尊敬する人を面接で聞かれた際の回答例文を紹介|注意点も解説
面接で尊敬する人を質問された方も多いのではないでしょうか。なぜ聞かれるのか・何を答えれば良いのか正解がわからず困ってしまいますよね。
本記事では、尊敬する人を聞かれる理由・答え方を中心に紹介します。記事後半では回答例文も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
詳しく見るなぜ面接で尊敬する人を質問されるのか

まずはじめに、面接で尊敬する人を質問される理由を2つ紹介します。理由をしっかり把握して、面接官の意図に合った回答をしましょう。
- 就活生の性格・価値観を把握するため
- 説明力が高いか判断するため
「尊敬する人は誰ですか?」という質問は、就活の面接でよく聞かれる質問のひとつ。質問の意図をきちんと理解し、自分らしい答えを考えておくことが大切です。
この質問では、どんな価値観を持っているのか、何を大切にしているのかが見られています。誰を尊敬しているのかだけでなく、その理由や背景をしっかり伝えましょう。
①就活生の性格・価値観を把握するため
就活生に尊敬する人と理由を質問するのは、その人の価値観や性格を知るためです。誰を尊敬するか、その理由は人それぞれ異なります。
尊敬する人を選ぶ基準や理由から、就活生が「他者にどのような視点を持っているか」「自分はどんな人間になりたいと思っているか」が見えるでしょう。つまり、価値観や目指す人物像が分かるのです。
②説明力が高いか判断するため
就活生に「尊敬する人」を尋ねる質問には、説明力を確かめる意図があります。単に人物を挙げるだけでなく、なぜその方を尊敬しているのか、分かりやすく説明しましょう。
具体的な理由やエピソード、そしてあなた自身がどのような人間になりたいのかを上手に伝えられるかどうかが重要なのです。
つまり、この質問を通して、相手に対して説得力のある説明ができるかどうか、そのスキルを確認しているともいえます。
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尊敬する人としてよく挙げられる回答例
ここでは、就活生が「尊敬する人」として挙げる人物例をいくつか紹介します。
・家族 ・先生 ・先輩 ・歴史上の人物 ・著名人 ・アスリート |
注意すべきなのは、「好き」という気持ちと「尊敬」を混同しないことです。「尊敬する」理由をしっかりと説明できるよう心がけましょう。
面接で尊敬する人を質問された際の回答例文4つ
続いて、面接で尊敬する人を質問された際の回答例文を4つ紹介します。
- 例文①家族
- 例文②先輩
- 例文③著名人・偉人
- 例文④アスリート
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【例文①】家族
私が尊敬する人物は両親です。 両親は家庭と仕事の両立に日々努力を重ねています。父は残業が多いにもかかわらず、休日は必ず家族とすごし、母は家事と育児に加えてパートタイムで働いています。 特に印象深いのは、私が受験に失敗した際のことです。両親は落胆した私を励まし、「次こそは頑張ろう」と前を向かせてくれました。その姿勢から、仕事とプライベートの両立の大切さを学びました。 そういった努力家で前向きな両親を、私は心から尊敬しています。頑張る人々を敬う気持ちは、就職後も持ち続けていきたいと思います。 |
上記の例文は、尊敬する人に家族を挙げている方の回答です。原体験をしっかり述べられていて、説得力のある回答となっています。
尊敬している人に「家族」と答える就活生は多いと思います。重要なのは、その人が自分の考え方や行動にどう影響を与えているか、自分は何を学んだのかという点です。
過去の経験が自分の価値観や仕事観に繋がっていることを伝えましょう。「自分もその姿勢を大切にして、〇〇の行動をしている」と実例を加えると説得力が増しますよ。
【例文②】先輩
私が尊敬している人物は大学時代の部活の先輩です。 私がミスで落ち込んでいた時、「失敗は成長の糧になる。大切なのは前を向いて歩み続けること」と優しく声をかけ、アドバイスをくれました。 その言葉を胸に、私は立ち直り、部活に打ち込むことができました。先輩は常に謙虚で、部員一人ひとりに寄り添い、導いてくれる存在でした。 そんな姿から、リーダーシップと人間力の大切さを学びました。仕事でつまずいた時も、先輩の言葉を思い出し、前に進む原動力にしたいと考えています。 |
上記の例文は、尊敬する人に先輩を挙げている方の回答です。先輩に救われた経験から、学んだことをしっかりと伝えられています。
面接官が見ているのは「どんな先輩だったか」よりも、その先輩の言動から自分が何を学び、どんな行動につなげたのかという点です。
「先輩の姿を見て自分も後輩への接し方を変えた」など、自分の変化を具体的に伝えましょう。過去の出来事を今の行動や考え方につなげて話すと説得力が増しますよ。
【例文③】著名人・偉人
私が尊敬する人物は、福沢諭吉です。高校生の頃、福沢諭吉の書いた本を読む機会がありました。そこで学ぶことの大切さ、知識を身につける意義を教えられました。 具体的には、「学問のすゝめ」の中で、「学問の利益の一つには、世の中を広く見渡すことができること」と述べられていました。この一文から、勉強によって視野が広がり、物事を多角的に捉えられるようになることが分かりました。 この教えに従い、私は様々な分野の知識を身につけるよう心がけてきました。福沢諭吉の言葉に出会えたことで、自分を成長させる原動力となったのです。この精神を就職後も忘れずに、日々研鑽を重ねていきたいと考えています。 |
上記の例文は、尊敬する人に著名人・偉人を挙げている方の回答です。本から得た知識を伝えることで、真面目さも同時にアピールできています。
偉人を尊敬する人物として挙げる場合は、「なぜ数ある偉人の中からその人なのか」「自分の行動や価値観にどう影響したのか」を明確にすることが重要です。
偉人に共感するだけではなく、「だから自分は何を考え、どう行動したか」まで伝えることが評価ポイントとなります。ありきたりな印象にならないよう注意しましょう。
【例文④】アスリート
私が尊敬する人物は、野球選手の大谷翔平です。彼の努力に裏打ちされた活躍に、強く感銘を受けています。 大谷選手は幼少期から野球に熱心に打ち込み、高校時代には最速161キロの直球を投げるまでになりました。その並々ならぬ努力は、メジャーリーグでの現在の活躍へとつながっています。 目標に向かって諦めずに努力を重ねる姿勢に、私は大きな刺激を受けました。就職後も、自分の描く目標に向かって、粘り強く取り組む姿勢が大切だと気付かされました。 仕事の面でつまずいた際も、大谷選手の軌跡を思い返せば、乗り越えられるはずです。そんな強い意志の持ち主である大谷選手を、心から尊敬しています。 |
上記の例文は、尊敬する人にアスリートを挙げている方の回答です。アスリートの尊敬できる点を仕事に活かす方法を述べており、印象の良い回答となっています。
大切なのは、面接官に“この人はきっと仕事でも粘り強く頑張れるな”と思ってもらえるような伝え方をすることです。
「自分が壁にぶつかったときにどう行動するか」「継続するためにどう工夫するか」など、自分の経験に重ねて話すと説得力が増しますよ。
尊敬する人が思いつかない時はどうする?

