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聞き上手は自己PRで強みになる?言い換えとアピール方法を紹介

この記事では、「聞き上手」を就活の自己PRで伝える方法について解説しています。

また、自己PRの作成法だけでなく、企業が評価する自己PRの特徴や注意点、言い換え表現、例文まで詳しく解説しているので、最後まで確認して好印象な自己PRを目指しましょう。

 

目次

「聞き上手」は自己PRになる?

結論として、聞き上手は間違いなく自己PRになります。「話す力」だけが評価されるわけではなく、「聞く力」こそが職場での信頼や連携を築くために欠かせないスキルといえるでしょう。

実際、相手の意図を正確にくみ取り、円滑なコミュニケーションを支える人材は、どの組織でも高く評価されます。

仕事はチームで進める場面がほとんどです。周囲の声に耳を傾けられる人は、調整役として重宝され、自然と信頼を集める存在になります。職場の雰囲気を和やかにすることにもつながるでしょう。

自己PRにおいては、「聞き上手」と言うだけでなく、「共感力がある」「相手の意図を読み取る力がある」などと表現を工夫することで、より説得力が増します。自信を持ってアピールしてください。

自己PRで「聞き上手」が強みとして与える印象

自己PRで「聞き上手」という強みを伝える際、企業がどのような点に価値を感じるのかを知ることが大切です。聞く力は一見地味に思われがちですが、実は組織で高く評価されやすい資質の一つです。

ここでは、聞き上手が職場に与える印象や、どのような場面で効果を発揮するのかを4つの観点からご紹介します。

  1. 円滑なコミュニケーションで業務効率に貢献できる
  2. 他者と良好な関係を築き、チームの雰囲気を良くする
  3. 顧客や上司の意図を正確にくみ取れる人材として評価される
  4. 組織全体の調和を促進し、協働力の高さが期待される

① 円滑なコミュニケーションで業務効率に貢献できる

聞き上手な人は、相手の話をじっくりと聞きながら要点を把握する力を持っています。そのため、指示や意図の食い違いが減り、やりとりの効率が向上します。

たとえば、上司の指示を正確に受け取ることができれば、仕事の手戻りが減り、信頼を得やすくなります。

また、チーム内での報連相もスムーズになり、ミスの予防や業務全体のスピードアップにつながるでしょう。こうした積み重ねが、最終的に職場全体の生産性向上を支える力になります。

② 他者と良好な関係を築き、チームの雰囲気を良くする

人間関係の良さは、職場での働きやすさに直結します。聞き上手な人は、相手の言葉にしっかり耳を傾けるため、信頼されやすくなるでしょう。

また、悩みや困りごとを相談しやすい存在がチームにいると、メンバー全体の安心感も高まります。

さらに、日常的なコミュニケーションが活発になることで、雰囲気も和らぎ、協力し合いやすい環境が整うでしょう。対話を通じて相手を尊重する姿勢は、チームの空気を良くする大きな要因になります。

③ 顧客や上司の意図を正確にくみ取れる人材として評価される

仕事においては、話された言葉の裏にある「本音」や「ニーズ」を読み取る力が必要です。聞き上手な人は、表面的なやりとりにとどまらず、相手の立場や感情にも意識を向けることができます。

たとえば営業の場面であれば、顧客の本当の要望を引き出すことで、的確な提案や信頼関係の構築につながります。

上司とのコミュニケーションでも、期待されている役割を自然と理解し、先回りして行動できるため、評価される機会が増えるでしょう。

④ 組織全体の調和を促進し、協働力の高さが期待される

さまざまな考え方を持つ人が集まる組織では、調整役となる人の存在が欠かせません。

聞き上手な人は、意見の違いに対しても冷静に耳を傾けることができるため、対立を避け、全体の調和を図る役割を果たします。

実際、会議やディスカッションの場でも、話を聞いてまとめ役に徹する人がいることで、話し合いはスムーズに進行します。

柔らかなコミュニケーションスタイルを持つ人材は、組織の中で長く信頼される存在となるでしょう。

自己PRを作成する前に確認!「聞き上手」な人の特徴とは?

