NPO就職への流れ・メリットデメリットを解説|NPOの特徴も紹介
就活中にNPO法人への道を検討している就活生も多いでしょう。
この記事では、NPO法人に就職した際のメリット・デメリットについて説明し、実際の就職過程を紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
業界研究のお助けツール
- 1ESをAIに丸投げ|LINEで完結
- 完全無料でESを簡単作成
- 2AI強み診断|自己分析
- AIがあなたの強みを診断!
- 3志望動機テンプレシート|簡単作成
- カンタンに志望動機が書ける!
NPO法人の概要|非営利組織とは

NPO法人は、利益を追求しない組織です。まず、NPO法人がどのようなものかを解説します。
- 利益追求を目的としない
- ボランティア活動とは異なる
①利益追求を目的としない
NPO法人という組織名は、Non Profit Organizationの略で、利益を追求しない組織のことを指します。
しかし、これは利益を生み出さないという意味ではありません。実際には、多くのNPO法人が事業を展開し、得た収益で運営を行っています。
ここで大切なのは、得られた利益をどのように使うかという点です。
営利企業が株主の利益を最優先に考えるのに対し、NPO法人は、利益を社会貢献や公共の福祉に活かしています。つまり、社会問題の解決や地域社会の発展に貢献することが、NPO法人の存在意義なのです。
②ボランティア活動とは異なる
NPO法人と聞くと、多くの方がボランティア活動を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際にNPO法人で働く人たちは、専門的な知識を持っていて、活動実績に見合った給与を得ています。
ただのボランティアとは違い、NPO法人は明確な戦略やビジョンを持ち、それに沿った活動を進めているのです。また、特定の専門スキルや深い知識が必要とされることもしばしばあります。
そのため、NPO法人では適切な人材が求められ、ボランティア活動とは大きく異なります。
NPO法人に就職する3つのメリット

一般企業と大きく異なるNPO法人には、特有の魅力が満載です。ここで、NPO法人に就職する3つのメリットを紹介します。
- やりがいと社会への貢献を得られる
- 柔軟な働き方が可能
- 人脈が広がる
①やりがいと社会への貢献を得られる
NPO法人に就職する大きな魅力は、社会に貢献しているという実感を得られるところにあります。
NPO法人は社会の課題解決に取り組んでいるため、自らの活動が直接的に人々の助けとなっていると実感する機会が豊富にあるのです。
例えば環境保護に携わる場合は、自身が植えた木が育つ姿を見守れて、教育プロジェクトでは、支援する子供たちの成長を間近で感じられますよね。
このように、目に見える成果を通じて、仕事の喜びを深く感じられることが、NPOで働く最大の利点の一つです。
②柔軟な働き方が可能
一般企業とは異なり、NPO法人では、柔軟な働き方が可能な点も魅力の一つです。
リモートワークやフレックスタイム制を取り入れていることが多く、自分の生活スタイルに合わせた働き方ができます。
特に小規模な組織では、スタッフ間の協力がしやすく、それぞれが自由に働ける環境が整っているのです。
③人脈が広がる
また、新しい人脈が広がることもNPO法人に就職するメリットでしょう。
多様な関係者との連携が日常的にあるため、さまざまな人々と出会い、関係を深められます。
その他にも、地域の団体や企業、教育機関、政府など、幅広い組織とのパートナーシップを通じて、多様なネットワークを形成できますよ。
また、NPO業界は情報共有や協働を重視しており、その文化が業界全体の人脈拡大に寄与していると言えます。
NPO法人に就職する4つのデメリット

NPO法人の仕事は社会への貢献と深く結びついていますが、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、NPO法人に就職する4つのデメリットを紹介します。
- 新卒採用の少なさ
- 給与の低さ
- 理想のキャリアとのギャップ
- 転職の難しさ
①新卒採用の少なさ
NPO法人では、新卒採用が一般企業と比べて少なめです。中途採用が中心で、新卒者を一括で採用する体制が整っていないことが多いですね。
資金の問題や、すぐに活躍できる人材を求める傾向があるため、新卒でNPOに入りたい場合は、インターンシップやボランティア活動の経験が役立ちます。
新卒採用の少なさは、就活において考慮すべき重要な点です。
②給与の低さ
NPO法人の給与は、一般企業に比べて控えめな傾向にあります。
内閣府のデータによれば、常勤職員の平均年収は約231万円と、他の業界平均と比べるとかなり低いことが分かるでしょう。
しかし、NPO法人の多くは副業や兼業を認めていて、これによって収入を補う人も多くいます。
③理想のキャリアとのギャップ
NPO法人では、昇進やキャリアアップの道が一般企業と比べて狭いことがあります。
理由として、社会問題の解決に注力しているため、ビジネスの拡大や利益追求は後回しにされがちという現状が挙げられます。
その結果、個人のキャリアプランとNPOでの仕事との間には、しばしばギャップが生じてしまいます。
特に、リーダーやマネジメントの役割を望む場合、一般企業よりも活躍できる機会は少ないかもしれません。
④転職の難しさ
NPO法人から一般企業への転職は、普通の転職よりも難しいと言えます。
企業の人事がNPOの実務を十分に理解していないことや、NPOをボランティア活動と混同していることが、その理由の一つです。
しかし、SDGsやCSRを重視する企業が増えている今、NPOでの経験が評価されることも少なくありません。
転職時には、NPOで培ったスキルと経験を効果的にアピールしましょう。
NPO法人への道:就職までの5ステップ

