志望動機を箇条書きで視覚的にアピールしよう|例文とポイントを徹底解説
「志望動機を箇条書きで書いても大丈夫…?」そのように思うことはありませんか?確かに面接ESや履歴書の志望動機は基本的に文章で書くものと思い込んでいる人も多いですよね。
この記事では、箇条書きで要点を抑えた志望動機の書き方のポイントを紹介します。箇条書きで書く志望動機は視覚的にもアピールとなるので、ぜひ例文も参考にしてください。
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【結論】面接ESや履歴書の志望動機に箇条書きは大丈夫!
結論からいえば、面接ESや履歴書の志望動機に箇条書きを用いることは可能です。それどころか面接で話す際には箇条書きの部分を掘り下げて話すことができるので、有効なテクニックです。
面接ESや履歴書の志望動機に書きたい内容が多いのであれば、箇条書きで簡潔に書いた方がいいでしょう。
志望動機を箇条書きで書く良い点5つ
まずは、志望動機を箇条書きで書くと良い点について5つ解説します。
箇条書きで書くと、他の人との面接ESや履歴書と差別化が図れるようになりますよ。
①主張したいことがはっきりと伝わる
志望動機を箇条書きで書くメリットは、採用担当者に主張したい内容をはっきり伝えられることです。
志望動機には必ず「なぜ自社で働きたいのか」を説明する必要がありますが、箇条書きにすることで主張したいポイントを一目で伝えられます。
文章中に箇条書き部分が含まれると、それだけで全体に整理された志望動機と認識してもらえるでしょう。
②文字数を抑えて書ける
志望動機の文字数が多くなりそうな場合や、アピールしたい内容が3つ以上ある場合は箇条書きがおすすめです。
具体的なエピソード内容の説明をしようとすると、文章が長すぎて読みづらくなってしまいます。
その点、箇条書きにすることで文字数を抑えて書くと、前後を理解して要点だけを拾って読むことができるので採用担当者への配慮にもなるでしょう。
③視覚的に印象に残りやすい
文章と文章の間に箇条書きがあると、視覚的に目を惹き、読み手の印象に残りやすくなるのでおすすめの方法です。
箇条書きを用いて書くことは非常に活用しやすいテクニックであり、他との差別化を図ることにもつながりますよ。
その反面、ほとんどの面接ESや履歴書の志望動機は文章で書かれているので、注意も必要です。
なぜなら箇条書きでアピールしたい内容を強調している分、前後の説明と箇条書き内容が対応していないと理解しにくく返って悪い印象となってしまうからです。
したがって志望動機を箇条書きで書くときは、列挙する順番や簡潔に要点が全体を通して説明できているか確認するようにしましょう。
④読み手の理解が得やすい
箇条書きは短い文章でアピールしたい箇所に読み手を惹きつける効果があります。そのため読み手の理解を得やすいのがメリットです。
特に採用担当者は一度に多くの面接ESや履歴書に目を通す必要があるので、文章が精査された内容でなければ選考段階で落とされてしまうかもしれません。
⑤面接で結論から話せるようになる
志望動機を箇条書きで書くことは、面接の質疑応答の際に遵守したい「結論から話し始める」ことにも役立ちますよ。
なぜなら箇条書きで書く間、自分の思考を一つひとつ整理しながら書いているからです。文章を考えている最中は、たくさんのアピール内容が頭の中で混在しています。
箇条書きに置き換えている最中は、主張したい内容を選び、相手に伝わる言葉に言い換えながら書いているので面接でも自分の言葉で話せるでしょう。
ただし、面接前は緊張で何から話し始めるのか度忘れしてしまうこともあるので、箇条書き部分を面接で述べる練習もしておくと安心ですね。
志望動機を箇条書きで書く悪い点2つ
逆に、志望動機を箇条書きにすると悪くなる点を2つ解説します。
就職志望先の面接ESや履歴書のフォーマットや例文をよく確認してから書くようにしましょう。
①箇条書き不可の場合がある
企業で志望動機の形式が指定されている場合は、箇条書き不可の場合があるのでよく確認してから書き始めるようにしましょう。箇条書きが使えないからといっても書き方で注意するポイントは同じです。
一例をあげると「一文の中に主張する内容が一つになるよう端的に書く」「内容ごとに改行を加える」「音読したときにすぐに理解できるか」です。
ただ基本的には、志望動機の書き方を指定する企業は少ないので安心してくださいね。
②企業によっては箇条書きは不利になる
箇条書きは視覚的インパクトを与えやすい反面、企業や採用担当者によっては箇条書き=空白が目立つ書き方という印象を与えてしまうことがあります。
企業が志望動機を重視する目的の一つに、文章を通して応募者の入社の意欲や熱量を知りたいことがあるからです。
そのため、企業に入社したいということが伝わる箇条書きを意識して書くようにしましょう。
