フジクラの平均年収はどれくらい？｜企業研究に役立つ情報も紹介

「フジクラ」と聞いて、自動車用ワイヤーハーネスや車内LANなど、最先端の自動車電装部品を開発している企業というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。自動車や電気製品に興味のある方なら、フジクラは一度は気になる企業ですよね。

しかし、いざ就職活動となると、他の電機メーカーと比べて、具体的にどのような仕事をしているのか、年収はどれくらいなのか、気になるところだと思います。そこで今回は、フジクラの事業内容や平均年収について詳しく解説していきます。これから就職活動を始める方は、ぜひ参考にしてみてください。

フジクラの平均年収は769万

フジクラの平均年収は、有価証券報告書によると769万円です。国税庁が発表している「令和４年分民間給与実態統計調査」では、日本の平均年収は458万円なので、比較すると約300万円も高くなっています。これは、かなり高い水準と言えるでしょう。

さらに、フジクラの平均勤続年数は16.0年と比較的長く、平均年齢は43歳です。これらの数字からも、転職を前提とした働き方よりも、腰を据えて長く働きながらキャリアアップを目指していく企業風土であることがうかがえます。

平均年収（万円）	従業員数（人）	平均年齢（歳）	勤続平均年数（年）
769	2,108	43.0	16.0

フジクラの初任給

フジクラの初任給は、以下の表の通りです。募集職種である企画専門職は、技術系と事務系に分かれていますが、どちらも初任給は一律となっています。

フジクラでは、最終学歴によって給与が異なるため、自分がどの程度の給与になるのか、しっかりと確認しておきましょう。

	初任給
修士了	248,000円
大学卒	228,000円
高専卒	208,200円

フジクラの募集要項

フジクラの募集要項は、以下の表の通りです。

募集職種	企画専門職（技術系・事務系）
昇給	年1回
賞与	年2回
諸手当	残業手当、扶養手当、次世代育成支援手当、テレワーク手当 など
勤務時間	本社・支店　9：00～17：45 事業所　8：00～16：45
休日休暇	完全週休2日制、年末年始など

フジクラの選考フローは、一般応募と推薦応募で異なります。

一般応募の場合、技術系・事務系ともに、まずはエントリーシートと適性検査を受験します。その後、複数回の面接を経て、内定となります。

一方、推薦応募の場合は、エントリーシートと適性検査が免除となり、複数回の面接のみで選考が進みます。

また、勤務時間は、基本的には会社が定める時間帯となりますが、フレックスタイム制を利用して、ある程度自由に勤務時間を設定することも可能です。ただし、事業所によっては、フレックスタイム制が適用されない場合や、適用範囲が異なる場合もあるため、注意が必要です。

フジクラの企業情報

ここでは、フジクラの企業情報を以下の3つに整理して紹介します。

1. フジクラの事業内容
2. フジクラの売り上げ・実績
3. フジクラの基本理念

①フジクラの事業内容

フジクラの事業は、多岐にわたる分野で展開されています。大きくは、「情報通信」「エネルギー」「輸送」「産業」「医療」「デジタル家電」の6つに分類されます。

さらに、それぞれの分野の中でも、専門性の高い多様な事業を展開しています。「情報通信」分野では、FTTH、データセンタ、通信ネットワーク、CATV関連事業を、「エネルギー」分野では、Oil＆Gas、太陽光発電、風力発電、電力関連事業などを手掛けています。

その他、「輸送」分野では、航空宇宙、船舶、自動車関連事業を、「産業」分野では建設やロボット関連事業を、「デジタル家電」分野では、ゲーム機、PC、モバイルデバイス関連事業などを展開しています。

②フジクラの売り上げ・実績

フジクラの売上高は、以下の表の通りです。ここ数年、売上高は7,000億円前後で推移していますが、営業利益と経常利益は増加傾向にあり、500億円を超えています。どの項目を見ても業績は好調で、将来性のある企業と言えるでしょう。

	2020年度	2021年度	2022年度
売上高（億円）	6,437	6,703	8,065
営業利益（億円）	244	383	702
経常利益（億円）	184	341	679

③フジクラの基本理念

フジクラの企業理念は、以下のようになっています。企業理念は、就職活動を進める上で、自分と企業の相性を判断する重要な要素となります。しっかりと理解しておきましょう。

ミッション：フジクラグループは”つなぐ”テクノロジーを通じ顧客の価値創造と社会に貢献する 私たちは”つなぐ”テクノロジーの分野であくなき挑戦を続け価値ある商品及びソリューションの提供により顧客の信頼に応え社会に貢献します

フジクラの競合企業3社

最後に、フジクラの競合企業を3つピックアップし、基本情報を業界研究もかねて確認していきましょう。

1. 古河電工
2. 住友電気工業
3. SWCC

①古河電工

競合他社である古河電気工業の企業情報は以下の通りです。平均年収はフジクラより約100万円ほど低くなっています。しかし、企業選びは給与面だけで判断するべきではありません。企業研究を進める際は、事業内容、企業文化、将来性など、多角的な視点から企業を比較検討することが重要です。

売上高（百万円）	1,066,326
従業員数（人）	4,367
平均年間給与（万円）	684
平均年齢（歳）	43.7
平均勤続年数（年）	19.9

②住友電気工業

住友電気工業についても見ていきましょう。電線・ケーブルの製造技術を軸に、自動車や情報通信など幅広い事業を展開している非鉄金属メーカーです。企業情報は以下の通りで、平均年収はフジクラと大きな差はありません。

売上高（千円）	4,005,561
従業員数（人）	7,144
平均年間給与（万円）	779
平均年齢（歳）	43.1
平均勤続年数（年）	16.9

③SWCC

SWCCも、フジクラと同様に電線、ワイヤー、ケーブルなどを製造するメーカーです。さらに、免震部材といった独自の製品開発も行っています。企業情報は以下の通りで、平均年収はフジクラとほぼ同水準です。

売上高（千円）	209,111
従業員数（人）	62
平均年間給与（万円）	733
平均年齢（歳）	50.2
平均勤続年数（年）	19.3

フジクラの企業研究を進めよう

本記事では、自動車電装部品のリーディングカンパニーであるフジクラについて、事業内容、年収、企業理念といった側面から詳しく解説しました。

企業研究を行う際には、様々な情報を収集することが重要です。ぜひ、説明会に参加したり、社員の方と直接話したりする機会を設けてより深く企業について理解を深めましょう。

企業文化や働き方など、数字だけでは分からない部分を知ることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。