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【例文10選】福祉業界の志望動機の書き方|思いつかない人への対処法も解説

この記事では、福祉業界の志望動機の書き方を解説しています。

また、福祉業界の志望動機の書き方だけでなく、志望動機が思いつかない原因と対処法、職種別の例文、注意点まで紹介し、納得できる志望動機づくりをサポートしています。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

福祉業界で活躍する主な職種

福祉業界には、介護や支援といった直接的なケアから、制度を整えるような調整役まで、さまざまな職種があります。

ここでは、就活生が職種を正しく理解し、自分に合った志望動機を書くために役立つ、福祉業界の代表的な職種をわかりやすく紹介しましょう。

  1. ホームヘルパー
  2. 介護福祉士
  3. 社会福祉士
  4. ケアマネージャー
  5. 生活支援員・相談支援専門員

①ホームヘルパー

ホームヘルパーは、利用者の自宅に訪問し、日常生活をサポートする仕事です。食事や入浴の介助に加え、掃除や買い物の代行など、生活全体を支えることが求められます。

ただ単に手伝うのではなく、できることを引き出す自立支援の姿勢が大切です。一見シンプルな支援に思えても、信頼関係の構築や細かい変化への気づきが必要になります。

志望動機には、「相手の話を丁寧に聞ける」「些細な変化に気づける」などの特性を伝えると効果的でしょう。個別対応が中心の仕事だからこそ、柔軟で相手に寄り添った対応ができる力が求められます。

②介護福祉士

介護福祉士は、国家資格を持ち、介護の専門知識と技術を活かして利用者の暮らしを支える職種です。身体介助だけでなく、心のケアやご家族への助言も行うなど、幅広い役割を担います。

現場では状況の変化に応じた判断や対応が必要です。志望動機としては、「人の尊厳を大切にしたい」「心に寄り添いたい」といった想いを含めると良いでしょう。

実習やボランティアの経験から得た学びを具体的に伝えると、説得力が増します。人の生活に深く関われるやりがいのある仕事です。

③社会福祉士

社会福祉士は、生活に困っている人や支援を必要とする人と、福祉制度やサービスをつなぐ役割を担う専門職です。活躍の場は病院、行政、施設など多岐にわたります。

相談内容は経済的な不安や人間関係、生活環境などさまざまで、状況を整理し最適な支援策を考える力が必要です。

「誰かの力になりたい」「制度を活かして支えたい」といった志望理由がよく使われますが、相手の気持ちに寄り添う姿勢も忘れてはなりません。

知識だけでなく、心の通った対応が求められる仕事といえるでしょう。

④ケアマネージャー

ケアマネージャーは、介護を必要とする人に対して支援計画(ケアプラン)を立て、関係機関と連携しながらサービスがスムーズに提供されるよう調整する役割です。

利用者や家族、介護スタッフの橋渡し役でもあるため、広い視野と柔軟な調整力が求められます。

志望動機では、「人の声に耳を傾けるのが得意」「状況に応じて動ける」といった強みを伝えると良いでしょう。

人と人をつなぎ、安心感を届けられる存在になることが、この職種の重要な価値です。

⑤生活支援員・相談支援専門員

生活支援員や相談支援専門員は、障がいのある方や支援が必要な人の生活を全体的にサポートする仕事です。食事や移動の介助だけでなく、就労や地域での生活支援にも関わります。

特に相談支援専門員は、本人や家族と対話しながら支援計画を立てる役割を担っています。「その人らしい暮らしを支えたい」「話を聞くのが好き」といった思いが志望動機に適しているでしょう。

相手の背景や気持ちをくみ取る力が求められるため、表面的な対応ではなく、深く関わる姿勢が大切です。

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志望動機が思いつかないときの見つけ方

就活で「志望動機が書けない」と感じるのは、珍しいことではありません。

特に福祉業界のように幅広い職種がある分野では、自分の思いや経験をどのように結びつければいいか迷ってしまう人も多いでしょう。

ここでは、志望動機を見つけるための4つの視点を紹介します。

  1. 自己分析から強みや興味を洗い出す
  2. 福祉業界の情報収集を徹底する
  3. 過去の経験やエピソードを洗い出す
  4. 他人に相談して自分の志望理由を言語化する

①自己分析から強みや興味を洗い出す

志望動機に悩んだとき、まずは自己分析に取り組んでみてください。性格や得意なこと、興味のある分野などを振り返ることで、福祉に関心を持つ理由が見えてくるはずです。

たとえば、「人の話を聞くのが好き」「誰かの力になりたい」という思いは、志望動機の軸になります。
「なぜそう思ったのか」「どう行動したのか」まで掘り下げると、より伝わりやすい内容になるでしょう。

漠然とした表現にせず、自分の行動や経験と結びつけて具体化することが大切です。

②福祉業界の情報収集を徹底する

志望動機が浮かばない理由のひとつは、業界の理解が浅いことです。福祉には介護や障がい支援、児童福祉などさまざまな分野があり、それぞれ仕事内容も異なります。

興味がある施設のサイトを見たり、説明会やインターンに参加したりすると、仕事のイメージが明確になるでしょう。

職種や現場の雰囲気を知ることで、「自分が働きたいと思える理由」が自然に見つかるかもしれません。情報を集めることは、志望動機に説得力を持たせる近道です。

③過去の経験やエピソードを洗い出す

「誰かに感謝された」「人の役に立てたと感じた」体験は、自分にとって意味のある出来事でしょう。それが志望理由につながる可能性もあります。

自分のこれまでを振り返ると、福祉に関心を持ったきっかけが見えてくることも。家族の介護、学校の授業、ボランティアなど、日常の中にヒントはたくさんあるはずです。

印象に残ったエピソードを丁寧に振り返り、自分なりの言葉で気持ちを表現してみてください。

④他人に相談して自分の志望理由を言語化する

自分の中で考えすぎてしまうと、余計に言葉が出てこなくなることがあります。そんなときは、周囲の人に話してみるのがおすすめです。

友人や家族、学校の先生に話す中で、「それって福祉に向いてるんじゃない?」と指摘され、新たな気づきが生まれることもあります。

自分では当たり前だと思っている行動が、他人には魅力的に映ることもあるでしょう。会話を通じて考えが整理され、自然と志望動機の土台ができていくこともあります。

【ケース別】福祉業界の志望動機の例文5選

就活を進める中で、「自分と同じ立場の人はどのような志望動機を書いているのか?」と悩む方は多いでしょう。

ここでは、立場や経験に応じた志望動機の例文を紹介しますので、自分に近いケースを参考にして、説得力のある内容を考えてみてください。

  1. 福祉業界が未経験の大学生の例文
  2. 福祉系の学部・学科出身の例文
  3. 福祉業界でアルバイト経験がある学生の例文
  4. 他業界から福祉業界へ興味を持った学生の例文
  5. 介護職以外を目指す学生の例文

