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自己PRで柔軟性を伝えよう!アピール方法・例文まで徹底解説

「自己PRで柔軟性を伝えたいけど、うまく作成できない。」「他の就活生と差をつけるにはどうしたらいいの?」こんなふうに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、自己PRで柔軟性を伝えるメリット・作成方法・例文などを詳しく紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

自己PRで柔軟性をアピールするメリットとは?

まずは、自己PRで柔軟性を伝えるメリットについて紹介します。柔軟性をアピールするか迷っている方はぜひ読んでみてください。

  1. 環境に順応できることを伝えられる
  2. 協調性が高いと判断される
  3. 発想力を評価される

①環境に順応できることを伝えられる

自己PRで柔軟性を上手にアピールすることで、多様な状況に適応できる能力を持っていると面接官に伝えられます。柔軟性をアピールする際には、具体的なエピソードを交えて説明することがポイントです。

また、柔軟性をアピールするメリットとして、チームワークを重視する企業においては特に評価されます。自己PRで柔軟性を伝える方法としては、過去の経験から学んだ教訓や、それをどのように今後の仕事に活かすかを具体的に述べましょう。

②協調性が高いと判断される

採用担当者は、柔軟性を持つ就活生は会社の変化に柔軟に対応し、長期にわたって貢献できると考えます。法令の変更や顧客のニーズの変化に迅速に対応することは、現代のビジネスシーンにおいて求められるスキルです。

また、柔軟性を持つことは自己の成長だけでなく、組織全体の発展にも影響します。そのため、自己PRで適応力を強調することは、採用担当者にとって魅力的なポイントとなるのです。

③発想力を評価される

柔軟性をアピールすることは、発想力の高さも示すチャンスです。新しいアイデアを生み出すには、固定概念から抜け出し、自由な視点で物事を見る力が欠かせません。

今の時代、似たような商品やサービスが溢れる中、企業が競争に勝つには斬新なアイデアが必要です。そのため、多くの企業が発想力豊かな人材を求めています

柔軟な発想は、新商品の企画だけでなく、営業戦略の立案や業務効率化など、様々な部署で活躍できるでしょう。チームが抱える問題に、あなたならではの視点で解決策を提案できるはずです。

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周囲と差をつけたい!自己PRで柔軟性を的確に伝えるコツ3選

続いて、周囲の就活生を差をつけて柔軟性を伝えるコツを3つ紹介します。自己PRは第一印象を決める大事な場面なので、ぜひあなたらしい自己PRを作って周囲と差をつけましょう。

  1. 柔軟性をより具体的に表現する
  2. 自分の軸をしっかりアピールする
  3. 柔軟性のある態度で面接に挑む

①柔軟性をより具体的に表現する

自己PRで柔軟性を話す際、「私は柔軟性があります」と言うだけでは伝わりにくいでしょう。代わりに、柔軟性を「順応力」「協調性」など、イメージしやすい言葉に置き換えてください

また、具体例を添えれば、あなたの人柄が明確に伝わりますよ。

②自分の軸をしっかりアピールする

柔軟性は素晴らしい強みですが、アピールの仕方によっては逆効果になることも。「どんな状況でも適応できます」と言うと、面接官によっては「自分の意見がなく流されやすい」と受け取られかねません。

そこで、柔軟性をアピールする際は自分の軸もしっかりあることを示しましょう。柔軟に対応しながらも、自分の判断で行動したことを伝えれば好印象です。

③柔軟性のある態度で面接に挑む

自己PRで柔軟性をアピールするなら、面接中の態度もそれに合わせることが大切。「臨機応変に対応できます」と言いながら、想定外の質問に戸惑ってしまっては、せっかくのアピールが台無しです。

また、「多様な価値観を受け入れられます」と述べたのに、面接官の意見に固執して反論ばかりしていては、柔軟性を感じてもらえないでしょう。

柔軟性は、一つのエピソードだけでなく、エントリーシートの書き方から面接での受け答えまで、就活のあらゆる場面で評価されますよ。

自己PRで柔軟性を的確にアピールする3つの方法

続いて、自己PRで柔軟性を的確にアピールする方法を3つ紹介します。自分が伝えたい印象の通りに自己PRする方法を記載しているので、ぜひ読んでみてください。

  1. 柔軟性の定義をはっきりさせる
  2. 柔軟性を裏付ける経験を簡潔に伝える
  3. 柔軟性を活用したキャリアビジョンを伝える

①柔軟性の定義をはっきりさせる

自己PRで柔軟性をアピールするなら、まずは「柔軟性」が具体的にどんな強みなのかを明確にしましょう。単に「私は柔軟性があります」と言っても、面接官にはピンとこないかもしれません。

代わりに、その柔軟性がどんな場面で、どのように役立つのかを具体的に伝えましょう。仕事に直結する具体例で説明すれば、あなたの強みが鮮明に伝わりますよ。

②柔軟性を裏付ける経験を簡潔に伝える

自己PRで柔軟性を伝えるなら、それを証明するエピソードを添えることが大切です。言葉だけではなく、実際の経験で裏付けることで、あなたの柔軟性が本物だと伝わります。

具体的な状況・あなたの行動・結果を簡潔に述べることで、面接官はあなたの柔軟性が実際の成果に繋がることを理解できますよ。

③柔軟性を活用したキャリアビジョンを伝える

自己PRでは、柔軟性を活かしたキャリアビジョンも伝えましょう。面接官があなたの柔軟性を認めたら、次は「この人が入社したらどんな活躍をするだろう」と想像させることが重要です。

