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【回答例5選】二次面接の質問への回答法を徹底解説|頻出質問や先輩の体験談も紹介

二次面接では、志望動機や経歴、専門性を掘り下げて質問されるでしょう。一次面接との違いも分かりづらいため、どんな対策方法をすればいいのか悩む学生も多くいます。

本記事は、二次面接で頻出される質問と効果的な対応法を紹介します。二次面接を控える就活生のみなさんはぜひ参考にしてくださいね。

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人事担当役員 小林

記事の監修者

人事担当役員 小林

1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

二次面接の目的と一次面接との違い

まずは、二次面接の特徴について解説します。

  1. 企業との相性を見極めるのが目的
  2. 一次面接よりも深ぼられる質問が多い

明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…


このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。

そんな就活生の皆さんのために、カリクル就活攻略メディアでは、実際に400社の面接の質問を調査し、100個の質問を厳選しました。LINE登録をすることで【完全無料】で質問集をダウンロードできます。面接質問集をゲットして、不安を解消した状態で面接に臨みましょう!

①企業との相性を見極めるのが目的

二次面接の目的は、応募者の人柄や価値観・企業文化との親和性を見極めることにあります。学歴や専門知識以上に、企業への理解がどれほどできているかを見られているでしょう。

企業は長期的な視点から、応募者が自社に貢献し続けられるかを判断したいと考えています。応募者の成長可能性や主体性、協調性なども重要な評価ポイントとなります。

一次面接では基本的なスキルや受け答えの丁寧さを見ていますが、二次面接ではそれに加えて「一緒に働くイメージが持てるか」が重要になってきます。実際、カルチャーフィットが採否に与える影響は想像以上に大きいですよ。

私たちも、価値観や人柄の相性が良ければポテンシャルで判断することがあります。企業理解を深めて、自分なりの言葉で語ることが評価につながりやすいでしょう。

②一次面接よりも深ぼられる質問が多い

単なる能力や経験以上に、面接官は志望動機の強さや長所の企業親和性を重視します。一次面接同様、マナーは前提条件とされますが、より深い質疑を通じて内面までを見抜かれます。

そのため二次面接では、自身の強みを具体例で示し、企業でどう活かせるかをアピールする必要があります。同時に、企業の方針や文化に共感する点も明確に伝えましょう。

二次面接では「なぜそう考えるのか」「どう行動したのか」といった背景を掘り下げて聞くことが増えます。表面的な受け答えではなく、本音や価値観まで見ていくのが目的です

私たちも、強みや志望動機に対して「具体的な根拠があるか」「それが自社で活かせるか」を見ています。準備の際は、エピソードの深掘りと企業との接点を明確にしておくと安心ですよ。

二次面接で落とされやすい人の3つの特徴

続いて、二次面接で落とされやすい人の特徴を紹介します。なぜ自分が二次面接で落とされたのか分からないという人はぜひ参考にしてみて下さい。

  1. 自己分析が足りていない
  2. 企業とのミスマッチがある回答をしている
  3. 一貫性のない回答をしている

①自己分析が足りていない

二次面接を通過できない人の特徴として、十分でない自己分析が挙げられます。自身の強みや志向が明確でないと、企業の求めるものに適合できず、不合格になりかねません

そのため二次面接前には、自身の長所や経験・価値観を整理し、なぜその企業を志望するのかを明確にする必要があります

自己分析が浅いと、強みや志望動機が場当たり的に見えてしまい、評価が難しくなります。「自分はどんな人間で、なぜこの会社で働きたいのか」が言語化できていることが、二次面接突破のカギです。

受け答えの内容そのものより「自己分析内容と志望動機に一貫性があるかどうか」が重要です。志望動機には少なからず、自身の過去経験や価値観なども入ると思うので、まずは自己分析の深さを意識しましょう。

「自己分析のやり方がよくわからない……」「やってみたけどうまく行かない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己分析シートを活用してみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強み、就活の軸が簡単に見つかりますよ。

②企業とのミスマッチがある回答をしている

二次面接で失敗しがちなのが、企業の理念や風土と乖離した自己アピールです。事前に企業調査を行い、自身の志向と企業の方針がどう一致しているかを整理する必要があります。

