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面接ノートの作るときに押さえるべきポイントを解説|まとめ方の工夫も紹介

面接ノートを作るようにしているけれど、だんだん何を書いたらいいのかわからなくなってきますよね。

自分用に作るノートとはいえ他の人はどんなことを押さえて書いているか気になる人もいるでしょう。

本記事ではまず面接ノートの押さえるべきポイントを解説し、次に面接後にすぐにまとめた方がいいポイントを紹介します。

これから面接が始まる人は面接ノートの作り方の参考にしてください。

 

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

そもそも「面接ノート」とは?

面接ノートとは、自分オリジナルの面接対策ノートのことです。

面接ノートに書く内容は、業界や企業に関する情報、選考に向けて自分が必要と思う情報です。

面接ノートは自分だけが見るものなので、きれいに書く必要はありませんが、面接直前にサッと確認ができるような工夫をしておくと自分自身も安心することができるでしょう。

面接ノートは自分の思考や情報整理の「土台」になります。ノートがあると面接中に想定外の質問が出ても、関連づけて答えやすくなるんですよ。自分の引き出しを瞬時に開けられる状態にしておくことが重要です。

また、情報が頭の中に散らばっている人ほど、答えに一貫性がなくなりやすい印象があります。ノートを作る段階で情報の優先順位を整理しておけば、面接直前に短時間で確認できるので、緊張も和らぎますよ。

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面接ノートで押さえるべきポイント7選

ここでは、面接ノートで押さえるべきポイントを7つ解説します。

  1. 選考スケジュール
  2. 企業情報
  3. 自己分析
  4. 志望業界のニュース
  5. エントリーシート(ES)の志望動機や自己PRの具体的な回答例
  6. 予測される質疑応答
  7. 逆質問

この他にも自分が必要と思う情報があれば、面接ノートに追加してくださいね。

選考スケジュール

選考スケジュールを作成する目的は、全ての面接日程をひとまとめにすることで、自分のスケジュール管理をしやすくすることです。

また、予定ごとに色分けをして記入しておくと、どの辺りで面接が集中しているのか一目で把握することができますよ。

選考のスケジュールを見て、選考の対策と予定の確認が同時にでき、より効率的に就活を進められるでしょう。

また就活そのものへの意識を高めるためにも、選考スケジュールを記入することは大切です。

企業情報

企業情報は、企業の公式サイトや、企業説明会やインターンシップでもらった資料をもとに、自分が大切と思うポイントを箇条書きに抜き出して書くことをおすすめします。

そうすることで、後から見返すときも素早く確認できるでしょう。

もちろん、もらった資料をファイリングしておくことも大切ですが、頭の中を整理するためにも資料を丸写しするのではなく、自分の言葉で企業分析をすることが重要なポイントとなります。

自己分析

面接ノートに書く自己分析とは、長所や短所、自分の価値観、どんな仕事が自分に向いているかなど、素の自分の考えをそのまま書くようにしてください。

自己分析をして見えてきた短所や、自分の価値観がネガティブな要素を含んでいる場合、ポジティブな言い換えや捉え方となるにはどのような対策をしたらいいのか考えるきっかけとなります。

また、企業の求める人材と自分の根本的な性格の適合性に気が付くことにもつながるでしょう。

実は弱みの整理がうまくできている人ほど、面接での逆質問や深掘り質問に落ち着いて答えられる傾向があります。短所をどう乗り越えてきたか語れることが、信頼感につながるポイントですよ。

私たちも多くの学生と話す中で感じるのは、自己分析を一度やって終わりにしてしまう人が多いということ。企業研究や面接練習を進める中で気づいたことを追記することで、より深みのある自己PRに変わりますよ。

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志望業界のニュース

就活に限らず、業界のニュースの確認は頻繁に行うようにしてください。

なぜなら、社会に出ると最新の情報を知っていることを前提として、プロジェクトが進行することが通常であるからです。

したがって志望業界に関するニュースを収集し、ファイリングして付箋用紙などを使い、どういう点が面接で役立つか目を通しておくだけでも違うでしょう。

こうしたこまめな情報収集を学生のうちから日々癖づけておくことで、社会人となってからも役立つスキルとなるはずです。

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エントリーシート(ES)の志望動機や自己PRの具体的な回答例

