私服で面接に臨む際の靴の選び方を徹底解説|おすすめと避けたい靴の特徴
この記事では、就活の面接で服装指定がない場合や私服を指定された際の靴の選び方を解説しています。
面接は第一印象が大切で、清潔感・歩きやすさ・TPOが好印象を獲得するコツです。実際に面接に私服で臨む際に選ぶべき靴の特徴や避けるべきNG例を男女別に紹介しているので、面接を控えた方は必見の内容になっています。
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記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
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吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
詳しく見る面接で私服指定されたらまず知っておくべき靴の基本

私服指定の面接に戸惑う就活生は少なくありません。大切なのは、どんな基準で靴を選ぶべきかを知ること。私服だからといって、自由すぎる服装はNGです。
ここでは、私服面接にふさわしい靴の選び方を3つのポイントに絞って紹介します。
まず、靴も「オフィスカジュアル」を意識しましょう。普段着のようなラフな靴ではなく、革靴やローファーなど落ち着いたデザインが好まれます。
自由度が高い分、TPOを意識した選択が求められています。適切な靴選びは、あなたの常識力や気配りを自然に伝えてくれるはずです。
次に、靴の種類よりも重要なのが、清潔感。どれだけ高価な靴を履いていても、汚れや傷が目立つと印象は一気に下がってしまいます。
反対に、シンプルでも手入れが行き届いている靴は好印象につながります。特に私服面接では、服装全体に個人のセンスが表れやすいため、足元の清潔感がより際立つでしょう。
最後に、色は黒や茶、ネイビーなどの落ち着いたものを選ぶと、服装とも合わせやすく無難です。また、素材も大切で、光沢の強いエナメルや派手な柄の布素材は避けたほうがよいでしょう。
本革や合成皮革のように、ビジネス感のある素材が安心です。派手さよりも「まとまり」と「品のよさ」が重視される場面なので、自分の個性を出すより、場にふさわしいかどうかを軸に判断してください。
靴は小さなポイントに見えますが、気配りや常識力を伝える重要な要素です。私服指定の面接でも、足元まで気を配ることが成功への第一歩となるでしょう。
私服指定の面接では「自由度が高いからこそ失敗しやすい」という落とし穴があります。靴は普段あまり意識されにくい部分ですが、足元まで気が回っているかどうかも「準備力」のアピールのために重要ですよ。
新品でなくても構いませんが、磨かれていて手入れが行き届いているだけでも清潔感は十分伝わります。直前に布で軽く拭くだけでも見栄えは違うので、仕上げのひと手間を忘れないようにしましょう。
面接で企業が私服を指定する理由とは?

私服指定の面接に不安を感じる就活生は多いかもしれません。しかし、企業側がそのような形式を選ぶのには、明確な意図があります。
スーツでは見えにくい「人柄」や「考え方」を知るために、あえて私服を求めていることもあるでしょう。ここでは、企業が私服指定をする理由について、代表的な3つの視点から解説します。
- 学生の個性や判断力を見極めるため
- TPOに合った服装ができるかを評価するため
- リラックスして面接に臨んでほしいため
① 学生の個性や判断力を見極めるため
企業が私服を指定する大きな理由のひとつは、その人の価値観や考え方を見たいからです。スーツではみな似たような印象になってしまい、個性がわかりにくくなります。
私服であれば、どんな服装を選ぶかによって「この場にどうふるまうか」という判断力が自然と伝わることもあると考えられています。
派手な服がNGというよりも、面接という場を想定し、落ち着いた私服を選べるかどうかが見られているのです。服装は単なる装いではなく、思考や配慮を示す表現手段といえるでしょう。
② TPOに合った服装ができるかを評価するため
社会人になると、状況に応じた服装やふるまいが求められる場面が増えていきます。私服指定の面接では、その場に合った選択ができるかが評価されています。
「自由」とは、なんでもOKという意味ではありません。極端にカジュアルなTシャツやスニーカーは、面接にはふさわしくないと判断される可能性があるでしょう。
一方で、落ち着いた色味や清潔感のある装いを選べば、常識のある判断ができる人という印象を与えることができます。こうしたTPO感覚は、社会に出たあとも重要な素養です。
③ リラックスして面接に臨んでほしいため
