自己PRで明るい性格をアピールした例文！高評価のポイントも紹介

就職活動で自分の明るさをどのようにアピールすればよいか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。明るい性格はインパクトが弱い印象を与えることもありますが、上手に表現すれば立派な長所となります。

そこで、この記事では自己PRで明るい性格をアピールする際のポイント・注意点について解説します。これを参考にして、就活対策に役立ててくださいね。明るさを上手にアピールして、あなたの魅力を最大限に引き出しましょう。

自己PRで明るい性格はアピールできる！

明るい性格は就職活動において大変強いアピールポイントとなります。社会人になると、楽しいことよりも辛いことの方が多く感じるかもしれませんが、そんな時でも明るさを保てることは重要な能力です。

明るい性格を持っていると、困難に直面しても諦めずに前進できるため、仕事をする上で大きな利点となります。企業も難題に前向きに取り組む人材を求めており、新入社員には「明るさ」を求めることが多いです。

しかし、多くの就活生が明るい性格を自己PRに使っているため、アピールする際には他の人と差別化を図ることが重要です。

自己PRで明るい性格をアピールする時のポイント

自己PRで明るい性格をアピールする際は、以下3点のポイントを意識しましょう。それぞれ説明します。

1. 明るい性格を言い換える
2. 企業に合った「明るい性格」を理解する
3. 明るい性格が成功に繋がったエピソードを伝える

①明るい性格を言い換える

明るさを個性としてアピールするためには、相手が納得する言葉を使うことが大切です。明るい性格を自分なりの言葉に置き換えてみてください。

ただ単に明るいと言っても、社会人として当然のことと思われるかもしれません。明るさには、「ムードメーカーになれる」、「落ち込まない」、「前向き」、「チャレンジ精神がある」、「チームを鼓舞できる」、「人見知りしない」などの特徴があります。

自分に最も当てはまる言葉を選んで、より具体的に表現しましょう。これにより、自分の強みを効果的に伝えられます。

②企業に合った「明るい性格」を理解する

プライベートの場面とビジネスの場面での「明るい性格」は異なるので、ビジネスの場面で活かせる「明るい性格」をアピールすることを意識することが大切です。

多くの企業は、明るい性格を持つ応募者が課題や困難にも前向きに取り組むことを期待していますよ。そのため、ただ明るいだけでは強いアピール材料にならない場合もあります。

例えば、営業職や販売職では明るさが仕事に不可欠なスキルなので、明るさだけをアピールしてもインパクトが薄いかもしれません。

③明るい性格が成功に繋がったエピソードを伝える

これまでに成功した経験と明るい性格を結びつけ、あなたの明るい性格をアピールすることは、効果的な方法です。単に「明るいです」と言うだけでは、信憑性がなく、面接官の印象にも残りにくいでしょう。

採用担当者が興味を持つようなエピソードを準備して、他の就活生との差別化を図りましょう。そうすることで、あなたの魅力がより伝わりやすくなります。

自己PRで明るい性格をアピールする方法

この記事を読む方の中には初めて自己PRを書く方もいるかと思います。そんな方のために、自己PRで明るい性格を書く際の書き方を3ステップで解説します。

1. 結論を伝える
2. 明るい性格を具体的に説明する
3. 明るい性格を活かしたエピソードを伝える
4. 入社後に明るい性格をどのように発揮するかを伝える

①結論を伝える

採用担当者に話を理解してもらうためには、まず結論としてあなたの強みを伝えることが重要です。結論を先に述べることで、アピールしたいポイントが明確になりますね。

例えば、「私の長所は明るいことです」とはっきり言うと良いでしょう。このように初めに結論を述べることで、採用担当者にとっても分かりやすい自己紹介になります。ぜひ、この方法を活用してみてください。

②明るい性格を具体的に説明する

面接で印象を残すためには、自分のポジティブなエネルギーを具体的に伝えることが大切です。単に「明るい性格」と言うだけでは、相手に伝わりにくいこともありますので注意が必要です。

例えば、「私の強みは、いつも周りを元気にすることです。新しい課題に取り組むときも、ポジティブなアプローチで進めます。それが、チーム全体のモチベーションを上げる手助けになっていると感じています。」と言うだけであなたがチームでどのように働いているかがイメージしやすくなりますね。

③明るい性格を活かしたエピソードを伝える

明るい性格が活かされて成功した経験も伝えましょう。

なぜその行動を選んだのか、何を考えていたのか、周囲への影響、達成したこと、そして成長した点を考慮し、採用担当者に興味を持ってもらえるエピソードを準備しましょう。

④入社後に明るい性格をどのように発揮するかを伝える

最後に、入社後に明るい性格がどのように役立つかを示すことが重要です。

企業は自社に貢献できる人材を求めていますので、自分の強みを伝えるだけでなく、入社後にそれが会社にどう貢献するかを説明する必要がありますよ。

面接官が採用のメリットを感じてもらうためには、実際の仕事でどうその明るい性格を活かしていくかを示すと同時に、将来的にどのような姿を目指しているのかをアピールしましょう。

