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年収はボーナス含む?計算方法と平均額・手取りの違いを徹底解説

「年収ってボーナス込みなの?」「求人票に書かれている金額は手取りなの?」就活や転職活動を始めると、こうした疑問を持つ人は少なくありません。

年収の定義を正しく理解していないと、給与条件の比較や将来の生活設計に誤解が生じてしまうでしょう。

本記事では、年収に含まれる内容やボーナスを含めた計算方法をはじめ、手取り・所得・年俸との違いも解説ます。

さらに、民間企業の平均年収とボーナス額課税の仕組み、そして就活・転職でよくある質問まで紹介。年収とボーナスの関係を正しく理解することで、求人票の読み取りや将来設計に役立てましょう。

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年収はボーナスを含むのか?

結論として、多くの求人や企業説明で示される「年収」には、基本給に加えて賞与(ボーナス)も含まれている場合が一般的。つまり、年収は月給×12か月+賞与という形で計算されることが多いのです。

ただし例外もあり、業界や企業によっては「固定給のみ」を年収と記載しているケースもあります。

そのため、求人票を見るときは「年収例」「想定年収」といった言葉に注目し、内訳がきちんと明記されているかを確認してください。

もし内容が分からない場合は、企業に直接質問するのが誤解を防ぐ一番確実な方法です。

このような知識を持っておくことで、入社後に「思っていたより手取りが少ない」と後悔するリスクを避けられるでしょう。安心して企業選びを進めるためにも、早めに確認する習慣をつけておくことが大切です。

年収に含まれる内容

就活生にとって「年収の内訳」を正しく理解することは、将来の生活設計を考えるうえで重要です。

求人票や説明会で耳にする「年収」には基本給だけでなく各種手当や賞与が含まれることが多く、誤解すると収入見込みを誤算しかねません。

ここでは年収に含まれる代表的な項目と含まれない項目を整理します。

  1. 基本給と各種手当
  2. ボーナスと賞与
  3. 通勤手当や特別手当
  4. 年収に含まれない福利厚生や非課税項目

①基本給と各種手当

年収の核となるのは基本給であり、毎月安定して支払われる金額です。ここに時間外勤務手当や役職手当などの各種手当が加わることで、実際の年収が形成されます。

就活生が注意すべきなのは、求人票の月給額だけで収入を判断しないこと。なぜなら同じ月給でも手当の有無によって年収が大きく変動するからです。

たとえば住宅手当や家族手当がある企業とない企業では、生活の余裕度がまったく異なります。さらに昇給や昇格によって手当が増えるケースもあり、将来的な収入を見据える視点も欠かせません。

給与明細の内訳を理解し、固定給と手当のバランスを確認することで、自分が働く環境の価値をより正確に把握できるでしょう。

②ボーナスと賞与

多くの企業では年に1〜2回、ボーナスや賞与が支給されます。これらも年収に含まれるため、支給額の有無によって収入に大きな差が出ます。ただし誤解しがちなのは、必ずもらえると思い込んでしまう点です。

実際には業績や評価によって金額が変動し、支給されないことも珍しくありません。求人票に記載された「年収○○万円」は、業績が良好であることを前提に計算された数値である場合が多いです。

そのため企業を比較するときは、過去の平均支給実績や評価制度の仕組みを確認することが欠かせません。またボーナスは支給時期が夏や冬に集中するため、生活資金の計画にも直結します。

大きな収入源であると同時に不安定要素でもあることを理解しておくと安心でしょう。

③通勤手当や特別手当

通勤手当や地域手当なども年収に含まれることが多く、生活に直結する要素です。特に都市部では通勤費が高額になる場合があるため、この支給があるかどうかで実質的な収入は大きく変わります。

さらに資格保持者に対する資格手当や、転勤者に支給される赴任手当など、企業独自の制度も少なくありません。

就活生が確認すべきなのは、これらが「毎月必ず支給される固定給なのか」「条件を満たした場合のみの変動給なのか」という点です。条件付きであれば、支給されない可能性を念頭に置く必要があります。

