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【例文4選】未経験からの事務職!志望動機のポイント・注意点を解説

未経験から事務職を目指すにあたっては、履歴書やエントリーシート、面接における志望動機の作成に悩まされる方も多いのではないでしょうか。

志望動機を練り上げるためには、押さえておくべき知識やポイントがあります。

そこで本記事では、未経験で事務職に応募する際の志望動機のポイントや避けたい点などを幅広く解説します。

志望動機の例文も職種ごとに紹介しているので、ぜひ志望動機作成に役立ててくださいね。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

事務職の志望動機作成には仕事内容の理解が大切

事務職の志望動機を作成するにあたっては、事務の仕事内容をしっかりと理解することが大切です。

採用試験にて企業は自社の業務に応募者がマッチするのか確認しようとしており、志望動機に関しても同様の姿勢でチェックしています。

仕事内容を理解していないと、自分の強みや人柄が業務にどう活かせるのかをうまくアピールできません。

ただ志望した理由を伝えるのではなく、業務に自分が貢献できると最大限アピールする姿勢が大切でしょう。

主な事務職の種類5つ

ひとくちに「事務職」と言っても、実際にはさまざまな種類の業務が存在するものです。

ここでは、事務職の主な種類として以下の5つを紹介します。

  1. 一般事務
  2. 営業事務
  3. 経理事務
  4. 医療事務
  5. その他

①一般事務

代表的な事務職としてまず挙げられるのが、一般事務です。一般事務はデータ入力や書類作成、問い合わせ対応などの基本的な事務業務を担います。

業種や企業によっても少しずつ業務範囲が異なり、来客対応や電話対応がメインになるケースや書類作成や伝票入力などがメインになるケースなどさまざまです。

社内のさまざまな役職・職種の方々と仕事で関係することがあるため、一定のコミュニケーション能力が求められると考えておくべきでしょう。

②営業事務

営業事務とは、営業部署における事務仕事を広く担当する事務職です。見積書・請求書やその他の書類作成、来客対応、顧客管理などを担当します。

部署全体の事務作業を数人で分担する場合と、営業職の社員1人に対してペアのような形式で事務職が1人つく場合があります。

一般事務職と同様にコミュニケーション能力や事務処理能力が求められるのに加えて、数字を扱うことが多い点は把握しておくと良いでしょう。

③経理事務

経理事務は、経理部において幅広い事務仕事や経理業務の補佐役を担う職種です。

一般的な事務作業に加えて、給与計算や経費精算、その他経理に関する業務を担います。

一般的には以下の3つに業務が分けられ、必要な期間が長くなるほど高い専門性が求められると考えられます。

  • 日時業務
  • 月次業務
  • 年次業務

経理業務全般に関わる職種であることから、簿記をはじめとした資格を取得したり税務に関して勉強したりしておくと有利になりやすいでしょう。

④医療事務

医療事務は、病院や診療所、クリニックなどの医療機関で事務を担当する職種です。

来院する患者さんの対応や会計、レセプト(診療報酬明細書)の作成・点検業務などを行う点が、他の事務職と大きく異なる点だと言えます。

医療費の請求業務を日常的にこなす必要があり、迅速かつ正確に計算処理することが求められるでしょう。

採用試験に臨む際には、医療関係の資格を取得しておくと有利に働く可能性があります。

⑤その他

これまで紹介したもの以外にも、事務職には以下のようにさまざまな職種が存在しています

  • 学校事務(大学職員)
  • 貿易事務
  • 庶務・総務
  • 金融事務
  • 秘書

上記の他に、場合によっては通訳・翻訳の仕事も事務職として扱われるケースがあります。

いずれの職種でも迅速かつ正確な事務処理能力が求められる他、業界や状況に合わせた能力が求められるでしょう。

例えば秘書であれば臨機応変な立ち回りが、貿易事務や通訳には語学力が求められると考えられます。

