面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれた時の答え方|回答例と注意点も紹介
「自分を動物に例えるとしたら?」と聞かれて、戸惑ったことはありませんか?
就活の面接では、意外と多くの企業がこの質問を通じて応募者の人柄や思考力を見ています。
突飛な質問に思えるかもしれませんが、しっかり準備すれば自分の強みをアピールできるチャンスです。
この記事では、この質問の意図や適切な動物の選び方、印象の良い答え方、さらに具体的な回答例や避けたいNGパターンまで詳しく紹介します。
自信を持って答えられるように、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれる理由

「自分を動物に例えると?」という質問に戸惑う就活生は少なくありません。けれども、この質問には明確な意図があります。それを理解すれば、的確に自分をアピールできるでしょう。
- 人柄や思考力を知るため
- 柔軟な発想や自己分析力を確認するため
- 論理的に説明できるかを見極めるため
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このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
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① 人柄や思考力を知るため
面接官がこの質問を通して注目しているのは、あなたの人柄です。動物に例えることで、あなたが自分をどう見ているのかがわかるといわれています。
たとえば「イヌのようにまじめ」と答えた場合、協調性や責任感を重視する性格だと読み取れるかもしれません。
自己PRでは伝わりにくい価値観や性格が、比喩によって自然に表れるため、選ぶ動物とその理由の一貫性が大切になります。
単に印象のよい動物を挙げるのではなく、自分の特徴と重なるかどうかを考えて選んでください。
② 柔軟な発想や自己分析力を確認するため
一見ユニークなこの質問には、発想力や自己理解の深さを探る意図もあります。実際の仕事では予想外の事態が起きることもあるため、臨機応変な対応力を持つかどうかを知ろうとしているのです。
たとえば、「コツコツ努力家からアリ」と答えたうえで、その理由やエピソードをきちんと話せる人は、柔軟な考え方ができていると判断されやすいでしょう。
自分の性格をどう理解し、それをどう表現するかが、この質問で試されています。
③ 論理的に説明できるかを見極めるため
感覚的に聞こえるこの質問ですが、実は論理的な説明力もチェックされています。なぜその動物なのか、自分とどう似ているのかを、理由とともに筋道立てて話す必要があるからです。
もし、「努力家なのでアリ」と言ったとしても、具体的な行動やエピソードがなければ説得力は弱くなります。
反対に、「毎日継続して勉強した結果、成果が出た」といった裏付けがあれば、論理的な伝え方ができると評価されるでしょう。
答えに理由と一貫性があれば、内容以上に伝える力が高く評価されやすくなります。
自己分析から始めよう!自分に合った動物を見つける方法

自分を何かしらの動物に例えて答えるということは、単なるイメージではなく、自分の性格や行動と動物の特徴を結びつけて答えることが大切です。
納得感のある回答にするには、自己理解を深めたうえで動物を選ぶ必要があります。ここでは、自然に伝わる答えをつくるための3つのステップを紹介しましょう。
- 性格や価値観から動物のタイプを絞り込む
- 動物と自分の共通点を言語化する
- 面接で伝わりやすい動物を選ぶ
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① 性格や価値観から動物のタイプを絞り込む
まずは自分の性格や価値観を振り返り、それに合う動物のタイプを考えてみてください。自己分析が浅いと、動物を直感やイメージだけで選んでしまい、説得力に欠ける回答になってしまいます。
「周囲と協力して進めるのが得意」「一つのことをコツコツ続ける」など、自分の行動や考え方に目を向けましょう。
そこから「協調性のあるイヌ」「努力家なアリ」など、自然に結びつく動物を見つけるとスムーズです。
② 動物と自分の共通点を言語化する
動物を決めたら、その動物と自分の似ているところを具体的に書き出しましょう。「何となく似ている」では伝わりません。
「私は目立つよりも周囲を支える役割を大切にしていて、周囲に気を配るネコのような性格だと思います」といったように、動物の特性と自分の性格や行動が重なる点を丁寧に伝えてください。
③ 面接で伝わりやすい動物を選ぶ
最後に、実際に面接で話したときに伝わりやすい動物を選びましょう。マイナーすぎる動物や、特定の知識がないとイメージしにくい動物は避けるのが無難です。