単なる業界や職種の魅力ではなく、企業が掲げる理念や行動指針に共感する点を明確に伝えましょう。志望動機と自身の強みを上手く結び付けられれば、高評価を得られるでしょう。

「なんとなく志望」や「業界全体の話」だけでは、企業との接点が見えず、評価が伸びにくくなります。企業理解が浅いと質問への回答の内容が薄くなり、志望度があまり高くないと判断されてしまうことも。

私たちも面接準備をサポートする中で、企業の理念や行動指針に触れたうえで、自分の価値観とどう重なるのかを整理するようアドバイスしています。その一言が通過率を大きく変えることもありますよ。

③一貫性のない回答をしている

一次面接やエントリーシートと矛盾する発言は失点の原因となります。職務経歴やスキル、志望動機などについて、正確な情報を整理し、説得力ある回答を心がけましょう。

また、面接官は一貫性のある話を重視します。過去の経験から学んだことや、失敗を乗り越えた過程など、具体例を交えた一貫した回答を心がけましょう

面接では内容の正しさ以上に、話の流れや筋が通っているかが見られています。面接は実際に提出したエントリーシートの内容を参考にして話が進みますが、エントリーシートとの矛盾や、志望動機のブレがあると「準備不足」や「本気度が低い」と受け取られやすいです。

あるあるなのが、実際に提出したエントリーシートを保存することを忘れてしまって提出した内容と話た内容に齟齬が出てしまうことです。企業ごとにエントリーシートは整理して保存して、面接の直前に振り返りができるようにしましょう

面接が不安な人必見!振り返りシートで「受かる」答え方を知ろう

面接落ちを経験していくと、だんだんと「落ちたこと」へのショックが大きくなり、「どこを直せばもっとよくなるんだろう?」とは考えられなくなっていくものですよね。

最終的には、まだ面接結果が出ていなくても「落ちたかも……」と焦ってしまい、その後の就活が空回ってしまうことも。

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面接の通過率を上げる最大の近道は「過去の面接でどうして落ちた・受かったのか」を知ることです。面接の振り返りを次に活かせれば、確実に通過率は上がっていきます。

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二次面接の質問にしっかりと回答するための事前対策法3選

続いて、二次面接の前にしておきたい対策方法を解説します。

  1. 自己分析・企業分析を深ぼる
  2. 回答に対する質問を予測していく
  3. 一次面接の内容を振り返る

①自己分析・企業分析を深ぼる

二次面接に向けては、自己分析と企業分析が重要です。自身の強みや課題を洗い出し、企業が求める人物像と照らし合わせることで、適切なアピールができるでしょう。

単に自分の良いところを並べるのではなく、企業側のニーズにどうフィットするかを意識するようにしましょう。自分に足りない部分は、成長意欲を持って取り組む姿勢を示してくださいね。

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②回答に対する質問を予測していく

同種の質問が複数回なされる可能性を想定し、自己分析を徹底して行ってください。リーダーシップや課題対処力など、多角的な質問に対して一貫した論理的回答ができれば高評価を受けられるでしょう。

あらかじめ想定されるテーマを考え、自身の経験を振り返り、エピソードを用意することが大切です。面接官の質問の意図を汲み取り、それに合わせた回答を準備しておきましょう。

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③一次面接の内容を振り返る

3つ目の対策方法は、一次面接の内容を振り返り、自身が評価された点や改善点を確認することです。加えて、企業の関心事項を再確認し、志望動機や強みを具体例を交えて説明できるよう準備に努めましょう。

一次面接で指摘された弱点については、しっかりと対策を立て、二次面接では改善された姿を見せることが大切です。焦らずに落ち着いて受け答えすることで、安定した印象を与えられるでしょう。