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未経験者が事務職の志望動機を書く際のポイント3つ

ここでは、未経験者が事務職の志望動機を書く際のポイントとして以下の3点を紹介します。

  1. 応募先が求める人物像を把握する
  2. 応募企業を選んだ理由を明確にする
  3. 第三者からの評価を盛り込む

①応募先が求める人物像を把握する

未経験者が事務職の志望動機を作成するにあたってはまず、応募先の企業が求める人物像を把握することが大切です。

どんなに優秀で魅力的な人材でも、企業側が求める人材のイメージとかけ離れていれば内定獲得のかの制は低いと考えなくてはいけません。

企業が人材に求める能力や価値観を理解しておき、自分の強みや価値観と重なるところがないか考えてみましょう。

求める人物像は、企業の公式ホームページをチェックしたり説明会やOB・OG訪問を利用したりすることで確認できます。

②応募企業を選んだ理由を明確にする

志望動機を作成するにあたっては、応募企業を選んだ理由を明確にすることが大切です。

「どうしてこの業界なの?」「どうして当社なの?」「なぜ他社はダメなの?」といった疑問を払しょくできなければ、志望度が低い印象を与えてしまいます。

業界研究や企業研究を行い、応募先企業の強みや特徴、業界内での立ち位置をしっかりと把握したうえで志望動機を作成しましょう。

③第三者からの評価を盛り込む

第三者からの評価を盛り込むことも、事務職の志望動機を作成する際には重要なポイントです。

自分自身が考える評価だけでは、どうしても信ぴょう性が低く説得力に欠けてしまいます。

家族や友人、知人などからどのような評価を受けているのか、できる限り盛り込むようにしてみましょう。

ただし家族や親友だとやや客観性に欠ける恐れがあり、アルバイト先の上司・同僚や部活動の顧問の先生などの意見の方が説得力があると考えられます。

事務職の応募でアピールしたいスキルや資格3つ

ここでは、事務職の応募でアピールしたいスキルや資格を以下の3項目で紹介します。

  1. パソコンスキル
  2. コミュニケーションスキル
  3. 資格

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①パソコンスキル

事務職への応募でアピールできる能力としてはまず、パソコンスキルが挙げられます。現代の事務仕事では、ほぼ間違いなくパソコンを使用するためです。

書類作成やメール対応、電話対応などほとんどの業務でパソコンを使用することになり、パソコンスキルによって業務スピードや正確性に大きく差が出ます。

最低限のパソコン操作に加えて、WordやExcel、PowerPointなどのオフィス製品の使用スキルはある程度身につけておくと良いでしょう。

②コミュニケーションスキル

事務職の仕事に活かせる能力としては、コミュニケーション能力も欠かせません。事務仕事と言われると、一人で黙々と進めるイメージを持つ方もいるでしょう。

しかし事務作業の多くは、上司や同僚、他部署の関係者とのコミュニケーションを必要とします

意思疎通がしっかりとできなければ、認識のずれから思わぬ失敗につながることもあるのです。

また来客対応や電話・メール対応など社外の人と関わることも想像以上に多く、一定以上の対人スキルは必要だと考えられます

③資格

未経験者が事務職に応募するなら、資格を取得してアピールすることも大切です。事務職に活かせる資格としては、たとえば以下が挙げられます。

  • MOS(Microsoft Office Specialist)
  • ITパスポート
  • 秘書技能検定
  • 日商簿記
  • TOEIC
  • 実用英語技能検定

就職先の業界や職種によって求められる能力は異なり、資格も多種多様です。たとえば貿易事務の場合は語学力系の資格が役立ちます。

また経理事務であれば、簿記やその他の税務・経理関係の資格を目指すと良いでしょう。

履歴書の志望理由の基本構成【3段階】

ここでは、履歴書に志望動機を記載する際の基本構成を以下の3段階に整理して解説します。

  1. 志望理由(結論)
  2. エピソード
  3. 入社後の展望

①志望理由(結論)

