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SPIと玉手箱の違いは何?テスト前に見分ける方法や対策法を徹底解説!

就職活動では、SPI・玉手箱という2つの適正検査が頻繁に用いられます。しかし、それぞれがどのような試験内容で、どんな対策をすべきなのか理解している方は少ないのではないでしょうか。

それぞれの試験を詳しく把握し、それぞれの特徴を見極め、対策本などを活用して自分なりに勉強を進めましょう。そうすることで、効率よく得点を伸ばせますよ。

本記事では、SPIと玉手箱がどのように異なるのか、その内容と見分け方を詳しく説明します。さらに、対策方法についても触れているので、ぜひ適性検査のスコアアップに役立ててください。

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SPIと玉手箱の主な違いについて

まずはじめに、SPI・玉手箱の特徴をそれぞれ解説します。簡単にまとめると、SPIは基本的な学力、玉手箱は論理性のある学力を測るための検査です。以下で詳しく解説します。

  1. SPI:基礎学習能力を測定する
  2. 玉手箱:論理性のある学力を測定する

①SPI:基礎学習能力を測定する

SPIは、受験者の基本的な学力を評価するための適性検査であり、就職活動では重要な指標となります。

SPIは、さまざまな業界や企業規模で選考に活用されており、その採用率は業界トップクラスです。現在は「SPI3」という最新バージョンが提供されていますが、一般的には簡単に「SPI」と呼ばれています。

SPIではパソコンを使用して受験することが多く、企業によっては自宅での受験も可能ですが、よくある方式としてはテストセンターでの受験です。

基礎学習能力は、対策本などを活用して学習すれば得点が伸ばしやすいため、しっかり計画を立てて事前に勉強してくださいね。

②玉手箱:論理性のある学力を測定する

玉手箱は、情報処理能力と論理性ある学力の測定に焦点を当てており、問題数が多く、出題形式もSPIとは異なる点が特徴ですよ。

玉手箱は、日本エス・エイチ・エル社によって開発された適性検査ツールです。企業の規模や業界に関係なく、様々な場面で活用されており、導入実績はSPIに次ぐ2位を誇っています。

玉手箱は、パソコンを使用して受験されるもので、企業によっては自宅での受験を指示しますが、テストセンターでの受験を指示される場合もありますよ。

問題数が多いため、対策本を使った学習・玉手箱試験の場数を踏むなどをして対策しておかないと、本番で良い結果を残せません。そのため、事前に計画を立てて勉強を進めてください。

SPI?玉手箱?試験開始後どっちの試験か判断する方法

就職活動では、SPIと玉手箱の適性検査を見分けることも大切。なぜなら、両者の出題形式と問題への対応方法が異なるためです。

例えば、SPIでは簡単な問題を早く正確に解く能力が必要なのですが、玉手箱はより解きにくい問題が出題されることもしばしばあります。

近年は、SPI・玉手箱などのはテストセンターではなく、自宅受験が一般的になっていますが、どの検査を受けるかは企業からは通知されません。パソコンで指定されたURLをクリックすると、すぐに本番が始まります。どの検査かを事前に見分けられれば、問題を解く際に有利になります。

SPI・玉手箱の違いを簡単に見極めたい方は、受験用リンクのURLを見て推測してください。例えば、SPIのURLは「http://arorua.net/」が含まれているため把握しやすいでしょう。

また、玉手箱のURLには「e-exams」「tsvs」が書かれているため、こちらも判断しやすくなっています。

【SPIの検査内容】頻出される4つの内容を紹介

SPIの出題内容は、主に4種類に分けられます。SPI試験の出題内容は様々ありますが、まず頻出される4つの内容を把握し、苦手に目星をつけて効率よく対策してください。

聴き慣れない分野もあるでしょう。しかし、試験内容をしっかり把握することで、聴き慣れない分野でも十分に得点を獲得できますよ。

  1. 非言語分野
  2. 言語分野
  3. 英語
  4. 構造把握問題

以下で詳しく解説していきます。

①非言語分野

非言語分野の問題は、一般的には算数の分野に入ります。具体的には、推論力・図表解析・集合理論・確率計算・順列と組み合わせ・割合・比率の計算などが出題されますよ。

非言語分野では、単なる知識の有無ではなく、基本的な学力と論理性のある学力が問われます。ただし、テストセンターでの受験の際には、電卓の使用が許されていないため、暗算を用いて問題に回答する必要がありますよ。

基礎的な四則演算ができれば、それで十分です。高度な計算技術は必要とされていません。問題をいかに適切な方法でスムーズに解くかが、このテストの鍵となっています。

②言語分野

言語分野の試験は、国語の問題に当たります。言語分野では単語間の関係性・成句の意味解釈・用語の正しい使い方・長文の読解力が問われますよ。

語彙力も多く問われますが、基本的な言語知識があれば十分に対応できます。特に注意が必要なのは長文読解のセクションで、思考力を問われますよ。

試験の形式に事前に慣れ親しんでおくことで、高得点に繋がるでしょう。

③英語

英語の適性検査は、知識対策をすれば回答できる問題もあるため、対策がしやすい科目です。主に出題されるのは、語彙力・文法知識・読解能力。しかし、この検査を選考で使っている企業はそれほど多くありません。

