就活で便利!コミュニケーション能力を鍛える方法を紹介
就活では必ずといっていいほど必要になる、コミュニケーション能力。必要なのは分かっていてもコミュ障と自覚のある人や、苦手意識の強い人はどうすればいいのかわかりませんよね。
しかし、コミュニケーション能力は鍛えられます。本記事では、コミュニケーション能力を鍛える方法や、コミュ力が高い人の特徴を紹介します。就活に向けてコミュニケーション能力を身に着けたいと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
コミュニケーション能力を鍛えると就活で役立つ
コミュニケーション能力は、自分の能力を効果的に伝える力や相手の言葉を理解する力のことで、日常の様々な面で求められるスキルになります。就活を進めていく中で、持っていた方が良いスキルの1つでもあります。
学生のうちからコミュニケーション能力を磨くことは、将来の就活において強みとなり、選考に通る確率も上がるでしょう。具体的な場面としては、自己アピールをする際や質問をする際、話を聞く態度を示す際などにプラスに働きます。
コミュニケーション能力が高い人の特徴5つ
まずは、コミュニケーション能力が高いと言われる人の特徴を5つ紹介します。なぜ相手に高い評価をされるのかまで紹介しているので、ひとつずつ見ていきましょう。
- 相槌の量とタイミングが適切である
- 相手の話を引き出すのが自然
- 表情の変化が豊か
- 自分の情報も話す
- 相手の意見を否定しない
①相槌の量とタイミングが適切である
コミュニケーション能力が高い人は、相槌を打つタイミングが抜群であり、その言葉のバリエーションも豊富です。「はい」や「うん」だけでなく、きちんとリアクションが伝わるような相槌を適切なタイミングで行っています。
相槌が少なすぎても多すぎても、理解できているのかという不安が芽生え、またずっと同じリアクションだと関心が低いと判断されてしまいます。面接などでは志望意欲は低いのでは?と不安要素の1つになってしまうことも。
コミュニケーション能力の高い人の相槌は、相手からすると、心地よく会話を続けることができるうえ、自分の話をしっかりと理解してくれているかという不安感を取り除くことができるのです。
②相手の話を引き出すのが自然
自然な流れの中で相手の話を上手に引き出すことができるのも、コミュニケーション能力が高い人の特徴です。コミュニケーション能力が高い人は、相手の話したい内容を敏感に察知し、適切な質問でその深層に迫ります。
また質問を挟むタイミングも巧妙で、会話がスムーズに進むような感覚で相手に助け舟を差し出しているのです。「何だか話しやすいな」と感じる人が周りにいませんか?
その人は、あなたの話を引き出すために上手な質問をしているのです。面接においても、逆質問の際や面談時の会話などで、自然にできる学生はコミュニケーション能力が高いと評価されているでしょう。
③表情の変化が豊か
コミュニケーションにおいて表情は言葉以上に重要で、相手に与える印象に大きな影響を与えます。コミュニケーション能力の高い人は、表情を豊かに変化させ、会話に対するリアクションを自然にとっています。
言葉での相槌だけでなく、表情の変化から関心度が現れている学生は、他の学生よりも良く目立ちます。
何度も多くの学生に説明を行っている説明会を担当する社員や、インターンシップでサポートに入っている社員の方の記憶に残り、好印象を与えた状態で選考に挑めるでしょう。
④自分の情報も話す
コミュニケーション能力の高い人は、相手の話を引き出すために積極的に自己開示をし、相手を巻き込む会話を生み出しています。自己開示は相手に安心感や信頼感を与え、良好な人間関係を築く重要な手段でもあります。
自己開示は単に自分の話をすることではありません。相手の話を踏まえた話題の提供や、お互いの距離感を縮めるためにも有効です。質問に加えて自分の話も交えてくれる学生は、面接官にとって面白みもありつつ、話しやすい学生という印象を与えるでしょう。
⑤相手の意見を否定しない
最後に紹介する特徴は、話し相手を否定しないことです。コミュニケーション能力が高い人は、相手の意見や感情を決して否定せず、受け入れる姿勢を大切にします。相手の異なる意見を客観的な事実として理解し、尊重する姿勢を持っているのです。