聞き上手という言葉を耳にすることは多いですが、就職活動ではその具体的な特徴を理解しておく必要があります。

単に黙って話を聞くのではなく、相手が安心して話せるように配慮し、対話の質を高める力が求められます。ここでは、企業が評価する「聞き上手な人」の特徴を紹介します。

  1. 相手の意見を否定せずに受け入れる柔軟性がある
  2. 話の要点を整理しながら聞くことができる
  3. 沈黙を怖がらず、適切なタイミングで話を引き出せる
  4. 相手の立場や気持ちを汲み取る共感力がある
  5. 話の流れを妨げずに自然と次の話題に導ける

① 相手の意見を否定せずに受け入れる柔軟性がある

聞き上手な人は、自分の考えを押しつけるのではなく、まず相手の意見を受け止める姿勢を持っています。

たとえ賛同できない内容でも、一度しっかり聞いた上で対応することで、信頼関係を築くことができます。このような柔軟性は、チームでの連携や顧客対応においても大きな強みとなるでしょう。

② 話の要点を整理しながら聞くことができる

聞いている内容をそのまま受け取るだけでなく、要点を押さえて理解できることも特徴です。

話の流れを把握しながら、重要な情報を的確に整理できる人は、面接でも的を射た返答ができるため、評価されやすいです。業務においても報告や相談の精度が高まり、信頼につながるはずです。

③ 沈黙を怖がらず、適切なタイミングで話を引き出せる

沈黙が続くと不安になる人も多いですが、聞き上手な人はその「間」を大切にします。

相手の思考や感情が整うのを待ちながら、必要に応じて質問を投げかけることで、自然に会話を深めていくことができます。無理に話を進めず、相手のペースを尊重する姿勢が求められます。

④ 相手の立場や気持ちを汲み取る共感力がある

聞き上手な人は、相手の話の内容だけでなく、その背景や感情にも寄り添う力を持っています。共感的な姿勢を示すことで、相手は「この人には本音を話せる」と感じやすくなります。

この共感力は、社内外の人間関係を築くうえでも欠かせないスキルといえるでしょう。

⑤ 話の流れを妨げずに自然と次の話題に導ける

会話のテンポや流れを読み取り、無理なく次の話題に移れることも、聞き上手な人の特徴です。

突然話題を切り替えるのではなく、相手の言葉に反応しながら次へとつなげていくことで、会話全体がスムーズになります。この能力は、商談や社内ミーティングなど、さまざまな場面で重宝されます。

「聞き上手」を自己PRで伝える前に押さえるべき注意点

聞き上手を自己PRで伝える際には、ただ「聞き上手です」と述べるだけでは不十分です。企業はその強みがどう業務に活かされるかまでを見ています。

自分の特性をしっかりアピールするために、以下の5つのポイントを確認しておくとよいでしょう。

  1. 「聞き上手です」だけで終わらせない
  2. 聞くだけの姿勢が“受け身”と誤解されない伝え方をする
  3. エピソードに主体的な行動を含める
  4. 積極性が伝わる表現を加える
  5. 第三者からの評価や成果と結びつける

① 「聞き上手です」だけで終わらせない

聞き上手という言葉は便利ですが、抽象的な印象を与えてしまいます。そのため、単にそう表現するだけでなく、具体的な行動や成果を添えることが大切です。

たとえば、「相手の話を最後まで丁寧に聞いた結果、誤解が減り、チーム内の意思疎通が円滑になった」と伝えると、実際の効果が伝わりやすくなります。

「聞き上手」というワードだけに頼るのではなく、その中身を明確にする工夫が求められます。

② 聞くだけの姿勢が“受け身”と誤解されない伝え方をする

話を聞く姿勢は大切ですが、それだけでは指示待ちのように見えてしまうこともあります。聞き上手をアピールする場合は、そのあとに自分から動いた経験も併せて伝えてください。

