内定先へのメールの基本マナーと例文集|返信・送信の注意点も解説
「内定先へのメール、どこまで丁寧に書けばいいの?」「返信が遅れたらマズいのかな…」そんな不安を感じたことはありませんか?
内定先とのやり取りは、社会人としての第一歩です。メールのマナーをきちんと守ることで、相手に安心感や信頼感を与えられます。
この記事では、内定先とのメールの基本マナーから返信・送信時の注意点、実際に使える例文集まで幅広く解説します。
メールを書くのが不安な方でもすぐに実践できる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
「ビジネスメールの作成法がわからない…」「突然のメールに戸惑ってしまっている」と悩んでいる場合は、無料で受け取れるビジネスメール自動作成シートをダウンロードしてみましょう!シーン別に必要なメールのテンプレを選択し、必要情報を入力するだけでメールが完成しますよ。
内定先とのメールは正しいマナーを意識しよう

内定をもらったあとの企業とのやり取りでは、まだ入社前であっても、すでに社会人としての行動が求められていると考えるべきでしょう。
特にメールのやり取りは、相手の表情や声がわからない分、文章の印象や返信の速さがそのまま評価につながることも。丁寧かつ適切な対応を意識してください。
返信が遅れたり、砕けた表現を使ったりすれば、それだけで「常識に欠ける人」という印象を持たれてしまうかもしれません。
一方で、文面に配慮があり、返信も早ければ、誠実で信頼できる人物だと感じてもらえるはずです。このような対応が、入社後の信頼関係にも良い影響を与えることにつながります。
とはいえ、特別なテクニックが必要なわけではありません。メールマナーの基本は、丁寧な言葉づかい、迅速な対応、そして誤解のない表現を心がけることです。
内定先からのメールに返信する際の基本マナー

内定先とのやり取りは、社会人としての第一歩です。丁寧で誠実な対応ができれば、企業からの印象も良くなるでしょう。
ここでは、メール返信時に押さえておきたい基本マナーをわかりやすく解説します。
- どのような内容でも必ず返信する
- 返信は24時間以内を心がける
- 件名は「Re:」のまま返信する
- 本文は必要に応じて引用する
- メールの冒頭でお礼を述べる
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
そこで意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。マナーを知らないだけで無意識のうちに印象が悪くなっているケースもあり、選考通過のためにも事前にしっかりと確認しておく必要があります。
就活マガジン編集部では、忙しい就活生のために、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を無料で配布しています。気になる方は無料ダウンロードしてみてくださいね。
\登録1分|人材会社の人事監修/
① どのような内容でも必ず返信する
内定先から届くメールには、どんな内容であっても必ず返信するよう心がけましょう。
たとえ返信がいらないように思える内容でも、一言「承知いたしました」や「ご連絡ありがとうございます」と返すことで、相手は安心します。
企業側では複数の内定者とやり取りしていることが多く、返信がないと「見落としているのでは」と不安に思われる恐れも。
また、常に返信を欠かさない姿勢を見せることが、結果的に「丁寧な学生」「信頼できる人材」といった良い印象につながります。
社会人になってからも、返信の習慣はあらゆる場面で求められるため、学生のうちから身につけておくと安心です。内容の有無よりも、対応そのものが大切だという意識を持ちましょう。
② 返信は24時間以内を心がける
内定先からのメールには、できるだけ24時間以内に返信することを意識してください。返信が早ければ早いほど、信頼感や誠意が伝わりやすくなります。
たとえば「書類の提出期日について」などの連絡を数日放置してしまうと、相手に不安を与えるだけでなく、指示が守れない印象を持たれてしまう恐れも。
もしすぐに回答できない内容だったとしても、「確認中のため、後ほど改めてご連絡いたします」と中間の連絡を入れることが大切です。
③ 件名は「Re:」のまま返信する
メールを返信する際、件名は基本的にそのまま「Re:」をつけて返信するのがビジネスマナーです。件名を勝手に変更してしまうと、相手が過去のやり取りを確認しづらくなり、混乱を招くことがあります。
特に採用担当者は多くの学生と連絡を取り合っているため、やり取りの履歴が明確に残っていることが非常に重要です。
たとえば、同じタイトルで複数の学生のメールが並んだ場合でも、検索や整理がしやすくなります。
逆に、話題ごとに件名を変えてしまうと、相手が「これは前のどの話の続きだったか?」と混乱する原因になるでしょう。
やり取りの文脈が大きく変わるとき以外は、「Re:」付きの件名で返信するのが無難です。
④ 本文は必要に応じて引用する
返信メールの中で、相手のメール文の一部を引用することは、情報の伝達を明確にするために非常に有効です。
とくに質問が複数含まれていたり、複雑な指示があった場合には、どの部分に対する返信なのかを明示することで、読み手の負担を軽減できます。
たとえば、「以下のご連絡について、確認させていただきます」と前置きしたうえで相手の文章を一部抜粋することで、要点が伝わりやすくなるのです。
ただし、引用が長すぎると逆に見づらくなるため、ポイントを絞って簡潔に引用するのがコツ。引用は丁寧さと読みやすさを両立する手段として、非常に効果的です。
⑤ メールの冒頭でお礼を述べる
メールの書き出しで「ご連絡ありがとうございます」などの一言を添えると、それだけで印象が柔らかくなり、丁寧な人柄が伝わります。
こうしたお礼の言葉は、形式的に感じるかもしれませんが、ビジネスメールでは基本の所作として重視されているのです。
特に、内定先とのやり取りでは、あなたがどんな人なのかを相手が判断する材料の1つになります。
たとえば、「ご丁寧なご案内をいただき、誠にありがとうございます」といった一文があるだけで、読み手に対する気遣いが感じられるでしょう。
お礼の文は毎回変える必要はありませんが、感謝の気持ちを忘れず自然に入れることで、信頼関係の構築に役立ちます。
自分から内定先にメールを送る際の基本マナー

