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カバーレターとは?書き方・構成・例文まで徹底解説【外資系対応】

外資系企業や英語での応募時に必要とされる「カバーレター」。カバーレターは、履歴書や職務経歴書だけでは伝えきれない入社への熱意や応募理由を補う重要な書類です。

しかし、「そもそもカバーレターって何?」「どう書けば印象が良くなるの?」と迷う人も多いでしょう。

この記事では、カバーレターの基本構成や書き方のポイントから、英語例文・注意点・提出前のチェック項目までを詳しく解説します。

応募先に「一緒に働きたい」と思わせる、魅力的なカバーレターを作成しましょう。

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目次

カバーレターとは?

カバーレターとは英語圏で履歴書や職務経歴書を提出するときに添える「自己紹介と志望動機の手紙」です。

日本の送付状に似ていますが、単なる添え文ではなく、採用担当者に自分の熱意や適性を直接伝える大切な書類といえるでしょう。

履歴書だけでは伝わりにくい人柄や考え方を、カバーレターで補うことができる点が特徴です。

たとえば、留学経験を通して身につけた協働スキルや、企業研究を踏まえた志望理由を簡潔にまとめることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。

内容が具体的であればあるほど、自分の強みや目的意識を効果的に伝えられるでしょう。カバーレターは、選考書類の入り口でもあり、書き方次第で面接へ進めるかどうかが変わる重要なポイントです。

外資系や国際企業を目指す就活生は、まずこの書類の意味と目的をしっかり理解しておいてください。

カバーレターと日本の送付状との違い

カバーレターは、欧米圏の就職活動で履歴書(レジュメ)と一緒に提出する「自己PR文書」です。

単なる添え状ではなく、採用担当者に自分を印象づけるための大切なツールといえるでしょう。志望動機やスキルを具体的に伝え、「なぜ自分がその会社にふさわしいのか」を示す役割を持っています。

一方で、日本の送付状は履歴書や職務経歴書を送る際の「形式的な添え文」であり、ビジネスマナーの一部として扱われているのです。

内容も「同封書類の案内」や「簡単な挨拶」が中心で、自己PR要素はほとんど含まれません。

そのため、まずは応募先の文化や慣習に合わせて「どの形式が求められているか」を見極めましょう。両者の特徴を理解し、状況に応じて使い分けることで、印象に残る応募書類を準備できるはずです。

カバーレターの書き方のポイント

カバーレターは、採用担当者が最初に目にする大切な書類です。ここでは、より効果的に印象を残すための書き方のポイントを紹介します。

文章の構成やトーンに注意しながら、自分の意欲と適性を的確に伝えることが重要でしょう。

  1. 応募職種に合わせた内容で書く
  2. 冒頭で応募の目的と興味を明確に伝える
  3. 自己PRは簡潔に、成果や実績を具体的に示す
  4. 文章構成は一文を短くし、読みやすさを意識する
  5. 敬意を持った表現・フォーマルな文体を使う

①応募職種に合わせた内容で書く

カバーレターは、応募する職種や業界に合わせて内容を調整することが欠かせません。なぜなら、企業ごとに求める人物像やスキルが異なるためです。

すべての会社に同じ内容を送っても、採用担当者の印象に残りにくいでしょう。

たとえば、営業職であれば「顧客との関係構築力」や「成果を上げるための行動力」を、具体的な経験とともに伝えると効果的です。

企画職の場合は「発想力」や「課題解決の姿勢」を中心にまとめると良いでしょう。企業文化や価値観を理解し、その上で自分の強みをどう活かせるかを意識して書いてください。

