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一般職の志望動機の作り方を解説|ポイントや例文も紹介

一般職は転勤の少なさやワークライフバランスがとりやすいことから、就活生に非常に人気のある職業です。しかし、具体的な業務内容や特徴がわからず、志望動機を書くのに迷う就活生も多いでしょう。

この記事では、一般職の魅力と志望動機作成のポイント、企業が求める姿勢などをわかりやすく説明いたします。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

一般職の特徴や魅力とは?

一般職の最大の魅力は、転勤が少ないことです。同じ職場で長く働けるので、プライベートの予定も立てやすくなります。

また、総合職の方々をサポートする役割なので、責任も比較的軽くストレスが少ないでしょう。家庭や地域と仕事を両立させたい方に適した働き方と言えます。

一方で、昇給・昇進のチャンスが限られているのが課題です。総合職につくよりも、キャリアアップの機会は少ないかもしれません。

志望動機を書く際は、「長く同じ職場で貢献したい」など、一般職の特性を生かした内容を心がけましょう。

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さらに、本記事の後半では実際一般職を志望する際の志望動機を添削しています!

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一般職に求められる能力や人柄とは?

採用企業は一般職の求人においても、様々な資質を重視しています。

就活生の皆さんは、企業の求める人物像を意識しながら、自身の長所をアピールすることが大切です。ここでは、一般職に求められる人柄や能力を3つ紹介します。

  1. 生真面目さ
  2. コミュニケーション能力
  3. 気配りをできる能力

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①生真面目さ

一般職は日々の業務をコツコツとこなしていく必要があるため、真面目な姿勢が求められます。職務に対し投げ打ちでなく、忠実に取り組み、ミスを防ぐ姿勢が重視されるのです。

特に地域密着型の業務では、信頼性が鍵となります。地域のお客様と接する立場では、誠実な印象を与えられる人柄が不可欠なのです。

②コミュニケーション能力

同僚やお客様とのスムーズな対話力も、一般職に求められる大切な能力の一つです。チームの一員として、他者と円滑にコミュニケーションを図り、業務を遂行することが求められます。

丁寧な言葉遣いや、相手の立場に立って考える姿勢など、ホスピタリティ溢れるコミュニケーション力が評価されるでしょう。

③気配りをできる能力

一般職に求められる大切な能力として、気配りができる力が挙げられます。総合職の業務をしっかりとサポートするには、自ら進んで気配りを行う姿勢が不可欠なのです。

例えば、必要な書類を自分から準備したり、求められる事務作業に積極的に取り組むなど、率先して行動することが重要となります。

企業は一般職に対し、総合職の業務を確実にサポートできる人材を求めています。積極的な気配りの姿勢は、その大きな手がかりになると言えるでしょう。

一般職の志望動機のポイント3つ

ここでは、一般職の志望動機を作成する上で押さえるべき3つのポイントを解説します。書く上で重要なことを把握し、志望動機の質を上げましょう。

  1. 一般職の志望理由の根拠を明確にする
  2. その企業を選ぶ理由を具体的に述べる
  3. 自分の強みの活かし方を伝える

①一般職の志望理由の根拠を明確にする

総合職をサポートすることで会社に貢献したい、地域密着型の業務に魅力を感じるなど、真摯な思いを伝えましょう。

例として、志望動機では以下のようなアピールを心がけましょう。

・総合職の方々をしっかりとサポートし、チームで業務を円滑に進められる点
・地域密着型の業務を通じて、地域社会に貢献できる点
・長期的に同じ職場で勤務し、安定した仕事に打ち込める点

一方で、「楽な仕事がしたい」「定時で帰れれば良い」といった志望理由は避けた方が賢明です。このような理由だと、仕事に対する熱意や情熱が足りないように映ってしまいます。

一般職の役割や魅力を理解した上で、自身の思いを言葉にしていくことが大切になります。素直で丁寧な文章を心がけましょう。

②その企業を選ぶ理由を具体的に述べる

志望企業の特色や自分が惹かれる点を具体的に述べましょう。企業研究の深さが窺え、志望度の高さをアピールできます。

一般的な理由だけでは、志望度の高さが伝わりません。ほかの企業でも当てはまるような内容では、説得力に欠けてしまいます。志望企業の以下のような点について詳しく調べ、自分なりの魅力を見つけ出すことが大切です。

・事業内容や業界での評価、強み
・企業理念や社風、従業員の働き方
・地域への貢献や取り組み
・福利厚生や研修制度など

競合他社と比較し、なぜこの企業に惹かれるのか、どの点に共感できるのかを具体的に語ることで、志望動機の説得力が格段にアップします。

単に「地元の企業だから」「業界を志望しているから」といった漠然とした理由ではなく、企業研究に基づく具体的な理由を示せば、本当にその企業を志望している姿勢が採用側に伝わるはずです。

③自分の強みの活かし方を伝える

総合職とは異なる一般職の働き方で自身の強みがどう活かせるかを伝えることは重要です。自分の強みを発揮した過去の経験や獲得した経緯も交えると説得力が増します。

サポート業務ですので、”チームで協力してお客様に喜んでいただける”といった、チームワークを大切にする姿勢を示すと良いでしょう。

コミュニケーション能力や相手の立場に立って考えられる配慮の気持ちなども、企業が求める素質だと思われます。

このように、一般職ならではの志望理由、会社への理解度、自身の強みをしっかり語ることが大切です。読み手に誠実な姿勢が伝わる志望動機を作成しましょう。

人気業界別に見る!一般職の志望動機例文10選

多くの就活生が目指す「一般職」は、業界によって求められる人物像や仕事内容が微妙に異なります。

そのため、志望動機も業界ごとの特徴に合わせて調整する必要があります。「どのような志望動機が好印象を与えるのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで本章では、人気の10業界を取り上げ、それぞれの一般職に対して実際に使える志望動機例文を紹介します。

