【IT業界の研究まとめ】将来性や求められるスキルについても徹底解説
「IT業界に興味があるけど、どんな業界なのか詳しく知りたい」と思っていませんか?
そこで、たくさんの就活生の興味・関心の高いIT業界の基礎知識や市場規模、今後の展望について詳しく解説します。
また、IT企業で求められる人材、IT企業へ就職した際のメリット・デメリットも紹介しますので、是非就活の参考にして下さい。
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IT業界の基本知識
2020年に、全国の小学校でもプログラミング教育が始まり、ITは現代社会において欠かせないものとなっています。
そこで、何気なく使っている言葉ですが、具体的にはどのような事を言うのか「IT業界の基礎知識」を研究しましょう。
①ITとは
ITとは「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)」の略で、日本語に直すと「情報技術」のことです。
IT業界は、コンピューターやインターネットなどを使った技術を活用して様々なサービスや仕組みを構築している業界になります。
防災・医療・交通・娯楽など多分野での活用が期待されており、日本の産業を支える重要な役割を担っていますよ。
②生活に身近なIT技術
生活に身近なIT技術は、家庭から職場まで多岐に渡ります。具体的には、以下のようなものです。
メール/インターネット/インターネットバンキング/キャッシュレス決済/交通系ICカード/オンライン学習/ホームオートメーションシステム/ネット通販などのショッピングシステム/スマートグラス/ウェアラブルデバイス/ニュースアプリやブログ/AI技術による音声認識/ビデオ会議などの日常ITシステム/スマートフォン通知/CRMシステム/AIの進化 |
日々進化するIT技術が、私たちの時間を節約し、日常生活をより快適で効率的なものに変えてくれているのが分かるでしょう。
③国内外の主なIT企業
国内の主なIT企業で、平均年収1,000万を超える大企業は以下の通りです。
【ソフトウェア業界】ジャストシステム/日本オラクル 【通信インフラ業界】ソフトバンクグループ 【情報処理サービス業界】野村総合研究所/電通総研/SRAホールディングス/ベイカレントコンサルティング/伊藤忠テクノソリューションズ/三菱総合研究所/オービック/CAC Holdings 【ハードウェア業界】ソニーグループ 【インターネット・Web業界】リクルートホールディングス/メルカリ |
一方、国外のIT企業で真っ先に思いつくのは、有名なIT企業の頭文字から生み出された「GAFA(ガーファ)」です。
GAFA(ガーファ)とは、誰もが一度は耳にしたことがある「Google(グーグル)」、「Apple(アップル)」、「Facebook(フェイスブック)」、「Amazon(アマゾン)」のことでこの4つのIT企業が世界を創り変えたと言われています。
IT業界の市場規模と現状
IT業界に就職をお考えの方は、IT業界の将来性が気になりますよね。そこで、IT業界の市場規模と現状、これからの展望について紹介します。
①市場は拡大傾向
2023年の国内ITサービス市場規模は、前年度に比べ6%UPの6兆4608億円で、5%を超える成長率は13年ぶりと拡大傾向です。
市場拡大の要因は、企業のデジタルビジネス化に向けた最新ITシステムへの移行やDX実装に向けた需要が活発だったことがあげられますよ。
2024年以降のIT市場の予測では、2028年までの平均成長率が4.8%で、2028年に8兆1495億円になる見込みです。
既存のシステムを最新化にしたり、DXに向けたシステムでの需要が活発化したり、変革期需要としてプロジェクトベース市場がより高い成長を遂げると期待されています。
②慢性的な人手不足
経済産業省「IT人材需要に関する調査」によると、2030年には最大79万人近い人材不足になると試算されています。
