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ものづくり業界の志望動機の書き方|構成のコツと例文・NG例も紹介

この記事では、ものづくり業界の志望動機の書き方を紹介しています。

実際に志望動機を作成する際の構成のコツや好印象を与える例文、NG例も紹介しているので、最後までしっかりと確認しておきましょう。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

ものづくり業界の職種とは?

ものづくり業界を目指すうえで、「どんな仕事があるのか」「自分に合う職種はどれか」と迷う方も多いのではないでしょうか。明確な理解がないまま志望動機を書くと、説得力に欠けてしまいます。

ここでは、代表的な職種の特徴や業務内容を分かりやすく紹介し、自分の適性を見極めるヒントをお伝えします。

1. 製造職
2. 設計・開発職
3. 品質管理・生産管理職
4. 営業・企画職

①製造職

製造職は、製品を実際に形にする工程を担う現場の要です。加工・組立・検査・梱包といった多様な作業が含まれ、いかに安定した品質で効率的に製造を行うかが重視されます。

現場では、マニュアルに基づいた正確な作業だけでなく、ラインごとの改善提案やトラブル発生時の初期対応も求められる職種です。

工場の自動化が進むなかでも、人の判断や微調整が必要な工程は多く、熟練の技能が生きる場面も少なくありません。

また、安全管理や5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の徹底も重要な役割の一部といえるでしょう。

②設計・開発職

設計・開発職は、製品のアイデアを具現化し、実際に使える形へと落とし込む業務を担います。

仕様の検討、図面の作成、試作、性能評価などが主な仕事であり、製品そのものの価値を決定づける根幹の役割です。

メカ設計(機構)、電気設計、ソフトウェア開発など、分野は多岐にわたり、CADやCAEツールの活用も日常的に行われます。プロジェクトはチームで進めるため、論理性だけでなく、部門間での調整能力も不可欠です。

また、ユーザー視点を持ちながら、技術的制約とのバランスを取る力も問われます

③品質管理・生産管理職

品質管理・生産管理は、製造工程全体の安定と効率を維持する縁の下の力持ちです。

品質管理では、完成品の検査だけでなく、材料受入れ時のチェックや、製造中の不具合分析・改善活動も行います。製品が設計通りの性能を保っているかを保証する役割です。

一方の生産管理は、原材料や人員、設備を効率よく活用し、生産計画を立てて納期通りに製品を供給することが主な任務です。

工場の生産状況をリアルタイムで把握しながら、納期遅れやコスト超過を防ぐマネジメント力が求められます。

両者とも、現場とオフィスを行き来するハイブリッドな働き方が特徴です。

④ 営業・企画職

営業・企画職は、製品の価値を市場に伝え、顧客のニーズを開拓・提案する役割を担います。

BtoB営業が中心の製造業においては、取引先との信頼関係構築や、技術部門と連携した提案活動が不可欠です。

単なる販売活動にとどまらず、市場分析や競合調査をもとに新商品開発の企画立案に関わることも多くあります。

最近では、マーケティング戦略やブランディングに携わる場面も増えており、データ活用やデジタルツールの知識も武器となる職種です。

社内外の多くの関係者とやり取りするため、高いコミュニケーション力と柔軟な対応力が求められます。

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ものづくり業界の求める人材とは?

製造業に興味はあるものの、「自分に向いているのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、企業が求める人物像を4つの視点から紹介します。自分の強みや経験と照らし合わせながら、志望動機のヒントにしてみてください。

1. 正確に作業ができる人
2. チームで協力できる人
3. 新しいことに挑戦する意欲のある人
4. 粘り強く継続できる人

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正確に作業ができる人

製造の現場では、1つのミスが全体の品質に影響することもあります。だからこそ、丁寧で正確な作業ができる人は信頼されやすいです。

たとえば、確認作業を徹底していた経験や、ミスを防ぐために工夫したことがあれば、それを志望動機に活かしてください。

単に「ミスをしない」ではなく、どうやって正確さを保っていたのかを具体的に伝えると、説得力が増しますよ。

チームで協力できる人

製品は、複数の工程と人の手によって完成するため、周囲と協力して行動できる人が求められます。

サークル活動やアルバイトで、チームワークを発揮した場面があれば、それを例に挙げると効果的です。

自分の役割に加えて、どのように全体に貢献したかまで伝えてみてください。協調性や配慮ができる人材は、どの企業からも歓迎されるでしょう。

新しいことに挑戦する意欲のある人

ものづくりの現場は常に進化しており、変化への対応力が求められます。新しいことに積極的に取り組める姿勢は、企業にとっても魅力的に映るでしょう。

新しい環境に飛び込んだ経験や、自分でチャレンジを決めて行動した体験があれば、それを紹介してみてください。

「慣れたやり方に固執しない柔軟さ」が伝わると、より前向きな印象になります。

粘り強く継続できる人

ものづくりは、一度で成功するとは限りません。何度も調整を重ねながら、ようやく完成に近づいていきます。そうした中で大切なのは、最後まで取り組む粘り強さです。

部活動の練習や、資格の勉強など、継続して努力した経験がある方は、それを活かしてみてください。

「途中で諦めず、自分で工夫しながら続けてきたこと」が伝われば、現場で信頼される存在になれるはずです。

志望動機に「ものづくり」を含める構成のコツ

「ものづくりが好き」という気持ちは多くの就活生が持っていますが、それだけでは説得力に欠ける場合があるでしょう。

ここでは、採用担当者に伝わりやすい構成の流れを4つのステップに分けて解説します。

1. 構成①:結論として志望理由を端的に伝える
2. 構成②:ものづくりに興味を持ったきっかけを語る
3. 構成③:企業を選んだ理由を明確に伝える
4. 構成④:入社後のビジョン・貢献意欲を示す