  1. IT業界の一般職志望動機
  2. 金融業界の一般職志望動機
  3. メーカー業界の一般職志望動機
  4. 商社業界の一般職志望動機
  5. インフラ業界の一般職志望動機
  6. 不動産業界の一般職志望動機
  7. 小売・流通業界の一般職志望動機
  8. 航空・旅行業界の一般職志望動機
  9. 教育・学校法人業界の一般職志望動機
  10. 公的機関・官公庁系の一般職志望動機

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、10個の例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

①IT業界の一般職志望動機

今回は、IT業界の一般職を志望する例文を添削しました。

ITの事務職では、正確な処理やスムーズな情報共有が欠かせないため、そうした業務にどのように関われるかを具体的に伝えましょう。

IT業界の志望動機
【結論】
私は、周囲を支えながら組織の円滑な運営に貢献できる一般職として、貴社で働きたいと考えています。人を支える役割にやりがいを感じ、大学での活動を通じて、誰かの業務を裏から支えることに達成感を覚えるようになり、チームの土台を築く存在として成長したいと考えています。
添削コメント|ただ「やりがいを感じた」と書くよりも、大学での裏方経験に置き換えて説明したことで、内容に具体性と説得力が出ました。IT業界の一般職はサポート業務が多いため、「誰かを支えることに手応えを感じた経験」が動機としてあると、より伝わりやすくなります。
【根拠となるエピソード】
大学では学園祭の実行委員として、出演者や運営メンバーのスケジュール調整を担当しました。縁の下の力持ちとして支える立場にやりがいを感じた経験が、メンバー全体の動きを見渡し、裏方として調整を重ねる中で「支える仕事」の重要性と面白さを実感し、一般職を志望する原点です。
添削コメント|ただ「縁の下の力持ち」と言うだけでは、どんなことをしたのかが見えてこないため、実際の業務内容や感じた価値を示すことが大切です。IT業界では、調整力や支援力を具体的に伝えると効果的です。
【エピソード詳細】
出演者の希望と限られたリソースを調整する中で、予定が変更になった際には複数案を準備し、全員が納得する形でスムーズに対応しました。その結果、トラブルなくイベントを成功させることができ、感謝の言葉をいただいたときに強い達成感を覚えました。特に当日の進行が危ぶまれる場面でも、即座に関係者と連携し、代替案を共有してトラブルを回避できたことは、柔軟な対応力と調整力を養う大きな経験となりました。
添削コメント|削除前は成果の根拠が不明確でしたが、改善後は、IT業界の一般職で重視される調整力や状況判断力が具体的な行動として示され、内容の説得力が高まりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は業界内でもチームワークを大切にされており、社員一人ひとりが自らの役割に誇りを持って働いている点に魅力を感じました。私もその一員として、縁の下からチームを支える存在として貢献したいです。特に貴社は、部門を超えた情報連携を重視しており、一般職でも円滑な業務遂行に重要な役割を担っている点に共感しました。私もその一員として、的確な調整と事務対応を通じてチーム全体を下支えしたいと考えています。
添削コメント|企業理解の根拠が曖昧だったため、IT業界らしい「部門連携」や「業務効率化」などの具体的な社風と一般職の関係に触れた内容に改善しました。応募企業の特徴と自分の志望理由を紐づけることが重要です。
【入社後】
入社後は、正確かつ迅速な事務処理やスケジュール調整を通じて、周囲の方々が本来の業務に集中できる環境づくりに努めます。そして、日々の積み重ねの中で信頼される一般職を目指してまいります。また、関係部署とのやり取りにおいても丁寧な対応を心がけ、少しずつ信頼を積み重ねて、チームにとって欠かせない存在になれるよう努めます。
添削コメント|「信頼される一般職」という抽象表現を、行動(丁寧な対応・信頼の積み重ね)に分解して表現することで、面接官が具体的にイメージできる内容になりました。IT業界では正確性と連携力が重視されるため、行動計画まで踏み込むことが効果的です。

【NGポイント】
「縁の下の力持ち」「信頼される存在」といった表現は定番である一方、業界との結びつきが弱く、どの企業にも当てはまるような印象を与えてしまっていました。結果として、応募先企業への適応度が不明瞭になっていた点が課題でした。

【添削内容】
「支える立場にやりがい」→「裏方として調整を重ねた経験」、「信頼される一般職」→「丁寧な対応を重ね、信頼を築く」など、行動ベースの表現に置き換えることで、読んだ人が状況をイメージしやすくなるよう修正しました。

【どう変わった?】
IT業界の一般職に必要な「調整力」「情報連携の意識」「正確な事務処理」への理解と適性が明確になったことで、採用担当者にとっても「この人は実務で役に立ちそうだ」と感じられる内容へと改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・強みは経験を通じて説明する
・応募先と自身との接点を明確にする
・裏方としての貢献を定量的に伝える