二次面接の頻出質問と回答例5選

続いて、二次面接で頻出になっている質問とその質問に対する回答例を紹介します。

  1. 志望動機
  2. ガクチカ
  3. 入社後の展望
  4. 長所と短所
  5. 将来の目標

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

そんな方は、就活マガジン編集部が用意した「面接質問集100選」をダウンロードして、よく聞かれる質問を事前に確認して不安を解消しましょう。

また、孤独な面接対策が「不安」「疲れた」方はあなたの専属メンターにお悩み相談をしてみてください。

①志望動機

二次面接で述べる志望動機だからと言って一次面接と違う回答をしてはいけません。一次面接よりもより細かく、その企業ならではの理由を見つけるようにしましょう

志望の理由は、大学時代の経験から築いてきた「ものづくり」に対する情熱と問題解決力にあります。

サークル活動で自動車の模型製作に取り組み、部品の精密設計から組み立てまで一連の工程を体験しました。試行錯誤を重ね、最終的に完成させた際の達成感は、今でも忘れられない思い出です。また、設計段階で発生したトラブル解決を通じて、臨機応変に対処する力も身につきました。

加えて、製造現場の長期インターンで、モノづくりの現場を間近に見る機会もありました。品質向上に向けた地道な取り組みに感銘を受け、常に改善を志向する姿勢を学びました。

入社後は、これらの経験を活かし、お客様のニーズに真摯に向き合い、高品質な製品を提供していきたいと考えています。モノづくりを通じて社会に貢献できる喜びを実感できれば、と願っております。

志望動機では「なぜその業界か」「なぜその企業か」「自分の経験とどうつながるか」の3点が明確になっていると納得感が生まれます。この回答は、験に基づいた熱意が伝わりやすく、具体性と一貫性がしっかりしています

二次面接での志望動機は一次面接に比べて、より志望度の高さが求められます。志望度の高さを出すためには、実際に入社後にどのような業務をしたいと考えているかまで伝えると活躍イメージが湧きやすく好印象ですよ。

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どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…


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②ガクチカ

二次面接で述べる学生時代に頑張ったことは、一次面接よりもより業務に活かせる経験だとより良いです。

私が大学時代に最も力を注いだのは、サークル活動での課外授業の補習支援です。

高校生を対象に、定期的に学習支援を行いました。また生徒一人ひとりの理解度に合わせて丁寧に教え、わかるまで粘り強く指導しました。そうした経験から、相手の立場に立って物事を考える力と、コミュニケーション能力を身につけることができました。

入社後は、この経験を活かしてお客様目線に立ち、的確なニーズ把握とサービス提案に努めたいと考えています。

ガクチカは「何をしたか」よりも「どう考えて、どう行動したか」に注目しています。粘り強さや他者視点といったビジネスに直結する力が具体的に伝わってきますね

私たちも、入社後の働き方に結びつけて話せているかを重視します。経験と企業で求められる力がリンクしていると、説得力が一段と高まりますよ。

③入社後の展望

二次面接では、入社後のビジョンをより具体的に問われます。企業理解をできていないと具体的な業務内容が分からず、答えに詰まってしまいます。事前の企業研究をしっかりと行うようにしましょう

大学時代は研究室に所属し、卒業研究に熱心に取り組みました。複数のテーマを同時に進める中で、タスク管理や優先順位付けの重要性を学びました。また、発表を通して分かりやすいプレゼンテーション力も身につきました。

入社後は、これらのスキルを活かし、業務の効率化や上司・同僚への適切な報告・連絡・相談を心がけたいと考えています。中長期的には、マネジメント業務への携わりを希望しております。

入社後の展望は、「目標を持って働く姿勢があるか」「会社の方向性とズレがないか」を見極めるための重要な質問です。中長期的な視点を持ちつつ、入社直後の行動も具体的に語れると説得力が高まります

私たちも、「まず何から取り組みたいか」といった視点を重視します。会社の現場を想像しながら話せているかが、準備と理解度の差として現れますよ。

④長所と短所

長所と短所を聞かれた際には、その後に深ぼられる質問まで想定しておくことが重要です。また真逆なことを述べた結果矛盾してしまうこともあるので、短所と長所に一貫性があるかも確認しておくようにしましょう。