私服指定には、応募者に緊張しすぎず自然体で話してもらいたいという目的もあります。スーツだと構えてしまい、素の自分を出しづらくなる人も少なくありません。
私服なら、いつもに近い気持ちで面接に臨むことができ、会話もスムーズに進みやすくなります。特にベンチャー企業や柔軟な社風を持つ会社では、形式ばらないコミュニケーションを重視する傾向があるでしょう。
だからこそ、私服でリラックスした雰囲気をつくることが、応募者の魅力を引き出すために効果的と考えられているのです。
私服の面接で履く靴を選ぶポイント

私服指定の面接では、服装全体のバランスだけでなく靴選びも重要です。足元は意外と見られており、靴の印象ひとつで評価が変わることもあります。
ここでは、面接に適した靴を選ぶための基本的なポイントを5つに分けて紹介しています。
- シンプルなデザインのものを選ぶ
- 色は黒・茶・ネイビーなど落ち着いたものを選ぶ
- 素材は本革または合成皮革を選ぶ
- 実際に試着してサイズとフィット感を確認する
- 歩きやすさ・音の出にくさもチェックする
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
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① シンプルなデザインのものを選ぶ
面接にふさわしい靴は、装飾が少なくすっきりとした印象のデザインです。個性を出したい気持ちもわかりますが、奇抜な形や派手な装飾はビジネスの場に合いません。
無地でベーシックなデザインを選ぶことで、服装全体にもなじみやすくなりますし、清潔感も伝わります。目立つことよりも、場をわきまえた選択ができているかを見られていると考えておきましょう。
シンプルなデザインの靴は「無難さ」ではなく「信頼感」につながります。面接官は服装の細部からも社会人としての適応力を見ているので、目立たせるよりも基本を押さえた方が安心ですよ。
私たちもよく見かけるのが、革靴に見えて実はカジュアルすぎるシューズを履いているケース。第一印象で不安を与えないためには、余計な装飾を避けたシンプルさを選べると安心です。
② 色は黒・茶・ネイビーなど落ち着いたものを選ぶ
靴の色は、落ち着いた印象を与える黒や濃い茶、ネイビーなどが無難です。これらの色は私服にも合わせやすく、主張しすぎないため、相手に安心感を与えやすくなります。
一方で、赤や白、柄物など目立つ色の靴は面接の場では避けたほうがよいでしょう。靴だけ浮いてしまわないよう、服装全体との調和を意識して選んでください。
黒や茶、ネイビーといった落ち着いた色は、服装全体のバランスを整えるうえで最も安心感があります。特に黒はビジネスシーンで定番なので、迷ったら黒のシューズを選んでおくと安心です。
また、服装のトーンと靴の色味が自然に馴染んでいると「清潔感」「誠実さ」が伝わりやすいですよ。靴単体ではなく全身コーディネートの一部として選ぶ意識を持つのが大切です。
③ 素材は本革または合成皮革を選ぶ
靴の素材は、見た目の印象にも直結します。布素材の靴はカジュアルに見えやすく、面接には不向きです。
それに対して、本革や合成皮革であればきちんとした印象を与えられますし、手入れもしやすいでしょう。また、少しの汚れでも目立ちやすいため、事前に磨いておくことも忘れないでください。
④ 実際に試着してサイズとフィット感を確認する
見た目が良くても、サイズが合わない靴では台無しです。歩きにくかったり、靴擦れを起こしてしまったりすると、面接中の姿勢や印象にも悪影響が出てしまいます。
購入前には必ず試着し、かかとやつま先に違和感がないかを確認してください。また、当日着用する靴下を履いたうえで試すと、より正確にフィット感を確かめられます。
靴は一度履いただけでは分からない部分もあります。特に革靴は新品のときに硬く感じても、数回履くことで足に馴染んでいくため、最初に「違和感が強すぎないか」を見極めることが大切です。
また、靴が合わずに歩き方が不自然になってしまうのを避けるため、面接直前に新しい靴をおろすのは避けましょう。午後など足が少しむくみやすい時間帯にも確認すると、より実際に近い状態で判断できますよ。
⑤ 歩きやすさ・音の出にくさもチェックする
靴選びで見落とされがちなのが、歩きやすさや足音です。特にヒールのある靴は、静かな会場では足音が響いてしまうこともあります。
歩いたときにコツコツ音がしないか、違和感がないかを事前に確認しましょう。面接会場では静かな環境であることが多いため、足音が目立たない靴のほうが安心です。
自分の歩き方にも合っているかを意識して選んでください。
就活で履く靴の価格はどれくらい?

