面接時のカバンの置き方と基本マナーを徹底解説|持ち方や置くタイミングも紹介
この記事では、面接時のカバンの置き方を徹底解説しています。
面接時の第一印象はカバンの扱い方で決まることもあります。適したカバンの選び方から入室時の持ち方、置くタイミングと正しい置き方、基本マナーまで紹介しています。
面接で選考通過を目指そう!
面接に適したカバンの選び方

就職活動では第一印象が重要です。そのため、面接にふさわしいカバン選びは、服装と同じくらい大切なポイントといえるでしょう。
見た目だけでなく、実用性やマナーも踏まえて選ぶことで、自信を持って面接に臨めます。ここでは、面接に適したカバンを選ぶうえで知っておきたいポイントを詳しく紹介します。
- 無地でシンプルなデザインと色を選ぶ
- 自立しやすく安定感のあるカバンを選ぶ
- A4サイズが入り、ポケットや仕切りがあるものを選ぶ
- ナイロンや合皮など軽くて耐久性のある素材を選ぶ
① 無地でシンプルなデザインと色を選ぶ
面接用のカバンは、無地で装飾の少ないシンプルなデザインが基本です。カバンが目立ちすぎると服装とのバランスが崩れ、ビジネスの場にふさわしくない印象を与えてしまうかもしれません。
第一印象を大切にする面接においては、見た目に余計な主張がないことが信頼感を高める要素になります。
色は黒やネイビー、ダークブラウンなど落ち着いたトーンを選ぶのが無難です。これらの色はスーツにも自然に馴染み、全体的に整った印象を与えることができます。
とくに黒はフォーマルシーンで定番とされており、最も無難で安心感があるでしょう。
派手なブランドロゴや金属パーツが目立つものは、かえって悪目立ちしてしまうため避けたほうが賢明です。光沢が強すぎる素材や装飾の多いデザインも、フォーマルな場には適していません。
清潔感と落ち着きのあるデザインを心がけることで、相手に好印象を残せます。
面接は相手に自分を正しく伝える場です。シンプルなデザインと控えめな色を選ぶことは、誠実さや品位を印象づけるひとつの手段といえるでしょう。
② 自立しやすく安定感のあるカバンを選ぶ
面接では入室後にカバンを床に置く場面があります。そのとき、カバンが自立せず倒れてしまうと、だらしなく見えたり、マナーをわきまえていないと受け取られてしまうおそれがあります。
見た目の印象を損なわないためにも、自立できるタイプのカバンを選ぶことは非常に大切です。
カバンの底にしっかりとしたマチがあり、かたちが崩れにくい素材で作られているものは、置いたときにも安定しやすいです。
また、底鋲(そこびょう)が付いていると、床との接触が少なくなるため汚れにも強く、見た目の清潔さも保てます。
逆に、柔らかい布製や薄手の素材で作られたカバンは、床に置くと型崩れして倒れやすくなります。
これでは、いざというときに慌ててしまい、落ち着いた振る舞いができなくなる可能性もあるでしょう。そうしたリスクを避ける意味でも、安定性はしっかり確認したいポイントです。
見られていないと思いがちな所作にも、面接官の目は向けられています。細部にまで配慮したアイテム選びは、丁寧で誠実な人物という印象を強めることにもつながります。
自立性と安定感を備えたカバンを持つことは、想像以上に大きな効果をもたらすでしょう。
③ A4サイズが入り、ポケットや仕切りがあるものを選ぶ
就職活動では、A4サイズの履歴書やエントリーシート、会社案内などを持ち歩くことが当たり前になっています。
こうした書類がスムーズに出し入れできるカバンであるかどうかは、実用性に直結する重要なポイントです。
A4サイズがそのまま入る大きさのカバンは、面接当日のストレスを大きく減らしてくれます。
さらに注目したいのが、内部の構造です。ポケットや仕切りが適度にあるカバンは、持ち物の整理整頓に役立ちます。
たとえば、筆記用具やメモ帳、スマートフォンなどをそれぞれ分けて収納できれば、必要なものをすぐに取り出すことができます。これは、面接前の緊張を少しでも和らげる助けになるはずです。
ただし、ポケットが多すぎるとどこに何を入れたかわからなくなることもあるため、仕切りは必要最低限で十分です。
使いやすさを重視して、自分の持ち物に合った収納構造を選ぶことが大切でしょう。
カバンの中がごちゃごちゃしていると、必要な書類がすぐに取り出せなかったり、面接官の前でもたついてしまったりするかもしれません。
そうなると「準備不足」という印象を持たれる可能性もあるため、整理しやすいカバンを選ぶことはマナーとしても重要です。
④ ナイロンや合皮など軽くて耐久性のある素材を選ぶ
