休学は履歴書に書くべき?印象と記載例を詳しく解説
「履歴書に休学は書くべきなのか…」と迷う人は少なくありません。学業を一時中断した経験は、就活にどう影響するのか気になるところでしょう。空白期間と受け取られるか、努力や挑戦として評価されるかは、書き方や理由の伝え方で変わるものです。
そこで本記事では、履歴書に休学を記載する際の基本ルールや例文、注意点まで幅広く解説します。正しく記載すれば、不安要素ではなく自分を表現する強みに変えられるでしょう。
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休学は履歴書に書くべき?

履歴書に休学の記載が必要かどうかは、多くの人が悩む問題です。結論から言えば、基本的には休学の事実を明記するべきでしょう。
履歴書に何も書かれていない空白期間があると、企業はその理由に疑問を抱きます。その結果、選考で不利な印象を与えてしまう恐れがあるでしょう。
休学の背景を説明することで、誠実さや責任感のある人物像を伝えられます。ただ「休学」と書くだけでは十分とはいえません。
休学の理由やその期間に取り組んだことを簡潔に補足すると、履歴書に説得力が加わります。体調不良や家庭事情が原因ならば、回復後の行動を示すと評価につながるでしょう。
一方、留学や資格取得といった前向きな理由ならば、行動力を強調できます。大切なのは事実を隠さず自分の言葉で伝え、自信を持って活用することです。
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休学理由によって履歴書の印象はどう変わる?

履歴書に書く休学理由によって印象が変わるかどうかは、休学経験のある就活生にとって気になるポイントです。
特に「マイナスにならないか」「どう書いたら印象は悪くならないか」といった疑問を持つ人は多いでしょう。結論から言えば、休学理由によって印象は大きく変わるものです。
ここでは、以下の4つの観点から注意点やポイントを解説します。
- 休学はマイナス評価にならないことがある
- ポジティブな休学理由はアピールにつながることがある
- 自己都合の休学理由は慎重に扱うべき
- 曖昧な理由は印象を悪くする
①休学はマイナス評価にならないことがある
休学と聞くと、どうしてもネガティブな印象を持つかもしれません。ただ、企業の採用担当者は休学自体をマイナスと決めつけることはないでしょう。
実際に、やむを得ない理由が明確であれば、それだけで評価が下がることはありません。
たとえば、病気や家族の介護といった事情であれば、誠実に説明することで信頼感を持ってもらえることもあります。
一方で、休学の事実を隠したり、あいまいにしたりすると、後で不信感を招くおそれがあります。重要なのは、理由を簡潔かつ率直に伝える姿勢です。
内容によっては、プラス評価に変えることもできるでしょう。
②ポジティブな休学理由はアピールにつながることがある
留学や資格取得、起業など前向きな目的での休学は、自己PRとして活かせるチャンスになります。このような経験は、目的意識の高さや実行力を示せる貴重な材料です。
たとえば、「語学力を高めるために半年間カナダへ留学し、TOEICスコアが200点上がった」など、具体的な成果を伝えると説得力が増します。
大切なのは、「なぜ休学したのか」「何を得たのか」を明確にすることです。履歴書でもその要点を簡潔に伝えると、評価につながる可能性が高まるでしょう。
③自己都合の休学理由は慎重に扱うべき
人間関係の悩みやモチベーション低下など、個人的な理由による休学は、伝え方を工夫しないとマイナスに受け取られることがあります。
正直に話すことは大切ですが、そのままでは印象が悪くなりかねません。
たとえば、「学業への向き合い方を見直すために休学を選び、自分と向き合う時間を持った。その後、復学してからはGPAが向上した」というように、前向きな姿勢や成長を示すと良いでしょう。
ありのままの事情を伝える中にも、ポジティブな変化や努力が伝わるように意識してください。
④曖昧な理由は印象を悪くする
「なんとなく」や「気持ちの整理のため」といった抽象的な説明は、採用担当者に不安を与える原因になります。
履歴書は限られた情報で判断されるため、理由があいまいだと「責任感が弱い」といった印象を持たれることもあるでしょう。
内容が漠然としていても、「将来の進路について考えるための時間が必要だった」など、意図を明確にし、その後の行動と結びつける工夫が重要です。
書き出す前に、自分の休学理由を言葉で整理し、伝わりやすい表現に整えておくことをおすすめします。
休学を学歴欄に記載する基本ルール

履歴書に休学経験を記載する際は、企業に誤解を与えないよう事実を正確に伝えることが大切です。