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②金融業界の一般職志望動機

今回は、金融業界の一般職を志望する例文を添削しました。

金融業界では、厳密な正確さと責任感が必要とされるため、自分がどのような場面でその力を発揮できるのかを明確に伝えましょう。

金融業界の志望動機
【結論】
私は、人を支える立場で組織内外の関係者と丁寧に対応しながら業務全体を円滑に進める役割として組織に貢献できる一般職として、金融業界で働きたいと考えています。
添削コメント|「人を支える立場で」という表現は少し曖昧なので、金融業界の一般職に求められる、調整や対応、正確な業務処理といった具体的な役割に言い換えました。職種との相性をはっきり示し、業界とのつながりが伝わる内容に整えた点がポイントです。
【根拠となるエピソード】
高校時代、部活動でマネージャーを務め、選手が安心して練習に集中できるよう、陰から支える役割にやりがいを感じました。事前準備や体調管理など、周囲が快適に動ける環境を整えることにやりがいを感じました。
添削コメント|「陰から支える」という言葉はイメージしづらいため、金融業界の一般職に合った「準備」や「環境を整える力」といった具体的な行動に置き換えました。役割のイメージがはっきりすることで、仕事との適性がより伝わりやすくなっています。
【エピソード詳細】
日々の練習環境の整備や試合準備、体調管理など、細かいサポートを積み重ねる中で、選手から「ありがとう」と声をかけられた時に、える仕事の重要性と喜びを実感しました。自分の行動がチーム全体のパフォーマンス向上に貢献できることを実感しました。この経験から、直接前に出るよりも、人の活動を支えることに強いやりがいを感じるようになりました。目立つことよりも、信頼される丁寧なサポートを積み重ねることに達成感を覚えるようになりました。
添削コメント|「支えるやりがい」などの言葉だけでは伝わりにくいため、実際にどう役立ったかを表す「信頼されるサポート」や「パフォーマンス向上」といった成果ベースの表現に変更しました。一般職としての働き方がより具体的にイメージしやすくなっています。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、地域に根ざしたサービスを展開しており、来店されたお客様との丁寧なやり取りや、きめ細やかな事務対応を重視されている点に魅力を感じました。地域密着型の金融機関として、お客様一人ひとりに寄り添った対面対応や、迅速かつ正確な事務処理体制を整えている点に強く惹かれました。私の強みである几帳面さや気配りを生かして活躍できると考えています。
添削コメント|当初の内容は企業ごとの違いが見えにくく、印象が薄くなっていました。企業独自の取り組みや強みに触れることで、志望理由に説得力が生まれ、「この企業で働きたい」という気持ちが具体的に伝わる形に整えています。
【入社後】
入社後は、お客様や周囲の社員から信頼される一般職として日々の正確な処理と相手に安心感を与える対応を通じて正確で丁寧な仕事を積み重ね、円滑な業務運営を支える存在を目指します。
添削コメント|「信頼される一般職」という言葉自体は良い評価軸ですが、具体的な中身が伝わりにくくなっていました。そこで、正確な処理や安心感のある対応といった行動に言い換えることで、金融業界の一般職に求められる力がより明確に伝わる内容に改善しました。

【NGポイント】
「人を支える」「陰から支える」といった表現が漠然としており、どのような行動を通じて支えるのかが伝わりませんでした。また、企業を選んだ理由も「丁寧なやり取り」など汎用的な内容にとどまり、説得力に欠ける状態でした。

【添削内容】
漠然とした言葉を削り、具体的な行動や成果に置き換えることで、一般職としての貢献イメージを明確にしました。また、企業理解の部分では、地域密着型・対面対応・正確な事務処理という特徴に触れることで、志望理由に根拠を持たせました。

【どう変わった?】
一般的で曖昧な印象だった例文が、金融業界の一般職として必要な素養や姿勢を伝える具体的な内容へと変化しました。企業視点でも「どのように活躍できるか」のイメージが湧きやすくなり、志望動機としての説得力が大幅に向上しています。

【今回の志望動機のコツ】
・正確さや丁寧さが伝わるエピソードを選ぶ
・その企業ならではの理由を入れる
・サポート役の強みは成果と結びつける

③メーカー業界の一般職志望動機

今回は、メーカー業界の一般職を志望する例文を添削しました。

メーカーでは多部門と連携する機会が多いため、一般職としてどのように調整や事務対応で貢献できるかを具体的に伝えることが大切です。

メーカー業界の志望動機
【結論】
私は、人々の生活を支える製品を安定的に届ける役割を担いたいと考え大学で培った事務経験を活かし、製造現場を支える事務職として製品の安定供給に貢献したいと考え、メーカー業界の一般職を志望しています。
添削コメント|「人々の生活を支える製品を届けたい」という表現は他業界でも通用するため、説得力に欠ける印象がありました。大学での事務経験や、製造現場を支える具体的な役割に触れることで、メーカーの一般職を目指す理由がより明確になりました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、大学で所属していた事務局のアルバイト経験です。部員のスケジュール管理や資料配布などを通して日々のスケジュールを調整したり、会議資料をミスなく準備・配布したりする中で、裏方として全体を支える仕事にやりがいを感じました。
添削コメント|「スケジュール管理や資料配布」だけでは業務内容がやや表面的で、単なる事実の説明に見えてしまいます。ミスを防ぐ工夫や、日々の調整を意識した行動に言い換えることで、志望動機に結びつく主体性や適性がしっかり伝わるようになります。
【エピソード詳細】
特に印象に残っているのは、大会前に発表資料の配布ミスが起こり、対応を任された場面です。私はすぐに配布先を整理し、関係者全員に資料を再送付しました。その結果、無事に本番を迎えることができ、運営メンバーから感謝の言葉をいただきました。その際、再発防止のため資料管理のチェックリストを作成したことで、以降の業務がスムーズになり、同様のトラブルは起きませんでした。
添削コメント|「感謝された」という表現だけでは成果としてやや弱いため、改善に向けてどんな行動を取り、それがどう効果につながったのかを加えることで、課題解決力や改善意識が伝わる内容に仕上げました。事務職としての実務適性を伝えるうえでも有効です。
【企業を選んだ理由】
貴社は、生活に欠かせない製品を長年安定して提供されており家電や住宅設備など、暮らしの基盤を支える製品を幅広く展開し、事務職としての貢献範囲も広い点に魅力を感じました。縁の下の力持ちとして、製品が滞りなく世の中に届く仕組みを支えたいと考えています。
添削コメント|「生活に欠かせない」といった表現だけではどの企業にも当てはまりやすく、志望理由がぼやけてしまいます。そこで、具体的な製品と自分がどう関わりたいかを組み合わせて伝え、企業研究がしっかりできていることをアピールしました。
【入社後】
入社後は、正確かつ丁寧な事務処理を通して、部門間の円滑な連携や業務効率化に貢献していきたいです。具体的には、これまでの経験を活かして情報共有の仕組みづくりや、業務マニュアルの整備にも取り組みたいと考えています。
添削コメント|元の文も丁寧で方向性は良かったですが、さらに「何にどう取り組むか」まで具体的に示すことで、採用側が応募者の成長イメージや実際の働き方をより明確に想像できるようにしました。

