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【2025年最新】半導体業界を徹底研究!構造・成長分野・企業ランキングも解説

半導体業界は、AIや自動運転、スマート家電など最先端技術の中核を担っており、世界的な需要の拡大とともに急成長を遂げている注目の産業です。

しかし、半導体は普段から直接目にするものではないため、業界についてよくわからないという人も多いでしょう。

本記事では、半導体業界について基本知識から主要企業のランキング、最新動向、課題、求められる人物像などを徹底解説します。

半導体業界に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。

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半導体と半導体業界の基礎知識

半導体は、スマートフォンやパソコン、自動車、家電製品など、現代社会のあらゆる分野で使用されています。直接目にすることはなくても、私たちの暮らしや産業を根底から支える存在です。

半導体業界のことを知るうえで、まず「半導体とはそもそもどういうものなのか」そして「世界の半導体市場と日本の現状」について確認しておきましょう。

  1. 半導体は現代社会を支える縁の下の力持ち 
  2. 世界の半導体市場規模と日本のポジション

半導体は現代社会を支える縁の下の力持ち 

半導体とは、電気を通す導体(金属など)と通さない絶縁体(ゴムなど)の中間の性質を持った特殊な物質のことです。温度や光、電圧の変化によって、電気の流れを制御できる特徴があります。

この半導体を1つの基板に集積してチップにしたものがIC(集積回路)です。厳密には半導体(物質・材料)とIC(電子部品)は異なるものですが、慣例的にICも半導体と総称されることもあります。

現代社会では、スマートフォンやパソコン、自動車や家電製品まで、あらゆる機器・ツールの制御に半導体が使われており、私たちの暮らしは、半導体によって支えられていると言えるでしょう。

②世界の半導体市場規模と日本のポジション

米国半導体工業会によると、2024年の世界の半導体市場は売上高6276億ドル(前年比19%増)と、過去最高を更新しました。予測では、2025年は売上高6970億ドルに達すると見込まれている状況です。

この背景にはAI・自動運転・5Gなど、テクノロジーの急速な進化と普及による半導体需要の増加があり、今後も半導体市場の拡大が続いていくことが予想されます

1980年代には世界トップクラスの売り上げシェアがあった日本ですが、1990年代以降はその地位を下げ、現在は474億ドル(2024年)で世界シェアで7.6%となっていますよ。

それでも日本は半導体材料や製造装置の分野では高い競争力を維持しており、その存在感は薄れていません。政府支援による新工場建設や産業再構築の動きも活発化しており、さらなる巻き返しが期待されています。

参照:米国半導体工業会【2025/2/7】・JETRO【2024/12/4】【2025/2/19

半導体業界のビジネスモデル

半導体が私たちが使用する製品に組み込まれるまでには非常に多くの工程が必要で、半導体業界のビジネスモデルはとても特徴的なものになっています。

半導体業界の複雑な構造を理解するために、「垂直統合型」と「水平分業型」の2種類のビジネスモデルを把握しておきましょう。

  1. 垂直統合型【IDM】
  2. 水平分業型【ファブレス・ファウンドリ・OSAT】

①垂直統合型【IDM】

IDM(Integrated Device Manufacturer)は、半導体の企画・設計から、実際の製造、組み立て、最終的な検査・販売まで、一連の工程をすべて自社で行うビジネスモデルです。

自社内で全ての工程を管理できる点が最大の特徴で、技術開発における部門間の連携が取りやすく、製品の企画から市場投入までをスムーズに進めやすいメリットがあります。

一方で、最先端の製造設備には莫大な投資が必要です。設計から製造、検査まで全ての工程を自社で担うため、事業にかかるコストやリスクも大きくなるのがデメリットです。

現在は、CPUで世界的に知られるインテルや、幅広く半導体を扱うサムスンなどの資本力・競争力のある一部企業と、いくつかの日本企業がこの形態で事業を行っています。

②水平分業型【ファブレス・ファウンドリ・OSAT】

水平分業型とは、複数の企業が連携・分業して1つの半導体チップを完成させる形態です。技術の進化とともに、現在の半導体業界の主流は、IDM型から水平分業型にシフトしています。