柔軟性が会社にどんな価値をもたらすかを具体的に述べることで、面接官の心に強く残る自己PRになりますよ。

【エピソード別】柔軟性をアピールする自己PR例文5選

学生生活を通じて身につけた柔軟性は、多くの場面でアピール可能な強みです。ただし、「柔軟性がある」と述べるだけでは説得力に欠けてしまうため、はっきりとした根拠が必要となります。

特に、就活の選考過程では、柔軟性がどのような環境や課題の中で発揮されたのかを明確に伝えることが重要です。

本章では、柔軟性を効果的に伝えるための自己PR例文を、経験の種類別に紹介します。それぞれのエピソードが持つ特徴や強調すべきポイントを参考にしてみてくださいね。

  1. サークル活動
  2. アルバイト経験
  3. 部活動
  4. ゼミ活動
  5. インターンシップ

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、5つの例文を本気で添削!自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

また、自己PRがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの自動作成ツールを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①サークル活動

ここでは、サークルでのトラブル対応経験を用いて、柔軟性をアピールする自己PR例文を紹介します。

エピソードを用いて柔軟性を強みとする場合は、その時の状況説明を明確にし、判断・行動の根拠を具体的に説明しましょう。

サークル活動を活かした自己PR
【結論】
私は、状況に応じて最適な対応を考え行動する柔軟性があります。状況の変化に即座に対応し、限られた時間やリソースの中でも最善の選択肢を導き出せる柔軟性が強みです。
添削コメント|結論が端的すぎて強みの内容を掘り下げきれておらず、ぱっと読んだだけでは印象に残らない結論になっていました。そこで「どんな場面で強みを発揮できるか」を具体化し、企業側が強みをイメージしやすいように修正しています。
【エピソード】
大学ではイベント運営サークルに所属し、地域交流イベントの企画・運営を担当していました。ある年、メイン企画のステージパフォーマンスに急遽出演キャンセルが発生し出演予定の団体が直前にキャンセルとなり開催前日に内容変更が求められる事態が起こりました。イベントの前日に急遽プログラムの再編成が必要になりました。
添削コメント|「急遽出演キャンセル」「内容変更が求められる事態」をさらに深め、「誰が何をどうしたか」という事実を明確に示しました。企業はエピソードのリアリティから柔軟性の発揮場面を判断するので、5W1Hを意識することが重要です。
【エピソード詳細】
私は急ぎメンバーを集め、代替案のブレインストーミングを実施しました。イベント中止の危機を避けるため、すぐにサークル幹部を招集し、代替案の洗い出しと優先順位の整理を行いました。関係者への確認や必要機材の手配などを即日で進めながら、最終的に別の学生団体の演奏を追加招致することができました。過去に協力経験のあった音楽サークルに連絡を取り、急な依頼にもかかわらずステージ演奏を引き受けていただきました。
添削コメント|行動の流れが「急いで集めた・ブレインストーミングした」では弱く、どう判断し、何を優先して進めたのかが不明瞭でした。そこで、情報整理→外部連携という流れを明確にし、柔軟性の中にある「冷静な判断力と交渉力」を伝える構成へ改善しました。
【成果】
当日は大きな混乱もなくイベントを成功に導けたことでスムーズな進行により、プログラム変更に気づかない来場者も多く、来場者から「柔軟な対応力がすばらしい」という声をいただきました。また、運営リーダーからも機転の利いた行動を高く評価されました。「短時間での調整判断力が頼もしい」と評価されました。
添削コメント|「成功に導けた」「評価された」ではやや曖昧で伝わりづらく、結果に説得力が出ません。第三者評価の具体性や、客観的な状況(来場者が変更に気づかない)を加えることで、企業の採用担当者にも成果が実感しやすくなります。
【入社後】
入社後もこの柔軟性を活かし、環境や状況の変化に前向きに対応しながら、チームにとって最適な行動を模索し続けます。その場の状況を冷静に見極め、関係者と連携しながら最善策を見出す柔軟性を発揮していきたいと考えています。
添削コメント|「最適な行動を模索」は抽象的で評価されにくいため、「どのような姿勢でどう対応するか」を行動ベースで示しました。採用担当者が職場での活躍をイメージできるよう、「見極め・連携・最善策」のような具体的に取れる行動を意識的に盛り込むことが大切です。

【NGポイント】
エピソードに登場する出来事や行動がやや曖昧だったため、柔軟性がどのように発揮されたかを具体的に想像するのが難しい内容になっていました。また、「何が評価されたのか」が明確になっていなかった点が課題でした。

【添削内容】
誰が何をどうしたのかを明確にし、自身の判断と行動の流れを「具体的な行動+目的+結果」の形で整理しました。成果部分では、第三者からの評価も加えることで、説得力を高めました。

【どう変わった?】
企業側が「この人は状況に応じて冷静に判断し、関係者と連携しながら動ける柔軟性を持っている」と具体的に理解できる内容へと変化しました。特に、行動の背景と結果がつながることで、再現性のある強みに映るようになっています。

