人材派遣業界とはどんな業界?|仕事内容や現在・今後の動向を解説
人材派遣業界に興味がある方は多くいるかもしれませんが、この業界の現状や課題を詳しく解説した記事は、あまりありませんでした。
そこで、就活中の皆さんに向けて、人材派遣業界とはどんな業界なのか、仕事内容や動向、今後を紹介します。
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人材派遣業界とはどんな業界?
人材派遣会社は、登録している求職者の中から企業が求める人材を紹介・派遣する役割を担っています。新規事業を立ち上げる際に、すばやく人員を確保したい企業などから特に重宝されるサービス業界です。
一方で、求職者に対しても、適性に合った企業で働けるようにするため、面接対策やエントリーシートの添削を行っているところも多数あります。
双方のニーズをマッチングさせる重要な仲介業務をしている業界です。
人材派遣業界の仕事内容

ここでは、人材派遣業界の主な仕事内容を解説します。
- 求職者に求人情報を提供する
- 企業に労働者を派遣する
①求職者に求人情報を提供する
人材派遣会社の主な業務は、求職者に向けて豊富な求人情報を提供することです。企業からの依頼に基づき、求職者の経歴やスキルを考慮して、マッチした求人を案内します。
企業の公式サイトでは分かりにくい会社の実情を、人材派遣会社から詳しく説明を受けられるため、求職者側も安心して応募できます。
さらに、多くの求人案件を取り扱う人材派遣会社ならではの信頼性の高い情報も得られるでしょう。
②企業へ労働者を派遣する
企業に労働者を派遣するのも重要な業務です。
求職者一人ひとりの適性やニーズを把握した上で、企業の求める人材を提案します。
求人企業からすれば、直接応募するよりも人材派遣会社からの紹介の方が、一定の基準を満たした人が来ると期待できます。
大手企業では応募者の数が多すぎるあまり、自社だけでは対応できない場合もあるため、人材派遣会社は重宝されています。
人材派遣業界の現在の動向

ここでは、人材派遣業界の現在の動向を解説します。
- 市場規模は拡大傾向
- 高齢者の就労ニーズ増加
- 雇用形態の多様化
①市場規模は拡大傾向
今の不況下にあっても、人材派遣業界の市場は着実に拡大を続けているようです。厚生労働省の調査によれば、2014年以降、求人倍率が1.00倍を超える水準で推移しており、安定した成長を遂げていることが分かります。
国内の多くの産業が人手不足に直面する中、コロナの収束に伴い外国人観光客の増加も見込まれます。接客業を中心に、今後さらなる人手不足が予想されており、人材派遣サービスの需要はさらに高まるはずです。
②高齢者の就労ニーズの増加
年金制度が不安定となり、税金の負担も大きくなってきたため、定年後に年金だけで暮らすことは難しくなっています。
高齢者も働き続けるようになっており、一部の人は同じ企業に再雇用されている一方で、定年後に新しい業界にチャレンジする人も多いようです。
給与面や雇用条件だけでなく、やりがいや楽しさも重視して就活をする高齢者が増えているため、ニーズに合わせた人材派遣サービスの需要が上がってきています。
③雇用形態の多様化
かつては終身雇用が一般的でしたが、近年その傾向が変化してきています。
リクルートのように社員の独立を応援するベンチャー企業が増加し、自ら会社を設立したり、フリーランスや業務委託として働く人も多くなってきました。
人々の働き方が多様化する中、より柔軟な視点を持ち、豊富な選択肢を提供できる人材派遣会社が、今後さらに業績を伸ばしていくことが期待されます。
人材派遣業界の今後の課題は?

ここでは、人材派遣業界の今後の課題について解説します。
- 人手不足が深刻な課題
- グローバル人材の活用が必要
①人手不足が深刻な課題
多くの業界で人手不足が課題となっている現在、企業は積極的に人員補充を行うようになっています。そのため、人材派遣業界の需要は今後さらに高まっていくことが見込まれます。
しかしながら、業界の成長に伴い、競争も激しくなっていくでしょう。そのため、日頃から常に競合他社を上回ることを意識していく必要があります。
特にIT分野では人材不足がさらに深刻化すると見られており、IT系の人材派遣会社への就職が人気が高まっていくと考えられます。
②グローバル人材の活用は必要
人口減少に伴い、労働人口も減少傾向にある日本において、外国からの人材の積極的な採用が進んでいます。
そのため、新たな在留資格「特定技能」が施行され、より多くの業界で外国人労働者の就労ができるようになってきました。この傾向は今後さらに強まっていくことが予想されます。
コロナ禍において外国人の渡航制限がありましたが、現在は緩和され、外国人材の斡旋ができるかどうかが、人材派遣会社にとって重要な要素となってきています。
人材派遣業界に向いている人とは?

ここでは、人材派遣業界の今後について解説します。
- 働きやすさを重視する人
- 様々な職場・職種を経験したい人
- 自分の時間を確保したい人
①働きやすさを重視する人
人材派遣業界は「ホワイト企業ばかり」とは言えませんが、法外な残業を要求されるような企業は多くありません。
ある程度の残業を前提とする場合もありますが、企業によって異なります。何より「仕事を斡旋する側のワークライフバランスが崩壊していては、説得力に欠ける」という考えがあります。
そのため、働きやすさとワークライフバランスを重視する人にとって、人材派遣業界は適していると言えるでしょう。
②様々な職場・職種を経験したい人
人材派遣業界は、様々な現場を経験したい方に最適だと言えます。実際の現場で働くわけではありませんが、幅広い業界の方々と関わる機会があるはずです。
様々な業界への理解が深ければ深いほど、企業側と求職者の両方に良い対応ができるはずです。
③自分の時間を確保したい人
人材派遣業界では、基本的に土日は会社との連絡がつきません。つまり、しっかりと週末の休みを取れるということです。
自分の時間を大切にしたい方や、ワークライフバランスを重視している方におすすめの業界だと言えます。
また、給与がインセンティブ制の会社もあり、「もっと稼ぎたい」という方は長い時間働ける一方で、「休みはしっかり取りたい」という人にも自由が効く業界です。
人材派遣業界は人手不足が今後の課題になる
この記事では、人材派遣業界の仕事内容や将来性、向いている人などを紹介してきました。
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この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。