フタバ産業の平均年収と初任給を紹介!事業内容や他社との比較も
フタバ産業は、自動車産業を中心に活躍し、排気系部品では国内トップクラスのシェアを誇っている企業です。電子部品や自動車部品の製造を主力事業とし、コネクタや配線ハーネス、ハンドルギア、コントロール装置などを製造しています。
自動車部品メーカーに興味がある就活生の中には、業界内でもトップメーカーであるフタバ産業について具体的な情報を知りたい方も多いでしょう。
本記事では、フタバ産業の平均年収や初任給、募集要項について詳しく解説していきます。競合企業との比較もしているので、ぜひ参考にしてください。
フタバ産業の平均年収は580万
フタバ産業の平均年収は580万円で、一般的な水準を上回っています(国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」)。
平均年収(万円) | 従業員数(人) | 平均年齢(歳) | 勤続平均年数(年) |
580 | 10,617 | 38.4 | 15.7 |
平均年齢は38.4歳と比較的若いです。平均勤続年数は15.7年となっており、長く働き続けられる環境があると考えられますね。
フタバ産業の初任給
フタバ産業の初任給について、公式ホームページの募集要項をもとに紹介します。大学卒業者の場合、事務職と技術職ともに228,000円です。一方、大学院卒の技術職では250,000円と、より高い金額に設定されています。
初任給 | |
事務職/大学卒 | 228,000円 |
技術職/大学卒 | 228,000円 |
技術職/大学院卒 | 250,000円 |
厚生労働省の調査と比較してみると、大卒の初任給は全国平均の228,500円とほぼ同等であると言えるでしょう(参照元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」)。
フタバ産業の募集要項
フタバ産業は、技術職と事務職の2つで新卒採用の募集をしています。技術職では開発や設計、生産技術、品質保証などが主な業務内容です。一方、事務職では事業企画、営業、人事、経理といった業務があります。
職務内容 | |
技術職 | 開発、設計、生産技術、生産技術開発、品質保証、生準管理、知財など |
事務職 | 事業企画、営業、調達、生産・物流管理、工務、原価企画、経理、人事、総務、法務、情報システムなど |
勤務地は、愛知県内の本社や各工場が中心です。ただ、フタバ産業ではグローバル事業も進めており、北米、欧州、アジアなど世界各地への海外赴任のチャンスもありますよ。
採用フローは、エントリーシートの提出、書類選考、WEBテスト、複数回の面接です。
フタバ産業の企業情報
ここからはフタバ産業の事業内容、売上・実績、基本理念の3つについて紹介します。
- フタバ産業の事業内容
- フタバ産業の売り上げ・実績
- フタバ産業の基本理念
①フタバ産業の事業内容
フタバ産業は、自動車部品を中心に幅広く事業展開をしている企業です。主力の自動車部品事業では、ボデーや排気系、燃料系など多様な部品を手がけています。
さらに、その技術を活かして大型の組立溶接設備を国内外の完成車工場に提供する外販設備事業も行っているのです。情報環境機器事業では、カラー複合機などのオフィス機器部品も製造しています。
農業事業では、自動車技術を応用した排気ガス浄化やCO2貯留・供給装置の開発・販売を行っているのも特徴でしょう。
このように、フタバ産業は自動車関連の技術を基盤に、省エネやリサイクル促進など、環境に配慮した社会貢献活動にも力を入れているのです。
引用元:フタバ産業 事業・製品紹介
②フタバ産業の売り上げ・実績
フタバ産業の売り上げ・業績を紹介します。売上高は6,101億円に達し、前年同期比で18.5%の増加となりました。これは、フタバ産業の事業戦略が順調に進んでいることを示しているでしょう。
売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | |
2024年3月期第3四半期 | 610,166 | 16,009 | 15,609 | 10,765 |
2023年3月期第3四半期 | 514,747 | 2,472 | 2,434 | 665 |
また、営業利益は160億円を計上し、前年同期の24億円から547%増加という驚異的な伸びを見せました。この大幅な増益は、フタバ産業の経営効率化や高付加価値製品の拡販が成功した結果と考えられるでしょう。
③フタバ産業の基本理念