【今回の自己PRのコツ】
・5W1Hで場面を具体的に描く
・柔軟性の行動に判断の根拠を持たせる
・成果は客観的な評価や状況で伝える

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②アルバイト経験

大学時代の飲食店アルバイト経験をもとに、柔軟性を具体的な行動を交えて伝える例文を添削しました。

アルバイト経験を用いて柔軟性をアピールする自己PRでは、環境や状況の変化にどう対応し、どのように周囲に貢献したかまで言及することが重要です。

アルバイト経験を活かした自己PR
【結論】
私は、予期せぬトラブルが起こった際にも冷静に判断し、状況に応じて最適な行動を選択できる柔軟性を強みとしています。
添削コメント|柔軟性という言葉から連想できる特徴だけでなく、「予期せぬトラブルにも冷静に対処できる」と追記することで、応募者の人物像を企業側がイメージしやすいように調整しています。
【エピソード】
大学時代に飲食店でホールスタッフとしてアルバイトをしていた際、混雑時の臨機応変な対応力が求められる場面が多くありました。予期せぬ混雑やトラブルが頻発する職場で、状況を見極めながら行動を調整することが日常的に求められました。
添削コメント|「臨機応変な対応力が求められる」という表現をさらに深めて、飲食店ならではの状況を盛り込みました。改善後は、飲食店の環境と「柔軟性」をリンクさせる表現にすることで、テーマ性が明確になりました。
【エピソード詳細】
ある日、予約のダブルブッキングが発生し、通常よりも多くのお客様が同時に来店される事態となりました。私は先輩に代わって普段は担当していなかったレジ業務を自ら引き受け、状況を見て厨房への料理提供の指示出しや、お客様への声かけを率先して行いました。また、他のスタッフと連携して席の移動や待ち時間の調整を行い、混乱を最小限に抑えることができました。さらに、スタッフ全体の動きを見ながら、注文の優先順位や席の配置を柔軟に調整し、円滑な接客対応を意識しました。
添削コメント|元々の文も柔軟性のアピールとして魅力的でしたが、どんな役割を自発的に担い、どう調整したのかを明記するよう調整しました。より実行力と柔軟性の発揮が伝わる構成になったと言えます。
【成果】
結果として、クレームは一件も発生せず、店舗責任者から「落ち着いた判断ができていた」と評価をいただきました。この経験を通じて、状況を正確に把握し、その場に応じた対応ができる柔軟性が身についたと実感しました。この出来事をきっかけに、自らの役割にとらわれず、場の状況に応じて動く重要性を強く認識しました。
添削コメント|後半の「柔軟性が身についたと実感しました」は感想的で、企業への訴えかけになりません。改善後は、体験を通じてどんな行動観や価値観が養われたかをアピールすることで、企業にとって入社後に再現性のある強みに昇華されています。
【入社後】
入社後も、想定外の事態にも冷静に対応し、柔軟に行動することでチームに貢献していきたいと考えています。
添削コメント|入社後の展望として、「柔軟性」を活かしてどのような価値提供ができるのかを明確にできており、良いまとめ方です。チームへの貢献という視点も企業に評価されやすく、全体の締めとして十分な完成度です。

【NGポイント】
柔軟性という抽象的な言葉に頼りすぎた表現が多く、行動の具体性が不足していました。また、「〜と実感した」などの主観的な感想が多かった点も、企業にとっては評価につながりにくいものでした。

【添削内容】
柔軟性を発揮した「場面」と「行動内容」を一貫性のある流れで描けるよう修正を加えました。特に、役割の変化や周囲との連携といった場面でどのように動いたのかをアピールし、企業が再現性をイメージしやすい構成にしました。

【どう変わった?】
抽象的だった強みの訴求が、具体的な行動と結びつくことで説得力が増しました。「普段と異なる役割を自発的に担った」「全体を俯瞰して調整した」といった柔軟性の本質が、企業視点でも評価されやすいかたちに整理されています。

【今回の自己PRのコツ】
・柔軟性を実際に自身がとった具体的な行動で表現する
・状況変化への対応を時系列で示す
・感想ではなく価値観や自身の成長として伝える

③部活動

ここでは部活動での経験を活かして柔軟性をアピールする自己PR例文を紹介します。

部活動を用いて柔軟性をアピールする際は、部活動で生じた状況を柔軟な行動で乗り越えたエピソードを中心に自己PRとすることが大切です。

部活動の経験を活かした自己PR
【結論】
私の強みは、状況に応じて柔軟に行動できる対応力です。突発的な課題に直面しても、自ら主体的に動き、周囲を巻き込んで状況を改善する柔軟な対応力です。
添削コメント|結論とはいえ、簡潔すぎて採用担当の印象に残りにくい文章になっていました。そこで、伝えたい強みが「どのような柔軟性」なのかより詳しく掘り下げ、強みを具体的にイメージしやすいように調整しています。採用担当にとっても評価しやすい結論となりました。
【エピソード】
私は大学でテニスサークルに所属し、学内大会の運営に携わりました。ある年、リーダーが急遽欠席したことで、大会直前にリーダーが体調不良で欠席することとなり、代わりに私が責任者として運営を引き継ぎました。
添削コメント|「急遽欠席」とだけ書かれていると、状況が曖昧で自身の関与度も不明瞭になります。そこで、背景を具体化し「責任者として運営を引き継いだ」と表現することで、受け身ではなく能動的に対応した印象を強めました。柔軟性を発揮したきっかけが明確になり、強みと行動がつながります。
【エピソード詳細】
当初の計画が白紙に戻った中で、リーダー変更に伴って計画を見直す必要が生じましたが、私は参加者へのヒアリングを行いながら、日程や進行方法を見直しました。また、練習場所の変更や審判の調整などにも柔軟に対応し、大会のための練習場とも連絡を取って、練習計画に変更がないかを確認。引継ぎを手早く済ませることでメンバーの不安が最小限に収まるよう調整し、他のメンバーとも密に連携をとりながらスムーズな運営を心がけました。
添削コメント|「計画が白紙に戻った」という表現はネガティブかつ曖昧で、かえって混乱を与える恐れがあります。そこで「新たな状況に応じて計画を見直す必要が生じ」と言い換えることで、課題への適応を前向きに表現しました。また、5W1Hの観点で「どんな調整を行ったか」も明確にしています。
【成果】
結果として、当日はトラブルなく大会を開催することができ、参加者から「例年よりもスムーズだった」との声をいただきました。参加者アンケートでは9割以上が「進行がスムーズだった」と回答し、部内でも「安心して参加できた」との声が多数上がりました。
添削コメント|「例年よりスムーズだった」という主観的な表現は評価者に伝わりにくいため、アンケートなどの定量的・第三者的な根拠を提示することで説得力を強化しました。柔軟な対応によって得た成果が、客観的に裏付けられている点が評価されやすくなります。
【入社後】
貴社が主力としている〇〇事業ではチーム間の連携が重要となる業務が多いため、入社後も、状況に応じた対応や周囲との協力を大切にしながら、柔軟に業務を遂行していきたいと考えております。
添削コメント|全体的に強みのアピールに終始しすぎており、どの企業にも使えそうな内容になっていました。そこで、志望企業の特徴を追記しつつ、「強みと志望先の特徴がマッチしていること」を強調しています。