応募先の研究を丁寧に行い、自分の経験をどのように価値として提供できるかを考えることが、合格への第一歩になります。

②冒頭で応募の目的と興味を明確に伝える

カバーレターの冒頭は、採用担当者が最初に読む部分であり、興味を持ってもらえるかどうかを左右します。

ここでは「なぜその企業を志望するのか」「どの点に魅力を感じているのか」を明確に伝えることが大切です。

たとえば、「貴社の〇〇事業に共感し、自分の経験を生かして貢献したいと考え応募しました」といった書き出しにすると、企業への理解と熱意が伝わります。

抽象的な表現ではなく、具体的な理由を添えることで説得力が増すでしょう。採用担当者は「どの企業にも通じる志望動機」よりも、「自社を理解している応募者」に好印象を抱きます。

冒頭の数行で印象を残すことができれば、全文をしっかり読んでもらえる可能性が高まるのです。

③自己PRは簡潔に、成果や実績を具体的に示す

自己PRの部分では、長く説明するよりも、1〜2つの経験を選び、具体的に示す方が伝わりやすいです。

「どのような経験を通じて何を得たのか」「それを仕事でどう活かせるのか」を明確に書くようにしましょう。

たとえば、「ゼミのプロジェクトでリーダーを務め、チーム全体をまとめながら成果を出した」など、数字や事実を交えると信頼性が高まります。

結果だけでなく、取り組みの姿勢や課題解決への工夫を説明すると、あなたの人柄や思考力が伝わりやすくなるのです。

簡潔で具体的な自己PRは、読み手に好印象を与え、あなたの強みを印象づける効果もあるでしょう。

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④文章構成は一文を短くし、読みやすさを意識する

どれだけ内容が良くても、読みにくい文章では魅力が半減してしまいます。一文を短くし、50文字程度を目安にすると読みやすくなります。接続詞を適度に使い、文章の流れを整えることも大切です。

たとえば、「私は〜です。しかし〜なので〜しました。」のように、短い文をつなぐとリズムが生まれます。

また、段落ごとに内容を整理し、論点を分けて書くことで、採用担当者がスムーズに読める構成になるでしょう。英語で提出する場合も、文をシンプルにする意識は同じです。

情報を詰め込みすぎず、伝えたい要点を明確にまとめることを意識してください。

⑤敬意を持った表現・フォーマルな文体を使う

カバーレターはビジネス文書として扱われるため、丁寧で礼儀のある表現を使うことが求められます。

「貴社」「御社」「拝見いたしました」「お伺いしたく存じます」といった言葉を適切に使うと、社会人としてのマナーが伝わるでしょう。

また、「〜です」「〜ます」ばかりで終わらないよう、「〜でしょう」「〜と考えております」「〜いたします」などを組み合わせると自然です。

フォーマルさを意識しつつも、堅苦しすぎない文章を心がけてください。カバーレターは、丁寧で落ち着いた文体を意識して書くことで、信頼感のある印象を与えられるでしょう。

カバーレターの基本構成

カバーレターは、履歴書を補足するだけの書類ではなく、採用担当者に自分の強みや熱意を伝える重要なアピールツールです。正しい構成で書くことで、伝えたい思いや適性をより効果的に表現できるでしょう。

ここでは、カバーレターを構成する5つの要素を順に説明します。

  1. 宛名・日付
  2. 応募者情報
  3. 導入文
  4. 本文
  5. 結びの言葉・署名

①宛名・日付

カバーレターの冒頭には、提出日と宛名を正しく記載します。これはビジネス文書としての基本であり、応募先への敬意を示す部分です。日付は右上、宛名は左上に配置するのが一般的とされています。

宛名には可能な限り「採用担当者名」を書き、わからない場合は「採用ご担当者様」と記載しましょう。企業名や部署名の誤りは印象を悪くするため、必ず確認してください。

海外企業に応募する場合は、日付の書き方にも注意が必要です。英語では「March 15, 2025」など、月・日・年の順で記します。細かな部分ですが、こうした形式の正確さが信頼感につながるのです。

