座談会とは?企業の目的・当日の流れ・事前準備・質問例を徹底解説
「座談会って一体どんな場なのだろう?」 就活やインターンの選考過程でよく登場するものの、説明会や面接とは何が違うのか、よくわからないですよね。
ですが参加する際は目的や流れを理解し、適切な準備をして臨むことが印象を左右する大きなポイントになります。
そこで本記事では、座談会の役割や企業が開催する意図、当日の進行の特徴、さらに効果的な準備方法や質問例までを徹底解説します。
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座談会とは?

就活で「座談会」という言葉を聞いても、実際にどのような場なのか想像できない人は多いでしょう。座談会とは、企業の社員と就活生が少人数で集まり、ざっくばらんに会話をするイベントを指します。
説明会のように一方的に話を聞くだけではなく、双方向の交流を目的とした場です。学生にとっては企業理解を深める機会であり、社員へ直接質問できる貴重なチャンスにもなります。
企業側にとっても、学生の関心や雰囲気を把握できるため、採用活動の参考として活用されることが少なくありません。
つまり、座談会は学生と企業の双方にメリットがあるイベントといえます。
特に就活生にとっては、説明会や選考では得られないリアルな情報を聞ける点が大きな魅力です。積極的に参加することで、就職活動の選択肢を広げるきっかけとなるでしょう。
企業が座談会を開催する目的

就活で企業が座談会を開く背景には、単なる会社紹介にとどまらないさまざまな狙いがあります。
社員と学生が直接やり取りをすることで互いの理解を深め、ミスマッチを防ぎながら優秀な人材と出会うことを目指しているのです。ここでは、座談会を実施する企業の目的を5つの視点から解説します。
- 企業の魅力を学生に直接伝えるため
- 説明会やHPでは伝えきれない情報を補うため
- 学生の人柄やコミュニケーション力を知るため
- 学生とのミスマッチを防ぐため
- 自社に関心を持つ学生を発掘するため
①企業の魅力を学生に直接伝えるため
企業が座談会を開く大きな理由の1つは、自社の魅力をダイレクトに伝えることです。説明会や資料だけでは伝わりにくい部分を、社員が自分の言葉で話すことでリアルに感じてもらえます。
例えば、入社後のやりがいや人間関係など、公式情報には載らない話を聞くと学生側として安心できますうよね。社員の人柄から社風が伝わり、働く姿をより具体的に想像しやすくなります。
だからこそ企業は、座談会を通じて自社を前向きに伝える工夫を欠かしません。学生にとっては、このような本音を聞ける機会を大切にし、自分の志望動機に生かすことが大事です。
座談会で得た情報を面接やエントリーシートに取り入れれば、説得力のある自己PRにつながるでしょう。
②説明会やHPでは伝えきれない情報を補うため
説明会やHPには、制度や事業内容といった基本情報が中心に掲載されています。しかし、それだけでは会社で働く実感を持ちにくいのが実情です。座談会は、こうした不足を補う場として役立ちます。
具体的には、部署ごとの雰囲気やキャリアの歩み方、働き方の柔軟さなどが挙げられます。これらは文字や数値では表現しにくいため、実際に働く社員が体験談として語ることで理解が深まるのです。
さらに、座談会は質問への即答が期待できる点も特徴です。「配属はどのように決まりますか」「研修は実践的ですか」といった疑問をその場で解消できます。
企業にとっても誤解を防ぎ、正しく理解してもらえるため、双方にとってメリットのある場なのです。
③学生の人柄やコミュニケーション力を知るため
座談会は情報提供の場であると同時に、企業が学生を見極める場でもあります。採用担当者は自然な会話の中で学生の人柄やコミュニケーション力を観察しているのです。
たとえば、相手の話にうなずきながら質問をする学生は協調性があると受け止められます。反対に、自分だけ目立とうとする態度は逆効果になりかねません。
また、質問の仕方や話す姿勢から志望度や興味の方向性も推し量られています。形式的な面接とは異なり、座談会はリラックスした環境のため本音が出やすいのも特徴です。
だからこそ学生は油断せず、礼儀を保ちながら積極性を見せることが求められます。気軽な雰囲気に流されてしまうと、思わぬマイナス評価を受ける可能性もあるでしょう。
自然体を意識しながらも誠実さを忘れず参加することが、良い印象につながりますよ。