IT人材不足の主な要因は、「IT需要の拡大」、「労働人口の減少」、「IT技術の進展による需要構造の変化」です。
既にITを導入している大企業でも、ITの保守・管理や改善のほか、最新システムへの移行が予測され、中小企業でもIT化に取り組む企業は増えるでしょう。
また、女性の社会進出や定年の延長が促進されたとしても、少子高齢化により2030年の日本の労働人口は減少すると予測されています。(平成27年厚生労働白書より)
IT分野は、新しい技術の進化が著しいため、AIやIoT、ビッグデータなどに対応できる技術や知識を有した先端IT人材の需要がさらに増加していくでしょう。
③未経験、文系でも採用される
IT業界と聞くと、理系じゃないと通用しないのではないかと思われがちですが、未経験や文系でもIT業界に就職することは可能です。
文部科学省の「学校基本調査」によると、理系出身者のITエンジニアの就職率は2013年の55.1%を境に右肩下がりで、2023年には38.2%まで低下しています。
一方の文系を含む理系以外の出身者のITエンジニアの就職率は、2013年の44.9%を境に右肩上がりで2023年には61.8%まで上昇しました。
人材不足のIT業界において、採用企業はITエンジニアの確保に向け、即戦力よりも育成を前提に理系学部以外の学生を積極的に採用していると推測されます。
IT業界の今後のトレンド
IT業界において、今後注目されるトレンドについて解説していきます。将来更なる発展が期待される技術も紹介します。
①IOTの普及
「IoT」とは「Internet Of Things」の略で、日本語に直すと「モノのインターネット」のことです。
IOTは、モノにセンサー(通信機能)を組み込みインターネットと連携することで、様々な情報を検知、収集し新たな価値やサービスを見出していますよ。
IOTが普及している理由は、「IOT導入コストの低下」や「IOT機器の縮小化」、「スマートフォン需要の拡大」です。
IOTが普及することで、製品の利便性が向上し、企業は効率化とコストの削減が可能になり、データの活用で新たなビジネスチャンスも生まれていますよ。
しかし、IOT導入で、様々な機器がインターネットに接続することになるのでサイバー攻撃を受けやすいのでセキュリティー対策が必要です。
②AI分野の発展
学習能力と判断能力を兼ね備えたAI(人工知能)は、様々な分野で発展していくでしょう。
現在のAIは、「機械学習」、「画像認識」、「自動翻訳」、「自動運転」、「オペレーション業務」などができますよ。
AIを導入することで、労働負担の削減や生産性の向上、顧客満足度の向上が実現可能です。
AI時代を生き抜くには、早い段階からAIに関する知見を深め、AIをうまく活用することが求められます。
③ARの活用
ARは、「Augmented Reality」の略で、「拡張現実」のことです。
具体的に言えば、スマホのカメラで映した現実の映像に、存在しないお店の情報や動画、画像、キャラクターなどを表示させることができる技術です。
位置情報を活用したゲームアプリ「Pokémon GO」や自撮りにさまざまデコレーションをほどこすことができる「SNOW」などがそうですよ。
ARの活用は、ゲームだけでなく製造や加工を行う現場でも見られます。
製造業では、今まで人が教えていた技術をマニュアル化し、図面を手元に映しながら作業を行うことで、より早く技術が習得できるよう活用されていくでしょう。
④VRの活用
VRは、virtual reality(バーチャル・リアリティ)の略で、「仮想現実」のことです。
具体的に言えば、センサーが搭載されたゴーグルを装着することで、コンピューターが作り出した仮想空間を体験できる技術です。
ヘッドホンと連動させ、音を聞かせることによって、ARにはない没入感がさらに高まるでしょう。
VRは、ゲーム産業、医療業界、不動産業界、教育分野など様々な分野で活用され今後も拡大が期待されています。
⑤クラウド化の進行
