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留年で内定取消?企業連絡やお詫びメール例文で失礼なく対処

留年した場合は内定取り消しになるのか不安を抱える学生は少なくありません。就職活動を経てようやく得た内定だからこそ、留年という予期せぬ出来事にどう向き合うかは非常に重要です。

この記事では、企業への報告マナーやお詫びメール例文、再就活の進め方まで網羅的に解説します。誠実な対応と冷静な準備が、次のチャンスをつかむカギになります。

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目次

留年による内定への影響

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大学生活で思わぬ形で留年が決まると、内定がどうなるのか不安に感じる方も多いはずです。

実際、留年は内定の取り消しや入社時期の見直しにつながる可能性があり、対応を間違えると将来に悪影響を与えかねません。ここでは、留年が内定に与える影響について4つの視点から解説します。

  1. 留年によって内定が取り消される可能性は十分にある
  2. 企業の方針によって内定の扱いは大きく異なる
  3. 内定取り消しは法的に有効とされるケースがある
  4. 一定条件下では企業は内定を維持する判断をする

①留年によって内定が取り消される可能性は十分にある

留年が決まったとき、まず心配になるのは「このまま内定を失うのではないか」ということではないでしょうか。実際、多くの企業は「予定通り卒業できること」を前提に内定を出しています。

そのため、卒業が1年遅れただけでも内定が取り消されることは珍しくありません。ただし、事前に理由を正直に説明し、誠意ある態度で連絡すれば柔軟に対応してくれる企業もあります。

留年を隠すことは信頼を損ねる最大の原因となるため、できるだけ早く報告し、今後について相談してください。

②企業の方針によって内定の扱いは大きく異なる

留年後の対応は、企業によって大きく異なるのが実情です。同じ業界でも「卒業が遅れたら白紙にする」という企業があれば、「入社時期を調整して待つ」という企業もあります

これは、企業の採用体制や人員計画に大きく関わるため、一般的な傾向だけで判断しないほうがよいでしょう。

自分の内定先がどのような方針なのか、早めに確認することが重要。情報を得たうえで、誠意を持って相談すれば、企業も真剣に対応してくれるはずです。

③内定取り消しは法的に有効とされるケースがある

「内定取り消しは違法なのでは」と感じる方もいるかもしれませんが、すべてが違法というわけではありません。

内定は「始期付き・解約権留保付きの労働契約」とされており、一定の条件下で取り消しが認められることがあります。

具体的には、卒業できないことが確定していたり、学業の不履行や虚偽の申告があったりした場合などです。

つまり、ただ留年したからといってすぐに内定が無効になるわけではありません。正直に状況を説明し、誠意を示すことが大切です。

④一定条件下では企業は内定を維持する判断をする

すべての企業が、留年を理由に内定を取り消すわけではありません。実際には「卒業が1年遅れる程度であれば、翌年の入社として受け入れる」という企業もあります

また、「来年の選考で優遇する」「再面談の機会を設ける」など、柔軟な対応をしてくれる場合もあるでしょう。こうした判断を引き出すには、学生側の行動も重要です。

連絡が遅れると、企業側も対応に困ってしまいます。少しでも内定を守る可能性を高めたいなら、早めの相談と誠実な対応を心がけてください

企業に留年を伝えるタイミング

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留年が決まったとき、内定先にいつ報告するべきか迷う方は多いでしょう。ここでは、適切なタイミングと伝え方のポイントを解説しています。

結論から言うと、留年が確定した段階でできるだけ早く連絡を入れるのが最善です。

企業側は入社準備を進めているため、早期に共有すれば、スケジュールの再調整や再選考の案内など柔軟な対応をしてくれる可能性もあります。

一方で、まだ結果が出ていない段階で曖昧な連絡をすると、かえって混乱を招くことがあるため、事実が固まったうえで報告するのが適切です。

内定先への内定辞退お詫びメールのマナー

内定辞退の連絡は、ただ事実を伝えるだけではなく、相手への配慮やビジネスマナーが求められます。特に「留年」という事情を含む場合は、誠実な姿勢が伝わる書き方を意識する必要があるでしょう。

ここでは、お詫びメールに盛り込むべきポイントを6つに整理して紹介します。

  1. 件名は簡潔かつ明確にする
  2. 宛名は企業名・部署名・担当者名を正確に書く
  3. 本文は時系列を意識して誠意を持って構成する
  4. 辞退理由は「一身上の都合」で簡潔に伝える
  5. お詫びと感謝の気持ちを必ず盛り込む
  6. 言い訳や責任転嫁は絶対に避ける