【NGポイント】
エピソードでの状況説明が曖昧で、なぜ自分が行動したのかが読み手に伝わりにくくなっていました。また、成果についても主観的な評価のみだったため、客観性に欠けており、本当に強みを発揮したという説得力が足りませんでした。

【添削内容】
エピソードにおける背景説明で、受け身な印象を払拭するために自ら引き継いだ描写を加えました。また、エピソードの成果部分では、強みを発揮したと分かる客観的なデータや他人からの評価を加えることで、強みの説得力を高めました。

【どう変わった?】
柔軟性という強みが具体的な行動と結びつき、自身から動いた印象を与えられる内容になりました。成果も客観的に示されたことで、企業が評価しやすくなり、再現性の高い強みとして伝わる自己PRに改善されています。

【今回の自己PRのコツ】
・曖昧な表現は具体的に言い換える
・前向きに取り組んだことをアピールする
・柔軟に行動したことを明確に説明する

④ゼミ活動

ゼミ活動における発表準備を題材とした柔軟性の自己PR例文を紹介します。

柔軟性についてアピールする際は背景を明確にし、読んだ人が状況を具体的にイメージできるよう整えることが大切です。

ゼミ活動を活かした自己PR
【結論】
私は、想定外の事態に対して冷静に対応し、周囲と連携しながら最適な行動を取る「対応力」と「柔軟な調整力」を強みとしています。
添削コメント|この結論はシンプルながら、自己PRの軸となる「柔軟性」を端的に伝えられており、採用担当者が最初に読み取るべき情報として適切です。強みの内容を抽象的にせず、「対応力」「柔軟な調整力」と具体的に表現している点も評価できます。
【エピソード】
大学ではゼミ活動において、学内イベントで地域活性化に関する企画発表を行う機会がありました。当初は班員全員が一致していた計画が、直前で内容の一部変更を求められ、方針の見直しを迫られました。その際、教授から発表内容の伝わりやすさについて改善の指摘を受け、班としての方針を見直す必要が生じました。
添削コメント|削除した部分は「誰が・なぜ」の主語や理由が不明確で、読み手に具体的な状況が伝わりにくい点が問題です。改善後は、指摘した相手(教授)を明示し、問題の発生原因と内容を簡潔に補足することで、エピソードの入り口がクリアになりました。
【エピソード詳細】
発表の3日前、担当教授から「視点が学術的すぎるため、地域住民にも伝わる表現に変えてほしい」と指摘を受けました。メンバーの間では混乱も見られましたが、そこで私は、まず求められている内容を正確に整理し、班員に伝える役割を買って出ました。私はまず冷静に状況を整理し、伝え方を「専門用語を避けて図や写真を活用する」方向に変更することにしました。さらに、班員の意見を丁寧に聞き取り、柔軟にスライド構成や原稿内容を調整しました。
添削コメント|「混乱」が実際にどう影響したかが不明でした。また、強みである「柔軟性」が単なる雰囲気としてしか伝わらず弱い印象でした。改善後は、「自ら役割を買って出た」ことが具体的な行動として示され、能動的な姿勢が伝わる内容になっています。
【成果】
結果として、教授からは「改善の努力が伝わる良い発表だった」と評価され、発表内容の見直しによって企画全体が伝わりやすくなり、班としても学内での優秀賞を受賞することができました。
添削コメント|教授からの評価は主観的な要素が強く、成果の客観性に欠けていたため削除しました。代わりに「発表の改善→成果」というつながりを強調することで、成果の妥当性と説得力を高める表現に調整しています。
【入社後】
入社後も、状況や相手のニーズに応じて柔軟に対応しながら、最適な行動を選び取れる人材として貢献してまいります。顧客ごとに異なる業種や課題に真摯に向き合い、状況やニーズを的確に捉えた提案を行う営業担当として貢献したいと考えています。
添削コメント|志望職種に対する言及がなく、「その企業で」強みをどのように発揮するつもりかが不明瞭でした。そこで、志望職種の業務内容に触れ、どのように柔軟性を発揮したいかを追記。企業側に応募者の活躍イメージをより的確に伝えています。

【NGポイント】
「誰が」「なぜ」といった具体的な背景が記されていなかったため、読み手にとって不明瞭でした。また、詳細の中でも「混乱が見られた」など曖昧な表現があり、本人の主体的な行動がぼやけてしまっていました。