【NGポイント】
全体として、応募者本人の経験と職種・業界との接点が弱くなっていました。特に「生活を支える製品」や「感謝された」という表現は、企業に伝わるメッセージとしては曖昧で、意欲や適性が正確に伝わりにくい状態でした。

【添削内容】
抽象的な言い回しを削除し、自身の行動や工夫を明示することで、志望動機に説得力を持たせました。業界に関する理解や企業選びの理由についても、事業内容に言及して具体性を高め、面接官に響く構成へと調整しています。

【どう変わった?】
職種や業界への理解が明確になり、経験と志望動機の関連性が一貫して伝わる内容に変化しました。企業視点では「実務に活かせる経験があるか」「企業にどう貢献できるか」が見えやすくなり、評価されやすい文章構成になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・経験と志望理由の接点を示す
・成果や行動の具体性を盛り込む
・採用後の活躍をイメージさせるように書く

④商社業界の一般職志望動機

今回は、商社業界の一般職を志望する例文を添削しました。

商社業界の一般職を志望する場合は、業務の幅広さや多部署連携を意識し、「支える姿勢」と「調整スキル」を具体的に表現することが重要です。

商社業界の志望動機
【結論】
私は、社内の業務を円滑に進めるサポート役として、信頼される一般職として部門や立場を超えて信頼される一般職を目指し、商社業界を支える存在として働きたいと考えています。
添削コメント|「信頼される一般職」という言葉だけではやや漠然としていたため、商社ならではの環境を踏まえて「部門や立場を超えて信頼される」といった視点を加えることで、業界とのつながりがより明確になり、志望動機にも独自性が出る内容になりました。
【根拠となるエピソード】
大学で所属していたゼミ活動では、リーダーではなく裏方として、資料の作成や進行管理を担ってきました。表に立つよりも、誰かを支える立場にやりがいを感じ、全体の進行がスムーズになるよう裏方の仕事に注力してきました。周囲を支えることにやりがいを感じてきました。
添削コメント|「表に立つよりも」という対比表現はなくても伝わるため削除し、その後の文に含まれる自身のスタンスと効果を整理して表現しました。裏方としての役割に前向きな姿勢が伝わるように言い換えたことで、一般職に求められる適性をアピールしています。
【エピソード詳細】
特に卒業研究発表会では、複数の発表者の資料作成を一括で管理し、期日に間に合うよう進捗を調整しました。縁の下の力持ちとして全体をまとめる経験を通じて、誰かが困っているときに声をかけ、作業が滞らないようにスケジュールを細かく管理した結果、チーム全体の完成度を高めることができました。サポートの重要性を実感しました。
添削コメント|「縁の下の力持ち」という言い方だけでは、何をしたのかが伝わりづらくなっていました。そこで、具体的な行動やその結果に言い換えることで、一般職に求められる力が自然に伝わる内容にしています。
【企業を選んだ理由】
貴社は長年にわたってグローバルに事業を展開しており、関係各所との調整が欠かせないと感じました。国内外の多様な関係者とのやり取りや、迅速かつ的確な調整が求められると理解しています。一般職でも多くの部署と関わる機会があり、培ってきた調整力を活かせると考えています。私の強みである状況整理やタスク管理力が、日々の業務で貢献できると感じました。
添削コメント|企業の業務構造に対する理解が曖昧なままでは、調整力の活かし方が伝わりにくくなります。改善後は、商社業界に多い「海外とのやり取り」や「部門間の連携」といった具体的な文脈に落とし込むことで、職種適性との接続が明確になっています。
【入社後】
入社後は、担当する業務に責任感を持ち、周囲から信頼される存在として正確さとスピードの両立を意識しながら、現場が安心して業務を進められる環境づくりに努めたいです。貢献していきたいです。日々の業務のなかで、効率化や改善提案も積極的に行いたいと考えています。また、現場の声をもとにした業務改善にも取り組み、組織全体の生産性向上に寄与していきたいと考えています。
添削コメント|意欲を示す言葉だけでは印象が曖昧になるため、実際にどんな行動を取るのかを表す表現に言い換えました。「正確さとスピードの両立」「現場の声を活かした工夫」など、実務への理解や姿勢が伝わりやすくなっています。

【NGポイント】
全体的に商社業界の業務内容と自身の経験との接点が明確ではありませんでした。また、「信頼される存在」や「調整力」といった言葉が具体的なエピソードや行動と結びついていなかったため、説得力を欠いていた点が評価を下げる要因でした。

【添削内容】
業界との関連性が薄い部分には商社特有の多部署連携や調整業務の特徴を織り込むことで、職種・業界との親和性を高めました。志望の動機・背景・貢献意欲のつながりを明瞭にすることを重視しました。

【どう変わった?】
自身の志向性(裏方志向)と商社業界の一般職で求められる能力(調整力)がしっかり結びつき、企業側が「実際の業務でこの人物がどう活躍するのか」を具体的にイメージできる内容に変化しました。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象語は行動や成果とセットで使う
・商社特有の業務との接点を明示する
・一般職らしい裏方志向を具体的に伝える