②応募者情報

宛名の下には、自分の氏名・住所・電話番号・メールアドレスを明記します。これは採用担当者が連絡を取る際に欠かせない情報です。

特にメールアドレスの誤記や古い住所をそのまま記載してしまうケースは意外と多く、書類不備として扱われることもあります。また、ビジネス用としてふさわしいメールアドレスを使用するようにしましょう。

装飾的なアドレスやプライベート色の強いものは避けるのが無難です。英語圏では住所を右側、氏名を左側に配置することが一般的なので、応募先の慣習に合わせて調整してください。

③導入文

導入文では、応募先企業の名称と応募職種を明確に記載し、自分の応募理由を簡潔に述べましょう。この部分はカバーレターの入り口にあたるため、読み手の関心を引く内容が求められます。

「貴社の〇〇職に強い関心を持ち、応募いたしました」といったように、意図をはっきりと示しましょう。さらに、企業のどの点に魅力を感じたのかを短く添えると、応募動機に一貫性が生まれます。

たとえば「グローバルな環境で英語力を生かしたい」「新規事業への取り組みに共感している」など、具体的に書くことが大切です。

導入文をあいまいにすると印象が弱くなってしまうため、短くても心に残る一文を意識してください。

④本文

本文はカバーレターの中心となる部分です。自分のスキルや経験を踏まえ、応募先にどのように貢献できるかを具体的に伝えましょう。

PREP法(Point→Reason→Example→Point)を意識すると、論理的で説得力のある構成になるのです。まず、伝えたいポイントを明確に示し、その理由を簡潔に述べます。

次に、これまでの経験や実績を具体的なエピソードとして紹介してください。そして最後に、「これらの経験を生かし、貴社の成長に貢献したい」といった形でまとめると自然です。

英語のカバーレターでは、冗長な表現を避け、簡潔で自信のある言い回しが好まれます。「I am confident that~」「I believe my experience in~」といったフレーズを使うと効果的です。

⑤結びの言葉・署名

カバーレターの最後は、感謝の言葉を添えて締めくくります。「お忙しい中、応募書類をご確認いただきありがとうございます」といった一文を入れることで、丁寧な印象を与えられるのです。

そのうえで、「面接の機会をいただけましたら幸いです」と前向きな気持ちを伝えると良いでしょう。英語では「Sincerely,」や「Best regards,」などの結びを使い、その下に署名を記入します。

日本語の送付状では署名を省略することもありますが、カバーレターでは署名を入れるのが一般的ですよ。

カバーレターの英語例文

海外企業や外資系企業への応募では、英語のカバーレターが必要になる場合があります。しかし、どのように書けばよいのか迷う人も多いでしょう。

ここでは、目的別に使える英語のカバーレター例文を紹介します。実際の応募に活かせる表現を学び、自信を持って書けるようにしましょう。

  1. 一般企業向け例文
  2. 外資系企業向け例文
  3. インターン応募用例文
  4. 未経験職種への応募用例文
  5. エントリーレベル(新卒)向け例文

①一般企業向け例文

一般企業への応募では、志望動機と自分の強みを具体的に伝えることが大切です。ここでは、大学生活での経験をもとに、企業への関心と自分の行動力をアピールする例文を紹介します。

I am applying for the position at your company because I am inspired by your commitment to creating products that enrich everyday life.

During my university years, I organized several volunteer events that connected local communities with students.

Through this experience, I learned the importance of teamwork and clear communication to achieve a shared goal.

I believe my proactive attitude and ability to coordinate with others will allow me to contribute effectively to your organization.

I am eager to grow as a professional while contributing to your company’s continued success.

この例文では、「企業への共感」と「大学での具体的な経験」を結びつけています。自分の強みを一方的に述べるのではなく、企業の理念と重ねて伝えることで、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。

②外資系企業向け例文

外資系企業では、主体性と国際的な視野を持つ人材が求められるのです。ここでは、海外経験や異文化コミュニケーションのエピソードを通じて、柔軟性と挑戦意欲を伝える例文を紹介します。

I am eager to join your company because of its global environment and commitment to innovation.