フタバ産業グループは、「よい品、より安く」という社是を掲げています。この言葉には、顧客満足度を高めつつ、効率的な経営を目指す姿勢が示されているのです。
経営理念では、お客様からの信頼と従業員の生きがいを大切にし、地域社会からの支持も重視することが示されています。これらの実現に向けて、日々努力を続けているのです。
私達は、 1. お客様に信頼され、なくてはならない会社 2.共に働く仲間が、生きがいと誇りを持てる会社 3.地域社会から広く支持され、愛される会社 であるよう、たゆまぬ努力を続けます。 |
さらに、フタバ産業の魚住代表取締役は「環境」「安心」「豊かな生活」という3つの価値提供を通じて、社会貢献を目指すと述べています。例を挙げると、環境負荷の低い排気系部品や、安全性の高いボデー部品の開発などです。
「環境」 自然環境への負荷を低減する排気系部品 「安心」 乗員を危険から守り、安心できるボデー・内装部品 「豊かな生活」 生活品質を高める製品・サービス(農業事業、情報環境機器部品 等) |
フタバ産業の競合企業3社
ここからはフタバ産業の競合企業を3社紹介します。競合他社との差別化や比較をする際の参考にしてください。
- ジーテクト
- 太平洋工業
- ユニプレス
①ジーテクト
ジーテクトは、日本を代表する自動車部品メーカーの一つです。トヨタ自動車の系列会社としてスタートし、その後独立して成長を遂げてきました。
主力製品は自動車用ステアリングシステムやドライブラインコンポーネント、ベアリングなどです。産業機械向けの製品も手がけています。
売上高 | 3,446億100万円 |
従業員数 | 8,330名 |
平均年間給与 | 646万円 |
平均年齢 | 40歳6ヶ月 |
平均勤続年数 | 16年6ヶ月 |
売上高は3,446億円、従業員数は8,330人とかなり規模が大きいです。従業員の平均年齢は40歳6ヶ月、平均勤続年数は16年6ヶ月となっており、長く働ける環境が整っていることがうかがえます。
また、平均年収は633万円で、業界内でも高水準と言えるでしょう。
フタバ産業と同様、ジーテクトも世界各地に拠点を持ち、グローバルな事業展開を進めている企業ですよ。
②太平洋工業
岐阜県に本社を構える太平洋工業は、日本を代表する自動車部品メーカーの一つです。タイヤバルブとバルブコアにおいて、圧倒的なシェア率を誇っています。
売上高 | 2,073億4,800万円 |
従業員数 | 4,966名 |
平均年間給与 | 572万円 |
平均年齢 | 41.0歳 |
平均勤続年数 | 13.5年 |
売上高は1,912億円です。平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は13.7年となっており、平均的な数値と言えます。平均年収は559万円で、比較的高水準でしょう。
太平洋工業は、最新技術への対応に積極的で、FCEV(燃料電池車)やBEV(電気自動車)向けの製品開発にも力を入れています。
TPMS(タイヤ空気圧監視システム)の送信機では、国内唯一のメーカーとしての地位を確立しているのも特徴です。
③ユニプレス
神奈川県横浜市に本社を構えるユニプレスは、自動車部品と金型治工具の設計・製造・販売を手がける総合プレスメーカーです。
「プレスを究めて、プレスを越える」というスローガンのもと、プレス技術のあらゆる側面に取り組み、グローバルNo.1を目指しています。
売上高 | 3,350億7,900万円 |
従業員数 | 7,984名 |
平均年間給与 | 622万円 |
平均年齢 | 44.9歳 |
平均勤続年数 | 21.6年 |
売上高は3,044億円、従業員数は1,331人です。平均年収は585万円と比較的高い水準でしょう。
特筆すべきは平均勤続年数で、21.6年と非常に長いです。これは、社員が一つの会社で長く働ける環境が整っていることを示していますね。
ユニプレスは、トヨタ、日産、ホンダをはじめとする国内の大手自動車メーカーとの取引実績があり、さらにアジア、北米、欧州など世界各地に拠点を展開している点が強みです。
フタバ産業の企業分析を就活に活かそう
今回紹介した、フタバ産業や競合他社の情報をもとに企業分析を深めて、就活を進めましょう。年収だけでなく、企業理念や事業内容を見ることも大切ですよ。
また、競合との違いを比較し、自分がなりたい将来像がその企業で実現できるのかをしっかり考えましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。