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①福祉業界が未経験の大学生の例文

福祉業界未経験の大学生が志望動機を書く際には、「なぜこの業界なのか」と「なぜその法人なのか」を経験や価値観に基づいて明確にすることが大切です。

今までの経験やその時とった行動と結びつけて説得力のある内容にすることを心がけてみましょう。

福祉業界の志望動機
【結論】
人と関わる仕事がしたいという思いから、福祉業界を志望しています。中でも、利用者一人ひとりの生活に寄り添い、直接支援できる仕事に大きなやりがいを感じています。 福祉は日常生活に密接に関わりながら支える仕事であり、自分の働きかけが目の前の人の笑顔や安心につながることに魅力を感じています。
添削コメント|福祉業界についての魅力が「やりがい」「寄り添える」というありきたりな表現に留まり、志望動機としての説得力に欠けていました。そこで「業務を通じて人に感謝してもらえる」という、福祉職の「人に直接関われる価値」を明確に示し、納得感のある志望動機を示しました。
【根拠となるエピソード】
大学のボランティア活動を通じて、人との関わりが誰かの支えになる経験をしたことがきっかけです。 福祉支援を受ける方とやりとりをすることがあり、その中で自分の行動がその方の生活に良い変化をもたらすことを実感したのがきっかけです。
添削コメント|「支えになる経験」では抽象的すぎて、志望動機に繋がる経験としてはやや信憑性が薄いです。誰の、どんな生活に、どのように影響を与えたかという観点で具体化し、実体験をより掘り下げた、信ぴょう性のある根拠を示しました。
【エピソード詳細】
大学2年時に、地域の高齢者施設でレクリエーションのサポートを行いました。最初は会話もぎこちなく不安でしたが、何度も通ううちに「また来てくれたのね」と笑顔で話しかけていただけるようになりました。小さな関わりでも信頼関係を築けること、そして自分の存在が誰かの安心につながることに強く心を動かされました。 自分の存在が相手の楽しみや安心感につながることを実感し、こうした信頼関係の積み重ねが福祉の現場の土台であると感じました。
添削コメント|最後の一文が曖昧だったため、何が「安心」につながったのかを明示しました。行動→変化→気づきという流れが見えるよう調整し、福祉職で大事になる「関係構築力」への気づきを伝える構成に整えています。
【企業を選んだ理由】
貴法人は、利用者の「その人らしさ」を大切にした支援を行っており、寄り添う姿勢に共感しました。また現場での研修やキャリアアップ制度も整っている点に惹かれました。 中でも、地域と連携しながら利用者一人ひとりの声に応える取り組みに力を入れている点に魅力を感じ、長期的に成長できる環境が整っていることにも惹かれました。
添削コメント|「研修制度が整っている」は他社でも共通する要素であり、「その志望先ならでは」の魅力ではなくなっていました。法人特有の取り組みや価値観を加えることで、志望先への理解とマッチ度の高さをより明確にアピールしています。
【入社後】
入社後は、まずは生活支援員として一人ひとりと丁寧に向き合い、信頼される存在を目指します。そして、将来的には相談業務にも携われるよう、資格取得にも取り組みたいです。 将来的には、支援計画の立案やご家族との連携にも関われるよう、社会福祉士などの資格取得にも挑戦し、より包括的な支援ができる職員を目指したいと考えています。
添削コメント|入社後の目標について「相談業務」「資格取得」だけでは、具体的にどんなことがしたいのかがぼやけてしまっていました。そのため「支援計画の立案」「社会福祉士などの資格取得」といった形で、企業視点で期待できる将来像を明確に提示しました。

【NGポイント】
元の例文では、「やりがい」「寄り添う」「支えになる」といった曖昧な表現が多く、なぜ福祉業界に進みたいのかが企業に伝わりづらい状態でした。また、企業を選んだ理由や入社後の目標においても他社で使えるような表現だった点がありました。

【添削内容】
曖昧だった表現には、具体的な行動・エピソード・結果を加えて説得力を補いました。また、志望先である法人独自の強みや特長を取り上げて、志望理由の根拠も明確にしました。

【どう変わった?】
他の応募者・企業にも当てはまりそうな文章から、応募者自身の経験や価値観が明確に伝わる構成へと改善されました。企業視点では、「具体性」「主体性」「理解度」の3点がそろった内容と評価されやすくなります。

【今回の志望動機のコツ】
・志望理由は具体的に書く
・志望企業の特徴に触れる
・業務における将来像をアピールする

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②福祉系の学部・学科出身の例文

福祉系の学部で学んだ内容を活かしながら、現場での具体的な体験と結びつけて志望動機を伝えることがポイントです。

エピソードの再現性や、企業との接点を意識しながら、自分の強みや想いを筋道立てて表現しましょう。

福祉業界の志望動機
【結論】
私は、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献したいと考え、福祉業界を志望しております。
添削コメント|「安心して暮らせる社会の実現に貢献したい」という想いが明確に述べられており、志望業界と動機の方向性がしっかり伝わります。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、大学でのボランティア活動で高齢者施設を訪問した経験です。利用者の方々が笑顔で過ごされている姿や、職員の方々の温かな対応に感動しました。職員の方々が利用者の話にじっくり耳を傾けていた姿が印象に残り、自分も誰かに寄り添う仕事がしたいと感じました。
添削コメント|「職員の温かな対応に感動した」という表現だけでは何があったのかが分かりにくく、志望動機のきっかけとしては納得感が足りませんでした。そこで「利用者にじっくり耳を傾けていた」という具体的な行動描写を入れ、当時何があったのかを明確に表現しています。
【エピソード詳細】
中でも、言葉ではうまく意思を伝えられない方と一緒に折り紙をする中で、少しずつ信頼関係が築けたことが印象に残っています。この経験を通じて、相手の立場に立って接することの大切さと、支援する側の関わり方が生活の質に大きく影響することを実感しました。相手の表情や仕草を見て気持ちを汲み取る努力を重ねる中で、支援の仕方次第で相手の安心感が大きく変わることを実感し、福祉の仕事に強く惹かれるようになりました。
添削コメント|「大切さ」「影響することを実感」という表現は、エピソードの深みを伝えきれず評価されづらい傾向があります。改善後は、自身の工夫(非言語でのコミュニケーション)とそこから得た学びが描かれており、福祉系学部出身らしい実践的な視点が加わりました。
【企業を選んだ理由】
貴法人は、地域密着型の支援体制と利用者一人ひとりに寄り添う丁寧なケアに力を入れている点に魅力を感じました。力を入れ、実際にご家族との連携や地域イベントなども取り入れた支援を行っている点に共感しました。また、研修制度も整っており、学び続けられる環境であることにも惹かれました。加えて、新人職員へのOJTや定期的な勉強会が実施されている点から、福祉系学部で学んだ知識をさらに深めながら実践できる環境であると感じました。
添削コメント|元の文章は「魅力を感じた」「惹かれた」と感情を中心にした文に留まっており、他社との比較を踏まえた上での志望先への理解が伝わりませんでした。そこで具体的な取り組み(地域イベントや研修体制)に触れ、企業理解の深さとマッチ度の高さを明確に伝えました。
【入社後】
入社後は、大学で学んだ知識を現場で活かしながら、相手の気持ちに寄り添える支援者を目指します。そして、信頼される生活支援員として長く地域に貢献していきたいです。将来的には、利用者の方がその人らしく生活できるよう、チームで連携しながら主体的に支援の提案もできる職員になりたいと考えています。
添削コメント|「信頼される生活支援員として貢献したい」は悪くありませんが、内容が曖昧かつ一般的で、差別化要素に欠けていました。改善後では、具体的な行動(チーム連携・支援提案)を通じて、主体性や成長意欲がより明確に伝わる内容に仕上がっています。

