【例文付き】公務員インターンシップの志望動機の書き方を解説!
公務員インターンの選考を突破するために大切なのが、説得力のある志望動機の練り上げです。しかし実際に志望動機を作成するにあたっては、「どう作ればよい?」と迷ってしまうものですよね。
そのため本記事では、公務員インターンの志望動機の書き方について幅広い観点から解説します。公務員インターンへの参加を希望する方は、ぜひともご一読してくださいね。
公務員の種類は2つ!違いを知ってからインターンを選ぼう
ここでは、公務員インターンに臨むための前提知識として公務員の種類について解説します。公務員の種類は、大きく分けて以下の2つです。
- 国家公務員
- 地方公務員
①国家公務員
国家公務員とは、主に中央省庁をはじめとする国家機関や行政執行法人などで働く公務員のことです。
中央省庁とは法務省や厚生労働省などの1府12省庁を指し、行政執行法人は造幣局や統計センターなどの国の行政に関わる機関のことを指しますよ。
国家公務員には、さらに以下のように特別職と一般職の2種類に分けられます。
- 特別職:自衛官や裁判官、国会議員など限定的
- 一般職:特別職以外の国家公務員
国家公務員の仕事は主に国の行政に関わるものであり、規模が大きく責任も重大です。そのため試験のレベルも高く、しっかりとした対策が求められます。
②地方公務員
地方公務員とは、地方の行政機関で働く公務員のことです。都道府県や市区町村の役所で働いているのは、地方公務員だと言えますよ。
地方公務員は、主に管轄する地域に関係する仕事をこなします。各地域の自治体に所属し、地域に密着して住人の生活を支えることが地方公務員の役割です。
地方公務員にも、以下の通り特別職と一般職の2種類が存在しますよ。
- 特別職:教師や保育士、警察官など
- 一般職:特別職以外の地方公務員
地方公務員は人気の高さに反して枠が限られており、試験の難度は高いと考えられるでしょう。
公務員インターンの基本情報
ここでは、公務員インターンの基本情報として以下の3点を紹介します。
- 開催時期
- インターンの期間
- インターンの内容
①開催時期
公務員インターンの開催時期は、一般的には夏と冬が中心です。学生の参加をできるだけ促す目的で、大学の長期休暇に合わせて実施していますよ。
ただし夏や冬だけでなく通年で定期的にインターンを実施している自治体もあるので、気になったタイミングで探してみましょう。
夏や冬のタイミングをのがしても、チャンスはまだあります。各自治体のホームページやSNSを逐次確認して、最新情報を得るようにしましょう。
②インターンの期間
公務員インターンの期間は、数日で終わるものや1か月実施するものなどさまざまです。ただし、基本的には2週間以内のものが多いと言えます。
1週間程度の短期のインターンだと思っていたところ実際には1か月だった場合、辞退しなくてはならない事態も考えられるでしょう。
自治体によって大きく異なるので、事前に調査して予定を立てておくことが大切です。
期間についてホームページを見ても分からない場合、問い合わせも視野に入れてくださいね。
③インターンの内容
公務員インターンの多くは、公務員として実際の業務の一部を体験することを趣旨としています。
具体的には、書類の整理など内務的な仕事だけでなく、窓口業務を経験できる可能性もあります。
実務の体験は、民間企業のインターンではなかなかできません。就職後のイメージを持つために、インターン参加は有効だと考えられるでしょう。
ただし実際のプログラムは自治体によって異なるので、事前の確認はやはり欠かせません。
公務員インターンに参加するメリット
ここでは、公務員インターンに参加するメリットを以下の4点に整理して解説します。
- 就活面接の志望動機作成に役立つ情報を得られる
- 現場で働くイメージを持てる
- 人脈作りにつながる
- 就活面接で直接のアピールポイントになる
①就活面接の志望動機作成に役立つ情報を得られる
公務員インターンに参加するメリットはまず、就活面接の志望動機作成に有効な情報を得られる点が挙げられます。
公務員の志望理由について、多くの就活生は具体的な内容をかけず悩むものです。しかしインターンに参加していれば、具体的な志望理由にできますよ。
「その自治体で働きたい理由」や「入社後にどんな仕事をしたいのか」の質問に対して、「実際に経験したところ思いが強まった」との返答が可能です。
もちろんインターンに参加するだけでなく内容をしっかりと練り上げる必要はありますが、志望動機作成に有利でしょう。
②現場で働くイメージを持てる
公務員インターンに参加することで、現場で働くイメージを持ちやすいです。公務員インターンには、実務体験のプログラムが多いためです。