基本的には、学歴欄に在籍大学と休学・復学・卒業見込みの情報を含めることで、空白期間の理由が明確になるでしょう。ここでは、記載すべきポイントや注意点を詳しく解説します。
- 休学した年月を正確に記載する
- 休学期間を具体的に記載する
- 学校名を正式名称で記載する
- 学部や学科を省略せずに記載する
- 卒業見込みを記載する
- 復学の事実を記載する
- 空白期間の理由を簡潔に補足する
- 記載内容に誤字脱字がないか確認する
①休学した年月を正確に記載する
履歴書では、休学の開始年月を明確に書く必要があります。たとえば、「2022年4月 休学開始」と記載すると、空白期間の整合性がとれて、企業の不安を和らげられるでしょう。
曖昧な表現を使ってしまうと、「事実を隠しているのでは」と思われてしまう可能性があります。信頼を得るためにも、事実に基づいて、はっきりと記載してください。
②休学期間を具体的に記載する
休学の開始と終了を明示することで、期間に対する誤解を防げます。たとえば「2022年4月〜2023年3月 休学」のように書けば、読んだ人が状況を正しく理解できるでしょう。
企業は「空白のあいだ、何をしていたのか」に注目しています。そのため、復学後に学業へ復帰している事実を記載できれば、より好印象を与えられます。
③学校名を正式名称で記載する
大学名は略称ではなく、正式名称を使用しましょう。「東大」や「京大」ではなく、「東京大学」「京都大学」と記載してください。
人事担当者が大学名を調べる場面もあるため、検索しやすい表記にしておくと親切です。履歴書はあなたの第一印象を左右するものなので、正確かつ丁寧に仕上げることが大切です。
④学部や学科を省略せずに記載する
学部や学科を省略すると、何を学んでいたのかが伝わりません。特に専門性が問われる職種では、学びの内容が採用の判断材料になります。
たとえば「経済学部 経済学科」のように、明確な記載を心がけてください。履修内容と職種が関連していれば、アピールポイントにもなります。
⑤卒業見込みを記載する
休学により卒業時期が変更されている場合は、「○○年3月 卒業見込み」とはっきり書きましょう。卒業時期が分からないと、企業側は入社可能な時期を判断しにくくなります。
予定を明確に伝えることで、採用側が安心してスケジュールを調整できるようになります。
⑥復学の事実を記載する
復学している場合は、その情報も忘れずに記載してください。「2023年4月 復学」のように簡潔に表現するだけで、現在は通常通り在籍していることが伝わります。
また、復学後にどのように学業へ取り組んだかをアピールできれば、前向きな印象を残せるでしょう。
⑦空白期間の理由を簡潔に補足する
休学理由は、やむを得ないものであれば正直に、簡潔に書くのが基本です。「体調不良のため」「家庭の事情により」など、シンプルな表現で十分伝わります。
長く書く必要はありません。反対に、留学や資格取得などポジティブな理由であれば、前向きなアピールとして伝えるとよいでしょう。
⑧記載内容に誤字脱字がないか確認する
履歴書の記載ミスは、細かい部分への注意力を見られるポイントです。特に学校名や休学期間のミスは、経歴詐称と誤解されるおそれもあります。
提出前には、必ず声に出して読み直したり、第三者に確認してもらったりしてください。細部まで丁寧に仕上げることで、信頼度が上がります。
やむを得ない理由による休学の履歴書記載例文

就職活動や転職活動において、休学の理由をどのように伝えるべきか悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、やむを得ない事情で休学した場合の履歴書への書き方とその例文を、理由別に紹介します。
①健康上の理由による休学の例文
健康上の理由で休学をした場合、履歴書には「休学期間・理由・復学時期」を明確に記載することが重要です。ここでは、体調不良による休学の具体的な書き方をご紹介します。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:体調不良のため、医師の指導のもと1年間休学し、療養に専念。現在は回復し、学業に支障はありません。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
履歴書では形式的な記載を心がけつつ、「現在は問題ない」ことを明確に伝えるのがポイントです。理由は簡潔に、ポジティブな表現を意識しましょう。
②経済的理由による休学の例文
家庭の事情などで学費の支払いが困難になった場合、休学という選択を取ることもあります。このような経済的理由による休学は、正直に簡潔に記載することで信頼感を与えられます。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:経済的事情により学費を自力で賄う必要があり、1年間休学。資金を確保し、現在は問題なく通学可能です。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