出題される問題は、類義語・対義語の識別・空所補充問題・英辞典を用いた問題・文法誤りの訂正・日本語から英語への翻訳・長文の読解です。

④構造把握問題

構造把握問題は、与えられた事象をどの程度効果的に構造化できるかを測ることにあります。

出題形式は、文章の中の論理的な構造を解析する非言語分野と、与えられた文を適切なグループに分類する言語分野の2つ。思考の明瞭さと組織化能力を測ることが目的です。

構造把握問題は、現在テストセンター形式でのみ行われています。このタイプの問題は、まだ多くの企業に採用されていません。

【玉手箱の検査内容】頻出される4つの内容を紹介

玉手箱の出題内容は主に3種類あります。玉手箱の問題は対策が難しく、問題読解に慣れる必要があるため問題内容をしっかり把握しておきましょう。

  1. 計数
  2. 言語
  3. 英語

以下で詳しく解説していきます。

①計数

計数の試験科目には、四則逆算・図表を理解する問題・表推測が含まれます。テストセンター形式の試験では、電卓の使用が禁止されていることに注意してください。

四則逆算では、方程式を解くスピードが問われます。図表読み取りは、SPIやCAB・GABの問題に似ていて、重要な情報を見つけ出すスピードを測りますよ。

表推測では、表にある空欄を埋めることで、論理的思考力、データ分析力、計算力を測ります。これらの問題は、特に計算力が求められるため、難易度が高いとされています。

②言語

言語科目の適性検査は、論理的思考を読み取る問題・趣旨を理解する問題のいずれかが出題されます。どの問題も長文読解がありますよ。

論理的読解では、エンジニア選考などでよく用いられるGAB形式の問題が設けられ、長文を読んだ後で、複数の質問に対して正誤を答えます。

趣旨判定の問題では、長文の主旨を理解し、その内容に最も適した選択肢を選ぶ能力が試されるのです。

一方、趣旨把握では、IMAGES形式の問題が用意され、長文を読み解き、その趣旨を把握できるかどうかが問われます。文章を読んで、それに関連する複数の質問に答えてください。

③英語

英語科目の適性検査では、論理的読解・長文問題のどちらかが出題されます。どちらも、詳細な長文を解析する能力を測る問題です。

論理的読解問題では、GAB形式を使った出題傾向が多く、与えられた長文を読み、その後で設問の正誤を自分で決めることで、理解度が点数化されます。

長文読解では、長文を読み設問に対して適切な選択肢を選ぶIMAGES形式が用いられ、TOEICに似た形式です。長文を読んだ後に、英語で記述された設問に対して最も適切な英語の答えを選ぶことが求められます。

この形式では、読解力だけでなく、適切な回答を選ぶ判断力も重要となります。

【SPI】高得点を出す2つの対策方法

SPIで高得点を取るには、以下の2点の対策方法を実施しましょう。以下から詳しく解説していきます。

  1. 間違えた問題を何度も解く
  2. 言語は長文問題を先に解く

①間違えた問題を何度も練習する

SPI試験の対策では、間違えた問題を何度も練習することが大。似た形式の問題が実際の試験で出題される可能性があるためです。

SPI試験は、基礎的な学力を広範囲にわたって評価する問題が特徴ですよ。そのため、幅広い範囲の知識を確実におさえましょう

対策としては、総合的な問題集を使うことが大切です。間違えた問題はしっかりと復習し、次に同じ間違いをしないように繰り返し取り組んでください。

②言語は長文問題を先に解く

言語試験においては、長文問題を先に解くことがおすすめ。その理由は、長文読解は複雑であり、解答に時間がかかるからです。

長文問題以外には、基本的な語彙力を測る問題も含まれていますが、比較的簡単なので特に対策する必要はありません。

一方で、長文問題はSPI試験に独特なものであり、事前に対策する必要があります。本番試験と同様の問題を学習することはできませんが、長文読解の経験を積むことで対策できるのです。

【玉手箱】高得点を出すための3つの対策方法

玉手箱で高得点を取るには、以下の3点の対策方法を実施しましょう。以下から詳しく解説していきます。

  1. 出題形式に慣れる
  2. 電卓に慣れる
  3. 1問にかける時間を先に決める

①出題形式を把握して慣れる

玉手箱の問題に取り組む際には、特定の出題形式を把握して慣れておくことが大切です。

例えば、四則逆算の練習で計算スピードをアップさせられます。方程式を用いた穴埋め問題を見たときでも、事前に練習したことがあれば落ち着いて取り組めるでしょう。

さらに、表の解釈や空欄の穴埋め問題は、ある程度解法が定まっています。どのような表が提示され、どの情報に注目すべきか、過去解いて慣れておくことが必要ですよ。

このように、問題の形式に慣れることで、問題を解くスピードを上げられるのです。

②電卓の操作に慣れる

電卓の操作に慣れることも、玉手箱の試験において不可欠です。自宅受験が多くなっており、電卓の使用許可がされる場合が多くなります。そのため、電卓の利用が実質的に必要不可欠です。

表を読み解く際や空欄を埋める問題では、大きな数字を扱う必要がありますよ。電卓を駆使することで、大きな数値も容易に処理できるでしょう。

電卓を使うことで試験をスムーズに進められます。また、数字記憶機能を活用することで、より複雑な計算も一度の操作で完了でき、処理速度がさらに高まるでしょう。

③各問題に割り当てる時間を事前に決める

玉手箱の試験では、各問題に割り当てる時間を事前に決定しておきましょう。玉手箱では限られた時間内で多くの問題を正確に解答する能力が求められるためです。

解けない問題があったら、迷わずスキップするのがおすすめ。どの程度の難易度であれば問題をパスするか、またどのタイプの問題を避けるかを、事前に練習で決めておくことが大切です。

SPIと玉手箱の違いを把握して事前に対策をしておこう

本記事では、SPIと玉手箱に関する概要・相違点・対策方法についての説明をしました。就職活動では、多くの企業が適性検査を使っています。

適性検査は初期段階での選考に利用され、点数で足切りされないようにしっかりとした準備が必要ですが、過度に時間を費やすべきではありません。

SPIで基本を固めた後、玉手箱で応用力を養うこともおすすめです。適性検査を乗り越え、皆さんが希望の企業に就職できるよう願っています。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。