④学生とのミスマッチを防ぐため
企業が座談会を行う目的の1つに、入社後のミスマッチを防ぐ狙いがあります。採用したものの「想像と違った」と短期間で辞めてしまうケースは少なくありません。これは双方にとって大きな損失です。
そのため、座談会では職場の実態や働き方を率直に伝えることがあります。残業の多さや評価制度など、あらかじめ知っておくべき情報を共有するのです。
こうした誠実な情報発信は、学生との信頼関係を築くうえで重要でしょう。学生にとっても、ミスマッチを避けるには積極的に質問することが欠かせません。
「この企業で長く働けるか」「価値観が合っているか」を確かめる場として活用してください。また、座談会で「合わない」と感じても失敗ではありません。
自分に適さない企業を早く見極められたという点で大きな成果です。納得感を持って就職活動を進めるために、座談会は大きな役割を果たします。
⑤自社に関心を持つ学生を発掘するため
座談会は、企業が本当に熱意を持った学生を見つける場でもあります。単に応募者を増やすのではなく、将来活躍してくれる人材と出会うことを目的としているのです。
積極的に質問したり真剣に耳を傾けたりする学生は強く印象に残ります。そのような姿勢は志望度の高さとして評価され、選考でもプラスに働く可能性があるでしょう。
参加する際は、自分の熱意を自然に示すことが大切です。事前調査を踏まえた質問や、共感を示す受け答えが効果的でしょう。
座談会は選考ではありませんが、企業にとっては優秀な人材を見極める場です。
学生は小さなアピールの機会と捉え、積極的に行動してください。その積み重ねが、自分の魅力を伝えるチャンスにつながります。
就活生が座談会に参加するメリット

座談会に参加すると、企業理解を深められるだけでなく、社員と直接交流して説明会や資料では得られない情報を聞けます。
また、その場にいる他の学生から刺激を受けることもあり、就職活動の視野を広げる体験になるでしょう。ここでは、参加することで得られる具体的なメリットを紹介します。
- 複数の社員からリアルな話を聞ける
- 社風や企業の雰囲気を体感できる
- 採用担当者に顔と名前を覚えてもらえる
- 他の就活生の質問から学べる
- 志望度の高さをアピールできる
①複数の社員からリアルな話を聞ける
座談会に参加する大きな利点の1つは、複数の社員から直接話を聞ける点です。説明会では担当者が用意した内容に沿って説明するため、情報が画一的になりやすい傾向があります。
しかし座談会では、若手から管理職までさまざまな立場の人が参加するので、働き方やキャリアに関する多様な意見を知ることが可能です。
実際に働いている人の声は、求人票や会社案内では得られない具体性を持ちます。そのため、入社後の姿を想像しやすくなるでしょう。
さらに、部署ごとの社員から話を聞くことで会社全体のつながりも理解できます。営業のやりがいや課題を知り、開発部門がどう支えているかを聞けば、仕事の流れを具体的にイメージできるはずです。
こうした情報は企業研究を深める上で非常に役立つ武器になります。
②社風や企業の雰囲気を体感できる
座談会では、社員のやり取りや話し方から社風や職場の雰囲気を自然に感じ取れます。説明会で見せる雰囲気と実際の現場が必ずしも一致するとは限りません。
そのため、社員同士の距離感や会話の様子を観察することが、自分に合う環境かどうかを見極める手助けになります。働く人の雰囲気は、入社後の働きやすさに直結するのです。
たとえば笑顔で話す社員が多ければ、人間関係の良さを推測できるでしょう。逆に発言が少なく硬い空気なら、上下関係が厳しい可能性もあります。
求人票ではわからない情報を得られるため、参加して体感することが大切です。結果として、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
③採用担当者に顔と名前を覚えてもらえる
少人数形式の座談会は、採用担当者や社員と会話する機会が多く、顔と名前を覚えてもらいやすい場です。積極的に質問や発言をすることで「意欲的な学生」という印象を残せます。
後の選考でその印象がプラスに働くこともあるでしょう。ただし、無理に目立つ必要はありません。自分なりに考えた質問を投げかけ、相手の話をしっかり聞く姿勢を見せることが大切です。
担当者は学生の態度をよく観察しているため、自然体ながら前向きな姿勢を示すことが評価につながります。座談会は選考の場ではないものの、企業が学生を見る機会であることを意識してください。