たとえば、「相手の意見を聞いた上で、自分なりに分析して改善策を提案した」など、積極的な行動が伝わると、主体性があると評価されやすくなります。

③ エピソードに主体的な行動を含める

自己PRには必ず、自分がどう動いたかを含めたエピソードが必要です。

たとえば、部活動で悩む後輩の相談に乗り、その話をもとに練習方法の改善を提案し、チームの雰囲気が良くなったというような流れが理想的です。

ただ話を聞いただけで終わるのではなく、その後の具体的なアクションまで説明することで、説得力が増します。

④ 積極性が伝わる表現を加える

聞き上手という言葉は控えめに聞こえることがあるため、積極的に動いたことも伝えるようにしてください。

たとえば、「相手の話をじっくり聞いたうえで、意見を整理して会議で発言した」「聞き取った情報を活かして、チームの課題を改善した」など、行動力が伝わる表現を加えることで、仕事への前向きな姿勢がアピールできます。

⑤ 第三者からの評価や成果と結びつける

自分だけが「聞き上手」と思っていても、それが独りよがりでは意味がありません。説得力を持たせるためには、第三者の評価や実際の成果と結びつけることが有効です。

「相談しやすいとよく言われる」「話を聞くことで意見が活性化したと感謝された」といった具体的なフィードバックがあれば、信頼性が高まります。

自己PRで活用できる「聞き上手」の言い換え表現一覧

聞き上手をそのまま伝えても、具体的な強みとして採用担当者に伝わりづらい場合があります。そんなときは、聞く力を別の表現に置き換えることで、より印象的にアピールできるでしょう。

ここでは、自己PRで活用しやすい聞き上手の言い換え表現を紹介し、それぞれの特徴や伝え方を解説します。

言い換え表現解説
相手の意図をくみ取る力がある相手の発言の裏にある本音や目的を察し、的確に対応できる力です。曖昧な表現から真意を読み取ることで、顧客の潜在ニーズ把握にも役立ちます。
会話の流れを整理しながら聞くことができる話の構造を把握しながら理解を深める力です。複数人の意見をまとめる場面や会議で効果を発揮します。
安心して話せる雰囲気をつくることができる相手が警戒せずに話せる空気を自然につくれる力です。穏やかな姿勢によって信頼を得やすくなります。
言葉にされない気持ちを察する力がある表情や態度、間の取り方から感情を読み取る力です。困っている人をサポートする行動に結びつきます。
対話を通じて自然に本音を引き出すことができる相づちや質問の工夫で、相手が無理なく考えを話せるよう導くスキルです。深く関わる仕事に向いています。
適切なタイミングでリアクションや質問ができる会話を遮らずに反応を返すことで、相手に安心感を与え、対話をよりスムーズに進められます。
相手の考えを否定せずに受け止めることができる異なる意見にも耳を傾け、価値観を尊重して受け入れる姿勢です。心理的安全性のある場を作れます。
話の中から要点を見極める力がある長い会話や議論の中から本質的なポイントを的確に把握する力です。議事録作成や調整役として役立ちます。
落ち着いた姿勢で信頼を築くことができる感情的にならず、安定した態度で接することで安心感を与えます。一貫した対応が信頼の礎となります。
相手の立場に立って話を聞くことができる相手の状況や気持ちを想像しながら耳を傾ける力です。思いやりのある対応で人間関係が円滑になります。

「聞き上手」を自己PRで好印象に伝える4ステップ

就職活動では、自分の強みを具体的かつ魅力的に伝えることが重要です。「聞き上手」という特性も、表現の工夫次第で企業から高く評価される武器になります。

ここでは、聞き上手を自己PRに活かすためのステップを4つに分けて紹介します。

  1. 聞き上手を強みとして明確にし、伝わりやすく言い換える
  2. 聞き上手の行動を具体的なスキルに置き換えて説明する
  3. 聞き上手さが伝わるエピソードを、言い換え表現で補強する
  4. 入社後にどう活かせるかを、企業目線で言い換えて伝える