構成①:結論として志望理由を端的に伝える

最初に結論を述べることで、読み手が意図をつかみやすくなります。「製品づくりに関わりたい」「現場でスキルを高めたい」など、志望の方向性を簡潔に伝えてください

前置きが長いと、伝えたいことがぼやけてしまいます。最初に目的を明確にすることで、その後の話にも一貫性が生まれ、印象に残りやすくなるでしょう。

構成②:ものづくりに興味を持ったきっかけを語る

動機に説得力を持たせるには、「なぜ興味を持ったのか」を具体的に示す必要があります。

子どもの頃の体験、学校での学び、アルバイトでの経験など、現実的なエピソードがあると良いでしょう。抽象的な表現は避けて、自分自身の言葉で語ることで、オリジナリティが伝わります。

小さなきっかけでも、自分にとって意味のある体験なら十分アピール材料になるでしょう。

構成③:企業を選んだ理由を明確に伝える

数ある企業の中でその会社を志望する理由を伝えることは、志望動機の中でも重要なポイントです。

企業研究をもとに、事業内容、商品、理念、社風など自分が共感した部分を言葉にしましょう。「貴社だからこそ実現できること」を具体的に伝えることで、本気度が伝わりやすくなります。

誰にでも通じる内容ではなく、自分だけの視点を盛り込むことが大切です。

構成④:入社後のビジョン・貢献意欲を示す

志望動機の締めくくりとして、「入社後にどう成長したいか」「どのように会社に貢献できるか」を伝えてください。

例として、「現場で経験を積みながら改善提案を行いたい」や「チームをまとめる立場を目指したい」といった前向きな姿勢が効果的です。

将来の展望を具体的に描くことで、企業に対して長期的な貢献意欲があることを示せます。

ものづくりへの情熱が伝わる志望動機例文を職種別に紹介

「ものづくりが好き」「技術を活かしたい」といった想いは、抽象的になりがちなため、職種ごとに適切な表現でアピールすることが大切です。

本章では、ものづくりへの情熱を伝えるための志望動機例文を主要な職種別に紹介します。

自分の志望職種が明確な方はもちろん、まだ方向性が定まっていない方も、それぞれの職種の特徴と想いの伝え方をセットで解説しているので参考にしてくださいね。

  1. 製造職|モノづくりへの情熱を活かしたい
  2. 開発職|新しい製品を生み出す仕事に挑戦したい
  3. 設計職|使う人のことを考えた設計に携わりたい
  4. 品質管理職|高品質な製品づくりに貢献したい
  5. 生産管理職|製造現場を効率的に支える役割を担いたい
  6. 営業職(技術営業)|モノづくりの魅力を顧客に伝えたい
  7. 研究職|専門知識を活かして技術革新に貢献したい
  8. IT・システム職|製造現場をITで支える仕組みを作りたい

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①製造職|モノづくりへの情熱を活かしたい

本例文は製造職を志望する学生向けに、幼少期からのものづくり体験を軸にした志望動機を添削しました。

製造業の志望動機では、行動ベースの成果や企業理解の根拠を示しつつ、将来の具体的な貢献像を数字や事例で伝えると説得力が高まります。

製造職の志望動機
【結論】
私は、製造職として「形のないアイデアを形に変える」製品の精度や品質を実現する現場の最前線でモノづくりを支えるものづくりの現場に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|「形のないアイデアを形に変える」は抽象的で、製造というより開発や設計を想起させる表現です。製造職ならではの役割である“現場で製品の品質を形にする責任”を強調することで、志望職種とのマッチ度を高めています。
【根拠となるエピソード】
ものづくりへの関心は、小学生の頃に父と一緒にプラモデルを作った体験にさかのぼります。説明書通りに組み立てるだけでなく、自分なりに工夫して色を塗ったり部品を加工したりすることに夢中になり、完成品を眺めた時の達成感が忘れられません。部品の配置や塗装方法を試行錯誤し設計した通りに形にする楽しさを実感したことが、ものづくりへの興味を深めるきっかけとなりました。
添削コメント|ぼんやりとしていた達成感を行動へ置き換え、体験→学び→動機の因果関係を明確化しました。幼少期のエピソードで得た想いを残しつつ設計通りに形にする力を示し、製造職への適性も補強しました。
【エピソード詳細】
大学では機械工学を専攻し、3年次の実験実習ではチームで簡易ロボットの設計と製作を行いました。設計図面の作成から加工、組立、試運転まで一貫して携わり、メンバーと意見を交わしながら改良を重ねる過程にやりがいを感じました。試運転でセンサーが誤作動した際には配線経路を再設計して感度を15%向上させるなど、課題を分析し改善策を実行する力を養いました。
添削コメント|ただやりがいを述べるのではなく、課題→原因分析→改善という成果を示すことで問題解決力とチームワークを数値付きで示しました。行動と結果が明確になり説得力が大幅に向上しています。
【企業を選んだ理由】
貴社は、国内外の生産拠点を持ち、高精度な製品を安定して提供している点に魅力を感じています。医療機器や産業用ロボットで業界トップシェアを誇り、社会インフラを支える精密技術に共感しています。技術力に加え、若手でも意見を出しやすい風土があると知り、採用サイトの若手社員インタビューでライン改善提案が半年で採用された事例を知り、挑戦を後押しする文化を実感し、自分の成長を実感できる環境だと考えました。
添削コメント|事業領域と社風を事例で示し、なぜ貴社かを根拠付きで説明する必要がありました。元例文の汎用的な内容は削除し、インタビュー例を示すことで情報源を明示しました。
【入社後】
入社後は、現場での経験を通じて加工や組立の技術を磨き、将来的には設計や工程改善にも貢献できる製造職を目指します。常に向上心を持ち、貴社のものづくりに貢献してまいります。早期には設備トラブルの原因分析と再発防止策の提案を行い、中長期的にはIoTデータを活用したライン効率を10%向上させることで、貴社の品質向上とコスト削減に貢献したいと考えています。
添削コメント|曖昧だった目標を設備トラブル削減やIoT活用など具体的な行動と数値に基づいた目標へと言い換えました。短期と中長期のプランを示し、実行手段とゴールを明確にしたことで採用側が成長イメージを抱きやすくしています。

