教育業界の志望動機に必要なポイントは?経験や強み別の例文や注意点も解説
塾講師の経験を活かして教育業界に就職したいと考えているけれど、志望動機にはどのような内容を書いたらいいのか悩んでしまいますよね。
とは言え、ただ経験があることだけを書いたのでは志望動機として不十分です。本記事では、教育業界の志望動機の書き方や、押さえておきたいポイントについて解説します。
さらに、志望動機の例文では志望職別に紹介しているので、自分の目指す職種に合った書き方の参考にしてください。
記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
教育業界とは

教育業界とは、塾や通信教育での指導、子ども向けの知育教材や大人の資格講座の教材開発など、教育関連サービス全般を提供する業界のことです。
志望動機を書く前に、教育業界の仕事内容や、求められるスキルなどの情報整理に役立ててください。
①教育業界の主な業種
教育業界の主な業種は、講師業と教育出版に分類されます。
講師業は、塾の先生・カルチャースクールのインストラクター・シニア向けのパソコン教室の講師などがありますが、いずれも指導者の専門知識を活かした教育の提供です。
また法人企業向けの新人研修やマナー講座、幅広い分野での講演業務も講師業の中に含まれます。
教育出版は、教材開発・教材テキストの編集・販売、講師の指導サポートなど教育関連のサービス全般を担う業種です。
その他にもオンライン教材を販売する企業では、使い方を電話やチャットで説明する仕事も含まれます。
②教育業界の主な職種
教育業界の主な職種は講師・サポートスタッフ・運営事務になります。
講師は、自分の専門知識を活かし、対象となる生徒に授業を行う仕事です。先生と呼ばれることから、悩みごとの相談相手や世間話の聞き役となることもあります。
サポートスタッフの仕事内容は、授業で使う問題集や知育教材の開発、ICTで視聴する「eラーニング」の映像教材制作などです。
運営業務の仕事は、塾の新規生徒の募集や資格講座の広報活動を行い、現場のバックアップがメインの仕事になります。
③教育業界に求められるスキル
教育業界で働くためのスキルは、顧客のニーズに応じた課題解決力です。
もちろん職種ごとの専門性やスキルの高さは異なりますが、教育業界の共通認識として、学ぶ人のニーズにあった教育を提供し、成長できるサポートが求められています。
そのためには、伝える力・責任感の強さ・情報収集力などが必要です。
公教育でもICTを使った授業が開始され、小学校では英語が必修化となり、今後ますます教育業界のニーズは拡大されていくでしょう。
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④教育業界のトレンド
教育業界のトレンドとして、特に子どもの教育サービスについて覚えておくとよいでしょう。
少子化問題が深刻となる一方で、1人当たりにかかる教育費は増加していることや、プログラミング教育・英語教育への強い関心の高まりなどです。
志望動機には、これらのトレンドを織り交ぜながら自分の意見も入れて書くことをおすすめします。
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【3ステップ】教育業界の志望動機の書き方

ここからは、教育業界の志望動機の書き方について解説します。
論理的な説明を意識して書くことで相手も内容を理解しやすくなりますよ。
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①結論:教育業界を志望した理由
まず、教育業界の志望動機は、結論から書き始めましょう。結論から書き始めることで、後に書かれた内容を理解しやすくなるのでとても大事なポイントになります。
具体的には、教育業界を目指したきっかけや、選考する企業の志望理由を書くようにしてください。
特に志望する企業の理念や教育ビジョンに関して深堀して書くとアピール力のある志望動機となるでしょう。
②根拠:教育関連の経験やオリジナルエピソード
次に、結論の裏付けとなる根拠を示しましょう。塾や家庭教師などの教育関連の経験や、ガクチカのオリジナルエピソードを入れることで、自分の強みや教育業界で働くスキルのアピールになります。
またICT教育のスキルをアピールするために、IT関連の資格があると有利となるでしょう。
この他にも、PCスキルのアピールとして、ブラインドタッチやスライド作成が得意なことも有効なアピールとなるはずですよ。
③締めくくり:入社後の貢献
最後の締めくくりとして、入社後に貢献できることをあげるようにしましょう。
ここで大切なポイントは、自分が会社に何ができるかではなく、今後どうなっていきたいかを示すことです。
自社の求める人材かどうかを判断するためには、入社後の姿のイメージが沸くようにしなければいけません。