加えて、こうした手当は企業の方針や人事制度によって廃止・変更される場合もあるため、安定的に受け取れるかどうかを見極めることが大切。

総合的な収入を理解するには、手当の有無とその仕組みまで把握しておくと安心です。

④年収に含まれない福利厚生や非課税項目

一方で、年収に含まれない項目も存在します。代表的なのは福利厚生としての住宅補助や社員食堂の食事補助、会社負担の健康診断費用などです。

さらに通勤手当の一部や出張に伴う交通費などは非課税で処理されるケースが多く、年収計算から除外されます。

就活生が意識すべきなのは、数値としての「年収」と実生活を支える「福利厚生」の価値を切り分けて考えることです。

福利厚生が充実している企業であれば、年収額が少し低くても実際の暮らしやすさは大きく変わりません。収入と福利厚生を合わせて比較することで、自分にとって魅力的な就職先を選びやすくなるでしょう。

年収にボーナスを含めた計算方法

就職活動で企業研究を進めると「年収にボーナスは含まれるのか」と疑問に思う人は多いです。実際、求人票や説明会で示される年収には、基本給に加えてボーナスや手当が含まれている場合が一般的でしょう。

ただし確認を誤ると、実際の手取りや将来設計にずれが出てしまいかねません。ここでは、具体的な確認手段として給与明細・源泉徴収票・所得証明書を使った方法を紹介します。

  1. 給与明細を用いた計算方法
  2. 源泉徴収票での確認方法
  3. 所得証明書・課税証明書での確認方法

①給与明細を用いた計算方法

給与明細を使った年収計算は、最も身近で理解しやすい方法です。毎月の基本給に加えて支給されたボーナス額も明細に記載されているので、1年分を合算すれば年収を把握できます。

例えば、毎月の基本給が20万円で、年間に2回のボーナスが合計40万円だった場合、「20万円×12か月+40万円=280万円」となり、これが額面の年収です。

ただし注意が必要で、交通費や残業代、住宅手当などは会社ごとに年収に含めるかが異なります。

そのため、総支給額をそのまま積み上げるのではなく、固定給・ボーナス・手当を分けて整理することが大切でしょう。こうして整理しておけば、自分の実質的な生活費や貯蓄計画を立てやすくなります。

特に就活の段階から理解しておけば、入社後に「思っていた収入と違った」と感じるリスクを減らせますし、将来的な年収交渉にも役立つはずです。

②源泉徴収票での確認方法

源泉徴収票は、毎年1月頃に企業が従業員へ交付する大切な書類です。ここには1年間の給与収入がまとめられており、ボーナスを含んだ年収を確認できます。

特に「支払金額」の欄を見れば、1年間で支払われた総額が記載されているため、年収を一目で把握できるでしょう。

例えば、月給20万円と年2回のボーナス40万円を受け取っている人であれば、「20万円×12か月+40万円=280万円」が支払金額として反映されます。

ただしここには非課税の通勤手当などが含まれていない場合があり、実際の手取り額とは一致しません。

そのため、源泉徴収票は額面の年収を確認する資料として有効ですが、生活費や自由に使える金額を知るためには給与明細との照合が不可欠です。

こうして複数の資料を比較すれば、自分の収入を立体的に理解でき、将来の資金計画を考える際にも正確な判断材料になります。

③所得証明書・課税証明書での確認方法

所得証明書や課税証明書は、市区町村が発行する公的な書類で、ボーナスを含めた総所得額を確認できます。これは確定申告や住宅ローンの審査、奨学金返済の手続きなどで利用される信頼性の高い資料です。

例えば、年間の給与収入が280万円だった場合、その金額が所得証明書にも反映されます。

役所で正式に確認できる点は安心材料ですが、発行には申請が必要で、即日交付できないこともあるため注意してください。

また、証明書には控除額や課税対象となる金額も記載されるため、源泉徴収票や給与明細と突き合わせることで、より正確な収入の全体像を把握できます。

こうした資料を揃えておけば、第三者に収入を証明する際の誤解を防げるでしょう。結果として、自分の年収を正しく理解できるだけでなく、社会人として必要になる各種手続きもスムーズに進められます。

将来のライフプランを考えるうえでも欠かせない確認方法といえるでしょう。

年収と混同しやすい言葉(手取り・所得・年俸との違い)