「バク」や「プレーリードッグ」など個性的な動物も魅力的ですが、伝わりにくければ意味がありません。
知名度がありつつ、自分の性格やエピソードと自然につながる動物を選ぶことが、好印象を与えるカギになります。
面接官に好印象を与える動物の特徴一覧【早見表付き】

もし、自分を動物に例えるとするなら、何を選ぶかで印象が大きく変わることをご存じでしょうか。ただ好きな動物を答えるだけでは、面接官に響きません。
ここでは、就活で好印象を与えやすい動物の特徴を早見表で紹介します。
好印象を与えやすい動物とその特徴一覧
動物 | 特徴・イメージ |
---|---|
イヌ | 協調性がある、誠実、忠実 |
フクロウ | 冷静、知的、観察力が高い |
ペンギン | チームワーク重視、仲間を思いやる |
ネコ | 自立心がある、落ち着いている、柔軟性がある |
イルカ | 好奇心旺盛、コミュニケーション力が高い |
ウマ | 社交的、誠実、信頼されやすい |
ナマケモノ | 忍耐力がある、マイペース、着実に進める |
リス | 行動力がある、計画的、集中力がある |
コアラ | 癒し系、穏やか、人を和ませる |
オオカミ | 団結力がある、戦略的、仲間意識が強い |
チーター | 瞬発力がある、決断が早い、スピード感がある |
パンダ | おだやか、親しみやすい、安心感がある |
ウサギ | 周囲に気を配れる、愛嬌がある、フットワークが軽い |
ゾウ | 包容力がある、頼られる、周囲への配慮ができる |
ラクダ | 忍耐強い、逆境に強い、計画的に行動できる |
この一覧を参考に、自分の強みと自然につながる動物を探してみてください。自分らしさを表す動物を選び、それに理由を添えることで、面接官の印象にも残りやすくなります。
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面接用|「自分を動物に例えると?」の回答作成4ステップ

自分を動物に例える場合、自分の性格や経験と動物の特徴を関連づけて伝えることが大切です。思いつきではなく、根拠をもって答えることで、説得力と好印象につながるでしょう。
ここでは、自然に伝わる構成として4つのステップを紹介します。
- ステップ1:自分を例えた動物を伝える
- ステップ2:特徴や共通点を述べる
- ステップ3:エピソードを話す
- ステップ4:今後にどう活かすかを語る
① ステップ1:自分を例えた動物を伝える
まず最初に、自分をどの動物に例えるかをはっきりと伝えることが大切です。結論を最初に述べることで、聞き手は話の方向性をつかみやすくなります。
「私はイヌのような性格です」や「私はフクロウに似ていると思います」といったように、明確な一文から始めてください。
複数の動物を挙げたり、「どちらかといえば~」のような曖昧な表現は避けましょう。自信を持って言い切ることで、自己理解が深い人だという印象を与えられます。
② ステップ2:特徴や共通点を述べる
次に、その動物と自分の間にどのような共通点があるのかをわかりやすく説明します。単に「似ている」と言うだけでは説得力がなく、面接官には伝わりません。
たとえば、「私は責任感があり、人との信頼関係を大切にしています。忠誠心が強く、仲間を守るイヌの特性と重なると思いました」といったように、自分の性格や価値観と動物の特徴を結びつけて話しましょう。
動物のイメージが強く伝わることもありますが、それだけに頼らず、自分らしさとの関連性を論理的に示すことが大切です。
③ ステップ3:エピソードを話す
動物との共通点を伝えたあとは、実際の経験に基づいた具体的なエピソードを加えると、より印象的な回答になります。
「ゼミでリーダーを任されたとき、メンバーの意見を丁寧に聞きながら全体の方向性をまとめました。このような調整力や責任感が、イヌの協調性と重なると感じます」といったように、自分の行動を裏づける事例を語ってください。
ここでのポイントは、抽象的な説明ではなく、誰が聞いても場面をイメージしやすい具体的な内容にすることです。面接官にとって、エピソードはあなたの人柄を知る大きな手がかりになります。
④ ステップ4:今後にどう活かすかを語る
最後に、その動物的な特性を仕事でどう活かせるかまで言及することで、自己PRとしての完成度が高まります。
「私は信頼関係を重視し、チーム内での円滑なコミュニケーションに力を入れてきました。今後もこの姿勢を活かし、職場でも協調的に行動しながら成果を出していきたいと考えています」と締めくくると、面接官にもあなたが職場で活躍するイメージが伝わりやすくなります。
ただの例え話にとどまらず、自分の強みとして展開していくことが評価のポイントになるでしょう。
面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれた時の回答例文

自分はどんな動物と共通点があり、どう表現すれば面接官に好印象を与えられるのか悩んでいませんか?