この水平分業型に関わる企業は、担当する工程ごとに「ファブレス」「ファウンドリ」「OSAT」と区分され、それぞれに高度な専門性と技術力を持っていることが特徴です。

ファブレス|設計・開発専門メーカー

ファブレス企業は製造工場(fabrication facility)を持たないメーカーのことで、半導体の回路設計や製品の企画開発に特化した企業です。

自社で製造を行わないため、工場建設や維持にかかる巨額なコスト負担がありません。このため、リスクを抑えつつ、自社の資源をすべて開発リソースに割ける点が強みです。

スマートフォン向けの半導体チップで世界的に知られるクアルコムや、GPU(グラフィックボード)を開発するエヌビディアなどがこの代表例として知られています。

ファウンドリ|製造専門メーカー

ファウンドリは、ファブレス企業などから製造の依頼を受け、半導体チップの製造を専門に行う企業です。

多数の顧客からの注文をまとめて生産することで、製造設備の稼働率を最大限に高め、効率的なチップ製造を実現しています。高い製造技術力と生産能力が競争力のカギです。

ファウンドリの代表的な企業には、世界中の半導体メーカーから製造を受託する台湾のTSMCや、日本で次世代半導体製造を目指すRapidusなどがありますよ。

また、インテルやサムスンといった規模の大きなメーカーは、IDM型メーカーでありながら、ファウンドリとして他社の受託製造も行っています。

OSAT|組立・検査専門メーカー

OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)は、製造された半導体チップの組み立て(パッケージング)や最終的な性能検査を専門に行う企業です。

半導体を製品として機能させるために不可欠な役割で、半導体の製品化の最終工程を担っています

OSATの代表企業としてはASE(台湾)、PTI(台湾)やJCET(中国)、TFME(中国)などがあり、アジア企業のシェアが高い点が特徴です。

半導体業界を構成する4つの企業群

ここでは、半導体が私たちの手元に届くまでの一連の流れに沿って、どのような役割を担う企業が存在するのかを見ていきます。

  1. 半導体材料メーカー
  2. 半導体製造装置メーカー
  3. 半導体製造メーカー
  4. 半導体商社・FAE

①半導体材料メーカー

半導体材料メーカーは、半導体の材料となるシリコンウェーハ・高純度ガス・フォトレジストといった、チップの製造に不可欠な高品質な素材を提供しています。

シリコン
ウェーハ
高純度のシリコンの塊を
ごく薄く円盤状にスライスしたもの。
半導体チップの基盤や土台になる。
高純度
ガス
窒素、酸素、アルゴンなどのガスから
不純物を極限まで取り除いたもの。
半導体製造の工程で使用。
フォト
レジスト
光や放射線にあたると
性質が変化する感光性の液体。
ウェーハの表面に回路パターンを
印刷するのに用いる。

半導体はナノメートルレベルの微細な加工精度が必要で、材料の品質が性能や製造効率に大きく影響します。そのため材料メーカーは、半導体業界の根幹をなすメーカー群といってよいでしょう。

この分野では信越化学工業、住友化学、富士フイルムといった日本企業が世界シェアの多くを占め、高い競争力を持っています。

②半導体製造装置メーカー

半導体製造装置メーカーは、露光装置・エッチング装置・成膜装置・検査装置といった、半導体を製造する装置を開発・製造する企業です。

これらの装置は非常に精密かつ高価で、その装置の性能や精度が、製造できる半導体の性能を左右します。半導体技術の最先端を支える役割を果たしている企業群といえるでしょう。

日本は、半導体製造においては世界に後れを取っていますが、製造装置では米国に次いで2位のシェアを誇ります。主な企業に東京エレクトロン(東京)やアドバンテスト(京都府)などがありますよ。

③半導体製造メーカー

半導体製造メーカーは、半導体材料と製造装置を用いてシリコンウェーハの上に回路を作り、半導体チップとして仕上げる工程を担う企業群です。

前述のビジネスモデルでいうIDMの製造部門や、ファウンドリがこのカテゴリに含まれます。大規模なクリーンルームを備えた工場で、安定した大量生産を実現する力が必要です。

日本国内にも半導体製造を行う企業はありますが、この分野では、インテル(米国)、AMD(米国)、TSMC(台湾)、サムスン(韓国)といった海外の巨大企業が強い存在感を示しています。