では、尊敬する人が思いつかない場合はどうすべきでしょうか?ここでは、対処法を2つ紹介します。
- これまで深く関わった人を書き出してみる
- 家族・友人に尊敬する人を質問する
①これまで深く関わった人を書き出してみる
「尊敬する人」を見つけるには、まずこれまで深く関わってきた人々を書き出してみることがおすすめです。
身近な存在を振り返り、その人の魅力に気づくことが、「尊敬する人」探しの第一歩となります。一人ひとりのエピソードをしっかりと思い出してみましょう。
尊敬する人が思いつかない理由の多くは、自分の価値観を言語化できていないだけです。「どんな言動に心を動かされたか」を手がかりに過去を振り返ることから始めましょう。
おすすめは、印象に残っている出来事での人の言葉や行動を思い出すことです。自分がどんな考え方や姿勢に共感するのか、自分の価値観がだんだんと見えてきますよ。
②家族・友人に尊敬する人を質問する
尊敬する人が思いつかない場合は、周りの人の意見も聞いてみることをおすすめします。
友人や家族の中で、誰かを尊敬している人がいれば、その理由や見解を聞いてみてください。そうすれば、尊敬する人の特徴が分かり、それぞれの思考の違いなどに気付くでしょう。
「身近な人の尊敬している人」を聞くことで、どんな視点で尊敬しているのか、自分の価値観に近い部分はないか、尊敬している人を見つけるヒントを得られますよ。
家族や友人に話を聞くときは、「どうしてその人を尊敬しているのか」を掘り下げて聞きましょう。共感できる点や、自分の考えと重なる部分を意識してみてください。
尊敬する人を面接で答える際に気をつけること3つ
では最後に、尊敬する人を面接で答える際に気をつけることを3つ紹介します。印象の良い回答をするためにも、ぜひ最後まで読んでくださいね。
- 「好き」だけの理由では不適切
- 人物紹介のみになるのは避ける
- 犯罪歴のある人は選ばない
①「好き」だけの理由では不適切
就活の面接で「尊敬する人」を聞かれた際、「好き」という理由の回答では不適切です。好きな人物と尊敬する人物は別物であることを認識しましょう。
アイドルや友人を挙げる学生もいますが、それは単なる好きだけで尊敬とはいえません。面接官は、あなたがその人のどこを尊敬し、どのような人間になりたいと思っているのかを知りたがっています。
つまり、単に人物を挙げるだけでなく、その理由と自分自身の志向性を問われているのです。見当違いの回答にならないよう、「好き」と「尊敬」の違いを意識することが重要ですよ。
②人物紹介のみになるのは避ける
尊敬する人物について質問された際、その人の紹介だけで終わらせてはいけません。この質問の本質は「なぜあなたがその人を尊敬するのか」を聞いているのです。
人物紹介に熱が入りすぎて、話が尽きることがよくあります。しかし、そうするとあなたが尊敬する理由やエピソードを語る機会を逃してしまいますよ。
そのため、まずは簡潔に人物紹介をした上で、その後は尊敬する理由や具体的なエピソードに重点を置いて話を展開するようにしましょう。
③犯罪歴のある人は選ばない
就活の面接で「尊敬する人物」を聞かれた際、犯罪歴のある人物や反社会的な人を挙げるのは避けた方が賢明です。
たとえ著名人であっても、過去に逮捕歴があれば面接官に違和感を持たれかねません。採用試験の大切な質問ですから、マイナスに取られる可能性は払拭しておいた方がよいでしょう。
尊敬する人を尋ねる背景には、価値観や倫理観を見極めたいという意図があります。法的問題がある人物を選ぶことは、自身の印象にも影響を及ぼすため避けてください。
どうしても「自分に影響を与えた人がそのような人物だった」ということを伝えたい場合は、尊敬する部分が共通する別の人物に置き換えるなど工夫しましょう。
尊敬する人を面接で聞かれたら理由をしっかり伝えよう
面接の際、「尊敬する人」を質問されたら、なぜその人物を尊敬するのか、その理由や具体的なエピソードをもとに答えられるよう準備することが大切です。
面接官は、あなたがどのように物事を判断できるのか、自身の考えを的確に伝えられるかを見ています。自分の言葉でしっかりと説明できる、そのような回答が求められていますよ。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。