとに突き詰めて考えることができる長所をしっかりと伝えられています。
また、問題点をみつけては改善する力もアピールできており、好印象を残せる自己PRとなっているでしょう。
言い換え⑤「冷静に対応することができる」の例文
以下は「冷静に対応することができる」に言い換えた例文です。
私の強みは、動じない精神力です。 大学時代に所属していたバスケットボール部の最後の大会である全日本学生選手権前に、指を怪我をしてしまいました。 全治3週間で、「大会には間に合うかどうか」という医師の診断を受けます。 私がキャプテンで最後の大会ということもありチームメイトは焦っていましたが、ここで大切なのはチームが最善の状態で試合を迎えることだと思い、無理な練習はせず休養とサポートに回りました。 大会前というタイミングでしたが、チームを俯瞰で見られたことで逆に理解が深まり、チームメイトのコート外での振る舞いなどを再確認することができた経験があります。 結果、怪我の治療も試合当日までに間に合い、部の目標だった初戦突破も達成しました。 御社で仕事に取り組む際も、まずは一番重要なことを見極めて、焦ることなく仕事に尽力したいと考えております。 |
この自己PRでは壁にぶつかっても、冷静に現実と向き合うことができたエピソードをしっかりと伝えられています。
また焦らず冷静に向き合えたことで、実際に目標を達成できたこともアピールできており、どんな状況になっても乗り越えられる人材という好印象を企業側に残せられるでしょう。
慎重な人が注意すべきこと2つ
ここでは慎重な人が注意すべきことを2つ紹介します。
- スピード感を持って物事に取り組む
- 疑問点などはその場で確認する
①スピード感を持って物事に取り組む
慎重な性格の人は、物事に取り組むスピードが遅くなりやすいです。
あらゆるリスクを考えてから行動に移すことは大切ですが、仕事ではスピードも求められます。
時間をかけなくて良い箇所はスピードを上げられるよう工夫できると良いでしょう。
②疑問点などはその場で確認する
慎重な人は優柔不断になってしまう場面があります。たとえ、簡単に解決できそうな疑問でも、すぐに確認することが大切です。
どうしても難しい場合は、一度自分で調べてわからなかったら質問するなど、簡単な条件を設定することで質問しやすい環境を作ると良いでしょう。
放置しておくと後々大きな問題になるケースもあるため、とにかくすぐに解決することが重要です。
慎重な性格を自己PRでアピールするコツ!
慎重な性格は、責任感の強さや細部への気配りなどのポジティブなワードの言い換えてアピールしましょう。
慎重な性格だから達成できた成功体験を交えてアピールできると、印象が良くなります。
自身が主導した成功体験がなくとも、リーダーを支えた経験や運営に携わった経験などを通して、真面目さや堅実さ、丁寧さを伝えられると良いでしょう。
慎重を長所に言い換える まとめ
慎重な性格は次のように言い換えられます。
- 責任感がある
- リスク管理ができる
- 周囲を見て合わせられる
- 準備を怠らない
- 落ち着いている
慎重な性格の長所は数多くありますが、スピード感を保つことや即確認することが苦手な傾向にあるため注意しましょう。
自己PRでも使える言い換えの例文は本記事の自己PRで「慎重さ」を長所に言い換えてアピールする例文5選を確認してみてください。
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まずは志望動機を作ってみる
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編集部