④他の就活生の質問から学べる
座談会では、自分以外の就活生が質問する内容を聞くことができます。その中で、自分では思いつかなかった視点を知ることができるのも大きな魅力です。
社員の回答を通じて新しい情報を得られ、企業理解を一層深められるでしょう。また、他の学生の態度や発言から就活の姿勢を学べるのも利点です。
的確な質問をする学生を見て、自分の改善点に気づくことがあります。逆に、不適切な質問を聞けば「これは避けるべきだ」と感じられるはずです。
このように、他人の行動を参考にしながら学べる点は、座談会ならではの特徴といえます。
⑤志望度の高さをアピールできる
座談会に積極的に参加する姿勢自体が、企業への志望度の高さを示すサインになります。企業は学生の本気度を重視しているため、実際に足を運び社員と話す行動は強いアピールにつながるのです。
特に質問が具体的であれば、企業研究をしていると評価されやすいでしょう。さらに、座談会で得た情報をエントリーシートや面接に活かせます。
「座談会で社員の方の話を聞いて志望度が高まった」と伝えれば、説得力のある志望動機になるでしょう。このように、座談会は情報収集だけでなく、志望度を具体的に示すチャンスでもあります。
座談会の基本的な流れ

座談会は企業理解を深める場ですが、実際の進行が分からず不安に思う人も多いでしょう。ここでは一般的な流れを整理しました。
あらかじめ知っておくことで落ち着いて参加でき、良い印象を残しやすくなります。
- 企業から座談会の案内を受け取る
- 当日の受付をする
- グループに分かれて社員と交流する
- 社員に疑問点や気になることを質問する
- 座談会終了後にお礼を伝える
①企業から座談会の案内を受け取る
座談会はまず企業から案内を受け取るところから始まります。案内はメールやマイページの通知で届き、日時や場所、対象学年などが記載されているのが一般的です。
ここで大事なのは、記載内容を見落とさず確認する姿勢でしょう。持ち物や服装が指定されている場合もあります。服装自由とあってもスーツを選んでおくと安心です。
指定を守らないと、参加前から印象を下げる恐れがあります。また、人数が限られているケースもあるため、参加を希望するなら早めに申し込みをしてください。
さらに、事前アンケートを求められる場合もあります。ここで真剣に回答することで、参加前から前向きな姿勢を示せるのです。
案内を受け取った段階で企業の情報を調べておくと、その後の座談会がより充実するでしょう。
②当日の受付をする
当日は会場に到着したら受付を済ませます。この時の対応は意外と印象に残りやすいため注意が必要です。名前を伝えるときや資料を受け取るときは、はっきりした声で丁寧に応じてください。
また、集合時間の10分前には到着するのが望ましいです。余裕を持つことで心も落ち着き、慌てた態度を避けられます。ぎりぎりに到着すると焦りが出て、雰囲気に馴染みにくくなることもあるでしょう。
資料を渡された場合はその場で確認して流れを把握しておくと安心です。控室がある場合は静かに待ち、周囲の学生とも軽く挨拶する程度にとどめてください。
受付は第一印象を左右する場面です。落ち着いた対応と自然な笑顔を意識しましょう。
③グループに分かれて社員と交流する
座談会の中心は、グループに分かれて社員と交流する時間です。学生数人と社員が一緒になり、実際の働き方や体験談を聞きながら会話を進めます。
雰囲気は比較的カジュアルですが、企業側は学生の態度や質問の仕方を見ています。この時間は積極的に質問することが大切です。
「入社の決め手は何でしたか」「1日のスケジュールを教えてください」といった質問は、働く姿を具体的に想像するのに役立ちます。
また、他の学生の質問をきちんと聞く姿勢も評価されます。相槌を打ちながら聞くことで協調性が伝わりやすいでしょう。
自分の番が回ってこなくても焦らず、全体の雰囲気を意識してください。交流は一方的な情報収集ではなく、双方向のやり取りです。
自然体で会話に参加しつつ、積極性を見せることが成功の鍵になります。
④社員に疑問点や気になることを質問する
グループ交流の後には質疑応答の時間が設けられることが多いです。この時間は自由度が高く、自分の疑問を解消できる貴重な場になります。