面接の質疑応答は、エントリーシート(ES)の志望動機や自己PRの内容と面接での回答の一貫性が大切です。

そのため、エントリーシート(ES)に記入したことに加え、さらに詳しい内容を話す必要があります。

面接ノートにまとめる際にも、エントリーシート(ES)に何を書いたか節ごとの内容を箇条書きにして、それらをさらに分解してどんな内容か書いてみましょう。

面接ノートには、1つの箇条書きをとことん細分化して書くことで客観的視点を補えます。

面接官はESに書かれた文章を前提に質問を組み立てることが多いので、記載内容と発言の齟齬は信頼性を損なう要因になります。だからこそ、「書いた内容をどう補足するか」まで具体的に準備しておくことが重要ですよ。

自己PRや志望動機の補足が抽象的だと、言葉の説得力が弱まってしまいます。エピソードの背景や行動の理由を数字や結果とともに説明できるよう、事前に分解して整理しておくと強みをよりアピールできますよ。

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予測される質疑応答

面接での質疑応答としてよく聞かれる内容は、以下のようなものがあります。

・ガクチカ(学生時代に力を入れていたことの略称)/ガクチカの経験が入社後も活かせるか
・挫折経験の有無、また対処方法/困難な状況でも自分から立ち向かうことができるか
・ストレス解消法/長く働くためのスキルが身についているか

もう1つ、他社の選考状況です。

面接中に特に優秀な人材と思われると、企業はその時点で早めに人材を確保しておきたいと思うため、自社への志望度や他社の就活動向を聞かれることがあります。

この場合、現在の状況は素直に伝え、「もしも御社に内定がでたら喜んでお受けしたいと思います」と伝えるとよいでしょう。

よくある質問への回答を準備する際は、まず質問の意図を読み解くことが重要です。例えばガクチカや挫折経験は、成果の大きさよりもその過程で身につけた姿勢や思考力を測るための質問なんですよ。

また、他社の選考状況に関する質問では、事実を伝えつつ「第一志望である印象」を崩さない答え方を意識しましょう。志望度の高さをアピールできるよう、事前に言い回しを決めておくと安心です。

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。

逆質問

逆質問とは、最後に面接官から「何か質問はありませんか?」と言われた際に、学生側からする質問のことです。

多くの面接では形式的に逆質問を問われる機会があるので、最低でも3つは考えておくと良いでしょう。

質問内容は、純粋に自分自身が伝えきれなかったことや、聞いておきたいことで構いません。

例えば、「御社のパンフレットに〇〇ということが記載されており、こちら〇〇というように認識しておりますが、お間違えありませんでしょうか?」です。

逆質問で大切なのは、分からなかったから質問するのではなく、考えてみたけれどもわからないので教えてくださいというスタンスを取ることです。

面接質問事例集100選|聞かれる質問を網羅して選考突破を目指そう

「面接がもうすぐあるけど、どんな質問が飛んでくるかわからない……」
「対策はしてるつもりだけど、いつも予想外の質問が飛んでくる……」

面接前の就活生が抱える悩みとして「どんな質問をされるのか分からない」という問題は大きいですよね。頻出質問以外が予想しきれず、面接で答えに詰まってしまった人もいるでしょう。

また、面接経験がほとんどない人は、質問を予想することも難しいはず。そこでオススメしたいのが、就活マガジンが独自に収集した「面接質問事例集100選」です!

400社以上の企業の面接内容を厳選し、特に聞かれやすい100の質問を分かりやすく紹介。自分の回答を記入する欄もあるため、事前に用意した回答を面接直前に見返すことも可能ですよ。

