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新卒面接の自己紹介完全ガイド|構成・例文・NG例まで解説

「自己紹介って、何をどこまで話せばいいのかわからない…」

新卒の面接では、最初に自己紹介を求められることが多く、自己紹介は面接の第一印象を左右する大切な場面です。しかし、「自己PRとの違いは?」「学生時代の話はどこまで入れるべき?」と悩む就活生も少なくありません。

そこで本記事では、自己紹介の基本構成から好印象を与えるポイント、避けたいNG例まで、例文つきでわかりやすく紹介します。ぜひ参考にして、面接官に好印象を与える自己紹介を準備しましょう。

 

人事担当役員 小林

記事の監修者

人事担当役員 小林

1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。

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吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

新卒面接における自己紹介の目的

新卒の面接で「まずは自己紹介をお願いします」と言われるのには、しっかりとした理由があります。ここでは、面接官が最初に自己紹介を求める意図を解説しています。

目的を理解することで、ただ形式的に話すだけの自己紹介から、印象に残る自己紹介へとレベルアップできるでしょう。

  1. 応募者の人柄や第一印象を把握するため
  2. コミュニケーション能力を確認するため
  3. 今後の質問の参考情報を得るため
  4. 応募者の対応力や表現力を見極めるため
  5. アイスブレイクとして場を和ませるため

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

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① 応募者の人柄や第一印象を把握するため

面接の冒頭で行われる自己紹介は、あなたの第一印象を左右する大事な時間です。面接官は内容そのものだけでなく、話すテンポや声のトーン、表情から「どんな人か」を判断しています。

自然な笑顔で落ち着いて話す姿は安心感を与えますが、逆に小声だったり、原稿を読み上げるような話し方は評価を下げかねません。

完璧に話そうと意気込むよりも、自分らしく話せているかが大切です。自己紹介は、自分の印象をコントロールする機会と捉えておきましょう。

② コミュニケーション能力を確認するため

自己紹介を通じて、面接官はただ話すのではなく、相手にどう伝えるかを意識できているかが問われます。

声の大きさや話すスピード、言葉の選び方などが自然かどうかで、印象は大きく変わるでしょう。また、話の順序が整理されていてわかりやすいかも重要なポイントです。

自信があるかないかは、内容よりも伝え方に表れます。聞き手を意識した話し方を意識して練習しておくと、安心して臨めるでしょう。

③ 今後の質問の参考情報を得るため

自己紹介は、面接官にとって面接の流れを作るための情報収集でもあります。あなたがどんなことに取り組んできたのかを把握することで、その後の質問内容を決めやすくなるのです。

たとえば、部活動の話をすれば、「どんな役割だったのか」「何に苦労したか」といった深掘りがしやすくなります。

そのため、自己紹介ではあらかじめ話を広げやすい話題を織り込んでおくと効果的です。会話の流れを意識しながら構成を考えてみてください。

④ 応募者の対応力や表現力を見極めるため

自己紹介の時間には、応募者の臨機応変さも見られています。時間の指定がなかったり、面接形式がオンラインだったりすると、想定とは違う状況になるかもしれません。

そんなときに、落ち着いて対応できるかどうかが評価されるのです。完璧に覚えた内容を話すよりも、その場に合わせた話し方や表情ができているかが大切になります。

緊張しても「伝えたい」という意志があれば、好印象を与えられるでしょう。

⑤ アイスブレイクとして場を和ませるため

面接官の多くは、自己紹介を通じて応募者がリラックスできるよう配慮しています。

堅苦しい質問から始めるよりも、まずはあなた自身の言葉で自由に話してもらうことで、その後の会話もスムーズになるからです。

趣味やちょっとしたエピソードを交えることで、場の空気が和らぎ、面接官もあなたに親近感を持ちやすくなります。構えすぎず、自然な言葉で話すことが、第一印象を良くする一歩です。

自己紹介と自己PRの違いとは?

面接で「自己紹介してください」と言われたとき、自己PRとの違いがわからず戸惑う方は多いです。

ここでは、それぞれの目的を明確にし、伝えるべき内容と話し方のコツを解説します。違いを理解すれば、自信を持って話せるようになるはずです。

  1. 自己紹介は基本情報と人柄を伝えるもの
  2. 自己PRは能力や強みをアピールするもの
  3. 混同しないための話し方のポイント

① 自己紹介は基本情報と人柄を伝えるもの

自己紹介は、名前や学校、専攻、趣味などの基本情報を簡潔に伝える場面です。目的は、あなたの人柄を面接官に知ってもらい、場の雰囲気を和らげることにあります。

そのため、堅くなりすぎず、自然な言葉で自分らしく話すことが大切です。

たとえば、「〇〇大学で〇〇を学んでいます。休日は読書や映画鑑賞を楽しんでいます」といったように、等身大の自分を伝えてみてください。

内容に凝るよりも、第一印象として安心感や親しみやすさが伝わることが重要です。

② 自己PRは能力や強みをアピールするもの

自己PRは、あなたの強みやスキルを企業にどう活かせるかを伝える場です。自己紹介が「誰か」を伝えるものなら、自己PRは「何ができるか」に焦点を当てます

「私は計画的に行動する力があります。大学祭の運営リーダーとして、限られた時間の中でタスクを整理し、目標を達成しました」というように、具体的なエピソードを交えると説得力が増すでしょう。