「ビジネスマナーできた気になっていない?」

就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。

ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。

①件名は簡潔かつ明確にする

メールの件名は、読み手が開封前に内容を一目で把握できるよう、簡潔で明確に書く必要があります。「内定辞退のご連絡(氏名)」など、目的と差出人がすぐに分かる表現が適しています。

例えば、「お世話になっております」や「ご報告」だけの件名では、内容が分かりづらくなり、重要な連絡であっても見落とされてしまうリスクがあるでしょう。

ビジネスメールでは件名もマナーの一部と考え、端的で誤解のない表現を選んでください。

②宛名は企業名・部署名・担当者名を正確に書く

メールの宛名は、読み手に敬意を示す意味でも非常に大切な要素です。企業名や部署名に加え、可能な限り担当者名まで明記しましょう。

「◯◯株式会社 人事部 ◯◯様」のように、正式な名称と正しい敬称を意識することが大切です。

担当者名が不明な場合は「人事部御中」でも問題ありませんが、わかる範囲で記載することで、より丁寧な印象を与えられます。相手の立場に配慮した細やかな気遣いが信頼を高めるポイントです。

③本文は時系列を意識して誠意を持って構成する

本文は読みやすさを意識しつつ、「挨拶」→「感謝」→「辞退理由」→「お詫び」の順で時系列に沿って構成するのが基本です。

特に、急な辞退で相手の準備に影響が出る可能性がある場合は、「ご迷惑をおかけすることになり申し訳ありません」といった一文を添えると、誠意が伝わりやすくなります。

文章のトーンは一貫して丁寧さを保ち、型どおりではなく、自分の言葉で気持ちを伝えるよう心がけると印象も良くなるでしょう。

④辞退理由は「一身上の都合」で簡潔に伝える

辞退の理由を記載する際は、「一身上の都合により」と表現するのが一般的であり、留年という個人的な事情であっても詳細な説明は不要です。

理由を細かく書きすぎると、かえって相手の負担になる可能性もあるため注意してください。企業側にとっては「辞退する」という結果のほうが重要です。

正直であることは大切ですが、すべてを語る必要はありません。簡潔な表現にとどめることで、かえって誠実な印象を与えられます。

⑤お詫びと感謝の気持ちを必ず盛り込む

内定辞退のメールには、謝罪の気持ちだけでなく、選考を経て内定をいただいたことへの感謝も必ず盛り込みましょう。

「このたびは、選考の機会をいただき、誠にありがとうございました」や「ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません」といった表現が有効です。

メールの文面から誠意が伝わるかどうかで、相手の受け取り方も大きく変わります。言葉の選び方ひとつで印象を左右するため、感謝とお詫びはセットで表現するよう意識してください。

⑥言い訳や責任転嫁は絶対に避ける

内定辞退の理由について、たとえ背景に大学側の事情や他者の対応があったとしても、「教授が手続きを遅らせた」「制度が不備だった」といった言い訳は避けましょう

ビジネスの場では、自分の意思と責任で決断したことを伝えることが信頼につながります

誠実な印象を残すためには、他人のせいにせず、「私自身の判断として辞退を決めました」といった言い回しにすることが基本です。責任ある姿勢を持つことが社会人としての第一歩でもあります。

留年で内定を辞退する際のお詫びメール例文

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留年によって内定を辞退する決断は、非常に悩ましく心苦しいものです。そんな状況に直面したあなたが、できる限り誠意をもって連絡できるよう、ここでは、具体的なメール例文をシーン別に紹介します。

感謝の気持ちと謝罪の意を丁寧に伝えることで、社会人としての第一歩をしっかりと踏み出しましょう。

  1. 感謝とお詫びを伝える丁寧なメール例文
  2. 留年の報告とともに辞退するメール例文
  3. 電話連絡後に送るフォローアップメール例文
  4. 入社直前に送る辞退のメール例文
  5. 返信形式で内定通知メールに辞退を伝えるメール例文
  6. インターンなどでお世話になった担当者向けのメール例文