【添削内容】
背景や発端となる出来事については「教授からの指摘」と明確にし、全体の方針転換に説得力を持たせました。また、「求められている内容を整理し、伝える役割を担った」という自身の行動に追加することで、柔軟に対応する主体性を強調しました。

【どう変わった?】
例文全体として、誰が何を求め、自身がどう行動したかというつながりが明確になりました。その結果、「柔軟性」を単なる受け身の性質ではなく、周囲を巻き込んで状況を前向きに変える力として描けています。

【今回の自己PRのコツ】
・原因や背景を具体的に説明する
・柔軟性を行動で具体化する
・成果につながる流れを整理する

⑤インターンシップ

柔軟性をアピールする自己PR例文の中でも、インターン経験をもとにした内容に対して、行動の具体性と成果の伝わり方に重点を置いて添削を行いました。

インターンでの対応を中心に柔軟性を伝えたい場合は、「どう動いたか」「どんな評価を得たか」を示しながら、自身がその時置かれた状況を具体的に説明しましょう。

インターンシップでの経験を活かした自己PR
【結論】
私は、状況に応じて柔軟に行動し、初めての作業でも常に工夫を続けることで、変化の多い環境でも自身を成長させ、成果に繋げられる柔軟な行動力が強みです。
添削コメント|元の文章では「柔軟性がどのような成果に繋がるか」が明確ではなく、強みのアピールが弱かったため「変化の多い環境でも自身を成長させられる」と追記しています。これにより、企業にとってインパクトのある出だしとなりました。
【エピソード】
大学3年次に参加したインターンシップでは、初めて接する業界や職種に戸惑いながらも初めて接する業務内容にも前向きに対応し、変化に応じて自ら学び動く力を発揮しました。
添削コメント|「戸惑いながらも」という表現は受動的かつ弱い印象を与えていました。改善後は「前向きに対応」とすることで、変化に柔軟に適応する積極性が強調され、企業が求める「困難な状況でも前向きに行動できる人材像」が明確に伝わります。
【エピソード詳細】
インターン初日、当初の担当業務はデータ整理でしたが、急きょ先輩社員のアシスタント業務も任されることになりました。限られた時間の中で仕事を覚えるため、帰宅後に業界用語を調べたり、朝早く出社して準備を整えるなど毎日その日の業務内容をメモにまとめて振り返り、次の日に向けた質問事項を整理するなど、自ら工夫して対応しました。
添削コメント|添削前は行動の具体性が乏しく、採用担当がイメージしづらい内容でした。改善後は「振り返り」「質問事項の整理」といった明確な行動が提示されており、5W1Hの観点で説得力が向上しました。柔軟性の中にある「自発的な工夫」が伝わります。
【成果】
その結果、担当社員の方から「変化に強く、サポートが的確だった」と評価いただき、インターン終了後に短期のアルバイトとして再度声をかけていただきました。最終日には社内の打ち合わせにも同席させていただけるほど信頼を得て、インターン終了後には短期の業務サポートとして継続的に関わる機会をいただきました。
添削コメント|単に「声をかけられた」だけでは成果としてのインパクトが弱いため、改善では「信頼」「継続的に関わる」といった客観的かつ入社後にも活かせそうな成果に言い換えました。企業にとって「この学生を戦力として迎えたい」と感じさせる表現に強化されています。
【入社後】
今後もこの柔軟性を活かし、環境や課題が変化する中でも冷静に対応し自ら課題を捉えて最適な行動を選び取り、組織に貢献できる人材を目指します。
添削コメント|「冷静に対応し」は別の強みにもとれる曖昧な表現でしたが、「課題を捉えて最適な行動を選ぶ」に変更することで、状況の変化に応じて行動を選べることがアピールできます。より自身の柔軟性を強みとして伝えられるようになっています。

【NGポイント】
柔軟性を主張しながらも、「戸惑いながら」や「声をかけてもらった」など、行動の弱さが残る表現が含まれていました。とくにエピソード詳細と成果の部分で、動きの具体性と客観性に欠けていた点がありました。

【添削内容】
主に行動の具体性と成果の見せ方に着目して修正しました。「戸惑った」より「前向きに動いた」、「調べた」より「まとめて質問した」とすることで、企業が求める自発性・適応力に即した表現へと明確化しました。

【どう変わった?】
インターン先での経験を通じて、柔軟性を「証拠づける」エピソードとなりました。企業視点でも、「変化に対応して自らの価値を出せる人材だ」と評価しやすくなりました。説得力のある自己PRに改善されています。

【今回の自己PRのコツ】
・柔軟性を「行動」で具体的にする
・自身の行動した理由と目的を明確にする
・柔軟性を裏づけながらアピールする

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【志望業界別】柔軟性をアピールする自己PR例文4選

柔軟性をアピールしたいけれど、業界によってどのように伝え方を変えればよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。

特に、業界の特性や求められる資質によって、柔軟性の見せ方は大きく変わります。本章では、代表的な4つの業界における柔軟性の伝え方の違いと、それぞれに適した自己PR例文を紹介します。