面接で特に失敗しやすいのが「予想外の質問に答えられなかったパターン」です。よくある質問内容を知っておくだけでも、心の準備ができますよ。

また、志望動機などの頻出質問も、企業によってはひねった聞き方をしてくることも。質問集では特殊な例も網羅しているため、気になる人はぜひダウンロードしてくださいね。

面接後に面接ノートに書くべき4つの項目

ここでは、面接後に面接ノートに書くべき4つの項目について解説します。

  1. 面接当日の流れ
  2. 面接官の人数や特徴
  3. 面接や質疑応答内容
  4. 面接の雰囲気

面接が終ってホッと胸をなでおろしたくなる気持ちはわかりますが、記憶が薄れないうちに走り書きでもいいので面接ノートに書くようにしてください。

面接後に書く内容は次回に活かすための重要な項目ばかりですので、忘れないうちにまとめておくようにしましょう。

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面接当日の流れ

何時くらいに面接室に案内され、開始したか、終了時間は何時だったのか当日のタイムスケジュールを書きましょう。

こうすることによって面接時間が予定通りの時間だったのか、それよりも早く終わったのかがわかってきます。

もしも予定よりも早く終わってしまっていたら面接官が不採用を考えているお祈りフラグが立っている可能性が高いかもしれません。

終了時間を把握しておくことは、また次回の面接に向けてもっと質疑応答の内容に詳しく答える必要性を示唆している目安となるでしょう。

面接官の人数や特徴

次に面接官の人数と面接官の特徴や、分かる範囲で役職を書きます。

面接官の特徴というのは、質疑応答の内容から推測して全員が人事担当者なのか、それとも営業課長が同席しているのかなど、推測の域でいいので書くようにしてください。

もし、面接の最初に自己紹介があればどんな役職の人が面接をしていたのか分かる範囲で書きます。

企業ごとに面接官は全くことなりますが、おおよそ普段人事担当者だけでなく、同じ部署で仕事をする先輩社員が面接に同席することもあるのでざっくり把握しておいて次の面接につなげましょう。

面接や質疑応答内容

面接の質疑応答の内容は、覚えている範囲で正確に書くようにしてください。

複数人の面接官がいた場合、できればどの人がどのような内容を質問したか書けるとなおいいですが、そこまで覚えている余裕もなければ、箇条書きでもいいので書き出してみましょう。

質疑応答の内容は、面接ノートの軸となる部分です。

したがって、次の面接でできる限り対策を考えるためにも覚えていることを全て書き出すようにして、反省点や改善策を講じるポイントにしてください。

最初は緊張感で面接自体に飲み込まれてしまい何も覚えていないということが多いですが、そのうち少しずつ覚えていられるようになるので、現状の覚えている範囲で書くので大丈夫ですよ。

面接官ごとの質問を覚えておくと、質問の傾向や評価ポイントが見えやすくなります。また、「何を聞かれたか」だけでなく、「その質問が何を測ろうとしていたのか」まで想像して残すと分析の精度が上がりますよ。

私たちも面接対策の指導で、質疑応答の記録から課題を見つけるよう伝えています。「質問の方向性」「自分の回答の手応え」「改善点」の3つを押さえておけると、面接の振り返りの質がぐっと上がりますよ。

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。

面接の雰囲気

面接の雰囲気は、自分の受け答えに対する面接官の関心度や、面接官が和やかな雰囲気で話していたか、それに対して自分も笑顔で話ができていたかなどです。

面接がどんな様子だったのか書いておくと、自己分析をする際に役立ちます。

面接中の雰囲気は、面接官に与える印象にも大きく影響するので、最低でも自分が質疑応答に対してどんな様子で答えていたかだけでも書きましょう。

どうしても緊張でその場の雰囲気も忘れてしまうほどであれば、「面接官の目を見て話ができた」「相槌を打ちながら話を聞けた」かチェックリストを作るのもおすすめです。

実際に面接後の記録を頼りに、次回の面接対策を行っていきましょう。

雰囲気を記録する際は、面接官の言葉だけでなく、会話のテンポや間の取り方まで振り返るのもおすすめです。面接官が深くうなずいた瞬間や笑顔になったタイミングは、評価のヒントになりやすいポイントですよ。

また、自分の発言に面接官が前のめりになった場面や、逆に淡々と聞いていた場面をメモしておくと、次の面接で話す順序や強調ポイントを調整しやすくなります。

面接ノートを作るメリットとは?