【NGポイント】
感情表現が多く行動成果が曖昧だったこと、企業選定理由が差別化に欠けていたこと、入社後の展望の実現手段が読めなかったことが改善点でした。数字が示されず成果が不透明なことも評価を下げる要因となっていました。

【添削内容】
部品配置調整やセンサー改善といった行動を付け加え、企業研究には医療機器シェアや若手提案事例を織り込み、入社後は設備トラブル分析やIoT活用でライン効率一〇%向上など数値目標を明示しました。

【どう変わった?】
適性評価の根拠が明確になり、企業を選んだ理由の独自性と社風とのマッチ度が伝わるようになりました。さらに入社後の行動計画が短期と中長期に分かれ、採用担当が成長イメージを描きやすくなっています。

【今回の志望動機のコツ】
・体験→学び→動機の因果を明確化する
・企業理解は事業特徴と社風事例で確実に示す
・入社後は短中期目標を数値で語る

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②開発職|新しい製品を生み出す仕事に挑戦したい

本例文は開発職を志望する学生がものづくりへの熱意と企業理解を示している志望動機を添削しています。

開発職向けの志望動機では、具体的な成果、企業独自の魅力、入社後の行動計画までを一貫させ、説得力を高めことが大切です。

開発職の志望動機
【結論】
私は、新しい製品を生み出す開発職として、人々の生活をより便利にする日々の暮らしを支える製品を形にし、社会の課題を解決するものづくりに携わりたいと考えています。
添削コメント|「人々の生活をより便利にする」を具体化し、「誰に・何を」届けたいかを示したことで、ものづくりへの情熱と開発職志望の意欲が一文で伝わる構成に改善しました。
【根拠となるエピソード】
ものづくりに興味を持つようになったのは、小学生の頃に家族と一緒に棚を組み立てた体験がきっかけです大学入学前から、手を動かして仕組みを理解することが好きで、身近な製品がどのように作られているのかに関心を持ってきました自分の手で形にできたことに強い達成感を覚えました。
添削コメント|「棚を組み立てた体験」は印象的なエピソードではありますが、開発職との接続が弱く見える可能性があります。より長期的・継続的な興味関心を伝えることで、「開発職の志望動機の根拠としての説得力」を高めています。
【エピソード詳細】
大学では工学部に所属し、グループで電子機器の試作を行う実習に取り組みました。設計から試作、改善までを繰り返す中で、失敗から学びながら工夫を重ね動作しなかった基板の配線を見直し部品を変更するなど具体的に課題を解決し、最終的に想定通りに動く製品を完成させることができました。自分たちで作ったものが形になり、誰かに使ってもらえる喜びを改めて実感しました成果発表会で操作した教員から「市販品より扱いやすい」と評価され、技術の社会的価値を実感しました
添削コメント|「どのように工夫したのか」という努力と「使ってもらえる喜び」を技術手法と第三者評価で明示し、課題解決力と成果のインパクトを定量的に示せる内容へとブラッシュアップしました。
【企業を選んだ理由】
貴社は長年にわたり、使いやすさと耐久性を両立した製品開発に取り組んでおり多機能とシンプル操作を両立した家電を開発し現場の声を製品に反映するユーザー中心設計を実践しており、多くの人に愛される製品を世に送り出しています。私もその一員として、新しい価値を生み出す仕事に挑戦したいと感じました。
添削コメント|同業他社に広く当てはまりそうな表現を避け、独自の開発姿勢と製品特徴に触れることで「なぜ貴社か」を論理的に説明しました。企業研究の深さが示され評価ポイントを高めています。
【入社後】
入社後は、ユーザー視点を大切にしながら、試行錯誤を重ねることでユーザーインタビューとプロトタイプ検証を繰り返しながら、生活に密着した製品開発に貢献していきたいです。
添削コメント|行動計画を「調査→検証」まで明らかにすることで、自分の強みをどう活かすかをアピールできました。入社後の活躍イメージが鮮明になり、実現可能性も伝わります。

【NGポイント】
原体験という自分だけの経験が、汎用的な表現で説明されてしまっている点が課題でした。また第三者評価やユーザーの反応が示されず、社会的価値につながる説明が不足していました。

【添削内容】
対象読者と製品価値を明確化、原体験の説得力を向上、大学実習では部品交換や教員評価など行動と定量成果を挿入、企業理由にユーザー中心設計を盛り込み独自性を付与、入社後はインタビューと検証サイクルを明記して実行力を示すよう添削しました。

【どう変わった?】
製品価値と社会課題が結び付いたことで志望動機の論理が明確となり、企業独自の強みとの接点が明示されたため納得感が向上しました。また、大学での成果を定量化し第三者評価を添えたことで実力の裏付けもできてます。

