会社説明会の持ち物を徹底解説｜持ち物のリストやマナー・身だしなみも紹介

この記事では、会社説明会の持ち物を徹底解説しています。

会社説明会の必須アイテムや便利グッズ、服装やマナーまで紹介しています。会社説明会の参加しているだけでも採用担当者は就活生のことを見ているので、立ち振る舞いに注意を払いましょう！

会社説明会とは

会社説明会とは、企業が学生に向けて、自社の魅力や仕事内容、社風などを紹介するイベントです。就職活動のスタートとして位置づけられており、企業のことを深く知るための大切な機会といえるでしょう。

形式は対面式とオンライン式があり、それぞれに合った準備が求められます。どちらの場合でも、企業が求める人物像や選考の流れを知るチャンスです。

参加する学生にとっては、単に話を聞く場というよりも、志望動機や自己PRの材料を集めるための情報収集の場と考えるのが適切です。

企業によっては、説明会の参加者に限定して選考ルートを案内するケースもあるため、積極的に参加しておきたいところでしょう。

また、会場や社員の雰囲気を見れば、自分に合う会社かどうかの判断材料にもなります。会社説明会は、就職活動の方向性を定めるうえで重要な位置を占めています。

準備不足で臨むのではなく、事前にしっかり準備し、集中して参加することで得られる情報量や質が大きく変わるもの。自分の将来を決める大事な一歩として、意識して臨んでください。

会社説明会の事前準備

会社説明会に参加する前には、いくつかの準備が必要です。準備を怠ると、せっかくの機会を十分に活かせないかもしれません。ここでは、参加前に確認しておきたいポイントを3つに分けて紹介します。

1. 企業研究をして会社の理解を深めておく
2. 事前に質問内容を考えておく
3. 持ち物・スケジュール・会場情報を確認しておく

① 企業研究をして会社の理解を深めておく

会社説明会では、企業側が自社の魅力を伝える一方で、参加者の興味や理解度も見られています。

そのため、事前に企業のホームページや採用ページ、ニュースなどを確認し、業務内容や企業理念、社風などを把握しておくと安心です。

理解がある状態で話を聞くと内容もスムーズに頭へ入ってきますし、志望度の判断にも役立ちます。また、しっかり調べた上で質問をすれば、「よく調べている学生だな」と印象づけることもできるでしょう。

さらに、説明会での情報と自分の価値観を照らし合わせることで、本当にその企業が合っているかも見極められます。企業研究は、参加の成果を最大化するための大切なステップです。

② 事前に質問内容を考えておく

会社説明会では、最後に質疑応答の時間が設けられることが多いです。この時間を有意義にするためには、あらかじめ質問を考えておくことが大切。

「どんな質問でもいい」と思って臨むと、ありきたりなことしか聞けなかったり、緊張して言葉に詰まってしまうかもしれません。

たとえば、「若手社員のキャリアパスについて教えてください」など、自分の関心に基づいた具体的な質問を用意しておくと、内容に深みが出て、他の就活生との差がつきます。

また、質問を事前に準備しておけば、話を聞いている間も意識的に情報を整理しやすくなります。メモを取りながら聞いておくと、質問時にも慌てずに対応できるでしょう。

③ 持ち物・スケジュール・会場情報を確認しておく

説明会当日になって焦らないためには、事前に必要な持ち物やスケジュール、会場の場所などをしっかり確認しておくことが重要です。

持ち物としては、筆記用具、メモ帳、企業からの案内資料、スケジュール表、学生証などが基本ですが、企業によっては追加の書類や提出物がある場合もあります。

特に、紙のエントリーシートや写真の提出が求められるケースでは注意が必要です。

また、会場の場所や所要時間、開始時刻もあらかじめ調べておきましょう。余裕をもって出発することで、思わぬトラブルにも対応できます。

オンライン説明会の場合は、通信環境やツールの動作確認を前日までに済ませておくと安心です。細かい準備の積み重ねが、当日の安心感につながります。

会社説明会の必須の持ち物リスト

会社説明会に参加する際、持ち物を事前に確認しておくことはとても大切です。忘れ物があると受付で慌てたり、企業側に悪い印象を与えてしまうかもしれません。

ここでは、基本的に必要な持ち物をリスト化し、それぞれの役割や注意点も合わせて紹介します。

1. 筆記用具・メモ帳
2. 履歴書・エントリーシート
3. 学生証・身分証明書
4. スケジュール帳
5. クリアファイル
6. ハンカチ・ティッシュ
7. 腕時計
8. 印鑑