さらに、教育業界で長く働きたいという熱意や自己成長の意欲も書くと、「この人と仕事したい」と思ってもらえる志望動機になるはずです。
教育業界の志望動機に含めたい必要ポイント3つ

ここでは、教育業界の志望動機に含めたい必要ポイントを3つ紹介します。
教育業界のトレンドや課題について自分の考えも交えながら志望動機をまとめていくと良いでしょう。
①教育業界のトレンドを意識した内容を含める
教育業界のトレンドを意識的に志望動機に含めていくようにしましょう。
公教育ではできない付加価値の高い教育サービスや、シニア向けに簡単な操作で自宅のパソコンから自主学習ができる通信教育など、教育業界でなければできないことを書くようにしてください。
もちろん志望企業の理念や教育ビジョンを理解しながら、自分の意見を述べていくことが大事です。
②教育業界の適性があることを含める
教育業界で働く適性があることを志望動機に書くようにします。ここでもただ適性があると書くのではなく、具体的な根拠と合わせて書くことが大切です。
そのためには、自分の適性を知り、適性の裏付けとなるエピソードや実績などがあると根拠を示しやすくなります。
担当生徒の人数や、授業で説明する際の創意工夫など具体的な数字や内容を取り入れつつ書くことで、より採用担当者の印象に残る志望動機となるでしょう。
③公教育との違いを理解していること含める
最後に、教育業界のサービスと公教育(学校教育)の教育目的の違いについて理解しておくことをおすすめします。
公教育の目的は、平等に教育を受けることであり、サービス目的ではありません。
一方、教育業界で提供する教育には、教育というサービスを受けたい人に合わせて学びをサービスとして提供するので、公教育にはない付加価値を求められていると思ってください。
したがって、志望する業種によって求められる付加価値を考えて実行できることを書いていく必要があります。
教育業界の志望動機で重要視されるポイント

ここでは、教育関連の企業が志望動機で重要視しているポイントを紹介していきます。
この他にも各業種に必要な専門知識や、コミュニケーション能力などの適応能力も必要です。
①企業理念の深掘りできているか
各企業の理念や教育サービス内容は違うため、きちんと深堀して理解できているかを判断基準としているところは多いでしょう。
たとえば合格実績No,1を強みとする企業であれば高い専門性や指導スキルを重視し、顧客満足度を優先している企業では相手に寄り添ったサポートのできる人が必要となります。
それぞれの教育に対する企業理念や教育サービスに合わせてどのような人材を求めるか確認しておきましょう。
ぜひ志望動機には、企業が採用したいと思ってもらえる内容を書いてください。
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①人気業界・注目企業の特徴や選考傾向をまとめてチェック
②志望動機や自己PRに活かせる具体的な情報が手に入る
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②論理的に伝えられるか
志望動機の書き方だけでなく面接においても、論理的思考力は重要視されています。
論理的に説明するためには、まず結論から述べることと、簡潔に話せるかがポイントです。
普段の日常会話ではすぐに身につけれないので、就活が始まる前には意識して考えながら話す練習を始めておきましょう!
【職種別】教育業界の志望動機の例文6選
教育業界には多様な職種が存在し、それぞれに求められる役割や志望動機の書き方も異なります。
職種ごとの違いを理解することで、より効果的なアピールが可能なため、本章では代表的な6つの職種に分けて、志望動機の例文をご紹介します。
さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、6つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。
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赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
①講師を志望する場合
中高生への英語指導経験を軸に、講師職を志望している方の志望動機を添削しています。
講師を志望する際は、今までの経験と志望企業の理念を具体的に繋げることが重要です。
【結論】 生徒一人ひとりと真摯に向き合い、 |
添削コメント|「その成長を支える」は意図としては理解できるものの、抽象的であり志望理由として伝わりづらい印象です。教育の現場で実際に求められる「意欲を引き出す」「自信を育てる」といった具体的な支援の姿を示すことで、講師としての将来像が明確になります。 |
【根拠となるエピソード】 私は中学生の頃、苦手だった英語を担当の先生の |