ここでは、性格や強みを魅力的に伝えるための回答例を具体的な動物別に紹介します。自分に合った動物選びの参考として活用してください。
- 回答例①:イヌ|協調性と責任感があるのをアピール
- 回答例②:フクロウ|落ち着きと知性をアピール
- 回答例③:ペンギン|チームワークを重視する姿勢をアピール
- 回答例④:ネコ|マイペースで冷静な判断ができるのをアピール
- 回答例⑤:ライオン|リーダーシップと統率力があるのをアピール
- 回答例⑥:アリ|努力家で継続力があるのをアピール
- 回答例⑦:キリン|広い視野と穏やかな性格をアピール
- 回答例⑧:イルカ|好奇心旺盛で学習意欲が高いのをアピール
- 回答例⑨:ウマ|社交性と誠実さを両立できるのをアピール
- 回答例⑩:ナマケモノ|忍耐力と着実な行動があるのをアピール
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
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回答例①:イヌ|協調性と責任感があるのをアピール
自分を動物に例える場合、協調性や責任感といった社会人として求められる資質をアピールしたい就活生におすすめなのが「イヌ」です。
ここでは、その特性を自然に伝えられる例文を紹介します。
《例文》
私を動物に例えると、イヌです。 大学のゼミ活動では、グループでの課題解決を重視しており、メンバーとの連携を大切にしてきました。 例えば、ゼミ内でプレゼン準備をした際には、メンバー同士の進捗を把握しながら、自分がリード役として全体のバランスを調整。 メンバーが困っているときには声をかけてフォローしたり、期限を守るよう促すなど、責任を持ってチームをまとめるよう努めました。 このように、周囲と協力しながら着実に物事を進めていく姿勢が、自分の強みだと考えています。 |
《解説》
イヌの持つ「協調性」「忠実さ」「責任感」が、具体的な大学生活のエピソードと結びついている点がポイントです。日常的なグループ活動を例に挙げると、リアリティが出て面接官に伝わりやすくなります。
回答例②:フクロウ|落ち着きと知性をアピール
冷静さや知的なイメージをアピールしたい就活生には、「フクロウ」を用いた回答が効果的です。ここでは、論理的に物事を考え、落ち着いて行動する姿勢を伝える例文を紹介します。
《例文》
私を動物に例えるなら、フクロウが一番近いと思います。 ゼミ活動でディスカッションの進行役を任された際、活発な意見交換の中でも冷静に意見を整理し、全体の議論をまとめる役割を担当した経験があります。 特に意見が対立した場面では、それぞれの主張の共通点を見つけて言葉にすることで、場の雰囲気を和らげ、前向きな方向に導くことができました。 また、日頃から物事を一度自分の中で咀嚼してから発言するよう意識しており、周囲からは「落ち着いていて的確」と評価をいただくこともあります。 こうした姿勢が、フクロウの持つ冷静さや知性と重なると感じています。 |
《解説》
落ち着きや知性を伝える際は、グループでのまとめ役や冷静な判断を求められる場面を具体例にすると説得力が増します。派手さよりも安定感を印象づけたい人におすすめです。
回答例③:ペンギン|チームワークを重視する姿勢をアピール
仲間との協力やチームでの行動を大切にしてきた経験を伝えたい方には、「ペンギン」を使った例文が効果的です。ここでは、協調性や支え合う姿勢を表現できる回答を紹介します。
《例文》
私を動物に例えると、ペンギンです。 大学のサークル活動では、イベント運営チームの一員として活動しており、企画から当日の運営まで、メンバー全員で協力しながら取り組みました。 準備期間中にトラブルが発生した際には、自分の担当外の業務にも積極的に関わり、全体の遅れを最小限に抑えるよう努めたのを覚えています。 また、メンバー同士の声かけや意見交換を通して、全体の士気を保つことも意識していました。 一人で成果を出すのではなく、周囲との連携によって目標を達成していく姿勢は、集団で生活し支え合うペンギンのイメージと重なると感じています。 |
