【例文あり】電気工事士の志望動機とは?仕事内容や書き方も解説
電気工事士の会社で働きたくても、どんな志望動機を書いたらいいのかすぐに頭に思い浮かびませんよね。
とはいえ、会社の特徴を見て適当に書くのは避けてください。きちんと自分が、電気工事士に向く人材であることや会社の適性を満たす人材であることをアピールする必要があります。
本記事では、無資格でも電気工事士の志望動機の書き方のコツについて解説し、さらに未経験者と転職者の志望動機の例文を紹介しています。
ぜひ参考にしていただき、立派な電気工事士として活躍するチャンスを掴んでくださいね。
電気工事士とは
ここでは、電気工事士について解説します。
①主な仕事内容
電気工事士の主な仕事内容は、「建築電気工事」と「鉄道電気工事」があります。
建築電気工事は、個人宅のエアコンの取り付けやテレビなどの配線工事、ビルや建物全体の電気設備工事や管理業務です。
一方、鉄道電気工事は駅構内の照明や改札口などの設置や点検から、路線工事や変電設備工事も担っていますよ。
②必要な資格
電気工事士として働くためには、電気工事士の資格が必要です。
また電気工事士の資格は、「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」があります。
可能な工事範囲 | 主な工事現場 | |
電気工事士第一種 | 最大500kW未満の自家用電気工作物を扱える | 電気工事士第二種の現場に加え、工場・ビル・病院・大型商業施設など |
電気工事士第二種 | 600V以下で受電する小規模設備の工事 | 一般住宅や小規模施設など |
専門性が高いだけでなく、業務領域も広いため多くの経験も必要な仕事です。
③必須条件
第一種電気工事士を受験するためには、実務経験が3年以上が必須です。
第二種電気工事士には実務経験は必要ありませんが、どちらの資格も筆記試験と技能試験の両方に合格する必要があります。
また第一種電気工事士は、筆記試験で約半数が不合格となる難易度といわれており、就職後に仕事をしながら取るのはかなり根気が強くないと難しいでしょう。
しかし、資格手当や将来転職することになっても有利となることは間違いありません。
電気工事士として年収やスキルアップを目指す場合は、実務経験を積んで第一種電気工事士の取得にチャレンジすることをおすすめします。
新卒や無資格でも就職するコツ
ここでは、新卒や無資格でも好印象に捉えてもらうためのコツを解説します。
結論、電気工事士の会社に新卒や無資格でも就職は可能です。
しかし、資格がない間は現場での雑用業務しかできないので、就職が決まったらまずは電気工事士の資格取得に向けて努力することを強くアピールしていきましょう。
①就職後に資格取得を目指す意思を書く
新卒や異業種から転職する志望動機には、就職後できるだけ早く電気工事士の取得を目指す意気込みを書くようにしましょう。
会社としても、就職後に資格試験を視野に入れている志望動機の方が採用後の働き方もイメージしやすいはずです。
また、資格試験合格者が自社の実績にもつながるので、決して新卒や無資格だからといって就活自体が絶対に不可能というわけではありません。
志望する会社が新卒や無資格から雇入れている人がいるか公式サイトなどで調べ、志望動機を書いていくといいでしょう。
②第二種電気工事士の条件を理解していることを書く
志望動機に電気工事士の受験資格の条件をきちんと理解していることが書いてあると本人の本気度が伝わり、採用に有利に働く可能性が高くなるでしょう。
最初に目指すべき資格は、第二種電気工事士です。
第二種電気工事士は、受験資格の条件の定めがないため年齢や実務経験がなくても受験が可能な資格になります。
また、すでに筆記試験に合格している者、経済産業省令で定める電気工学の課程を修了者、規定の資格保有者は、筆記試験が免除されることも知っておくといいでしょう。
③手に職をつけたいから志望したことを書く
専門の技術職になるので、手に職をつけるということは立派な志望動機となります。