質問内容は具体的な業務や働き方に関するものが望ましいです。「どのような研修がありますか」「部署間の連携はどう進められていますか」といった質問は、関心の高さを伝えられるでしょう。
ただし、待遇や休暇制度を中心に尋ねるのは避けた方が無難です。条件だけを重視しているように見えてしまいます。こうした情報は公式資料や説明会で確認してください。
質問をするときは、社員の話を踏まえて聞くと効果的です。「先ほどのお話に関連して」と前置きすることで、真剣に聞いていた姿勢を示せます。
質疑応答は質問以上に誠実さや理解度を伝える場でもあるのです。
⑤座談会終了後にお礼を伝える
座談会が終わったら、その場で社員や運営スタッフにお礼を伝えることが大切です。最後の一言で印象が変わることもあるため、感謝の気持ちは必ず伝えてください。
お礼は長くなくても構いません。「本日はありがとうございました」とシンプルに伝えれば十分です。名刺を受け取った場合は、後日メールで改めて感謝を伝えるとより丁寧でしょう。
退出するときの姿勢や態度も見られることがあります。最後まで礼儀正しく行動すれば良い印象を残せるのです。座談会は終了する瞬間まで見られている意識を持つことが大切です。
お礼の言葉と態度が次につながる可能性もあるため、気を抜かないようにしてください。
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。
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座談会に参加する前にやっておきたい事前準備

座談会は情報を得る場であると同時に、企業への印象を左右する大切な機会です。きちんと準備して臨めば有意義な時間になり、逆に準備不足だとせっかくのチャンスを逃すこともあるでしょう。
ここでは、参加前に押さえておきたい準備のポイントを紹介します。
- 参加の目的を明確にする
- 企業研究を行い質問を準備する
- 座談会にふさわしい服装や身だしなみを整える
- 自己紹介や簡単な自己PRを用意しておく
- お礼メールの内容をあらかじめ考えておく
①参加の目的を明確にする
座談会に参加する前に重要なのは、自分が何を得たいのかをはっきりさせることです。目的がないままでは話を聞いても流されてしまい、得られるものが少なくなります。
例えば「社員の働き方を知りたい」「キャリアの歩み方を学びたい」など、事前にテーマを決めておくと会話が深まるでしょう。
目的を明確にすることで質問の内容も具体的になり、相手に誠実な印象を残せます。一方で目的をあいまいにしたままでは、他の学生に差をつけられる可能性があるでしょう。
座談会は時間が限られているため、あらかじめ疑問点や知りたい情報を整理しておくことが効果的です。意識して準備をすれば、座談会を価値ある体験に変えられるでしょう。
②企業研究を行い質問を準備する
座談会に参加する前には、必ず企業研究を行い質問を用意しておく必要があります。企業の公式サイトや採用ページ、ニュース記事などを確認すれば基本的な情報は得られます。
そのうえで「若手社員のキャリアステップ」「部署同士の関わり」など、自分が深く知りたいことを考えておくとよいでしょう。
質問を準備することで会話が一方的にならず、社員との交流がより深まります。
さらに、調べたうえで質問をすると「理解がある学生」と見てもらえるでしょう。反対に、少し調べればわかる内容を聞くと準備不足と感じられてしまうかもしれません。
事前に情報を整理し、自分なりの質問を持って参加してください。
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③座談会にふさわしい服装や身だしなみを整える
座談会は説明会よりも雰囲気がやわらかいことがありますが、服装で油断してはいけません。基本的にはスーツが無難で、清潔感を意識した身だしなみを整えることが大切です。
髪型や靴、持ち物など細かい部分にも気を配れば、誠実さや社会人としての意識を伝えられるでしょう。企業によってはオフィスカジュアルを求める場合もあります。
その際もラフすぎる格好は避け、「きちんと感」を意識してください。身だしなみは第一印象を大きく左右するため、会話内容より先に評価につながる場合もあります。
準備段階から気を抜かず整えることが信頼感を得る近道です。
④自己紹介や簡単な自己PRを用意しておく
座談会では冒頭に自己紹介を求められることが多いため、短くまとまった内容を用意しておくと安心です。