【NGポイント】
全体的に、企業に対して自分の価値や適性が十分に伝わらない文章になっていました。とくに「感動した」「魅力を感じた」などの語句が、具体的なエピソードなく使われていた点が評価を下げる要因でした。

【添削内容】
心理描写に偏っていた記述に、具体的な行動描写や学びを付け加え、何が起きてどう感じたのかを具体的に表現。また、企業選びの理由については、事業内容や制度への言及を加えることで、志望先とのつながりを明確にしました。

【どう変わった?】
エピソードに具体性が加わったことで、応募者の人柄や職務での姿勢がイメージしやすくなりました。企業理解も深まっている印象を与えられ、福祉系学部出身者としての専門性も効果的に伝わっています。

【今回の志望動機のコツ】
・感情だけで終わらない
・経験に具体性を持たせる
・入社後の熱意を伝える

③福祉業界でアルバイト経験がある学生の例文

福祉業界でのアルバイト経験を活かした志望動機を作成する際は、単なる感情表現や抽象的な言葉で終わらせず、「どんな経験が」「どう活かせるか」を具体的に述べることが重要です。

福祉業界の志望動機
【結論】
私は利用者一人ひとりに寄り添い、日常の安心を支える生活の中で小さな変化にも気づき、必要な支援を行う福祉の仕事に魅力を感じ、貴社を志望いたします。
添削コメント|「安心を支える」という表現だけでは曖昧で、企業側にとっては「具体的にどのような支援をしたいのか」が不透明になります。福祉の現場では、日常の変化への気づきと対応力が重要であるため、その点を反映した文へ変更しました。
【根拠となるエピソード】
大学時代に高齢者施設でのアルバイトを経験し、日々の支援を通して利用者の笑顔や感謝の言葉に触れたことが信頼関係が生まれていく過程を実感できたことが、福祉の仕事を志す大きなきっかけとなりました。
添削コメント|「笑顔や感謝の言葉に触れた」と、過去経験をそのまま伝えるのではなく、そこで何を感じたかが志望動機のきっかけとして重要です。今回は福祉職に欠かせない「信頼関係の構築」への実感をベースにして、より応募者が業界にマッチしていることを示しました。
【エピソード詳細】
業務では、食事の配膳やレクリエーションの補助を担当し、認知症の方と関わる中で、ただ手助けするのではなく「その人らしさ」を尊重する接し方の大切さを学びました。会話や表情の変化から気持ちを読み取る工夫をしながら接することの難しさと、それ以上にやりがいを感じるようになりました。次第に名前を覚えてもらえるようになり、「あなたがいると安心する」と言っていただけたことは、今でも忘れられません。「今日はあなたと話せて楽しかった」と言われた時、自分の関わりがその方の生活に良い影響を与えられたと感じ、大きな喜びを得ました。
添削コメント|「その人らしさを尊重する接し方を学んだ」だけでは、実際にどのような支援をしていたのかが伝わりません。より具体的な対応(表情の観察・声かけの工夫)を入れることで、「現場での実践力や適性がある」と評価できる形に修正しました。
【企業を選んだ理由】
私は貴社が「その人らしい生活の実現」を掲げ、職員一人ひとりが丁寧に利用者と向き合っている点に強く共感いたしました。スタッフ同士の連携を大切にしながら、利用者の小さな変化にも気づける体制を整えている点に共感いたしました。また、研修制度が充実しており、未経験からでも専門性を高めていける点にも実践と学びを繰り返す中で、着実に現場力を磨いていける点にも魅力を感じております。
添削コメント|「丁寧に利用者と向き合える」「未経験からでも成長できる」はどの福祉施設でも言えるため、差別化になりません。企業ごとの特色に言及し、入社後の成長ビジョンと紐づけることで、志望度の高さとリサーチ力が伝わる文章に改善しました。
【入社後】
入社後は、まずは現場での経験を積み、将来的には生活支援員として、利用者の思いに応える支援を継続的に行えるよう努力してまいります。利用者の目線に立った支援を心がけながら、一人ひとりに合わせた対応力を高めていきたいです。将来的には、周囲のスタッフと協力しながら、より良い支援体制づくりにも貢献していきたいと考えております。
添削コメント|「努力します」「思いに応える支援」といった表現は抽象的で、自分がどう成長していくかの具体性に欠けます。採用担当者は、入社後の成長ビジョンやチームでの役割意識を重視するため、目指す姿と行動の方向性を明確にする必要があります。

【NGポイント】
曖昧な表現や他社にも当てはまる志望動機文となっており、「なぜ福祉を志すのか」「その企業でなければならない理由」が弱くなっていました。特に応募企業の特徴に対する言及が少なく、志望度が伝わりにくい印象でした。

【添削内容】
具体的な行動や状況描写を加えることで、入社後の活躍像をイメージしやすいように整えました。加えて、企業を選んだ理由に関しては、企業研究で得られた具体的な社風や制度に言及し、その企業で働きたい理由を明確にしました。

【どう変わった?】
文章全体がより具体的かつ説得力のある構成に変わり、福祉業界で働く覚悟や適性、志望度が伝わりやすくなりました。企業側にとっても、「この人は現場で活躍できそうだ」「うちの職場とマッチしそうだ」と感じられる内容になったと言えるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・思いやりの心を中心にアピールする
・応募企業の業務内容を把握する
・成長意欲を具体的に示す