《解説》
チームワークを強みとする例文では、「自分がどう貢献したか」を具体的に示すことがカギです。役割を超えた行動や周囲への気配りが伝わるエピソードを選びましょう。
回答例④:ネコ|マイペースで冷静な判断ができるのをアピール
自分のペースを大切にしながらも、状況に応じて冷静に判断できる強みを伝えたい方には、「ネコ」を例にした表現が効果的です。
ここでは、落ち着きと自主性を両立する姿勢をアピールする例文を紹介します。
《例文》
私を動物に例えると、ネコだと思います。 私は自分の考えを大切にしつつも、周囲の状況をしっかり観察して行動することを意識しています。 たとえば、大学のゼミでの発表準備では、他のメンバーが焦って準備を進める中でも、自分はまず全体の流れを冷静に見直し、必要な資料や段取りを一つひとつ整理して進めました。 その結果、発表本番ではスムーズな進行と落ち着いた対応ができ、教授からも「冷静で的確な進行だった」と評価をいただきました。 このように、マイペースさと冷静な判断力を併せ持つ点が、自分の強みであり、ネコの性格と似ていると感じています。 |
《解説》
ネコの特徴を活かすには、「自分なりの行動方針」や「落ち着いた対応力」に焦点を当てると効果的です。周囲に流されない姿勢が伝わる内容にすると印象が良くなります。
回答例⑤:ライオン|リーダーシップと統率力があるのをアピール
リーダーとしての行動や周囲を引っ張る経験を伝えたい方には、「ライオン」を使った回答が適しています。ここでは、統率力や責任感を前面に出した例文を紹介します。
《例文》
私を動物に例えると、ライオンです。 大学の文化祭では、実行委員としてステージ企画のリーダーを務めました。 企画立案から当日の運営まで多くの工程がある中で、メンバーの意見を聞きながら方向性をまとめ、全体がスムーズに動けるよう調整。 トラブルが発生したときには責任を持って対応し、周囲が不安にならないよう冷静な声かけや進行を意識しました。その結果、企画は成功し、参加者や教員からも高い評価をいただきました。 このように、チームを導く立場で物事をまとめ上げる姿勢が、自分の強みであり、ライオンのようなリーダーシップと重なると感じています。 |
《解説》
リーダーシップを伝える際は、具体的な役割や工夫した点を盛り込むことが重要です。「どんな結果を出したか」まで言及すると説得力が高まります。
回答例⑥:アリ|努力家で継続力があるのをアピール
コツコツと継続して物事に取り組む姿勢を伝えたい方には、「アリ」を例に出すことで、誠実さや努力家の印象を与えることができるでしょう。ここでは、その強みがしっかり伝わる例文を紹介します。
《例文》
私を動物に例えると、アリです。 私は一度決めたことを最後までやり抜く力があると自負しています。大学では、1年生のときから英語力を伸ばしたいと思い、毎日英字新聞を読む習慣を続けてきました。 最初は苦労しましたが、分からない単語を調べながら地道に読み進めることで、3年時には英語のプレゼンテーションコンテストで入賞するまでに成長できました。 このように、目標に向かって日々努力を重ねる姿勢は、自分の大きな強みであり、仲間と協力しながら働き続けるアリのような存在でありたいと考えています。 |
《解説》
努力や継続力を伝える際は、「継続した内容」と「成果」を具体的に表現しましょう。日々の積み重ねが評価につながったエピソードがあると説得力が増します。
回答例⑦:キリン|広い視野と穏やかな性格をアピール
物事を俯瞰して見ながら、落ち着いて行動する姿勢をアピールしたい方には、「キリン」を例にした表現が適しています。ここでは、視野の広さと穏やかな性格を伝える例文を紹介しましょう。