大学名や学部に加えて、興味のある分野や取り組んでいる活動を簡潔に話せるよう準備しておきましょう。自己PRも長すぎると場にそぐわないため、1分程度にまとめるのが理想です。
事前に考えておけば緊張しても落ち着いて話せますし、聞き手にも伝わりやすくなります。また、自己紹介に強みや関心分野を少し盛り込めば、その後の会話のきっかけになるでしょう。
即興で話すと要点がぼやけることがあるため、準備を怠らないでください。
⑤お礼メールの内容をあらかじめ考えておく
座談会後にお礼のメールを送ることは、好印象を残すうえで効果的です。あらかじめ文面を考えておけば当日すぐに送信でき、印象が鮮明なうちに伝えられます。
基本的には、参加の機会をいただいた感謝と、座談会で学んだことや感じたことを簡潔に書けば十分でしょう。ただし、形式的すぎる文章では気持ちが伝わりません。
具体的なエピソードや社員の発言に触れて書くと、誠意が感じられやすくなります。長文にする必要はありませんが、心のこもった内容を意識してください。
お礼のメールは次の選考につながる場合もあるため、事前準備のひとつとして取り入れましょう。
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座談会で聞くべき質問例

座談会は企業の本音を知る貴重な場ですが、どのような質問をすればよいか迷う人も多いでしょう。ここでは効果的に理解を深められる質問を5つのテーマに分けて紹介。
事前に準備しておくことで積極的な姿勢を示しつつ、有意義な情報を得られます。
- 仕事内容や働き方
- 社風やチームの雰囲気
- 入社を決めた理由やキャリアパス
- 求める人物像や評価されるスキル
- 就活生へのアドバイス
①仕事内容や働き方
仕事内容や働き方に関する質問は、企業理解を深めるために欠かせません。なぜなら公式資料やホームページの情報だけでは、実際の業務をイメージしにくいからです。
入社後のギャップを減らす助けになります。ただし、待遇に偏った聞き方は避ける必要があります。社員の体験談を引き出せる質問を意識してください。
仕事内容について理解を深めると、働く自分を具体的に描けるようになります。その結果、志望動機の説得力が増すため、座談会で積極的に取り入れたいテーマです。
・1日のスケジュールを教えていただけますか ・残業はどのくらいありますか ・研修やサポート体制はどのようになっていますか |
②社風やチームの雰囲気
社風やチームの雰囲気は働きやすさに直結しますが、説明会や資料では分かりにくい部分です。だからこそ座談会で聞くことに意味があります。
質問するときは、社員の表情や言葉のニュアンスにも注意してください。前向きに語られるなら安心できますし、逆に言葉を濁す場面が多ければ相性を考える材料になります。
社風は数字で表せない部分です。だからこそ自分の価値観と合うかを確かめる必要があります。座談会で雰囲気を聞くことは、長く働けるかどうかを判断する重要な一歩になるのです。
・チームで仕事を進める際に大切にしていることは何ですか ・入社して驚いた社風の特徴はありましたか ・社員同士のコミュニケーションはどんな雰囲気ですか |
③入社を決めた理由やキャリアパス
社員が入社を決めた理由やその後のキャリアを聞くのはとても有効です。実際に働く人の声は、企業選びの参考になるからです。質問を通じて、自分の将来像を具体的に描けるようになります。
ただし表面的な答えで終わらせず、「その経験で特に大変だったことは何ですか」と掘り下げてみてください。リアルな情報を聞き出せるはずです。キャリアに関する質問は、自分の将来を考えるうえで大切。
事前に具体例を準備しておくことで、より深い話を聞き出せるでしょう。
・なぜこの会社を選んだのですか ・入社後にどんなキャリアを歩まれましたか ・これまでの経験で特に大変だったことは何ですか |
④求める人物像や評価されるスキル
企業が求める人物像や評価されるスキルを知ることは、選考準備に直結します。面接やエントリーシートでアピールする際にも役立つため、座談会でぜひ確認してください。
このテーマで得られる回答は抽象的なものにとどまらず、社員の経験談が添えられることも多いです。それを参考にすれば、自分の強みをどう伝えるべきかが明確になります。
求める人物像を理解すると、志望動機や自己PRに説得力を持たせられるでしょう。座談会で得た情報を取り入れることで、選考での評価を高められるでしょう。