多くの人は、自分の意見や感情が否定されると敵対心や苦手意識を感じ、対話を避けたくなります。しかし相手の気持ちを考慮し、否定的な言動を避けることで、円滑な対話が実現されます。
就活においては、インターンで学生間のコミュニケーションの機会が見られる時などに発揮されるでしょう。
コミュニケーション能力を鍛える4つの方法
次に、コミュニケーション能力を鍛える4つの方法を紹介します。上手にできる自信がない人は親しい人を相手に、1つずつ始めてみて下さい。
- 最後まで相手の話を聞く
- 否定しない
- 例えや比喩を活用する
- 結論ファーストで話す
①最後まで相手の話を聞く
1つ目の方法は、相手の話を最後まで聞くことです。4つの方法の中でも最も簡単に始められることで、かつ継続するだけで癖がつきます。
相手の話を最後まで聞くことは当たり前のように思えて、出来ていない場合が多くあります。顔は前を向いているけど、内容が頭の中に入っていない場合、だんだんと適当に相槌を打っている時などは、相手の話を最後まで聞けていません。
説明会などの一方的に話を聞く機会に、最後まで話を聞けていない態度は社員からしたら意外と分かるものです。無意識に話を最後まで聞かなくなってしまっている人は、身近な会話から、最後まで話を聞く癖をつけてみて下さい。
②否定しない
2つ目の方法から、受け身ではなく話す内容についてになります。対話をして相手の意見を聞いた後、否定から入らないように意識してください。
会話の中で否定されると、まず最初に思うのは不快感です。コミュニケーションの流れを止めてしまい、また相手との信頼関係を損なってしまう可能性があります。
相手の意見に同意できない時でも、まずは尊重し、受け入れることから初めて見てくださいね。お互いの理解が深まり、円滑なコミュニケーションに繋がっていくでしょう。
③例えや比喩を活用する
3つ目の方法は、例えや比喩表現を使うことです。自分の意見や感情を伝える際には、例えや比喩を用いてみて下さい。自分の感情を伝えたい時、思ったまんまや感じたまんまに言葉を述べても、相手には理解してもらえないことがあります。
日常生活の練習としては、例えを用いたり比喩表現を使って、相手にも分かりやすい表現を意識してみて下さい。
就活の場面では、ガクチカやその時の感情を説明する際に役立ち、分かりやすい説明ができる学生は面接官からは解像度の高い学生であるという評価に繋がるでしょう。
④結論ファーストで話す
最後の対処法は、結論から話すことです。会話をする際に、一番伝えたいポイントを最初に話してから、その理由と背景を述べるようにしてください。相手にとって最も伝わりやすい文章構成が、このように結論から始まる文章になります。
日常会話の中では、あまり意識したことのないポイントかもしれませんが、コミュニケーション能力が高い人の会話内容が分かりやすいのは、結論から話しているためであることが多いです。
就活においては、ガクチカを1分で述べなさいなどの質問の際に、限られた時間で要点をまとめる過程で、結論を最初に述べられているかどうかという部分も見られています。
コミュニケーション能力を高める練習方法4つ
続いて、コミュニケーション能力を高めるための4つの練習方法を紹介します。興味深いものばかりなので、ぜひ見てみて下さいね。
- エレベータートーク
- ミラーリング
- パラフレーズ
- バックトラッキング
①エレベータートーク
1つ目に紹介する練習方法は、エレベータートークです。エレベータートークとは、エレベーターに乗っている時間のようなわずかな時間内で、効率的にコミュニケーションを構築するためのスキルになります。
具体的な練習方法は、30秒から60秒の制限時間を作り、その時間内で伝えたいことを伝えられるように何度も繰り返します。
最初は時間が足りないことが多く、必要ない情報を削っていくことで徐々に要点だけを取捨選択する能力が身に付きます。ビジネスの面では、報連相や取引先とのコミュニケーションの際に有用になります。
②ミラーリング
ミラーリングは、相手との心理的なつながりを深め、共感を生むテクニックとして広く用いられています。自然な形で相手の動作や態度を真似ることが重要で、会話や関係性において効果的なコミュニケーション手法と言えます。