添削コメント|「丁寧な指導」や「学ぶことの楽しさ」という表現では、読み手に経験の実態や根拠が伝わりにくいです。より具体的に「どのような指導で」「どう変化したのか」を補足することで、読者の納得感を高めることができます。 |
【エピソード詳細】 その先生は、私の理解度に合わせて問題の難易度や説明方法を柔軟に変えてくれました。 |
添削コメント|抽象的な表現(例:自ら学ぶ、背中を押す)では、エピソードの再現性が薄れ、説得力が弱まってしまいます。具体的な変化や行動(例:問題集に取り組む、前向きな変化)を入れることで、実体験や教育を志す姿勢が明確になります。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は生徒の学力だけでなく、主体性や思考力の育成にも力を入れている点に強く共感しました。 |
添削コメント|「一方的な知識の伝達に留まらない教育方針」という表現は分かりにくく、志望理由がぼやけています。企業の特徴と自身の経験・価値観をしっかり繋げることで、「なぜ貴社なのか」に答え、数ある教育企業の中でも貴社を選ぶ理由を明確にしました。 |
【入社後】 入社後は、生徒に寄り添いながら、 |
添削コメント|「勉強の楽しさと達成感を伝える」といった意図は良いものの、指導方法や働き方の具体性が欠けているため、企業にとっては実践のイメージが湧きづらいです。教育業界では「どう教えるか」がポイントになるため、「対話型の授業」などの方法を述べました。 |
【NGポイント】
全体的に抽象的な表現が多く、読んだ相手に意図が正確に伝わらない構成になっていました。「成長を支える」「背中を押す」などのフレーズは、具体的な行動やスキルに結びついておらず、再現性に乏しいです。
【添削内容】
抽象的な言い回しを削り、代わりに具体的なエピソードや行動に置き換えました。「先生の丁寧な指導」を「工夫された説明や声かけ」のように言い換え、誰が見てもイメージできる表現にしています。
【どう変わった?】
一つ一つの文が具体性を持ち、志望理由に説得力が増しました。評「この人ならこういった教え方ができそうだ」とイメージできる構成になり、志望度の高さや実行力が伝わる志望動機になっています。
・講師として大事な要素を明確にしておく ・取った行動について詳細に伝える ・企業理念と自分の経験を繋げる |
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②教材開発職を志望する場合
中学生への指導経験をもとに、教材開発への関心を示した志望動機を添削しました。
教材開発職を志望する際は、自身の経験が教材の改善や発想にどう活かせるかを具体的に述べることが重要です。
【結論】 私は、子どもたちの「わかった!」という喜びを支える教材づくりに携わりたいと考え、御社を志望いたしました。 |
添削コメント|簡潔で明確な結論部分となっています。志望理由が「子どもの学習支援」および「教材づくり」ということを示せており、読み手に明確な第一印象を与える文章になっています。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代に学習塾でアルバイトをしていた際、 |
添削コメント|元の文は傍観者のような視点に留まっていたため、主体的な取り組みが伝わらない印象がありました。修正後は「教える中で実感した」とすることで、実際に業務をしている中での気づきへと変更しました。 |
【エピソード詳細】 特に中学生の英語指導では、 |
添削コメント|抽象的な表現や感情的な言い回しは企業側にとって評価しづらい要因となります。修正後は「名詞の定義」「学習意欲や定着率」など、教育現場の具体的な課題とその後の成果を示すことで、エピソードの説得力と自身の思考力のアピールを強化しました。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は、教科書だけでなくデジタル教材や学習支援ツールの開発にも力を入れて |
添削コメント|「多様な学びを支える姿勢に共感した」だけでは他社との差別化が難しく、志望度の高さが伝わりにくいです。修正後は企業独自の強みと自分の経験を結び付け、納得感ある志望理由になりました。企業研究の深さもアピールできています。 |
【入社後】 入社後は、 |
添削コメント|「つまずきに寄り添う教材」という表現では漠然としており、具体的な業務理解や今後の展望が伝わりません。修正後は、教材の構成面での具体的な改善策を示すことで、実務で活躍する姿が明確に示しました。 |
【NGポイント】
当初の例文では、自身の行動が抽象的で、「寄り添いたい」などの表現も具体性に欠けていました。また、企業を選んだ理由が「共感」で終わっており、志望理由の説得力が弱くなっていました。
【添削内容】
主体的に課題を発見・対応した経験を伝えることで、行動力や改善意識の説得力を補強しました。また、企業選びの部分では、事業内容と自分の経験をつなげ、志望動機に一貫性と納得感を持たせました。