第一種電気工事士は3年以上の実務経験が必須なので、この会社で経験を積みながら、いずれ資格取得したいと考えていることを志望動機に書くとさらに好印象と捉えてくれるはずですよ。
新卒や無資格の人が、資格試験に合格できるように現場経験を積むには、ある程度会社の理解やサポートが必要となります。
志望する会社に資格取得支援体制などがあるか調べてから、社内貢献のためにも資格取得を目指したい旨を伝えていくとよいでしょう。
電気工事士の適性を紹介
ここでは、電気工事士に必要な適性や資質を紹介します。
自分の適性に不安があれば、今から直していく努力をしていきましょう。
①電気工事士に向いている人
電気工事士に向いている人は、作業手順や安全確認を着実に守れる人です。
そのために必要な適性や資質は、以下のようなものがあげられます。
・体力がある ・仕事と試験勉強を両立する忍耐力 ・作業に対する高い集中力 ・正確に作業工程を理解するコミュニケーションスキル |
電気工事士は、体力仕事であり、1つ1つの作業の安全性が求められるため、高い集中力が必要な仕事です。
この他にも、チームで作業することが多い現場では、挨拶や周りの人と仲間意識をもって協力し合えることも必要です。
②電気工事士に向かない人
一方、電気工事士に向かない人は、自己判断で勝手に作業を進めてしまう人です。
・自己中心的な性格 ・人の話しに聞く耳をもたない ・自分さえよければ良い ・積極性がない |
電気工事士として仕事を始めたての頃は、どうするのかわからないことも多いでしょうが、勝手な判断で作業をしてはいけません。
また、他の人の作業工程が間違っていることに気付いているにもかかわらず、そのままスルーしてしまう人も電気工事士には向いていません。
当たり前ですが、もしも間違ったまま作業を進めていたら大事故の危険性につながることがあるので、見て見ぬふりをするのではなくきちんと報告できる毅然とした態度も必要です。
電気工事士の志望動機3選
ここでは、電気工事士の志望動機を3つ紹介します。
特に未経験で始めようと考えている人の参考になれば幸いです。
①興味関心があるから
電気工事士という職業を知ったきっかけとして、幼少期に「電気屋さんになりたい」など子どもの頃から興味関心があったことを志望動機として書くことも有効な手段です。
この他にも、「ミニ四駆やプラモデルで遊ぶのが好きだった」「小学校の理科の授業で乾電池の授業が面白かった」という理由でも構いません。
一見すると他愛もない理由に思えるかもしれませんが、会社によっては案外このような興味関心が小さいころからあったことを志望動機にする方が信憑性の高さのアピールにつながるでしょう。
②未経験からでもスキルを身につけたいから
未経験でも電気工事士としてスキルを身につけたいという熱意をアピールすることは大切です。
もちろんスキルを身につけるための資格試験の勉強の努力も合わせて志望動機に書くようにしてください。
現場の仕事の中には、キツイ仕事もありますが、自ら積極的に行動して先輩からいろいろ学び吸収していく姿勢も書くとよいでしょう。
③資格試験にチャレンジしたいから
今は未経験者でも、いずれ第一種電気工事士の受験条件に必要な実務経験3年以上をクリアして、資格試験にチャレンジしたいという意欲をアピールしましょう。
仕事をしながら資格試験の勉強をするのは、並大抵の覚悟と努力がないと続きません。
会社は長く働いてもらえる人材を求めており、さらに資格試験の取得に意欲的に考えていることを志望動機に書けば意思の強さのアピールとしても捉えてくれることに期待ができます。
電気工事士の志望動機の書き方のポイント3つ
ここでは、電気工事士の志望動機の書き方のポイントを3つ解説します。
①なぜ電気工事士になろうと思ったか
まずは、なぜ電気工事士になろうと思ったかを端的に書きましょう。
たとえば、「私が電気工事士になりたいと思ったのは、〇〇に興味を持ったことがきっかけです。」という一文から書き始めると分かりやすくなります。
人によって電気工事士になろうとした理由は異なりますが、志望動機が読みやすく書けているかは重要な評価ポイントとなるでしょう。
②なぜ貴社に応募しようと思ったか
次に、なぜ貴社に応募しようと思ったのか詳しく書きましょう。