抽象的な表現は避け、行動と結果が明確に伝わる構成を意識してください。

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③ 混同しないための話し方のポイント

自己紹介と自己PRの区別は理解していても、実際に話すと混ざってしまうこともあります。その対策として、話す構成を事前に決めておくと安心です。

自己紹介は「挨拶→学校・専攻→趣味や特技→ひとこと」でまとめ、自己PRは「結論→エピソード→学び→企業でどう活かすか」の順で整理すると分かりやすくなります。

内容を詰め込みすぎず、面接官が聞き取りやすい話し方を意識してください。時間に余裕がないときほど、話の構造が明確だと印象に残ります。

自己紹介で好印象を与える話し方のコツ

自己紹介は、何を話すかよりも「どう話すか」で印象が決まります。

ここでは、面接官に好印象を与えるために意識したい話し方のポイントを紹介しましょう。

  1. 自己紹介は1分以内にまとめる
  2. 原稿を丸暗記せず話す
  3. 明るくハキハキと話す
  4. 話すときの姿勢や目線にも気を配る
  5. 企業の求める人物像に合う内容にする

①自己紹介は1分以内にまとめる

自己紹介の長さは、おおよそ1分を目安にすると良いでしょう。長く話しすぎると要点がぼやけ、相手の印象にも残りづらくなります。

伝える内容は、学校・専攻・経験・締めの一言といったシンプルな構成で十分です。情報を詰め込みすぎず、伝えたいことを1つか2つに絞って話すと、伝わりやすくなります。

あらかじめ時間を計って練習しておくと安心です。

自己紹介を1分以内にまとめられると内容の密度が高まり、より伝わりやすくなります。限られた時間で印象に残る自己紹介ができるかどうかが、選考を左右するポイントになるんです。

私たちも面接では、話しの構成力や情報の取捨選択力を見ています。時間を測って練習するだけでなく、第三者に聞いてもらって「聞きやすいか」を確認するのもおすすめですよ。

②原稿を丸暗記せず話す

原稿を丸暗記してしまうと、棒読みになったり言葉に詰まってしまったりしやすくなります。

自然に聞こえる話し方を目指すには、話の流れだけを押さえて、自分の言葉で話すことを意識してください。

少しくらい言い間違えても、内容が伝わっていれば問題ありません。むしろ、自分の考えを自分の言葉で話そうとしている姿勢のほうが、面接官の印象に残りやすいです。

③明るくハキハキと話す

声のトーンや話し方は、あなたの第一印象に大きく影響します。声が小さく自信なさそうに聞こえると、評価が下がってしまうかもしれません。

意識的に明るくハキハキとした口調で話しましょう。語尾をしっかり言い切るだけでも印象は変わります。

緊張していても、口角を軽く上げるだけで声のトーンも自然と明るくなるため、試してみてください。

明るくハキハキとした話し方は、「前向きさ」「素直さ」「コミュニケーション力」など、面接で重視する複数の要素を伝えてくれます。声のトーンひとつで印象は大きく変わるものですよ。

また、語尾をきちんと伝えることで自信に溢れた印象になり、話も締まった雰囲気になります。表情を変えるだけでも雰囲気は変わるので、まずは口角を上げる意識をもちましょう。

④話すときの姿勢や目線にも気を配る

話の内容だけでなく、表情や姿勢も自己紹介の印象を大きく左右します。ずっと下を向いていたり、目線が定まらなかったりすると、自信がないように見えてしまうかもしれません。

面接官の目を軽く見るように意識し、話すときは背筋を伸ばして、自然な表情を心がけてください。緊張していても、姿勢を正すだけで落ち着いて見えることもあります。

目線は、見つめすぎずそらしすぎず、バランスを意識しましょう。過度に見つめられると圧を感じますし、逆に目が合わないと不信に感じます。軽く視線を合わせるくらいがいいですね。

また、緊張していても、背筋が伸びていて自然な笑顔があるだけで、落ち着いた印象を持ちます。話に合わせて頷き、相手の話を受け止める表情を意識すると自然に見えますよ。

⑤企業の求める人物像に合う内容にする

自己紹介では、自分がどんな人かを伝えると同時に、「この会社に合う人材だ」と思ってもらうことも大切です。

そのためには、企業が重視している価値観や求める人物像を事前に調べたうえで、それに合ったエピソードを盛り込むことが効果的でしょう。

たとえば、チームワークを重視する会社なら、チームで努力した経験を話すと共感を得やすくなります。

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新卒面接での自己紹介の基本構成

自己紹介は、ただ順番に話すだけでは印象に残りにくいものです。

ここでは、新卒の就活生が1分程度で好印象を与えるために押さえておきたい、自己紹介の基本的な構成を5つのステップに分けて紹介します。

  1. あいさつ・導入
  2. 氏名・学校・学部の紹介
  3. 趣味・特技・学生時代の経験
  4. 志望企業への意欲や姿勢
  5. 締めくくりの一言

① あいさつ・導入

自己紹介のはじまりは、面接官との最初の接点です。

まずは「はじめまして。本日はよろしくお願いいたします」といった丁寧なあいさつを意識しましょう。

声のトーンや表情も、第一印象に大きく影響します。緊張していても、ゆっくりはっきりと話すことで、誠実な印象を与えられます。

あいさつ・導入は、自己紹介の中でも印象を大きく左右する重要なポイントです。特に声の出し方やアイコンタクトなど、言葉以外の要素が印象形成に大きく影響するんですよね。

