文系でもメーカー企業への就職はできる｜メーカー就職のメリデメ解説

文系の就活生の皆さんの中には、知名度の高いメーカー企業に文系でも入れるのかと不安に感じている学生が沢山います。

本記事では文系でもメーカー企業に就職できるのかを解説し、文系ならではの対策ポイントを紹介します。倍率の高いメーカー企業だからこそ、しっかりとした対策を行って内定を勝ち取りましょう。

 

文系でもメーカーに就職できる

文系学生でもメーカー企業に就職することは可能です。メーカー企業の中には文系でも担当できる職種が多くあるためです。

例えば営業・マーケティング・人事・総務・広報・経理などの部門は文系出身の学生が活躍します。

メーカーには文系の進路も多岐にわたり、やりがいの場は十分にあるでしょう。志望動機さえ熱意をもってアピールできれば、文理問わず活躍の機会は開かれていますよ。

文系学生のメーカー就活は倍率が高い

まずは文系学生のメーカー企業就活について解説します。

1. 種類によって倍率は異なるが高め
2. BtoBメーカーは知名度が低いため倍率が低い場合も

種類によって倍率は異なるが高め

世間的には「メーカー就職は狭き門」と言われがちですが、実際、企業の規模が大きければ大きいほど入社基準は厳しくなるものの、それは文理を問わずに当てはまります。

一方で、身近な製品を提供するメーカーからニッチで高付加価値な製品を手がけるメーカーまで、多様な業種が存在します。特に中小メーカーは人材確保が課題となっており、優秀な人材を確保したい思惑もあります。

法人向け(BtoB)と一般消費者向け(BtoC)でも事業の性質が異なり、求める人物像も異なるでしょう。

このように多様性に富むメーカーの世界で、志望動機さえ熱意を持ってアピールできれば、文理を問わず就職できるでしょう。まずは自身の興味関心から、ぴったりの企業を探してみてくださいね。

BtoBメーカーは知名度が低いため倍率が低い場合も

法人向け製品を扱うBtoBメーカーは一般に知名度が低く、就職が難しいと思われがちです。しかし実態は反対で、文系学生の志望者が少ないがゆえに、文系職種の採用倍率は決して高くありません。

例えば化学や鉄鋼など、成長産業の有力メーカーでも馴染みが薄いため文系にはあまり人気がないのが実情ですが、将来性は高く、文系でもマーケティングや営業など幅広い職種で活躍できる可能性があります。

その一方で、一般消費者にはなじみが薄くとも、業界内で高いシェアを持つメーカーも存在します。知名度だけでなく、企業の実力や将来性を見据えた上で、志望先を選ぶ必要があるでしょう。

文系学生がメーカーに就職した時のメリット2選

ここでは、文系の学生がメーカーに就職した際のメリットを紹介します。

1. 経営基盤が整った企業が多い
2. 優良企業と呼ばれる企業が多い傾向にある

①経営基盤が整った企業が多い

メーカー企業の経営基盤が安定していると評される理由の1つに、事業の柔軟性が挙げられます。

例えば家電メーカーでテレビの販売不振があっても、自社開発の部品や素材を他の成長分野であるパソコンやスマートフォン産業に転用できます。

複数の事業領域を組み合わせることで、特定分野の落ち込みの影響を最小限に抑えられるのです。

1つの製品に依存するのではなく、柔軟に対応できる体制が経営の安定性につながっているといえるでしょう。

②優良企業と呼ばれる企業が多い傾向にある

メーカー企業には、年収が高く福利厚生が充実した優良企業が多いとされています。メーカー企業には知名度の高い企業が多いことが表すように、規模の大きな会社が多いためです。