就職する前に現場を体験できる機会は、滅多にあるものではありません。実際に体験してみて、「イメージと違う」と感じることもありえます。
もちろん希望業務を100%インターンで体験できるわけではありません。しかし現場の雰囲気を感じられるだけでも、十分に貴重な経験でしょう。
③人脈作りにつながる
公務員インターンへの参加は、人脈作りの簡単からも有意義です。インターンの間は毎日、現場で実際に働いている人とやり取り可能です。
現場で仕事に関するやり取りをしていれば、関係の構築は十分可能でしょう。
また、公務員インターン参加で得られる人脈は、先輩社員とのものだけではありません。同じ就活生との出会いも、貴重な財産です。
公務員だけでなく民間企業に関する話も含めて、情報交換できる就活仲間が増えることは心強いことでしょう。
④就活面接で直接のアピールポイントになる
公務員インターンに参加することで、就活面接における直接のアピールポイントにある可能性もあります。
新卒採用の場合、業務へのやる気を示すことが非常に大切です。しかしやる気を採用担当者に伝えることは、決して簡単ではありません。
公務員インターンに参加した事実だけでも、「就職や業務に対して前向き」とのイメージを与えられる可能性があるでしょう。
「インターンに参加したら合格しやすくなる」とまでは言い切れませんが、少なくとも面接を有利に運びやすくなるとは考えられます。
公務員インターンの志望動機の基本構成
公務員インターンに参加するためには、分かりやすく採用担当者に刺さりやすい志望動機を練り上げることが必要です。
そのためここでは、公務員インターンの志望動機の基本構成を以下の4段階に分けて解説します。
- 結論
- 理由
- インターンで取り組みたい・学びたいこと
- 改めて結論
①結論
公務員インターンの志望動機を作成する場合、最初に伝えるべきなのは結論です。
結論を最初に伝えることで、これから話す内容を相手がイメージしやすくなりますよ。また、結論から話をすることはビジネスにおける基本です。
結論が最初に来ないと話を理解しづらく、採用担当者から「基本を理解できていない」と思われる可能性もあります。
志望動機の場合は、「私がインターンシップに参加したいのは、~だからです」と最初に伝えるようにしましょう。
②理由
結論を最初に伝えたら、次にその理由を述べるのが基本です。公務員インターシップの場合、参加したいと思うようになった理由をここで伝えます。
どのような領域で働きたいのか、どうしてそう思ったのかを具体的に伝えるようにしましょう。
「どうしてこの自治体でなければならないのか」を伝えることに重点を置いて、できるだけ具体的に理由を練りあげてみてください。
③インターンで取り組みたい・学びたいこと
理由を伝えたら次に、インターンに参加して取り組みたいことや学びたいことについて伝えます。
どんなことを学びたいのか、できるだけ具体的に伝えることがここでは大切です。「自治体の経済政策に興味がある」だけでは、この場合十分ではありません。
取り組みたいことをより具体的に、たとえば財政なら「産業振興政策に興味がある」などと、できるだけ具体的に伝えましょう。
そのため、志望動機の作成にあたって自治体の業務に対する研究は欠かせません。
④改めて結論
インターンで取り組みたいことまで伝えたら、最後にもう一度結論を言って終わります。
結論を伝える際には、インターン参加への意気込みをアピールすることが大切です。ただし、あまり大きく目標を掲げる必要はありません。
「業務をできるだけ学びたい」「〇〇政策について理解を深めたい」などと現実的な目標を意気込みとして伝えれば十分でしょう。
これまでの構成を基本として各パートの内容を練ることで、伝わりやすい志望動機を効率的に作成できます。
公務員インターンの志望動機を書く際の4つのポイント
ここでは、公務員インターンの志望動機を書く際のポイントを以下の4つに整理して紹介します。
- 公務員を志す理由を明確にする
- インターンに参加する目的やゴールを決める
- 志望先の業務内容を把握しておく
- 公務員への適性を明確にアピールする
①公務員を志す理由を明確にする
公務員インターンの志望動機を作成するにあたってはまず、公務員を志す理由を明確にすることが大切です。
「人々の役に立ちたい」だけでは、公務員を志す理由としては不十分ですよ。民間企業でも、誰かの役には十分に立てるためです。
公務員の業務が持つ「公共性が高い」との特徴を理解し、どのような業務をしたいのかを理解しておくことが重要でしょう。
②インターンに参加する目的やゴールを決める
インターンに参加する目的やゴールを明確に定めることも、志望動機を書く際には重要なポイントです。
インターンに参加する目的は、その自治体の業務でしか果たせないことであることが望ましいです。