経済的な事情は誰にでも起こりうることです。その背景と、自力で解決に向けて努力した姿勢を記すことで、前向きな印象につながります。
③介護による休学の例文
家族の介護のためにやむを得ず休学する学生も少なくありません。そのような事情がある場合は、簡潔に経緯を説明し、現在は問題が解消されていることをしっかり伝えることが重要です。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:家族の介護が必要となり、半年間休学。現在は介護体制が整い、学業に集中できる環境です。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業 |
《解説》
介護が理由の場合は、家族への責任感や事情を誠実に伝えることがポイントです。復学後は問題がないことを明記すると安心感を与えられます。
④災害による休学の例文
自然災害によって生活環境が大きく変わった場合、やむを得ず休学することがあります。このようなケースでは、事実を簡潔に伝え、復学後の状況にも触れることが大切です。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:災害による生活環境の変化のため半年間休学。再建が完了し、現在は通常通り学業に専念しています。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
災害による休学は理由として十分に理解されやすいため、冷静に経緯と現状を記すことが大切です。復学後の安定した環境を明記すると安心感を与えられます。
⑤家業を手伝うための休学の例文
家業の事情により一時的に休学を選択する学生もいます。このような場合は、理由とともにその経験から得た学びや、現在の学業への影響がないことを明確に伝えると良いでしょう。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:家業が一時的に人手不足となり、1年間休学して支援。現在は体制も整い、学業に専念しています。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
家業の手伝いによる休学は、その経験が成長につながったことをアピールすると好印象です。学業への支障がないことも忘れずに書きましょう。
ポジティブな理由による休学の履歴書記載例文

将来に向けた挑戦や自己成長を目的として休学を選んだ方も多いのではないでしょうか。ここでは、前向きな理由で休学した場合の履歴書記載例を、具体的なケース別に紹介します。
①留学を目的とした休学の例文
語学力の向上や国際的な視野を広げるために、休学して留学を経験する学生も多くいます。履歴書には目的や成果を明確に記載することが重要です。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:語学力向上と異文化理解を目的に、1年間カナダへ留学。現在はその経験を活かし学業に取り組んでいます。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
留学経験はポジティブな印象を与えるため、目的と得た成果を具体的に記載しましょう。実際に学んだことや成長点を示すのがポイントです。
②ボランティア活動のための休学の例文
社会貢献や自分の価値観を見つめ直すために、ボランティア活動を目的として休学する学生もいます。履歴書にはその意義や得た学びを簡潔に記すことが大切です。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:被災地支援のため1年間休学し、ボランティア活動に参加。現在は学業に支障なく復帰しています。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
ボランティア活動の経験は社会性や行動力をアピールできます。活動内容だけでなく、そこで得た学びを具体的に表現することがポイントです。
③長期インターンシップのための休学の例文
実践的な経験を積むために、長期インターンシップへ参加する目的で休学する学生も増えています。履歴書には活動内容と学びを明確に記すと効果的です。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:実務経験を積むため、IT企業での長期インターンに参加し1年間休学。現在は復学し学業に専念中です。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
インターン経験は自己成長や目的意識の高さを示せる材料です。仕事内容と得た学びを具体的に記すことで、実践力のある印象を与えられます。