⑤インフラ業界の一般職志望動機

今回は、インフラ業界の一般職を志望する例文を添削しました。

インフラ業界では正確さと安定運用への意識が求められるため、一般職としてどのように支え、現場と連携できるかを具体的に示しましょう。

インフラ業界の志望動機
【結論】
私は、社会インフラを支える企業の一員として、安定したサービス提供を支える人々の生活基盤を裏方から支える一般職として働きたいと考えています。
添削コメント|「サービスを支える」という表現だけでは何をするのかが見えにくいため、インフラ業界らしく「人々の生活を下支えする」といった言葉に置き換えることで、志望動機がより具体的かつ伝わりやすくなりました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、高校時代に経験した大規模停電の際、復旧作業に尽力するインフラ企業の姿に触れたことでした。インフラ企業の復旧対応により、地域が徐々に日常を取り戻していく様子を目の当たりにしたことです。生活基盤を支える仕事の重要性を実感しました。
添削コメント|「姿に触れた」では状況がぼんやりしてしまうため、実際に何を見たのかを「地域が元の生活を取り戻していく様子」として表現し直すことで、経験に対する感じ方や思いがよりリアルに伝わるようになりました。
【エピソード詳細】
その停電は数時間に及び、電気が使えない不便さと同時に、家族とともに不便を感じながらも、電力が復旧した瞬間の安堵感は今でも鮮明に覚えています。迅速な復旧による安心感も強く覚えています。その後、大学では地域の防災イベントに参加するなど、暮らしを支える仕事への関心を深めてきました。大学では地域の防災イベントで受付業務や資料配布を担当し、住民の方々と直接接する中で、「人を支える業務」にやりがいを感じました。裏方ながらも、確実な業務を遂行する役割に魅力を感じています。
添削コメント|元の表現では体験の中身がぼんやりしていましたが、「受付での対応」や「住民の表情」など具体的なシーンに言い換えたことで、自分の行動や感じたことがはっきり伝わり、志望動機としての説得力が増しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は、全国規模で社会インフラを支える事業を展開されており、安定性と社会貢献性の両面において強い魅力を感じました。地域密着型の拠点運営や迅速な対応体制など、生活に直結したサービスを提供している点に共感しました。事務職として、利用者に安心を届ける土台を支えたいと考えています。
添削コメント|「安定性」や「社会貢献性」といった言葉は他社にも当てはまりやすく、企業選びの理由としてはやや弱い印象がありました。そこで、「地域密着型の拠点運営」や「迅速な対応体制」といった特徴に触れることで、企業への理解と共感がより伝わる内容に整えています。
【入社後】
入社後は、正確で丁寧な事務処理を心がけ、社内外の信頼構築に貢献したいです。また、業務の効率化にも積極的に取り組み、業務マニュアルの見直しや業務フローの改善提案などにも主体的に取り組み、チーム全体を支える存在を目指します。
添削コメント|「効率化しました」だけでは印象があいまいになりやすいため、何をどう改善したのかを具体的に表現しました。「マニュアルの見直し」や「フローの見直し」といった行動を加えることで、実際に職場で活かせる力として伝わりやすくなっています。

【NGポイント】
抽象的な表現が多く、具体的な経験や行動が見えづらい構成になっていました。特に「安定性」「魅力」「参加する」などの言葉は、背景や実体験が伴わないままだと印象に残りにくく、読み手の共感を得にくい結果となります。

【添削内容】
抽象語や定型文を削除し、体験の場面描写や業務理解を具体的な言葉に置き換えました。また、企業の事業特性や職種への適性が自然に伝わるよう、エピソードの配置や接続も調整しています。

【どう変わった?】
経験の具体性と企業理解が高まり、企業側が「この人は自社で再現性のある活躍をしてくれそうだ」と感じやすい内容に仕上がりました。志望理由の納得感や成長意欲も伝わり、一般職志望として説得力のある文章に改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象語は背景と行動をセットで書く
・企業理解は他社と被りにくい特徴で示す
・入社後の貢献は実務レベルで描く

⑥不動産業界の一般職志望動機

今回は、不動産業界の一般職を志望する例文を添削しました。

物件の契約や管理に関わる不動産業界では、社内外の関係者と円滑に連携できる一般職の調整力が強く求められます。

不動産業界の志望動機
【結論】
私は、お客様に安心感を提供するサポート役として、人の暮らしを支える現場で、円滑な業務を裏方から支える仕事に魅力を感じ、不動産業界の一般職として働きたいと考えています。
添削コメント|「安心感を与える」といった言葉だけでは、何をして安心させるのかが伝わりづらくなります。そこで、全体の業務を支える裏方の役割に焦点を当てることで、一般職としての働き方がより具体的に伝わるようになりました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、引っ越しを経験した際に不動産会社の方が丁寧に対応してくださり、不安が大きかった私の気持ちが軽くなった経験がありました。物件の選び方や地域の特性などを丁寧に教えてくださり、初めての住まいに対する不安が和らいだ経験があります。
添削コメント|「不安が大きかった」や「気持ちが軽くなった」といった表現は主観的で、読み手に伝わりにくくなっていました。実際にどのような行動や対応が安心感につながったのかを具体的に示すことで、経験と志望理由のつながりが自然に伝わる内容に改善しています。
【エピソード詳細】
初めての一人暮らしで右も左もわからない中、担当の方が物件情報だけでなく、周辺環境や契約内容についても親身に説明してくださいました。その対応により、安心して生活を始めることができ、そのおかげで、新しい生活への不安が解消され、この経験から「裏方の支え」が人の生活に大きな影響を与えると実感しました。
添削コメント|「安心して生活を始めることができ」はエピソード全体と重複しており冗長です。代わりに「不安が解消された」と簡潔に表すことで、前後の論理構造も明瞭になりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は地域密着型のサービスを展開し、きめ細やかな対応に定評があることを知り、住まいを通じた暮らしの支援に力を入れている点に共感し、私もその一員としてお客様に寄り添いたいと感じました。
添削コメント|「定評がある」は就活生がよく使いがちな表現ですが、根拠に乏しく評価されにくい表現です。そこで、地域密着型という特徴を「暮らしの支援」にまで具体化することで、企業理解の深さと志望動機の関連性を伝えるよう工夫しました。
【入社後】
入社後は、丁寧かつ正確な事務処理を心がけ、営業職の方やお客様が安心して業務に集中できるよう、裏方から支える存在を目指します。その積み重ねを通じて、信頼される一般職として貢献していきたいです。
添削コメント|入社後にどんな働き方をしたいかが明確に伝わっていて、仕事への理解や意欲がよく表れています。一般職としてどのように役に立てるかが現実的にイメージできる内容になっています。