【今回の志望動機のコツ】
・実績は第三者評価で説得力を補強する
・企業情報はユーザー視点と絡め差別化する
・インタビュー→検証サイクルを明示する


③設計職|使う人のことを考えた設計に携わりたい

今回は設計職志望の学生が人間工学とユーザー視点、具体数値も含め差別化できるよう志望動機を添削した例文を紹介します。

設計職の志望動機を作成する際は、ユーザー行動や改善数値を示し企業独自事例と入社後の行動計画を結び付けると説得力が高まります

設計職の志望動機
【結論】
人の暮らしを支える製品設計に携わり、使う人の立場に立った使用シーンを具体的に想定し、人間工学に基づいたものづくりを実現したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|使う人の立場を設計観点へ置換し差別化しました。設計職ではユーザー想定と人間工学を冒頭で示すと志望動機の説得力が高まります。
【根拠となるエピソード】
私は幼少期から、祖父が日曜大工で作った家具を使って生活していました。使いやすく、工夫が凝らされた引き出しの位置や角の丸みなど具体的な工夫を観察し家具に触れるうちに、使う人を思ってつくる設計の奥深さに興味を持つようになりました。
添削コメント|工夫を構造に言及し具体化することで観察力を提示。設計職は細部への着眼が評価されるため、抽象形容より具体ディテールが高評価に直結します。
【エピソード詳細】
大学では機械工学を専攻し、製図やCADを用いた設計実習に力を入れました。特に、授業の一環で行った高齢者向けの日用品設計では、実際に使用者にヒアリングを行い、持ちやすさや安全性を重視した設計に挑戦しました。使用者から「使いやすい」と感謝の言葉をいただけた経験から試作品のグリップ角度を3度単位で調整し、平均握力の70%でも操作できる形状を実証し設計を通じて人の生活を豊かにできると実感しました。
添削コメント|成果を主観的評価から数値と改善プロセスへ置換し客観性を強化しました。ヒアリング→試作→検証まで示すことでPDCAを回せる設計者像を提示しています。
【企業を選んだ理由】
貴社はユーザー視点に立った製品開発に力を入れており、細部にまで配慮した設計思想に強く共感しました高齢者向け家電シリーズで試作段階から100名規模のユーザーテストを実施する姿勢に共感しました。貴社の開発姿勢で、自分の設計への思いを形にできると考えております。
添削コメント|曖昧に「共感した」と企業へ賛同している印象だったため、具体的な事業例と数字で企業研究の深さを裏付けました。なぜ他社でなく貴社かを説明することで、志望動機全体の信頼性も上がります。
【入社後】
入社後は、常に使用者の立場を意識しながらユーザーデータをCADモデルへ即時反映する改善サイクルを回しながら設計に取り組み、誰にとっても使いやすい製品づくりに貢献してまいります。
添削コメント|ざっくりとしていた理念を行動計画へ変換し、入社後の活躍イメージを明確にしました。データ反映→設計改善の具体プロセスを示すことで自走力ある人材として評価されます。

【NGポイント】
ユーザー視点が曖昧だったことで適性が伝わりづらく、成果を感想で済ませたため客観性に乏しく、説得力に欠けていました。また入社後ビジョンが理念止まりで行動計画が示されていなかった点も評価を下げていました。

【添削内容】
人間工学や家具形状など具体的な描写を付け加え、試作品の数値成果とPDCAプロセスに言及しました。企業研究では家電シリーズとテスト規模を示して独自性を強調し、入社後はデータ連携による改善サイクルを提示して行動計画を明確化しました。

【どう変わった?】
ユーザー視点と数値根拠が示され職務適性が伝わり、企業との接点も明瞭になりました。採用側は成果の再現性と入社後貢献イメージを把握しやすくなり、主体性や改善意識が端的に示されたことで説得力ある志望動機へ進化しています。

【今回の志望動機のコツ】
・ユーザー体験を具体数値で描写する
・企業独自の事例と規模を示す
・入社後の改善サイクルを明示する

④品質管理職|高品質な製品づくりに貢献したい

今回は、品質管理職向け志望動機を添削し、改善点と応募企業理解を示した例文を紹介します。

品質管理職の志望動機では、課題認識の具体化、また数値付きの成果と改善手法を盛り込み再現性を強調することを意識しましょう。

品質管理職の志望動機
【結論】
数字に基づく管理で製品のばらつきを減らし、貴社の高品質をさらに安定させる製品品質の安定化と歩留まり向上を通じて、高品質な製品づくりを支える品質管理職として貢献します。
添削コメント|「高品質を安定させる」を、品質の安定化と歩留まり向上という測定可能な成果に言い換え、職務を通じてどのような価値を提供するかを具体化しました。再現性を伴う貢献が明確になり、採用側が評価しやすい結論に改善しました。
【根拠となるエピソード】
大学の実験で樹脂試験片を大量作製した際、不良率が15%に達し進行が遅れました想定以上に不良品が発生し工程が停滞する課題に直面しました
添削コメント|単なる結果報告を課題発生という状況説明に変更し、自身が問題に気付き行動を起こす必然性を強調しました。動機が明確になることでエピソードの説得力が向上し、行動の主体性が読み手に伝わります。
【エピソード詳細】
私は温度と混合時間を記録し、不良品との関係を班員と分析成形条件と不良発生率の相関を班員と統計的に検証しました。混合時間不足で気泡が残ると判明し手順を統一した結果成形条件を標準化した結果、不良率を3%へ低減し期限内に提出できました。
添削コメント|分析内容を統計的検証と明示し、自身の技術的アプローチを表現しました。さらに標準化という改善策を追加し、課題特定から施策実行・成果創出までの一連の流れを示すことで工程改善力を強調しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は全工程の見える化と改善提案制度を持ち製造現場の情報をリアルタイムに可視化し現場発の改善提案を制度として評価しており、若手でも挑戦できる点に魅力を感じます。品質向上へ主体的に関わる自分の姿を描けました品質向上に自らの提案が活かせる環境があると確信しました
添削コメント|企業の特徴を志望動機に結び付ける形へ修正し、制度と自身の志向性がリンクする理由を説明しました。企業研究の深さと相互適合性が伝わり、志望度の高さが裏付けられる内容になっています。
【入社後】
現場データを集め課題を共有し、小さな改善を積み重ねて製造条件や作業手順の見直しといった改善を繰り返しながら不良率を着実に下げ、お客様の信頼向上に努めます。
添削コメント|曖昧な小さな改善を具体的な改善手法に置き換えました。不良率低減というゴールへのアプローチが可視化され、入社後の行動計画と成果イメージがクリアに伝わる仕上がりになりました。