長所は、あきらめずに最後まで取り組む”粘り強さ”です。大学時代のアルバイトでは、立ち仕事が続く肉体労働の環境でしたが、1日も欠勤せずに働き続けられました。短所は、几帳面過ぎて行き過ぎてしまうところです。サークル活動で、細かい点にこだわり過ぎてしまい、メンバーにストレスを与え
た経験があります。

入社後は、この長所を存分に発揮し、業務に熱心に取り組むと共に、リーダーシップも発揮できるよう心がけます。一方で、短所を自覚し、上司や同僚とのコミュニケーションを大切にし、メリハリのある働き方を心がけたいと思います。

長所・短所の回答では、「自分を客観的に見ているか」「その性質をどう扱えているか」をよく見ています。粘り強さと几帳面さという一貫性のある軸で構成されており、納得感がありますね

私たちも、短所をどう改善しようとしているかに注目します。欠点そのものではなく、向き合う姿勢が伝わると、ポテンシャルとして十分に評価されるポイントになりますよ。

⑤将来の目標

一次面接ではあまり聞かれないけれど、二次面接ではかなりの確率で聞かれるのが将来の目標についてです。なかなか考えるのが難しいものでもあるので、3年後5年後10年後と分けて考えるようにしてみて下さいね。

私の目標は、10年後には部門のリーダーとなり、新たな事業を立ち上げることです。大学時代は、学生団体の代表を務め、イベント企画運営に携わりました。予算確保から広報、実施と一連の業務を経験し、このとき学んだマネジメント力や課題解決力を、入社後も着実に高めていきたいと考えています。

会社の成長に貢献しつつ、将来的には新規事業を立案・提案し、リーダーとしての手腕を発揮できればと考えています。入社後も着実にスキルを磨き、視野を広げていく所存です。

将来の目標に明確なビジョンがあると、「長く働く意思があるか」「成長意欲があるか」を判断しやすくなります。目標が具体的で、過去の経験ともつながっていると説得力が増しますよ

私たちも注目しているのは、目標までのステップが現実的かどうかです。理想だけでなく「まず何をするか」が語れていると、実行力も評価しやすくなりますね。

二次面接の逆質問のOK例・NG例を紹介

最後に、二次面接でできる逆質問を紹介します。逆質問の内容に困っている人はぜひ参考にしてみて下さい。

  1. 企業について深く尋ねる質問
  2. 意欲や熱意が伝わる質問
  3. NG逆質問

①企業について深く尋ねる質問

企業の事業展開や特徴に立ち入った質問をすれば、その企業のビジョンや競争力を知る良い機会となります。市場への適応力・他社との差別化ポイント・新製品の開発・社内文化など、独自性や将来性を確かめられるでしょう。

・「社内の雰囲気や働き方について教えていただけますか?」
・「競合他社と比べた際の強みは何でしょうか?」
・「新サービスや新製品の開発方針を伺えますか?」

逆質問の内容は、企業理解の深さや主体性を測る材料になります。表面的な質問ではなく、事業や文化に踏み込んだ問いかけができると、準備の質が伝わってきますよ

私たちも「この会社で本当に働きたいと思っているのか」を逆質問から感じ取ろうとしています。気になる点を素直に聞く姿勢は、入社後のコミュニケーション能力や報連相の徹底など、実際の業務でも評価されやすいですよ。

②意欲や熱意が伝わる質問

意欲や熱意をアピールする質問も好印象を残せるでしょう。以下のような質問は、真摯な関心と積極性を印象づける一助ともなります。ただし、業界や企業に合わせて内容を調整することが大切です。

・「この職種で今後取得が望ましい資格はありますか?」
・「入社後のキャリアパスや昇進の仕組みを教えてください。」
・「社員の能力開発を後押しする研修制度などはありますか?」

意欲を示す逆質問は、受け身ではなく「成長したい」「貢献したい」という主体的な姿勢を伝えるうえで有効です。実際に私たちも、こうした前向きな質問には好印象を持ちやすいですよ

また、質問の背景に自分なりの考えや将来像があると、さらに説得力が増します。「なぜそれを知りたいのか」まで一言添えられると、面接官側も質問の意図がわかり、深みのあるやり取りになりますよね。