《例文》
私を動物に例えると、キリンです。 私は周囲の状況を広く見渡し、冷静に判断することを大切にしています。大学では、オープンキャンパスの運営スタッフを務めた際に、来場者対応チームの一員として活動しました。 イベント当日は、混雑する場面でも感情的にならず、常に全体の流れを把握しながら、他のメンバーの動きにも気を配るよう努めました。 来場者が安心して参加できるような雰囲気作りを意識した結果、「丁寧で落ち着いた対応だった」と来場者から感謝の言葉をいただいたことが印象に残っています。 このように、落ち着いた性格と広い視野で周囲を見ながら行動する点が、キリンの特徴に重なると感じました。 |
《解説》
キリンを選ぶ場合は、「冷静さ」と「全体を見渡す意識」が伝わるエピソードがカギです。穏やかさと客観性をどう活かしたかに焦点を当てると好印象になります。
回答例⑧:イルカ|好奇心旺盛で学習意欲が高いのをアピール
新しいことに前向きに取り組む姿勢や学ぶ意欲を伝えたい場合には、「イルカ」の特性がぴったりです。ここでは、チャレンジ精神や成長意欲が伝わる例文を紹介します。
《例文》
私を動物に例えるなら、イルカが一番近いです。 私は新しいことに対して積極的に挑戦する姿勢を大切にしています。大学では、初めて触れるプログラミングの授業に興味を持ち、授業外でも自主的に学習を続けました。 特にわからない点は図書館で関連書籍を調べたり、友人と一緒に学び合ったりしながら理解を深めるようにしています。 その結果、半年後には学内のプログラミングコンテストに出場し、チームで入賞することができました。 この経験から、わからないことでも前向きに取り組み、自分の成長につなげる力があると実感しています。このような姿勢が、知的で好奇心旺盛なイルカのイメージに重なると思いました。 |
《解説》
学習意欲や成長志向を伝える際は、具体的な「学びのきっかけ」と「行動」を示すと効果的でしょう。成果よりも継続的な姿勢をアピールするのがポイントです。
回答例⑨:ウマ|社交性と誠実さを両立できるのをアピール
人と円滑に関係を築きながら、誠実に物事に取り組む姿勢を伝えたい方には、「ウマ」を用いた表現がおすすめです。ここでは、協調性と真面目さが伝わる例文を紹介します。
《例文》
私を動物に例えるとするなら、ウマが一番近いです。 私は周囲との関係を大切にしながら、誠実に物事に取り組んでいます。大学ではアルバイト先のカフェで3年間勤務しており、スタッフ同士の連携を意識して働いてきました。 忙しい時間帯には新人スタッフのフォローを積極的に行い、お客様対応でも常に笑顔を心がけるようにしています。 また、急な欠勤があった際には、自分の予定を調整して代わりに入るなど、信頼される存在として責任を持って働いてきました。 このように、誰とでも良い関係を築きながら地道に努力を重ねる姿勢が、ウマの持つ社交性と誠実さに通じると考えています。 |
《解説》
ウマを使う場合は、「人との信頼関係」や「コツコツとした働きぶり」を描写すると効果的です。日常の中で築いた信頼エピソードがあると印象が強まります。
回答例⑩:ナマケモノ|忍耐力と着実な行動があるのをアピール
目立たずともコツコツと努力を積み重ね、着実に物事を進める強みを伝えたい方には、「ナマケモノ」を使った表現が適しています。ここでは、忍耐力と継続力を活かした実例を紹介します。
《例文》
私を動物に例えるとすると、ナマケモノが当てはまると思います。 一見するとのんびりしているように見えるかもしれませんが、私は目標に向かってコツコツと努力を続けるタイプといえます。 大学では語学の習得に力を入れており、毎日少しずつ英語の音声教材を聞いたり、英単語を覚えたりする習慣を3年間続けてきました。 途中で思うように成績が伸びない時期もありましたが、自分のペースで学習を継続し、最終的にはTOEICで750点を取得できました。 このように、目立つ成果を急がず、着実に前に進んでいく姿勢が、ナマケモノの特性と重なると感じています。 |