クラウドサービス市場は、世界中で今後も成長が見込まれています。(総務省「令和5年版情報通信白書」より)
その要因は、DX推進やクラウドマイグレーション(クラウド移行)を進める企業が増えているからです。
現在、多くの企業でクラウドは、ファイル保管やデータ共有、電子メール、バックアップなどで利用されていますよ。
既存システムを残しつつクラウドサービスを利用する企業が多いですが、クラウド連携の重要性は一層高まるでしょう。
しかし、クラウド連携には専門的な知識やセキュリティーの問題、APIのリファレンスの理解が難しいため課題もあります。
⑥6G通信への挑戦
国内では、2020年に5Gの一般利用ができるようになりましたが、2030年頃には6Gが実現する見込みです。
6Gでは、5Gの特徴である「高速大容量」、「多数同時接続」、「高信頼・低遅延通信」などが更に進化し、以下のようなことができるようになります。
- 産業向け用途における超高信頼通信
- 海・空・宇宙への通信エリア拡大
- 超低消費電力・低コストの通信実現
例えば、6Gの技術の1つ「HAPS」により、災害で地上ネットワークが途絶えても、被災地上空から通信を行えるようになります。
6Gの技術「衛星ブロードバンド」を利用すれば、地球上から圏外を無くし通信エリアの大幅な拡大も可能です。
⑦DXなどのデジタル変革
DXとは、「Digital Transformation」の略で、直訳すると「デジタル変革」のことです。前述のIOTやAIといったデジタル技術を使って、ビジネスモデルや働き方を変えることを意味します。
経済産業省が発表している「DXレポート」では、「2025年の崖」と称し、DXを推進しない企業は2025年を節目に問題に直面すると警鐘を鳴らしていました。
国内のDX市場は、どの業界でも今後拡大し、2030年には6兆5,195億円の市場になる見込みです。
IT企業の業界の種類
IT業界は、大きく分けて以下の5つの業界に分けれます。それぞれの業界ごとに詳しく研究しましょう。
①ソフトウェア業界(研究開発)
ソフトウェアとは、コンピューターを動作させるためのプログラムのことで、ソフトウェアを開発する業界がソフトウェア業界です。
ソフトウェアは、コンピューター上で特定の機能を動作させる「アプリケーションソフトウェア」やその基盤となる「OS」など様々な種類がありますよ。
職種も様々なので、どの職種で働きたいか明確にした上で、知識やスキルを磨きましょう。
ソフトウェア業界は、クラウド化による市場拡大やIOTの普及、ビッグデータの活用などにより今後ますます需要が高まっていくことが予想されます。
ソフトウェア業界の仕事内容
ソフトウェア業界の職種は、主に4つに分けられます。
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー
- ネットワークエンジニア
- ITコンサルタント
システムエンジニアは、クライアントの要望に沿ってシステムの企画・設計、開発チームを編成した際のマネジメント業務を行います。
プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムをプラグラミングによって実際に動くようにする仕事ですよ。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの通信環境を構築し、保守・管理する仕事で、ITコンサルタントは、ITを活用して企業や個人の課題の解決策を提案する仕事になります。
ソフトウェア業界に就職するための有利な条件
ソフトウェア業界に就職するためには、職種に合わせた資格を取得すると有利です。
中でも、難易度の高い「情報処理技術者試験」は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格なので深い知識を持っている証になります。
また、「ネットワークスペシャリスト試験」は、最新のネットワーク技術やサービスの動向に関する知識が身に付くのでおすすめですよ。