志望動機には貴社でないといけない理由を明確に書かないと採用にはつながらないため、応募先の会社の公式サイトなどを手掛かりにしながら志望動機を考える必要があります。
「貴社の公式サイトで会社の特徴や職場の雰囲気に惹かれたから」 「貴社の資格取得支援体制に魅力を感じたから」 「他社に比べ貴社の方が手厚く面倒を見てくれるから」 |
電気工事士の仕事は、一歩間違えたら火災や感電する危険な仕事であるため会社の待遇面の良さを理由としても構いませんが、志望動機に書く際には職場の人の良さも合わせて書くようにしましょう。
会社から好印象をもってもらえるよう意識しながら書くことで、この会社に魅力を感じ応募したという説得力が増していくはずです。
③入社後の展望と意欲をアピールする
最後に、入社後の展望と意欲をアピールしてください。
特に新卒採用の場合は、これまでの学生時代の経験よりも、これから先のポテンシャルや電気工事士という仕事の理解度を重視されるため、しっかり把握しておきましょう。
さらに第二種電気工事士の資格を取る前提で、将来の自分のキャリアプランも考えていることを述べると、実践を多く積ませて早く一人前の即戦力となってほしいと思ってもらえるはずです。
「入社後は、〇〇の経験を活かし、貴社の即戦力となれるよう努力していく所存です。」という一文で締めくくるようにすると起承転結がはっきりとわかる文章となります。
電気工事士の志望動機の例文2つ
最後に、電気工事士の志望動機の例文を2つ紹介します。
①未経験者の志望動機
未経験者(新卒者)の志望動機の例文は、以下の通りです。
私は未経験者ですが、担任の勧めもあり電気工事士の仕事を目指すことにしました。 普段利用する商業施設などの電気設備工事や管理をする仕事と知り興味を持ちました。 貴社を志望する理由は、資格取得支援制度があるからです。 資格取得支援制度が整っている会社で働きながら、自分の努力次第でより良い待遇も期待できると思ったからです。 入社後は先輩から教わることすべてを学びと思い、目標をもって一人前の電気工事士として尽力していきたいと考えています。 |
この例文のポイントは、電気工事士という仕事を知るきっかけや、会社の志望理由がはっきり区別して書いている点です。
また会社側も入職後の目標として資格取得の意思表示も示しているので評価しやすいのも高評価を得るポイントとなっています。
②転職者の志望動機
転職者の志望動機の例文は、以下の通りです。
私は今後も将来性のある仕事として電気工事士に転職することを決めました。 前職はデスクワークを中心とした設計関係の仕事でしたが、今後はこの道で頑張っていきたいと考えています。 以前から真面目な仕事ぶりが評価されており、安全確認第一の電気工事士が適職と考えました。 貴社に応募した理由は、「安心な暮らしのために責任をもつ」という会社のキャッチフレーズに惹かれ、暮らしの安心と働く社員の安心に会社が責任をもつという意味が心に響いたからです。 転職活動の際に、電気工事士の受験条件等は把握しています。 入社後は第二種電気工事士の直近の試験を受験する予定で現在も勉強を継続しています。 早く資格を取得し、現場で技術を学び、電気工事士としてスキルアップを目指していく所存です。 |
この例文のポイントは、前職と比較し電気工事士の仕事が魅力的と考えた理由をしっかり述べている点が評価ポイントとして期待できます。
また会社に応募した理由がキャッチフレーズを引用しながら自己解釈を合わせている点も高評価につながるでしょう。
志望動機は電気工事士として働く姿をイメージできるように書こう!
この記事では、電気工事士の志望動機について解説しました。
電気工事士として働くには資格が必須ですが、入社後に資格を取る予定で考えていることを志望動機に書けば入社できる可能性もゼロではありません。
できれば電気工事士として即戦力となれるよう、入社前から第二種電気工事士の資格試験の勉強を進めていることもアピールできるといいですね。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。