就活が終わらない人の特徴と原因とは|すぐにできる対策を解説
長い間就活をしていると、「周りの人たちは就職先が決まっているのに、自分だけ就職先が決まらない」「いつになったら就活は終わるの?」と悩みますよね。
本記事では、就活が終わらないと悩む人に向けて、就活が終わらないと感じる理由とその際の対処法や考え方を紹介します。
記事の監修者
紙谷
新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。
就活が終わらないと感じたらスケジュールを確認
就活が終わらないと感じる時は、まず就活スケジュールを確認しましょう。周りの人が内定を獲得していたり、自分だけなかなか就活が進まないと感じる時でも、業界ごとに就活スケジュールは変わります。
<一般的な就活スケジュール>
- 3年生の3月→本選考のエントリー解禁
- 4年生の6月→内定
- 4年生の10月→内定式
大枠のスケジュールは同じですが、友達が先に内定をもらっている理由には業界ごとの特色が現れているだけかもしれません。
また、全体のスケジュールを確認すると終わるまでにどのくらいの期間があるのかを確認できるため、今一度全体的なスケジュールを確認してみて下さいね。
就活が終わらない人によくある4つの特徴
ここでは、就活が終わらない人によくある特徴とその原因を解説します。終わらないと悩む人は、以下の特徴に当てはまらないかを確認してみて下さいね。
①就活対策をしっかりできていない
1つ目の特徴は、就活対策が出来ていないことです。就活はしているのになかなか進まない原因として、書類選考や一次面接などの早い段階での選考落ちが重なっている場合があります。
早い段階での選考で落ちてしまう原因は、基本的な就活対策が出来ていないことが挙げられます。いくつもエントリーするだけで就活をしている気になっていても、選考が進んでいなければあまり意味がありません。
エントリーするだけでなく、その業界・企業ごとの事前準備や、自己分析の見直しを行ってくださいね。
②福利厚生の優先度が高い
2つ目の特徴は、福利厚生ばかり気にしている場合です。給与や休暇など、福利厚生の内容を企業選びの判断にしている人は多くいて、間違った方法ではありません。
しかし、福利厚生以外の企業情報についての知識が無いと、選考を受けていく中で合わない企業だったと気付くことや、選考の受け答えの内容から、面接官側から意欲が低いと判断されて落とされてしまうことも。
福利厚生の観点は重要ですが、基本的な企業情報と自分との相性は必ず考えるべきです。志望動機を述べる際にも、福利厚生の面を全面に出すのは危険なので控えましょう。
③振り返りと改善をしていない
3つ目の特徴は、振り返りと改善を行っていない場合です。選考中、面接を通過することもある一方、落とされることもありますよね。その時に、しっかりと振り返りと改善を行っていますか?
同じ受け答えをした結果、1つの会社では通ったがもう1つの会社では落ちたという結果があった場合、1つ受かっているから良いわけではありません。
落ちた原因を考え、同じ業界の他企業の研究につなげたり、態度や身だしなみなどに改善できる点は見つかるはずです。
毎回の振り返りと改善を行っていない場合、どこを改善するべきか分からずに次の行動に繋げることが出来ません。自分一人ではどうやればいいか分からない方は、先輩や就活エージェントなどに相談してみて下さいね。
④大企業ばかり見ている
4つ目の特徴は、大企業ばかり受けている人です。そもそも通過率の低い大企業の選考ばかり受けていたら、なかなか内定がもらえない傾向にあります。
大手企業に就職したいという想いは多くの就活生が持っています。その中で大手企業のみ受けていても、競争力の高い場所でずっと戦っていることと変わりませんよね。
聞こえは悪いですが滑り止めのような感覚で、いくつかの企業を視野に入れることも必要です。
なかなか内定を獲得できない場合は、企業規模がワンランク下の企業や、募集人数の多い企業を探してみて下さい。様々な企業が存在するので、大企業でなくても合う企業は沢山見つかりますよ。
【自己分析】就活が終わらない人がするべき4つの対策
ここからは、就活が終わらない人向けの4つの対策を紹介します。1つずつ見ていきましょう。
①自己分析や企業研究を見直す
1つ目の対策は、自己分析や企業研究をやり直すことです。上記したように、就活がなかなか終わらない人の特徴には、そもそもの基本的な就活対策が出来ていない場合があります。
なかなか終わらないと思ったら、今一度自己分析と企業研究をやり直してみましょう。時間はかかりますが、数か月前の自分とは違う結果を見出せる可能性や、将来のビジョンがより明確になる可能性があります。
自分だけでなく他の人にも手伝ってもらい、より効果的な自己分析を行うことで、就活の幅も広がっていくでしょう。