【NGポイント】
添削前の文では、成果や手法の抽象表現が多く数字や具体策が乏しかったため採用側は再現性を判断できませんでした。また自身の強みと企業の関連が弱く動機が曖昧になっていました。

【添削内容】
数値や行動で説明し、課題発生から原因究明標準化までの工程を一本線で描写しました。企業制度を志向性と結び付ける文脈を追加し志望度の裏付けを強化。入社後は改善サイクルと目標指標を示し再現性と成長性を訴求しています。

【どう変わった?】
数値と工程が明示されたことで成果の再現可能性が高まり採用担当は入社後の貢献イメージを具体的に描けるようになりました。企業との接続理由も論理的に整理されたため志望度の高さが伝わり総合評価が向上しています。

【今回の志望動機のコツ】
・数値と手法を明記し改善効果を表現する
・企業制度と自身の志向を論理的に接続させる
・入社後計画は手法と成果の両面で示す


⑤生産管理職|製造現場を効率的に支える役割を担いたい

今回は、生産管理職向けに大学祭で培った調整力を軸に生産管理職志望を説得力ある形に磨き上げた志望動機の添削例文を紹介します。

実際の経験と貴社独自の生産体制への共感を結び付け、改善行動と成長ステップを時系列で示すと、論理性が高まり選考突破につながるでしょう。

生産管理職の志望動機
【結論】
私は、製造現場全体を見渡し、効率的なモノづくりを支える工程ごとの課題を見極め、業務の流れを最適化する生産管理職として貢献したいと考えています。
添削コメント|:「効率的なモノづくりを支える」は抽象的で、具体的な業務像や能力が伝わりにくいため、「工程ごとの課題を見極め、最適化する」という実務に即した視点に置き換えました。
【根拠となるエピソード】
大学時代の文化祭準備で、限られた時間と人手の中で、部員の役割分担や進捗管理を担った経験があります。私は実行委員のリーダーとして、作業が滞っていた状況を改善するために、各メンバーの作業内容と進捗状況を可視化し、役割の再編と調整を行いました。
添削コメント|「役割分担を担った」という表現は、どのように対応したかが不明瞭でした。「リーダーとしての立場」や「可視化・再編」という行動に置き換え、読者が状況と取り組みをイメージしやすくなっています。
【エピソード詳細】
模擬店の出店準備にあたり、材料調達の遅れや作業負担の偏りが課題となっていました。そこで私は、作業工程を細分化し、各自が効率よく動けるようスケジュールを立て、タスクを割り振りました。実際に、必要な備品が前日に届くトラブルが発生した際には、調理・設営の動線や時間配分を見直し、遅れを最小限に抑えるための代替スケジュールを作成しました。その結果、準備の遅れを取り戻し、当日はスムーズな運営を実現できました。混乱を最小限に抑え、当日は全体がスムーズに動く状態を維持できました。この経験から、現場全体を把握し、工程を最適化する全体を見渡して最適な作業配置を行う力や、突発的なトラブルにも柔軟に対応する力が身につきました。
添削コメント|「工程を細分化」「スケジュール作成」は学生経験に見合わない印象を与えていました。「備品遅延」「代替スケジュール」といった問題と対応策を記載することで、実際の工夫と判断力が明確になりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は多品種少量生産にも対応し、柔軟な生産体制を整えている点に魅力を感じました。私が特に惹かれたのは、貴社が多品種少量生産という複雑な工程にも対応し、安定した納期と品質を両立させている点です。多様な工程を調整・管理することで、現場を支えたいと強く思っています。
添削コメント|「魅力を感じました」だけでは志望動機の深掘りとして弱い印象を与えます。「納期と品質の両立」という具体的な評価軸を明示し、企業の特徴に対する応募者独自の視点が盛り込まれています。
【入社後】
将来的には、生産計画の立案から改善提案まで一貫して担えるような担いつつ生産管理のプロフェッショナルを目指したいと考えています現場の声を反映した柔軟な生産計画を実現できる、生産管理のプロフェッショナルを目指したいと考えています
添削コメント|「プロフェッショナルを目指したい」という表現は理想像に寄りすぎ、具体的な行動のイメージが湧きませんでした。改善後は「現場理解→対応力強化→改善提案」と成長ステップを明示し、企業が育成イメージを描きやすい内容に整えています。

【NGポイント】
文章が抽象的だったため行動と成果の因果関係が曖昧になり、企業側が再現性を評価しづらくなっていました。企業研究も他社との差別化がしにくい表現で止まり、また入社後の記述は理想像に終始して、短期的な行動計画が見えませんでした。

【添削内容】
実際の備品遅延や動線見直しといった具体的なトラブルを提示し、企業研究では納期と品質の両立という評価軸を示し、志望理由に個人の価値観を関連付けました。入社後は現場理解から改善提案まで段階を明示し、育成イメージを補強しました。