具体的な練習方法は、相手の動作や仕草を鏡のように真似ることです。相手に自分との共感を感じさせる効果があり、心理学のテクニックとしても応用されています。
練習のポイントは、ミラーリングを自然に行うこと。無理に真似をするとコミュニケーションが不自然に感じられてしまい逆効果になってしまいます。
友人や恋人との日常の会話で、さりげなくミラーリングを取り入れて練習すると、相手に自然な相槌ができるようになり、就活では意識せずとも発揮されるでしょう。
③パラフレーズ
3つ目の練習方法は、パラフレーズです。パラフレーズとは、文章の特定の部分を異なる言葉で表現するスキルのことで、難しい表現をわかりやすくするだけでなく、言葉の幅を広げる効果があります。
具体的な方法として、書籍の文章を読み進めながら、その一部を別の言葉で表現する練習を取り入れることがおすすめです。語彙力が増え、より明確に自分の意見を伝える技術がつくでしょう。
上記したように、就活の面では的確な言葉選びをし、分かりやすく説明できる学生が評価されます。賢いイメージにも繋がるので、是非活用してみて下さいね。
④バックトラッキング
4つ目に紹介するのは、バックトラッキングです。バックトラッキングは、「オウム返し」として知られ、ミラーリング同様に心理学のテクニックとしても広く活用されています。
練習方法としては、相手が述べた内容をそのまま返す事です。一言一句同じことを返すのではなく、共感しているように述べてみて下さい。
相手が述べた内容をそのまま返すことで、相手は自分の意見や感情が理解されていると感じ、より積極的にコミュニケーションに参加しやすくなります。ミラーリングと組み合わせて、日常の対話で効果的に利用してみてくださいね。
就活でコミュニケーション能力を鍛える3つのメリット
最後に、コミュニケーション能力を鍛えることのメリットを紹介します。就活では以下の3つのメリットが期待できますよ。
- アピールポイントになる
- 面接の選考率が上がる
- 入社後の人間関係が良好になる
①アピールポイントになる
1つ目のメリットは、ESの自己PRに記入できることです。どの業界においても、コミュニケーション能力は大切にされるので、強みである場合は是非アピールしてみて下さいね。
自己PRに入れる際には、具体的な経験やエピソードを用いると、面接官からすると根拠があると判断され、興味を持ってもらえるでしょう。
コミュニケーション能力を高めた経験であったらどう褒められたのか、などを具体的に入れると分かりやすく独自性の高い自己PRになりますよ。
②面接の選考率が上がる
2つ目のメリットは、面接を有利に進められることです。面接自体は採用担当者とのコミュニケーションの場であり、自らアピールしなくとも能力が発揮される機会になります。
話していて居心地のいい会話ができたと思わせるだけでも、緊張する学生が多く訪れる面接の場では、周りとの差をつけられるきっかけにもなるでしょう。
コミュニケーション能力が身につくと、意識せずとも発揮される場面が多いです。面接の場は練習の成果を存分に発揮できる機会だと思って取り組んでみて下さいね。
③入社後の人間関係が良好になる
3つ目のメリットは、入社後のコミュニケーションが円滑に進むことです。新入社員は、先輩や取引先、同期など様々な相手とのコミュニケーションが、業務をしていく中で必要になります。
そんな時に基礎的なコミュニケーション能力が培われている場合は、スムーズに業務に慣れることに繋がるでしょう。
就活の面接のために身に着けるのは面倒であると思う学生もいるかもしれませんが、むしろ入社後の方が役立つことが多いので、是非身に着けることをおすすめします。
コミュニケーション能力を鍛えることは就活以外の面でも大事
本記事では、コミュニケーション能力が高い人の特徴から、コミュニケーション能力を付けるための練習方法などを紹介しました。
日常生活の簡単な会話から身に着けられるコミュニケーション能力は、就活だけでなく様々な面で役に立ち、自分の自信にも繋がります。課題点として感じている人は、ぜひ本記事で紹介した練習方法を活用してみて下さいね。