ここでは、面接ノートを作るメリットについて解説します。

  1. 企業の情報を可視化させ思考整理できる
  2. 必要な情報をすぐに追加できる
  3. 共通の内容を見つけやすくなる
  4. いつでも見返せて面接練習に役立てられる

企業の情報を可視化させ思考整理できる

面接ノートを作るメリットは、企業の情報を可視化して、具体的な内容を把握して思考を整理できることです。

自分で書いた内容を見返すことによって、必要な内容が抜けていないか確認できるでしょう。

また、情報を書き出すことは記憶の定着にもつながります。

面接ノートにまとめる際には、長い文章を一言で要約して書くことで、各企業の情報をインプットしやすくなるでしょう。

企業の情報を頭の中だけで整理しようとすると、抜け漏れや混乱が起きやすいものです。紙やデジタルで可視化すると、業界比較や志望理由の差別化ポイントも見えやすくなりますよ。

私たちも面談時に、「見える化」された情報を一緒に見ながら話すことで、課題や強みを明確にしています。書き出す過程そのものが思考の整理になり、覚えた内容も定着しやすいのは大きな利点ですよ。

必要な情報をすぐに追加できる

2つ目のメリットは、面接に必要な情報をすぐに追加できることです。

・面接後の振り返りをすぐに書き込むことができる
・ふと思い立ったときに付箋にメモをして貼り付けておくことができる
・説明会でもらった資料やOG・OB訪問で教わったことを記録することができる
・自分が苦手な情報を追加して覚えるためのノートとなる

また、少しずつ面接ノートの厚みが増していくと自分の自己分析力の自信にもつながっていくでしょう。

自分に自信をつけることによって、面接でも最小限の緊張で済むようになるかもしれないので、自分で作り上げる面接ノートは、就活中のある種のお守りのような役割となるかもしれませんね。

共通の内容を見つけやすくなる

3つ目のメリットは、共通の内容を見つけやすくなることです。

例えば、「自分が志望する業界の共通点」「面接の質疑応答」などがあります。

その他にも、自分を客観視して分析した結果、どのような点でつまづいているのか共通点を見出すことで更なる自己分析が可能となるでしょう。

この自己分析からわかったことを活かし、どのような対策をすると面接がもっとスムーズに進めることができるか考えられるようになります。

加えて客観的な考え方ができるようになると、それを自分の強みとしてアピールすることも可能になるでしょう。

いつでも見返せて面接練習に役立てられる

4つ目のメリットは、いつでも見返せて面接練習に役立てられることです。

就活の面接時期は特に忙しくなるため、どうしても追加の企業研究をする時間が限られてしまいます。

したがって、時間を見つけて作っておいた面接ノートを見ながら面接練習や、面接日当日ちょっとの不安を面接ノートを見返すことで落ち着くこともできるでしょう。

また、その場ですぐに情報の追加ができ、後でゆっくりと情報整理ができるのも面接ノートを作るメリットといえるでしょう。

面接ノートは練習だけでなく、精神的な安定にもつながります。私たちも面接前にメモを見返す学生ほど落ち着いて話していると感じますね。特に、緊張しやすい人ほど、面接ノートを持ち歩くのがおすすめですよ。

さらに、面接後にその場で感じた質問の傾向や反応を書き足すことで、次の面接対策のレベルが格段に上がります。経験を蓄積する「自己専用のデータベース」にする意識がポイントですね。

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わかりやすい面接ノートの作り方

ここでは、わかりやすい面接ノートの作り方について紹介します。

  1. 情報を体系化してまとめる
  2. 要点(サマリー)は箇条書きで書く
  3. 文字色や装飾は自分の法則で決めて書く
  4. コピーを活用する

自分にわかればいい面接ノートですが、ちょっとした工夫を入れることでよりわかりやすくなるので参考にしてみてくださいね。

情報を体系化してまとめる

面接ノートをまとめるときには、知識を体系的にまとめた「わかるノート」を意識するとよいでしょう。

したがって、企業情報の重要なポイントを自分がノートに書き出し、さらに自分の言葉でどういう内容か具体的に考えたことを書いていきましょう。

情報が体系的にまとまっていくと、単体のことをグループ化して捉えることができるため、膨大な情報量から多少の記憶力で完結できるようになるでしょう。

情報を体系化する時は、「大枠から細部へ」という順番を意識すると整理がしやすいです。例えば業界→企業→部署→仕事内容といった階層でまとめると、後から見返しても頭に入りやすくなります。