【どう変わった?】
行動の具体性が増し成果との因果が明確になったことで、能力の再現性を企業が判断しやすくなりました。企業研究の深さが加点につながり志望度の高さが伝わります。採用後の活躍イメージを共有できるようになりました。

【今回の志望動機のコツ】
・行動と成果をセットで記述する
・企業研究の着眼点を自分の経験と結び付ける
・入社後の短期目標と長期目標を段階的に示す


⑥営業職(技術営業)|モノづくりの魅力を顧客に伝えたい

営業職(技術営業)でモノづくりの魅力を伝え、根拠や成果を具体化する形で添削した志望動機の例文を紹介します。

原体験を起点に具体的成果へとつなげ、企業固有の技術と自身のスキルの接点を示すことで、説得力と独自性を両立させましょう

営業職(技術営業)の志望動機
【結論】
私は、ものづくりの魅力や技術力をお客様に伝えることで、課題解決に貢献できる技術営業として活躍したいと考えております。
添削コメント|ものづくりへの熱意と技術営業としての貢献軸が具体的に示され、志望領域・職種・行動を一文に凝縮できており採用担当に意図が瞬時に伝わる効果的な書き方です。
【根拠となるエピソード】
きっかけは、小学生の頃に参加した科学工作教室で、自分の手で物を形にする楽しさを知ったことです。その後も学校の授業やイベントで、図工や理科の実験に特に関心を持って取り組んできました。大学ではゼミの製品開発プロジェクトで木製スピーカーを設計・製作し、学祭で50台を販売するまで改良を重ね、ものづくりへの探究心を継続して深めてきました。
添削コメント|ざっくりとした関心表現を具体プロジェクトと販売実績に置換し、説得力を強化しました。時系列で熱意の継続を示したことで原体験が大学活動へ自然に接続し、志望動機の根拠として説得力が増しました。
【エピソード詳細】
大学では経済学部に所属していますが、学外活動として地域の中小製造業を取材し、製品の強みを記事にするインターンに参加しました。現場で実際に製品に触れ、その技術の高さや職人の思いに触れた経験から切削精度10ミクロンを実現する工程を動画付きで解説する記事を執筆し、公開後の閲覧数を同媒体平均の3倍に伸ばすなど、技術的価値を数値とストーリーで伝える力を培いました。「作り手の想いを届ける」ことにやりがいを感じました。
添削コメント|感情的な表現を定量データで裏付けたことで現場理解と発信力が根拠づけられ、技術営業に不可欠なわかりやすく技術を伝える力に添削しました。成果指標の提示によりエピソードのインパクトが高まりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は製品の開発から販売まで一貫して携わり、技術者と営業が連携しながら顧客の課題に応えている点に魅力を感じました。営業職であっても製品理解が求められる環境で、自分の強みを発揮できると考えています。特に貴社の超精密樹脂成形技術とIoT遠隔モニタリングサービスは業界をリードしており、記事制作で培ったデータ分析力と提案経験を掛け合わせ、顧客の生産性向上に直結する価値を発信できると確信しています。
添削コメント|一般論を削除し、自社固有技術と自身スキルの接点を提示しました。なぜ貴社かが根拠付きで一読理解でき、同業他社との差別化も明確になりました。
【入社後】
入社後は製品知識を深めるとともに、お客様のニーズを的確に把握し、技術部門と連携して初年度に月20件の顧客ヒアリングで現場課題を定量的に抽出し、技術部門と共同で3Dモデルやサンプルを用いた提案を行い、3年目までに担当顧客の年間売上を10%向上させる技術ソリューションの導入を目指します。最適な提案ができる営業担当を目指します。
添削コメント|テンプレ表現を目標数値とプロセスに置換し、実行計画の現実性を示したことで行動力と達成意欲が伝わりやすくなりました。定量目標が妥当かつ挑戦的であり、自己成長と企業貢献の両立プランとして高い評価につながります。

【NGポイント】
幼少期の経験を述べたまま大学以降の成果が薄く、感情語のみで技術の実態が示されず、企業理由も一般論に終始し、入社後の目標が抽象的で数値根拠がなく説得力を欠いていた。また段落間の接続が弱く読みにくかった点も課題でした。

【添削内容】
原体験から大学での成果へ時系列で接続し、数値成果と技術詳細を明示しました。企業独自技術と自身スキルの重なりを示し、入社後の目標を定量化しました。冗長な一般論を削り、各段落の論理接続と言葉選びを最適化しました。

【どう変わった?】
熱意と成果がデータで裏づけられ、モノづくりの情熱を技術営業の強みへ転換した構成に刷新することで、企業特性と自己能力の合致が明示され独自性が向上し、入社後ビジョンも想像しやすいものになりました。

【今回の志望動機のコツ】
・原体験と大学成果を数字でつなげる
・企業独自技術と自分のスキルを重ねる
・入社後の行動計画を数値目標で提示する


⑦研究職|専門知識を活かして技術革新に貢献したい

本例文は、研究職を目指す学生向けに、ものづくりへの情熱と専門知識を成果で示す志望動機を添削したものを紹介します。

研究職の志望動機では、研究テーマの背景と成果を定量的に示し、企業の研究体制と結び付けることで、熱意と実践力、そして貢献ビジョンを採用担当者に想像させやすくなります。