During my study abroad program in Canada, I participated in a multicultural project team where I was responsible for coordinating communication between members from five different countries.

This experience taught me how to respect diverse perspectives and find common ground to achieve shared goals.

I believe my ability to adapt quickly and work collaboratively across cultures will allow me to make meaningful contributions to your global team.

この例文では、海外経験を通じて得た「異文化対応力」と「協調性」を中心に表現しています。

外資系企業では、自発的に行動し、文化の違いを理解する姿勢が重視されるため、具体的な国際経験を交えて伝えることが効果的です。

③インターン応募用例文

インターン応募用のカバーレターでは、学業や課外活動を通じて得た学びを具体的に示し、「なぜその企業で学びたいのか」を明確に伝えることが大切です。

ここでは、大学でのチーム経験を軸に意欲を伝える例文を紹介します。

I am applying for the internship program at your company because I am strongly interested in learning how business strategies are implemented in real-world projects.

At university, I led a marketing research team that analyzed consumer behavior for a local business.
Through this experience, I developed problem-solving and analytical skills by coordinating tasks and presenting findings to clients.

I am eager to apply what I have learned in a professional setting and contribute to your projects while gaining deeper insight into corporate operations.

この例文では、大学での実践的な経験を中心に、自分がどのように成長したかを簡潔にまとめています。

インターン応募では、「学びたい姿勢」と「具体的な経験」をセットで伝えることで、成長意欲のある学生として好印象を与えられるでしょう。

④未経験職種への応募用例文

未経験職種に応募する際は、直接的な経験がなくても「学ぶ意欲」と「活かせる強み」を明確に伝えることが重要です。

ここでは、アルバイトや学業を通じて培ったスキルを応用し、新しい分野に挑戦する姿勢を表した例文を紹介します。

I am applying for this position because I am eager to take on new challenges and grow in a professional environment.

Although I do not have direct experience in this field, my part-time job at a retail store taught me how to communicate effectively with customers and handle problems under pressure.

I also gained strong time management skills while balancing work and academic responsibilities.

I believe these experiences have prepared me to adapt quickly and contribute positively to your team as I continue to develop new skills in this industry.

この例文では、未経験であることを正直に伝えつつ、「過去の経験で得たスキルがどう役立つか」を具体的に説明しています。

未経験職種では、過去の学びや姿勢を前向きに関連づけることで、成長意欲と柔軟性を印象づけることができるでしょう。

⑤エントリーレベル(新卒)向け例文

新卒として応募する際のカバーレターでは、社会人経験がないことを補うために「学業での取り組み」や「チーム活動で得た学び」を中心に書くと効果的です。

ここでは、大学でのプロジェクト経験をもとに意欲を伝える例文を紹介します。

I am excited to apply for a position at your company because I admire your dedication to innovation and teamwork.

During my university studies, I participated in a group project to develop a marketing plan for a local business.

As a team leader, I coordinated tasks, facilitated discussions, and ensured that everyone’s ideas were valued.

Through this experience, I learned how to manage responsibilities and motivate others toward a common goal.

I am confident that my communication skills and positive attitude will allow me to contribute effectively as I begin my professional career with your organization.

この例文では、大学での学びを通して身につけた「主体性」と「協調性」を強調しています。

新卒向けのカバーレターでは、社会人経験よりも「成長意欲」や「チームで成果を出す力」を具体的に伝えることがポイントです。

カバーレター作成時の注意点

カバーレターは、内容の正確さと印象の良さが合否を左右する重要な書類です。ここでは、作成時に特に気をつけたいポイントを紹介します。

小さなミスや形式の違いが評価を下げることもあるため、細部まで丁寧に確認して書くことが大切でしょう。

  1. テンプレートの使い回しを避ける
  2. 応募先ごとに内容をカスタマイズする
  3. 語彙の繰り返しや不自然な表現を避ける
  4. 提出形式を企業指定に合わせる
  5. 履歴書・職務経歴書との内容の不一致を避ける