・この会社で活躍している人の特徴は何ですか ・新人に求められる姿勢はどのようなものですか ・評価されやすいスキルや強みは何でしょうか |
⑤就活生へのアドバイス
最後に、社員から就活生へのアドバイスを聞くのも有益。経験者の言葉はすぐに行動に生かせるヒントになるからです。こうした質問は情報収集だけでなく、自然な会話を深めるきっかけにもなります。
さらに、学ぶ意欲を示せるため好印象を与えやすいです。座談会は選考ではありませんが、評価につながる場でもあります。積極的にアドバイスを求める姿勢を持ち、学ぶ姿勢を見せてください。
・就活を振り返ってやってよかったことは何ですか ・就活で後悔したことはありますか ・学生のうちに身につけておくと役立つことはありますか |
座談会で避けるべき質問

座談会は社員と近い距離で交流できる場ですが、質問次第で印象を悪くしてしまうことがあります。意図せずマイナス評価につながらないようにするため、注意すべき質問を理解しておく必要があるのです。
ここでは具体的に避けるべき内容を紹介します。
- 企業HPや説明会で調べればわかる内容
- 福利厚生や給与など待遇に関する内容
- ネガティブすぎる質問や批判的な内容
- 社員のプライベートに踏み込む内容
- 自分本位で長すぎる内容
①企業HPや説明会で調べればわかる内容
避けたい代表的な質問は、企業HPや説明会で確認できる基本的な内容です。
例えば「会社の所在地はどこですか」「応募条件は何ですか」といった質問は、調べればすぐにわかるため準備不足と見なされてしまいます。結果として関心が薄いと捉えられる恐れがあるでしょう。
座談会は調べても出てこないリアルな情報を得る場です。働き方やキャリアの進め方、やりがいなどを聞くことで、自分の将来像を具体的に描けるようになります。
基礎情報は事前に確認し、座談会ではより深い質問を心がけてください。そうすることで積極性や誠実さを示せるでしょう。
企業分析をやらなくては行けないのはわかっているけど、「やり方がわからない」「ちょっとめんどくさい」と感じている方は、企業・業界分析シートの活用がおすすめです。
やるべきことが明確になっており、シートの項目ごとに調査していけば企業分析が完了します!無料ダウンロードができるので、受け取っておいて損はありませんよ。
②福利厚生や給与など待遇に関する内容
座談会で待遇に関する質問を中心にすると「条件しか見ていない」と思われかねません。もちろん大切な情報ですが、初対面の社員との場では仕事内容や働きがいに関心を示すことが望ましいです。
特に給与や休暇制度などは、場をわきまえずに聞くとマイナス評価につながる恐れがあります。どうしても確認したい場合は、説明会や人事担当者への個別相談で尋ねるのが適切です。
座談会では「どのような点にやりがいを感じますか」といった前向きな質問を優先してください。待遇を最初に聞かないことで、志望度が高い印象を残せるはずです。
③ネガティブすぎる質問や批判的な内容
「この会社の弱点は何ですか」「辞めたいと思ったことはありますか」といったネガティブな質問は、相手を困らせてしまいます。
知りたい気持ちがあっても、直接的すぎる聞き方は印象を損ねる可能性が高いです。座談会は信頼関係を築く場でもあるため、批判的に聞こえる内容は避けるべきでしょう。
代わりに「入社前と入社後でギャップを感じたことはありますか」といった形にすれば、社員も答えやすくなります。伝え方を工夫することで同じテーマでも前向きな学びにつながるのです。
質問の意図をポジティブに伝える姿勢を意識してください。
④社員のプライベートに踏み込む内容
「休日は何をしていますか」「結婚されていますか」といったプライベートに踏み込む質問は不適切。就活の場では業務や働き方に関係のない内容を聞くと、相手に不快感を与える可能性があるからです。
聞きやすい雰囲気でも、プライベートそのものに立ち入るのは避けましょう。
一方で「有給休暇は取りやすいですか」「ワークライフバランスをどのように感じていますか」といった働き方に関連する質問なら問題ありません。
業務に結びつける形で質問を工夫すれば、相手も答えやすくなります。境界を意識して質問内容を選んでください。
⑤自分本位で長すぎる内容
自分本位で前置きの長い質問は座談会で避けるべきです。状況説明をだらだらと話すと、他の学生の時間を奪ってしまいます。社員も「結局何が聞きたいのか」と困惑する可能性があるでしょう。