研究職の志望動機
【結論】
私は、培った専門知識を活かして大学で学んだ有機化学の知見をもとに新しい技術を生み出し、社会に貢献できる研究職を志望しています。
添削コメント|:「培った専門知識」では抽象的で職種や分野との結びつきが弱くなります。「有機化学の知見」と明記することで、研究職×ものづくりというテーマに具体性を出し、説得力を高めました。
【根拠となるエピソード】
高校時代に出会った化学の授業で、実験を通じて目に見える変化を生み出すことの面白さに惹かれ、「ものづくり」に関心を持ちました。その中でも特に自らの仮説を検証し成果物を形にする過程に魅力を感じ、研究によるものづくりで社会課題を解決したいと考えるようになりました。
添削コメント|「関心を持ちました」を削除し、仮説検証→成果創出という具体プロセスに刷新しました。高校化学の体験を研究職志望へ発展させる思考の流れを示し、きっかけの説得力を高めました。
【エピソード詳細】
大学では応用化学を専攻し、ゼミでは有機材料の特性評価に関する研究に取り組みました。仮説と実験結果が一致した瞬間の達成感や、課題に直面したときに文献を読み解き、試行錯誤を繰り返して成果に結びつけた経験測定データにノイズが混入した際、関連論文を精読して要因を抽出し、シミュレーションと条件調整を重ねてノイズを低減し再現性を20%向上させた経験から、研究の奥深さとやりがいを実感しました。
添削コメント|汎用フレーズを定量成果に置換し、課題設定→調査→改善のPDCAを明示しました。実践的な問題解決力と貢献度が具体化され、研究職としての強みがより説得力を持って示されています。
【企業を選んだ理由】
貴社は独自の研究開発体制を強みとし、顧客ニーズを迅速に製品化するプロジェクト横断型ラボ制により部門間の知見を融合し、次世代素材の開発に挑戦されている点に大きな魅力を感じました。大学で培った知識や探究心を活かし、より高機能な製品開発に貢献できると考えています。
添削コメント|曖昧な独自体制をラボ制とその目的に変更し他社比較が可能になりました。自分の強みがその体制で活きる理由を示すことで、なぜ貴社かの根拠が明確になり志望度の高さを裏付けました。
【入社後】
入社後は、まずは既存製品の研究補助を通じて知見を深めながら、いずれは新技術の核となる研究テーマに主体的に取り組みたいと考えています。将来的にはエネルギー効率を高める高導電ポリマーの開発プロジェクトを主導し、量産化プロセスを確立して製品ラインの拡充に貢献したいと考えています。
添削コメント|漠然とした目標を具体技術×成果目標に置き換えました。担当したい分野・到達点・企業メリットをセットで示し、採用側が入社後の活躍像を鮮明に描けるよう補強しました。

【NGポイント】
元の例文ではやや説明不足な印象を与える表現が見られ、根拠が浅く説得力を欠いていました。また企業選択理由としての他社比較や、入社後の目標も漠然としており、採用側が成長イメージを想像しづらい点が評価を下げていました。

【添削内容】
仮説検証と成果数値を加えることで根拠を強化することができます。企業理由ではプロジェクト横断型ラボ制という固有名詞を示し、自身の強みとの親和性を明示しました。入社後は具体的な目標を設定し、貢献イメージを表現しました。

【どう変わった?】
志望動機の軸が「研究で社会課題を解決する」に収束し、数字と具体事例で裏付けられたため、採用担当が評価しやすい文章になりました。入社後の目標も詳細に言及したため、成長力を備えた人物像を伝えることが出来ました。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードを数値と固有名詞で補強する
・企業唯一の強みを明示する
・入社後の目標は技術領域と成果をセットで描く


⑧IT・システム職|製造現場をITで支える仕組みを作りたい

今回は、製造現場に関心を持った学生がIT技術で支えたいという、志望動機例文を紹介します。

製造業とITの接点を語る際は、経験に基づく関心の背景を明確にし、企業が求める視点に沿った貢献意欲を示すことが重要です。

IT・システム職の志望動機
【結論】
私は、ITの力で製造現場の効率化を支える仕組みを構築し、より良いものづくりに貢献したい現場課題の解決を通じて製造品質の向上に寄与したいと考えています。
添削コメント|「より良いものづくりに貢献したい」でも意欲は伝わりますが、より志望職種に合わせるため、「現場課題の解決」「品質向上」といったキーワードを用いることで、企業側にも業務との接点を明確にイメージできる内容に仕上げています。
【根拠となるエピソード】
大学時代に参加した工場見学で、製造現場がITによって効率化されている様子を目の当たりにし、IT技術によって作業負担が軽減され、生産性が上がる現場を見て、ものづくりを支えるITの可能性に魅力を感じました。
添削コメント|「ITによって効率化されている様子を見たから魅力に感じた」では、IT職の志望動機の根拠としてはやや弱い印象です。そこで、効率化とは具体的にどのような状態だったのかを具体的に示すことで、志望理由の説得力を補強しました。
【エピソード詳細】
とくに印象に残っているのは注目したのは、IoTセンサーを活用した不良品の早期検出システムです。現場の方が「ITの導入で作業の負担が減り、製品の品質向上にもつながった」と話されていたことが強く記憶に残っています。実際に現場スタッフが、導入後に作業効率が向上し、品質管理がしやすくなったと話していたのが印象的でした。この経験をきっかけにITと製造の関係性を深く学び、プログラミングやデータ分析のスキルを自主的に習得しました。
添削コメント|感想ベースの「印象に残っている」「記憶に残っています」は、エピソードの臨場感や説得力を損ないます。そこで、観察した事実を客観的に描写し、自分の気づきに自然につなげました。
【企業を選んだ理由】
貴社は製造現場に密着したITソリューションを多数展開されており、現場目線での開発に力を入れている点に惹かれました「設備データのリアルタイム解析」や「予兆保全」など、現場課題に即したソリューションを提供している点に強く共感し、自分の志向と一致すると感じました
添削コメント|:「惹かれました」では表現が感情的すぎて弱いため、共感→志向との一致という流れでロジカルに補強しました。また、事業の具体例を入れることで企業研究の深さも伝えています。
【入社後】
現場の課題を的確に把握し、現場担当者とのコミュニケーションを重視しながら、データやシステムの力で現場を支える仕組みをつくることで、製造業の品質向上や効率化に貢献したいと考えています製造現場での課題解決と継続的な改善を実現していきたいと考えています
添削コメント|「課題を的確に把握し」「品質向上や効率化に貢献したい」は意欲は伝わるものの、実務イメージが曖昧な抽象表現です。実際の行動方針と貢献内容を明示することで、より納得感のある締めくくりになっています。