緊張するのは当然ですが、姿勢や話すスピードに意識を向けるだけでも落ち着いて見えます。座る前の一礼や話す前の一呼吸など、丁寧なふるまいが良い印象につながりますよ。

② 氏名・学校・学部の紹介

次に、自分の基本情報を簡潔に伝えます。「○○大学○○学部○○学科の△△と申します」といった形が自然でしょう。

話を膨らませすぎず、学校名と専攻を中心にまとめるのがポイントです。

ここが自己紹介のベースになるので、落ち着いて確実に伝えてください。

③ 趣味・特技・学生時代の経験

このパートでは、自身の人柄や個性が感じられる内容を取り入れましょう

たとえば「趣味は読書で、年間50冊ほど読みます」や「飲食店で3年間アルバイトを続けていました」など、具体的なエピソードがあると伝わりやすくなります。

ただし話が長くならないよう、1つか2つに絞ってまとめてください

④ 志望企業への意欲や姿勢

自己紹介の中でも、企業への関心を伝える一言があると好印象です。

志望動機を詳しく話す必要はありませんが、「御社の○○事業に興味があります」など、熱意が伝わるような表現を添えてみてください。

興味や意欲が感じられる内容を盛り込むことで、自分らしさが際立ちます。

企業への関心を表すひとことがあるだけでも、冒頭から志望度の高さをアピールできるので、好印象を残せます。「どの部分に興味を持ったか」が具体的だと、面接官の記憶にも残りやすいですよ。

また、事業内容だけでなく「自分がその環境でどう成長したいか」にも触れると、より主体性が伝わります。短い自己紹介でも、熱意と自分らしさを印象づけるポイントですよ。

⑤ 締めくくりの一言

最後は「本日はどうぞよろしくお願いいたします」などの一言でしっかりと締めましょう。

最初と最後に丁寧なあいさつがあることで、全体にまとまりが出ます

声の大きさや表情、姿勢まで意識できると、誠実で明るい印象を残せるでしょう。

新卒面接の自己紹介例文

面接本番で「では自己紹介をお願いします」と言われたとき、すぐに言葉が出てこないと不安になりますよね。

ここでは、よくあるシチュエーション別に新卒向けの自己紹介例文を紹介します。場面に応じた使い分けができるようになることで、自信を持って自己紹介ができるでしょう。

  1. スタンダードな自己紹介例文
  2. 短時間指定された場合の自己紹介例文
  3. 趣味や特技を活かした自己紹介例文
  4. 学生時代の経験を軸にした自己紹介例文
  5. 企業の求める人物像を意識した自己紹介例文
  6. 深掘り質問に繋げやすい自己紹介例文
  7. アルバイト経験を交えた自己紹介例文
  8. 留学・国際経験を活かした自己紹介例文
  9. オンライン面接向けの自己紹介例文
  10. 理系学生向けの研究内容を含んだ自己紹介例文

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。

① スタンダードな自己紹介例文

ここでは、新卒の面接で最も基本となるスタンダードな自己紹介の例文を紹介します。限られた時間内で自分の人柄や強みがしっかり伝わる内容を目指しましょう。

《例文》

はじめまして、○○大学経済学部4年の山田太郎と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。

私は学生時代、学業とサークル活動の両立に力を入れてきました。特にゼミでは経済政策について研究し、プレゼン発表の機会も多く、論理的に物事を伝える力を培えたと思います。

また、テニスサークルの副代表としてメンバーの調整やイベントの運営も行い、周囲と協力しながら物事を進める大切さを学べました。

これらの経験を通して、チームの中で主体的に行動し、必要に応じて周囲をサポートする柔軟性も身につけられたと感じています。

本日は、貴社について学ぶとともに、自分自身のことを知っていただけるよう努めたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
定番の自己紹介では、学業・課外活動・自分の強みの順で構成するとバランスが良くなります。話す内容は具体的な行動や学びに落とし込みましょう。

スタンダードな自己紹介こそ、その人の本質が表れることがあり、重要なポイントです。一見よくある構成でも、エピソードの具体性や語り口で印象は大きく変わるものなんですよ。

また、自己紹介も「あなたという人物」のアピールになるため、話す順番や表現に個性があると記憶にも残りますよ。自分の言葉で伝えようとする人には、こちらも耳を傾けたくなりますね。

② 短時間指定された場合の自己紹介例文

ここでは、「30秒で自己紹介してください」など、時間に制限がある場合に対応できる短い自己紹介の例文を紹介します。限られた時間でも印象を残せる工夫が必要です。

《例文》

はじめまして、○○大学法学部4年の田中花子と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。

大学ではゼミ活動に力を入れており、憲法の判例分析を通じて物事を多角的に考える力を養いました。

また、カフェでのアルバイトを3年間続けてきたことで、相手の立場に立って行動する大切さを学びました。

これらの経験から、現場で求められる柔軟な対応力と継続力を身につけてきたと自負しています。よろしくお願いいたします。

《解説》
短時間の自己紹介では、要素を欲張らず「大学名+主な経験+強み」に絞るのがポイント。1分以内なら3~4文でまとめる構成が効果的です。

短時間での自己紹介では、「何を削るか」よりも「何を残すか」の視点が重要です。あれこれ盛り込みすぎると焦点がぼやけます。名前や所属だけでなく、短くても印象に残る経験や強みを織り込むと効果的ですよ。

また、話し方のテンポや声のトーンなど、伝え方も意識してみてくださいね。事前に「どの情報を必ず入れるか」を決めて、話す時の姿勢も合わせて練習しておくと、面接本番でも迷いなく話せますよ。

③ 趣味や特技を活かした自己紹介例文

ここでは、趣味や特技を通じて自分らしさや人柄が伝わるように工夫した自己紹介を紹介します。面接官に親しみを持ってもらえる構成がポイントです。

《例文》

はじめまして、○○大学文学部4年の佐藤彩香と申します。本日はよろしくお願いいたします。

私の趣味はイラストを描くことで、小学生の頃から続けてきました。大学では美術部に所属し、学園祭のポスター制作やSNS発信など、チームで作品を作る楽しさを学びました。