エンジニアはチームと連携しながら仕事をするためコミュニケーション能力と、課題解決に役立つ「論理的思考」や「知的好奇心」が必要です。
②ハードウェア業界
ハードウェア業界とは、パソコンを構成する機器ならびに周辺機器の製造・販売に関わる業界のことです。
パソコンやスマホだけでなく、自動車、医療機器、家電などもIT化されており、今後も成長が見込まれる分野です。
ハードウェア業界は、大手電機メーカーや通信機器大手といった大企業が多いため難易度が高く、狭き門になります。
IT業界の中でも専門知識が求められる分野なので、理系かつ20代が前提です。親会社だけでなく製造子会社まで視野を広めれば就職しやすいでしょう。
ハードウェア業界の仕事内容
ハードウェアの職種は大きく3つの分野に分けられます。
- ハードウェアエンジニア
- 組み込み系エンジニア
- セールスエンジニア
ハードウェアエンジニアとは、コンピューターの電子回路や電子機器の設計をする仕事で、ハードウェア設計技術者とも言いますよ。
組み込み系エンジニアは、ハードウェアに動作を制御するソフトウェアを組み込むシステムを開発するのが仕事です。
セールスエンジニアは、自社の製品導入を提案したり、導入後のアフターサービスを行うのが仕事で、技術営業とも言います。
ハードウェア業界に就職するための有利な条件
ハードウェアエンジニアの場合、プログラミングスキルや電子基板などのソフトウェア開発の知識、「テクニカルエンジニアシステム」の資格を取得していると有利です。
組み込み系エンジニアの場合、C言語、C#、C++、アセンブリといった開発言語や、TRONやITRON、半導体チップ周辺の知識があると有利でしょう。
資格取得を目指すなら、「組み込みソフトウェア技術者試験」がおすすめです。セールスエンジニアの場合、プログラミングスキルや「ITパスポート試験」、「基本情報技術者試験」を取得すれば有利です。
③インターネット・Web業界
インターネット・Web業界は、クライアントのニーズに合わせたWebコンテンツを制作するのが仕事です。
Webサービスで代表的なのが、「SNS」、「ポータル」、「ソーシャルゲーム」、「Web広告」、「eコマース」、「キュレーション」、「eラーニング」、「電子書籍」になります。
情報通信技術の発達とデジタルデバイスの進化によって、Web業界の重要性も年々高まってきていますよ。
今後AIが発展したとしても、顧客のニーズを汲み取ったり、感性を必要とするデザインを表現するのは難しいため、今後も発展していく可能性が高いと言われています。
インターネット・Web業界の仕事内容
インターネット・Web業界の代表的な職種は、5つあります。
- Webプランナー
- Webデザイナー
- Webディレクター
- Webマーケター
- Webエンジニア
Webプランナーは、Web制作の企画や設計を行い、Webデザイナーはサイトのデザインやコーディングをし、プロジェクトの総括管理はWebディレクターが行います。
Webマーケターは、販促活動や集客のために、ネットでプロモーション活動し、利益を生み出す仕事です。
Webエンジニアは、Webサービスに関連するシステムの開発や保守を行うのが仕事ですよ。
インターネット・Web業界に就職するための有利な条件
インターネット・Web業界は、未経験でもIT業界のトレンドや知見を得た20~30代の若手なら積極的に採用している企業も多くなっています。
Webプランナーはクライアントと開発の橋渡し的存在なので、コミュニケーション能力があると有利でしょう。
Webデザイナーは、画像を加工するためにPhotoshopなどの画像編集ソフトを使うスキルがあると有利です。
Webディレクターの場合、全体の指揮を取る役目なので、リーダーシップや問題解決力が求められます。
Webマーケターは、Webツールを使ってお客様が求める様々なマーケティング活動を行うため、SNSに長けていると業務になじみやすいでしょう。
④通信業界