もしも志望動機が300文字程度に収まるのであれば、無理に箇条書きを使わず文章で書くことをおすすめします。
志望動機を箇条書きで書くときの注意点3つ
ここでは志望動機を箇条書きで書くときの3つの注意点を解説します。
①目立たせたい内容のみに使う
箇条書きを何回も使ってしまうと、せっかくのアピール内容も目立ちません。
箇条書きは「志望理由」「スキル」「努力してきたエピソード」などさまざまな内容に使用できますが、最も志望動機で目立たせたい内容のみに使うようにします。
限定して使うことで興味を引きやすくなるでしょう。
②必ず補足文章を書く必要がある
箇条書きで書く際も、その内容を補足する文章を書かなければなりません。箇条書きの後には1行改行して補足説明の文章を書きます。
たとえば、志望理由に「社員同士の風通しのよさ」をあげた場合、どういう場面で感じたのか・なぜ大切と思うかなど、箇条書きに対する具体的な説明が必要です。
具体的な場面や感情を示し、そこに対する自分の考えや入社後の展望につながる文章の補足は欠かせません。
③箇条書き文章も精査した上で書く
いくつか書きたい内容があるときに箇条書きにすると見栄えもよくなるのでおすすめです。
ただし、その中で最もアピールしたい内容から順番に書かないといけません。3つある箇条書きのうちどれを最初に書くかで印象が大きく変わってきます。
順番を入れ替えて精査し、より相手の納得を得る箇条書きにしてアピールしていきましょう。
箇条書きのポイント5つ
ここでは具体的な箇条書きのポイントを5つ解説します。
このポイントは箇条書きの定型になるので実際の面接ESや履歴書に書くときの参考にしてくださいね。
①箇条書きは3つ以下にする
箇条書きは3つ以下で書くことが鉄則です。なぜなら箇条書きの役割は、言いたいことを一目でわかりやすく伝えることだからです。
それ以上の数になると要点がまとまっていないと判断されて、結局何が言いたいのか伝わらなくなってしまいますよ。
②箇条書き文章は15文字以下にする
2つ目のポイントは、箇条書きの文章は15文字以下で短く端的にまとめるようにすることです。箇条書きのメリットは、短い文を列挙して読みやすくなることです。
そのため文字数が多い場合は、修飾語や形容詞など不要な単語を取り除いても文章が通じるかチェックすると良いですね。
③視覚的なアクセントや太字の強調を加える
3つ目のポイントは、視覚的なアクセントや太字の強調を加えることです。
文章と文章との間に箇条書きを入れるのであれば比較的目立ちますが、志望動機の冒頭から書くときは、箇条書きだけ太字にすると強調されて見やすくなるでしょう。
また箇条書きに視覚的な効果をもたらすために枠線などアクセントを用いて工夫してみるのもおすすめです。
④前文で箇条書きの数を示して書く
前文とは「貴社を志望する理由は、以下の3つです。」という前置きの文章のことです前文を書くことで、これから書かれる箇条書き内容を示しやすくなります。
箇条書きで書く上では、この前文で何について述べるのかを明確に書いてください。
⑤補足文章と箇条書きが自然に読めるか確認する
最後のポイントは、補足文章と箇条書きが自然に読めるか確認します。おすすめの方法は音読です。
音読途中で言葉に詰まった部分は修正箇所として覚えておくとよいでしょう。不自然な箇所がないか、違和感なく最後まで読んで理解できるか確かめることは、非常に大切なことです。
志望動機が完成したら、ぜひ声に出して読んで確認してみましょう。
箇条書き志望動機の例文2選
ここからは志望動機を箇条書きで書いた例文を2つ紹介します。
箇条書きにするポイントを抑えて志望動機を書くときの参考にしてください。
①企業理念に共感して希望する場合
貴社を志望する理由は、以下の3つです。 ・若手育成に力を入れ自立させる ・海外展開を見据えた事業計画 ・これまでにない物を作る まず、貴社の若手育成システムに惹かれました。新入社員を早く自立させるためには、優秀な先輩社員とバディーを組んで一つずつ段階を追って仕事に取り組ませ、プロジェクト目標を達成する喜びを体験させることが近道であるということに強く共感を持ちました。 また、海外展開を見据えた企業の軸に興味があり、将来得意な英語を活かしながら仕事ができると思ったからです。 もう一点、私が貴社を志望する理由は、企業理念に感銘を受けたからです。誰もがこれまでのものを量産する中、懸命に試作を重ね続ける信念に心を打たれました。貴社での仕事を通して、マルチに視野を広げられる人材になりたいと思っています。 |
最初に箇条書きで結論から伝えることでアピールしたい内容が分かりやすく、補足文章も簡潔にまとめています。
会社の企業理念もしっかりと自己解釈し、そして最後に将来のビジョンを一文アピールを添えているところが高評価につながるはずです。