  1. 接客業
  2. IT業界
  3. 商社・メーカー
  4. ベンチャー企業

さらにここでも、現役のキャリアアドバイザーが4つの例文を本気で添削!自分の志望する業界に合わせたアピールの方法が知りたい方は、ぜひ読んでみてくださいね。

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①接客業

ここでは、アルバイト経験をもとに柔軟性をアピールした、接客業向けの自己PR例文を紹介します。

アルバイトでの経験を用いて柔軟性を伝える際は、突然起こる様々なイベントや変更点に対して自身がどう行動したか、具体的に明記することが重要です。

接客業の自己PR
【結論】
私は、目の前の状況を的確に捉え、必要な行動を即座に判断・実行できる「状況対応力」を強みとしています。接客やチームワークが求められる環境において、安定したサービス提供や信頼関係の構築に貢献できると自負しています。
添削コメント|「どのような強みか」「それによって何ができるか」は既に書けていたため、「その強みを志望先の職種にどう活かせるか」を追記し、企業側が応募者の活躍像をイメージしやすいように調整しました。業務とのマッチ度の高さも強調できています。
【エピソード】
大学時代に飲食店でのアルバイトを経験し、多様なお客様や予期せぬ業務の変化に日々対応してきました。来店客の年齢層や要望の幅広さ、突然のトラブルなどにもその場で優先順位を判断しながら対応することを心がけていました。
添削コメント|「多様なお客様」「予期せぬ変化」といった言葉をさらに深めて解像度を高めました。改善後は、年齢層や要望・トラブルといった具体例がより明瞭で、実際の行動と柔軟性のつながりがより明確になりました。
【エピソード詳細】
ある日、急な人手不足で本来の担当であるホール業務に加え、キッチンの補助も任されました。最初は戸惑いましたが状況を冷静に捉え、自分が優先的にすべき業務を瞬時に判断しました。業務の優先順位を整理し、常連のお客様には状況を丁寧に説明するなどして、クレームを防ぎつつ対応しました。また、社員の方からの指示を即座に反映し、円滑な連携を図るよう努めました。さらに、社員やアルバイト仲間との情報共有を積極的に行い、各ポジションの負担を減らすよう調整しました。
添削コメント|「最初は戸惑いましたが」は受け身であり、企業視点では「臨機応変に対応できない」と取られる可能性があります。また、「指示を反映」は主体性が乏しいため、「冷静な判断」や「情報共有」といった能動的な行動に言い換えることで、柔軟に動ける人材像を強調しています。
【成果】
結果として営業は滞りなく進行し、「臨機応変な対応が助かった」と店長から感謝の言葉をいただきました。この経験を通じて、変化する状況下でも冷静に行動し、最適な判断を下す力を培うことができました。その日以降、繁忙時に他のポジションを任されることも増え、柔軟に動ける人材として信頼を得られるようになりました。
添削コメント|元の文は抽象的で、成長の成果が読み手に伝わりにくい構成でした。改善後は「他のポジションも任されるようになった」という具体的な評価が含まれており、企業側が客観的に納得しやすい成果として受け取ることができます。
【入社後】
貴社においても、お客様のニーズや現場の状況に応じた柔軟な対応を心がけ、信頼される接客を実現していきたいと考えております。その場の状況に応じた対応を通じて、お客様一人ひとりにとって心地よいサービスを提供できるよう努めてまいります。
添削コメント|「信頼される接客」だけでは抽象的で、具体的な行動や価値提供が見えません。改善文では「心地よいサービス」という接客業に即した表現を加えることで、実際の業務でのイメージと結びつけやすくなり、説得力が増しました。

【NGポイント】
全体として抽象的な表現が多く、「柔軟性」の具体的な中身が伝わりづらい構成になっていました。具体性がないと企業にとって入社後に役立つという評価につながりませんでした。

【添削内容】
抽象的な表現を排除し、「どのような顧客に」「どんな状況で」「どう対応したのか」といった行動の描写に書き換えました。また、受け身な言い回しを修正し、冷静な判断力や主体性が感じられるようにしています。

【どう変わった?】
改善後は、実際の行動や成果が明確になり、柔軟性という強みがより具体的に伝わる構成になりました。、現場での判断力や調整力を含んだ柔軟性は、好評価につながるでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・柔軟性を深掘りする
・判断や行動を具体的に描写する
・成果は信頼や評価につなげて伝える