《解説》
ナマケモノを例にする際は、「ゆっくりでも着実に進む姿勢」を具体的に描写しましょう。焦らず努力を積み重ねた結果が見えると、説得力が増します。
面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれた時のNG回答例

自分を動物に例えるときは、発想力や自己理解を見られている一方で、答え方によっては逆効果になってしまうこともあるでしょう。ここでは、面接で避けたいNG例を3つ紹介します。
- 自分の短所に見える動物を選んでしまう
- 動物の特徴を長々と説明しすぎる
- エピソードと動物が結びついていない回答をする
① 自分の短所に見える動物を選んでしまう
面接では、自分の魅力を前向きに伝えることが何よりも大切です。
しかし、「私はネコのように気分屋です」といった答えでは、相手に「協調性がなさそう」「扱いにくそう」といったマイナスの印象を与えかねません。
本人がポジティブに捉えていても、受け手の感じ方次第でネガティブに映る危険があります。
自分の性格を表すにしても、「自信がある」「努力できる」「周囲と協力できる」など、強みが自然に伝わる動物を選んだほうが、相手の共感を得やすくなるでしょう。
② 動物の特徴を長々と説明しすぎる
「カメは地道に努力して進む生き物で……」といった説明を何文にもわたって続けてしまうと、聞き手の集中力が切れてしまいます。
面接の時間は限られているため、相手が興味を持つうちに要点を的確に伝えることが重要です。
動物の性格や特徴は一般的なイメージとして共有されていることが多いため、あえて詳細に語りすぎる必要はありません。
むしろ、「一言で伝わる印象」+「自分との共通点」+「エピソード」という構成で、テンポよく話すことが効果的です。簡潔かつ印象的な伝え方を心がけてください。
③ エピソードと動物が結びついていない回答をする
面接で印象に残る回答をするには、動物を選ぶだけで満足してはいけません。もっとも重要なのは、その動物の持つ特徴と自分の性格・行動をいかに一致させて説明できるかです。
もし、「私はウサギのように素早く動けるタイプです」と答えたとしても、それだけでは具体性に欠け、面接官にとってはピンとこないでしょう。
ここで求められるのは、「自分がそのように行動した経験」や「それが活きた場面」をしっかり語ることです。
たとえば、「イベント運営の際、突発的なトラブルにも即座に対応し、周囲をサポートできた経験があります」といったエピソードを添えることで、動物のイメージと自分の行動が自然に結びつきます。
面接で「自分を動物に例えると?」と聞かれた時の注意点

この質問を聞かれて答えるのは、面接の中でも個性が出やすいものです。だからこそ、しっかりと準備しておくことで他の応募者と差をつけられるでしょう。
ここでは、答える際に気をつけたい3つのポイントを紹介します。
- 自分の強みを伝える目的を見失わないようにする
- 結論ファーストで端的に伝えることを意識する
- 動物と自分の共通点を論理的に整理する
① 自分の強みを伝える目的を見失わないようにする
この質問が投げかけられる背景には、「応募者の人柄や長所を、比喩を通じて自然に引き出したい」という面接官の意図があります。
しかし、インパクトや面白さを狙いすぎて「ただの雑談」になってしまうと、本来の目的を果たせません。
たとえば、「私はナマケモノのようにのんびりしています」と答えてしまえば、自己PRどころか誤解を招く可能性すらあります。
大切なのは、自分の強みをきちんと伝えるために、その動物のどの特徴が自分とリンクしているかを明確にすることです。動物ありきではなく、自分の魅力を引き出すための“手段”として使いましょう。
② 結論ファーストで端的に伝えることを意識する