就活用の靴を選ぶとき、「いくらくらいのものを買えばいいのか」と迷う方は多いでしょう。高すぎても予算が気になりますし、安すぎると安っぽく見えないか不安になります。
ここでは、就活生が面接で安心して使える靴の価格の目安を紹介しましょう。
就活用の靴は、8,000円から15,000円程度が標準的な価格帯といえます。この範囲の靴であれば、見た目に安っぽさがなく、素材や縫製もしっかりしているため、履き心地や耐久性にも期待できるでしょう。
特に私服指定の面接では服装全体がカジュアルになりがちなため、靴の品質が印象に与える影響は大きくなりがちです。
一方で、5,000円以下の靴でも丁寧に手入れすれば使えないわけではありません。ただし、安価な靴は素材感や仕立てが粗く見える場合があるため、慎重に選んでください。
大切なのは価格そのものよりも、靴に清潔感があり、面接という場にふさわしいかどうかです。予算の範囲内で、見た目と機能のバランスが取れた靴を選びましょう。
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【男性就活生向け】私服面接でおすすめの靴

私服指定の面接では「どんな靴を選べばよいのか」がわからず悩む男性就活生が多いものです。スーツと違い、オフィスカジュアルに合った靴を選ぶ必要があるため、清潔感やTPOへの配慮が求められます。
ここでは、私服面接に適したおすすめの靴を4種類紹介しています。
- プレーントゥの革靴
- ローファー
- チャッカブーツ
- レザースニーカー
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。
ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。
① プレーントゥの革靴
プレーントゥは、つま先に装飾がないシンプルなデザインの革靴です。私服スタイルにも自然になじみやすく、落ち着いた印象を与えることができます。
外羽根タイプは少しカジュアルな雰囲気があり、ジャケットやスラックスと好相性です。ただし、光沢が強すぎる素材や先のとがった形は浮いて見える場合があるため注意が必要でしょう。
黒や濃い茶色などベーシックな色を選ぶと、全体の印象もまとまりやすく安心です。
② ローファー
ローファーは、ひもがなくスリッポン型で脱ぎ履きしやすいのが特徴です。ビジネスカジュアルとの相性が良く、足元に軽さと清潔感を加えることができます。
ビットローファーやコインローファーのように、装飾の少ないタイプを選べば、きちんとした印象も演出しやすいでしょう。
反対に、光沢が強い素材や派手な金具がついたデザインは避けてください。色は落ち着いた黒かダークブラウンが無難です。
③ チャッカブーツ
チャッカブーツは、くるぶし丈の革素材のブーツで、秋冬の私服面接にぴったりの靴です。2〜3つの穴があるシンプルなデザインであれば、面接でも違和感なく使えます。
防寒性がありつつ、見た目もカジュアルすぎず品のある印象を与えられるのが魅力です。ただし、厚底すぎるものや装飾が多いデザインは避けたほうがよいでしょう。
全体として、落ち着いた印象を意識してください。
④ レザースニーカー
スニーカーを選ぶ場合は、革製で装飾の少ないものが面接にふさわしいです。一般的なスポーツスニーカーとは異なり、レザースニーカーはきちんとした印象を持たせることができます。
黒やネイビーなど目立たない色を選び、ロゴが小さいものを選ぶとより無難です。
ただし、企業によってはスニーカー自体がカジュアルすぎると判断される場合もあるため、事前に業界や企業の雰囲気を調べておくと安心でしょう。
【女性就活生向け】私服面接でおすすめの靴

私服指定の面接では、足元の印象も評価に影響します。女性の場合は選べる靴の種類が多いため、どれが適切か迷いやすいでしょう。
ここでは、私服に合わせやすく面接でも好印象を与えられる靴を、4タイプに分けて紹介します。
- 低めのヒールパンプス
- ローファーやバレエシューズ
- ヒールが高すぎない靴
- 装飾が少ない、シンプルなデザインの靴
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。
ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。