就職活動中に「年収」という言葉を耳にする機会は多いですが、その意味を正しく理解していないと給与条件を誤解する危険があります。

特に、手取り額や所得、年俸、額面給与といった似た言葉と混同すると、生活に直結する金額を勘違いしてしまうでしょう。ここでは、それぞれの違いを整理し、注意すべきポイントをわかりやすく説明します。

  1. 手取り額との違い
  2. 年俸との違い
  3. 額面給与との違い
  4. 所得との違い

①手取り額との違い

手取り額は、実際に口座に振り込まれる金額を指します。年収から税金や社会保険料が差し引かれた後の数字であり、求人票に記載される年収とは一致しません。

例えば、提示された年収が400万円でも、手取りは300万円台前半にとどまるケースが多くあります。

ここを理解しないまま就職すると、家賃や生活費の計画を立てる際に想定外の不足に直面してしまうでしょう。

控除には所得税・住民税・厚生年金・健康保険などがあり、若手でも毎月数万円単位で引かれるのが一般的です。

さらに、地域によって住民税率が異なるため、同じ年収でも住む場所で手取り額に差が出ることも。

就活生にとって重要なのは、求人票の数字をそのまま生活に使えると思わず、控除後の実際の手取り額を基準に考えることです。正しい知識を持っておくことで、社会人生活をスムーズに始められるでしょう。

②年俸との違い

年俸は、年間の報酬総額を示す言葉で、年俸制を導入している企業では賞与や手当を含めた金額が契約時に決められます。大きな特徴は、あらかじめ年収全体が契約で明示される点です。

ただし注意すべきなのは、年俸がどのように分割されて支給されるかという仕組みです。多くは12分割されますが、14分割にしてボーナス時期にまとめて支給される場合もあります。

また、外資系やベンチャー企業では賞与を設けず、全額を均等に分けて支払うケースも珍しくありません。そのため、「年俸○○万円」という数字を見ても、実際の月収を正確に把握することはできないのです。

就職活動では、この違いを理解せずに判断すると「思ったより月々の生活費が厳しい」と感じる可能性が高いでしょう。

求人票を見る際には、必ず年俸の内訳や支給回数を確認し、実際の月収に換算する意識を持つことが大切です。そうすることで、収入に関する誤解を防げます。

③額面給与との違い

額面給与は、給与明細に記載された総支給額を意味します。基本給に加えて残業代や各種手当が含まれるため、数字だけを見ると「これが収入だ」と思いやすいものです。

しかし実際には、ここから税金や社会保険料が引かれるため、そのままの金額が生活費に使えるわけではありません。

例えば額面給与が25万円の場合でも、手取りは20万円前後になることが多く、年間にすると60万円以上の差が生じることもあります。

就活生が陥りやすいのは、求人票や会社説明で提示される給与が額面ベースである点を見落とすことです。

特に初任給の額面だけで企業を比較してしまうと、実際の手取り額や福利厚生の有無を考慮できず、後悔につながる可能性があります。

額面給与はあくまで「控除前の数字」であると理解し、生活設計を考えるときは必ず差し引き後の金額を基準にしましょう。そうすれば、入社後にギャップを感じることを避けられます。

④所得との違い

所得は、税法上の概念であり、年収から必要経費や各種控除を差し引いた金額を指し、これが所得税の課税対象となります。

たとえば年収500万円であっても、社会保険料や扶養控除などを差し引けば所得は400万円程度に下がることがあります。

この違いを理解していないと、納税額の計算や確定申告を行うときに混乱してしまうでしょう。

就活生の段階では「自分にはまだ関係ない」と思うかもしれませんが、将来的に副業や転職をする際には、この知識が役立ちます。

また、所得は奨学金の返済や住宅ローンの審査など、社会人生活のさまざまな場面に影響します。年収と所得は似た言葉ですが、実際には別の意味を持っており、区別して理解することが不可欠です。