面接では、わかりやすく簡潔に伝える力も評価の対象です。まずは「私は○○のような性格です」と結論から述べることで、聞き手の関心を引きやすくなります。
その後に、理由や具体的なエピソードを添えることで、話全体に筋が通り、説得力が増すでしょう。「私はイヌのように責任感が強く、人との信頼関係を大切にする性格です。
アルバイトでは新人の指導役を任されました」などと話せば、話の流れが明確になります。時間を意識しながら、必要な要素を簡潔に詰め込む工夫が必要です。
③ 動物と自分の共通点を論理的に整理する
自分が選んだ動物の、どの特徴と自分の性格・行動が重なるのかを、明確に説明できることが重要です。
「フクロウのように、常に冷静で周囲をよく観察しながら動くタイプですゼミでは進行役として全体を見渡す役割を担ってきました」と語ることで、納得感のある回答になります。
このように、単なるイメージだけでなく、具体的な行動や経験を紐づけることが、信頼感を生むポイントです。
面接官に「この人なら実際にそうなのだろう」と思ってもらえるよう、エピソードと特徴を一貫性のある形で結びつけて伝えてください。
面接の「自分を動物に例えると?」の深掘り質問への対処法

質問に答えたあと、面接官からさらに踏み込んだ質問をされることも。不意を突かれて焦らないよう、あらかじめよく聞かれる質問のパターンを知っておきましょう。
ここでは、想定される質問と、それにどう対応すべきかを具体的に解説します。
- 「なぜその動物を選んだのか」と理由を深掘りされたときの対応方法
- 「他に例えるとしたらどんな動物か」と応用力を試されたときの対応方法
- 「その動物の特性を仕事にどう活かすか」と問われたときの対応方法
① 「なぜその動物を選んだのか」と理由を深掘りされたときの対応方法
この質問では、あなたの自己理解の深さと説明力が見られています。選んだ動物と自分との共通点を、実際の経験と結びつけて話すと伝わりやすくなります。
もし、「慎重に行動するところがミーアキャットに似ている」と答えるなら、「サークルでの企画進行で、リスクを予測して準備を重ねた」など、具体的な場面を挙げてみてください。
② 「他に例えるとしたらどんな動物か」と応用力を試されたときの対応方法
この質問では、自分を多角的に理解しているかを試されます。最初に挙げた動物とは違う視点で自分の特徴を表現し、それが別の動物にも当てはまると説明できると評価されやすくなるでしょう。
「集中力の高さでは、フクロウにも似ているかもしれません」といった答え方が一例です。答えに一貫性を持たせることも忘れないようにしましょう。
③ 「その動物の特性を仕事にどう活かすか」と問われたときの対応方法
この質問では、自己PRが企業の仕事とどうつながるかがポイントです。動物の特徴を仕事に関連づけるためには、自分の行動の強みをそのまま業務での活かし方に置き換えてみてください。
「カメのように一歩ずつ着実に前進する力が、長期プロジェクトの継続には向いていると思います」といった表現が伝わりやすいでしょう。
このように話すことで、企業側もあなたの人柄や働き方をより明確にイメージできるでしょう。
面接で「自分を動物に例えると?」と質問された場合の回答も想定しておこう!

面接で動物に例える質問は、思いつきで答えるよりも、しっかり準備することで面接官に強く印象づけられます。
まずは自己分析で自分の強みを整理し、その特徴とマッチする動物を選ぶことが大切です。
さらに、回答に説得力を持たせるには、具体的なエピソードや理由づけも欠かせません。好印象な例文を参考にすることで、自分に合った表現を見つけやすくなるでしょう。
NG例や注意点も理解しておくことで、評価を下げるリスクを防げます。質問の意図を正しくつかみ、準備を重ねることで、面接での印象を一段と高められるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。