④起業準備のための休学の例文
自身のアイデアを形にするため、在学中に起業準備を目的として休学する学生もいます。履歴書では、挑戦の背景や得られた学びを具体的に記載しましょう。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:起業準備とサービス開発のため、1年間休学。企画から運営まで実務経験を積み、現在は復学済みです。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
起業準備は主体性や挑戦心のアピールに繋がります。経験から得たスキルや姿勢を具体的に記すことで、説得力のある内容になります。
⑤資格取得のための休学の例文
専門職や将来のキャリアに必要な資格取得を目指して休学するケースもあります。履歴書では、休学の目的や取り組みの姿勢、成果を明確に伝えることが重要です。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:資格取得に専念するため1年間休学。学習に集中し、現在は復学し学業と両立しています。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
資格取得を理由にした休学は目的意識の高さを示す材料になります。どのように取り組んだかを具体的に書くと説得力が増します。
⑥海外経験を積むための休学の例文
異文化に触れたり、自分の視野を広げたりするために海外へ出ることを目的として休学する学生も増えています。履歴書では、その経験が自身にどう活きたかを伝えることが大切です。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 休学 (理由:異文化理解を深めるため1年間海外を巡り生活。現在はその経験をもとに学業に励んでいます。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 復学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
海外経験は自発性や柔軟性をアピールできる要素です。単なる旅行ではなく、どのような気づきや成長があったかを具体的に伝えることが重要です。
休学以外で空白期間がある場合の履歴書記載例文

就職活動や転職活動の際、空白期間があると不安に感じる方も多いでしょう。ここでは、休学以外の理由で生じた空白期間について、正直かつ前向きに伝えるための例文を紹介します。
①中途退学した場合の例文
中途退学後に空白期間がある場合でも、目的やその後の行動を簡潔に伝えることで誠実さが伝わります。
《例文》
20XX年X月 △△大学国際文化学部国際学科 入学 20XX年X月 △△大学国際文化学部国際学科 中途退学 (理由:進路に迷いが生じたため、退学を決意。社会経験を通じて学び直しの必要性を感じ、再入学しました。) 20XX年X月 〇〇大学教育学部教育学科 入学 20XX年X月 〇〇大学教育学部教育学科 卒業予定 |
《解説》
中途退学の場合は、理由とその後の行動に一貫性があることを伝えるのが重要です。退学の背景や再進学の動機を正直に書きましょう。
②転校した場合の例文
学びたい分野や将来の目標が変わったことをきっかけに転校を決断する学生もいます。履歴書では、その理由と転校後の行動を明確に記すことが重要です。
《例文》
20XX年X月 □□大学法学部法律学科 入学 20XX年X月 □□大学法学部法律学科 中途退学 (理由:関心分野の変化により、希望する分野を学べる大学へ編入。転校後は目標に向けて学業に集中しています。) 20XX年X月 △△大学情報学部情報システム学科 編入学 20XX年X月 △△大学情報学部情報システム学科 卒業見込み |
《解説》
転校・編入学の場合は、学びたい分野の明確な変化と、それに向けた前向きな選択であることを伝えると好印象です。
③学部変更をした場合の例文
大学在学中に将来の進路を見直し、他学部への変更を決断するケースもあります。履歴書では、その理由と目的意識を明確に伝えることが大切です。
《例文》
20XX年X月 △△大学経済学部経済学科 入学 20XX年X月 △△大学情報学部情報システム学科へ学部変更 (理由:在学中に情報技術分野への関心が高まり、将来はIT業界で働きたいと考えるようになったため学部を変更を決意しました。) 20XX年X月 △△大学情報学部情報システム学科 卒業見込み |
《解説》
学部変更をした理由と、新たな学びの目的が一貫していることを示しましょう。進路に対する主体性を伝えることが評価につながります。
④浪人した場合の例文
浪人期間は空白と捉えられることもありますが、目的意識を持って行動していたことを伝えることで前向きな印象を与えることができます。