①テンプレートの使い回しを避ける

カバーレターを複数の企業に提出する場合、同じテンプレートを使い回すのは避けた方が良いでしょう。なぜなら、どの企業にも当てはまる内容では熱意が伝わらず、印象に残りにくいためです。

採用担当者は、形式的な文面をすぐに見抜きます。たとえば、「貴社の企業理念に共感しました」だけでは漠然としてしまうでしょう。

「貴社の〇〇事業が社会課題の解決に取り組む姿勢に共感し、私も大学での研究を通じて貢献したいと考えました」と書くと、具体性が生まれます。

テンプレートを参考にすること自体は問題ありませんが、そのまま使わず、自分の言葉で書き直してください。応募先への理解を示すことが、信頼と誠実さを伝える第一歩です。

②応募先ごとに内容をカスタマイズする

カバーレターは、応募先企業ごとに内容を変える必要があります。企業によって事業内容や採用方針が異なるため、同じ文章では魅力が伝わりません。

特に志望動機や自己PRは、相手に合わせて調整することが重要です。

たとえば、海外展開している企業であれば「グローバルな環境でチームをまとめた経験」を、地域密着型の企業なら「地元への貢献意識」などを強調すると良いでしょう。

企業理念や事業内容をしっかり調べ、自分の経験やスキルをどう活かせるかを考えてください。応募先ごとに誠実に内容をカスタマイズする姿勢が、熱意を伝える最も効果的な方法です。

③語彙の繰り返しや不自然な表現を避ける

カバーレターでは、語彙の使い方も印象を左右します。同じ言葉を繰り返すと単調に感じられ、文章が平板になってしまうでしょう。「貢献」「挑戦」「努力」などを何度も使うと、内容に深みがなくなります。

「貢献したい」は「力になりたい」や「価値を提供したい」、「挑戦したい」は「新しい環境で成長したい」など、言い換えを工夫してください。また、敬語を使いすぎて不自然になるケースもあります。

「〜していただきたく存じます」などを連発すると読みにくくなるため、適度なバランスを意識しましょう。自然で分かりやすい言葉を使うことが、読み手に好印象を与える秘訣です。

④提出形式を企業指定に合わせる

カバーレターの提出形式は、企業が指定している方法に必ず従ってください。紙で郵送する場合と、PDFで提出する場合では、レイアウトやファイル名の扱いも異なります。

指定を守らないと「指示を理解していない」と判断されるおそれがあるのです。

たとえば、英語での提出を求められているのに日本語で送ったり、ファイル名を「カバーレター.pdf」としたまま提出したりするのは避けましょう。応募要項や企業サイトの指示を必ず確認してください。

細かい部分にまで気を配る姿勢が、ビジネスマナーを理解している証拠です。見落としがちな部分ほど丁寧に対応することが大切です。

⑤履歴書・職務経歴書との内容の不一致を避ける

カバーレターの内容が履歴書や職務経歴書と食い違うと、信頼性を損ねてしまいます。

たとえば、履歴書では「マーケティングに興味がある」と書いているのに、カバーレターでは「営業職を志望しています」と記載してしまうと、整合性が取れません。

採用担当者は複数の書類を照らし合わせて確認しているため、少しの違いでも不自然に感じるでしょう。また、自己PRの内容をそのまま繰り返すのも避けてください。

履歴書は経歴やスキルを、カバーレターは志望理由や意欲を伝える書類です。役割を分けることで全体に一貫性が生まれるでしょう。文面を見直し、テーマを整理してから提出することをおすすめします。

最後に必ず全体を読み返し、不一致や誤字脱字がないか確認してください。

提出前に確認すべきチェックリスト

カバーレターは、内容が良くても細かな確認を怠ると評価を落としてしまうことがあります。提出前にしっかりチェックすることで、ミスを防ぎ、採用担当者に誠実な印象を与えられるでしょう。