就活中は移動が多く、1日に何社も企業訪問をすることも珍しくありません。
そうした中でカバンが重いと、身体への負担も大きくなり、疲労が蓄積しやすくなります。だからこそ、カバンの「軽さ」は快適な就活を支えるうえで欠かせない要素です。
ナイロン素材は非常に軽量で、持ち運びが楽になるだけでなく、汚れにくく水にも強いため、天候に左右されず使用できるのが魅力です。
また、合皮素材もおすすめです。見た目は本革に近い質感を持ちながら、本革より軽く、手入れも簡単な点が就活向きといえるでしょう。
一方で、本革は高級感があり大人っぽい印象を与える反面、重量があり、雨や汚れにも注意が必要です。
もしも頻繁に外を歩く予定があるなら、軽さとメンテナンス性のバランスを考えた素材選びが重要になります。
また、素材によって耐久性も大きく異なります。就活期間中は何度も面接や企業訪問を繰り返すため、耐久性の高いカバンを選んでおけば、途中で買い替える必要もなく経済的です。
持ち運びのしやすさと長く使える安心感、その両方を兼ね備えた素材を選ぶことで、快適な就職活動を続けられるはずです。
面接入室時のカバンの正しい持ち方

面接時の第一印象は、服装や表情だけでなく、カバンの持ち方ひとつで印象が大きく変わります。正しいカバンの扱いを知っておけば、好印象を与えることができるでしょう。
ここでは、入室時に気をつけたいカバンの持ち方を3つのポイントで紹介します。
- 利き手と反対側の手でカバンを持つ
- 入室時はカバンを肩にかけずに手で持つ
- ドアノックや挨拶の際もカバンを丁寧に扱う
① 利き手と反対側の手でカバンを持つ
面接室に入るときは、利き手とは反対の手でカバンを持つのが基本です。これは、ドアノックやドアの開閉、名乗りや挨拶などの動作を利き手で自然に行うために必要な配慮です。
利き手にカバンを持ったままだと、動作がぎこちなくなったり、焦ってしまう原因にもなります。
入室の一連の流れがスムーズであれば、落ち着いた印象を与えることができ、面接官にも好印象を持ってもらえるでしょう。
カバンをどちらの手で持つかという些細なことでも、場慣れしているかどうかが見抜かれるものです。
また、面接中の緊張をやわらげるためにも、行動の手順を明確にしておくことが役立ちます。ドアの前に立ったときに持ち手を入れ替えるなど、ちょっとした準備が心の余裕にもつながります。
細やかな心配りが、第一印象に大きな差を生むと心得ておくことが大切です。
② 入室時はカバンを肩にかけずに手で持つ
入室時にカバンを肩にかけたままだと、ラフでカジュアルな印象を与えてしまいます。ビジネスマナーとしてはふさわしくなく、「基本的なマナーを理解していない」と見なされるリスクもあるでしょう。
そのため、カバンは必ず手に持ち、体の横にそっと添えるように保持してください。
特にリュックタイプやショルダーバッグの場合は要注意です。肩にかけたままだと、姿勢が崩れたり、椅子に座る際にスムーズに動けなかったりすることがあります。
面接という場面では、動作ひとつひとつが相手に見られていることを忘れてはいけません。
また、カバンを手に持つことで、姿勢も自然と整います。お辞儀や会釈のときにも動作が美しく見えるため、清潔感や誠実さを感じさせることができるでしょう。
ほんの少しの意識の違いが、全体の印象を大きく左右する要素になるのです。
面接官は、志望動機や自己PRだけでなく、立ち居振る舞いからも応募者の人柄や社会性を判断しています。だからこそ、見た目以上に所作の丁寧さが大切になる場面だといえるでしょう。
③ ドアノックや挨拶の際もカバンを丁寧に扱う
ドアノックや入室の挨拶といった動作は、面接における第一印象を左右する重要な場面です。このとき、カバンの扱いが雑だと、それだけで「配慮に欠ける人」といった評価につながる可能性があります。
たとえば、勢いよくカバンが揺れていたり、床に置いた際に音を立ててしまったりするのは避けるべき行動です。
正しい持ち方としては、体の横にカバンをしっかり固定し、動作に集中できる状態を保つことが重要です。
これにより、ノックや挨拶も自然で丁寧な印象を与えることができます。お辞儀をするときも、カバンが前に飛び出してしまうと不格好に見えるため、注意が必要です。
また、こうした動作を丁寧に行うことで、相手に安心感や信頼感を与えることができます。細部への気配りは、表情や言葉以上に人柄を映し出す要素となるでしょう。
面接の場では、自分を見せるという意識だけでなく、相手にどう映るかを意識した行動が求められます。
カバンの扱いもそのひとつとして、見落とされがちですが確実に評価に影響を与えるポイントなのです。