志望動機を作成するにあたってはまず、結論にあたる志望理由を簡潔に記述します

結論を最初に述べることで、読み手が全体の内容を把握しやすくなるためです。また最初に結論を述べることは、ビジネスにおける基本です。

最初に結論が書かれていない場合マイナス評価につながるだけでなく、最悪のケースでは志望動機を読んでもらえない恐れもあります。

「私が貴社の事務職を志望したのは、~であるためです。」といった一文で、志望動機を書き始めましょう。

②エピソード

結論である志望理由を記述したら、次にその根拠となるエピソードを盛り込みます

具体的なエピソードを盛り込むことで、志望理由の具体性や説得力が増すためです。

また、自分だけの独自の経験談を入れだけで、自然に他の志望者との差別化を図ることにもつながります。

エピソードの内容は、基本的になんでも問題ありません。アルバイトや部活動、学業など自分らしいエピソードがないか自己分析を徹底しましょう。

③入社後の展望

志望動機を記述する場合、最後は入社後の展望を記して締めくくることが大切です。

入社後にどう企業に貢献するのか展望を記述することで、企業側に自分を採用するメリットを感じさせることにつながります。

また入社後の姿について記述することで、企業の担当者に自分がイキイキと働いている姿をイメージしてもらう効果も期待できるでしょう。

「貴社に入社したら、〇〇の仕事で貢献したい」といった趣旨の文章で、志望動機を締めくくりましょう。

事務職の志望動機におけるNGポイント3つ

ここでは、事務職の志望動機作成にあたって避けたいNGポイントとして以下の3つを紹介します。

  1. 自分視点のみで受け身の姿勢になっている
  2. 待遇面ばかりを重視した内容になっている
  3. 前職についてネガティブな伝え方をしている

①自分視点のみで受け身の姿勢になっている

志望動機のNGポイントとしてはまず、自分視点のみで受け身の姿勢になっていることが挙げられます。

企業が知りたいのは、あくまでも「自社にこの人材がどう貢献してくれるのか」であるためです。

企業視点に立って自分を採用するメリットを感じさせるように、文言や話題には気を遣う必要があります。

たとえば「自分が成長できると思った」という趣旨の志望理由を書くなら、「成長することで○○の分野で貢献できると思った」などと言い換えましょう。

②待遇面ばかりを重視した内容になっている

待遇面ばかりを重視した内容になることも、志望動機作成時には避けなくてはいけません。

待遇面ばかりを重視していると判断されると、「仕事への意欲が低い」との評価をされる可能性があります。

本音として待遇面を重視することは全く問題ありませんが、志望動機に記述することはできるだけ避けた方が無難でしょう。

記述するとしても、あくまでもメインの理由は他にあることを強調した内容にすることをおすすめします。

③前職についてネガティブな伝え方をしている

中途採用に応募する場合には、前職の企業・職場についてネガティブな伝え方をすることは避けなくてはいけません

自分は前職のことだと割り切っていたとしても、企業側は「自社に入社後も同じようなことにあるかもしれない」とマイナスイメージを持ちかねません。

転職をする理由については、基本的にポジティブな内容にする必要があります

たとえば、「やりたい仕事ができなかった」のみと伝えるのではなく、「こちらであればより自分の能力を活かせる」といった趣旨で語ることが大切です。

未経験から事務職を目指す場合の志望動機例文4パターン

ここでは、未経験から事務職を目指す場合の志望動機例文として以下の4パターンを紹介します。

  1. 一般事務
  2. 営業事務
  3. 経理事務
  4. 医療事務

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