また、同じカテゴリーに属する情報を横並びで比較できる形にしておくこともおすすめですよ。つながりや優先度がひと目でわかる形を意識すると良いでしょう。

要点(サマリー)は箇条書きで書く

面接ノートに書く際には、できるだけ箇条書きで要点をまとめる習慣をつけておくことが大切です。

その理由は、面接では簡潔に述べる説明力が必要があることと、社会人となってからは会議のサマリー(報告書)には、箇条書きでまとめることが多くなるからです。

日ごろから箇条書きで書くことに慣れておくようにしておかないと、すぐにできることではありません。

また箇条書きで書くことができるようになると、面接の話し方で重要なポイントでもある「結論ファースト」の話し方も自然とできるようになるでしょう。

ぜひ面接ノートに要点(サマリー)を書く際には、箇条書きで簡潔にまとめられるようにしてくださいね。

箇条書きで要点をまとめる力は、面接だけでなく社会に出てからの資料作成や会議報告でも役立ちます。情報を整理し、相手に短時間で意図を伝えるスキルは評価されやすいですよ。

また、箇条書きに慣れておくと、要点を掴む力がつくため、自分の考えを「結論から話す」クセが自然と身につきます。面接官が情報を聞き取りやすい話し方ができるだけでなく、内容の説得力も高まりますよ。

文字色や装飾は自分の法則で決めて書く

面接ノートに限らず、文字色やマーカーの装飾は自分にあった法則に沿って書くとわかりやすいノートになるといわれています。

中でも有名な法則は、「ペンの色は3色までにする」「情報ごとにマーカーで線を引く」とノートがすっきりして見やすくなることです。

とはいえ、あくまでも自分の面接ノートですので、自分が見やすければ問題ありません。

きれいにまとめることが大切ではなく、すぐに情報を確認できるようにしておくことが大事です。

色分けや装飾のルールは、覚える負担を減らすための「視覚的なショートカット」になります。重要なのは、色の意味づけを自分の中で一貫させることですよ。

また、面接前に見返す場面を想定しておくと、どこを強調すべきかが見えてきます。例えば、志望動機は赤、自己PRは青、と決めておけば、緊張している本番前でもパッと分かりやすくまとめられたノートになりますよ。

コピーを活用する

面接ノートを作るときには、わかりやすい図やイラストはコピーや印刷して時間短縮しましょう。

また、提出したエントリーシート(ES)の志望動機の部分だけコピーしておくこともおすすめします。

面接ノートの作成は就活で内定を掴み取るために必要な作業ですが、あまり時間をかけずに短時間で終わらせ、面接練習に時間を使うようにしてください。

コピーを活用することで情報を正確に残せるため、面接官の質問傾向や自分の回答の軸がブレにくくなるんです。手書きだけだと誤字や省略で意味が変わってしまうことがあるため注意しましょう。

さらに、ESの志望動機だけを別紙にして持っておくと、面接直前の見直しに便利です。印刷物はスマホよりも記憶定着が良い傾向があるため、紙での確認を習慣にするのもおすすめですよ。

わかりやすい面接ノートにまとめる6つの手順

ここからは、わかりやすい面接ノートにまとめる6つの手順について解説します。

  1. 便利アイテムを揃える
  2. スケジュール管理表を作成する
  3. 各企業情報を作成する
  4. 提出済みのエントリーシート(ES)を差し込む
  5. 自己分析や質疑応答の回答例を作成する
  6. インデックスをつけて完成させる

「面接になぜか受からない…」「内定を早く取りたい…」と悩んでいる場合は、誰でも簡単に面接の振り返りができる、面接振り返りシートを無料ダウンロードしてみましょう!自分の課題が分かるだけでなく、実際に先輩就活生がどう課題を乗り越えたかも紹介していますよ。

①便利アイテムを揃える

まず初めに面接ノートを作るときに使う文房具を揃えましょう。

・3色ボールペン・マーカーペン
・ルーズリーフ
・付箋用紙
・インデクッス

面接ノートといいますが、後で追加できるようルーズリーフやバインダーを使うことをおすすめします。

大きさは、エントリーシート(ES)のコピーや、企業のパンフレットを差し込むのであればA4サイズに、持ち運びのしやすさを考えるのであればA5のバインダーにしましょう。