通信業界は、電話やインターネットなどの私たちの生活には欠かせない通信インフラを取り扱う業界です。
通信業界が提供しているサービスは、固定電話などの「固定通信」、スマートフォンなどの「移動体通信」、インターネット接続サービスを提供する「ISP」の3種類になります。
大手通信会社の場合、職種別採用を行っている企業も多くあり、入社後自分のやりたい職種に就くことが可能ですよ。
KDDIやソフトバンクなどは、新卒採用の場でも職種別採用を行っているので、エントリーする際に確認してみて下さい。
通信業界の仕事内容
通信業界の職種は数多く存在し、大きく分ける「事務系総合職」と「技術系総合職」に分けられ、以下の通りです。
【事務系総合職】営業/企画・マーケティング/経営企画/広報/財務/法務/人事など 【技術系総合職】研究開発/ネットワークエンジニア/システムエンジニア/データサイエンティスト |
研究開発は、通信技術の分野で新しい価値を創出したり、顧客が快適に通信ネットワークを利用することができるよう研究・開発をする仕事です。
データサイエンティストは、企業事業者の意思決定の局面において、データに基づいて合理的な判断を行えるようにサポートをする仕事ですよ。
具体的にいえば、実際の消費者の行動に即したビッグデータを分析することで現状を把握し、本当に顧客が求める事業や商品を開発することなどです。
通信業界に就職するための有利な条件
通信業界で就職するための有利な条件は、資格と英語力です。資格がなくても就職できますが、資格を持っていれば一定の知識を身に付けている証となり有利になります。
通信業界のITエンジニアにおすすめの資格は、「ITパスポート(難易度◎)」、「基本情報技術試験(難易度〇)」、「ネットワークスペシャリスト試験(難易度△)ですよ。
また、様々な職種で重視されているのが英語力で、英語系試験のスコアが高いと評価されやすいでしょう。新卒採用では人物重視で、中途採用の場合、資格よりも職務経験が重視されます。
⑤情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は、情報システムの構築や運用・保守を担う業界になります。手掛ける業務は多岐に渡りますが、階層的な下請け構造で業務が展開されているのが特徴です。
例えば、一次請け企業がシステムの提案や基本設計を行い、二次請け企業が詳細に設計し、三次請け企業が開発実装や保守を行いますよ。
高いセキュリティ技術の必要性やIT技術の進化に伴い、情報処理サービス業界の需要も高まるでしょう。
情報処理サービス業界の仕事内容
情報処理サービス業界の職種は以下の通りです。
- システムエンジニア
- プログラマー
- インフラエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- ITコンサルタント
- データサイエンティスト
- セールスエンジニア
- 営業
インフラエンジニアは、サーバー・ストレージ・ネットワークの設定や、関連する開発・運用を担当する仕事です。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進行管理や課題管理・品質管理・リスク管理などを行い、プロジェクト全体の責任を負う仕事ですよ。
セールスエンジニアは、技術的な知識を活かして顧客企業に自社のサービスやソフトウエアの提案を行う仕事です。
情報処理サービス業界に就職するための有利な条件
情報処理サービス業界は、ITパスポートの資格やプログラミングスキルがあれば、就職に有利でしょう。
ITパスポートは、情報システムやネットワーク、データベースなどのITの基礎知識を身に付けられるので取得しておくことをおすすめします。
エンジニアやプログラマー志望であれば、プログラミングスキルがあればシステムを提案したりできるので即戦力になるでしょう。
プログラミングは、本や学習サイトで独学もできますが、効率重視の方はスクールに通って学んで下さい。
IT業界で求められている人材とは?