【NGポイント】
抽象的・主観的な言い回しが多く、何を根拠に志望しているのかが伝わりにくい状態でした。また、エピソードと志望動機のつながりが弱くなっていました。その結果、企業側に職務理解や志望度の高さも伝わりづらくなっていた点が課題です。

【添削内容】
抽象語や主観表現には、その根拠となる具体的なエピソードや描写をセットで加えるようにし、各文が単なる感想ではなく、実際の行動と結びついていることを明確にしました。また、企業に関する記述も一般論から具体的な価値観に転換しています。

【どう変わった?】
不動産業界の一般職に求められるスキルや役割を意識した、具体的で一貫性のある志望動機に改善されました。エピソードと志望理由のつながりが明確になり、応募者の経験と業務理解が読み手に伝わりやすくなっています。

【今回の志望動機のコツ】
・感じたことだけでなくどう考えたかを述べる
・「なぜこの会社か」が伝わる視点を入れる
・裏方の役割にどう魅力を感じたかを示す

⑦小売・流通業界の一般職志望動機

今回は、小売・流通業界の一般職を志望する例文を添削しました。

小売・流通業界を志望する場合は、お客様との接点や裏方としての支援業務を通じて、自身の強みをどう活かすかを明確に示すことが重要です。

小売・流通業界の志望動機
【結論】
私は、地域に密着したサービスを提供し、日々の生活に欠かせない商品やサービスを安定的に届ける仕事に携わり、お客様の日常を支える存在として働きたいと考え、小売・流通業界の一般職を志望いたしました。
添削コメント|「地域密着」という表現は便利ですが、どの企業にも当てはまるため印象が薄くなりがちです。そこで「日常に必要な商品を届ける」という小売の本質を捉えた表現に変えることで、より具体的に自分の志望理由を伝えられるようになりました。
【根拠となるエピソード】
学生時代、地元のスーパーマーケットでアルバイトをした経験から、日々の買い物が多くの人にとって安心や楽しみにつながっていることを実感しました。ちょっとした一言や接客の工夫が、お客様の気持ちを明るくし、日々の生活を支える大切な接点になっていることを実感しました。
添削コメント|「安心や楽しみ」だけでは曖昧で、読み手に状況が伝わりにくい表現です。具体的に「一言」「接客の工夫」といった行動に置き換えることで、応募者の経験の実態が読み取れ、説得力が増しています。
【エピソード詳細】
特に印象的だったのは、お客様から「あなたがいると安心する」と声をかけていただいたことです。丁寧な接客を心がける中で、その言葉をいただいた背景には、日頃から笑顔と挨拶を欠かさず、些細な変化にも気づくよう心がけていた姿勢があったと感じています。業務を円滑に進める裏方としての役割にも大きなやりがいを感じました。
添削コメント|「丁寧な接客」だけでは曖昧で印象に残りづらいため、「笑顔での挨拶」や「お客様のちょっとした変化に気づく」など、実際の行動に言い換えました。こうした細やかな接客の積み重ねが、小売業では特に大切になります。
【企業を選んだ理由】
貴社は地域に根ざした店舗運営ときめ細やかなサービスを強みとしており多様なお客様のニーズに応じた売り場づくりや、従業員一人ひとりの提案を取り入れる柔軟な風土があることから、社員一人ひとりの工夫や気配りが評価される風土に魅力を感じました。
添削コメント|「きめ細やかなサービス」も抽象的であり、他社との違いが見えにくくなっていました。企業研究を深め、「売り場づくり」や「提案を重視する風土」などの具体的な特徴に置き換えることで、なぜその企業を選んだのかがはっきりと伝わる内容に改善されています。
【入社後】
入社後は、事務処理や店舗運営のサポートを通じて現場を支え、信頼される一般職社員としてお客様と従業員の双方に貢献していきたいです。店舗の運営がスムーズに進むよう裏方から支えるとともに、スタッフが安心して働ける環境づくりにも尽力し、縁の下の力持ちとして組織全体に貢献していきたいです。
添削コメント|「信頼される一般職」とだけ書いても、何をして信頼されるのかがわかりづらかったです。「スタッフの働きやすさを支える」といった具体的な働き方に言い換えることで、会社の中でどう活躍してくれそうかが伝わりやすくなりました。

【NGポイント】
全体的に抽象的な言い回しが多く、応募者自身の行動や企業への理解が伝わりにくくなっていました。企業の魅力や入社後のビジョンについても、他社でも通用する内容にとどまっていた点が課題です。

【添削内容】
各段落において抽象的だった表現を具体的な体験や行動に言い換え、小売・流通業界での一般職の役割や企業理解が伝わるように整えました。企業選びや入社後の働き方も、実際の業務をイメージしやすいよう調整しています。

【どう変わった?】
一文ごとの内容が明確になり、業界への理解と自分の強みとのつながりが自然に伝わる構成に変わりました。企業側にも、入社後にどう貢献してくれそうかが想像しやすい内容になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象語は行動や経験で補足する
・企業理解は他社と差が出る視点で示す
・入社後の働き方は職種と連動させる