①一般事務

ここでは、一般事務の志望動機を添削しています。

志望理由を書く際は、どのように自分の強みを企業に伝えるかが重要となります。

一般事務の志望動機
【結論】
私は、正確さと丁寧さを求められる事務職に魅力を感じ、未経験ながら大学時代の経験を通じて得た基礎的なスキルを活かしながら一般事務職に挑戦したいと考えています。業務を支える立場として、組織全体の円滑な運営に貢献したいと思っております業務効率の向上とチームの業務負担軽減に貢献したいと考えています
添削コメント|「未経験ながら」という表現は自己評価を下げる印象があるため削除し、代わりに大学での経験を前向きに活かす表現に修正しました。また「円滑な運営」は曖昧な表現のため、「業務効率化」や「業務負担軽減」といった具体的な貢献内容を伝えました。
【根拠となるエピソード】
大学で所属していたボランティアサークルでは、イベント運営において資料作成やスケジュール調整などの裏方の役割を担っていました進行管理や情報整理などの事務作業を担当しました。
添削コメント|「裏方の役割」という表現では業務の具体性が乏しく、どんな役割だったか内容が伝わりにくいです。実際に行った「進行管理」や「情報整理」といった具体的な行動内容を明確にしました。
【エピソード詳細】
表に立つ仕事ではなくとも、事前準備や記録の正確さがイベントの成功につながることを実感しました。地道な作業でも最後まで責任を持って取り組み、仲間からも信頼を得ることができました特に、スケジュール表の更新や参加者名簿の作成など、細かい作業をミスなくこなすことで、リーダーからの信頼を得られました
添削コメント|「信頼を得た」という主張には根拠がなく主観的な印象を与えるため、具体的な業務内容や評価につながる行動を補足しました。どんな作業を通して、誰にどう評価されたのかが明確になることで説得力が増します。
【企業を選んだ理由】
貴社は、チームで支え合いながら事務業務を進める体制に魅力を感じました。未経験でも研修制度が充実している点にも惹かれましたまた、新人育成に力を入れており、成長段階に応じた業務を任せていただける点に魅力を感じました
添削コメント|「未経験でも研修制度が充実~」という表現では他の企業にも当てはまり、差別化ができません。具体的な企業の姿勢(育成への力の入れ方)に注目し、共感した理由を述べることで、主体的にその企業を選んでいる印象を強めました。
【入社後】
入社後は、電話応対や書類整理といった基本業務を一つひとつ丁寧に習得し、やがてはチーム全体を支えられる存在になれるよう努力してまいりますまずは日々の業務を正確にこなすことを徹底します。将来的には業務フローの改善提案も行えるよう成長していきたいです
添削コメント|「チーム全体を支えられる存在」という表現は曖昧で抽象的です。具体的な取り組み姿勢や将来的な目標として「業務フロー改善」など実務に即した内容を述べることで、成長意欲と企業貢献のビジョンが明確に伝わる文章になりました。

【NGポイント】
「成長したい」という熱意は伝わるものの、明確な根拠が見えないため説得力がありませんでした。また、「支えたい」などの言葉において、何をどう支えるのかが不明で、具体的な行動の説明が不足していました。

【添削内容】
具体的な行動・成果・成長意欲を明確に示しました。エピソードの中では事務職との関連性が伝わるように業務内容を詳細に示し、企業選びや入社後のビジョンにおいても内容を具体化しています。

【どう変わった?】
漠然とした意欲表明ではなく、どんな力を持ち、企業でどのように貢献していけるかが具体的に伝わる志望動機になりました。「未経験でも伸びしろがある」と前向きに受け取りやすい内容になっているでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・具体的な行動や状況を説明する
・企業独自の取り組みに言及する