実際に逆質問で熱量を伝えることができれば、冒頭の面接で印象が悪かったとしても逆転できる可能性もあります。面接は最後まで何があるか分からないので、逆質問まで気を抜かないようにしましょう。

③NG逆質問

一方、ネガティブな印象を与えかねない質問もあります。以下のような企業サイトで確認できる基本情報や、待遇面に関する質問は避けましょう

・「御社の主力製品を教えてください。」
・「初任給はいくらですか?」

逆質問は熱意や理解度を示す機会でもあります。しかし、内容によっては逆効果となるため、適切な質問選びが重要になります。

逆質問の場面では、企業HPに載っている内容を質問すると、下調べが不十分だと判断されるので注意が必要です。

まずは面接前に企業のホームページなどで最低限の企業情報は知っておくようにしましょう。知らないと印象が悪いですが、知っていると逆に印象が良くなるので、事前準備は徹底しておくことが重要ですよ。

二次面接で答えに詰まった質問とは?就活生の失敗体験から学ぶ対策

ここでは、実際に二次面接で質問された内容とその質問に対して先輩就活生がどのような回答をしていたのかを紹介します。

二次面接は一次面接と異なり、一歩踏み込んだ内容の質問が投げかけられるケースが多く、質問への回答に詰まってしまうことも増えると思います。

今回の体験談では、まず営業職志望の二次面接での体験談と、二次面接で答えられなかった質問が多くあった場合の2つの体験談を紹介しています。先輩の体験談を確認して自身の二次面接の質問への対策に役立ててください。

  1. 体験談①営業職の選考の二次面接での質問
  2. 体験談②二次面接で撃沈…。答えられなかった質問が教えてくれたこと

【体験談①】営業職の選考の二次面接での質問

就活の面接では、職種の業務内容に対する理解の深さを問われるような質問も多く投げかけられます。ここでは、営業職に関するある質問を通して、自分の理解の浅さを痛感したという先輩就活生の体験談をご紹介します。

▼Aさん(私立・文系)の体験談
今でもはっきりと覚えているのが、「営業の仕事をする人にとって、一番大切なことを1つだけ挙げるとしたら何ですか?」という質問です。

私はその場で、「相手との信頼関係を築くことです」と答えました。学生時代の部活動でも、仲間との信頼が成果につながった経験があったので、それを営業にも通じる価値観だと考えていたからです。

しかし、私の回答を受けて面接官が話し始めたのは、営業職の現場におけるリアルな課題や、信頼関係が生まれるまでに必要な行動や数字管理、組織的な目標達成への責任など、私が想像していなかったレベルの具体性を伴う内容でした。

面接官は10分以上にわたって、自分の営業経験に基づいた実践的な視点を語ってくれました。その話を聞いていて、私ははっきりと「自分の言葉がズレていた」のではなく、「自分の理解が浅かった」のだと理解しました。

「信頼関係が大切」という答え自体が間違いだったわけではありません。ただ、それをどう築くのか、なぜ営業において不可欠なのか、その本質に自分の言葉で踏み込めていなかったなと。表面的な綺麗ごとで止まってしまっていたんです。

この面接をきっかけに、私は「営業」という職種に対して、もっと具体的な業務理解を持たないといけないと痛感しました。

それまでは、「営業=人と話す仕事」というイメージだけで語ってしまっていて、実際の業務のプロセスやプレッシャー、数字との向き合い方などに想像が及んでいなかったのです。

この二次面接の後は、企業説明会だけでなくOB訪問や社員インタビューの記事を活用し、「営業の1日の流れ」「評価基準」「成果を出すまでのプロセス」などを具体的に調べるようにしました。さらに、自分がどんなスタイルで営業に向き合えるのかを考え、自分なりの営業像も描けるようにしました。

この体験談は、就活生が面接の場で「自分の考えが浅かった」と自覚できた、非常に貴重な例です。

面接で聞かれる「営業に必要なことは何か?」という問いは、一見シンプルに見えて、実はその職種に対する理解度と、そこに対する自分の価値観・準備の深さが問われています。