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①聞き上手を強みとして明確にし、伝わりやすく言い換える

聞き上手という強みをアピールするためには、まずその意味をはっきりさせてから、わかりやすい表現に置き換えることが大切です。

「相手の話をよく聞く」では抽象的な印象を与えてしまいますが、「相手の意図を正確にくみ取り、必要な場面で適切な反応ができる力」といった表現にすると、企業にも伝わりやすくなります。

自己PRでは、第三者が見ても納得できる内容にすることが評価につながります。

②聞き上手の行動を具体的なスキルに置き換えて説明する

聞き上手という特徴を、業務に活かせるスキルとして言語化することが効果的です。

「人の話を聞ける」ではなく、「相手の発言を要点ごとに整理し、状況に応じてまとめる」といった行動に落とし込むことで、実務に役立つ能力として伝えることができます。

企業は再現性のある力を求めているため、具体的なスキルに置き換える視点が欠かせません。

③聞き上手さが伝わるエピソードを、言い換え表現で補強する

自分の強みを裏付けるには、実体験を交えて伝えることが効果的です。

「友人の相談役だった」ではなく、「ゼミで意見が対立した場面で、両者の意見を整理し、解決へ導いた」といったエピソードを用いると、聞き上手という特性が行動として伝わります。

さらに、「話を聞いた」ことそのものではなく、「どのような成果を生んだか」に触れることで、説得力も増すでしょう。

④入社後にどう活かせるかを、企業目線で言い換えて伝える

聞き上手という特性を、入社後の業務でどう活かすのかまで説明することで、企業側にも評価されやすくなります。

たとえば、「チーム内での円滑な関係構築に貢献できる」「顧客の本音を引き出すヒアリングが得意」など、実際の業務場面を想定した表現を意識しましょう。

抽象的に終わらせず、具体的な貢献イメージを伝えることが、魅力的な自己PRにつながります。

自己PRで「聞き上手」をより魅力的に伝えるコツ

聞き上手を自己PRとして伝えるには、単に「話をよく聞く」とアピールするだけでは不十分です。聞き手としての強みを効果的に伝えるためには、工夫が求められます。

ここでは、聞き上手を魅力的に伝える5つの方法を紹介します。

  1. 企業が求める人物像に沿って言い換える
  2. 抽象的な表現を避ける
  3. 聞き手としての主体性や姿勢を伝える
  4. 周囲からの評価や信頼を根拠として添える
  5. 面接時の態度でも聞き手の強みを示す

①企業が求める人物像に沿って言い換える

企業がどのような人物を求めているかを意識して言い換えることで、聞き上手という特性がより魅力的に伝わります。

たとえば、協調性を重視する企業であれば、「周囲の意見を受け入れながら意見を調整できる人材」などと表現するのが効果的です。

自分の強みを相手のニーズに合わせて表す姿勢そのものが、柔軟性や思考力のアピールにもつながるでしょう。

②抽象的な表現を避けて伝える

「話を聞くのが得意です」とだけ伝えても、面接官には実態が伝わりにくいものです。

そこで、「会話の中で相手の意図を整理して言い換える」「話しづらそうな人にも声をかける」といった具体的な行動に落とし込んで説明することが大切です。

具体性を持たせることで、イメージしやすくなり、納得感も高まります。

③聞き手としての主体性や姿勢を伝える

聞き上手という表現には、受け身な印象がつきまといがちです。

そこで、自分から積極的に聞こうとする姿勢や、場の空気を読んで発言を促す行動を交えて伝えると、主体性が感じられます。

たとえば、「発言が少ないメンバーにさりげなく話を振る」「相手の意見を参考に、自分の意見を構築する」といった姿勢を伝えてみてください。

④周囲からの評価や信頼を根拠として添える

自己PRに客観性を加えるには、周囲からの評価を活用すると効果的です。

たとえば、「ゼミの仲間から“話しやすい存在”と言われることが多い」「バイト先で相談役として頼られていた」といったエピソードがあると、聞き上手という特性が事実として裏づけられます。