① 低めのヒールパンプス
面接では、高さ5cm前後の低めのヒールパンプスが安心です。ヒールが少しあることで程よいきちんと感が出ますし、歩きやすさも確保できます。
逆に、高すぎるヒールは姿勢や歩き方が不自然になりやすく、印象が悪くなる可能性もあるでしょう。色は黒やネイビーなど落ち着いたもの、素材は光沢を抑えたタイプがおすすめです。
低めのヒールは見た目のきちんと感に加え、歩き方が自然に見えるのがメリットです。私たちも入室時の立ち姿や歩き方をよく見ていますが、自然な振る舞いも第一印象に影響するポイントですよ。
また、素材や色の選び方で「落ち着いた雰囲気」を出せるかも重要です。派手さよりも清潔感が伝わる靴は好印象ですし、長時間の面接や移動を考えると履き慣れたパンプスを選ぶのがベストですね。
② ローファーやバレエシューズ
パンプスに抵抗がある方には、ローファーやバレエシューズも選択肢に入ります。ローファーはビジネスカジュアルの定番で、履きやすく落ち着いた雰囲気が出せます。
バレエシューズはやわらかい印象を演出したいときに向いていますが、カジュアルに寄りすぎないよう、色味や素材選びに注意してください。
③ ヒールが高すぎない靴
見た目をよく見せたくて、ヒールの高い靴を選びたくなることもありますが、歩きにくさや疲れが目立つ原因になるかもしれません。特に面接では、歩く動作や姿勢も評価の対象です。
無理にヒールを高くするのではなく、自然に歩ける高さを選んでください。履き慣れた靴を使うのも良い選択です。
④ 装飾が少ない、シンプルなデザインの靴
リボンや金具など装飾の多い靴は、面接の場では控えたほうが無難です。派手なデザインはカジュアルに見えやすく、服装とのバランスを取るのも難しくなります。
できるだけ装飾を抑えた、すっきりとしたデザインの靴を選んでください。シンプルな靴は清潔感があり、TPOを意識した印象を与えられるでしょう。
特にリボンや金具などのデザインは光を反射しやすく、目線をそらす要因にもなります。私たちも足元はよく見ていますが、足元が落ち着いていると自然と全体の印象が整って見えるものです。
また、装飾が少ない靴は季節や服装との相性を問わず合わせやすいのも利点ですよ。シンプルにまとめることは安心感や信頼感にもつながるので、選ぶ際の大事な基準にしてほしいですね。
私服の面接でNGな靴の特徴

私服指定の面接では服装の自由度が高いため、靴の選び方に迷う方も多いでしょう。好印象を与えるには、見た目だけでなくTPOに配慮した選択が必要です。
ここでは、面接にふさわしくないNGな靴の特徴を5つに分けて紹介します。
- サンダルやミュールなどつま先が開いた靴
- 派手な色や奇抜なデザインの靴
- 厚底・ピンヒールなど歩きづらい靴
- ボロボロで使用感が強い靴
- TPOを無視したカジュアルすぎる靴
① サンダルやミュールなどつま先が開いた靴
サンダルやミュールなど、足の指先や甲が大きく露出する靴は、たとえ清潔に見えても面接にはふさわしくありません。肌の露出が多い靴は、ビジネスシーンではカジュアルすぎる印象を与えてしまいます。
とくに就職活動の面接では、第一印象が非常に重要です。つま先が隠れるデザインで、きちんと感のある靴を選ぶようにしましょう。見た目の抜け感より、場に合った控えめな服装が評価されます。
サンダルやミュールは、本人の印象以前に「社会人としての場にふさわしいかどうか」を判断されやすい靴です。場に対して「気を抜きすぎているのでは」と感じさせる原因にもなってしまいます。
また、つま先が開いた靴だと歩き方や座ったときにラフに見えやすく、好印象は残しにくいです。緊張する場だからこそ、余計な不安要素を取り除く意味でも、きちんと隠れる靴を選びましょう。
② 派手な色や奇抜なデザインの靴
赤や黄などの原色系や、装飾が目立つ靴は、個性が強すぎると判断されがちです。
面接は自分を表現する場ではありますが、同時に企業側が「社会人としての常識があるか」「場に応じた服装ができるか」をチェックしている機会でもあります。
服装自由でもビジネスの場であることは変わらず、色やデザインの選び方ひとつで印象は大きく変わってしまうことも。落ち着いた色味でシンプルな靴のほうが安心感があり、好印象につながりやすいでしょう。