④他業界から福祉業界へ興味を持った学生の例文

他業界から福祉業界へ関心を持つ学生に向けた志望動機の例文です。

未経験でも説得力を持たせるには、体験を通じて価値観がどう変化したか、その上でなぜ福祉業界なのかを具体的に描くことが大切です。

福祉業界の志望動機
【結論】
人と関わる中で、その人らしい生活を支える仕事一人ひとりの特性や想いに寄り添い、自分らしく生活できるよう支援する仕事に携わりたいと考え、福祉業界を志望しました。
添削コメント|「その人らしい生活を支える」という表現は福祉業界に限らず他業界でも使えてしまう抽象的な言い回しです。福祉の文脈で評価されやすい「寄り添い」「自分らしさ」「支援」といったキーワードに置き換えることで、業界への関心や理解度の深さが明確になります。
【根拠となるエピソード】
大学時代、地域の児童館でボランティア活動を行い、障がいのある子どもたちと接する機会がありました継続的に障がいのある子どもたちの遊び相手や学習支援を行いました
添削コメント|「接する機会があった」は受け身な印象で、具体性や自分から動く姿勢が伝わりにくい表現です。「継続的に」「遊び相手や学習支援」といった具体的な内容を示すことで、意欲を持った行動として伝わりやすくなり、就活生としての取り組み姿勢にも説得力が出ます。
【エピソード詳細】
当初は接し方に戸惑いもありましたが、一人ひとりのペースや表情に目を向けることで少しずつ信頼関係が築けるようになり、あるお子さんが自分から話しかけてくれたときの喜びは今でも忘れられません「一緒に遊びたい」と子どもたちから声をかけてもらえるようになったとき、自分の関わりが誰かの安心や笑顔につながる喜びを実感しました。この経験を通じて、誰かの「できる」を支えることにやりがいを感じ、福祉の道を志すようになりました。
添削コメント|「話しかけてくれた喜び」は感情の印象が強く、採用側には伝わりにくい表現です。「声をかけられた」という変化と、相手に信頼してもらえた事実を結び付けることで、経験から得た気づきと志望動機へのつながりがより論理的に伝わるようになります。
【企業を選んだ理由】
貴法人は、利用者一人ひとりに寄り添い、その人らしい暮らしを支える方針を掲げている点に共感しました生活の場としての施設運営や、地域との連携を重視しながら、利用者の意思を尊重する姿勢に深く共感しましたまた、研修制度が充実しており、未経験者でも専門性を高めながら成長できる環境がある点にも魅力を感じています新人向けの実地研修やOJT体制が整っており、未経験者でも安心してスキルを習得できる環境に魅力を感じています
添削コメント|事例とともに志望理由が説明されておらず、どの法人にも当てはまる表現にとどまっていました。応募企業の特徴となり得る「施設運営」「地域連携」「OJT」などに置き換えることで、業界研究が伝わる内容になりました。企業選びの理由は、具体性を伴うほど説得力が増します。
【入社後】
入社後はまず現場で経験を積みながら、利用者の立場に立った支援を実践し日々の声かけや行動観察を通して、小さな変化に気づきながら最適な支援を考えられる職員を目指し、ゆくゆくは相談業務にも関われるよう知識と経験を深めていきたいです。
添削コメント|「利用者の立場に立った支援」は多くの就活生が用いがちなテンプレート的な表現です。具体的な支援の方法や将来の成長を盛り込むことで、主体性と将来性をアピールできる内容に仕上がります。相談業務という中長期的な目標も含めることで、成長意欲が伝わりやすくなります。

【NGポイント】
どの企業や職種にも通じてしまう内容になっていた点が課題でした。とくに「支える」「寄り添う」といった言葉は、福祉以外の業界でもよく使われるため、企業側に「福祉でなければならない理由」が伝わりにくかったといえます。

【添削内容】
曖昧な表現は具体的な事例や成果に置き換え、実際にどのような関わりをしていたのかを明確にしました。また、法人の方針や研修制度に対しても、企業の特徴を盛り込みながら固有の取り組みとして伝えられるよう言い回しを調整しました。

【どう変わった?】
企業視点では、「なぜ福祉なのか」「なぜこの法人なのか」がはっきり伝わるようになった点が最大の改善点です。加えて、今までの経験を活かして成長意欲を語れている点も、採用後の働く態度や活躍の可能性を感じさせる内容になったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・なぜ福祉業界なのかを中心に説明する
・企業の特徴を盛り込む
・行動と結果をセットで書く

⑤介護職以外を目指す学生の例文

本例文では、福祉業界の中でも生活支援員や福祉事務など、介護職以外を志望する学生を想定しています。

志望動機を作成する際は、企業の理念だけでなく、業務内容にあった具体的な役割の意識や、自身の体験との接点を明確にしましょう。

介護業界の志望動機
【結論】
私は、誰もが安心して必要な支援を受けながら自分らしく暮らせる地域社会の実現に貢献したいと考え、貴法人を志望いたします。
添削コメント|「安心して」という表現は福祉分野でよく使われますが、意味が曖昧で読み手に具体的なイメージを与えにくい点が問題です。「必要な支援を受けながら自分らしく」という表現にすることで、福祉業界を志望する理由としての具体性と説得力が増します。
【根拠となるエピソード】
大学で地域福祉を学ぶ中で、障害や高齢などにより生きづらさを抱える方が、制度や情報の壁によって行政サービスの複雑さや情報の不足によって支援にたどり着けない現実を知りました。
添削コメント|「制度や情報の壁」という表現もまだ曖昧なところがあり、具体的に何が課題だったのかが伝わりづらいです。福祉業界における制度の理解や情報提供の重要性を伝えるため、「行政サービスの複雑さ」や「情報の不足」と説明することで、エピソードに現実味と説得力を持たせています。
【エピソード詳細】
特に印象的だったのは、ゼミ活動で地域の福祉施設を訪問した際、生活支援員の方が利用者一人ひとりの状況を丁寧に把握し、他職種と連携しながら支援を行っていたことです。その際に、支援員の方が医療機関や行政窓口と細やかに連携を取りながら、生活課題の解決をサポートしていた姿が印象に残りました。その姿勢から、「直接的な介護だけでなく、制度や仕組みを支える役割にも大きな意義がある」と実感しました。
添削コメント|「他職種と連携しながら支援を行っていた」は漠然としていて印象に残りづらく、ありきたりな表現になりがちです。改善後の文では、具体的な連携先や支援内容に言及することで、福祉の現場に対する理解がより深く伝わり、生活支援員・事務職を目指す姿勢にも説得力が生まれています。
【企業を選んだ理由】
貴法人は、就労支援や地域生活支援など多様な福祉サービスを展開しており、利用者主体の支援を実践している点に強く共感しました。特に、地域に根ざした個別支援計画の策定や、利用者の就労・自立支援に力を入れている点に魅力を感じました。
添削コメント|「利用者主体の支援」は福祉業界全体に共通する理念であるため、企業独自の取り組みや特徴に触れた表現に変えることで、なぜこの法人を選んだのかという「納得感」が強まりました。企業研究ができているかを見抜く採用担当者にも好印象を与えられます。
【入社後】
入社後は生活支援員や事務職として、制度面から利用者を支える存在になりたいと考えています。支援制度の説明や手続きのサポートを通じて、利用者の生活がより安定するよう支えたいと考えています。そして、誰もが自分らしく暮らせる地域で安心して生活を築ける地域づくりに貢献したいです。
添削コメント|「利用者を支える存在になりたい」は曖昧であり、どのように貢献するのかが伝わりにくいため、「説明」や「手続きサポート」といった具体的な行動に落とし込んでいます。また「自分らしく暮らせる」も曖昧で繰り返しやすいため、表現を変えることで文末の印象も改善できました。

【NGポイント】
一部の表現が抽象的すぎたため、読み手に強い印象を残すことが難しい志望動機になっていました。また、「誰もが安心して」「制度や情報の壁」など、福祉系の志望動機にありがちなテンプレート的な表現に依存していた点も見受けられました。