⑧航空・旅行業界の一般職志望動機

今回は、航空・旅行業界の一般職を志望する例文を添削しました。

航空業界を志望する際は、「接客力」や「臨機応変さ」を裏づける具体的な経験を交え、企業ごとの特徴と結びつけて伝えましょう。

航空・旅行業界の志望動機
【結論】
私は、多くの人の快適な移動を支える仕事に魅力を感じ、航空業界の一般職を志望いたします。安心と笑顔を届けるサポート役として、丁寧な対応でお客様を支えたいと考えています。中でも、お客様一人ひとりの不安を先回りして察知し、的確かつ思いやりのある対応を行うことで、安心してご搭乗いただける環境づくりに貢献したいと考えています。
添削コメント|「安心と笑顔を届ける」「丁寧な対応」といった表現は抽象的で、どの業界にも当てはまりやすいです。航空業界の業務に沿った「不安の察知」「搭乗時の安心感」といった具体的な行動に置き換えることで、職種への理解や適性がより明確に伝わる内容になりました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、観光地の案内ボランティアに参加した経験から、誰かの旅を支えることに大きなやりがいを感じるようになりました。相手の立場に立って行動することの大切さを実感し、裏方として旅の満足度を高める仕事に強いやりがいを感じました。
添削コメント|「やりがいを感じた」というだけでは根拠として弱いため、どう感じたのか、どんな行動がきっかけだったのかを明確にしました。旅の満足度向上という視点は、一般職の役割とリンクしやすく、説得力を高めています。
【エピソード詳細】
駅前での案内では、外国からのお客様への対応が必要になることもありました。言葉が通じなくても、笑顔や身ぶり手ぶりで気持ちを伝える努力を重ねた結果、「ありがとう」の一言をいただけたことが強く印象に残っています。英語がうまく通じない場面でも、お客様の不安を和らげられるよう身ぶりや筆談を駆使し、最適な案内を行った結果、目的地に無事たどり着けたと感謝の言葉をいただきました。相手の立場に立って行動することの大切さを学びました。
添削コメント|「ありがとう」と言われたという表現は成果として弱く、就活では評価されにくいです。代わりに、自ら工夫し成果を出した流れを描くことで、ホスピタリティ力や課題対応力の高さをより明確に伝えられるよう修正しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は業界でも接客対応の丁寧さに定評があり、多様な路線展開により多くの方の移動を支えている点に魅力を感じました。中でも、貴社の「お客様第一主義」に基づいた接遇マニュアルや、空港ごとに最適化された業務運営体制に共感しています。多様な路線展開によって国内外問わず多くの方の移動を支える姿勢に、サポート役としてのやりがいを感じました
添削コメント|「丁寧な接客」「多様な路線展開」は他社でも見られる表現のため、志望度や企業理解の深さが伝わりにくいです。企業独自の取り組みに触れることで、他社との差別化を図りつつ、志望理由に納得感を持たせました。
【入社後】
入社後は、お客様が安心して利用できる環境づくりに努め、一つひとつの業務を誠実に積み重ねてまいります。信頼される存在となれるよう努力いたします。特に、お客様からの声を敏感に受け取り、改善提案や後輩への共有などを通じて、チーム全体の接客品質向上にも貢献していきたいです。
添削コメント|「信頼される存在」という言葉だけでは、どのような行動を想定しているのかが不明瞭でした。成長意欲やチームへの貢献を具体的に表現することで、入社後の活躍がイメージしやすくなるように改善しています。

【NGポイント】
具体性に欠ける表現が見られ、志望業界や職種への理解が浅く見えるリスクがありました。また、成果として伝えるエピソードも「ありがとう」の一言にとどまり、主体的な工夫や影響力が伝わりにくい状態でした。

【添削内容】
航空業界の業務特性に合った接客力や配慮力が伝わるよう調整しました。また、企業を選んだ理由では、業界全体に通用する説明ではなく、その企業独自の取組や理念に共感したことを明記することで、志望度と業界研究の深さを補強しました。

【どう変わった?】
応募者の考えや適性が具体的に伝わる内容へと改善されました。抽象語を避けたことで、読んだ側に「実際の仕事でも同様に対応できそうだ」と感じさせられる実現性のある志望動機になったと評価されやすくなったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象語を行動や成果に言い換える
・企業の特色に言及して差別化する
・入社後の貢献像を具体的に示す

⑨教育・学校法人業界の一般職志望動機

今回は、教育・学校法人業界の一般職を志望する例文を添削しました。

教育の現場を支える一般職には、事務処理の正確さだけでなく、「誰のために何を支えているのか」を具体的に伝えることが重要です。

教育・学校法人業界の志望動機
【結論】
私は、子どもたちの成長を間接的に支える仕事に携わりたいと考え、教育・学校法人業界の教育機関の運営を支える一般職を志望いたしました。
添削コメント|「教育・学校法人業界」という言い方では少し広すぎて、何をしたいのかが伝わりづらくなります。そこで「教育機関の運営を支える」という言葉に言い換えることで、具体的な役割や仕事への理解がより明確になります。
【根拠となるエピソード】
大学時代に学習支援ボランティアを経験し、教育現場の裏側に多くの方々の支えがあることを実感しました。教室運営や教材準備といった業務に多くの支援者が関わっていることを知りました。
添削コメント|「支えがある」といった表現だけでは、何をきっかけにそう思ったのかが読み手に伝わりにくい印象でした。改善後は、実際のサポート内容を具体的に書くことで、志望理由としての説得力を高めました。
【エピソード詳細】
小学生の放課後学習をサポートする中で、教職員だけでなく、事務職員の方が教材準備や教室の調整を行っている姿を見ました。自分が直接教える以外にも、子どもたちの成長に関われる方法があると気づき、表に出ない仕事でも子どもたちの成長を支えられることを知り、事務職に興味を持ちました。
添削コメント|前文と内容が重複し冗長だったため削除し、代わりに「表に出ない仕事」というキーワードを入れることで、間接支援という一般職の特徴と合致した説得力のある内容に仕上げました。
【企業を選んだ理由】
貴法人は、地域と連携した教育活動を積極的に展開しており、事務職でも外部とのやりとりや行事運営など幅広く関われる点に魅力を感じました。事務職員が地域と協働しながら現場を支えている姿勢に共感し、自分も学校と地域の橋渡し役として貢献したいと考えました。
添削コメント|「幅広く関わりたい」という言い方だけでは、どのような関わりを求めているのかが伝わりにくくなります。企業の特徴と自分の興味を結びつけて表現し直すことで、読み手にも納得してもらいやすい内容に整えました。
【入社後】
入社後は、子どもたちや教職員の方々が安心して学び・働ける環境づくりに貢献し、縁の下の力持ちとして信頼される存在を目指してまいります。事務業務を通じて日々の教育活動を円滑に支援し、信頼される存在を目指してまいります。
添削コメント|「縁の下の力持ち」は慣用句として便利ですが、被りやすい表現であり採用側に響きづらい表現です。業務内容と結びついた形に言い換えることで、意欲と適性が明確に伝わる文面にしています。