派手な色や奇抜なデザインの靴は、意図せず「自己主張が強い」という印象を残してしまいます。靴が極端に目立つとそこに視線を集めてしまうので、話の内容が入ってきづらいこともあるんです。
そのため、靴が無難であること自体が安心材料になります。服装自由の場面でも「常識的な選択ができる人」と判断されるのは大きな加点要素。落ち着いた靴を選んで損をすることはありません。
③ 厚底・ピンヒールなど歩きづらい靴
厚底や高すぎるピンヒールなど、見た目がスタイリッシュな靴であっても、歩きにくさが目立つ場合は避けたほうが無難です。
面接では受付から入室、退出まで自然な立ち居振る舞いが求められますが、歩きにくい靴は姿勢や歩行に悪影響を与えかねません。
さらに、ヒール音が響きすぎる靴は静かな面接会場で目立ちやすく、悪印象につながる可能性もあります。動きやすく、音が出にくい、実用的で安定感のある靴を意識して選んでください。
④ ボロボロで使用感が強い靴
どんなに履き慣れている靴であっても、使用感が強くボロボロになっているものは避けたほうがよいでしょう。くたびれた靴は「細かい部分まで気を配れない人」という印象を与えてしまいます。
特にソールの擦り減り、履きジワ、色あせや汚れは目に付きやすく、全体の清潔感にも影響するでしょう。
普段使っている靴を履く場合でも、面接の前にはしっかり磨いたり、靴紐を交換したりして、見た目の印象を整えてから臨んでください。
⑤ TPOを無視したカジュアルすぎる靴
スポーティーなスニーカーやキャンバス地のシューズなど、普段使いには便利でも、ビジネスの場である面接には不向きな靴もあります。私服指定といえども、選考の場であることに変わりはありません。
TPOにそぐわない靴を履いていれば、社会常識が欠けていると見なされてしまうおそれがあります。
私服だからと油断せず、就活という目的を忘れずに、場に合った落ち着いた印象を持たせる靴を意識して選びましょう。
私服面接で服装に合う靴下・ストッキングとは?

靴に注目が集まりがちですが、靴下やストッキングの選び方も私服面接では重要です。座ったときや歩く際に見える足元が、印象に影響することがあるかもしれません。
ここでは、服装と調和しやすい靴下やストッキングの選び方を紹介します。
- 服装に合わせた落ち着いた色を選ぶ
- 柄物やキャラ付きの靴下は避ける
- 靴下の長さは座ったときに肌が見えないものを選ぶ
- ストッキングの色はナチュラル系で統一感を出す
- パンプスにはインナーソックスを活用する
① 服装に合わせた落ち着いた色を選ぶ
足元に合わせる靴下やストッキングの色は、コーディネート全体と統一感のある落ち着いた色を選ぶことが大切です。
黒・ネイビー・グレー・ベージュといった控えめな色味は、フォーマルな印象を与えやすく、私服面接にもなじみます。
明るすぎる色や、蛍光色など派手な色味は浮いてしまいがちなので、できるだけ避けましょう。あくまで「自然に溶け込む色合い」が理想です。
靴下やストッキングの色は「服装と違和感なくなじむこと」が大事です。例えばパンツスタイルで座ったときに裾から靴下が見える場面がありますが、ここで明るい色だと一気にカジュアル感が出てしまいます。
靴下の場合は黒・ネイビー・グレーなどが王道ですが、ストッキングの場合は肌色に近いベージュを選びましょう。第一印象を崩さないためにも、落ち着いた色合いで統一することを意識してくださいね。
② 柄物やキャラ付きの靴下は避ける
どれほど気に入っているデザインでも、目立つ柄やキャラクターの入った靴下は面接には不向きです。
たとえパンツやスカートの下に隠れていたとしても、ふとした瞬間に見えてしまうと、幼稚・不真面目といった誤解を招く可能性があります。
就職活動においては、そうした細かな点も評価に影響するため、基本は無地か、柄があっても非常に控えめなものを選ぶのが安全です。
③ 靴下の長さは座ったときに肌が見えないものを選ぶ
男性は特に、面接中に座ったときズボンの裾が上がり、すねや足首が露出してしまうことがあります。こうした肌の露出は、面接というフォーマルな場にはふさわしくない印象を与えかねません。
靴下の長さは、ふくらはぎをしっかり覆う程度のロング丈を選ぶと安心です。服装や靴と色味をそろえれば、全体に統一感が生まれ、より洗練された印象になります。
④ ストッキングの色はナチュラル系で統一感を出す