ここでは、就活生が見落としやすい6つのポイントを紹介します。

  1. フォーマット崩れがないか
  2. スペルミス・文法ミスをしていないか
  3. 応募先名・担当者名に誤りがないか
  4. カバーレターの長さが適切か
  5. 件名・ファイル名・メール文面の統一感はあるか
  6. 添付ファイルの漏れがないか

①フォーマット崩れがないか

まず確認したいのは、カバーレター全体のフォーマットです。文字や余白のズレ、行間の不均一などがあると、丁寧さに欠ける印象を与えてしまいます。

特にPDFやWord形式で提出する場合、パソコンの環境によって表示が変わることがあるため、別のデバイスでも確認しておくと安心です。

フォントサイズや段落位置が統一されているか、見た目の整いも意識してください。書類は内容だけでなく、視覚的な印象も大切です。

フォーマットが整っていると、全体に清潔感が生まれ、読み手に信頼感を与えられます。提出前には必ず見た目の最終チェックを行いましょう。

②スペルミス・文法ミスをしていないか

スペルや文法のミスは、どんなに内容が良くても印象を大きく損ねる原因になります。英語のカバーレターでは、時制のズレや冠詞の抜けなどが起きやすいので注意が必要です。

自分で確認するだけでなく、英語に詳しい人やチェックツールを使って確認するとより確実でしょう。日本語の場合も、敬語表現の誤りや文末の単調さに気をつけてください。

「です」「ます」が続いていないか、読みやすいリズムになっているかを見直しましょう。細かい部分まで丁寧に見直す姿勢は、ビジネスの場でも評価されます。

小さなミスを防ぐことで、全体の完成度が格段に上がるのです。

③応募先名・担当者名に誤りがないか

応募先や担当者名を間違えるのは、最も避けたいミスの一つです。社名や人名の誤記、別企業名のまま送ってしまうなどは失礼にあたります。

特に複数企業へ応募している場合、ファイルを使い回すとこうしたミスが起こりやすいので注意してください。送信前には、公式サイトや求人票で社名・部署名・担当者名を再確認しましょう。

担当者名がわからない場合は「採用ご担当者様」と記載すれば問題ありません。相手への敬意を示すためにも、細部のチェックを怠らないことが大切です。こうした丁寧さが、信頼につながるでしょう。

④カバーレターの長さが適切か

カバーレターは、短すぎても長すぎても印象が良くありません。理想的な長さはA4用紙1枚程度、英語の場合は300〜400語ほどが目安です。

採用担当者は限られた時間で多くの応募書類を確認するため、簡潔で読みやすい内容が求められます。内容を削りすぎると熱意が伝わらず、逆に冗長すぎると集中して読んでもらえません。

「強み」「応募理由」「貢献できること」をバランスよく含めることがポイントです。書き終えた後は声に出して読み、リズムや長さを確認してみてください。自然な流れで伝わる文量を意識しましょう。

⑤件名・ファイル名・メール文面の統一感はあるか

メールで提出する場合、件名やファイル名、本文の整合性も重要です。件名が「応募書類送付の件」であっても、ファイル名が「coverletter_final.docx」のままでは不自然に見えます。

ファイル名は「氏名_応募職種_coverletter.pdf」といった形式にするとわかりやすいでしょう。また、メール本文も丁寧で簡潔にまとめ、レターの内容と一貫性を持たせてください。