面接中にカバンを置くタイミングと流れ

面接でのカバンの扱い方に不安を抱く学生は多いでしょう。動作一つで第一印象が大きく変わるため、入室から着席、面接終了までの流れの中で、カバンの置き方を自然にこなすことが大切です。
ここでは、カバンを置く適切なタイミングや所作について、ポイントごとに解説します。
- 入室後、面接官から指示があるまでカバンは持ったままにする
- 着席時に「失礼します」と一言添えてカバンを置く
- 置くタイミングを逃さず自然な流れで行う
① 入室後、面接官から指示があるまでカバンは持ったままにする
面接室に入った瞬間は緊張しやすく、つい手元のカバンに意識が向きがちですが、焦ってすぐに床に置いてはいけません。入室後はカバンを持ったまま、面接官の言葉をしっかり聞いて待つことが大切です。
「どうぞお掛けください」などの案内があるまでは、立ったまま丁寧に姿勢を保ちましょう。これは相手の指示を尊重する姿勢として、礼儀正しさが伝わる大事なポイントです。
また、カバンの持ち方にも気を配る必要があります。肩にかけたり、無造作に片手でぶら下げたりすると、雑な印象になりかねません。
両手で丁寧に持つか、片手でも体の側面に沿わせて静かに持つと、落ち着いた印象になります。不安な場合は、事前に模擬練習をしておくと、当日自然に動けるようになるでしょう。
小さな動作一つが印象に直結する場面では、慎重さと丁寧さがカギになります。
② 着席時に「失礼します」と一言添えてカバンを置く
面接官から「お掛けください」と促されたら、まず椅子の横に立ち、「失礼します」と一言添えてから座るのが正しい所作です。
そして、座る動作と同時にカバンも丁寧に床へ置きましょう。このときの所作がぎこちないと、余裕がない印象になってしまいます。
置く場所は椅子の右側、足元の邪魔にならない位置が理想です。置く音が響かないよう、静かにそっと置くよう心がけてください。
さらに注意すべきは、カバンの倒れ方や向きです。不安定に立てたり、他の荷物がはみ出していたりすると、だらしない印象になってしまいます。
自立するビジネスバッグであれば安心ですが、柔らかい素材のものはしっかり形を整えておきましょう。外見だけでなく中身も整理整頓されているかが見られていると思って、準備をしておくと安心です。
所作と言葉をセットで使うことで、面接全体の動きに一貫性が生まれ、自然な印象を与えることができます。
③ 置くタイミングを逃さず自然な流れで行う
面接中は、ちょっとした動きでも面接官に見られているという意識を持つことが大切です。
カバンを置くタイミングを迷ってしまうと、動作がぎこちなくなり、落ち着きのない印象につながりかねません。
特に、「いつ置いたらいいか」と戸惑う様子が見えると、自信のなさを感じさせてしまいます。
そうならないためにも、指示を受けてから座るまでの流れの中で、スムーズにカバンを置くことを意識しましょう。
具体的には、着席の案内を受けた瞬間から、椅子に向かう、座る、カバンを置くという一連の動作をひとまとまりとして実行します。
無理に「今カバンを置きます」と意識せず、自然に体が動くようにするのがポイントです。
そのためには、何度か事前に練習しておくのが効果的です。想定問答ばかりに集中するのではなく、こうした細かな所作の確認も、面接対策としては非常に重要です。
面接官に「準備ができている人だ」と思ってもらえるような動きが、信頼感を引き出すきっかけになります。
面接時のカバンの正しい置き方

面接は第一印象が重要です。そのなかでも意外と見落とされがちなのが、カバンの置き方です。不適切な置き方をすると、マナーを理解していない印象を与えてしまうかもしれません。
ここでは、面接時にふさわしいカバンの置き方についてわかりやすく解説します。
- カバンは自分の利き手側の足元に立てて置く
- カバンは倒さず立てた状態で安定させる
- イスの上や机の上には置かない
① カバンは自分の利き手側の足元に立てて置く
面接では、カバンは利き手側の足元に静かに置くのが基本です。これは出入りの際に無駄な動作を避け、スムーズに動けるためです。
反対側に置いてしまうと、移動のときに手間取り、落ち着きのない印象を与えてしまうかもしれません。
また、入室して椅子に座る前には「失礼いたします」と声をかけてからカバンを置くことで、礼儀正しさを印象づけることができます。
このような一言を忘れてしまうと、どうしても動作が雑に見えてしまうこともあるため、言葉と行動をセットで意識するのがポイントです。