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①感謝とお詫びを伝える丁寧なメール例文

ここでは、留年が決まりやむを得ず内定を辞退する際に、感謝とお詫びの気持ちを誠実に伝えるための丁寧なメール例文を紹介します。

企業への印象を損なわないようにするためにも、文面の構成や表現に注意を払いましょう。

《例文》

件名:内定辞退のご連絡(〇〇大学 氏名)株式会社〇〇
人事部 〇〇様平素より大変お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。誠に恐縮ではございますが、私事により進学の予定が変更となり、卒業が1年遅れることになってしまいました。
企業様とのご縁をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡を差し上げることとなり、深くお詫び申し上げます。貴社の選考を通じて多くの学びと気づきを得られたこと、心より感謝しております。本来であれば直接ご挨拶すべきところ、メールでのご連絡となりますことも重ねてお詫び申し上げます。末筆ながら、貴社の今後のますますのご発展をお祈り申し上げます。―――――――――――――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
メールアドレス:〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
―――――――――――――――――

《解説》
この例文では、辞退の理由を簡潔に伝えつつ、企業への感謝とお詫びの気持ちを丁寧に盛り込んでいます。

文面では「誠に恐縮ですが」「心より感謝しております」といった丁寧語を使うことで、誠実な印象を与えるのがポイントです。

②留年の報告とともに辞退するメール例文

ここでは、内定先に留年が決定したことを伝えつつ、内定を辞退する場合のメール例文を紹介します。誠実さと丁寧さを意識した文章構成がポイントです。

《例文》

件名:内定辞退のご連絡(〇〇大学 氏名)株式会社〇〇
人事部 〇〇様平素より大変お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
このたびは内定のご通知をいただき、誠にありがとうございました。私事で恐縮ではございますが、単位不足により来年度へ進級することとなり、当初予定していた卒業時期に卒業することができなくなってしまいました。つきましては、誠に勝手ながら内定を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。このような結果となり、ご迷惑をおかけすることを心よりお詫び申し上げますとともに、貴社から内定をいただけたことに深く感謝しております。本来であれば直接お伺いしてご挨拶すべきところ、メールでのご連絡となりますことも重ねてお詫び申し上げます。―――――――――――――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
メールアドレス:〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
―――――――――――――――――

《解説》
この例文では、留年の報告を明確にした上で、企業に対して感謝と謝罪をしっかりと伝えることを意識しています。感情的にならず、事実を丁寧に伝える構成を心がけましょう。

③電話連絡後に送るフォローアップメール例文

ここでは、留年に伴い内定辞退の電話連絡をした後に送る、フォローアップ用のお詫びメールの例文を紹介します。

電話だけで終わらせず、メールで丁寧に補足することで、誠実な印象を与えることができるでしょう。

《例文》

件名:内定辞退に関するご連絡(〇〇大学 氏名)株式会社〇〇
人事部 〇〇様本日はお忙しい中、私からの急なご連絡にご対応いただき、誠にありがとうございました。
改めまして、〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。本日の電話でもお伝えいたしましたが、単位不足により来年度も在学することが決定し、卒業時期が延びてしまうため、誠に勝手ながら内定を辞退させていただきたく存じます。選考を通して多くの学びを得られ、貴社から内定をいただけたことに深く感謝しております。ご期待に添えず大変心苦しい限りではございますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。―――――――――――――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
メールアドレス:〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
―――――――――――――――――

《解説》
この例文では、電話で伝えた内容を再確認しつつ、文面でも丁寧に謝罪と感謝を伝えています。フォローアップメールは誠意を示す大切な機会なので、形式を整えて丁寧な文章を心がけましょう

④入社直前に送る辞退のメール例文

ここでは、入社日が間近に迫ってからやむを得ず辞退を申し出る場合のメール例文を紹介します。直前での辞退は特に迷惑をかけてしまうため、丁寧かつ誠実な文面が重要です。

《例文》

件名:内定辞退のご連絡(〇〇大学 氏名)株式会社〇〇
人事部 〇〇様平素より大変お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
このたびは、内定のご通知をいただき、心より御礼申し上げます。誠に恐縮ではございますが、直前のご連絡となってしまい大変申し訳ございません。進級に必要な単位が一部取得できず、卒業が延期となってしまいました。そのため、予定していた4月の入社が困難となりましたことをご報告させていただきます。このような結果となり、貴社ならびにご担当者様には多大なるご迷惑をおかけしますことを、心よりお詫び申し上げます。ご期待に添えなかったことは残念でなりませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。―――――――――――――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
メールアドレス:〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
―――――――――――――――――