女性の場合、面接時にはストッキングを着用するのが基本とされています。とくに私服スタイルではスカートやパンプスと合わせることが多いため、足元の印象を左右しやすいアイテムです。
色は肌になじむベージュ系やナチュラルカラーが無難で、清潔感と品のよさを演出できます。黒のストッキングはファッション性が強く、やや重たく見えるため、面接では避けたほうがよいでしょう。
⑤ パンプスにはインナーソックスを活用する
パンプスを素足で履くのは、見た目にも衛生面でもマイナスです。とくに夏場は汗や蒸れが気になり、靴の中が不快になることもあります。そうしたときに役立つのがインナーソックスです。
インナーソックスは足の形にフィットしやすく、靴の中でズレにくいため快適ですし、外から見えにくい工夫もされています。
靴を清潔に保てるだけでなく、足の負担を軽減するという意味でも、ぜひ活用してみてください。
面接前にチェック!靴のお手入れ方法

面接時に履く靴は、見た目の印象を大きく左右します。どれだけ服装が整っていても、靴が汚れていたりくたびれていたりすると、全体の印象が台無しになってしまうでしょう。
好印象を与えるためには、普段からの丁寧な手入れが欠かせません。
- 面接前日に軽く磨いておく
- 革靴には専用クリームでケアをする
- 通気性を保つために使用後は陰干しする
- 月に1〜2回の定期的なメンテナンスをする
- インソールや靴紐の交換も忘れず行う
① 面接前日に軽く磨いておく
面接当日に靴が汚れていたら、それだけで印象が悪くなってしまいます。だからといって、直前に慌てて磨くのは非効率です。
前日のうちに、やわらかい布で靴の表面を軽く拭いておくと、表面のホコリや汚れを落とせます。
ピカピカに磨く必要はありませんが、手をかけていることが伝わるように、最低限の手入れは済ませておくと安心です。靴のトゥ(つま先)部分は特に目立つため、重点的にチェックしましょう。
② 革靴には専用クリームでケアをする
革靴は見た目の印象が良く、就活にも適していますが、適切なメンテナンスが必要です。乾燥したまま放置すると革が硬くなり、ひび割れの原因になります。
市販の革靴用クリームを使って保湿すれば、ツヤが出て見栄えがよくなるだけでなく、素材の劣化を防ぐことができるためおすすめ。
クリームは全体に薄く塗り、数分置いてからやわらかい布で拭き取るのが基本です。使った後はしっかりキャップを閉めて保管してください。
③ 通気性を保つために使用後は陰干しする
靴の中は思っている以上に湿気がこもりやすく、汗を吸収したままの状態で放置するとカビやニオイが発生するおそれがあります。
使用後は必ず靴の中を空気にさらし、風通しのよい場所で陰干しする習慣をつけましょう。日光に当てすぎると革や素材が傷むため、直射日光は避けるのがポイントです。
シューキーパーを使えば、形崩れも防げて一石二鳥でしょう。気になるときは、除湿剤の併用も効果的です。
④ 月に1〜2回の定期的なメンテナンスをする
靴は日常的に使用するため、汚れやすい反面、少しの変化には気づきにくいものです。定期的なケアのタイミングを意識することで、靴を長くきれいに保つことができます。
具体的には、月に1~2回ほど、靴底の減り具合や目立たない汚れをチェックし、必要に応じてクリームやブラシで丁寧に手入れしてください。
特に革靴は表面の乾燥にも注意が必要なので、保湿と艶出しを欠かさないようにしましょう。
⑤ インソールや靴紐の交換も忘れず行う
見落としがちなのが、靴の内側や細かなパーツの劣化です。中敷き(インソール)がへたっていると履き心地が悪くなるうえ、靴の中が不衛生になりやすく、ニオイの原因にもなります。
また、靴紐がよれていたりほつれていたりすると、意外と目に留まりやすく、だらしない印象を与えかねません。
靴全体の見た目を整えるためにも、消耗パーツの状態も定期的に見直し、必要に応じて交換するように心がけてください。
私服面接での靴に関するよくある質問

私服指定の面接では、服装だけでなく靴に関してもさまざまな疑問が生まれやすいものです。
特に、「普段の靴を使っていいのか」「ブランドや天候への対応はどうすべきか」といった不安は、面接当日の自信にも関わります。
ここでは、就活生がよく感じる4つの疑問について、わかりやすく解説します。
- リクルートスーツ用の靴を私服面接でも使っていい?