【添削内容】
抽象的な表現に具体的な説明や背景を加えることで、文章全体の説得力を高めました。また、支援の中身や学びの深さが伝わるように、ゼミ活動や企業の取り組みに関する描写を具体的にしています。

【どう変わった?】
志望理由に説得力が生まれ、応募者が福祉の現場を理解していることが伝わる内容になりました。特に「介護職以外を志望している」という前提に沿って、制度や事務支援といった具体的な貢献方法を提示できている点が評価されやすくなったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・経験で得た課題点を説明する
・企業独自の強みを示す
・入社後の役割を明確に

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【施設・職種別】福祉業界の志望動機の例文5選

福祉業界を目指すうえで、自分が関わりたい施設や職種に応じた志望動機を書くことは非常に重要です。

ここでは代表的な施設・職種ごとに、志望動機の具体例を紹介します。自分の目指す方向性と照らし合わせて参考にしてください。

  1. 特別養護老人ホームを志望する場合の例文
  2. 障がい者支援施設を志望する場合の例文
  3. 社会福祉士として医療機関を志望する場合の例文
  4. デイサービスセンターを志望する場合の例文
  5. 児童福祉施設を志望する場合の例文

ここまでいくつかの志望動機例を見てきましたが、ここではまた別のテーマの例文を添削しながら解説していきます。気になる例文を見て参考にしてみてくださいね。

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①特別養護老人ホームを志望する場合の例文

本例文では、特別養護老人ホームを志望する場合の志望動機を添削していきます。

志望動機を作成する際は、抽象的な言葉に頼らず、背景や具体的な行動を添えて伝えることが重要です。志望先施設の特徴も理解し、具体的な関心に結び付けましょう。

特別養護老人ホームの志望動機
【結論】
私は、人生の最終段階を穏やかに過ごしていただけるよう寄り添う支援がしたいと考え、特別養護老人ホームを志望いたします。
添削コメント|結論部分は志望動機が簡潔かつ具体的に述べられており、福祉業界、特に特別養護老人ホームの仕事を志望する理由として自然でわかりやすく評価できます。この一文で「誰に」「どのような支援を」「なぜ行いたいのか」が明確に伝わる点が良いです。
【根拠となるエピソード】
高校時代、祖母が介護施設に入所した際、職員の方がいつも優しく接してくれていたことが印象に残っています。名前を呼びながら笑顔で接し、会話を通じて祖母の気持ちを引き出していた姿が印象に残っています。
添削コメント|「職員が祖母に優しく接していた」では実際に何が起こっていたかが曖昧で、福祉職の魅力が伝わりません。そこで笑顔や声かけなど具体的な描写を追加することで、応募者が「人に寄り添う支援」に感動したシーンを明確に表現しました。
【エピソード詳細】
面会のたびに祖母が「今日もたくさん笑ったよ」と話してくれた姿を見て、人の心に寄り添うケアの大切さを実感しました。この経験から、介護職は身体的なサポートだけでなく、日々の安心感や楽しさを提供する仕事だと感じ、この体験から、介護職は身体的な援助に加えて、精神的な充実を支える役割があることを強く感じ、自分もその一助になりたいと思うようになりました。
添削コメント|「安心感や楽しさ」といった言葉では介護職の本質が伝わりにくいため、精神的な充実や心の支援といった具体的な視点に変えました。志望理由の根拠になるエピソードとして、説得力が高まっていますね。
【企業を選んだ理由】
貴施設は、利用者様一人ひとりの尊厳を大切にするケア方針や、地域とのつながりを大切にする姿勢に共感し、働く方々のやりがいを重視している点に魅力を感じました。公式サイトで紹介されていた「個別ケアプランの徹底」や「地域住民との交流イベント」などの取り組みに、働く職員の声が反映されている点に魅力を感じました。
添削コメント|「やりがいを重視している」は主観的な表現になってしまうため、志望先のどのような取り組みに共感したのかを具体化し、「その施設でなければならない理由」を明示することで、企業理解の深さと志望度の高さが伝わる構成に修正しました。
【入社後】
入社後はまず基本的な介助技術を身につけ、利用者様との信頼関係を築くことに力を入れたいです。そして、日々の小さな変化に気づける視点を養い、安心して過ごせる生活環境づくりに貢献してまいります。表情や声のトーン、日々の言動から変化を察知し、周囲と連携を取りながら利用者様が穏やかに過ごせる環境づくりに努めたいと考えています。
添削コメント|「小さな変化に気づく視点を養いたい」という目標は、意欲はあるものの曖昧です。観察力と連携力を明記することで、入社後にどのような強みを活かしたいかが明確になり、企業側としても配属後の姿を具体的にイメージしやすくなります。

【NGポイント】
全体として「優しかった」「安心感」「やりがい」といった表現が多く、具体的な説明が伴っていなかったために応募者自身の理解や行動が曖昧になっていました。また、企業理解の浅さも感じられる表現があったと言えます。

【添削内容】
感情的な表現や印象を避け、具体的な状況や言動を補足しました。特に企業選びの理由や入社後の姿勢については、実際の取り組みや行動方針と結びつけて描写し、応募者の視点に説得力を持たせました。

【どう変わった?】
志望動機に「なぜこの仕事か」「なぜこの施設か」「自分は何ができるか」が明確に伝わるようになりました。結果として、企業側から見ても応募者の熱意や適性、理解度が伝わる文章へと改善されたといえるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・感情的な表現は控えめで
・施設の特徴を調べて書く
・入社後の行動をアピールする