信頼や人間関係の構築力としても評価されやすくなるでしょう。

⑤面接時の態度でも聞き手の強みを示す

自己PRの内容だけでなく、実際の面接態度も重要な判断材料となります。

相手の目を見て話を聞く、相づちを打つ、最後まで話を聞く姿勢を保つといった行動を通じて、聞き手としての印象を自然に伝えられます。

話の中身だけでなく、受け答えの姿勢も含めて評価されることを意識して臨んでください。

言い換え表現別|「聞き上手」の自己PR例文集

聞き上手な強みは、場面や相手によってさまざまな形で発揮されます。ここでは、具体的な言い換え表現に沿った自己PR例文を紹介し、自分に合ったアピール方法を見つける手助けをします。

  1. 相手の意図をくみ取る力がある
  2. 会話の流れを整理しながら聞くことができる
  3. 安心して話せる雰囲気をつくることができる
  4. 言葉にされない気持ちを察する力がある
  5. 対話を通じて自然に本音を引き出すことができる
  6. 適切なタイミングでリアクションや質問ができる
  7. 相手の考えを否定せずに受け止めることができる
  8. 話の中から要点を見極める力がある
  9. 落ち着いた姿勢で信頼を築くことができる
  10. 相手の立場に立って話を聞くことができる

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①相手の意図をくみ取る力がある

「相手の意図をくみ取る力がある」という強みをPRするには、状況把握力や気配りが伝わる具体的なエピソードが有効です。今回は、大学のグループワークでの実体験をもとにした例文を紹介します。

《例文》

私はグループワークで、相手の言葉の裏にある意図をくみ取ることを大切にしています。

ゼミでのプレゼン準備の際、あるメンバーが「この方向でいいと思う」と発言したとき、私はその言い回しに少し迷いがあると感じました。

そこで、「何か気になる点があるのでは?」と声をかけたところ、本当は他の案も考えていたことがわかりました。

彼の考えを引き出せたことで、チーム全体で納得感のある方向性にまとまり、発表本番でも高評価を得ることができました。

このように、私は言葉に表れない相手の思いや意図をくみ取り、行動に移すことを意識しています。

《解説》
あいまいな発言をそのまま受け取らず、意図を読み取って行動した点が評価されやすい構成です。「気づき→声かけ→成果」までの流れを明確にすると説得力が増します。

②会話の流れを整理しながら聞くことができる

今回は、「話を聞きながら内容を整理し、場の進行に貢献できる力」を伝える自己PR例文をご紹介します。グループでの議論や打ち合わせの場面をもとに構成しています。

《例文》

私は、会話の流れを整理しながら話を聞くことを意識しています。大学のゼミでディスカッションを行った際、意見が交錯し、話の焦点が定まらない状況になったことがありました。