IT業界で働きたいと思っていても、何を身に付ければいいのか、また今からでも間に合うのかわからないという方は是非参考にして下さい。
IT業界で求められている人材は次の通りです。
①真面目で勉強家
IT業界は、日々進化し続ける分野なので、真面目で勉強熱心な人材でなければ務まりません。
具体的に言えば、専門知識に興味を持って情報収集したり、熱意をもち学び続けられる人が向いています。
IT業界の専門知識や自社のシステムと競合他社の知識、ビジネスマナーや対人スキルなど入社後も磨き続けなければなりません。
②PCスキルに長けている
IT業界で求められる人材は、PCスキルに長けている人材です。
具体的に言えば、アナリティクス、SNS、グラフィックデザイン、表計算、メール、マーケティングオートメーション、データの可視化などの知識のある方です。
IT業界では特に、常にITツールを使うためより他の業界よりも高度なパソコンスキルが求められますよ。
③コミュニケーション能力のある人
IT業界で求められる人材は、コミュニケーション能力のある人です。
なぜなら、IT業界はチームでプロジェクトを完成させたり、クライアントとの打ち合わせなど対人スキルが求められるからです。
チームワークが求められる仕事なので、報連相は欠かさず、クライアントの抱えている悩みや課題を聞き出す力も必要でしょう。
④論理的思考力
IT業界は、全体を把握しつつ細かい部分を構築していく緻密な作業が必要なので、論理的思考力が求められます。
また、論理的な考え方ができなければ、効率的にプログラムを組むことができません。
エンジニアでなくても納期管理や膨大なチェック項目などがあるため、論理的に考えることができないと業務が滞る可能性があります。
IT業界で就職する5つのメリット
IT業界に就職する前に、IT業界で就職するメリットを知っておきたいという方も多いでしょう。
そこで、IT業界で就職する5つのメリットを紹介します。
①柔軟な働き方を採用している
IT業界は、基本的にネットやパソコンの環境が整っていれば、どこでも仕事ができます。
特に、インターネット・Web業界では、テレワークなど柔軟な働き方を採用している企業も多いです。
育児や家事などで仕事と家庭を両立することを心配して一歩踏み出せない方でも、ワークライフバランスがとりやすいですよ。
②収入が高く、昇給幅も大きい
IT市場は、新しい技術が開発され常に成長し続けているので、収入が高く、昇給幅も大きいです。
前述でも紹介した通り、ITスキルを持つ人材は不足しており、市場価値が高いのも理由の一つです。
また、IT業界のベンチャー企業の特徴として、実力主義という文化が根付いているので、実際の成果に見合った昇給が期待できますよ。
③若いうちからチャンスを与えられる
IT業界では、成果を正しく評価する文化があるため、年齢や勤続年数に関係なく若いうちからチャンスを与えられます。
若者の柔軟な考え方も受け入れられやすく、女性であっても男性と肩を並べて活躍できる業界ですよ。
ITに関するスキルを持っていれば、即戦力としてどこへいっても通用しますし、いきなり責任者の仕事を任せられる可能性もあります。
④専門のスキルが身につく
IT業界では、どの業界に行っても通用する専門のスキルを身に付けられます。
プログラミングやITの知識・スキルを持った人材は、多くの企業で重宝され、今後もそのような傾向が続くでしょう。
そのため、IT業界で専門のスキルを身に付けておけば、将来転職もしやすいです。
⑤スピード感をもって働ける
IT業界は、とにかく変化が多いためスピード感をもって働くことができます。
生産性を常に考えて働く傾向があるため、短期間でスキルが磨かれ、仕事だけでなく私生活でも時間を有効に使えるようになるでしょう。
スピード感や変化が常にある環境で、自分自身を継続的にアップデートし続けられる環境に魅力を感じる方は働きやすい環境と言えます。
IT業界の4つのデメリット
IT業界に入社する前に、知っておきたいIT業界の4つのデメリットを紹介します。
①人手不足による長時間労働
IT業界は常に人手不足のため、1人に対する仕事量が多くなり、長時間労働になるでしょう。
また、フレックス制度を設けるなど就業時間がきっちり設けられているわけではないのでプライベートとの区別がしにくいです。
急な締め切りでプロジェクトを完成させなければならないなど納期が近づくにつれ残業せざるを得ない状況になることもありますよ。
休日出勤や残業時間が多くなると、疲弊してしまいストレスもたまるので、うまく有休を利用してリフレッシュすることが大事です。
