履歴書のクラブ活動欄の書き方|文化・スポーツ別に例文も紹介
「履歴書にスポーツ・クラブ活動の欄があるけれど、何を書けば良いのだろうか?」「クラブ活動で特別な成績を残していないので書きたくない」。このような悩みを抱える就活生の方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、履歴書のクラブ活動欄について、下記内容を分かりやすく解説していきます。
・クラブ活動欄でアピールすべき強み
・クラブ活動欄の書き方
・クラブ活動欄に書くことがない場合の対応
加えて、文化部・スポーツクラブ別に例文も紹介しますので、この記事を参考に、履歴書のクラブ活動欄を充実させ、あなたの魅力をしっかりとアピールしていきましょう。
履歴書のクラブ活動欄でアピールするべき強み
履歴書のクラブ活動欄は、あなたの個性や能力をアピールする絶好の機会です。単に所属したクラブ名や役職を書くだけでなく、具体的な経験を通して得られた強みを明確に伝えましょう。
- 協調性
- 最後までやり遂げる力
- リーダーシップ
- 忍耐力
①協調性
履歴書のクラブ活動欄では、あなたがチームの一員として、どのように周囲と協力し、目標達成に向けて努力してきたのかをアピールしましょう。
多くのクラブ活動は、複数人の仲間と協力してこそ成り立ちますよね。チームとして同じ目標に向かって努力する中で、自然と「協調性」は育まれていきます。
団体競技であれば、チームワークは勝利への必須条件。個人競技でも、仲間との情報交換や励まし合いを通して、チームとしての一体感を高めていくことが大切です。
企業側にとっても、社員同士が協力し合える「協調性」は、非常に重視したいポイントです。どんな仕事も、一人だけで成し遂げられるものはありません。
②最後までやり遂げる力
クラブ活動を通して、「最後までやり遂げる力」をアピールすることも可能です。
練習が辛くて、何度も辞めたくなった日もあったかもしれません。「試合に負け続けて、もう諦めようかな…」そう思った日もあったかもしれません。
それでも、あなたが卒業まで活動を続けられたのは、まさに「最後までやり遂げる力」があったからこそ。
企業は、どんな困難にも負けず、責任感を持って最後までやり遂げることのできる人材を求めています。
③リーダーシップ
「部長やキャプテンではなかったけれど、リーダーシップをアピールできるの?」と思う人もいるかもしれませんが、履歴書のクラブ活動欄では、役職に関係なく、あなたがチームを引っ張るために、どのように行動したのかをアピールしてみましょう。
例えば、
・チームの目標達成のために、率先して練習メニューを考え、提案した
・試合でなかなか勝てない時、チームの士気を高めるために、みんなを励ましたり、前向きな声かけを積極的に行った
このような経験を通して、あなたは「リーダーシップ」を育んできたはずです。企業は、指示を待つだけではなく、自ら考え、行動できる人材を求めています。
④忍耐力
忍耐力をアピールすることも効果的です。クラブ活動では、楽しいことばかりではなく、時には我慢が必要な経験もあったのではないでしょうか?
例えば、練習中に怪我をしてしまい、満足に練習に参加できない時期があったり、コンテストや大会に向けて、寝る間も惜しんで努力したけれど、結果が出なかった経験があるかもしれません。
社会人になると、学生時代以上に、我慢が必要な場面や、困難な状況に直面することもあるでしょう。
企業は、そのような状況でも、冷静に状況を判断し、諦めずに努力を続けられる人材を求めています。
履歴書のクラブ活動欄を書く際のポイント3つ
履歴書のクラブ活動欄は、あなたの経験と能力を効果的に伝えるために重要なスペースです。
以下3つのポイントを意識して書くようにしましょう。
- 経験内容と学んだことを書く
- 具体的なエピソードを選定する
- 結論を明確にする
①経験内容と学んだことを書く
履歴書のクラブ活動欄に書くべきことは、単なる活動記録ではありません。企業は、あなたがクラブ活動を通して「何を学び」「どのように成長したのか」を知りたいのです。
例えば、「3年間テニス部に所属し、毎日練習に励みました」という記述だけでは、あなたがこの経験から何を学んだのか、企業には伝わりません。
しかし、「3年間テニス部に所属し、毎日練習に励みました。厳しい練習にも耐え、努力を継続した結果、地区大会で優勝することができました。この経験を通して、目標に向かって努力することの大切さと、最後までやり遂げる力を学びました。」のように、具体的なエピソードや成果、そしてそこから得られた学びを伝えることで、あなたの人物像がより鮮明に伝わるようになります。
あなた自身の成長をアピールできるよう、経験と学びをセットで伝えるように心がけましょう。
②具体的なエピソードを選定する
履歴書のクラブ活動欄では、あなた自身の経験を具体的に伝えることが重要です。
例えば、「バスケットボール部で、チーム一丸となって練習に励み、大会で優勝しました。この経験から、チームワークの大切さを学びました。」というような記述だけでは、あなたが「どのように」チームに貢献し、「どんな困難を乗り越えて」優勝を勝ち取ったのかが具体的に伝わりません。
抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを通して、あなたの経験を効果的にアピールしましょう。
③結論を明確にする
履歴書のクラブ活動欄で大切なのは、結論ファーストの書き方をすることです。結論とはクラブ活動の結果のことです。
例えば、全国大会出場・地区大会優勝・チーム目標達成など、具体的な成果を冒頭に持ってくることで、採用担当者の目に止まりやすくなります。