年収はあくまで会社から支給される総額、所得はそこから控除を差し引いた課税対象額をさします。この整理を頭に入れておけば、将来の金銭管理に自信を持てるでしょう。

民間企業の平均年収と平均ボーナス額

日本の民間企業に勤める給与所得者の1人当たり平均年収は460万円です。このうち、平均の給料・手当は388万円、平均ボーナスは71万円となっており、ボーナスは年収の約15%にあたります。

業種別では差があります。たとえば、金融業・保険業では平均年収が652万円、平均ボーナスは149万円。一方、宿泊業・飲食サービス業は年収が268万円で、ボーナスは16万円です。

実際の企業の声を聞いてみると、通信業のオプテージでは、ボーナスが給与5.9ヶ月分で、半期あたり100万円前後という回答もありました。

このように、年収とボーナスは企業や業種ごとに大きな違いがあります。求人票や説明会で年収の内訳や業種ごとの相場をしっかり確認することで、自分の収入期待を現実的に考える準備ができます。

引用:令和5年分民間給与実態統計調査(国税庁)詳細PDF

ボーナスがある会社とない会社の違い

就活生が企業を選ぶときに気になる点の1つが「ボーナスの有無」です。ボーナスは年収に直結し、将来の生活設計や満足度を大きく左右するでしょう。

ここでは、ボーナスがある会社とない会社の特徴を整理し、給与制度を理解する手がかりを紹介します。

  1. ボーナスがある会社の特徴
  2. ボーナスがない会社の特徴

①ボーナスがある会社の特徴

ボーナスがある会社は、社員の努力や成果を正しく評価して収入に反映させる仕組みを持っています。業績が良いときには支給額が増え、想定以上の収入を得られる可能性があるでしょう。

こうした仕組みは社員の意欲を引き出し、組織全体の成長にもつながりやすいです。就活生にとっては、固定給に加えて自分の頑張りが直接給与に反映されるという点が魅力的といえます。

しかし、必ずしも良い面ばかりではありません。景気が落ち込んだり会社の業績が振るわなかったりすると、支給額が減少するか、場合によってはゼロになることも。

そのため、毎年一定額が保証されるわけではなく、収入が安定しづらいのが現実です。ボーナスがある会社を選ぶときには、この「収入の伸びしろ」と「変動リスク」の両方を理解しておくことが欠かせません。

また、ボーナス制度は会社によって支給回数や算定方法が異なる点も見落としやすい部分です。年2回支給される企業もあれば、業績連動型で年1回だけの場合もあります。

さらに、職種や等級によって大きく差が出るケースも多いため、単に「ボーナスがあるかないか」だけで判断せず、どのような基準で支給されるのかを確認することが重要でしょう。

長期的に安定して働くためには、この仕組みを理解した上で将来の収入を見通す力が求められます。

②ボーナスがない会社の特徴

ボーナスがない会社は、給与が毎月の固定給に一本化されているのが特徴です。収入が一定であるため、生活設計や資金計画を立てやすく、安心感を持ちやすいでしょう。

就活生にとっても、予測しやすい収入モデルは大きなメリットといえます。ただし、成果を出しても給与に反映されにくいため、仕事へのやりがいを感じにくくなる可能性も。

特に、同じ職場で努力しても待遇が変わらないと不満につながりやすいです。また、会社の業績が好調でも収入が増えない場合は、自分が正当に評価されていないと考える社員も出てくるでしょう。

こうした状況は、長期的なモチベーション維持を難しくする要因になり得ます。一方で、企業側にとっては安定した人件費管理が可能になるという利点があります。

そのため、スタートアップや中小企業では固定給のみの制度を採用していることが少なくありません。

就活生が企業を選ぶ際には、ボーナスがないことを「単なるデメリット」ととらえず、安定収入を確保できる仕組みとして理解することが大切です。

加えて、自分が働くうえで「安定」と「評価」のどちらを優先するのかを考え、将来のキャリアプランに合った選択をすることが求められます。

ボーナスにかかる課税の仕組み

就活を控える学生にとって「ボーナスはどのくらい手取りで受け取れるのか」は大きな関心事です。実際には額面のままもらえるわけではなく、所得税や社会保険料が差し引かれます。

ここでは、なぜボーナスに税金がかかるのか、その計算方法や控除後の実際の受取額について解説します。理解しておくことで就職後の給与明細を見ても戸惑わずに済むでしょう。