【どう変わった?】
自身が教材開発にどのような視点で貢献できるかを具体的に示しており、企業としても「業務理解があり熱意もある」と評価しやすい内容になりました。志望理由と実体験のつながりも明確です。
・行動の主体性が伝わる表現にする ・志望企業の特徴と自身の経験を繋げる ・業務内容を理解して入社後の活躍を伝える |
③教育企画職を志望する場合
大学生の時の学習支援ボランティアとしての経験を軸に、教育企画への興味を持った志望動機を添削しています。
教育企画職を志望する際は、多様な生徒がいることを理解した上でどのような企画を作っていきたいかを示すことが重要です。
【結論】 私は、子どもたち一人ひとりの可能性を広げる教育の場を支えたいという思いから、 |
添削コメント|「支えたいという思い」だけでは、行動意欲や職種理解とのつながりがやや見えにくい印象です。改善案では、教育企画職における具体的な役割を示し、どう行動することとで上記を思いを実現するかが伝わる文章にしました。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代、学習支援ボランティアとして地域の小学生に勉強を教える機会がありました。 |
添削コメント|元の文章は、やや漠然としている印象でした。改善後は、子どもの実際の言葉や表情を用いた具体的な状況に触れることで、教育の効果をリアルに感じられる内容に修正しました。 |
【エピソード詳細】 特に印象に残っているのは、授業内容だけでなく |
添削コメント|「教材の順序や方法を工夫」では、工夫の中身や成果が不明確な状態です。そこで、どのような工夫を行い、子どもからどんな反応があったかを具体的に示すことで、行動力と成果を伝える内容にしています。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント|「主体性を育むカリキュラム」といった表現を「探究型プログラム」などに言い換え、企業独自の取り組み(探究型教育)を具体的に挙げることで、なぜこの企業に惹かれたのかを明確にしました。 |
【入社後】 入社後は、 |
添削コメント|「楽しく学びながら成長できるコンテンツ」「『学ぶ喜び』を届けたい」といった表現は抽象的で、どのように活躍するのかが伝わりにくいです。改善後は、教育企画職としての業務理解を踏まえ、企画意図や目指す教育成果を明確にした内容にしました。 |
【NGポイント】
元の文章では、職種との関連性が弱く、抽象的な思いや表現が目立っていました。特に「『学ぶ喜び』を届けたい」などのフレーズは漠然としており、具体的な目標や適性を判断しにくかったです。
【添削内容】
抽象的な表現を削除して、エピソードを具体的に修正しました。また、企業同時の取り組みに言及しながら自身の価値観を示すことで、説得力のある志望理由に変えています。
【どう変わった?】
教育企画職において、自身の経験がどう活かせるかが明確に伝わるようになりました。企業理解や入社後のビジョンも具体性が高まり、志望意欲や本気度が伝わる志望動機になっています。
・入社後の熱意を示す ・企業独自の取り組みに言及する ・成果や生徒の反応を明記して具体化する |
④サポートスタッフを志望する場合
子ども教室での経験を軸に、サポートスタッフを志望している方の志望動機を添削しています。
支援職では、悩める生徒たちに対してどのように向き合っていくのか、そしてどんな行動を通じて現場に貢献したいかを言語化することが重要です。
【結論】 私は、 |
添削コメント|「子どもたちの多様な学びを支えたい」と表現することで、支援対象と志望の方向性を明確にすることで、教育業界のサポートスタッフ職を志望する意思がより伝わる文章にしました。 |
【根拠となるエピソード】 きっかけは、大学時代に |
添削コメント|「学習支援ボランティア」だけでは、読み手に具体的な活動内容が伝わりにくいため、どのような役割を担ったのかを明確にしました。志望動機の説得力を高めるには、体験の中でどんな行動をしたのかを伝えることが重要です。 |
【エピソード詳細】 学習に遅れがある子どもに対して、先生と連携しながら教材の準備や進行をサポートしました。子どもの「分かった!」という笑顔に触れるたび、教育現場の支え手としてのやりがいを感じました。この経験で、自分の関わりが |
添削コメント|「学びの土台となることに喜びを覚えた」という表現はやや曖昧で、読み手が理解しづらいため、「子どもたちの理解を助けたと実感する中で、教育支援の仕事の意義を強く感じた」と、どんな過程を経て何を学んだのかを明確に示しました。 |
【企業を選んだ理由】 貴社はICTを活用したサポート体制に力を入れており、現場の効率化と学習環境の質向上を同時に実現している点に惹かれ、貴社でデジタルを活用しつつ最適な教育を提供したいと強く思いました。 |