《例文》
20XX年X月 高等学校卒業 20XX年X月~20XX年X月 受験勉強に専念 (理由:志望校合格を目指して1年間受験勉強に専念。努力を重ね合格し、現在は学業に励んでいます。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
浪人期間の記載では、「目標に向かって努力した姿勢」や「得た成長」を明確にしましょう。単なる空白ではないことを伝えるのがポイントです。
⑤留年した場合の例文
留年はネガティブに捉えられがちですが、その期間に何を考えどう行動したかを伝えることで、前向きな印象に変えることができます。
《例文》
20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 単位不足により進級できず留年 (理由:学業とアルバイトの両立が難しく、一部科目で単位を取得できなかったため留年。反省を活かし、翌年度は履修計画と生活習慣を見直し無事に進級。現在は学業に問題なく取り組んでいます。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
留年の事実は隠さず、その原因と対策、改善の結果を明確に示すことが信頼感につながります。反省と成長の姿勢を意識して書きましょう。
⑥ 社会人経験後に再入学した場合の例文
一度社会に出た後で進学を決意した場合、その理由や背景をポジティブに伝えることで、目的意識の強さをアピールできます。
《例文》
20XX年X月 高等学校卒業 20XX年X月~20XX年X月 一般企業に就職 (理由:社会人経験を経て専門知識の必要性を感じ進学を決意。現在は目標に向けて学業に取り組んでいます。) 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 入学 20XX年X月 △△大学▢▢学部▢▢学科 卒業見込み |
《解説》
社会人経験からの進学は目的が明確であることが強みです。なぜ再入学したのか、その後どのように学んでいるかを具体的に伝えると良い印象を与えます。
休学中に得た経験を履歴書でアピールする方法

休学経験を履歴書にどう書くべきか悩んでいる方は多いです。ただ、休学中の取り組みを整理し、適切に伝えられれば、かえってプラスの評価を得られるでしょう。
ここでは、休学中の経験を前向きにアピールするためのポイントを紹介します。
- 休学中の活動を具体的に記載する
- 成長した点を言語化する
- 入社後に活かせる経験を伝える
- 自己PR欄とのバランスを考える
①休学中の活動を具体的に記載する
休学の理由や期間だけでなく、その間にどんな行動を取っていたのかを具体的に伝えることが大切です。
たとえば、「世界一周を通じて異文化理解を深めた」「起業準備のためビジネススクールで学んだ」など、背景や内容を明確に示しましょう。
あいまいな表現を使うと、何もしていなかったのではと不安を与える可能性があります。「どこで」「何を」「どう取り組んだか」を意識することで、休学期間が行動力の表れであると伝えやすくなるでしょう。
②成長した点を言語化する
休学中に得た学びや成長を自分の言葉で伝えることが重要です。
出来事の羅列ではなく「苦手だったコミュニケーションを改善し、現地での交渉を任されるようになった」「目標を立て振り返る習慣が身についた」など、具体的なエピソードを交えて表現してください。
また、「その結果、グループワークで積極的に発言できるようになった」など、変化した自分の姿を添えるとより伝わりやすくなります。
③入社後に活かせる経験を伝える
企業が知りたいのは、「この人は入社後にどう活躍するか」という点です。休学中の経験が業務にどう役立つかを具体的に示すと、好印象につながるでしょう。
たとえば、「長期的な視点で物事を考える力が養われ、キャリア形成にも活かせる」といったように、実際のスキルや思考の変化に触れると説得力が増します。
④自己PR欄とのバランスを考える
休学経験をアピールする際は、履歴書全体のバランスも意識しましょう。特に、自己PR欄と内容が重なりすぎると、単調な印象になりがちです。
たとえば、活動の概要は学歴欄や職歴欄に簡潔に記載し、思考や学びの部分は自己PR欄に書くなど、役割を分けると効果的です。
複数の経験がある場合は、それぞれ異なる切り口で紹介すると、多面的な魅力が伝わります。構成を整理することで、全体に一貫性が生まれ、読みやすくなるはずです。
就活で不利にならないための休学記載時の注意点

履歴書に休学経験を記載するときは、その書き方次第で選考結果に影響が出ることがあります。特に主観的や曖昧な内容になると、採用担当者に不信感を持たれるかもしれません。
ここでは、就活で不利にならないための休学記載時のポイントを7つ紹介します。