① 筆記用具・メモ帳

説明会では、企業情報や社員の話をメモすることが多くあります。シャープペンや黒のボールペンなど、落ち着いた筆記具を用意してください。

メモ帳は、立ったままでも書きやすいように表紙がしっかりしたものが便利です。

スマートフォンで記録する人もいますが、操作中に「話を聞いていない」と思われることもあるため、基本は手書きが望ましいでしょう。

② 履歴書・エントリーシート

多くの企業では説明会での提出は不要ですが、事前に求められる場合や、その場で回収されるケースもあります。最新の履歴書を2〜3部用意しておくと安心です。

持ち運ぶ際は、折れや汚れを防ぐためにクリアファイルに入れておきましょう。内容を企業ごとに変えるのが理想ですが、汎用的な内容で対応するのも一つの方法です。

③ 学生証・身分証明書

受付時やビルへの入館手続きの際、身分証の提示を求められることがあります。学生証のほか、顔写真付きの身分証明書（運転免許証やマイナンバーカードなど）もあると安心です。

スムーズに出せるよう、カバンのすぐ取り出せる場所に入れておいてください。

④ スケジュール帳

今後の選考スケジュールなどが説明会で案内されることもあります。その場で面談日程の確認を求められたときに、すぐ返答できないと機会を逃してしまうかもしれません。

スマートフォンでも確認できますが、紙のスケジュール帳なら書き込みながら話を聞けるため、より自然なやり取りができます。

⑤ クリアファイル

資料やパンフレットをきれいな状態で持ち帰るには、A4サイズのクリアファイルが便利です。特に合同説明会では多くの資料が配られるため、1枚では足りないこともあります。

派手な色や柄のものは避けて、透明か落ち着いた色合いのものを選ぶと良いでしょう。

⑥ ハンカチ・ティッシュ

会場の洗面所を利用したあとや、急な汚れに備えて、ハンカチやポケットティッシュは常備しておきましょう。暑い日や雨天時には、汗や水滴を拭く場面も増えます。

使い終わったティッシュを入れる小さな袋があれば、よりスマートに見えます。

⑦ 腕時計

スマートフォンで時間を見るのは便利ですが、説明会中に操作すると目立ってしまい、失礼に感じる担当者もいます。そのため、時間確認用に腕時計をしておくのが無難です。

シンプルで見やすいデザインのものが就活には適しています。スマートウォッチも便利ですが、フォーマルな場ではアナログ時計がより好まれる傾向にあるのです。

⑧ 印鑑

出席確認や交通費の申請など、まれに印鑑が必要になる場面があります。特に当日に書類を提出する形式の企業では忘れないよう注意が必要です。

かさばるものではないため、小さな印鑑ケースに入れておくだけで安心感が生まれます。名字のみの認印で問題ありません。

会社説明会であると便利な持ち物

会社説明会では、必須の持ち物に加えて、あると安心できる便利アイテムを持っておくと心強いです。小さな備えが、当日のトラブルや不安を防ぐことにつながるでしょう。

ここでは、就活生が持っていると役立つ4つのアイテムを紹介します。

1. モバイルバッテリー
2. 折り畳み傘
3. 身だしなみ用ケア用品
4. 常備薬

① モバイルバッテリー

説明会当日はスマートフォンの使用が多くなります。地図アプリでのルート確認、企業からの連絡、資料の閲覧など、スマホは常に必要になる場面があるでしょう。

そのため、電池切れへの備えとしてモバイルバッテリーを持参しておくと安心です。とくに1日に複数の企業を回る場合や、移動時間が長い日は充電の心配を減らせます。

目安として、1回以上フル充電できる5,000mAh程度のバッテリーが扱いやすくておすすめです。あわせて充電用のケーブルも忘れずに用意しておいてください。

② 折り畳み傘

天候に左右されず、身だしなみを整えて会場へ向かうには、折り畳み傘が便利です。突然の雨でスーツや髪型が崩れてしまうと、第一印象に影響するおそれがあります。

天気予報を確認していても、急な雨を完全に避けるのは難しいでしょう。そのため、バッグに入れておける軽量な折り畳み傘を常備しておくと安心です。

移動距離が長い場合や、屋外での待機があるときには特に重宝します。事前に準備しておけば、焦らずに行動できるでしょう。

③ 身だしなみ用ケア用品

会社説明会では、見た目の印象が評価に直結することもあります。髪型の乱れや汗ジミ、口臭など、細かな点まで気を配る姿勢が好印象につながります。

ハンカチ、整髪料、携帯用ミラー、口臭ケア用品、シワ取りスプレーなどを持っておくと便利です。会場に到着した際に、身だしなみをさっと整えてから入室できると安心でしょう。