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②IT業界

資料作成担当からプレゼン発表者に移った経験を通じて、IT業界へ柔軟性をアピールした自己PR例文を紹介します。

今回の例文では、役割の変更に伴う判断や行動の背景を明確にし、「なぜ柔軟と言えるのか」が伝わるよう具体化することが大切です。

IT業界の自己PR
【結論】
私は、状況に応じて役割や行動を柔軟に変える力に自信があります。を強みとし、予期せぬトラブルや変化の中でもチーム全体の成果に貢献できると考えています。
添削コメント|「状況に応じて柔軟に動ける」だけでは、それがどんな成果をもたらすのかが曖昧で、強みがアピールしきれていませんでした。そこで、「トラブル下でも成果に貢献できる」と追記し、素早いトラブル対応が求められるIT業界でも活躍できることを主張しています。
【エピソード】
大学のゼミ活動で、学外の企業と連携してITサービスに関する提案プレゼンを行う機会がありました。私は当初、資料作成を担当していましたが、発表直前にプレゼン担当の友人が体調を崩してしまい、急遽代役として発表を引き受けることになりました。チーム全体の成功を最優先に考え、自ら発表役を引き受けました。
添削コメント|エピソードの導入として、活動の舞台・関係者・内容が端的に示されており、文脈が掴みやすくなっています。やや受け身に見えてしまう表現を修正し、自ら考えて動いたことを示して主体性もアピールしました。
【エピソード詳細】
まず、短時間でプレゼン内容を把握した上で、聞き手に伝わりやすい言い回しや構成に変更を加えましたスライドの順番を入れ替えるなど内容を整理し、専門用語を噛み砕いた表現に変えることで伝わりやすさを高めました。また、緊張していたメンバーをフォローし、チーム全体で前向きに取り組める雰囲気づくりにも努めましたメンバーと意見を交わしながら、残された準備時間内で最良の発表になるよう調整役に徹しました
添削コメント|全体的に「柔軟性」の根拠となる行動を5W1Hで具体化し、「短時間での情報整理力」「役割の切り替え力」をアピールすることで説得力が向上しています。強みを発揮したことをより明確に強調できていますね。
【成果】
その結果、企業の方から「聞き手を意識した構成が印象的だった」と評価をいただき、ゼミ内でも最優秀チームとして表彰されましたゼミ内でも代表チームとして選出され、最終発表会への出場が決まりました
添削コメント|元の「表彰されました」は客観性にやや欠けていたため、「誰から」「どのような形で」評価されたかを補うことで成果の事実性が高まりました。成果は自己評価ではなく第三者の評価で伝えるのが基本になります。
【入社後】
IT業界は変化が早く、柔軟な対応力が求められると考えています。現場でのニーズをいち早く捉え、最適な行動を取れるよう、今後も臨機応変に動ける力を高めてまいります役割や視点を状況に応じて切り替えながら、チームや顧客の期待に応える柔軟な行動を実践していきたいです
添削コメント|「臨機応変に動ける力を高めてまいります」はやや曖昧で未来形に寄りすぎていたため、具体的な行動指針に言い換えました。「どのような柔軟性をどんな場面で発揮するのか」を想像できる内容にすることで、企業が求める人物像と一致しやすくなります。

【NGポイント】
柔軟性を示す具体的な行動が不十分で、単に「代役を引き受けた」という事実のみが伝わり、強みが伝わりづらくなっていました。また成果や入社後の内容もやや曖昧で、説得力が弱まっていた点が問題でした。

【添削内容】
「自ら引き受けた行動」「実際にとった工夫」「第三者から頂いた評価」など、柔軟に動いた根拠となる情報を具体的に述べました。さらに、入社後の展望もIT業界の特性を踏まえた内容に改め、強みとの一貫性を強調しました。

【どう変わった?】
柔軟性の発揮場面が明確になり、企業視点でも「実践的に動ける人材」としての再現性が高まりました。また、エピソード全体に一貫性と具体性が加わり、読み手にとって説得力ある内容へと改善されています。

【今回の自己PRのコツ】
・行動の背景や動機を具体的に示す
・第三者視点の評価で成果を語る
・入社後の意欲を業界の特徴と結びつける

③商社・メーカー

ここでは、商社・メーカー向けに柔軟性をアピールする自己PRを紹介します。

商社・メーカー向けに柔軟性をアピールする場合は、特に「能動的に行動できるか」という点に着目して強みをアピールすることが大切です。

商社・メーカーの自己PR
【結論】
私は、変化する状況や相手のニーズを的確に捉え、自らの役割や行動を柔軟に適応させる力を強みとしています。
添削コメント|この結論文は非常にシンプルでありながら、柔軟性という強みの中でも商社・メーカーに求められがちな「変化に応じた適応力」を的確に主張できています。
【エピソード】
大学のゼミ活動で、企業との共同プロジェクトに取り組んだ際、当初担当していた資料作成に加えて、急きょプレゼン担当も引き受けることになりました。 チームメンバーの急な欠席によりプレゼン担当が不在となった際、自ら手を挙げて役割を引き受けました。
添削コメント|元の表現では「柔軟に対応した」のか「仕方なく任された」のかが曖昧で、主体性が見えにくい問題がありました。商社・メーカーでは、能動的に行動できるかが評価対象となるため、自ら引き受けたという表現に改めました。
【エピソード詳細】
プレゼン経験が少なく不安もありましたが、急な変更でしたが「とにかくやるしかない」と考え、まずは先輩の過去資料を参考に構成を練り、同じチームのメンバーに何度も練習を見てもらいながら修正を重ねました。また、企業側の求める観点を取り入れるため、相手の立場に立って内容を見直しました。
添削コメント|謙虚さのつもりでも「不安もあった」と示してしまうとネガティブ表現だと受け取られてしまう可能性があったため、削っています。また、試行錯誤の過程がより伝わるよう、当時の状況と努力内容を5W1Hの観点から掘り下げて追記しました。
【成果】
その結果、発表内容は企業担当者から「視点の切り替えが的確で分かりやすい」と高評価をいただき、ゼミ全体でも優秀賞を獲得することができました。 私の柔軟な役割変更と工夫した内容が評価され、個人としての貢献も認めていただけました。
添削コメント|「ゼミ全体での受賞」だけでは、本人の行動とのつながりが希薄で、強みの裏付けとして弱い印象を与えます。より説得力を高めるため、「柔軟な対応」が直接評価されたことを明記し、個人の貢献が伝わるように改善しました。
【入社後】
貴社に入社後も、状況や相手のニーズに応じて柔軟に役割や考え方を変えながら、より良い成果を生み出せるよう努めてまいります。 現場や取引先の状況変化に即応し、必要とされる行動を見極めたうえで最適な手段を講じ、成果につなげてまいります。
添削コメント|「より良い成果を生み出す」という表現は抽象的で、商社・メーカーでの業務へ活かせるかどうかがわかりづらい点が課題でした。業界の特徴に合わせて「状況変化」や「取引先対応」を明示することで、柔軟性をどう発揮するかが具体的に伝わるようにしました。

【NGポイント】
元の文章では、主体的に柔軟性を発揮したことが十分に伝わらず、役割変更が「任された結果」に見えてしまっていました。また、成果の箇所もチーム全体の話に留まり、個人の強みが伝わりづらい点が課題でした。