②インターン体験でのエピソードの場合
私は貴社の若手の活躍をサポートする社風に惹かれて志望いたしました。それには、以下の2つの背景があります。 (1)貴社でのインターンシップの際に、年長者も若手も関係なく、全員が一丸となって考えているからより高品質のサービスが提供できるという言葉に心を打たれました。貴社に若手の活躍をサポートする社風があるからこその言葉だと思います。 (2)貴社のサービス開発に携わりたい理由は、大学の所属ゼミで先輩から色々と教わった経験と似ている点にあります。貴社は経験が浅いうちは積極的に先輩がサポートする体制を取っており、新人も会社の一員であるという自覚をもてるようにしていることに安心感を覚えました。 貴社で働く姿勢を学ばせていただき、将来もっと活躍できるよう尽力したいと思い志望しました。 |
志望動機を箇条書きと補足文章を組み合わせた書き方です。インターン体験を通じて実際に自分が思ったことや考えたことが相手に伝わる文章となっています。
2つの箇条書きのときには、補足文章も併せて書く方法もおすすめです。
【部門別】箇条書き志望動機の例文3選
次に部門別に志望動機を箇条書きで書いた例文を3つ紹介します。
①エンジニア職
私が貴社への入社を志望する理由は、3つあります。 ・IT技術を通して社会貢献したい ・技術の最先端を突き進みたい ・成果主義の中で成長したい IT技術は、業界や業種を問わず、その時々の社会問題を解決してきたと思います。貴社の高いIT技術を駆使して、社会貢献に尽力していきたいと考えています。 またエンジニアに必要なのは、情報に貪欲についていくことが大切であると思います。現段階での最新情報は、1年後には過去の情報になるはずです。技術の刷新が早い環境化で、自分をどんどん高めて最先端を進んでいきたいと考えています。 そして最も貴社に惹かれたポイントは、徹底的な成果主義という社風です。年齢や経験ではなく、成果を出した人が認められるという社風は、自主性をきちんと評価し、自己成長していくための糧になると思ったからです。 |
最初の前文があるため、箇条書きの内容が分かりやすく頭に入ってきます。最初に箇条書きがあることで結論が分かったまま、文章を読めるので志望動機が理解しやすいです。
②営業職
私は住宅の販売を通じて、お客様一人ひとりに家での暮らしが安らげる空間であることを伝えたいと考えています。私は親が転勤族で、山形と沖縄という気候が異なる土地で暮らした経験があります。そこで見た屋根の違いに興味を示したことが、住宅営業を志望したきっかけです。住宅メーカーの中でも貴社を志望したのは、以下の3点が他の企業にはない魅力的に感じたからです。 ・個人向けの住宅販売に強い ・多機能住宅のサービス内容 ・「居心地のいい家」の提案 貴社ではお客様の豊かな生活の支えとなれるよう、ニーズに合わせた住宅環境を提案できる住宅販売のスペシャリストを目指したいと考えています。 |
例文は、大きく「業界の志望理由」「企業を選んだ理由」「入社後の目標」で構成されている住宅メーカーの営業の志望動機です。
最初に志望理由を述べ、なぜ興味を持ったのかを過去エピソード経験を含めて説明しています。
その上で、箇条書き部分では企業を志望する理由が述べられており、志望度の高さを強調できているでしょう。
③開発・研究職
私が貴行へ入職を志望する理由は以下の3つです。 ・困っている人の力になりたい ・最先端の知識を活かせる ・長期研究の価値観 私にとっての社会貢献とは未だ治療法が確立されていない患者に新薬を届けることです。一日でも早く新薬を待ち望む患者の力になりたいと思っています。 私の強みは、ポスドクからこれまで新薬の研究に第一人者の教授と研究を行ってきたことです。これまでの研究結果も共同で発表しています。 また貴行の長期研究への価値観に深く心を打たれました。新薬開発には、時間や研究費、予想外のトラブルもある中、研究者の理念を尊重してくれる点に通じるものを感じ、貴行を志望しました。 |
開発・研究職の志望動機では、研究者の理念と一般企業の研究所の理念が一致していることがわかる文章を書かなければなりません。
そのために「なぜ研究者を目指したのか」という志望動機から書くとよいでしょう。
その他にも研究者として、一定の期間研鑽を積んでいるかを簡潔に述べるスキルも非常に大事なポイントです。
簡潔な箇条書きの志望動機を面接でも自信をもって話そう!
この記事では、志望動機に箇条書きで書くときのポイントや例文を紹介しました。
読み手に伝わる内容であれば、面接ESや履歴書に箇条書きで志望動機を書くことは可能です。
また箇条書きで志望動機を書いておくと、面接場面でも順序立てて話せるでしょう。ぜひ採用担当者にアピールできる志望動機を書いてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。