そのとき私は、「今出た意見を一度まとめてみよう」と提案し、ホワイトボードに各メンバーの発言を書き出して整理しました。

結果として議論がスムーズに進み、全員の納得感が高まった状態で結論を出すことができました。

相手の話をよく聞き、内容を頭の中で組み立て直すことで、グループ全体の理解を深める手助けができたと思います。

《解説》
話を「聞くだけ」でなく「整理する」姿勢が伝わると評価されやすくなります。混乱した場面での対応や工夫を盛り込むと説得力が増します。

③安心して話せる雰囲気をつくることができる

ここでは、話しやすい空気をつくることで周囲との信頼関係を築いた経験をもとに、安心感のあるコミュニケーション力をアピールする例文をご紹介します。

《例文》

私は、相手が安心して話せるような雰囲気づくりを心がけています。大学のサークルで新入生の歓迎会を担当した際、緊張して話せない子が何人かいました。

そこで私は、無理に話を振るのではなく、まずは笑顔でうなずきながら話を聞く姿勢を見せたり、共通の話題を見つけてさりげなく会話に入るようにしました。

その結果、最初は黙っていた新入生たちも徐々に話すようになり、「リラックスして話せました」と後日声をかけてもらえました。

人が安心して自分のことを話せるよう、自然な空気をつくることが、良い関係づくりにつながると実感しています。

《解説》
「緊張した相手がどう変化したか」を描写すると効果的です。押しつけがましくない関わり方を意識したエピソードは好印象につながります。

④言葉にされない気持ちを察する力がある

今回は、相手が言葉にできない気持ちや状態を察知し、さりげなくフォローした経験をもとにした自己PRの例文を紹介します。共感力を伝えたい方におすすめのテーマです。

《例文》

私は、相手の表情や態度から気持ちを察することを大切にしています。大学のグループ課題で、あるメンバーが急に発言が少なくなり、どこか元気がない様子が続いていました。

そこで私は「最近、体調とか大丈夫?」と休憩時間に声をかけました。すると、家族の事情で精神的に余裕がなかったことを話してくれました。

無理に意見を求めず、負担を軽くするよう役割を調整したことで、後半には笑顔が戻り、課題も無事に終えることができました。

言葉にならないサインを見逃さずに寄り添うことが、信頼関係の構築につながると実感した経験です。

《解説》
相手の変化に気づき、さりげなくサポートした行動が伝わる構成にしましょう。「問いかける勇気」や「気遣い」が見えるとより効果的です。

⑤対話を通じて自然に本音を引き出すことができる

今回は、会話を重ねることで相手の本音を自然に引き出し、信頼関係を築いた経験をもとにした自己PR例文をご紹介します。聞き上手の中でも「深く引き出す力」を伝えたい人に適しています。

《例文》

私は、相手が安心して本音を話せるような対話を心がけています。

大学のゼミ活動で、あるメンバーがグループワークの方針に納得していない様子でしたが、皆の前では何も言わず、そのまま作業を進めていました。

私は気になって、昼休みに「何か気になることがある?」と声をかけ、雑談を交えながらゆっくり話を聞いていきました。

すると少しずつ思いを打ち明けてくれて、結果として提案内容を見直すきっかけになりました。

相手の意見を引き出せたことで、全体の方向性もよりよいものとなり、本人も積極的に関わってくれるようになりました。

《解説》
いきなり核心を聞くのではなく、雑談や共感を通じて本音を引き出すプロセスが重要です。段階的な対話の流れを意識して構成しましょう。

⑥適切なタイミングでリアクションや質問ができる

今回は、会話中に適切なタイミングでリアクションや質問を挟み、相手に安心感を与えながらスムーズなコミュニケーションを実現したエピソードをもとにした自己PR例文をご紹介します。

《例文》

私は、会話の中で相手の話にしっかり耳を傾けながら、タイミングを見てリアクションや質問をすることを大切にしています。

ゼミでのチーム発表準備中、あるメンバーがアイデアを話しながら何度か言いよどんでいたので、「その発想、どういうきっかけで思いついたの?」と問いかけました。

すると、話しやすくなったのか、詳細な背景や根拠まで話してくれるようになり、内容もさらに深まりました。

また、相づちや「なるほど」などのリアクションも意識して行うことで、相手も前向きに発言してくれるようになり、チーム全体の雰囲気もよくなったと感じています。

《解説》
話の途中で適切にリアクションや質問を挟むことで、相手の話を促進した点が伝わります。「相手の変化」に注目して構成するとより伝わりやすくなります。

⑦相手の考えを否定せずに受け止めることができる

今回は、他者の意見に対して否定せずに受け入れた経験を通して、信頼関係を築いたエピソードをもとにした自己PR例文をご紹介します。対話を大切にする姿勢をアピールしたい方に適しています。

《例文》

私は、相手の考えをすぐに否定せず、まずは受け止めることを大切にしています。

ゼミのプレゼン準備中、メンバーの一人が全体の構成に関して斬新な提案をしましたが、多くの人が「それは難しいのでは」と否定的な反応を示しました。

私はその場で「確かに実現は簡単ではないかもしれないけど、その発想には可能性があると思う」とコメントし、そのアイデアの意図を深掘りする質問を投げかけました。

その後、他のメンバーも再検討を始め、最終的にはその提案をベースにした内容が採用されました。否定から入らずにまずは理解する姿勢が、より良い結果を生むと感じた経験です。