またバインダーの柄や色は、面接会場で確認するかもしれないことを考えて、シンプルで無難な色を選ぶようにしておけば問題ないはずです。

②スケジュール管理表を作成する

次にスケジュール管理表を作成しましょう。スケジュールはマンスリータイプのフォーマットがおすすめです。

月の何日が面接になっているのか、面接の何日前には企業研究を終わらせておくか計画を立てやすくなります。

また緊急で別のスケジュールが被ることも考え、適度な余白も残しておくと良いでしょう。

③各企業情報を作成する

企業情報は箇条書きにし、一目でわかるように作成しましょう。

企業に関する基本情報は定型のフォーマットを作成し、中身を埋めていくと作業効率もいいです。

その他の理念や社風、実績といった各企業の詳細については、自分の言葉で簡潔にまとめて書くようにしてください。

企業情報は単に情報を整理するのではなく、選考で活かせる「使える情報」に変換するのがポイントです。例えば企業理念では、併せて自分の価値観とどうつながるかを整理しておくのがおすすめですよ。

また、社風や働き方の部分は、説明会やOB訪問で得た情報と一緒にメモしておきましょう。さらに、採用ページや会社案内だけでなく、プレスリリースや業界紙の情報まで見ておくと差が出ます。

④提出済みのエントリーシート(ES)を差し込む

バインダーの大きさに合わせて、エントリーシート(ES)のコピーを差し込んでおきましょう。

特に志望動機や自己PRの部分は、面接の質疑応答で必ず聞かれる内容となるので、気になったときにいつでも見返せるようにしておいてください。

面接会場で自分が数か月前にどのようなエントリーシート(ES)を提出したのか目を通して確認するだけで安心して面接本番に臨めるようになるはずです。

ESを差し込んでおくと、面接直前に志望動機や自己PRを確認できるだけでなく、過去の自分の言葉の一貫性を保てます。この一貫性が評価につながる大きなポイントです。

また、ESのコピーには赤ペンで加筆メモをしておくのもおすすめ。提出後に気づいた改善点や、新たに加えたいエピソードを書き込みながら、自分なりの「最新版」に仕上げておく意識が大事ですよ。

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⑤自己分析や質疑応答の回答例を作成する

自己分析や企業ごとの質疑応答の回答例を作成します。

まず、自己分析は自分の強み・長所や短所・ガクチカなど、どの企業でも話せる内容を書くことと、各企業にあった自己PRをわけて書くようにしましょう。

同様に質疑応答もどの企業でも聞かれる内容と、各企業の社風の理解や求める人材などに関する内容にわけて考えるようにして書くようにします。

ただし、中には微妙に似ていること・強調することなどが異なるときには、付箋用紙に書いて入れ替えながら整理していきましょう。

自己分析や回答例を作るときは、その企業ならではの評価ポイントを意識しましょう。例えば同じ強みでも、外資系では成果や数値化、日系企業では協調性を強調するなど、志望先の特徴に合わせるのがコツです。

また、質疑応答の回答を準備する際は、「質問に対して即答できる状態」を作ることが肝心です。事前に作った回答例を声に出して練習すると、本番で自信を持って話しやすくなりますよ。

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。

⑥インデックスをつけて完成させる

最後に企業ごとにインデックスをつければ面接ノートの完成です。

面接ノートにつかうインデックスは、バインダーに挟み込むタイプがおすすめです。

シール状のインデックスもありますが、万が一外れてしまうこともあるかもしれないので、挟み込むタイプが確実ですよ。

インデックスをつける理由は、各企業のページをめくりやすくするためのものなので、もしも外れていたら時間が勿体ないですよね。

自分だけのオリジナル面接ノートを作成し、自信をもって面接本番に向けて挑んでください。

面接ノートは作って終わりじゃない

最後に、面接ノートは作って終わりでないことを伝えておきます。面接ノートを作り終わって満足しても、何の役にも立ちません。

自分が企業の考え方や、面接で自分の熱意や意欲をアピールすることを事前に言語化して準備しておき、繰り返し面接で自然な話ができるよう練習し、自分に自信をつけて本番に臨めます。

あくまでも面接官と面接中に話が途切れないようにするための手助けになるアイテムと思っておくと良いでしょう。

自分だけの面接ノートを繰り返し見直して面接本番に備えよう!

この記事では、面接ノートの作り方やポイントについて解説しました。

面接ノートはこまめに見直し、最新のニュースを追加して情報のアップデートをしてオリジナルノートを作るようにしてください。

自分で作ったノートは、面接で緊張したときのお助けアイテムとしても役に立ってくれることでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。