添削コメント|「ICTを活用する支援体制」といった企業独自の取り組みに触れながら、それがなぜ志望理由につながるかを簡潔に説明できています。志望職種と自身の意思との関連性が明確です。 |
【入社後】 入社後は、現場のニーズに敏感に対応しながら、 |
添削コメント|「学びの機会を届ける支援」は抽象的で、業務内容が想像しづらいため、具体的に「教材準備や教員支援」「ICT機器の管理」など、実際のサポート業務を挙げました。企業側は「入社後に何ができるか」を重視するため、こうした具体性が重要となります。 |
【NGポイント】
「喜びを覚えた」や「支援に尽力したい」といった言葉に具体的な根拠が欠けていました。また、自身の経験と職種との繋がりが伝わらず、なぜその職種を選ぶのかに説得力がありませんでした。
【添削内容】
実際の行動や出来事の描写を伝えることで、読み手が当時の状況をイメージできるようにしました。また、入社後の部分では、業務内容に沿った貢献姿勢を示し、説得力と職種への適性を強めています。
【どう変わった?】
全体的に内容の具体性が高まったことで、志望動機に一貫性と納得感が生まれました。入社後の活躍像が明確になり、サポートスタッフ職にふさわしい人材と評価できる志望動機になったでしょう。
・行動の背景を明確にする ・職種とつながる原経験を伝える ・入社後の業務を見据えた目標を示す |
⑤編集職を志望する場合
ここでは、自身の学生時代の経験をもとに教育業界の編集職を志望している方の志望動機を添削しています。
編集職を志望する場合は、子どもや生徒に寄り添った編集のあり方について触れることが重要です。
【結論】 私は、子どもたちの学びを支える教材作りに携わりたいと考え、 |
添削コメント|元の文は教育業界全体についてしか述べておらず、「なぜ編集職を志望するのか」が伝わってきませんでした。教育業界の中でなぜ編集職なのかを冒頭で示すことで、職種への志望の明確さを高めました。 |
【根拠となるエピソード】 小学生の頃、学習に苦手意識を持っていた私が勉強を好きになれたきっかけは、 |
添削コメント|「図や言葉の工夫がなされた参考書」を「イラストを用いてストーリー仕立てで内容を解説する参考書」と言い換え、もとの文章をより具体的かつ分かりやすく表現したことで、どんな参考書によって何が変わったのかをイメージしやすくしました。 |
【エピソード詳細】 その教材は、 |
添削コメント|前半の削除箇所は、内容の具体性が乏しかったため、教材の説明形式の具体的に説明し、表現や構成の重要性を強調しました。後半は「編集職のきっかけとなった経験」であることをまとめた文章を加え、伝えたいことの説得力を向上させました。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は、発達段階に応じた教材開発に力を入れて |
添削コメント|「学びを楽しくする姿勢に共感」だけでは企業理解が浅く見えてしまう可能性があります。具体的な教材内容を例示することで、企業研究の深さと志望度の高さが読み取れる内容に修正しました。 |
【入社後】 入社後は、 |
添削コメント|「子どもの目線に立つ」は抽象的で行動が見えない表現だったため、「思考の流れを意識した構成」という具体的なアプローチに言い換えました。編集者としてどのように貢献するのかがより明確に伝わる文章になっています。 |
【NGポイント】
全体として抽象的な表現が多く、エピソードの中身や志望理由が曖昧になっていました。また、企業選びの根拠や入社後のビジョンについても、具体的な内容が乏しく、志望熱意を感じにくい内容でした。
【添削内容】
抽象表現を具体化し、志望動機と自身の経験をつなぐ構成に修正しました。体験談は編集職を選ぶ理由に繋がるように言葉を加え、企業を選ぶ理由も実際の教材特徴に基づいて明確に志望理由を示しました。
【どう変わった?】
企業・職種への理解がより明確に伝わる内容となり、企業側が「この人は当社の編集業務で活躍できる」と感じられる文章になっています。特に「何がきっかけで志望したか」「なぜ当社か」が明確になりました。
・自身の経験と職種を志望する理由を繋げる ・教育業界×編集職の軸を意識する ・企業研究は実例を交えて伝える |
⑥事務・運営職を志望する場合
学園祭での運営経験を軸に、教育業界の事務・運営職を志望している方の志望動機を添削しました。
教育業界の事務・運営職を志望する際は、具体的な行動や成果を通じて職種の適性や志望意欲を示すことが大切です。
【結論】 私は、子どもたちの学びを支える環境づくりに貢献したいという思いから、教育業界の事務・運営職を志望いたします。 |
添削コメント|この結論は、志望理由が「子どもたちの学びを支える」という視点から教育業界の事務職を志望する意思を明確に示せています。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代、学園祭の実行委員会で運営を担当した経験があり、 |