【NGポイント】
主観的な表現が多く、具体的な経験や企業理解に欠けていました。たとえば「支えがあることを実感した」「魅力を感じた」といった表現は、受け手にとってイメージがつきにくく、志望の必然性や業務理解が十分に伝わらない構成でした。

【添削内容】
抽象的だった箇所には具体的な業務内容や行動描写を加え、志望理由や入社後の姿勢にも業界や企業の特徴とつながる表現を挿入しました。また、ありきたりな表現は削除し、志望職種としての実務理解が伝わるよう再構成しています。

【どう変わった?】
志望動機において業務理解と自身の経験のつながりが明確になり、「何を理解して志望しているか」「どう貢献してくれそうか」が伝わる内容に変わりました。結果として、意欲の根拠と貢献意識が一貫して伝わる志望動機となっています。

【今回の志望動機のコツ】
職種理解が伝わる表現を選ぶ
・裏方としての視点と行動を具体的に示す
・法人の特徴と自身の価値観をつなげる

⑩公的機関・官公庁系の一般職志望動機

今回は、公的機関・官公庁系の一般職を志望する例文を添削しました。

公的機関を志望する場合は、公共性や地域密着性への理解を示し、具体的な行動・気付き・貢献意欲を明確に伝えることが重要です。

公的機関・官公庁系の志望動機
【結論】
私は、人々の暮らしを下支えする地域社会のインフラとして不可欠な行政サービスに携わる公的機関の業務に携わり、正確かつ丁寧な事務対応で円滑な行政サービスの提供に貢献したいと考えています。
添削コメント|「人々の暮らしを支える」という言い方だけでは、どんな仕事をしたいのかが少し曖昧です。「行政サービス」や「インフラ」といった具体的な表現に言い換えると、公的機関で働きたい理由がはっきり伝わりやすくなります。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、大学の奨学金申請手続きの際、公的機関の職員の方が丁寧かつ迅速に対応してくださり、不安を和らげてくれた窓口の担当者が、限られた時間の中でも的確に説明し、混雑する中でも落ち着いて対応してくださった経験です
添削コメント|「丁寧」「不安を和らげた」という感想だけでは、どんな対応が印象的だったのかが分からず、動機として弱い印象になります。状況(混雑や限られた時間)や対応の様子(的確・落ち着いている)を明示することで、エピソードに客観性と説得力を持たせました。
【エピソード詳細】
初めての申請で不明点が多く戸惑っていた私に対し、必要書類や提出方法を一つひとつ丁寧に説明してくださり、無事に申請を終えることができました。その姿勢に感銘を受け、自分も多くの人を支える存在になりたいと考えるようになりました。その際、どんなに小さな質問にも真摯に対応していただいたことで、利用者目線で物事を考えられる行政職の意義を実感し、私も一人ひとりに寄り添う立場で働きたいと強く感じました。
添削コメント|「感銘を受けた」「支える存在になりたい」という表現は抽象的で、読み手に印象が残りにくい弱点があります。どのような点に感銘を受けたのかを具体的に表現し、行動・気付き・志望動機が一貫してつながるように修正しました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴機関は、住民との対話を大切にした窓口対応や地域に根ざした施策に力を入れており、福祉や子育て支援など、地域の生活課題に向き合う取り組みが多く、職員の方々も住民と直接対話する姿勢を大切にされており、地域社会の一員として貢献できる環境だと感じました。
添削コメント|「住民との対話」や「地域に根ざした施策」といった言い回しはありふれており、他の自治体や官公庁にも当てはまってしまいます。「福祉」「子育て支援」など具体的な事業領域に触れたことで、その機関ならではの魅力や志望理由に個性が生まれました。
【入社後】
入社後は、正確な書類処理や丁寧な対応を心がけ、信頼される窓口職員として地域住民に安心を届けられるよう努めてまいります。申請手続きや窓口応対など、生活に直結する業務に責任を持って取り組み、制度をわかりやすく伝えることで住民の方々の不安や疑問を解消できる存在を目指します。
添削コメント|「安心」や「信頼」という言葉は前向きですが、ありきたりな印象になりやすいです。どんなふうに安心を届けるのかを、「制度をきちんと伝える」「不安を取り除く」といった表現に変えると、自分がどんな風に役に立ちたいのかが伝わりやすくなります。

【NGポイント】
当初の例文では説明不足な印象で、公的機関の中でもどのような仕事に関心があるのかが不明確でした。また、経験の描写も感想レベルにとどまっており、読み手に具体的な状況や背景が伝わりづらい内容となっていました。

【添削内容】
幅広く使われがちな表現を、公的機関の業務に即した用語や描写に置き換え、実際の職務内容に直結した言葉を使用することで、志望動機の軸を明確にしました。さらに、体験エピソードも状況や行動を細かく描き、客観性と説得力を加えました。

【どう変わった?】
業務理解や志望動機の一貫性が高まり、応募者がどのような場面でどのように貢献したいかが明確に伝わる文章に改善されました。また、文章全体が実際の公的機関の業務を想起させる具体性を持つことで、志望度の高さもより強調できました。

【今回の志望動機のコツ】
・志望動機とエピソードを一貫させる
・気付きと行動を具体化する
・公的機関らしい貢献視点を入れる

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一般職の特徴や必要な能力を把握して志望動機を考えよう

就職活動では、総合職と一般職の違いを理解した上で、志望動機を書くことが重要となります。

一般職は、総合職の方々をサポートしながら、地域密着型の業務を担うのが特徴です。そこで求められる能力は、総合職とは異なる部分もあります。

志望動機を考える際は、こうした一般職の役割や求められる能力が、自分のどの強みと一致しているかを考えて書くことで、説得力のある内容になるでしょう。

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まずは志望動機を作ってみる

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。