④半導体商社・FAE

半導体商社とFAE(フィールドアプリケーションエンジニア)は、半導体メーカーと、その半導体を使用する機器メーカーの取引を仲介して流通させる企業です。

半導体商社は、半導体製品・材料・製造装置まで幅広く取り扱い、顧客企業に必要な情報を添えて販売・提供します。円滑な取引のための物流・在庫管理、価格交渉も重要な業務です。

取引の際、最適な半導体製品を選定したり、導入方法までをサポートするFAEと呼ばれる専門の技術営業員がいる点が、大きな特徴になります。

商社とFAEは、技術的な知見と高いコミュニケーション能力を駆使して、半導体が「必要な場所に適切に届き活用される」ことに貢献する、とても重要な存在です。

半導体業界の現状と今後の動向

変化の激しい半導体業界は、常に新たな技術の波と市場の変動にさらされています

ここでは、半導体業界を取り巻く最新の状況と、今後どのような方向に進んでいくのか、注目すべき動向についてみていきます。

  1. 再編成が進む半導体のサプライチェーン
  2. AI時代の高性能・カスタム半導体の開発競争 
  3. 日本で進む半導体産業の再構築

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①再編成が進む半導体のサプライチェーン

2020年頃に発生した世界的な半導体不足は、アジアを中心とした特定の地域や企業に生産が集中することの脆弱性を浮き彫りにしました。

2022年以降、半導体不足は徐々に改善しています。しかし、今後もAIの進歩・普及による半導体需要の増加や国際紛争の問題が見込まれるため、将来的な供給不足のリスクがあることは否めません。

今後は、有事にも対応できる多層的な供給網の構築が、業界の課題かつ目指す方向と言えるでしょう。効率性だけでなく、経済・安全保障の観点で流通までの流れを編成することが重要になっています。

②AI時代の高性能・カスタム半導体の開発競争

AIの急速な発展・自動運転・メタバース・IoTといった次世代技術の実用化により、半導体に求められる質や量は大きく変化しています。

単に高性能ということではなく、例えば生成AIや自動運転といった特定の用途に最適化された、カスタム半導体が求められるようになりました。

こうした動きは半導体メーカーだけにとどまらず、AMAZONはデータセンター向けAIチップ、GOOGLEは推論 AI モデル専用半導体を開発するなど、IT・プラットフォーマーも半導体開発に参入しています。

半導体の開発競争は、チップメーカー間のみならず、そのチップを使う大口顧客との間でも繰り広げられるようになり、業界の新たな様相を呈していますよ。

③日本で進む半導体産業の再構築

日本は半導体製造の国際競争においては世界にやや後れをとっています。しかし、半導体の重要性が増している今、政府主導で国内の半導体産業を再び強化しようという動きが加速しています。

TSMC(台湾)の熊本県への工場誘致による国内生産能力の向上や、日本の主要企業が出資して次世代半導体の国産化を目指すRapidus(東京)の挑戦は、その象徴です。

経済産業省も巨額の補助金や税制優遇などで、国内への設備投資や研究開発を積極的に後押ししています。これは、日本が再び世界の半導体市場で存在感を示すための「再構築」の取り組みです。

技術人材の育成なども含め、官民一体となった挑戦が、日本の半導体産業の未来を左右すると言えるでしょう。

半導体企業の売上高ランキング

ここでは、日本国内の半導体関連企業について、最新の売上高に基づく比較ランキングをご紹介します。

売上高ランキングは、企業の競争力や影響力を測る1つの目安です。業界研究を進める上で、企業の規模や市場での立ち位置を知ることは非常に重要です。

企業名主な事業形態売上高(円)
ソニーグループIDM11兆2600億
(2024年3月期)
ルネサス エレクトロニクスIDM1兆3,484億
(2024年12月期)
キオクシア ホールディングスIDM1兆7064億
(2025年3月期)
ソシオネクストファブレス2,212億
(2024年3月期)
Rupidusファウンドリ829億
(2024年12月期)
参照:有価証券報告書(ソニーグループルネサスエレクトロニクスソシオネクスト)・キオクシアホールディングス・官報決算データベース(Rupidus

日本の半導体関連企業は、かつてIDMとして世界をリードした歴史を持ちます

現在も、イメージセンサーなどで世界シェアを持つソニーグループや、車載向け半導体に強みを持つルネサスエレクトロニクスのようなIDM企業が日本の半導体業界を支えています。