《解説》
入社直前の辞退メールでは、謝罪と状況の説明を明確かつ簡潔に記載することが求められます。迷惑をかけたことへの誠意を言葉で丁寧に伝える姿勢が重要です。

⑤返信形式で内定通知メールに辞退を伝えるメール例文

ここでは、企業から届いた内定通知メールに対して返信という形で内定辞退を伝えるメール例文を紹介します。件名を変更せず返信する際も、文面は丁寧さと誠実さを意識しましょう。

《例文》

件名:Re: 内定のご連絡について株式会社〇〇
人事部 〇〇様お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
このたびは内定のご通知をいただき、誠にありがとうございました。大変恐縮ではございますが、進級に必要な単位を一部落としてしまい、来年度も在学することが決定いたしました。
そのため、予定していた卒業および入社が困難となり、誠に勝手ながら内定を辞退させていただきたく存じます。せっかくご縁をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となってしまい深くお詫び申し上げます。選考を通じて得られた学びや貴社への想いに変わりはなく、心より感謝しております。何卒ご理解いただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。―――――――――――――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
メールアドレス:〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
―――――――――――――――――

《解説》
返信メールには「Re:」を付けて件名をそのまま活用します。本文では辞退理由とお詫び、感謝の気持ちを簡潔かつ丁寧に記載することが重要です。

⑥インターンなどでお世話になった担当者向けのメール例文

ここでは、インターンや選考過程で直接関わった担当者に対し、留年による内定辞退を丁寧に伝えるためのメール例文を紹介します。個人的な関係性を尊重しつつ、誠意が伝わる構成が大切です。

《例文》

件名:内定辞退のご連絡(〇〇大学 氏名)株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様いつも大変お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇です。
インターンシップや選考の際には、温かくご指導いただき、誠にありがとうございました。大変心苦しいご報告となりますが、今期の単位取得が不十分で、卒業が来年度に延期となってしまいました。そのため、内定を辞退せざるを得ない状況となり、ご連絡を差し上げた次第です。〇〇様には特に多くの場面でご丁寧に接していただき、貴社で働くことを目指して努力してまいりましたので、このような形になってしまったことが残念でなりません。感謝の気持ちを込めて、心よりお礼申し上げます。―――――――――――――――――
〇〇大学〇〇学部 〇〇(氏名)
メールアドレス:〇〇〇〇
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
―――――――――――――――――

《解説》
インターンで関係性があった担当者には、形式に加え「個人への感謝」をしっかり伝えることが重要です。感情を込めつつも、丁寧な言葉選びを意識しましょう。

留年後に再び就職活動を始める際のポイント

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留年が決まったあとも、前向きな気持ちで就活を再開することが大切です。状況が変わったからこそ、これまでの活動を見直す良い機会と捉えましょう。

ここでは、再スタートに役立つ6つの視点を紹介します。

  1. 自己分析を改めて丁寧に行う
  2. 業界・企業研究をやり直す
  3. 計画的に動くためにスケジュール管理を徹底する
  4. 就活支援サービスを積極的に活用する
  5. OB・OG訪問で実際の情報を得る
  6. 元内定先への再応募は選択肢として検討する

①自己分析を改めて丁寧に行う

自己分析は、就職活動を成功させるうえで欠かせない第一歩です。留年を経験したことで、自分の考え方や価値観に変化が生じた人も少なくないでしょう。

過去の挫折や学びを通じて得た気づきを振り返り、自分が本当に望む働き方や職場の環境についてじっくりと考えることが重要です。

また、将来のキャリアビジョンや人生における優先順位も、見直してみてください。自己理解が深まることで、志望動機や面接での発言にも説得力が増し、採用担当者に伝わりやすくなります。

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②業界・企業研究をやり直す

社会や業界の動向は、常に変化しています。留年中に情勢が変わっている可能性もあるため、過去の情報に頼らず最新の業界トレンドや企業動向をチェックし直すことが必要です。