②障がい者支援施設を志望する場合の例文

障がい者支援施設に向けた志望動機を作成する際は、「自分の経験から何を学び、なぜその施設で働きたいのか」を一貫して説明できるかが重要です。

特に、エピソードには具体的な行動や背景を添えることで、説得力が高まるでしょう。

障がい者支援施設の志望動機
【結論】
私は、一人ひとりの個性を尊重しながら、誰もが安心して自分らしく生活できる環境づくりに貢献したいと考え、貴施設を志望しました。
添削コメント|「安心して」は抽象的で主観的な表現のため、採用担当者にとって評価の軸が曖昧になりがちです。そこで、福祉業界の中でも「障がい者支援施設」として求められがちな、「その人らしさを大切にする支援姿勢」を志望動機に組み込みました。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、大学時代に参加した地域の福祉ボランティアで、知的障がいのある方と関わる機会があったことです知的障がいのある方と一緒にレクリエーションや日常生活のサポートを行った経験です
添削コメント|「知的障碍者の方と関わる機会があった」だけでは、志望動機にどうつながるのかが分かりにくく、応募者の特徴もイメージしづらくなっています。そこで応募者が自らに支援に関わった様子を明確に示し、積極性をアピールしました。
【エピソード詳細】
活動では、利用者の方と一緒に散歩や食事をしながら、日々の会話を通じて少しずつ信頼関係を築いていきました。初めは表情が硬かった方が、私の名前を呼んで笑顔を見せてくれたとき、嬉しさと共に強いやりがいを感じました。人に寄り添う姿勢や、相手に合わせた関わり方の大切さを実感し、もっと深くこの分野に関わりたいと考えるようになりました。その経験を通じて、「信頼関係は一朝一夕では築けないが、丁寧に寄り添えば確実に変化が生まれる」と実感し、障がいのある方の生活に継続的に関わりたいという想いが強まりました。
添削コメント|「相手に合わせた関わり方の大切さを実感した」だけでは、福祉職を目指したきっかけとしてはやや弱く見えてしまいます。より具体的に「行動→気づき→価値観の変化」という構造にすることで、支援に対する理解の深さと意欲を示しました。
【企業を選んだ理由】
貴施設は、利用者本位の支援を大切にしながら、地域とのつながりも重視している点に魅力を感じました地域のボランティアと連携した取り組みや、個別性を大切にした支援方針を実践している点に共感しました私自身も、人との関係性を大切にしながら働ける環境に身を置きたいと思いました。私も、目の前の利用者一人ひとりに向き合いながら、地域全体で支える支援に関わりたいと考えています。
添削コメント|元の文章では他施設でも言えるありきたりな表現に留まっていました。企業の特色(例:ボランティア連携、個別支援)に触れることで、「なぜこの施設なのか」という説得力が生まれ、志望度の高さがより伝わります。
【入社後】
入社後は、生活支援員として利用者の方々の気持ちに寄り添い、自立支援に取り組みながら、安心して暮らせる場をつくる一員になりたいです一人ひとりの状況や目標に合わせた支援計画を考え、本人の「できる」を増やしていける支援者を目指したいです
添削コメント|「安心して暮らせる場」や「自立支援」では、入社後の役割や貢献の方向性が曖昧です。行動と成果のイメージを具体化することで、採用担当が「この人なら現場で活躍できそう」と感じやすくなります。

【NGポイント】
全体的に踏み込んだ具体的な表現が少なく、結果として支援への姿勢や志望理由が明確に伝わっていませんでした。また、企業を選んだ理由も他社に転用できる内容で、志望度の高さが伝わりにくかった点も問題でした。

【添削内容】
「安心して」や「関わる機会があった」などの曖昧な表現は具体的な行動や経験に置き換えました。また、企業を選んだ理由には、施設の支援方針や地域との取り組みに触れ、自身の価値観との接点を示すよう改善しました。

【どう変わった?】
どの段落にも具体的な行動や気づきが盛り込まれ、志望動機の一貫性と説得力が高まりました。企業側としても応募者の理解度や適性が把握しやすくなり、現場で活躍する姿をイメージできる内容になったと言えるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・相手への思いやりや優しさをアピールする
・具体的で踏み込んだ内容にする
・施設の特色を研究する

③社会福祉士として医療機関を志望する場合の例文

社会福祉士としての志望動機では、患者様やそのご家族の生活に寄り添う視点を重視しつつ、医療機関ならではの役割と関連づけて志望動機を構成することが大切です。

特に自分の経験や想いを具体的に示すことを意識しましょう。

社会福祉士としての志望動機
【結論】
私は、患者様の生活に寄り添いながら、退院後も安心して暮らせる支援を行いたい病院での入退院という転換期に寄り添い、退院後も安心して生活を続けられるようサポートしたいと考え、貴院の社会福祉士を志望いたします。
添削コメント|「安心して暮らせる支援を行いたい」だけでは、「社会福祉士でなくてもいいのでは?」と思われてしまいます。社会福祉士としての役割を明確にするため、「入退院という転換期」「退院後の生活を支える」と具体的に表現し、応募先との結びつきを強めました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、祖母が入院した際、医療ソーシャルワーカーの方が退院後の生活について家族に丁寧に説明し、支援制度を紹介してくださったことが印象に残っています介護保険制度の内容や、地域包括支援センターの活用方法を具体的に教えてくださり、家族が前向きに準備を進められた経験が強く印象に残っています
添削コメント|「支援制度を紹介してもらった」では当時何が起こったのかが曖昧で、動機のきっかけとしてはやや説得力に欠けます。そこで制度名や支援内容を具体的に述べ、エピソードの信ぴょう性を高めることで、読み手に印象的に伝わる構成に修正しました。
【エピソード詳細】
当時、家族は介護や退院後の暮らしに不安を抱えていましたが、福祉の専門職である方が病気だけでなく生活面まで支えてくださったことで、私自身も「人の不安に寄り添い、道筋を示せる仕事がしたい」本人や家族の「その後の生活」に目を向け、必要な制度や関係機関を調整する支援を行う仕事に就きたいと思うようになりました。その経験が、福祉を学び、社会福祉士を目指すきっかけとなりましたこの出来事をきっかけに、制度を“届ける側”になりたいという思いが強まり、大学では社会福祉士の資格取得を目指して学びを深めました
添削コメント|「人の不安に寄り添い」や「道筋を示す」を、社会福祉士の業務と照らし具体的な内容に修正しました。また、単なる「きっかけ」ではなく「行動」に落とし込んだことで、志望度の高さと計画性が伝わりやすくなります。
【企業を選んだ理由】
貴院は医療と福祉の連携を重視し、患者様とご家族の立場に立った支援を行っている点に強く共感いたしました。また、多職種連携にも力を入れているため、専門職として学び続けられる環境だと感じました特に地域医療連携室の取り組みでは、退院支援において多職種が連携しながら患者様を包括的に支える体制が整っており、社会福祉士として実践力を高められる環境だと感じました
添削コメント|「学び続けられる環境」は学生視点が強く、企業への貢献意識が見えにくいため、企業の具体的な取り組み(地域医療連携室)に触れた表現へ修正しました。より企業研究が行き届いた志望理由に仕上がったと言えます。
【入社後】
入職後は、患者様一人ひとりの背景に目を向け、安心して生活を送るための制度や地域資源を適切につなぐ支援を実践していきたいです病気や障害による不安を少しでも軽減できるよう、医師や看護師など他職種と連携しながら、患者様の状況に合わせた社会資源の提案と退院後の生活設計の支援を行っていきたいです
添削コメント|「制度や地域資源をつなぐ支援」はやや漠然としていたため、他職種連携や「社会資源の提案」「生活設計支援」など実務に関連した内容に具体化しました。全体を通して実際の現場でどのように貢献したいのかが明確になりました。

【NGポイント】
元の文章では曖昧な表現やありきたりな文言が多く、社会福祉士としての具体的な活動イメージが伝わりにくくなっていました。また、企業を選んだ理由についても、受け身な印象が強い文だと言えます。

【添削内容】
エピソードや志望動機に出てくる表現を、制度名・支援内容・職務内容に即した形へと具体化しました。企業の特徴に触れる際も、実際の取り組みや仕組みに言及し、志望先との接続を明確にするよう修正しています。

【どう変わった?】
読み手にとってイメージしやすい、実務を想定した志望動機に変わりました。自分の経験と業務内容をつなぐことで説得力が増し、医療機関で活躍したいという意欲も具体的に伝わる構成となっています。