しかし実態は企業により異なり、一概に優良企業であるとは言えません。やりがいや働きやすさなど、優良企業の定義は人それぞれ異なります。

自分の中の軸に沿って優良かどうかを判断してくださいね。

文系学生がメーカーに就職した時のデメリット3つ

続いて、文系学生がメーカーに就職した場合にデメリットになる部分を3つ紹介します。

1. 配属先を指定できない
2. メイン業務を担当しにくい
3. 転勤がある

①配属先を指定できない

メーカー企業は入社後に配属先が決まることが多く、営業職から始めるケースが多数あります。希望の職種に就けるまでに時間がかかる場合があり、年功序列の企業では実力主義を望む人にとってデメリットとなりえます。

一方で、様々な部署を経験できるジョブローテーションを導入している企業は、幅広い視野を身につけられる可能性もあります。

入社後の働き方や企業内の制度は企業によって異なるので、あくまでもメーカー企業にこのような傾向があるということを理解してくださいね。

②メイン業務を担当しにくい

メーカーは製品開発が中心業務のため、理系出身者が重視される傾向にあります。文系は製品に関する発言権が弱く、業務が地味と映ることも。その部分はデメリットの1つになりえるでしょう。

しかし営業やマーケティングなど、文系の強みを活かせる分野もあるため、文理問わずどんな社員でも企業にとって貴重な存在です。

メーカー企業でやりがいを感じ続けるためには、自身のスキルを最大限に発揮できる働き方を見つける工夫が必要になります。

③転勤がある

メーカーには国内外に拠点があり、転勤の可能性が高くなります。管理職になれば単身赴任がある企業も少なくないでしょう。

どうしても転勤したくない場合は入社前に転勤ルールを入念に確認しておきましょう。

全国各地に拠点があるのはメーカー企業ならではの特徴でもあるので、転勤がないことが最優先条件になる場合はメーカー企業への就職はあまりおすすめされません。

文系学生のメーカー就活のポイント3選

最後に、文系の学生でメーカーへの就職を目指す人におさえてほしいポイントを3つ紹介します。

1. 企業・商品への理解は必須
2. 会社への貢献度をアピール
3. コミュニケーション能力を魅力にする

①企業・商品への理解は必須

メーカー企業への就職を目指す就活では、企業理念や商品が目指す価値を理解することが不可欠です。製品を通して実現したい体験や理想を把握し、志望動機に説得力を持たせましょう。

さらに、自身のスキルや経験をどのように活かせるのかを具体的に説明できれば、より高い評価を得られるはずです。企業研究を徹底し、自身の強みをアピールすることが重要になりますよ。

②会社への貢献度をアピール

新卒就活生の多くは、志望企業の製品やサービスに愛着を持ち、その魅力を熱く語ります。しかしそれが単なる消費者目線では不十分で、企業側から見れば採用の動機にはなりません。

志望動機を説得力あるものにするには、自身の強みを活かしてどのように会社に貢献できるかを具体的に示す必要があります。

単に製品が好きというだけでなく、その製品をどう改良・販売すれば付加価値を高められるのかなど、実践的な提案を盛り込んでくださいね。

③コミュニケーション能力を魅力にする

メーカーでは製品の開発から販売までを一貫して行うため、様々な分野の人材が関わり、コミュニケーション能力が極めて重要となります。

理系出身者は主に開発や製造を担いますが、文系出身者には製品のプロモーションや営業を通じて社会への橋渡し役を果たすことが期待されています。

特に新卒入社の場合、最初は営業職に配属され、顧客ニーズの把握や新規開拓などを担当することが多く、その際には高いコミュニケーション力が求められます。

過去にコミュニケーション能力が発揮できた事例を具体的に示し、入社後の活躍ビジョンをアピールすることが高評価につながるでしょう。

しっかりと企業研究を行えば文系メーカー企業への就職は可能

メーカー企業を志望するにあたって、「メーカーに就職したい」という漠然とした志望動機では不十分です。メーカー業界には多種多様な企業が存在し、ひとつひとつの特徴を理解する必要があります。

文系出身者でもメーカー就職は可能ですが、事前に目指す業界や企業、そして将来のキャリアビジョンを明確にしておくことが大切です。

マーケティングやプロモーション、デザインなど、自身の強みを最大限に活かせる分野を見据えてみましょう。