これまで志望していた企業にとらわれず、興味の幅を広げてみましょう。視野を広げることで、思わぬチャンスや相性の良い業界に出会えるかもしれません。

また、企業理念や働き方、職場の雰囲気など、ミスマッチを防ぐための情報も丁寧に収集してください。納得のいく企業選びには、客観的な分析と柔軟な思考が欠かせません。

③計画的に動くためにスケジュール管理を徹底する

留年後の再就職活動では、各社の選考スケジュールや提出期限を正確に把握することが重要です。

新卒採用の時期と比べて選考期間が短かったり、チャンスが限られていたりするケースもあるため、より計画的な行動が求められます。

まずは年間スケジュールや週ごとのタスクを整理し、手帳やスマホアプリを使って管理する習慣をつけましょう。自己分析や書類作成、面接準備などを並行して進めるには、効率的な時間配分が必要です。

焦らず確実に行動するためにも、日々の予定を可視化しながら進めてください。

④就活支援サービスを積極的に活用する

ひとりでの就職活動には限界があります。大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、第三者の支援を受けることで客観的なアドバイスが得られ、自分では気づけない弱点を補うことがでるでしょう。

履歴書やESの添削、模擬面接などを通じて、表現力や伝え方の精度を高められます。特に留年という背景がある場合は、不安を抱える場面も多いかもしれません。

そんなときこそ、信頼できるサポートを頼ることで精神的な負担も軽減されるでしょう。積極的に活用して前向きに進みましょう。

⑤OB・OG訪問で実際の情報を得る

OB・OG訪問は、企業の雰囲気や職場環境をリアルに知る貴重な機会です。求人情報や企業の公式サイトだけでは分からない、働く人の本音や実情を直接聞けるため、企業理解が一気に深まります。

また、現場の声を聞くことで、自分の志望動機を具体的にするヒントにもつながるでしょう。

訪問は対面が理想ですが、近年ではオンラインでも対応してくれるケースが増えているため、気軽にアプローチしやすくなっています。気になる企業があるなら、早めに連絡を取ってみてください。

⑥元内定先への再応募は選択肢として検討する

かつて内定をもらった企業への再応募は、選択肢の一つとして十分に考えられます。

その企業に対して思い入れがある場合は、再度チャレンジしてみる価値はあるでしょう。

ただし、再応募にあたっては、留年した経緯やその間に取り組んだこと、得た成長などを具体的に説明できるよう準備しておくことが大切です。

企業側の方針によって再受験の可否は異なりますが、真摯な姿勢と熱意が伝われば、前向きに検討してもらえる可能性は十分あります

留年しても内定を得るための対策

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留年はネガティブに捉えられがちですが、伝え方を工夫すれば印象を変えられます。大切なのは、過ごした時間をどう捉え、何を得たかを正直に伝える姿勢です。

ここでは、留年経験をプラスに変えるための5つの視点を紹介します。

  1. 留年理由はポジティブに説明できるよう準備しておく
  2. 履歴書・エントリーシートには誠実に事実を記載する
  3. 学業や研究への取り組みを具体的にアピールする
  4. 留年中に得たスキルや成果を明確に伝える
  5. 模擬面接や面接練習で回答内容をブラッシュアップする

①留年理由はポジティブに説明できるよう準備しておく

面接などで留年の理由を聞かれた際には、ネガティブな印象を与えない工夫が求められます。

ただ単に「単位を落とした」と伝えるのではなく、「卒業研究に力を入れた結果、時間がかかってしまった」「専門分野を深く掘り下げるため、履修を再調整した」といった形で、前向きな目的があったことを伝えましょう。

反省だけでなく、そこから得た学びや成長にも触れると、主体的な行動として評価されやすくなります。想定問答を準備しておくことが、自信を持って説明するカギになるでしょう。

②履歴書・エントリーシートには誠実に事実を記載する

履歴書やエントリーシートの記載内容に嘘やごまかしがあると、企業からの信頼を失うリスクがあります。卒業予定時期や在学年数、学業の進捗状況については正直に記載してください。

そのうえで、「なぜ留年したのか」「その時間をどのように過ごしたのか」といった点について前向きに書くことで、マイナス印象を最小限に抑えることができます。

真摯な姿勢で臨むことが、書類選考を突破するための第一歩です。

③学業や研究への取り組みを具体的にアピールする

留年中にどのように学業へ取り組んだかを、具体的な活動内容とともに伝えることが効果的です。

「卒業論文で〇〇というテーマを追求し、独自に文献調査やデータ分析を行った」「ゼミでは〇〇の研究を通じてプレゼン能力を高めた」といった形で説明すると、学びへの真剣さが伝わります。