【今回の志望動機のコツ】
・入社後の実務に絡めて志望する
・経験は行動に結びつける
・企業の特徴と志望動機を結びつける

④デイサービスセンターを志望する場合の例文

本例文では、大学でのボランティア経験をもとにした福祉業界(デイサービスセンター)への志望動機を添削しています。

仕事内容との関連性を持たせつつ、「具体的な体験」から「得た気づき」→「志望理由」へとつなぐ論理的な流れを意識しましょう。

デイサービスセンターの志望動機
【結論】
私は、高齢者の方々が自分らしく過ごせる居場所を提供したいという思いから、デイサービスセンターで働きたいと考えています。を志望しています。
添削コメント|この結論部分は、「誰に」「どう貢献したいか」が明確で、志望先であるデイサービスセンターの業務とも直結しています。初めに動機が簡潔に示されており、企業側にも伝わりやすい構成になっています。
【根拠となるエピソード】
大学時代に地域のボランティア活動で高齢者の見守り支援に参加したことが、福祉の仕事に興味を持ったきっかけです高齢者と関わる仕事の意義を実感し、福祉分野で人の役に立ちたいと考えるようになったきっかけです
添削コメント|「興味を持った」だけでは他の業界にも応用可能な表現で、動機としての深さが伝わりません。今回は「意義の実感」や「役に立ちたい」という目的意識に踏み込むことで、福祉業界を志す理由に説得力をもたせました。
【エピソード詳細】
ボランティアでは週1回、独居高齢者のもとを訪問し、会話や買い物の付き添いをしていました。その中で、「話を聞いてもらえるだけで気持ちが楽になる」という言葉をいただいたことが強く印象に残っていますある日、「あなたと話すのが楽しみなんです」と言っていただき、自分の関わりが誰かの安心につながっていると実感しましたこの経験を通して、人と関わる中で寄り添った対話や日常的な支援を通じて心の支えとなれる福祉の仕事に魅力を感じました携わりたいと強く思いました
添削コメント|まず「印象に残った」「魅力を感じた」といった感想止まりの表現は避け、何を考え、どんな行動を取ったのかを明確にしました。また、支援の具体性を高めるため、「寄り添った対話」や「日常的な支援」など、デイサービスらしい描写を加えることで、職種理解の深さを示しています。
【企業を選んだ理由】
貴社は、利用者一人ひとりに合わせたレクリエーション活動や生活支援に力を入れており、温かみのある支援を行っている点に共感しました「その人らしさ」を大切にした個別支援を徹底されている点に強く共感しました地域密着型の取り組みも魅力的で、利用者の生活の質向上に貢献できる環境だと感じています。
添削コメント|「温かみのある支援」という特徴はどの施設でも言えてしまうため、差別化ができていない印象でした。そこで、デイサービスセンターにおける特徴的な支援方針(個別対応や「その人らしさ」)に言及することで、企業理解の深さと自分との接点を具体的に示しました。
【入社後】
入社後は、利用者の小さな変化にも気づける視野の広さと、安心して話していただける信頼関係の構築を大切にしながら日々の声かけや行動観察を通じて信頼関係を築きながら、質の高いケアを提供できる職員を目指します。
添削コメント|「信頼関係の構築を大切にしたい」という目標だけでは、実際に何を努力するつもりかが伝わりにくくなります。実務での勤務を想定し、「声かけ」「行動観察」といった具体的な行動目標を加えることで、入社後のイメージを持たせています。

【NGポイント】
全体として「感想」や「共感」といった抽象的な言葉に頼りすぎており、行動や成果が見えにくくなっていました。特にエピソード詳細や企業選びの理由では、「なぜそう感じたのか」「どんな行動があったのか」が不足していましたね。

【添削内容】
エピソードにおいて、「自分はこう感じて志望した」という「思い」だけでなく、それを踏まえてどんな努力をしたかまでを一貫して伝えました。また、志望先を選んだ理由として、デイサービスならではの魅力をより強調しています。

【どう変わった?】
「思い」に終始していた文章が、「現場で活かせる行動力や視点」を感じさせる構成になりました。これにより、企業側も応募者の志望の本気度や職種理解の深さを測ることができるようになったと言えます。

【今回の志望動機のコツ】
・感想で止めず行動を書く
・企業への理解を具体的にアピールする
・職種にあったエピソードを使う

⑤児童福祉施設を志望する場合の例文

児童福祉施設を志望するにあたっては、「子どもとの関わり」が志望理由の中心になることが多いです。

ただし、その経験が自分にどんな影響を与えたのか、どのように仕事に活かしたいのかを具体的に言語化することが重要です。

児童福祉施設の志望動機
【結論】
私は、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりに携わりたいと考え、児童福祉施設で働くことを志望しています。
添削コメント|結論部分は簡潔で明瞭です。「安心して過ごせる居場所」という表現も、児童福祉施設が果たす役割と合致しています。読み手に志望先の業種・志望理由が伝わりやすく、企業にとって評価しやすい導入です。
【根拠となるエピソード】
小学生の頃、両親の共働きで放課後を一人で過ごす時間が多かった私にとって、地域の児童館が心の拠り所でした。 毎日のように通っていた児童館では、職員の方が話し相手になってくれたり、工作や遊びを一緒に楽しんでくれたりと、温かく接してくださり、孤独を感じずに過ごすことができました。
添削コメント|「心の拠り所」という言葉のみでは、読んだ人にイメージが伝わりにくく、エピソードの深さも出ません。行動の描写を加えることで、児童館での経験が自分の価値観にどう影響したかが明確になり、説得力が高まりました。
【エピソード詳細】
児童館の職員の方が名前を覚えて声をかけてくれたことが、安心感や自己肯定感につながりました。 特に、いつも同じ職員の方が名前を呼んでくれたり、私の話に耳を傾けてくれたりしたことで、「自分はここにいていいんだ」と思えるようになりました。大学では教育学を専攻し、ゼミで子どもの発達や心のケアに関する知識を深め、実習では実際に子どもと接する中で、「大人の関わりが子どもの成長に大きく影響する」という実感を得ました。
添削コメント|児童館でのエピソードは志望動機に繋がる重要なシーンのため、「職員の対応が安心感につながった」だけでなく、「具体的にどんな対応をしてくれたか」を詳細に説明し、説得力を高めました。
【企業を選んだ理由】
貴施設は、子ども一人ひとりの気持ちに寄り添った支援に力を入れており、「家庭的な雰囲気づくり」を重視している点に共感しました。 例えば、職員の方が「第二の家」のような環境づくりを大切にしながら、一人ひとりに寄り添う体制を整えている点に共感しました。温かい関わりを通じて、子どもたちの心の成長を支えたいと強く思いました。
添削コメント|「家庭的な雰囲気づくりを重視している」はやや抽象的すぎて、志望先の魅力を実感しにくくなっていました。施設の独自性や理念に具体的に触れることで、「なぜその施設を選んだのか」を明確にしています。
【入社後】
入社後は、子どもたちが安心して感情を表現できる環境づくりに尽力し、よう、本人の反応を良く見ながら、レクリエーション作りや声掛けなどを徹底し、信頼される支援員を目指して努力してまいります。
添削コメント|入社後の目標は立てられていたものの、その目標を達成するためにどう努力するかが表現されておらず、成長意欲が弱く見えていました。そこで「レクリエーションつくりや声掛け」などの行動目標も追加することで、入社後の活躍像をイメージしやすくしています。