目立った成果がなかった場合でも、チームに貢献するために、「率先して練習メニューを考えた結果、チーム全体のモチベーションが向上した」「誰とでも積極的にコミュニケーションを取るように心がけた結果、チームの雰囲気が明るくなったなど、あなたの行動によって生まれた変化を具体的な結果と結びつけ、アピールするようにしましょう。
履歴書のクラブ活動欄の例文|文化系・スポーツ系
具体的な例文を通して、クラブ活動欄を効果的に記述する方法を理解しましょう。
- 文化部(天文部)
- スポーツクラブ(テニス部)
- スポーツクラブ(バスケ部)
例文①文化部(天文部)
私は、大学時代は天文部に所属し、石川県の星空の美しさを広める活動をしていました。 当初、部員はわずか2名で、サークルの存続も危ぶまれる状況でした。そこで、私が中心となり、積極的に新入生勧誘や広報活動を行いました。具体的には、大学周辺の星空スポットを紹介するマップを作成し配布したり、SNSで活動の様子を発信したりしました。その結果、徐々に部員が増え、大学3年時には20名まで拡大しました。活動も活発化し、地域貢献にも繋がる活動へと成長させることができました。 この経験から、どんな困難な状況にも諦めずに、行動し続けることで、道が開けることを学びました。仕事でも、積極的に課題に挑戦し、粘り強く努力することで、成果に繋げていきたいと考えています。 |
「私が中心となり」と主語を明確にすることで、リーダーシップを発揮して、部員集めや広報活動に取り組んだことを強調しています。
例文②スポーツクラブ(テニス部)
私は大学でテニス部の部長を務めていました。 当初、対外試合で7連敗しており、部員のやる気も低下している状態でした。練習を休む部員も多く、練習に本気で取り組むことができていませんでした。 そこで、私は部の雰囲気を変えるために、まず自分が率先して練習に打ち込むことにしました。そして、私自身が対外試合で勝利することを目標に掲げました。部員の誰よりも練習し、対戦相手の研究を徹底的に行った結果、試合で勝利し連敗を止めることができました。 私の練習姿勢や試合結果から他の部員のやる気も少しずつ向上し、やる気を出した部員の影響で他の部員の行動も変わるという良い連鎖が生まれました。 この経験を通じて、チームを変えるためには、自分がリーダーシップを発揮して積極的に動くことが重要であると学びました。仕事においても、他者に頼るのではなく、自らリーダーシップを持って行動していきたいと考えています。 |
この例文は、自らの率先した行動が契機となりチームを変えたエピソードから、リーダーシップが強いことを示していますね。自らが率先して動くことで、他者にも良い影響を与えるリーダーシップの重要性が伝わります。
例文③スポーツクラブ(バスケ部)
私は大学時代にバスケットボール部に所属していました。 私の通う◯◯大学はバスケットボール部の強豪校として知られており、高校時代に優れた成績を収めた学生が多く集まっていました。 しかし、1年生の試合では個々の能力は高いものの、チームとしてのまとまりがなく、思うような結果を出すことができませんでした。そこで、チームメンバーと話し合う時間を増やし、互いに受け取りやすいパスや、望ましいポジションについて考え、それを実践するようにしました。その結果、チームとしての連携が取れ、大学2年の時には全国大会への出場を果たしました。 この経験から「自分のためにチームがあるのではなく、チームのために自分がいる」ことを深く学びました。仕事においても協調性を大切にし、個人の成果だけでなく、チームとしても成果を上げられるよう努力していきたいと考えています。 |
この例文は、プロセスと結果の両方がしっかりと記述されており、協調性を学んだことが十分に伝わる内容です。就職活動においても、このような具体的なエピソードを用いることで、自分の強みを効果的にアピールできます。
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履歴書のクラブ活動欄に書くことがない時はどうする?
「クラブ活動で特別な実績がない…」「そもそもサークルや部活に入っていなかった…」
こんなふうに悩んでいる人もいるかもしれませんが、履歴書のクラブ活動欄は、必ずしも華々しい実績をアピールする場ではありません。
企業が本当に知りたいのは、あなたが学生時代にどんなことに取り組み、何を学び、どのように成長したのかということです。
もし、大学時代の活動で書くことがない場合は、高校時代、あるいは中学時代の部活や委員会活動について書いても構いません。大切なのは、あなたがその活動を通して、どんな課題に直面し、どのように取り組み、そしてどんな学びを得たのかです。
たとえ目立った実績がなかったとしても、そこで得た経験や学びは、必ずあなたの強みになっていますから自信を持ってアピールしてください!
クラブ活動欄を活かして、就活を成功させよう
今回は、履歴書のクラブ活動欄の書き方について、具体的な例文を交えながら解説しました。
部活やサークルでの経験は、あなた自身の成長をアピールする上で、とても効果的な材料になります。
- チームで目標を達成するために努力した経験
- 困難な状況を乗り越えようと努力した経験
- 周囲の人と協力し合いながら、何かを成し遂げた経験
こういったの経験を通して得られた学びは、社会人として働く上でも必ず活きてきます。
ぜひ今回の内容を参考に、あなた自身の経験を振り返り、効果的にアピールできるよう、しっかりと準備しておきましょう!
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。