【NGポイント】
「魅力を感じた」「印象に残った」といった表現が多いものの、何に興味を持ち、どの点に惹かれたのかが伝わりづらくなっていました。また、入社後のイメージも曖昧で、IT×製造という明確な関心軸を十分にアピールできていませんでした。

【添削内容】
具体的な状況描写や行動に言及することで、説得力を持たせました。特に、「現場での気づき」や「技術を学ぶ行動」への言及を強化しています。さらに、企業独自の強みに触れることで志望理由の深さを演出しました。

【どう変わった?】
志望動機の内容が「個人的な感想」から「企業に伝わる論理的な動機」へと変化しました。企業視点で「何ができそうか」「どう貢献できるか」が明確になり、好印象な志望動機になったといえるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・感想ではなく事実と行動で動機を語る
・抽象表現は背景と具体化で補う
・志望理由は企業の特色と結びつける

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ものづくり業界の志望動機におけるNG例

「ものづくりが好き」という思いをどう伝えるかによって、志望動機の印象は大きく変わります。

ここでは、就活生がやってしまいがちな3つのNGパターンを紹介します。心当たりがある場合は、内容を見直してみてください。

1. どこの企業にも通用する汎用的な内容
2. 具体性がなく抽象的な表現のみで構成されている内容
3. 企業への志望理由が薄い内容

どこの企業にも通用する汎用的な内容

志望動機では、その企業ならではの特徴に触れ、自分との接点をしっかり伝えることが大切です。

「ものづくりに関わりたい」「現場で働きたい」といった表現だけでは、どの企業でも通用する内容になってしまいます。それでは「なぜこの会社なのか」が伝わりません。

製品や技術、取り組みなどに具体的に言及してください。

具体性がなく抽象的な表現のみで構成されている内容

「やりがいを感じたい」「成長したい」といった抽象的な言葉ばかりでは、印象に残りません。過去の経験や出来事と結びつけて、「どんな体験を通じてそう思ったのか」を説明しましょう。

エピソードがあると、説得力も高まり、読み手の理解も深まります。自分の言葉で具体的に語ることが大切です。

企業への志望理由が薄い内容

「雰囲気が良さそうだった」「説明会で印象が良かった」といった理由だけでは、志望動機としては不十分です。企業研究をもとに、事業内容や製品、理念などにしっかり触れてください

「その会社だからこそ働きたい」という想いが伝わるよう、情報を掘り下げて伝える必要があります。表面的な印象ではなく、自分なりの視点を持って臨みましょう

ものづくり業界の志望動機を作成する際の注意点

志望動機は、自分の想いを企業に伝える大切な場面です。しかし、内容次第では逆効果になることもあります。

ここでは、ありがちな3つの失敗例とその改善ポイントを紹介します。内容に心当たりがある方は、ぜひ見直してみてください。

1. 志望動機の軸が一貫していない構成は避ける
2. 企業の事業内容と合っていないアピールは避ける
3. 自分本位な志望理由は避ける

志望動機の軸が一貫していない構成は避ける

志望動機に一貫性がないと、何を伝えたいのか分かりにくくなってしまいます。

最初に「製品づくりに携わりたい」と述べたのなら、途中から「営業にも興味がある」と話がぶれてしまうと、印象が薄れてしまうでしょう。

志望理由から将来のビジョンまで、一つの流れとして筋を通すことが大切です。あれもこれも詰め込まず、伝えたい軸をしっかり決めてください。

企業の事業内容と合っていないアピールは避ける

自分の思いや強みを伝えることは大事ですが、それが企業の事業内容と合っていなければ逆効果になることもあるでしょう。

たとえば、BtoB企業に対して「一般のお客様に商品を届けたい」という志望理由を伝えてしまうと、的外れに見えてしまいます。

事前に企業研究を行い、事業や製品の特徴を踏まえて、自分の想いとの接点を意識して伝えましょう

自分本位な志望理由は避ける

「成長したい」「スキルを身につけたい」など、自分の利益ばかりを強調すると、一方通行な印象を与えかねません

もちろん自己成長は重要ですが、それだけで終わらせず、「企業にどう貢献したいか」まで考えてみてください。自分と企業、どちらにもメリットがある関係を示すことが、信頼を得る第一歩です。

ものづくり業界の志望動機は、まずは仕事内容を理解しよう

ものづくり業界を志望するうえで、職種ごとの仕事内容を理解し、自分に合ったアピールポイントを見つけることが大切です。

企業が求める人物像や志望動機の構成を意識すれば、採用担当者に響く内容に仕上がります。実際の例文やNGパターンも確認しながら、自分の経験や想いを具体的に表現しましょう。

志望動機は、伝え方次第で印象が大きく変わる重要な要素です。丁寧に構成し、自分らしさをしっかり伝えてください。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。