- 主観的な表現を避けて記載する
- 事実を簡潔に記載する
- 感情的な言葉を使わずに記載する
- 不自然な言い回しを避ける
- 学歴欄と自己PR欄の整合性に注意する
- 誤解を招く曖昧な表現を避ける
- 時系列に一貫性を持たせて記載する
①主観的な表現を避けて記載する
休学理由を記入するときは、個人的な意見や印象を交えず、客観的な事実を伝えることが大切です。
たとえば「人生を見つめ直したかった」と書いてしまうと、読み手によって解釈が分かれ、曖昧な印象を与える可能性があります。
それよりも「家庭の事情により半年間休学」「病気療養のため○年○月から○月まで休学」と明確に書く方が信頼を得やすいでしょう。
読み手が知りたいのは、感情よりも背景と経緯です。誰が読んでも理解できる内容を心がけることで、不必要な誤解を避けられます。
②事実を簡潔に記載する
履歴書には限られたスペースしかありません。休学の理由を説明するときは、必要な情報に絞って、要点だけを簡潔に伝えるようにしてください。
たとえば「家業の手伝いのため、大学を1年間休学」といった一文で十分です。詳細を書きすぎると、かえって読み手が本質をつかみにくくなる恐れがあります。
採用担当者は履歴書のすべてを丁寧に読むとは限りません。短い表現で伝える力は、社会人としての文章力も示すポイントになるでしょう。
③感情的な言葉を使わずに記載する
「とてもつらかった」「本当に悩んだ」などの表現は、ビジネス文書ではふさわしくありません。
たとえば「精神的に苦しかったため」という書き方は、あいまいで受け取り方に差が出やすく、マイナスの印象を与える場合もあります。
そのため、「病気療養のため」「経済的事情によって」など、客観的で具体的な表現を用いた方が適切です。休学中に得た気づきや想いを伝えたい場合は、自己PR欄で触れるとよいでしょう。
履歴書本文では事実に焦点を当てることが求められます。
④不自然な言い回しを避ける
履歴書で過度に文学的な表現や装飾された言い回しを使うと、かえって内容が伝わりにくくなる場合があります。
たとえば「己の成長を求めて一時的に学び舎を離れた」といった表現は、現実感が薄く、読みにくさを感じさせてしまうでしょう。
代わりに「留学準備のため半年間休学」と簡潔に書くことで、意図が正確に伝わります。特別な言い回しを考えなくても、明確な理由と期間をそのまま記す方が、自然で読み手にも理解しやすいでしょう。
⑤学歴欄と自己PR欄の整合性に注意する
履歴書に記載する各項目が整合性を持っているかを必ず確認してください。特に休学期間がある場合、その期間をどう捉えていたかが自己PR欄に影響を与えることもあります。
たとえば、自己PR欄で「2023年に海外ボランティア活動を経験」と書いているのに、学歴欄ではその年が在学期間として記載されていなければ、違和感を与えてしまうでしょう。
採用担当者に「本当のことを言っているのか?」と疑問を持たれないように、記載内容に一貫性を持たせてください。
⑥誤解を招く曖昧な表現を避ける
「やむをえない事情のため休学」といった書き方は、その中身が何であれ、採用担当者に不安を与えることがあります。
もし詳細を書くことに抵抗がある場合でも、「病気療養のため」「家庭の事情により」といった範囲内で伝えることで、必要な情報を提供しつつ余計な詮索を避けることができます。
何も書かない、もしくはぼかした表現は、かえって悪い印象を与えかねません。正直に、かつ簡潔に書く姿勢が信頼につながります。
⑦時系列に一貫性を持たせて記載する
履歴書全体の時系列が一致していないと、読む側に違和感を与えてしまいます。特に休学中に取り組んだ活動を自己PRなどで紹介する場合、その時期が学歴欄と矛盾していないかを見直しましょう。
たとえば、ボランティア活動を行った年が休学期間に含まれているのか、それとも在学中だったのかが曖昧だと、読み手に混乱を与える恐れがあります。
記載内容に一貫性を持たせることで、あなたの信頼性が高まり、採用担当者にも安心感を与えるでしょう。
履歴書への休学の記載法を知っておこう!

履歴書に休学を記載するかどうかは、休学経験のある就活生にとって悩ましい問題です。しかし、結論から言えば、休学理由や記載方法次第で印象を大きく左右できます。
たとえば、留学やインターンなどポジティブな理由であればアピール材料になり得ますし、やむを得ない事情であっても、事実を正確かつ簡潔に伝えることでマイナス評価を避けられるでしょう。
さらに、学歴欄への記載ルールや例文を踏まえたうえで、休学中の経験を効果的に伝える工夫も重要です。
履歴書に休学を記載する際は、主観的な表現や曖昧な理由を避け、整合性と時系列を意識した誠実な内容にすることが、就活で不利にならない鍵となります。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。