・誰が何をどう評価したかまでを明確に示す

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②営業事務

ここでは、営業事務の志望動機を添削しています。

営業事務を志望する際には、自分の経験と職種の共通点を明確に伝えることが重要です。

営業事務の志望動機
【結論】
私は、営業活動を円滑に進めるための土台を整える役割に大きなやりがいを感じており、自身の正確性と気配りを活かして営業部門を支える営業事務として貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|もとの文章では、なぜ営業事務を志望するのかの理由の根拠が弱かったため、「営業活動を円滑に進める土台づくりにやりがいを感じている」と、営業事務の本質に意義を感じていることを示すことによって志望意欲を強調しました。
【根拠となるエピソード】
大学時代のゼミ活動において、私はリーダーを補佐する立場で、資料作成やスケジュール管理を任されることが多くありました。進行管理を主体的に担当する機会が複数回ありました。
添削コメント|「任されることが多くありました」は受け身な印象があり、主体性が感じられません。企業は未経験者であっても、自ら動ける人材を求めているため、積極的に取り組んだ姿勢が伝わるように表現を修正しました。
【エピソード詳細】
特に、学内発表会に向けて全体のスケジュールを可視化した進行表を作成し、進捗を管理したことで、全員が期日までに準備を終え、発表を無事に成功させせた経験が印象に残っています。作業の正確性と同時に、チーム全体への細かな気配りを大切にして行動していました。周囲の作業状況に応じて必要な資料を先回りで用意するなど、サポート役として積極的に動きました。
添削コメント|「気配りを大切にして行動していました」という表現は抽象的で、何をしたのかが読み手に伝わりづらいです。「周囲の作業状況に応じて必要な資料を先回りで用意」と具体的な行動内容を入れることで、説得力を持たせています。
【企業を選んだ理由】
貴社は、営業と事務の連携体制が整っており、縁の下から営業活動を支える体制営業支援をチームとして行う体制に力を入れている点に惹かれました。未経験者にも丁寧な教育制度があることから、基本的なPCスキルや報連相の徹底など、基礎から実務に至るまで段階的に学べる研修制度が充実している点にも安心感を抱いており、長期的に成長していける環境だと感じています。
添削コメント|「縁の下から支える営業を体制」「丁寧な教育制度」といった表現は抽象的で具体的な企業の魅力がわかりにくかったです。営業事務における業務体制や育成制度について具体的な取り組みに言及することで、企業理解と職種理解が伝わる内容に修正しています。
【入社後】
入社後は、営業担当者が外出先でも安心して業務に集中できるよう、ミスなく迅速な対応を心がけ、日々の受発注管理やデータ入力を正確に行いながら、状況に応じて柔軟に対応することを意識し、チーム全体の業務効率化に貢献していきたいです。
添削コメント|「ミスなく迅速な対応」は漠然としており、実際にどのような業務を行うのかイメージしにくいため、営業事務で重要となる受発注管理やデータ入力の実務に言及した文章へ改善しました。

【NGポイント】
全体的に表現が抽象的で、特に「魅力を感じた」「丁寧な教育制度があるから志望」といった志望理由は説得力に欠けていました。また、「任されていた」など受動的な表現もあり、主体的が感じにくい点も課題でした。

【添削内容】
営業事務における具体的な行動や職種理解を伝える内容に変更しました。特に企業選定理由は、業務内容や研修制度と自身の経験・希望を関連づけ、説得力を持たせるよう工夫しました。

【どう変わった?】
事務職未経験であっても、業務内容への理解と将来的な貢献意欲が伝わる内容になりました。「自社の業務を理解しており、自律的に学び、行動できそうだ」と感じられる志望動機になっているでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・営業事務の役割に即した経験を具体的に書く
・主体的に行動した場面を伝える
・企業と自身との繋がりを明確にする