添削コメント|「裏方の支援が成功に直結する」だけではやや情報量が足りず、エピソードの具体性がない印象です。そこで、具体的な活動(準備・調整)と、それがイベント成功にどう貢献したかの因果関係を明示しました。 |
【エピソード詳細】 委員会ではスケジュール管理や備品の調達、当日の会場運営までを一手に担い、各担当と調整を重ねる中で円滑な運営を実現しました。 |
添削コメント|添削前は他者の意見の引用だけだったので、「実行委員全体の協力体制を維持するために、各担当者との連携や進行状況の共有を徹底した」という内容を加え、具体的な行動がどう成果に繋がったのかを明確にしました。 |
【企業を選んだ理由】 貴社は |
添削コメント|元の文章は「多方面から支援」「スタッフの成長に力を入れている」など曖昧な表現だったため、具体的な事業内容や研修制度を記載し、「なぜこの企業か」が明確になるよう改善しました。 |
【入社後】 入社後は、正確な事務処理と円滑なコミュニケーションを通じて、 |
添削コメント|「土台づくりに貢献する」という表現はやや抽象的で、実際の仕事内容や貢献内容が伝わりにくいため修正しました。「業務負担の軽減」などの具体的な目標を示すことで、採用後の働き方や意欲がより伝わりやすくなります。 |
【NGポイント】
抽象的な表現が多く、志望意欲や活躍イメージが伝わりにくい内容となっていました。また、「やりがい」や「魅力を感じた」といった言葉が具体的な根拠なく使われていた点も、説得力を欠く要因となっていました。
【添削内容】
具体的な業務内容・企業の特徴・エピソードの行動内容を明記し、根拠を補強しました。また、自身の経験と職種・企業の特徴が繋がるようにし、因果関係を明確にしました。
【どう変わった?】
業務理解と適性を裏付ける行動が明示され、志望熱意が感じられる望動機になりました。志望動機・エピソード・入社後の展望の間に一貫性が生まれたことで、志望動機全体として説得力が大幅に向上しています。
・入社後の活躍をイメージさせる ・エピソードはできるだけ具体的に説明する ・企業独自の特徴と自身の価値観を結び付ける |
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教育業界の志望動機の注意点

最後に、教育業界の志望動機を書くときの注意点について解説します。
教育業界の志望動機で企業が重要視している点が抜けていないか再度チェックしたり、より自分らしさが強調できる文章になっているか見直したりすると良いでしょう。
①企業ごとの志望動機になっていない
志望動機の注意点として、企業ごとの志望動機になっていないことがあげられます。
各企業の理念や教育サービス内容を確認して、具体的に魅力と感じた部分をあげ、自分の意見を入れながら書くと良いでしょう。
また、長い文章で抽象的に書くのではなく、短く簡潔にまとめるようにしてください。
採用者側の読みやすさも考えて書かれた文章は、相手のことを配慮できることへのアピールにもつながるでしょう。
②自分の強みがわかりにくい
志望動機の中で自分の強みがわかりにくいと面接まで進むことは難しくなります。そのため、自分の強み・スキルは文章中に明確にわかるよう書いてください。
まずは結論で述べた志望動機の根拠となる自分の強みに一貫性があるか見直してみましょう。
次に、自分の強みを活かして自社での貢献や、今後どのように自己成長をしたいか確認してください。
最後に、自分の強みを一言で言い表せているか見直してみると良いでしょう。
「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。
そんな方はまず、就活マガジンが用意している強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自信を持って臨めるようになりますよ。
③教育の知識や独自性が感じられない
教育業界の志望動機から、教育の知識や独自の見解が感じられないことには仕事をする上でのスキルがないと捉えられてしまうため、十分気をつけましょう。
特に講師業を志望する場合は、専門知識を活かし教育サービスを通して顧客満足度をあげていく必要があります。
そのため、教科内容の知識だけでなく「人に教えるとはどういうことか」自分の意見ももっていないといけません。
教育業界をよく理解して志望動機に自分の強みをアピールすることが大切!

この記事では、教育業界の志望動機や書く上でのポイントについて解説しました。
塾講師などの経験や自分の強みを志望動機に書くときには、論理的に文章を組み立てて説明する必要があります。
志望動機で高評価を得るには、まず教育業界を目指したきっかけや志望する企業を選んだ理由から述べていくようにしてください。
そうすることで、論理的な説明ができることへのアピールにもつながっていくでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。