《解説》
最初に否定せずに受け止めたことが、結果的にチームの成果につながった構成にしています。「その後どう変わったか」まで描くと説得力が高まります。

⑧話の中から要点を見極める力がある

今回は、相手の話を丁寧に聞きながら、本質や要点をつかんで的確にまとめた経験をもとにした自己PR例文をご紹介します。会話力だけでなく、整理力や理解力もアピールしたい方に適しています。

《例文》

私は、人の話の中から要点をつかむことを意識しています。

大学のグループディスカッションで、テーマに関する意見が出そろった後、「結局どうまとめればいいのか分からない」と意見が割れた場面がありました。

そこで私は一人ひとりの発言内容を振り返りながら、「〇〇さんはこう言っていたから、こういう方向性が合いそう」と整理して伝えました。

その結果、全員が自分の意見が反映されていると感じ、スムーズに方向性を決定できました。

相手の話をただ聞くだけでなく、意図をくみ取り、要点を抽出することで、グループ全体の考えをまとめる力につながると実感しています。

《解説》
複数の意見を整理・要約する場面を描くと、要点を見極める力が伝わります。「発言→整理→全体の納得」の流れを明確にすると説得力が増します。

⑨落ち着いた姿勢で信頼を築くことができる

今回は、落ち着いて対応する姿勢が周囲に安心感を与え、信頼関係の構築につながったエピソードをもとにした自己PR例文をご紹介します。穏やかさや安定感をアピールしたい方におすすめです。

《例文》

私は、どんな場面でも落ち着いて対応することを意識しています。大学の文化祭準備では、イベント当日に担当メンバーの一人が来られなくなり、会場が一時混乱しました。

周囲が焦る中、私はまず深呼吸して状況を確認し、できることを順序立てて提案しました。

「今できることを一つずつやろう」と声をかけながら他のメンバーと協力し、代役の配置やタイムスケジュールの再調整を行いました。

最終的には無事にイベントを運営することができ、「冷静に動いてくれて助かった」と感謝の言葉ももらいました。冷静な姿勢は、周囲に安心感を与え、信頼を築くきっかけになると実感した経験です。

《解説》
トラブル時に落ち着いて行動した具体的エピソードは、安定感のある人物像を印象づけます。「周囲の反応」も入れるとより説得力が増します。

⑩相手の立場に立って話を聞くことができる

今回は、相手の立場に立って話を聞いたことで、信頼を得て円滑な関係を築けたエピソードをもとにした自己PR例文をご紹介します。共感力や柔軟な対応力をアピールしたい方に適したテーマです。

《例文》

私は、相手の立場や状況を考えながら話を聞くことを心がけています。大学のアルバイト先で、新人スタッフがミスをして落ち込んでいた場面がありました。

周囲は注意するだけで終わっていましたが、私は「初めてで不安だったよね」と声をかけ、相手の気持ちを汲み取るようにしました。

すると、「そう言ってもらえて少し安心しました」と打ち明けてくれ、その後も質問しやすくなったと話してくれました。

その経験から、相手の立場に寄り添うことで関係が前向きに変わると実感し、以後も相手の背景や感情に目を向ける姿勢を大切にしています。

《解説》
相手の気持ちに配慮した声かけや対応を通じて関係が改善した流れを描くと、共感力が伝わります。相手の変化や反応を具体的に入れるのがコツです。

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「聞き上手」を強みにして好印象な自己PRを作成しよう!

聞き上手は就活において大きな強みとなります。なぜなら、聞き上手な人は企業において円滑なコミュニケーションを支える重要な存在と評価されるからです。

聞き上手が与える印象には、チームの雰囲気づくりや業務効率の向上、顧客や上司との関係構築への貢献などがあり、企業から高く評価されやすい特徴です。

ただし「聞き上手です」と述べるだけでは伝わりません。具体的な特徴やエピソードを通じて、相手にどう影響を与えたのか、どんな姿勢で傾聴したのかを明確にすることが大切です。

聞き上手を言い換えた表現や、第三者からの評価を交えることで説得力を高めましょう。

最後に、聞き上手のスキルは入社後の活躍にも直結します。企業目線での伝え方を意識しながら、自分の強みとして効果的にアピールしてください。

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