統一感のある応募は、読み手に「この人はしっかりしている」と好印象を与えます。小さな部分まで整えることで、全体の完成度が高まるのです。

⑥添付ファイルの漏れがないか

最後に忘れてはいけないのが、添付ファイルの確認です。カバーレターや履歴書、成績証明書などがすべて添付されているかをチェックしてください。

送信後に「添付を忘れた」と気づくケースは意外と多くあります。送信前には必ずファイルを開いて内容を確認し、ファイル名にも誤りがないか確かめましょう。

データ容量が大きすぎないか、開ける形式かどうかも確認してください。これらをきちんと行うことで、最後まで丁寧な印象を保てます。送信ボタンを押す前の最終確認を習慣にしましょう。

カバーレターに関するよくある質問

ここでは、就活生がカバーレターを作成する際によく感じる疑問をわかりやすく解説します。

基本的な違いや書き方のコツを理解することで、採用担当者に伝わる効果的なカバーレターを作れるようになるでしょう。

  1. カバーレターとレジュメ(CV・Resume)の違いは?
  2. 手書きとデジタル、どちらが好まれる?
  3. カバーレターはメール送信時に必要?
  4. 未経験・職歴が少ない場合はどう書くべき?

①カバーレターとレジュメ(CV・Resume)の違いは?

カバーレターとレジュメは、どちらも採用選考で提出する書類ですが、役割が異なります。レジュメ(CV・Resume)は、学歴や職歴、スキルなどをまとめた「経歴書」です。

一方のカバーレターは、その経歴を踏まえ「なぜ応募したのか」「どう貢献できるか」を伝える手紙になります。

つまり、レジュメで書ききれない思いや背景をカバーレターで補う意識を持つことが大切でしょう。

②手書きとデジタル、どちらが好まれる?

現在の就職活動では、カバーレターはデジタルで作成するのが一般的です。特に外資系企業やオンライン応募では、WordやPDF形式での提出が標準になっています。

手書きの温かみを評価する企業もありますが、ビジネスでは読みやすさや統一感を重視する傾向があります。そのため、特別な指定がない限りはデジタル作成が無難でしょう。

ただし、企業が「手書きで提出」と指示している場合は、必ず従ってください。指示を守らないと「基本を理解していない」と判断されることがあります。

デジタルで作る場合も、フォントや余白のバランスに注意し、ビジネス文書として整った印象を意識してください。

③カバーレターはメール送信時に必要?

メールで応募書類を送る場合にも、カバーレターは有効です。特に外資系企業や国際的な企業では、カバーレターを添付するか、メール本文に書き込むのが一般的。

担当者は、応募の真剣さや文章力をメールからも判断しています。添付形式で送る場合は、本文で「カバーレターを添付しておりますのでご確認ください」と一言添えると良いでしょう。

メール本文を簡易カバーレターとして活用する方法もあります。その場合は「応募のきっかけ」「志望理由」「添付書類の確認依頼」を簡潔にまとめると好印象です。

④未経験・職歴が少ない場合はどう書くべき?

未経験や職歴が少ない場合でも、カバーレターで自分の強みを伝えることは十分可能です。

アルバイトや学業、ボランティアなどから得たスキルを、応募先の業務にどのように活かせるかを具体的に書くと良いでしょう。

たとえば、「飲食店での接客を通して、お客様の要望を正確にくみ取る力を身につけました。この経験を活かし、貴社でも顧客対応の向上に貢献したいと考えています」といった書き方がおすすめです。

就活で印象を高めるカバーレターの書き方と基本知識

カバーレターとは、履歴書では伝えきれない熱意や適性を伝えるための自己PR文書です。採用担当者が最初に目を通す書類でもあり、書き方次第で印象が大きく変わります。

まずは日本の送付状との違いを理解し、目的を明確にした上で書くことが大切です。内容は応募職種に合わせ、冒頭で志望動機を示し、具体的な実績やスキルを簡潔に述べましょう。

文体は丁寧かつフォーマルに整え、読みやすい構成を意識してください。カバーレターは構成やフォーマット、文法など細部の正確さも評価されます。

提出前にはスペルや宛名の確認、添付漏れの防止など、基本的なチェックを怠らないことが重要です。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。