さらに、足元にカバンを置く際は他の受験者との距離や面接室のスペースにも気を配る必要があります。
カバンが他人の動線を妨げる位置にあると、それだけで配慮が足りないと受け取られることもあるでしょう。面接前に模擬練習をしておくと、自信を持って対応できます。
② カバンは倒さず立てた状態で安定させる
カバンが面接中に倒れると、音が出たり中身がこぼれたりしてしまい、面接官の集中を妨げてしまいます。
そんな小さな出来事でも、面接の印象に影響を与える可能性があるため、カバンは自立するタイプを選ぶことが大切です。
布製やナイロン製の柔らかい素材よりも、合皮やレザーなど硬めで角のしっかりしたビジネスバッグが適しています。
カバン選びの段階から「自立できるか」「倒れにくいか」を確認し、できれば店頭で試してみると安心です。
また、中身の重さが片寄っていると不安定になりがちなので、事前に整理整頓して重心を整えておくことも忘れないようにしてください。
さらに、床が滑りやすい素材だった場合にも注意が必要です。面接当日は床の状況までは読めないため、カバンの底に滑り止めがついているかをチェックしておくと安心でしょう。
見た目の清潔感と機能性を兼ね備えたカバンを選ぶことが、安心して面接に集中するための第一歩です。
③ イスの上や机の上には置かない
面接室でカバンの置き場所に迷い、ついイスや机の上に置いてしまう人もいますが、これは避けるべきです。特に机の上に置くのは、面接官に対して無遠慮な印象を与える原因になります。
イスの上も同様で、自分の座るスペースが狭くなり、姿勢が崩れてしまうため落ち着かない印象を与えかねません。
さらに、イスや机は面接官が使う備品の延長とみなされることがあるため、そこに私物を置くのは控えるのがマナーとされています。
目立つ場所に私物があると、それだけで違和感を抱かれることがあるのです。また、カバンを高い位置に置くと、不自然に目立ってしまい、面接中の視線が気になる原因にもなります。
最初から「カバンは足元に置く」と決めておけば、入室時の所作にも迷いがなくなり、自信を持ってふるまえるようになるでしょう。
さらに、面接室の床に置くのに抵抗がある場合は、カバンの底が汚れにくい素材を選んでおくと安心です。こうした細かな気配りが、面接官の好印象につながるケースもあります。
覚えておきたい面接中のマナー

面接は自分をアピールする場であると同時に、基本的なビジネスマナーを見られる場でもあります。服装や言葉遣いだけでなく、カバンの置き方や姿勢、表情などの細かい所作も見逃せません。
ここでは、好印象を与えるために押さえておきたい面接マナーについて詳しく紹介します。
- 姿勢を正し、背筋を伸ばして座る
- 手は膝の上に揃えて置く
- 話す時は丁寧な言葉遣いと明るい表情を意識する
- 面接官の目を見て話すことを心がける
- 不自然な動作や貧乏ゆすりは控える
- 質問には簡潔かつ前向きに答える
- 相手の話を聞くときは頷きや相槌でリアクションする
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。
\登録1分|人材会社の人事監修/
① 姿勢を正し、背筋を伸ばして座る
面接時の姿勢は、第一印象を大きく左右します。猫背や前かがみは、自信がなさそうに見えたり、だらしなく映ったりすることがあります。
反対に、背筋をピンと伸ばして座ると、清潔感があり、積極的な印象を与えられるでしょう。正しい姿勢を保つコツは、椅子の背もたれにはもたれず、軽く腰を引いて深めに腰掛けることです。
両足を床につけて軽く開き、安定した体勢を保つと落ち着いて受け答えがしやすくなります。普段から正しい姿勢を意識しておくと、面接当日も自然な姿勢が保てるでしょう。
姿勢が整っていることで声も通りやすくなり、自信を持って話している印象を与えることができます。
見た目の印象だけでなく、話す内容の説得力にもつながるため、姿勢を意識することは非常に重要です。
② 手は膝の上に揃えて置く
面接中に手の位置が定まらないと、落ち着きのない印象を与えてしまいます。
手は膝の上に揃えて置くのが基本であり、それによって安定感や誠実さを感じさせることができます。
面接官は些細な仕草まで見ているため、手遊びや髪を触る動作、袖を引っ張るようなクセには注意が必要です。意識せずに出てしまう人も多いため、自分の癖を事前に知っておくことが大切でしょう。
模擬面接や練習中に姿勢だけでなく手の動きにも注意を向けることで、本番での不安を減らすことができます。両手を自然に揃えておくことで見た目が整い、落ち着いた印象を演出できます。