複数人で行う座談会では、全員に配慮した姿勢が求められます。質問は端的にまとめ、要点を明確にしてください。「私は〇〇に興味があります。
実際の業務ではどのように関わりますか」といった形であれば、相手も答えやすくなります。簡潔でわかりやすい質問を意識することが、場を有意義にする秘訣です。
座談会で好印象を残すためのポイント

座談会は情報を得るだけでなく、自分の印象を企業に残す大事な場でもあります。ここでの振る舞いが今後の選考に影響する可能性もあるため、油断はできません。
ここでは、良い印象を残すために意識したい5つのポイントを紹介します。
- 話を聞く姿勢やリアクションを意識する
- メモを取りながら積極的に質問する
- 相手の話に共感を示し会話を広げる
- グループ全体の雰囲気に配慮する
- 終了後に感謝の気持ちを伝える
①話を聞く姿勢やリアクションを意識する
座談会では、自分が発言していない時間も見られています。そのため、話を聞く姿勢やリアクションを意識することが大切です。無表情で黙っていると、関心がないように見えてしまいます。
反対に、うなずきや相槌を交えて聞けば前向きな態度が伝わるでしょう。話が面白いと感じたときに自然な笑顔を見せると、社員に安心感を与えられます。
座談会は一方的に情報を受け取る場ではなく、双方向のやり取りです。表情や姿勢で「理解しようとしている」「共感している」という気持ちを示すことが、良い印象につながります。
積極的に発言するのが苦手でも、聞き方を工夫すれば印象を変えられるのです。話を聞く姿勢を意識すれば、言葉以上に自分の姿勢を伝えられるでしょう。
②メモを取りながら積極的に質問する
好印象を残すには、メモを取りながら質問する姿勢も重要です。社員の話を理解しようとする姿勢を示せるだけでなく、情報を整理して後で活かすこともできます。
社員の発言を踏まえて「先ほどのお話で気になったのですが」と質問すれば、しっかり聞いていたことを伝えられるでしょう。
質問は「入社後に成長を感じた瞬間はありますか」「キャリアを築く上で大切にすべきことは何ですか」といった具体的な内容が効果的です。
一方で、調べれば分かる基本的な質問ばかりだと準備不足と見なされかねません。事前に情報を調べたうえで質問を考えることが大切です。準備と積極性の両方を示すことで、誠実な印象を残せるでしょう。
③相手の話に共感を示し会話を広げる
社員の話に共感を示しながら会話を広げることも効果的です。共感は相手との距離を縮める力を持っています。
「私もその点に共感します」「学生の立場でも同じように感じたことがあります」と伝えるだけで、自然に会話が弾むのです。
さらに「具体的にはどんな場面でその考えを実感しましたか」と掘り下げれば、より深い話を聞けるでしょう。ただし、過度な相槌や大げさな反応は逆効果です。
不自然に感じられると信頼を損ねる可能性があります。自然な言葉で共感を表すことを意識してください。共感をきっかけに会話を広げれば、単なる質疑応答にとどまらず双方向の対話になります。
結果として、社員の記憶に残りやすく好印象を与えられるでしょう。
④グループ全体の雰囲気に配慮する
座談会は複数人で行われることが多く、グループ全体の雰囲気に配慮する姿勢も評価されます。自分だけが目立とうとする行動は逆効果になることも。
他の学生が質問しているときは最後まで聞き、発言を遮らないようにしてください。順番を待っている間にもリアクションを見せれば、協調性を示せます。
また、社員が話しやすい空気をつくるために軽くうなずくのも効果的です。全体の調和を意識できる学生は「協働を大切にできる人材」として評価されます。
職場でもチームワークは不可欠なので、この姿勢は大きなプラスになるでしょう。座談会では個人の発言内容以上に、場全体への配慮が見られています。
空気を意識できる学生は自然と良い印象を残せるのです。
⑤終了後に感謝の気持ちを伝える
最後に、座談会が終わった後に感謝を伝えることも大切です。感謝の一言で印象が良くなることがあります。「本日はありがとうございました」と簡潔に伝えるだけで十分です。
名刺を受け取った場合は、後日メールで改めて感謝を伝えるとより丁寧でしょう。終了後の態度は社員に強く残ります。最後まで礼儀を大切にすれば、誠実さを示せるでしょう。
逆に、無言で立ち去ると印象を損ねる恐れがあります。座談会は最後の瞬間まで見られている意識を持ってください。感謝の言葉を添えるだけで、良い印象を残せますよ。