【添削内容】
役割を自ら引き受けたことを明確にし、主体性と状況への対応力を強調しました。また、成果に関しても「柔軟な対応が個人として評価された」ことがわかるように言い換え、エピソード全体を通じて強みが一貫して伝わる構成に整えました。

【どう変わった?】
企業視点では、変化の多い商社・メーカーで求められる「判断力・対応力・行動力」が明確に表現されるようになりました。学生の経験から企業での活躍がイメージしやすい自己PRに進化しています。

【今回の自己PRのコツ】
・柔軟性は主体性と一緒に伝える
・成果は個人の貢献とともにアピールする
・入社後の展望は業界の特徴と結びつける

④ベンチャー企業

ここでは、ベンチャー企業向けに、ゼミ活動を通して柔軟性を発揮した経験を軸にした自己PR例文を紹介します。

ベンチャー企業に向けて柔軟性をアピールする際には、自分がどう動いたかという主体性を明確にし、状況に応じた工夫や判断が具体的に伝わるようにしましょう。

ベンチャー企業の自己PR
【結論】
私は、変化に周囲の状況が目まぐるしく変化する中でも、その時々で柔軟に対応しながら最善の行動を選び取る力を強みとしています。
添削コメント|柔軟性を強みとしていることを伝えるだけでなく、「ベンチャー企業」特有の「頻繁な状況変化」にも対応できることを追記しています。あくまでもうっすら示すことで、企業側にマッチ度の高さを自然にアピールできています。
【エピソード】
大学のゼミ活動において、オンラインと対面が混在する中で発表準備を進める必要がありました。私はリーダーとして、状況に応じた柔軟な対応が求められました。 メンバーの事情や予期せぬ環境変化に即応しながら、計画の見直しや対応策の立案を自ら進めました。
添削コメント|「柔軟な対応が求められた」という受け身な表現では、企業側にとって強みを持っている人材という印象が弱まります。ベンチャー企業では「自ら柔軟に行動を起こせる人物」が求められるため、能動的な言い回しに修正し、行動主体が明確になるよう改善しました。
【エピソード詳細】
メンバーの参加状況や進捗に差がある中で、対面での打ち合わせが難しい人にはオンライン上での資料共有や議事録の作成を徹底しました。また、意見が分かれた場面では、全員の考えを取り入れながら複数の選択肢を提示し、納得感のある形で意思決定を行いました。 さらに、発表資料の方向性をめぐって意見が対立した際には、それぞれの主張を整理し、要点を図解して共有した上で、目的に最も適した案を全員と協議しながら選びました。
添削コメント|柔軟性を伝えるには、5W1Hに基づく具体的な行動描写が不可欠です。「意見が分かれた」といったやや曖昧な状況描写では評価につながりにくいため、どんな課題にどう対応したのかを明確に伝えるよう修正しました。
【成果】
結果として、ゼミ内発表で最優秀賞を受賞することができ、教授からも「多様な意見をうまくまとめたチーム運営だった」と高い評価をいただきました。
添削コメント|行動に対して明確な成果が示されており、「柔軟な対応」がチーム全体の成功につながったという流れが自然に伝わります。受賞や第三者の評価という客観的事実が含まれており、エピソードの信頼性・説得力も高い良例です。
【入社後】
貴社においても、環境やチームの変化に対して前向きに対応し、常に最善の方法を模索しながら、柔軟に価値提供できる人材を目指していきます。 貴社のように変化の激しいベンチャー環境においても、状況を冷静に見極め、役割や進行計画を必要に応じて見直すことで、チームの目標達成に貢献していきたいと考えています。
添削コメント|元の文章は抽象度が高く、どのような行動で貢献するのかが不明瞭でした。特にベンチャー企業は即時対応力や実行力を重視するため、「役割調整」や「進行計画の見直し」といった柔軟性の具体的な発揮場面を想定してアピールすることが大切です。

【NGポイント】
エピソードや入社後の記述において、主体性が弱く、やや抽象的で受け身な表現が目立っていました。また、柔軟性が発揮された場面が曖昧だったことで、自身の行動がうまくアピールに繋がっていなかった点も評価を下げる要因となっていました。

【添削内容】
受け身で曖昧な表現を校正し、自ら工夫して対応した行動の過程がわかるように修正しました。特に、どのような状況で、どんな手段を使い、どんな結果につながったかを明確にすることで、実感を持って読める自己PR例文としました。

【どう変わった?】
主体的に行動する人物像が明確になり、柔軟性が業務で活かせるイメージ像が浮かび上がりました。変化の多いベンチャー企業の特徴も盛り込んでいて、企業の期待にマッチした内容へと仕上がっています。

【今回の自己PRのコツ】
・応募企業・業界の特徴を掴む
・柔軟性を具体的なエピソードで示す
・入社後の貢献イメージを具体化する

「エントリーシート(ES)が選考通過するか不安….ESを誰かに添削してほしい….」そんな就活生の声に答えて、就活マガジンでは無料ES添削サービスである「赤ペンES」を運営しています。

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自己PRで柔軟性を伝えるなら自分なりに言い換えよう

この記事では、就活の自己PRで柔軟性を伝える方法・例文などを紹介しました。多くの企業が、変化の激しい時代に対応できる柔軟な人材を求めています。

そのため、柔軟性を上手にアピールできれば、面接官の心に強く残る可能性が高くなりますよ。ポイントは、単に「私は柔軟性があります」と言うのではなく、あなたなりの言葉に置き換えてみてくださいね

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。