【NGポイント】
根拠となるエピソードや詳細において、抽象的な感情表現が多く、具体的な行動や描写が不足していました。また、企業を選んだ理由も表面的な表現に留まっており、他の施設との差別化がしづらい内容になっていました。

【添削内容】
「心の拠り所」や「安心感」といった語句を、実際のエピソードで裏付ける形に修正しました。さらに、企業理念や支援方針の具体例を織り交ぜて、なぜその施設に共感したかが伝わるよう補強しています。

【どう変わった?】
エピソードに具体性が加わったことで、志望動機に説得力が生まれました。また、企業への共感ポイントを明確にすることで「この施設で働きたい」という意志がしっかり伝わり、採用担当にも魅力的に映る内容となりました。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードで感情的な変化を説明する
・企業研究は具体例で示す
・経験と志望理由をつなげてアピールする

福祉業界の志望動機を書くときの注意点

福祉業界の志望動機を書く際は、意欲を伝えるだけでは不十分です。伝え方や表現によっては、逆効果になるケースもあります。

ここでは、よくある失敗を避けるために知っておきたい4つの注意点を紹介しましょう。

  1. 待遇や福利厚生への言及を避ける
  2. 文章を簡潔かつ論理的にまとめる
  3. 福祉以外でも通用する内容は控える
  4. 業界・職種への理解を前提にして書くようにする

①待遇や福利厚生への言及を避ける

志望動機で給料や休日などの待遇面に触れるのは避けましょう。条件重視の印象を与えてしまい、「本当にやる気があるのか」と疑問を持たれる恐れがあります。

もちろん働きやすさも大切ですが、それを志望理由として伝えるのは控えてください。待遇については、面接の後半や質問タイムなど、別のタイミングで確認するのが適切でしょう。

まずは、「なぜこの業界や施設で働きたいのか」を丁寧に伝えることが大切です。

②文章を簡潔かつ論理的にまとめる

志望動機は、「なぜ福祉か」「なぜその施設か」「自分の強みは何か」を軸に構成すると、伝えたいことが整理されます。

熱意を伝えたい一心で、情報を詰め込みすぎてしまう人も少なくありません。その結果、文章が長くなり、要点がぼやけてしまうこともあるでしょう。

PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)を意識すると、自然と読みやすくなります。一文を短めにまとめるなど、読み手に配慮した構成を心がけてください。

③福祉以外でも通用する内容は控える

福祉に特化した理由を伝えるには、ボランティアや施設見学の経験を交えるのが効果的です。自分がどんな場面で「福祉の仕事に就きたい」と感じたのか、具体的に伝えてみてください。

「人の役に立ちたい」「誰かを笑顔にしたい」といった内容は、福祉業界に限らず多くの職種に共通するものです。そのままでは印象に残りづらく、評価もされにくいでしょう。

志望動機に「その人ならではの背景」があることが、説得力につながります。

④業界・職種への理解を前提にして書くようにする

業界研究は、志望動機の質を左右する大切な準備です。仕事内容をよく知らないまま志望動機を書くと、的外れな内容になることがあります。

施設名だけ変えればどこにでも出せるような志望動機では、担当者の心に響きません。

たとえばケアマネージャーを希望する場合、その役割や一日の業務を理解したうえで、自分の経験とどう関わるかを考えてください。

しっかりと調べたうえで、自分の想いを具体的に伝えていきましょう。

福祉業界の志望動機に関するよくある質問(Q&A)

志望動機を書いたあと、「この内容で本当に伝わるのか」「評価されるのか」と不安になる方は多いものです。

ここでは、就活生が感じやすい疑問に対する答えと、より良い志望動機に仕上げるためのポイントを紹介します。

  1. 福祉に興味を持った理由をどう伝えるべき?
  2. 未経験でも障がい者施設に応募できる志望動機とは?
  3. 志望動機が薄いと言われた場合の改善方法は?
  4. 面接で志望動機をうまく伝えるコツは?

①福祉に興味を持った理由をどう伝えるべき?

福祉に興味を持った理由を伝えるときは、「きっかけ」と「その後の行動」の両方を示すことが大切です。

たとえば「祖父の介護を通して興味を持った」と述べるだけでなく、その後「福祉の授業を選択した」「施設を訪問した」など、自分の動きを具体的に伝えてみてください。

単なる感情だけでは説得力に欠けますが、自ら動いたことがあると、信頼性のある内容になります。
思いと行動の両方を示すことが、良い志望動機につながるでしょう。

②未経験でも障がい者施設に応募できる志望動機とは?

未経験だからといって、応募できないことはありません。大切なのは、自分がなぜ関心を持ったか、どんな経験や気づきがあったかを明確にすることです。

たとえば「授業で障がい者福祉を学び、興味を持った」「地域のイベントで接したことが印象に残った」など、小さな経験でも構いません。

そこから得た学びや、自分の性格とどう結びつくかを伝えましょう。福祉業界は、経験よりも学ぼうとする姿勢と誠実な気持ちが大切にされる分野です。

③志望動機が薄いと言われた場合の改善方法は?

志望動機が「薄い」と言われたときは、内容が抽象的すぎないかを振り返ってみましょう。「人の役に立ちたい」といった表現だけでは、誰でも言える内容になってしまいます。

過去の体験や具体的なエピソードを掘り下げて、「なぜそう思ったか」「どう感じたか」を加えてください。さらに「自分の強みがどう役立つか」まで書けると、説得力がぐっと高まります。

印象に残る志望動機を作るには、自分らしさを言葉にする工夫が必要です。

④面接で志望動機をうまく伝えるコツは?

面接では、事前に準備した内容を一字一句覚える必要はありません。大切なのは、自分の言葉で、伝えたい内容を整理して話せることです。

まず「結論」を伝えてから、「理由」や「具体的な経験」を続けると、相手に伝わりやすくなります。緊張しやすい方は、話すポイントだけを紙にまとめて練習しておくと安心でしょう。

自信を持って話す姿勢や声のトーンも印象を左右します。話す中身とあわせて、「伝え方」にも意識を向けてみてください

評価される福祉業界の志望動機の書き方を理解しよう!

福祉業界の志望動機を作成するには、職種ごとの役割を理解したうえで、自分の経験や価値観とどう結びつくかを言語化することが大切です。

本記事では、福祉業界で活躍する主な職種の紹介から、志望動機が思いつかないときのヒント、学生・未経験者・職種別の志望動機例文、さらには書く際の注意点やよくある質問までを網羅的に解説しました。

これらを踏まえて、自分の想いや強みを、相手に伝わる言葉で表現できれば、面接でも自信を持って話せるはずです。

福祉業界を目指すあなたの志望動機が、あなただけの経験と思いをのせた魅力的な文章になることを願っています。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。