国内の半導体関連企業の年収データ

日本国内の半導体関連企業における年収データは、おおむね以下のようになっています。

ランキングの上位には、特に半導体製造装置や材料メーカーが多く見られ、高い技術力や世界シェアを持つ企業が多いです。

企業名取り扱い種別平均年収(円)
レーザーテック半導体製造装置1,638万
ディスコ半導体製造装置1,507万
東京エレクトロン半導体製造装置1,272万
ソニーグループ半導体1,113万
アドバンテスト半導体製造装置1,005万
ローツェ半導体製造装置984万
芝浦メカトロニクス半導体製造装置887万
信越化学工業半導体材料886万
メガチップス半導体872万
東京応化工業半導体材料865万
参照:有価証券報告書(レーザーテックディスコ東京エレクトロンソニーグループアドバンテストローツェ信越化学工業東京応化工業芝浦メカトロニクスメガチップス

これはあくまでデータ上の年収上位企業と平均年収であり、職種や個人の経験、役職や企業の業績によって実際の年収は変動することに注意が必要です。

とはいえ、半導体業界も含む製造業全体の平均年収は約533万円なので、比較的安定した収入が得られる可能性が高い業界であることがうかがえます。

半導体業界の主な職種と仕事内容

半導体業界は、多様な企業やビジネスモデルがあるのと同様、職種も多彩です。

ここではそれら半導体業界を支える主な職種についてみていきます。

  1. 開発・設計系職種
  2. 製造・技術系職種
  3. 技術系サポート・営業職
  4. 生産管理・事務系職種

①開発・設計系職種

新しい半導体チップのアイデアを創出し、その性能を設計図として具体化する仕事です。

高度な専門知識と創造力が求められるので、数学や物理をはじめとする電気電子工学、情報工学の専門知識とスキルが特に重要となります。

特にアイデアが形になり、実際にチップが動作した時の達成感は非常に大きいでしょう。技術の最前線で、半導体の進化を牽引していく重要な仕事です。

②製造・技術系職種

設計された半導体を、実際にシリコンウェーハ上に作り上げる製造プロセスに関わる仕事です。製造技術の開発・改善、製造装置の操作・管理、製品の品質を検査・保証する業務などが含まれます。

化学・物理・材料科学・機械工学・電気電子工学など、幅広い理系分野の知識が求められる現場です。

地道な作業やトラブル対応も伴いますが、自分の技術で製品が生まれる瞬間に立ち会えるやりがいがあります。モノづくりが好き、最新技術を現場で使いこなしたいという方に向いているでしょう。

③技術系サポート・営業職

自社製品である半導体や関連技術に関する専門知識を活かして、顧客企業に対して技術的な課題を聞き出し、解決のサポートや提案、販売を行う職種です。

多くの場合、電気電子工学などの理系バックグラウンドが求められますが、高度なコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も必要になります。

技術的な知見と対人スキルを組み合わせて、顧客のビジネス成功に貢献できる点が魅力です。また、国内外を飛び回り、グローバルに活躍するチャンスが多い職種でもあります。

④生産管理・事務系職種

半導体を効率的に生産して世界中に届けるための仕組みを管理し、企業の経営全体を支える仕事です。

直接半導体の技術開発に関わるわけではありませんが、生産計画、資材・部品の調達、在庫・物流管理など、半導体にかかわる業務を裏から支える職種といえるでしょう。

論理的思考力や課題解決能力、部署内外との連携スキルが生かせる職種で、理系・文系を問わず比較的多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。

半導体業界で求められる人物像

ここでは、半導体関連企業がどのような人物像を求めているのかに焦点を当ててみていきます。

自己分析や企業選びの参考にしてみてください。

  1. 変化に対応し学び続けられること
  2. 高い責任感と粘り強さがあること
  3. 海外と渡り合える語学力

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①変化に対応し学び続けられること

半導体技術は日進月歩で進化しており、市場のトレンドも目まぐるしく変わります。そのため、新しい技術や知識を積極的に吸収し、変化に柔軟に対応していく姿勢が非常に重要です。

大学での専攻分野を深めるだけでなく、常に最新情報をキャッチして学び続ける探求心を持つ方が活躍できます。

また、過去の知識や経験に固執せず、新しい方法や考え方を受け入れる柔軟性も求められるでしょう。

未知の課題に直面した際も、粘り強く学び解決策を見つけ出す力が必要です。自ら学びの機会を見つけ、成長を楽しめる方に向いていますよ。

②高い責任感と粘り強さがあること

半導体製造は非常に精密かつ複雑で、小さなミスが製品全体の品質に影響を与える可能性があります。そのため、仕事に高い責任感を持ち、細部にまで注意を払う丁寧さが不可欠です。