NPO法人への就職過程は、一般企業と大差ありません。以下に、NPO法人に就職するまでの5つの主要なステップを紹介します。
- 情報収集
- インターンシップへの参加
- 説明会への参加
- 書類審査
- 面接
①情報収集
NPO法人への就職を目指すなら、まずは情報収集から始めましょう。インターネットや書籍、セミナーを通じて、必要な基礎知識を身につけてください。
NPO法人の特徴や業界の流れ、必要なスキルについて理解を深めると、就職に大きく近づくでしょう。
興味のある団体があれば、そのウェブサイトやSNSをチェックし、活動の詳細や理念を確認することも忘れずに。
②インターンシップへの参加
情報を得ることも、もちろん大切ですが、実際にNPO法人で働く経験も同じくらい重要です。
インターンシップやボランティアプログラムに参加することで、理論だけでなく実務の知識や経験を積みましょう。
現場での作業を通じて、組織の文化や働き方を直接体験し、自分に合った職場かどうかを判断してみてくださいね。
③説明会への参加
NPO法人が開催する説明会やイベントへの参加は、NPO法人に就職するために重要です。
そこでは、団体の取り組みや採用に関する情報を直接聞けます。
さらに、質問の時間が設けられているため、不明点を明確にできますよ。また、現場のスタッフと話して、実際の働く様子や組織の雰囲気を体感しましょう。
④書類審査
NPO法人へ就職するにあたって、書類選考は大きな関門です。
履歴書や職務経歴書、そしてエントリーシートの提出が求められますが、ここで大切なのは、自分がどのように貢献できるかを明確に伝えることです。
自身の能力やこれまでの経験を前面に出し、NPO法人の目標に対する情熱や将来のビジョンを具体的に示しましょう。
⑤面接
NPO法人への就活における最終段階は、面接です。
自分がどのような貢献をもたらせるか、そして何を学び、どう成長したいかを面接の場で明確に述べましょう。
面接官の質問内容を事前に予測し、面接練習など、入念な準備をしておいてくださいね。
NPO法人への就職のためのポイント4つ

NPO法人への就職を目指す方々へ、就活を成功させる4つのポイントを紹介します。
- 社会への貢献意欲を明確化する
- 徹底して情報収集を行う
- インターンシップに参加する
- 多角的な選択肢を検討する
①社会への貢献意欲を明確化する
NPO法人への就職のために、社会への貢献意欲を明確にしましょう。NPO法人は非営利組織として、社会問題の解決を使命としているためです。
どの社会問題に取り組みたいか、その団体の理念にどれほど共感できるかを、相手を納得させるまで考えましょう。
②徹底して情報収集を行う
また、徹底した情報収集も、NPO法人への就職のために重要です。
NPO法人は、一般企業と異なり、給与が低く研修制度が整っていないこともあります。
各団体の運営状況や働き方、給与体系を事前に調べ、就活後に後悔しすることがないようにしましょう。
また、セミナーや説明会に積極的に参加することで、実際に働く社員から情報を得られますよ。
③インターンシップに参加する
NPO法人への就職を考えているなら、インターンシップやボランティア活動への参加がおすすめです。
これにより、NPOでの具体的な業務や働き方を事前に理解し、自分に適した団体を見つられます。
また、NPO業界では、人とのつながりが大変重要です。インターンやボランティアを通じて築いた人脈は、就活において役立つことがあるでしょう。
④多角的な選択肢を検討する
NPO法人は新卒採用が限られている場合が多いので、他の道も検討しておきましょう。
企業のCSR部門やSDGsに関連するプロジェクトなど、社会貢献を目的とした職種は多岐にわたります。
さまざまな選択肢を探ることで、自分に合った職業を見つけて、将来の可能性を広げられますよ。
NPO法人に就職するために熱量や動機を明確にしよう

NPO法人は、中途採用が主体なため、新卒採用は多くありません。
そのため、インターンシップやボランティア活動への積極的に参加し、自分の意欲を認めてもらいましょう。
さらに、NPO法人に就職するために、情報収集と自己分析を行い、社会に貢献したい理由を明確にしてくださいね。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。