移動中に乱れた服装や髪型を整えるためのアイテムがあることで、自信を持って説明会に臨めます。社会人としての意識を伝える一歩になります。

④ 常備薬

緊張や疲労、季節の変わり目による体調不良に備えて、普段から使っている常備薬を持っておくと安心です。とくに、頭痛薬、胃腸薬、アレルギー用の薬などは役立つ場面が多いでしょう。

説明会の最中に体調が悪化すると集中できなくなり、大切な情報を聞き逃す可能性もあります。薬を持っているだけで、気持ちが落ち着くこともあるはずです。

自分の体質や体調に合わせて、必要最低限の薬を小分けにしてバッグへ入れておいてください。無理せず、万全な状態で説明会に臨むことが大切です。

会社説明会でのマナー

会社説明会は、企業と初めて直接かかわる重要な機会です。内容を理解することはもちろん、会場でのふるまいや言葉遣いも評価の対象になるはず。

ここでは、会場内での行動について場面ごとに確認しておきたいマナーを紹介します。少しの気配りが、好印象につながるポイントになるでしょう。

1. 受付で丁寧に対応する
2. 会場入りから開始前まで落ち着いて行動する
3. 説明中は真剣な姿勢で聞く
4. 質問は簡潔かつ礼儀正しく行う
5. 退場時には感謝の気持ちを伝える

① 受付で丁寧に対応する

会場に到着したら、まず受付の対応が第一印象を左右します。明るくあいさつをして、氏名と大学名をはっきり伝えてください。私語は控え、案内があれば静かに従いましょう。

受付票や学生証などはスムーズに取り出せるよう準備しておくと安心です。

② 会場入りから開始前まで落ち着いて行動する

着席する前にスマートフォンの電源を切り、資料が配布されていれば静かに目を通しておくとよいでしょう。周囲と談笑したり、キョロキョロと見回したりするのは避けてください。

周囲への配慮や落ち着いた姿勢が、真剣さを自然に伝えてくれます。

③ 説明中は真剣な姿勢で聞く

企業担当者の話を聞くときは、背筋を伸ばし、うなずきながら聞くことで好印象を与えられます。眠そうな態度や貧乏ゆすりは印象を下げる原因になるでしょう。

資料に目を落とすだけでなく、できるだけ登壇者のほうに意識を向けてください。

④ 質問は簡潔かつ礼儀正しく行う

質問の時間が設けられたら、簡潔に要点を伝えるよう意識しましょう。長い前置きや曖昧な表現は避けたほうが無難です。あらかじめ聞きたいことを整理しておくとスムーズに話せます。

「ご説明ありがとうございました」「よろしくお願いします」などの一言を添えると、丁寧さが伝わるでしょう。

⑤ 退場時には感謝の気持ちを伝える

説明会が終わったら、立ち上がって一礼し、「ありがとうございました」と感謝を伝えてください。混雑していても焦らず、周囲の様子を見て行動しましょう。

退出前に資料を整理し、忘れ物がないかも確認すると、最後まで落ち着いた印象を保てます。

会社説明会の身だしなみ

会社説明会では、服装や髪型などの身だしなみも印象を左右する大切な要素です。自分では気づきにくい細かい部分も、採用担当者は見ています。

ここでは、特に気をつけたいポイントを3つに絞って紹介します。

1. 清潔感のある服装を選ぶ
2. 髪型や爪など細かい部分も整える
3. 靴やバッグなど小物類にも気を配る

① 清潔感のある服装を選ぶ

会社説明会ではスーツが基本ですが、見た目の清潔感が何より大切です。シワや汚れがある服では、だらしない印象を与えてしまいます。

前日までにアイロンをかけたり、必要であればクリーニングに出したりしておきましょう。

色は黒や紺などの落ち着いたトーンが安心です。また、サイズの合わないスーツを着ていると動きにくく見えたり、見た目も乱れやすくなるので、自分の体型に合ったものを選んでください。

整った服装は、それだけで「きちんと準備している人」という印象につながります。

② 髪型や爪など細かい部分も整える

髪型や爪、ヒゲといった細かい部分にも気を配ることで、印象は大きく変わります。寝ぐせがついたままだったり、髪が伸びすぎていたりすると、清潔感に欠けて見えるかもしれません。