インターンへの参加によってどう成長したいのか、参加した後のイメージをできるだけ具体的に持つスタンスが大切でしょう。
インターンへの参加だけがゴールではないことを念頭に置き、志望動機を練ってみてください。
③志望先の業務内容を把握しておく
志望動機を作成するにあたっては、志望先の自治体の業務内容を把握しておくことも大切です。
業務内容を把握できていないと、具体性や説得力がある志望動機になかなかなりません。
採用担当者からすれば、「業務内容も知らずにインターンに応募してきたのか」と思ったとしても不思議はないでしょう。
事前にホームページやそのほかの情報を確認し、業務内容について調べたうえで志望動機を作成するようにしてみてください。
④公務員への適性を明確にアピールする
公務員への適性を明確にアピールすることも、インターンの志望動機を作成する上では重要な要素です。
どんなにインターンへのやる気の高さをアピールしたとしても、公務員として活躍できないと思われたら参加できない可能性が高まります。
適切を示すうえでは、これまでの成功体験をエピソードとして盛り込みましょう。
そのため、志望動機を作成する際には自己分析もしっかりと行う必要があるでしょう。
公務員インターンの志望動機例文3選
ここでは、公務員インターンの志望動機例文を以下通り3つの志望先に分けて紹介します。
- 市役所(区役所)
- 県庁
- 官公庁
例文①市役所(区役所)
私が○○市役所のインターンに参加したいと思ったのは、この市役所の職員さんにとても親切にしていただいた経験があるためです。 私は〇〇市の出身で、人生のさまざまな場面で〇〇市役所を利用してきました。職員の皆さんはいつも非常に丁寧で、どんなに忙しい雰囲気でも優しく対応してくださいます。就職して他の自治体に引っ越すようになり、こうした思いは余計に強くなりました。 市民の皆さんの中には、市役所に対して苦手意識を持っている方も多くいると思います。幼いころの私のその一人であり、優しく丁寧な対応の重要性を痛感しております。 インターンを通じて市役所の窓口業務について理解を深め、この市に貢献できる人材に成長でしたいと考えています。 |
「職員の人柄に惹かれた」とのきっかけは大変利用しやすいですが、あまり動機が軽い印象にならないように注意が必要です。
業務理解をできるだけ深めておき、さらなる深掘りに耐えられるようにしましょう。
例文②県庁
私が○○県庁のインターンに参加したいと考えるようになったのは、○○氏の魅力を広める「〇〇」の政策に強く興味を持ったためです。 ○○県は魅力的な観光資源が多数あります。全国でも魅力的な土地であるにも関わらず、魅力度ランキングでは昨年〇位と上位に入れなかったことは地元で育ったものとして大変残念に感じています。 これは決して○○県に魅力がないわけでなく、「どう魅力を伝えるのか」の影響が大きいと考えております。そのため、今年度より開始されている「〇〇」の政策に強く興味と共感を持っており、ぜひ取り組みについて内部で関わりたいと考えました。 インターンを通じて○○税策について理解を深め、○○県の魅力を全国に伝えられる人材になりたいと思っております。 |
志望動機を練るうえでは、当該自治体の業務や施策について理解しているとアピールすることも大切です。
その自治体で働くことへのモチベーションの高さを伝えることも、同時に果たせるとなお良いといえます。
例文③官公庁
私が○○省のインターンシップに参加したい理由は、国民全体の生活に関わる仕事を体験したいと考えたためです。 就職活動を進めるうえで、どんな省庁がどんな業務を行っているのか改めて学び直しました。そして〇〇省であれば、国民の生活に大きくかかわる仕事に関われると感じました。 ○○省で現在行っている「〇〇」の政策は自分が大学で学んでいる○○の分野と重なるところがあります。インターンでお役に立てるとともに、さらに知識を深めてお役に立てる人材になりたいと考えております。 またインターンシップで実際の業務に携わることで、公務員として働くイメージをより明確にもできたらと考えて応募いたしました。 |
官公庁の業務について調査・分析していることをアピールしている例文です。
また、自分がこれまで学んできたことが業務に役立つこともアピールできたらさらに良いでしょう。
公務員インターンの効果的な志望動機を練りあげましょう
公務員インターンに参加するうえでは、志望先の業務をしっかりと理解して志望動機を練り上げることが重要です。
今回紹介した情報をぜひともご活用いただき、公務員インターンへの参加を実現してくださいね。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部