座談会での注意点

座談会は情報収集の場であると同時に、自分を知ってもらう機会でもあります。しかし、準備不足や態度によって評価を下げてしまうことも少なくありません。
ここでは、参加するうえで気をつけたい具体的なポイントを整理します。
- 目的を持たずに参加しない
- 準備不足のまま臨まない
- 自己中心的な発言をしない
- 質問が多すぎたり少なすぎたりしない
- 選考とは無関係だと思って油断しない
①目的を持たずに参加しない
座談会に参加する際、何を得たいのかをはっきりさせてから臨むようにしましょう。目的が曖昧だと、ただ話を聞くだけで時間が過ぎ、貴重な機会を活かせません。
「働き方を知りたい」「キャリアの実例を聞きたい」など、自分なりのテーマを決めておけば会話が深まりやすいです。目的を持つことで、社員に誠実さを伝えられる利点もあります。
無計画に参加した学生より、狙いを持つ学生の方が印象に残りやすいのです。事前に知りたいことを整理しておけば、座談会を有意義な学びの場にできるはずですよ。
②準備不足のまま臨まない
何の準備もせずに座談会に臨むと、表面的な情報しか得られません。企業の基本情報を知らなければ質問が浮かばず、受け身の姿勢に見えてしまうでしょう。
そうなれば「意欲が感じられない」と評価されかねません。企業HPや説明会で得られる情報を事前に確認しておけば、より具体的な質問ができます。
例えば「新規事業で若手がどのように関わるのか」といった内容は、調べたうえでこそ出てくるものです。少しの準備で座談会の質が大きく変わるため、下調べを欠かさないようにしましょう。
企業分析をやらなくては行けないのはわかっているけど、「やり方がわからない」「ちょっとめんどくさい」と感じている方は、企業・業界分析シートの活用がおすすめです。
やるべきことが明確になっており、シートの項目ごとに調査していけば企業分析が完了します!無料ダウンロードができるので、受け取っておいて損はありませんよ。
③自己中心的な発言をしない
座談会は複数の学生が集まる場です。そこで自分ばかり話すと、社員だけでなく周囲の学生からも印象を悪くしてしまいます。自分の話を長々と続けたり、人の発言を遮ったりする行為は避けるべきです。
発言は簡潔にまとめ、相手が答えやすい内容を心がけてください。他の学生の意見を尊重して耳を傾ける姿勢も大切です。協調性が見える態度は、社会性や誠実さを示す要素になります。
座談会は自己PRの場であると同時に、協力できる姿勢を示す場でもあるのです。
④質問が多すぎたり少なすぎたりしない
質問の数は多すぎても少なすぎても印象を損ねます。質問ばかりすると他の学生の時間を奪い、逆に少なければ関心がないと思われるかもしれません。
適度な数を用意し、場の流れを見ながら発言してください。また、質問の質も大切です。誰でも考えつく内容ではなく、調べたうえで自分の関心に基づいた質問をすると効果的。
「入社前と入社後でギャップを感じましたか」といった問いは相手も答えやすく、情報も得やすいでしょう。バランスの取れた質問を意識することで、積極性と配慮を伝えられます。
⑤選考とは無関係だと思って油断しない
座談会は直接の選考ではありませんが、参加態度は採用担当者に見られています。「評価されないから大丈夫」と気を抜くと、マイナスの印象を残す可能性が高いです。
実際に座談会での様子が後の選考に影響することもあります。積極的に発言しながらも礼儀を守り、社会人と接している意識を持ってください。
話を聞く姿勢やうなずき、メモを取る態度なども評価対象になり得ます。油断せず誠実な姿勢を示すことが、信頼を得る大きな一歩となるでしょう。
就活で座談会を活用する意義

座談会とは、企業と就活生が直接交流できる場であり、採用活動や企業研究において重要な役割を持ちます。企業は魅力や社風を伝え、学生は社員の生の声から理解を深められる点が大きな特徴です。
さらに、事前準備や適切な質問を通じて積極性を示せば、好印象を残し内定獲得へと近づけるでしょう。逆に、準備不足や自己中心的な態度は評価を下げる要因になりかねません。
座談会は単なる情報収集の場ではなく、自分をアピールできる機会でもあります。だからこそ、参加目的を明確にし、マナーや姿勢に気を配ることが成果につながるのです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。