明るい性格をアピールした自己PR例文3つ

早速、明るい性格をアピールした自己PRの例文を紹介します。エピソード別に解説するので興味があるものを参考にしてくださいね。

1. 部活動
2. アルバイト
3. 留学

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、3つの例文を本気で添削！自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

例文①: 部活動

【結論】 私は、周囲を明るくする前向きな性格を強みとしており、どんな環境でも雰囲気を良くする特にチームで活動する場の雰囲気をやわらげ、全員のモチベーションを引き出す力があります。

添削コメント｜「どんな環境でも」は、採用担当者がイメージしにくい表現です。「チーム活動」という具体的なシーンを明示し、さらに「明るさ」をどのように活かせるか具体的に言及することで、職場でも活躍できる再現性をアピールしました。

【エピソード】 大学のテニス部では、練習時の声掛けや合間の雑談などを通じて明るい空気づくりに努めました。特に、新入生との橋渡し役を積極的に担ってきました。

添削コメント｜声掛けや雑談といった実際の行動を示すことで、読み手が実際の状況をイメージしやすい文章となっています。特に修正は不要です。

【エピソード詳細】 中でも特に印象に残っているのは、コロナ禍で活動が制限され、参加者が減少した時期です。私は1年生に話しかけて輪に入りやすいようサポートしながら、休憩中には全体で楽しめるクイズ形式の雑談を行いました。その結果、再び活気あるサークルに復活させることができました。練習参加者の笑顔も増え、活動の継続に前向きな空気が生まれました。

添削コメント｜「新入生との橋渡し役」とは具体的にどういったことをしたのか、「特に〜」以降で説明することで、説得力のある文章になるように修正しました。

【成果】 この経験を通じて、雰囲気づくりは人の行動や気持ちに影響を与えることを実感し、自分の声掛けや雰囲気づくりによって、周囲の行動や気持ちが前向きになることを体感したのです。自分の明るさが、周囲に良い影響を与える武器になると確信しました。

添削コメント｜修正前は「影響を与える」とだけ示されていた文章を、「周囲の行動や気持ちが前向きになる」とより具体的に述べました。同じ語句が2回繰り返されていた点も改善されています。

【入社後】 貴社においても、チームでの仕事や顧客対応など、さまざまな場面で周囲との連携や初対面の方との関係づくりにおいて、この明るさを活かし、周囲との信頼関係を築きながら前向きに貢献してまいります。

添削コメント｜「さまざまな場面で」という表現の代わりに、「初対面の方との関係づくり」という自分の強みと直接的に結びつく状況に置き換えることで、実際の業務場面を想像させやすくなるように添削しました。

明るさを発揮した状況を詳細に説明する 部活動の中での立ち位置を述べる 入社後の展望を述べる

例文②: アルバイト

【結論】 私は、持ち前の明るさと前向きな姿勢で、周囲の雰囲気を和らげ、チームの一体感を高めることができますられます。業務中のコミュニケーションを活性化し、周囲が働きやすい雰囲気づくりに貢献できます。

添削コメント｜「チームの一体感を高められる」というのは具体的に何ができるのかが分かりにくかったため、「業務中のコミュニケーションを活性化できる」「働きやすい雰囲気を作れる」という表現を加え、強みを発揮した結果が想像しやすいように修正しました。

【エピソード】 大学時代、飲食店でホールスタッフのアルバイトを経験しました。忙しい時間帯でも笑顔を絶やさず接客することを心がけていました積極的にスタッフに声掛けを行い、皆がお客様に対して笑顔を忘れないようにするきっかけを作ったのです。

添削コメント｜「心がけていました」だけでは努力の姿勢にとどまり、どうしてその行動を取ったのかが不明瞭です。「お客様が安心して過ごせる」という理由づけをすることで、「積極的な声かけ」の背景が伝わるようにしました。

【エピソード詳細】 特に週末は混雑しましたが、私は料理の提供タイミングをキッチンに伝えるなどの声かけを通じて、スタッフ間の連携を円滑にするよう努めました。また、新人アルバイトのフォローにも積極的に取り組み、安心して業務に臨めるよう明るくサポートしましたには、仕事内容を自分の言葉で丁寧に説明し、不安がないように明るく接することを意識していました。

添削コメント｜添削前は「スタッフ間の連携を円滑にするよう努めた」としか書かれていませんでしたが、添削後は「料理の提供タイミングをキッチンに伝える」という具体的な行動を追加しました。

【成果】 その結果、「あなたがいると安心する」とスタッフやお客様から声をかけていただくこともあり、店長からは「ムードメーカー」として全体をまとめてくれていると評価されました。ました。そして、週末の繁忙時にはホールリーダーを任されるなど、店長からは現場を明るくまとめる存在として信頼を得ていました。