印象を良くするためには、こうした基本動作をおろそかにしないことが大切です。
③ 話す時は丁寧な言葉遣いと明るい表情を意識する
話す内容そのものも大切ですが、表情や口調といった「伝え方」も評価に直結します。
面接では、丁寧な言葉遣いを基本としつつ、無理のない笑顔を意識すると、相手に安心感や親しみを持ってもらいやすくなります。
緊張すると顔がこわばったり、無表情になりがちですが、それでは誤解を招くこともあるでしょう。
日常的に鏡で表情をチェックしたり、誰かと話す際に意識して笑顔を作る練習をすることで、面接本番でも自然に表情を保てるようになります。
また、声のトーンも明るく聞き取りやすい高さを心がけると、相手に好印象を残しやすくなるでしょう。
どれほど良い内容を話していても、伝え方が伴っていなければその価値は十分に伝わりません。言葉と表情、両方に気を配りましょう。
④ 面接官の目を見て話すことを心がける
目線には、その人の信頼性や自信が表れます。面接では、面接官の目を見て話すことが基本です。視線をそらすクセがあると、自信のなさや不誠実さを感じさせる可能性があります。
ただし、見つめすぎると相手にプレッシャーを与えることもあるため、アイコンタクトは自然な間合いで行うことが大切です。
例えば、質問に答える際の冒頭や要点を述べるときに目を合わせ、それ以外は軽く視線を外すなど、緩急をつけると自然に見えます。
話の中でタイミングを見ながら適度に目を合わせると、話の説得力も増すでしょう。アイコンタクトはコミュニケーションにおける重要な要素です。
練習の中で、自分がどのくらい目を見て話しているかを意識してみてください。
⑤ 不自然な動作や貧乏ゆすりは控える
面接中に無意識で出る動作は、思っている以上に印象を左右します。貧乏ゆすりや髪をいじるといったクセは、緊張や不安を面接官に伝えてしまう原因になります。
クセは自覚しにくいため、模擬面接などを通して録画し、客観的に自分の姿を確認すると改善につながりやすいでしょう。
特に長時間の面接では、集中力が切れたり、緊張がピークに達したときにこうしたクセが出やすくなります。
そのため、普段から自分のクセを意識し、落ち着いた姿勢を保てるよう練習しておくことが必要です。動作ひとつで面接官の印象は大きく変わります。
細部にまで気を配ることで、誠実さや真剣さが伝わるはずです。
⑥ 質問には簡潔かつ前向きに答える
面接での回答は、短く要点を押さえることが求められます。だらだらと話してしまうと、結局何が言いたいのかが伝わらず、評価を落としてしまうおそれがあります。
そんなときには「結論→理由→具体例→まとめ」の順で話すPREP法を使うと、論理的かつスムーズに話すことができるでしょう。
また、質問の中には過去の失敗や課題について聞かれることもあります。
そうした場合も、ネガティブな印象に終始するのではなく、そこから何を学んだのか、どう改善したのかを前向きに語ることが重要です。
話す内容と話し方を両方意識して、説得力のある回答を心がけましょう。
⑦ 相手の話を聞くときは頷きや相槌でリアクションする
面接では話す力だけでなく、聞く姿勢も見られています。無表情で黙って話を聞いていると、興味がなさそうに見えたり、反応が薄い人だと受け取られることがあります。
適度な頷きや、「はい」「そうですね」といった相槌を使うことで、コミュニケーションの意欲が伝わるでしょう。
ただし、過度なリアクションは逆効果になることもあるため、自然なタイミングを意識してください。リアクションの基本は「相手の話をしっかり受け止めていることを伝える」ことにあります。
会話のキャッチボールを意識することで、面接官との信頼関係も築きやすくなります。受け答えだけでなく、聞く姿勢にも十分な注意を払いましょう。
面接で好印象を与えるカバンの扱い方を知っておこう!

面接では第一印象が非常に重要です。特にカバンは意外と見られているアイテムのひとつです。
そこで今回は、面接に適したカバンの選び方から持ち方、置き方、さらにはマナーまで、面接全体で気をつけたいポイントを紹介しました。
シンプルで自立しやすいカバンを選び、入室時は手で持ち、面接官の指示があるまでカバンを持ったままにすることが基本です。
置く際は足元の利き手側に立てて置き、机やイスの上に置くのはマナー違反です。これらの基本を押さえることで、身だしなみや所作に好印象を与えることができます。
ぜひ、面接当日は落ち着いて行動できるよう準備しましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。