②コミュニケーションが少ない
IT業界は、一日中パソコンと向き合って仕事をすることが多いため、コミュニケーションが少ないです。
また、連絡事項や仕事に必要なやり取りもコミュニケーションツールを使ってやり取りをすることも多く、直接会話をする機会も必然的に少なくなります。
たまには、飲み会を企画したり、運動不足解消のため昼休みなどに仲間と健康的な運動を取り入れてみましょう。
③実力主義
IT業界は実力主義の世界なので、生産性を意識できないと評価されにくいでしょう。
また、マルチタスクを求められるとこが多いので、1人で複数の仕事をこなさなければなりません。
クライアントと打ち合わせし、チームメンバーと共有し、違うタスクもこなすなど、どの仕事も重要です。
頭がパンクしてしまわないように、タスクを管理し優先順位をつけながら仕事をすることも大事です。
④常に勉強しなくてはならない
IT業界は、日々成長が期待されている分野なので、常に勉強しなければなりません。
新しい技術の変化に置いて行かれないためにも、常にIT業界のトレンドを学び続ける必要があります。
情報の発信や流行の回転は速いですが、常に勉強し続け変化に追いつくことで、面白いサービスを生み出せる可能性もあるでしょう。
IT業界の研究に役立つ4つの勉強方法
IT業界の研究に役立つ4つの勉強方法を紹介します。
①本やアプリで学ぶ
あまりお金をかけずにIT業界の勉強をするには、本やアプリを活用しましょう。
未経験の方は特に、難しい本から入るのではなく、IT初心者でも勉強しやすい本やアプリを選んで下さい。おすすめの書籍は以下の通りです。
- 世界一わかりやすいIT業界の仕組みと流れ
- ITの仕事に就いたら「最低限」知っておきたい最新の常識
- IT用語図鑑ビジネスで使える厳選キーワード256
- 改訂版就活、転職に役に立つデジタル・IT業界がよくわかる本
また、デジタル技術の発達により、様々なアプリやウェブサイトも増えてきて、日常の隙間時間に効率的に学べる便利なツールも増えてきました。
特に、ITエンジニア向けの「Prtogate」や「Udemy」がおすすめで、初心者からプロまで幅広いコースが選べ確実にスキルを身に付けられます。
②IT系の資格の勉強をする
IT業界に就職したい方は、履歴書やエントリーシートにも書けるIT系の資格取得を目指して勉強すると有利です。
IT系の資格の中でも人気と知名度が高い「ITパスポート」は、50~100時間程度の学習で合格率は半分程度ですよ。
ITパスポートの最大の特徴は、経済産業大臣実施の情報処理技術者試験に含まれる国家試験であるということです。
もう一つおすすめしたい資格は、NTTコミュニケーションズが実施しているICTの認定スキル「ドットコムマスター」です。
ドットコムマスターは、BASICであればIT初心者向けの資格なので取得しやすく、インターネットに接続できる環境があれば今すぐ受験できますよ。
③ITのスクールに通う
IT業界に就職を希望している方は、入社前にITスクールでIT業界の勉強をしておくと有利です。
事前投資はかかりますが、独学で学ぶよりも、わからないことをすぐに教えてもらえるので挫折しにくいです。
他の就活生よりも一歩先を進みたいと思っている方は、プログラミングスクールがおすすめです。未経験や文系でも、エンジニアを育成するスクールはあるので参考にして下さい。
④インターンでIT企業で働く
IT業界の研究をしたければ、直接IT企業にインターンとして働いてみるのも勉強になります。
インターンは、1日や2週間など短期もありますが、本気でIT業界に就職したければ半年以上の長期インターンを選んで下さい。
インターンは、仕事内容が学べるうえ、その働きに対してお金ももらうことができ一石二鳥です。
社員と同様の働き方をするので実務経験を積みやすく、インターンシップ経験者は働く意欲が高いと見られ、内定に直結しやすい場合もあります。
IT業界の研究をしっかりして、就職しよう!
IT業界は、平均年収1,000万円を超える大企業もあり、就活生にとっては魅力的な業界です。
ITサービスの市場規模も、IOTの普及やDXなどのデジタル変革により今後も拡大傾向にあり、慢性的な人手不足が予想されるため、未経験や文系出身者でもしやすく転職もしやすいですよ。
IT業界に就職したいと思っている方は、自分がどんな職種に就きたいのかを研究し、資格取得やインターンなど早めの就活対策をして内定を勝ち取りましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。