また、イラストを通じて人の感情や雰囲気を言葉以外で表現する力も培われたと感じています。

この経験は、相手の気持ちを汲み取りながら行動する姿勢や、細やかな気配りとして活かせると考えております。貴社でも、丁寧で心のこもった対応を心がけていきたいです。

《解説》
趣味や特技は単なる紹介にとどめず、「学んだこと」「仕事でどう活かすか」まで述べると説得力が増します。具体的な活動歴も効果的です。

趣味や特技を話すときは、その経験がどう自分を成長させたかを伝えましょう。また、その経験を通じて得たスキルや姿勢を業務にどう結びつけるかまで言語化できると、他の学生と差別化できますよ。

私たちも、具体的な活動や成果を伴う話には自然と耳を傾けます。単なる「好きなこと」ではなく、そこから得た学びや成長を短く端的に伝えることで、高評価に繋がりますよ。

④ 学生時代の経験を軸にした自己紹介例文

この例文では、学生時代に力を入れた活動を中心に、自分の強みや人柄を自然に伝える構成を意識しています。成果だけでなく、取り組み姿勢を伝えることがカギです。

《例文》

はじめまして、○○大学商学部4年の中村俊介と申します。本日はこのような機会をいただきありがとうございます。

私は大学3年次から地域の商店街と連携したイベント運営に取り組んできました。ゼミ活動の一環として地元活性化をテーマに掲げ、SNSを活用した集客や出店者との交渉を担当。

初めは参加者が集まらず悩むこともありましたが、試行錯誤の末、最終的には目標を上回る来場者を集めることができました。

この経験を通じて、自ら考え行動する力と、周囲と協力して課題を乗り越える力が身についたと感じています。御社でも積極的に課題解決に向き合い、行動力を発揮していきたいと考えております。

《解説》
エピソードは一貫性を持たせ、課題と工夫・学びの流れで構成しましょう。結果よりも「姿勢」や「成長」の表現が面接官の評価ポイントです。

学生時代の経験を軸にした自己紹介で注目しているのは「どんな課題にどう向き合ったか」というプロセスの部分です。試行錯誤した点が含まれていると人柄や価値観が伝わりますね。

また、「再現性」も重要なポイントです。エピソードはただの成功談ではなく、「今後にも活かせる力」として話せていると好印象ですよ。少し俯瞰して自分の行動を言語化するのがおすすめです。

⑤ 企業の求める人物像を意識した自己紹介例文

この例文では、企業の特徴や求める人物像に自分の経験や強みをうまく重ねてアピールすることを意識しています。志望企業の理解を深めた上で書くことが重要です。

《例文》

はじめまして、○○大学経営学部4年の伊藤優衣と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。

私は「主体性」と「協調性」を大切にしながら、学生生活を送ってきました。特にゼミでは地域企業と連携した商品開発に取り組み、チームの意見をまとめる役割を担当。

メンバーとの意見の違いに悩むこともありましたが、相手の考えを尊重しながら自分の意見を伝えることで、互いに納得できる形に導くことができました。

御社が掲げる「チームで成果を出す」という方針に強く共感しており、私自身もその一員として貢献できると感じております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
企業研究を踏まえて「求められる人物像」と「自身の経験」をつなげると説得力が増します。企業の価値観に合った表現を意識しましょう。

企業の掲げる価値観に経験を重ねて話すと、「なぜ当社なのか」「どんな貢献ができるのか」が明確になります。企業の言葉を使うだけでなく、実体験と結びつけて語ることが重要です。

私たちも選考の場では「自身の強みが仕事でどう活かせそうか」を具体的にイメージしているかどうかを見ています。価値観と経験を結びつけた自己紹介ができると、他の学生とも差をつけやすくなりますよ。

⑥ 深掘り質問に繋げやすい自己紹介例文

この例文では、自己紹介の中にあらかじめ企業の関心を引きやすいエピソードを伝えることで、その後の深掘り質問へ自然につなげられる構成を意識しています。会話の流れを生む工夫がポイントです。

《例文》

はじめまして、○○大学社会学部4年の川口真奈と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は大学で地域活性に関する調査研究を行っており、実際に地元商店街と連携したフィールドワークに取り組みました。

その中で、多様な立場の方々と協力してアイデアを形にする難しさとやりがいを実感し、相手の立場に立った行動の大切さを学びました。

御社が展開されている地域共創型プロジェクトに強く惹かれており、学生の立場では得られなかった実務の中での視点や工夫について、ぜひお話を伺いたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
例文では、企業に対する関心を、自分の経験との重なりからアピールしているのがポイント。志望度の高さが説得力をもって伝わるので、好印象に繋がります。事前に企業情報をしっかり調べておくこともカギです。

こういった自己紹介は、会話のリズムを自然に作れるのが強みです。こちらも「もっと詳しく聞きたい」と思えるので、次の質問がスムーズに浮かんできます。また、話が膨らむことで、就活生自身の印象も強く残るんです。

加えて、経験から「学んだこと」を伝えている点も好印象ですね。自分なりの気づきがあると人物像が伝わりやすいだけでなく、私たちも評価の軸を見つけやすくなるので、高評価に繋がりますよ。