今回は営業職に関する質問で、先輩就活生が回答した「信頼関係が大切」という答え自体は間違っていません。ただし、それが営業職における「成果」や「数字」、「責任」とどう結びついているのかを自分の言葉で語れるかどうかで、面接官の受け取り方は大きく変わります。

この方のように、自分の答えに不足があったと気づいた後、具体的な行動(OB訪問、職種調査、業務理解)につなげたのはとても素晴らしい対応です。二次面接で質問される職種に対する深掘り質問は、抽象的な言葉に「自分なりの解釈と背景」を乗せて語れるようになるのが理想です。

職種理解があいまいなまま面接に臨むと、答えが薄くなり、熱意や覚悟が伝わりにくくなります。ただ、二次面接では実際に職種への理解の深さも見られているので、準備の段階で、「その仕事の本質は何か」「自分はどう向き合えるか」を掘り下げておく必要がありますよ。

【体験談②】二次面接で撃沈…。答えられなかった質問が教えてくれたこと

ここでは、実際に二次面接で質問されたがうまく答えられなかった体験談とそれに対して人事目線からの対策を紹介しています。

今回うまく答えられなかった質問の内容は、「自分の価値観や選択の軸」を問われる質問で、主に自己分析の深さや就活に自己分析の内容が生きているか?が重要になります。

▼Bさん(国立・文系)の体験談
私は悔しかったので覚えているのですが、二次面接の質問で答えに詰まってしまった質問が3つありました。以下の3つです。

①「目標にしている人は誰ですか?」
②「なぜその学問を専攻したのですか?」
③「将来どんなキャリアを歩みたいですか?」

どれも正解のない、いわゆる「自分の価値観や選択の軸」を問われるタイプの質問で、事前に深く言語化していなかった分、イレギュラーな質問であったため面接中に焦ってしまいうまく回答できませんでした。

1つ目の質問である「目標にしている人は誰ですか?」には、普段から尊敬している身近な人については話せたのですが、「なぜその人を目標にしているのか?」という視点まで準備していなかったため、話が浅くなってしまいました。

2つ目の質問である「なぜその学問を専攻したのですか?」では、学問を選考した理由は実は明確な目的意識よりも「興味があったから」という理由で選んでいたのですが、それをそのまま言ってしまうと弱く聞こえると思い、言い淀んでしまいました。

3つ目の質問である「将来どんなキャリアを歩みたいですか?」が一番回答に困った質問でした。志望職種の研究が浅く、どの方向に進みたいのかがぼんやりしていたので、どうしても抽象的な回答しかできませんでした。

就活の面接では、どれだけ対策をしていても想定外の質問に出会うことは避けられません。そんなときに大切なのは、完璧な答えを返すことではなく、落ち着いて「答えようとする姿勢」を見せることです。

まずは、「少し考えてもよろしいですか?」と一言添えて間を取り、焦らず頭の中を整理しましょう。それだけで、丁寧に対応しようとする姿勢が伝わります。

次に、「今は○○と考えていますが…」というように、自分の仮説や現時点の考えを言葉にしてみてください。たとえ完璧な答えでなくても、自分なりに考えを深めようとしている姿勢はポジティブに受け取られます。

そして面接後には、答えづらかった質問を振り返り、なぜ詰まってしまったのかを整理し、次に活かせるように準備しておくことが大切です。

「うまく答えられなかった」という経験は決してマイナスではなく、それをどう活かすかによって、面接力を大きく伸ばすチャンスになります。焦らず、1つひとつの質問に対して自分の言葉を積み重ねていく姿勢が、次の選考を突破する力につながっていきます。

二次面接の質問対策を行い選考を突破しよう

本記事では二次面接の質問例とその対策を解説しました。二次面接では志望動機や人柄などを一次面接の回答を踏まえて掘り下げて問われることが多いです。

そのため、あらかじめ自己分析を行い、想定される質問への答えをしっかり用意しておくようにしましょう。また最後には逆質問の時間も設けられる場合がほとんどなので、企業理解を深める目的で用意しておくのがおすすめです。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。