- 就活に適した靴のブランドは?
- 面接用の靴は買い直すべき?
- 雨の日の私服面接ではどんな靴を選ぶべき?
① リクルートスーツ用の靴を私服面接でも使っていい?
黒の革靴で、装飾が少ないリクルート用の靴であれば、私服面接でも基本的に問題ありません。特にプレーントゥやストレートチップのような定番デザインなら、ジャケットやスラックスともなじみます。
ただし、光沢が強すぎるものや硬すぎる印象の靴は、私服と合わせた際に浮いて見えることがあるでしょう。靴だけが悪目立ちしないよう、全体のコーディネートとのバランスを意識して選んでください。
リクルート用の黒革靴は確かに無難ですが、「清潔感が保たれているか」が重要なポイントです。靴の形や種類よりも、汚れやかかとのすり減りがないかをチェックしておきましょう。
また、私服に合わせる場合は全体の印象が自然にまとまるかが肝心です。靴だけが「フォーマルすぎる浮き方」をしないよう、ジャケットやパンツの色味・素材感との調和を意識してくださいね。
② 就活に適した靴のブランドは?
高価なブランドである必要はありませんが、清潔感やきちんと感のある靴を選びたいところ。たとえば「リーガル」「スコッチグレイン」などのビジネス向けブランドは、就活用としても評価が高いです。
手頃な価格帯では、ABCマートやイオンなどで販売されているシンプルな革靴も十分活用できます。大切なのは、高級感ではなく好印象を与えるかどうかです。
③ 面接用の靴は買い直すべき?
現在持っている靴が、傷んでいたり汚れていたりするなら、買い替えを検討するのがよいでしょう。とはいえ、新しい靴を購入する場合も、事前に何度か履いて足に慣らしておくことが重要です。
新品のままだと靴擦れを起こすおそれがあり、面接当日に集中できなくなるリスクがあります。快適に歩けるかどうかも大切な基準です。
靴を買い直すべきか悩むときは、見た目の清潔感に加えて「足に合っているか」を基準にするのが大事です。面接は緊張で普段以上に歩きづらく感じることもあるので、履き慣れた靴が安心ですよ。
実際に、「足が痛くて集中できなかった」という学生もいます。本番に集中するためにも、履き心地は想像以上に大切なポイント。新品ではなくても手入れされていれば十分好印象につながります。
④ 雨の日の私服面接ではどんな靴を選ぶべき?
雨の日は足元のコンディションが悪くなりやすいため、靴選びに一層注意が必要です。防水加工が施された革靴や合成皮革のローファーなど、水に強く滑りにくい素材の靴が安心でしょう。
また、雨による汚れが目立たない濃い色を選ぶのも有効です。さらに、替えの靴下や靴拭き用のタオルを持っておくと、万が一の際も慌てずに対応できます。
私服の面接では「靴選び」にも意識を向けよう!

就活の私服面接では、靴の選び方が印象を大きく左右します。オフィスカジュアルを意識した落ち着いた色・素材の靴が基本で、企業側はTPOに合った判断力も見ています。
履き心地や清潔感はもちろん、男性・女性それぞれに合う靴のタイプも意識しましょう。逆に、派手なデザインや使用感の強い靴は避けるべきです。
さらに、靴下やストッキングとの相性も見落とせません。日ごろからの手入れも印象アップのカギとなります。面接私服靴選びで迷ったときは、今回の内容を参考に、自信を持って面接に臨んでください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。