また、研究開発においても製造現場においても、簡単には成功しない課題が多く存在します。困難に直面しても諦めず試行錯誤を繰り返し、目標達成に向けて地道な努力を続けられる姿勢も必要です。

自分の担当業務を最後までやり遂げようとする強い意志と、プレッシャーの中でも冷静さを保つ精神力が重要になるといえるでしょう。

③海外と渡り合える語学力

半導体業界は、企業、顧客、部品や材料の提供元が世界中に広がる産業です。そのため、海外工場や顧客との英語を使ったコミュニケーションが発生する機会が多くあります

特に、海外の企業や研究者と技術的な議論を行ったり、契約交渉を進めたりする場合には、専門的な内容を正確に伝えて理解するための語学力が必要です。

英語が必須ではない企業もありますが、半導体業界で活躍したいと考えるなら、英語力を高めておくことでキャリアの可能性を大きく広げられるでしょう。

半導体業界への就職・転職事情

半導体業界は現在、技術革新と市場拡大を背景に、就職・転職事情が非常に活性化しています。国内国外問わず、多くの企業が次世代を担う人材を求めている状況です。

ここでは、半導体業界の採用動向や、異なるバックグラウンドを持つ方がこの業界を目指す際の可能性について解説します。就職・転職活動の参考にしてください。

  1. 新卒・中途採用とも求人は増加傾向
  2. 異業種・未経験からの転職も可能
  3. 外資系企業の選考スタイルと魅力

①新卒・中途採用とも求人は増加傾向

半導体業界では、国内外問わず活発な採用活動が続いています。単なる人手不足ではなく、将来を見据えた積極的な事業拡大・研究開発投資のための人材確保が主な理由です。

例えば、代表的な半導体装置メーカーの東京エレクトロンでは2029年までに1万人だった新卒および中途採用の計画を、さらに上方修正する検討に入ったとの報道もありました。

半導体の業界団体である「電子情報技術産業協会」の試算では、2030年までに半導体人材が4万人以上不足するとの予測もあり、半導体業界の就職・転職市場の活況が続くことが予想されます。

参考:東京エレクトロン日本経済新聞電子情報技術産業協会

②異業種・未経験からの転職も可能

半導体業界は理系で専門性が高いイメージがありますが、職種によっては異業種からのキャリアチェンジや、文系の新卒・未経験から活躍できる可能性も十分にあります。

例えば転職市場では、営業・生産管理・資材調達・品質管理・人事・経理といった部門は、他業種であっても前職での経験やスキルが十分に評価の対象です。

もちろん技術職では専門知識が求められるケースが多いのは事実ですが、研修制度を拡充し、新卒の文系出身者が活躍できる下地を整えている半導体メーカーも増えています。

参考:東京エレクトロンKOKUSAI ELECTRIC

③外資系企業の選考スタイルと魅力

半導体業界には多くのグローバル企業が存在し、日本法人や研究開発拠点を構えています。

こうした外資系企業は経団連の採用ルールに縛られないため、新卒一括ではなく通年でのポジション別採用を行うことも多く、応募にあたっても情報収集力が問われることになるでしょう。

また、選考プロセスでは特定の専門性や能力がより厳しく問われる傾向があり、たとえ新卒であっても即戦力となるかどうかが重視されることが多いです。

年功序列よりも実力主義・成果重視の企業文化はハードですが、成果に応じた高い報酬と、若手でも裁量を持てる自由度の高さは、自分の力を試したい人には最大の魅力となるでしょう。

半導体業界について理解を深めよう

半導体業界は技術の進歩が激しく、さまざまな課題はあるものの、今後も成長が期待される活気に満ちた業界です。

普段、半導体は直接目にすることない存在ですが、現代社会を支える技術の中枢です。その影響力は、経済安全保障や地政学の観点からも年々大きくなっています。

高い専門性が求められる分野ですが、その分、確かな技術力と知見を持ったプロフェッショナルとして成長できる環境がある業界です。

ぜひ理解を深め、自身の進路を考える際の参考にしてください。


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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。