⑦ アルバイト経験を交えた自己紹介例文

この例文では、学生時代に継続して取り組んできたアルバイト経験を通じて得た学びや強みを伝える構成になっています。社会人基礎力をアピールするのに効果的です。

《例文》

はじめまして、○○大学人文学部4年の石田光太と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は大学1年生から飲食店でアルバイトを続けてきました。接客を通じて、相手の立場を考えて行動する力や、忙しい時でも冷静に対応する力を身につけました。

特に、クレーム対応を任された際には、原因を迅速に把握し、丁寧にお詫びと説明を行うことで、逆に感謝の言葉をいただけたことが自信になっています。

この経験から、お客様に寄り添った行動を心がけることの大切さを実感しました。御社でも、相手の期待を超える対応ができるよう、誠実に努めてまいります。

《解説》
アルバイト経験は「何を学んだか」に焦点を当てましょう。継続性や対応力を具体的なエピソードで示すことで説得力が高まります。

アルバイト経験を伝える際も、経験より、「どのように成長したか」まで語れているかが重要です。特に、予測不能な状況への対応力は、社会人の素地を感じさせるポイントですよ。

私たちもこうしたエピソードから「冷静さ」「対人対応力」「誠実さ」などを読み取ります。成果よりも考え方や姿勢に注目しているので、どんなに小さな成功体験も伝えてほしいですね。

⑧ 留学・国際経験を活かした自己紹介例文

この例文では、留学や国際交流の経験を通じて身につけた価値観やスキルを、面接でどう伝えるかを意識して構成しています。語学力だけでなく人間性も伝えることが大切です。

《例文》

はじめまして、○○大学外国語学部4年の三浦遥と申します。本日はよろしくお願いいたします。

私は大学2年時にカナダへ半年間留学し、現地の学生と協働で地域イベントを企画・運営した経験があります。

語学力の壁や文化の違いに戸惑いながらも、相手を理解しようとする姿勢と自分の考えを伝える努力を続ける中で、徐々に信頼関係を築くことができました。

この経験を通して、異なる立場の人とも前向きに協力し合える柔軟性と行動力が養われたと感じています。

グローバル展開を進める御社でも、多様な価値観を尊重しながら前向きに業務へ取り組んでいきたいと思っております。

《解説》
留学経験は成果より「何を乗り越え、何を得たか」が重要です。相手への理解や行動力にフォーカスして構成することで共感を得られます。

留学のエピソードでは、語学力よりも「異文化の中でどう行動し、何を学んだか」が評価の軸になります。文化や価値観の違いを受け止めたうえで、自ら行動し成果につなげた経験は、どの業界でも好印象を残せますよ。

また、単なるエピソード紹介で終わらせず、企業の事業や文化と結びつけることも重要です。例えば「御社の海外展開に貢献できる」という一文があると、私たちも入社後の姿をイメージしやすくなります。

⑨ オンライン面接向けの自己紹介例文

ここでは、オンライン面接ならではの環境を意識しながら、自分の特徴を簡潔に伝える自己紹介の例文を紹介します。画面越しでも印象に残るように工夫することがポイントです。

《例文》

はじめまして、○○大学教育学部4年の高橋莉子と申します。本日はこのような貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は学生時代、子ども向けのオンライン学習サポートのアルバイトに力を入れてきました。

対面とは異なり、画面越しで相手の表情や反応を読み取る難しさを感じる中で、言葉の選び方やリアクションの大切さを意識するようになったのを覚えています。

その結果、相手に安心感を持ってもらえるような丁寧な対応を心がけるようになりました。この経験を通じて、相手に伝わる話し方や工夫を重ねる力が身についたと感じています。

本日も明るく丁寧なコミュニケーションを心がけてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
オンライン面接では、言葉遣いや表情に加えて「画面越しの伝わり方」を意識した経験を盛り込むと差別化につながります。

オンライン面接では対面よりも情報量が限られるからこそ、声のトーンや間の取り方を意識するのがポイントです。目線をカメラに合わせるだけでも、相手には「目を見て話している」感覚が伝わりますよ。

私たちも、画面越しで自然に笑顔を保てる人には好印象を抱きやすいものです。緊張していても、表情筋を少し意識するだけで柔らかい印象になりますよ。意外と差がつくポイントなので、ぜひ意識してみてください。

⑩ 理系学生向けの研究内容を含んだ自己紹介例文

この例文では、理系学生が自身の研究テーマを交えつつ、論理性や実践力をアピールする構成にしています。専門的すぎず、伝わりやすい表現を心がけましょう

《例文》

はじめまして、○○大学理工学部機械工学科4年の佐々木大輔と申します。本日はよろしくお願いいたします。

私は現在、熱伝導に関する材料の研究を進めており、省エネ性を高める新素材の実験・分析に取り組んでいます。

実験結果が思うように出ないことも多くありましたが、そのたびに仮説を立て直し、試行錯誤を重ねてきました。

このプロセスを通じて、論理的に物事を考える力と、継続して課題に向き合う粘り強さを身につけました。

御社でも、研究で培った問題解決力を活かし、実践的な業務にも主体的に取り組んでいきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
理系の自己紹介では、研究内容をわかりやすく伝えることが重要です。難解な用語は避け、学びや強みにつなげて話しましょう

理系学生は自己紹介で、研究内容だけでなく「どう取り組んだか」まで語られると印象に残ります。特に、壁に直面したときの工夫や姿勢は、人柄や実務適性を判断する重要な材料です。

また、専門用語をかみ砕いて説明できる力は、コミュニケーション力として評価できます。「この人なら技術を他者と共有しながら仕事ができそうだ」と感じるポイントになりますね。