前日までに髪を整え、必要があればカットしておくとよいでしょう。爪も短く整えておき、ネイルは派手すぎないようにしてください。ヒゲを整えるのも忘れないでください。

こうした細部に気を配る姿勢が、社会人としての自覚を伝える手段にもなります。

③ 靴やバッグなど小物類にも気を配る

服装や髪型だけでなく、小物にも清潔感が求められます。靴が汚れていたり、バッグがくたびれていたりすると、全体の印象を損ねてしまうでしょう。

靴はスーツに合う落ち着いたデザインを選び、事前にしっかり磨いておきましょう。バッグはA4サイズの資料が入るビジネス用のものがおすすめです。色は黒や紺などが無難です。

細かい部分まで気を配ることで、丁寧で誠実な印象を与えることができます。

オンライン会社説明会に参加する時のポイント

オンラインでの会社説明会は、自宅などで気軽に参加できる一方で、気をつけるべき点もいくつかあります。通信環境や見た目、話し方など、対面では気づきにくいポイントに注意が必要です。

ここでは、オンライン説明会をスムーズに進めるための6つの準備とマナーを紹介します。

1. 安定した通信環境を整えておく
2. Web会議ツールの動作を事前に確認しておく
3. 背景・服装に配慮してカメラ映りを整えておく
4. 筆記用具やメモ帳を手元に用意しておく
5. 入退室のタイミングや態度に気をつける
6. 発言時は声の大きさや話し方に配慮する

① 安定した通信環境を整えておく

オンラインでの説明会では、通信が安定しているかどうかがとても大切です。接続が途切れると、話が聞こえなかったり、再接続に手間取ったりするおそれがあります。

Wi-Fiを使う場合は、できるだけルーターの近くで接続しましょう。可能であれば有線接続を選ぶと、より安心です。

家族が同時に動画を見ていると回線が遅くなることもあるので、その時間は控えてもらうなど工夫してください。

② Web会議ツールの動作を事前に確認しておく

ZoomやTeamsなど、企業によって使用するツールはさまざまです。初めて使うものがある場合は、事前にアプリをインストールし、ログインやマイク・カメラの動作確認を済ませておくと安心。

本番直前に慌てると、入室が遅れてしまうこともあります。練習用に一度テスト接続しておくと、余裕を持って対応できるでしょう。

③ 背景・服装に配慮してカメラ映りを整えておく

画面に映る背景や服装も、企業側にはしっかり見られています。背景がごちゃごちゃしていたり、パジャマのままだったりすると、評価が下がる原因になりかねません。

白い壁などシンプルな背景を選び、服装はスーツまたはオフィスカジュアルを意識しましょう。カメラに映る範囲を事前にチェックしておくと、安心です。

④ 筆記用具やメモ帳を手元に用意しておく

対面と同様に、オンラインでもメモは重要です。資料を見ながらすぐに書き留められるよう、ノートとペンを用意しておきましょう。

パソコンのキーボードで記録することもできますが、タイピング音が入ったり、視線が下がりすぎたりすると印象がよくありません。必要な部分は手書きでメモするのがおすすめです。

⑤ 入退室のタイミングや態度に気をつける

開始の5分前にはログインを済ませ、静かに待機しておきましょう。入室が遅れると、企業側に失礼な印象を与えるおそれがあります。終了時も、担当者のあいさつが終わってから退出してください。

「ありがとうございました」と一言伝えてから退室すると、丁寧な印象になります。途中で退出したり、無言で画面を閉じたりするのは避けましょう。

⑥ 発言時は声の大きさや話し方に配慮する

発言が求められる場面では、まずマイクがオンになっているか確認してください。そのうえで、はっきりと落ち着いた声で話すことが大切です。

早口にならないよう注意し、相手が話し終えるのを待ってから発言しましょう。カメラに映る表情も意識し、自然な笑顔を心がけると、印象がやわらかくなります。

会社説明会の参加を成功させるために大切なこと

会社説明会に参加する際は、事前準備や持ち物、マナー、そして身だしなみに至るまで、さまざまな点に気を配る必要があります。

しっかりと企業研究を行い、必要な持ち物を揃えることは、自信を持って説明会に臨むための土台となるのです。

また、筆記用具や履歴書、学生証などの必須アイテムに加えて、モバイルバッテリーや折り畳み傘などの便利グッズを用意しておくと、思わぬトラブルにも対応できて安心です。

マナーや身だしなみも好印象につながる要素であり、特にオンライン会社説明会では通信環境や画面映りにも注意が必要。

これらすべてを押さえておくことで、会社説明会という重要な第一歩を成功へとつなげることができるでしょう。