成果がある場合は数字や具体例を交えて話すと、説得力がさらに高まるでしょう。実直に努力したことを、丁寧に表現する姿勢が評価されるポイントです。

④留年中に得たスキルや成果を明確に伝える

留年中に取り組んだ自己成長につながる活動を積極的に伝えることが大切です。

例えば、長期インターンやアルバイトでの実務経験、資格取得やオンライン学習、ボランティア活動など、幅広い取り組みがアピール材料になります。

単なる空白期間ではなく、「この期間を使って、自分の強みを伸ばした」と説明できれば、企業にポジティブな印象を与えられるでしょう。行動に根拠を持たせ、結果とともに話すことを意識してください。

⑤模擬面接や面接練習で回答内容をブラッシュアップする

どれだけ内容が充実していても、伝え方次第で印象は大きく変わります。そのため、模擬面接や面接練習を活用して、話し方や回答の順序、言葉の選び方を磨いておくことが重要です。

大学のキャリア支援センターのほか、就活エージェントや友人などに協力してもらい、フィードバックを得ながらブラッシュアップしましょう。

自分では気づきにくい改善点を知ることで、より自信を持って面接に臨めるようになります。経験を積むことが、落ち着いた受け答えにつながるでしょう。

留年と内定・就職に関するよくある質問

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留年後の就活では、不安や疑問を抱える学生も多いでしょう。正しい知識を持っておくことで、後悔のない選択につながります。ここでは、特によくある4つの質問についてわかりやすく解説しましょう。

  1. 留年を隠して入社するのはバレる?
  2. 内定取り消しになったら履歴に傷はつく?
  3. 留年と就職浪人、どちらが印象が良い?
  4. 留年が複数回ある場合はどうすべき?

①留年を隠して入社するのはバレる?

留年を企業に伝えずに就職するのは、リスクが高くおすすめできません。企業は内定後に卒業証明書や成績証明書の提出を求めるケースがほとんどで、在学年数や卒業時期がそこで明らかになります。

仮に入社後に虚偽の申告が発覚すれば、内定取り消しや懲戒処分の対象になることもあるでしょう。たとえ悪気がなかったとしても、信頼を大きく損なう結果につながりかねません。

誠実な対応を心がけることで、企業側もその真摯な姿勢を評価してくれる可能性が高まるでしょう。

②内定取り消しになったら履歴に傷はつく?

内定が取り消された場合でも、それ自体が履歴書に明記されるわけではありません。そのため、基本的には経歴として問題視されることはないでしょう

ただし、その後の就職活動で空白期間について質問される可能性はあるため、取り消しに至った経緯やその期間をどのように過ごしたかを前向きに説明できるよう準備しておくことが大切です。

「留年を機にスキル習得に時間を充てた」「反省し、〇〇の勉強に取り組んだ」など、行動と成長が感じられる説明ができると信頼につながります。

③留年と就職浪人、どちらが印象が良い?

留年と就職浪人のどちらが良いかは一概には言えず、選考官の見方によって評価が分かれる部分です。

留年は大学に在籍している間に就活を再開するケースが多く、学業と両立して努力している点をアピールしやすいでしょう。

一方で、就職浪人は社会に出る準備期間として自由度が高い分、その時間をどのように使ったかが厳しく見られます。

重要なのは、「その期間に何をし、どう成長したか」を明確に言語化できるかどうかです。

④留年が複数回ある場合はどうすべき?

複数回の留年がある場合、就活に不利になるのではと心配する方も多いですが、大切なのは正直に伝えることです。

その理由が体調不良や家庭の事情、学業の方向転換などであれば、素直に説明することで理解を得られる可能性があります。

さらに重要なのは、そこから何を学び、自分がどう変化したかを具体的に語れることです。失敗やつまずきを経験として活かす力が、かえって評価につながることもあるでしょう。

内定辞退と留年対応に必要な心構えとは

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留年が決まった場合でも、誠実な対応をすれば信頼を失わずに就活を進めることができます。まず、企業への報告は早めに行いましょう。

内定取り消しの可能性はあるものの、企業の方針や条件次第では継続の余地もあります。万が一辞退となった場合は、丁寧なお詫びメールで感謝と謝意を伝えることが大切です。

書き方のマナーや例文を参考に、誤解のない連絡を心がけてください。また、再スタートを切る際は、自己分析や企業研究を見直し、留年中の経験を武器にすることが内定獲得のカギになります。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。