面接で避けるべき自己紹介のNG例

準備して挑んだ面接でも、伝え方を間違えるとマイナスの印象を与えかねません。

ここでは、新卒の就活生がついやってしまいがちなNGパターンを紹介し、失敗を防ぐためのポイントを解説しましょう。

  1. 長すぎて要点がわからない自己紹介
  2. 情報が淡々と並ぶだけの自己紹介
  3. 声が小さく聞き取りづらい自己紹介
  4. 話し方が自信なさげな自己紹介
  5. 自己PRと混同している自己紹介

① 長すぎて要点がわからない自己紹介

自己紹介は、1分以内に収めるのが理想です。話が長くなると要点がぼやけてしまい、聞き手の集中力も途切れてしまいます。

たとえば学生時代の経験を細かく説明しすぎると、かえって印象が薄れてしまうでしょう。

あらかじめ話す内容を整理して、伝えるべき情報を簡潔にまとめてください。特に面接では「短く、わかりやすく」が鉄則です。

② 情報が淡々と並ぶだけの自己紹介

氏名や学校、活動内容などを順番に述べるだけでは印象に残りません

「○○大学の○○です。ゼミで○○を学びました。アルバイトもしていました」といった紹介は、他の応募者と差がつきにくいものです。

少しだけ背景やエピソードを添えると、聞き手の興味を引きやすくなります。「なぜそれを選んだのか」といった理由まで伝えると、自分らしさがより伝わるでしょう。

③ 声が小さく聞き取りづらい自己紹介

どれだけ良い内容を話しても、声が小さいと伝わりません。特にオンライン面接では、声がこもったり通信が不安定だったりすることもあります。

いつもより少し大きめの声を意識し、はっきりと話すように心がけましょう。

また、話す前に深呼吸して落ち着くことで、緊張をやわらげる効果も期待できます。聞き取りやすさは信頼感にもつながるでしょう。

④ 話し方が自信なさげな自己紹介

面接において「〜だと思います」「〜かもしれません」といった語尾が続くと、自信がない印象を与えてしまいます。

そのため、たとえ確信が持てなくても、「〜を経験しました」「〜に挑戦してきました」と言い切る姿勢が大切です。

話すときの表情や姿勢も含めて、堂々とした態度を意識してください。内容だけでなく、話し方そのものが印象を大きく左右します。

⑤ 自己PRと混同している自己紹介

自己紹介は、自分の人柄や雰囲気を伝えることが目的です。にもかかわらず、強みや実績を長々と話してしまうと、それは自己PRになってしまいます。

あくまで「第一印象をつくるための簡潔な挨拶」として、内容や分量には注意が必要です。面接の序盤では、まず相手に安心感を与えることを意識してください。

強みや成果は、その後の質問に応じて具体的に伝える方が効果的です。話の役割分担を意識すると、面接全体がスムーズに進みます。

先輩の経験談から学ぶ!面接の自己紹介で好印象を与えるコツ

面接の最初に行う自己紹介は、話し方や内容次第でその後の印象が大きく変わります。しかし「どこまで話せばいいのか」「何に絞るべきか」と迷う人も多いでしょう。

ここでは、自己紹介を長く話しすぎてしまった失敗を通じて、改善のポイントを見つけ出したAさんの体験談を紹介します。自己紹介を考える際の参考にしてくださいね。

Aさん(22歳・文系・私立)の体験談
就活を始めたころは、自己紹介でどこまで話せばいいのか分からず、とりあえず自己PRまで全部盛り込んでしまっていました

その結果、2分近く話してしまい、面接官に「もう結構ですよ」と止められてしまったことがあります。正直かなり焦りましたし、後から振り返っても「結局何を伝えたかったのか」が曖昧だったなと反省しています。

この経験から、自己紹介は「名前、大学・学部、強みの3つを最初に一言で示す」という形に固定することにしました。それに加えて、「趣味」や「最近取り組んでいること」といった+αの情報は1つだけ伝えることにし、30秒以内に収まるように文章を作りました

ストップウォッチを使って何度も練習した結果、次の面接からは自己紹介がスムーズにでき、自信を持って面接を始められるようになりました。自己紹介で話すことを事前に整理しておく大切さを実感した経験です。

Aさんのように自己紹介を長くしてしまうケースは珍しくありません。最初から記憶に残そうと詰め込んでしまうと、むしろ「準備不足で要点を整理できない人」という印象に繋がる恐れがあるので注意しましょう。

企業が最初に求めているのは、人柄や雰囲気をつかむための「基本情報の整理」です。そのため、「名前、大学での専攻、強み、+αの情報」の流れで整理しておくと、面接の冒頭から簡潔かつ自信を持った印象を与えられますよ。

事前に情報を整理しておくことで、その後の質疑応答にも余裕を持って臨めるようになるため、自己紹介で話す内容は事前にしっかり準備してくださいね。

企業側は自己紹介から「論理的にまとめられる人か」も見ています。強みをアピールする意味でも、一言で言い切れるフレーズを準備しておくのことが大切ですよ。

また、面接準備をする際は必ず声に出して練習しましょう。録音して聞き返すと、話の冗長さやテンポの違和感に気づきやすくなるので、ぜひ実践してみてくださいね。

新卒の面接での自己紹介の注意点

自己紹介は第一印象を左右する重要な場面です。ここでの小さなミスが面接全体の印象を下げるかもしれません。落ち着いて話すためにも、よくある注意点を事前に押さえておくことが大切です。

  1. 表情が固くなりすぎないようにする
  2. 焦って早口にならないようにする
  3. 落ち着かない態度を取らないようにする
  4. ネット・スラングや略語を使わないようにする
  5. 面接官の反応を無視しないようにする