  1. ボーナスに課税される理由
  2. 所得税や社会保険料の計算方法
  3. 控除後のボーナス受取額の仕組み

①ボーナスに課税される理由

ボーナスが課税対象となるのは、給与と同じ「労働の対価」として扱われるからです。つまり、基本給や残業代と同じように所得税や社会保険料がかかります。

誤解しやすいのは「臨時収入だから非課税では」と考えてしまう点ですが、実際には課税対象であり、会社は支給時に源泉徴収を行います。

仕組みを理解していないと、手取りが思ったより少ないと感じて不安になりやすいものです。

また、ボーナスはあくまで「労働の成果」に基づくものなので、宝くじの当選金や贈与のように非課税扱いされるものとは根本的に異なります。

課税の理由を理解しておけば、「なぜ減らされるのか」と悩むことも少なくなるでしょう。納得感を持って給与明細を受け止めることができ、無駄な不安を抱えずに済みます。

したがって、ボーナスも給与の一部と考え、税負担があることを前提に将来設計をしてください。

②所得税や社会保険料の計算方法

ボーナスから引かれる金額は、まず社会保険料、次に所得税です。社会保険料は健康保険や厚生年金、雇用保険などの制度ごとに一定率で差し引かれます。

その後、所得税は支給月の給与とボーナスを合わせた総額をもとに、国税庁の速算表で計算されます。意外に知られていないのは、住民税がボーナスからは直接引かれないことです。

さらに重要なのは、ボーナスにかかる社会保険料の割合は一律ではなく、加入している保険組合や勤務先の制度によって変動する点です。

たとえば健康保険の料率は会社ごとに異なり、同じ額面のボーナスでも手取りが人によって変わる可能性があります。

また、所得税の源泉徴収は「その年の見込み年収」を前提に計算されるため、実際の確定申告の結果と差が出る場合もあります。

こうした仕組みを把握していれば、支給明細を見て驚くことなく、生活費や貯金の計画も立てやすいでしょう。

③控除後のボーナス受取額の仕組み

実際に受け取る金額は「額面」から社会保険料と所得税を引いた「手取り」です。例えば、額面で50万円のボーナスを受け取った場合でも、保険料や税金でおよそ20%前後が控除されるのが一般的です。

そのため、実際の受取額は40万円前後になることが多いでしょう。落とし穴は「額面=手取り」と誤解してしまう点です。さらに注意したいのは、手取り額は年齢や扶養の有無によっても差が出ることです。

扶養控除や社会保険の負担割合は個人ごとに異なるため、同じ会社で同額のボーナスを受け取っても手元に残る金額は必ずしも同じではありません。

また、年末調整の結果によって過不足が精算されるケースもあるので、実際の負担額は支給時点では確定していないこともあります。

控除の仕組みを理解し、「額面と手取りは別物」と認識しておけば、家計を誤算するリスクを避けられるでしょう。

年収とボーナスに関するよくある質問

就活生にとって、年収に占めるボーナスの割合や求人票の見方はとても気になるところです。ここでは、就職活動中に多く寄せられる疑問について整理し、理解を深められるようにまとめました。

  1. 年収におけるボーナスの割合はどれくらいか?
  2. 求人情報に記載される年収は手取りか?
  3. 就活・転職時に希望年収を聞かれた場合はどう答えるか?
  4. 年俸制の場合ボーナスは支給されるのか?
  5. ボーナスが支給されない年もあるのか?
  6. 残業代は年収に含まれるのか?

① 年収におけるボーナスの割合はどれくらいか?

一般的に年収に占めるボーナスの割合は20〜30%ほどといわれています。例えば年収400万円なら、ボーナスは年間80〜120万円程度が目安です。

ただし業界や企業の業績によって大きく変わるため、一律ではありません。メーカーや金融は高めですが、サービス業やベンチャーでは少ないか、支給がない場合もあるでしょう。

就活生にとって大切なのは「基本給とボーナスのバランス」を把握することです。基本給が安定していれば生活設計が立てやすく、ボーナスはあくまでプラスとして考えるのが安全といえます。

求人票を読み解く際には、年収の内訳を冷静に確認する姿勢が求められます。

② 求人情報に記載される年収は手取りか?