③経理事務

ここでは、経理事務の志望動機を添削しています。

「なぜ経理なのか」「なぜこの企業なのか」を具体的な根拠を示して伝えることが重要です。

経理事務の志望動機
【結論】
数字を扱うことが得意で、コツコツと丁寧に業務を進めることにやりがいを感じる性格を活かし、正確かつ迅速な業務に貢献したいと考えています業務の正確性と継続的な改善に取り組む姿勢を大切にし、経理事務の一員として貴社の業務を支えたいと考えています
添削コメント|もとの文章でも良いですが、「業務の正確性と継続的な改善に取り組む姿勢を大切にする」のように、どんな姿勢でどう貢献したいのかを明示することで、成長意欲と業務への適性がより伝わるようにしました。
【根拠となるエピソード】
大学では、学生会の会計担当として、部費やイベント費の管理を任されていました。裏方として組織を支えるやりがいを実感しましたその中で、予算管理や名簿管理等、数字を正確に処理する作業を通じて、組織全体の運営を支えました。
添削コメント|「裏方として組織を支えるやりがいを実感した」は主観的な意見のみを述べており根拠に乏しかったです。改善後は具体的な行動の内容や役割を示し、自身が組織にどういった立場から貢献したのかを明確にしました。
【エピソード詳細】
特に、年間予算の計画と月次収支報告をExcelで作成し、会議で報告する業務を通して、数字の整合性を確認しながら地道に作業することの重要性を実感しました。また、ミスのない資料作成に努めた結果、担当教員からも信頼を得ることができました資料の正確性を重視し、提出前には必ずダブルチェックを行うなど、自ら工夫する姿勢を心がけていました
添削コメント|「信頼を得ることができました」は評価の具体性がなく、因果関係も伝わりにくいため、成果に説得力がありません。代わりにダブルチェックなど自身が行った工夫に焦点を当て、エピソードにおける行動の説得力を補強しています。
【企業を選んだ理由】
貴社は社内業務の効率化に注力しており、未経験者にも丁寧な研修制度が整っている点特に、クラウド会計ソフトの導入など業務効率化への取り組みに注力されている点に魅力を感じました。自分の強みを活かしながら、安心してスキルアップできる環境だと考えていますこうした環境であれば、未経験でも実務で応用できる会計知識やIT知識を着実に習得できると感じたため、志望しました。
添削コメント|「丁寧な研修制度」「安心してスキルアップ」などは自分本位な視点に偏っており、企業理解が浅い印象を与えかねません。企業の具体的な取り組み(クラウド会計)と自身の成長イメージを関連づけることで、志望動機の納得感と説得力が向上します。
【入社後】
入社後は、基本的な会計知識を身につけながら、ミスのない帳簿管理や報告書作成を行い、社内の信頼を得られる経理事務を目指して努力していきます帳簿入力や伝票処理など日々の業務を正確に行うとともに、経理処理の流れ全体を理解することを目標に、早期に戦力となれるよう努力します
添削コメント|「ミスのない帳簿管理」という表現では当たり前のことであると思われる可能性があります。改善後は、具体的な業務内容を示すとともに、自身の主体的な成長意欲や目標を示すことで、将来性を伝える内容にしました。

【NGポイント】
抽象的な表現や自分本位な表現があり、職種理解や企業研究がやや浅くみえていました。また、エピソードにおける具体的な行動の説明が不足しており、全体的に曖昧な印象になっていた点も課題でした。

【添削内容】
「どのような経験で、どんな行動をとったか」を明確にするよう改善しました。また、企業を選んだ理由では事業内容や取り組みに触れつつ、自分の成長との関連性を示し、説得力を高めています。

【どう変わった?】
修正後は、職種と自身の経験との繋がりが明確になり、説得力のある志望理由になりました。企業独自の情報にも言及し、自分本位にならずに貢献意欲も示せているため、志望熱意が伝わるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・企業の特徴と自己の経験を関連づける
・職種理解や適性の根拠を明示する