① 表情が固くなりすぎないようにする

緊張で表情がこわばると、冷たい印象や自信のなさを与える原因になります。自然な笑顔を意識するだけで、相手に与える印象は大きく変わるでしょう。

柔らかな雰囲気を演出することで、面接官との距離感も縮まりやすくなります。事前に鏡を使って笑顔の練習をしておくと、本番でも落ち着いて対応できるでしょう。

無理に笑おうとせず、相手の話を聞く姿勢やあいづちの中に、自然な笑みを挟むことを意識してください。

本番で自然な笑顔を出すためには、面接当日だけでなく日常生活から笑顔の筋肉を使っておくことが有効です。普段の習慣が面接の第一印象を左右するポイントになるんですよ。

また、表情は緊張だけでなく声のトーンにも直結します。表情が柔らかいと声色も自然に温かくなり、より好印象に繋がりますよ。鏡やスマホで自分の話し方を録画し、笑顔と声の印象を一緒に確認しておきましょう。

② 焦って早口にならないようにする

緊張すると早口になりやすいですが、聞き手にとっては内容が伝わりづらくなります。落ち着いた印象を与えるには、話し始める前に深呼吸をして心を整えることが有効です。

また、要所で軽く間を取ることで、余裕を感じさせる話し方になります。1文を言い終えるごとに一拍おくくらいの気持ちで話すと、結果的にちょうどよいテンポになるでしょう。

練習段階から話すスピードを意識しておくことが大切です。

焦って早口になると、内容がどんなに良くても伝わりにくくなってしまいます。面接官は「この人と一緒に働きたいか」という観点で見ているため、落ち着いた話し方は非常に重要です。

また間をうまく取ると、場慣れしている印象になり、聞き手も安心して耳を傾けられます。間を怖がらず、テンポを意識しながら話しましょう。強弱もつけるとより良いですよ。

③ 落ち着かない態度を取らないようにする

視線が泳いだり、体を小刻みに揺らしたりすると、極度に緊張している印象を与えてしまいます。まずは背筋をまっすぐに伸ばし、視線は面接官の顔のあたりを自然に見るように心がけましょう。

手の動きは必要最小限にとどめ、落ち着きある所作を意識してください。話す内容に集中することで、不必要な動きが減りやすくなります。

自己紹介では動作よりも言葉が主役ですので、身振りは控えめにしておくのが無難です。

④ ネット・スラングや略語を使わないようにする

普段の会話で使っている言葉をそのまま面接に持ち込んでしまうと、場にそぐわない印象を与えてしまいます。

「マジで」や「〜っす」などの表現は避け、丁寧でわかりやすい言葉遣いを心がけてください。普段から敬語を意識するだけで、本番でも自然に話せるでしょう。

特に緊張していると、無意識に日常の言葉が出やすいため、事前に練習し、自分の言葉を整理しておくことが重要です。

⑤ 面接官の反応を無視しないようにする

自己紹介は一方通行のプレゼンではなく、相手とのコミュニケーションの第一歩です。面接官の表情やうなずきなどに注意を向けることで、より自然なやりとりになります。

話している最中でも、面接官が理解しているか、関心を持って聞いているかを意識してみてください。

これにより、聞き手を意識した話し方ができ、好印象にもつながります。自分のペースだけで進めず、相手と目線を合わせながら語ることを意識しましょう。

面接の自己紹介のおすすめの練習方法

面接で自己紹介をうまく伝えるには、事前の練習が欠かせません。本番で自信を持って話すためには、ただ繰り返すのではなく、効果的な方法を取り入れることが重要です。

ここでは、実践的で取り組みやすい練習法を5つ紹介します。

  1. 録音して話し方の改善点を見つける方法
  2. 模擬面接を活用した実践的な方法
  3. 友人や家族に協力してもらう方法
  4. キャリアセンターを活用する方法
  5. フィードバックをもとにブラッシュアップする方法

① 録音して話し方の改善点を見つける方法

自己紹介を録音して聞き返すと、話し方のクセや伝わりにくい表現に気づけます

たとえば、語尾が曖昧だったり、話すスピードが早すぎたりする場合があるでしょう。

まずはスマートフォンの録音機能でも十分なので、気軽に取り組んでみてください。声のトーンや抑揚、話すテンポなどを意識しながら改善を重ねることで、伝わりやすく印象的な話し方に近づきます。

録音は、自分では気づきにくい「間の取り方」や「強調の仕方」まで客観的にチェックできるのが利点です。話す内容だけでなく、聞き手がどう受け取るかを想定して改善するのがおすすめですよ。

また、第一声の明るさは全体の印象を決めるため、特に意識しましょう。また1回目は声色、2回目は話す速さ、3回目は簡潔さなど注目する点を変えて繰り返し聞くと、改善点が見えやすくなりますよ。

② 模擬面接を活用した実践的な方法

模擬面接では、本番に近い雰囲気の中で自己紹介を練習できます。

実際に人を前にすると緊張感も高まり、より実践的な力がつくでしょう。

大学のキャリア支援や就活講座では、模擬面接を無料で体験できることもあります。話し方だけでなく、姿勢や表情も含めて見直せるため、総合的なブラッシュアップに効果的です。

模擬面接で第三者のフィードバックを受けると、気づきにくいクセや改善点が明確になります。表情など、録音だけでは気づきにくい要素も指摘してもらえるのが大きな利点です。

余裕のある時期に沢山経験すると、修正時間も取れ、想定外の質問にも柔軟に対応できるようになります。意識的に初対面の相手や複数人面接形式で挑戦し、就活初期こそ積極的に活用しましょう。