求人票に記載される年収は手取りではなく「額面」です。つまり税金や社会保険料が引かれる前の金額であり、実際の手取りは額面より約2割少なくなるのが一般的でしょう。

例えば年収400万円とあっても、手取りは320万円前後にとどまります。この差を理解していないと生活費の見積もりに誤差が生じ、家計管理に困ることになりかねません。

就活生は求人票の金額を「総支給額」と捉え、実際に残る金額を計算する習慣を持ってください。源泉徴収や住民税などの仕組みを知っておけば、入社後に慌てることもないでしょう。

③ 就活・転職時に希望年収を聞かれた場合はどう答えるか?

希望年収を聞かれた際は「根拠のある回答」が求められます。単に高い金額を望むのではなく、業界平均や自身の経験を踏まえた答えが好印象につながります。

例えば「御社の職種の平均を参考に◯◯万円を希望しています。ただ仕事内容や成長環境を重視しているため柔軟に考えます」と伝えると、現実的で誠実な姿勢が伝わるでしょう。

反対に「高ければ高いほど良い」と答えるのは準備不足の印象を与えます。就活生は希望年収を交渉の出発点と位置づけ、企業の条件や将来のキャリアを見据えて柔軟に対応することが成功につながるはずです。

④ 年俸制の場合ボーナスは支給されるのか?

年俸制は年収を12回または14回に分けて支払う仕組みで、基本的に「ボーナス込み」で提示されます。つまり夏や冬に別枠で支給されるのではなく、毎月の給与に分割されているのが一般的です。

ただし企業によっては業績に応じたインセンティブを別途支給する場合もあります。年俸制だからといって必ずボーナスがないとは限らないのです。

就活生に必要なのは「提示された年俸が総額である」と理解し、月々の生活費にどのように反映されるかを計算することです。

制度を知らないまま入社すると、思っていた賞与がなく驚くことになりかねません。

⑤ ボーナスが支給されない年もあるのか?

ボーナスは必ず支給されるものではなく、業績や評価によって変わるため、ゼロになる年もあります。特に業績不振や赤字の場合は減額や不支給となる企業も少なくありません。

法律上もボーナスの支給は義務ではなく、就業規則や契約に基づく任意の扱いです。そのため「毎年必ずもらえる」と考えるのは危険でしょう。就活生は基本給で生活が成り立つかどうかを重視してください。

ボーナスはあくまで臨時収入と捉え、旅行や自己投資などに充てると安心です。この考え方を持つことで、景気や業績に左右されても生活の安定を保ちやすくなります。

⑥ 残業代は年収に含まれるのか?

求人票の年収表示に残業代が含まれるかどうかは企業ごとに異なります。一般的には「基本給とボーナス」が含まれますが、残業代は別扱いの場合も多いです。

固定残業代制度を導入している企業では、一定時間分の残業代があらかじめ給与に含まれており、その時間内なら追加支給はありません。

例えば「月20時間分を含む」と明記されていれば、その範囲を超えなければ増えないということです。一方で超過分は別途支払われるのが原則です。

この仕組みを理解しないと「残業すれば必ず収入が増える」と誤解するでしょう。求人票を確認する際は「固定残業代の有無」と「対象時間数」を必ず確認し、自分の働き方と照らし合わせて判断してください。

年収とボーナスについて正しく理解しよう

年収は「基本給+各種手当+ボーナス」を含む金額として扱われます。つまり、年収にはボーナスを含むのが一般的であり、福利厚生や非課税項目は含まれません。

実際の計算では給与明細や源泉徴収票、所得証明書を用いて確認することが可能です。さらに「手取り」「年俸」「額面給与」「所得」との違いを理解することで、自分の収入を正確に把握できます。

民間企業では平均年収の中に平均ボーナス額が含まれており、会社によって有無や金額が大きく異なるのも特徴です。加えて、ボーナスは課税対象であるため、控除後の受取額に注意する必要があります。

したがって、「年収はボーナスを含むのか?」という視点から理解を深めることは、キャリア形成や生活設計において非常に重要です。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。