・入社後の貢献の仕方や目標を示す

④医療事務

ここでは、医療事務の志望動機を添削しています。

身近な体験や人との関わりを通じた気づきから動機を構成することが重要です。

医療事務の志望動機
【結論】
人の支えになる仕事に携わりたいという思いから、医療事務職を志望いたします。丁寧な対応と正確な事務処理で、大学時代の学業やアルバイトで培った「相手の意図を正確に汲み取る力」や「作業をコツコツと積み重ねる姿勢」を活かしながら、患者様や医療スタッフを支える存在になりたいです。
添削コメント|「丁寧な対応」「正確な事務処理」といった抽象的な表現は、志望理由に説得力を持たせるには不十分です。代わりに、自身の経験に基づく強みを提示し、それを活かすことを明確に示すことで、医療事務への適性や志望意欲が伝わる文章にしました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、足が不自由な祖母の通院に付き添った経験があり、受付で親身に対応してくださった事務スタッフの姿が印象に残っています。そのときの安心感が、医療事務への関心のきっかけとなりました。ます。その際、受付の方が祖母の目線に合わせて椅子の近くまで来てくださり、「ご不安な点があれば、遠慮なくお聞きくださいね」と声をかけながら、診察の流れや必要な書類について丁寧に説明してくれました。祖母が安心したように笑顔を見せた姿が印象に残っており、医療の現場を支える事務職の存在に強く興味を持つようになりました。
添削コメント|「親身に対応」という表現は曖昧であり、就活生の主観に終始しています。改善後は、観察した行動に基づいて「安心感」の理由を具体化し、医療事務職を志す動機に信憑性を持たせました。
【エピソード詳細】
担当の方が一つひとつ丁寧に説明し、最後まで笑顔で接してくださったことが、通院への抵抗感を和らげてくれました。具体的には、あとどれくらい待つかを事前に伝えたり、書類記入に必要な項目を事前にわかりやすく伝えてくれたりするなど、細かな気配りがありました。こうした配慮のおかげで、祖母も落ち着いて通院することができました。人を支える仕事の重要性を肌で感じた出来事です。
添削コメント|「丁寧に説明」「笑顔で接する」といった説明では、印象に残るエピソードとして説得力がありません。具体的な対応の内容とその対応が与えてくれた影響をセットで伝えることで、エピソードの納得感を向上させました。
【企業を選んだ理由】
貴院が掲げる「患者様第一」の姿勢に魅力を感じました。私は貴院が掲げる「患者様第一」の方針に加え、地域の高齢者向けに健康相談会を開くなど患者様との対話を大切にされている姿勢に強く共感しています。医療の現場を支える事務職として、安心して通院できる環境づくりに貢献したいと考えています。
添削コメント|「姿勢に魅力を感じた」だけでは、志望理由の根拠が足りず説得力がありません。実際の企業の特徴や事例に言及し、なぜその医療機関なのかという理由を明確にしました。
【入社後】
まずは基本的な事務スキルや医療知識をしっかりと身につけ、積極的にマニュアルやOJTを活用しながら実務に即した知識を吸収し、周囲から信頼される事務職員として成長してまいります。
添削コメント|「基本的なスキルを身につける」とだけ書いても、成長意欲や学ぶ姿勢は伝わりません。自主的な学習方法を明示しながら目標を伝えることで、入社後の努力と適応力がイメージしやすいようにしました。

【NGポイント】
「丁寧な対応」「正確な処理」などの曖昧な表現が多い点が問題でした。また、エピソードや企業選びに関しても、主観的な感想にとどまり、根拠が不明瞭な点も説得力に欠ける原因となっていました。

【添削内容】
実際の体験や行動に基づいた具体的な内容に修正しました。特に、エピソードの場面や企業の取り組みについての説明を具体化し、「なぜその職種か」「なぜその企業か」を明確にしました。

【どう変わった?】
志望理由の根拠が明確になり、未経験ながらも高い成長意欲と適性を持っていることが伝わる志望動機になっているでしょう。「自ら学ぼうとする姿勢がある学生」ということが伝わってきます。

【今回の志望動機のコツ】
・動機の根拠となる経験を具体的に示す
・登場人物の行動や状況を詳細に伝える
・企業独自の取り組みや理念に結びつける

志望動機を練れば未経験からでも事務職を目指せます!

未経験からでも事務員としての就職を目指すのであれば、志望動機をしっかりと練ることが重要です。

そのためには、まず事務職の仕事内容を把握したうえで志望動機作成のポイントを理解しましょう。

また、説得力のある志望動機を作成するためにも、自己分析をしっかりとして、自分らしさや強みを存分にアピールするようにしましょう。

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まずは志望動機を作ってみる

    • 卒業年数
    • 学校
    • 名前
    • 連絡先

    No.1

    卒業年月日を選択してください

    2026年3月2025年3月2027年3月2028年3月卒業済み

    例)
    現在、大学4年の場合は「2026年度3月」
    現在、大学3年の場合は「2027年度3月」
    現在、大学2年の場合は「2028年度3月」

    No.2

    学校区分を選択してください

    大学大学院(博士)大学院(修士)短期大学専門学校

    No.2

    学校情報を入力してください

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    学科名
    学校名
    学部名
    学科名

    No.3

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。