③ 友人や家族に協力してもらう方法

友人や家族に協力してもらう方法は、緊張せずに練習できる点が魅力です。

第三者の視点から「伝わりやすいか」「内容に違和感はないか」などのフィードバックをもらいましょう。

自分では気づかない表現の癖や言い回しに指摘が入ることで、より客観的に話す力が養われます。練習の回数を重ねるうちに、自然と自信もついてきます

④ キャリアセンターを活用する方法

大学のキャリアセンターでは、就活支援の一環として面接練習や自己紹介の指導を受けられます

専任のアドバイザーが内容の添削やアドバイスをしてくれるため、自分では見えにくい課題にも気づけるでしょう。

特に、企業ごとの傾向を知っている担当者であれば、より具体的で実践的な指導が期待できます

⑤ フィードバックをもとにブラッシュアップする方法

フィードバックを受けたら、それをもとに自己紹介を見直して改善を重ねましょう

一度や二度で完成させるのではなく、話す順序を工夫したり、表現をシンプルにしたりと調整を繰り返してください。

話すたびに自分の言葉で語れるようになり、聞き手にも自信が伝わるようになります。継続的なブラッシュアップこそが、完成度を高めるカギです。

ブラッシュアップでは、貰ったフィードバックにそのまま従うのではなく、背景や意図を理解することが大切です。私たちも面談で感じますが、指摘の理由を理解している人ほど、より早く改善していきます。

また、複数人から意見をもらうこともおすすめです。視点が変わることで、1人では気づけなかった弱点が見えてきます。異なる角度のアドバイスを掛け合わせることで、自己紹介の質は格段に上がりますよ。

新卒面接の自己紹介でよくある質問

面接の自己紹介では、想定外の質問や予期せぬ展開が起こることもあります。

落ち着いて対応するためには、よくある質問への事前準備が欠かせません。以下のようなケースを押さえておくと安心です。

  1. 自己紹介が早く終わってしまったらどうすればいい?
  2. 志望動機や自己PRも併せて聞かれた場合の対処法は?
  3. 二次面接や最終面接では同じ自己紹介でよい?
  4. 複数人面接での自己紹介のコツとは?
  5. 自己紹介の長さに指定がなかった場合はどうすべき?

① 自己紹介が早く終わってしまったらどうすればいい?

予定していたより短く終わってしまっても、焦る必要はありません。無理に話を膨らませるよりも、潔く終わらせたほうが、落ち着いた印象を与えられるでしょう。

「以上です。よろしくお願いいたします」と笑顔で一礼するだけでも十分です。

どうしても不安な場合は、「ご不明な点があれば、あとで補足させていただきます」と添えると丁寧な印象になります。

② 志望動機や自己PRも併せて聞かれた場合の対処法は?

自己紹介のなかに、志望動機や自己PRを含めるよう求められるケースはよくあります。この場合は、話の構成がより重要になるでしょう。

まずは氏名や所属といった基本情報を簡潔に伝え、その流れで自然に学生時代の経験や学びへとつなげてください。

そのなかで得た力を活かしてどのように企業で貢献できるかを語ることで、自己PRにも志望理由にもつながります。事前にテンプレートを用意しておくと安心です。

「上手く志望動機が書けない…書いてもしっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる志望動機のテンプレシートを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、テンプレシートの質問に答えるだけで、好印象な志望動機を作成できますよ。

③ 二次面接や最終面接では同じ自己紹介でよい?

一次面接で話した自己紹介をそのまま使っても失礼にはなりませんが、面接が進むにつれて内容を深めていくことが望ましいです。

たとえば、初回は概要や自己紹介の骨格を伝え、二次では具体的な活動や成果、最終面接では将来的なビジョンやキャリアへの意欲を加えると良いでしょう。

企業側も段階ごとに異なる視点で応募者を見ているため、内容のアップデートがあると評価につながりやすくなります

④ 複数人面接での自己紹介のコツとは?

複数の応募者が同席する集団面接では、他の人と内容が似てしまわないよう注意が必要です。話す順番が後になるほど、前の人の内容に引っ張られるリスクが高まります。

そこで、自分の経験や考えを他人と差別化する言い回しに変える工夫が大切です。また、話す声の大きさや口調、表情にも気を配りましょう。

特に冒頭の一言や締めくくりを自分らしくすることで、印象に残りやすくなります。

⑤ 自己紹介の長さに指定がなかった場合はどうすべき?

面接で「自由に自己紹介してください」と言われた場合でも、ダラダラ話し続けるのは避けたいところです。目安としては1分以内、原稿にすると300文字前後がちょうど良い長さです。

長くなりすぎると、聞き手の集中が切れやすくなり、要点が伝わらなくなるおそれもあります。自分で話して録音し、時間と内容をチェックしておくと、本番でも安心して話せるでしょう。

練習段階で、時間配分を体に覚え込ませておくことが肝心です。

自己紹介で面接官に好印象を残すポイントを理解しておこう!

新卒の面接で自己紹介を成功させるには、基本構成を押さえたうえで話し方や内容に工夫を加えることが大切です。

自己紹介は人柄や第一印象を左右する場面であり、面接官の関心を引く重要な機会といえます。自己PRとの違いを理解し、時間配分や話し方に注意しながら、自分らしさを適切に伝えましょう。

さらに、NG例やよくある質問への対応策も知っておくと安心です。面接官との最初の接点である自己紹介を制することで、選考全体に良い影響を与えるきっかけになります。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。