添削コメント｜「ムードメーカー」という直接業務に関係しない特徴を述べるより、「繁忙時のホールリーダー」という実際の役割をアピールするよう添削しました。

【入社後】 入社後も、明るい対応で職場の雰囲気づくりに貢献しながら、周囲との信頼関係を築き、チームとして成果を出せるよう努力していきます日々の声かけや気配りを通じて信頼関係を築いていきます。このような行動で、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献したいと考えています。

添削コメント｜改善前の文章は「努力していきます」といしか書かれていませんが、修正後は「日々の声かけや気配りを通じて」と具体的な行動が明記され、どのようにパフォーマンス向上を図るのかがわかりやすくなりました。

業務に関係する役割を明記する 声掛けの具体的な内容を含める 明るさと入社後の展望を繋げる

例文③: 留学

【結論】 私は、初対面の相手かつ異なる文化や価値観を持つ人々ともすぐに打ち解けられる短時間で信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを実現できる明るさが強みです。

添削コメント｜「明るさ」はどうしても抽象的な強みという印象があるため、「短期間で信頼関係を築く」「円滑なコミュニケーションを実現できる」という言葉を追記し、「何にどう活かせる強みを持っているのか」という点を強調しました。

【エピソード】 大学時代、3ヶ月間の語学留学に参加した際、クラスメートとの関係づくりに積極的に取り組みました。しました。多様な価値観を持つクラスメートとの交流の中で、場の雰囲気を明るくする役割を担ったのです。

添削コメント｜「関係づくり」では、主題である「初対面と打ち解けられる強み」とのつながりが見えにくいです。そこで「場の雰囲気を明るくする役割を担った」という文を追加し、印象を強めています。

【エピソード詳細】 初日は全員が緊張しており教室は静かでしたが、私は自分から話しかけて会話の輪を広げました。言語の壁がある中で皆に積極的に話しかけ、クラスのメンバーと仲良くできるように努めました。仲を深めるために日帰りのクラス旅行の企画も行いました。

添削コメント｜修正前は「メンバーと仲良くできるように努めた」と主体的な表現が中心でしたが、修正後は「クラス旅行の企画を行った」という具体的な行動を追加しています。

【成果】 その結果、先生から「旅行で皆が交流したことで、クラスを前向きにしてくれた皆の仲が深まるよう積極的に交流の場を作ってくれたことで、クラス内の結束が強まった」と言っていただけました。帰国後もSNSを通じて多国籍の友人たちと交流を続けています。「毎日教室に来るのが楽しみになった」と友人に言われた際は、自分の明るさが周囲の安心感につながったことを実感しました。

添削コメント｜評価の言葉が分かりづらく、努力が成果に繋がっていないように見えてしまう箇所を修正しています。また、友人からの声も追加することで、先生だけではなくクラスメイトからも信頼感を得ていたことをアピールしました。

【入社後】 入社後もこの明るさを活かして、チーム内外の人との信頼関係を築き、活気ある職場づくりに貢献してまいります。築く努力を続けてまいります。留学を通じて培った力を活かし、国籍や背景を問わず周囲と良好な関係を築きながら成果に貢献したいと考えています。

添削コメント｜添削前の「活気ある職場づくりに貢献」は強みとのつながりが感じにくい文章でした。添削後は、留学経験で得た力を業務に活かそうとする姿勢が自然に伝えられるよう修正しました。

周囲を巻き込んで行った経験を伝える 留学経験を業務に活かす姿勢を述べる 第三者からの声を含める

自己PRで明るい性格をアピールする際の注意すべきポイント

自己PRで明るい性格を用いる場合は、注意すべきポイントもいくつかあります。2点説明します。

1. 誤解されないように気をつける
2. 面接でも明るく振る舞う

①誤解されないように気をつける

場合によっては、明るい性格が悪い印象を与えることもありますので、その心配を解消するエピソードを用意しておくのが良いでしょう。

たとえば、「空気が読めない」「楽観的」「目立ちたがり」だと誤解されることがあります。

面接では、短所について尋ねられることもありますが、自分の明るさから生じる短所とその対処法を説明できると、その明るさの長所も強調できますよ。

②面接も明るく振る舞う

面接では、緊張して表情が暗くなると、自己PRの信憑性が問われることがあります。実際の対面での印象を左右する明るさは、重要な長所ですから、態度が一貫していることが大切です。

姿勢や表情などの外見は、明るさを大いに反映します。自分の明るい面をアピールする場合は、特に明確で明快な言葉遣いが肝心です。

面接中の振る舞いで、自分の明るい性格をイメージづけるように心がけてください。

面接で明るい性格を自己PRに使おう！

この記事では、自己PRで明るい性格をアピールする際のポイントや例文について紹介しました。

「明るさ」というのはあいまいな言葉ですから、自分なりの言い回しで説明する必要があります。自信を持って自分の言葉で、ポジティブなイメージを伝えることが大切です。