既に完璧にできている場合でも、時間が経つと価値観が変わることはよくあります。長期間自己分析をしていない場合も、見直すことはおすすめです。
②志望動機を振り返る
2つ目の対策は、志望動機を見直すことです。自己分析や企業研究を見直したけれど、志望動機を見直していなれば、面接時に話すこととESの内容に矛盾が生じる可能性もあります。
就活を進めていく中で気づいた事や、企業に対して持っているイメージなどは最新の情報が最も具体的で、志望動機にもつなげやすいです。
なかなか就活が終わらないと感じる場合は、やり直した自己分析や企業研究を踏まえて志望動機を見直してみて下さいね。
就活をはじめてからずっと同じ志望動機を貫いていると、進めていくなかで得られた変化を取り入れられておらず他の解答と矛盾していると思われてしまいます。
③就活エージェントサービスに相談する
3つ目の方法は、就活エージェントサービスを利用することです。就活エージェントとは、就活生にマンツーマンでアドバイスをしてくれるサービスです。面接対策やES添削などを行ってくれるうえ、就活相談もしてくれます。
無料で気軽に頼ることが出来るので、1人で進めるのが心細いと思う方や、悩みを相談できる人がいない、プロの人に相談したいと思う人はぜひ活用してくださいね。
就活生に寄り添ってくれるので、気が弱くなりがちな就活期間に心強い味方になってくれそうですね。
④第一印象を見直す
4つ目の方法は、第一印象を改善することです。面接で話す内容は良いし、振り返りと改善を行っているのになぜか選考に通らないという人は、もしかしたら第一印象があまり良くない可能性があります。
面接の受け答えに必死になって忘れがちな身だしなみは、第一印象に大きく影響します。いくら内容が良くても、後から面接官が合否をつける際に第一印象が悪かったら、せっかくの対策が台無しになってしまうことも。
なかなか改善点が見つからず、どこが悪いのか分からない人は、今一度身だしなみを整えて下さい。スーツを整えて前髪を上げ、ハキハキと話すことが良い第一印象に繋がります。
【企業選び】就活が終わらない人がするべき2つの対策
ここからは、就活が終わらない人向けの対策を以下の2つ紹介します。
①中小企業や採用人数が多い業界を探す
就活が終わらない人の特徴として、大企業のみを見ているという特徴がありました。そんな人は、大企業だけでなく、中小企業に視野を広げてみましょう。
就活エージェントなどに登録すると、個人にあった中小企業を紹介してくれる場合もあるのでぜひ活用してくださいね。
また、全ての企業に共通で、採用人数が多い企業は選考通過率が上がる可能性が高まります。数百人規模の採用人数を掲げている企業なども探してみると意外とあるので、募集要項に注目して様々な企業をチェックしてみて下さい。
②エントリー数を増やす
2つ目の対策は、エントリー企業を増やすことです。視野を広げて様々な業界を見た後、気になった企業には積極的にエントリーしてみましょう。
エントリー状況の管理が大変になり、忙しくはなりますが、数回の選考を通過することを考えると沢山の企業にエントリーすることに越したことはありません。
また、エントリー期間は企業によって異なるので、早め早めの行動を心がけて下さいね。
就活が終わらない人に確認してもらいたい2つの考え方
最後に、就活が終わらない人が意識すべき2つの考え方を紹介します。
- 対策すれば内定はとれる
- 就活浪人したら時間をかけて就活をできる
対策すれば内定はとれる
今までの就活を見直して、しっかりと対策を練れば内定は獲得できます。就活を終えた後、納得のいく就活を出来たと答える学生は100%ではありません。
中には、就職後に会社の良さに触れ、就活失敗だと思っていたがそうではなかった、と思う人も沢山います。
納得できない企業に就職したくなかったり、必要以上の対策を行いたくない人は、一度その考えを忘れて1つの内定を獲得するための対策を行いましょう。
なかなか内定が取れなくても焦らず、1つずつ着実に進めていくことが大事ですよ。
就活浪人したら時間をかけて就活をできる
内定が得られなかった場合でも、就活浪人して再挑戦することは十分に可能です。大学卒業までに内定が取れなくても、卒業後3年間は新卒として企業が受け入れてくれます。
また他の学生よりも早い対策や、多くの面接経験を活かして差別化することも期待できます。将来を見据えてみれば、1年の遅れは大きな問題ではありません。気楽に取り組むことが大切です。
就活が終わらなくても大丈夫!すぐできる対策を行おう
本記事では、就活が終わらない人の特徴や就活が終わらない時の対処法を紹介してきました。
就活がなかなか終わらない人でも焦らずに、冷静に自分の就活を振り返りましょう。就活は人生の重要な決断を下す大きなイベントであり、焦ることなく将来を見据えて納得のいく選択をすることが大切です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。