内定先へ自分から連絡する際には、相手への敬意や配慮を意識した行動が欠かせません。ここでは、メールを送るときに気をつけたいポイントを具体的に紹介します。
- 相手への配慮を第一に考える
- 返信・送信タイミングに注意する
- 要件は簡潔に、1通にまとめる
- 質問はまとめて箇条書きにする
- 適切な距離感と丁寧な表現を心がける
① 相手への配慮を第一に考える
メールを送る際は、相手の立場を考えた配慮が大切です。たとえば、冒頭に「お世話になっております」といった丁寧なあいさつを入れることで、相手に良い印象を与えられます。
本文では要件を手短に伝えつつ、「ご対応いただきありがとうございます」など、感謝の言葉も添えてください。
メールの締めには「何卒よろしくお願いいたします」など、柔らかく丁寧な表現を使うと、受け取った側にも気づかいが伝わるでしょう。相手の時間や手間を尊重する姿勢は、信頼関係を築く第一歩。
丁寧な言葉づかいや表現だけでなく、相手にとって「読みやすく、返しやすい」内容になっているかを意識することが重要です。
② 返信・送信タイミングに注意する
メールを送る時間帯や返信の早さも、相手へのマナーの一部。たとえば、深夜や早朝、休日の送信は控えるようにしましょう。送るなら平日の9時から18時ごろが適切です。
また、内定先からメールを受け取ったら、できれば24時間以内に返信するのが理想。
すぐに返事ができないときでも、「確認しております。〇日までにご返信いたします」といった一文を送っておくと、誠実な印象を与えられます。
返信や送信のタイミングを気にかけることは、相手を思いやる態度のあらわれでもあるのです。
③ 要件は簡潔に、1通にまとめる
メールはできるだけ簡潔にまとめた方が、読み手にも負担をかけません。伝える内容が多くなりそうな場合でも、ひとつのメールに詰め込みすぎるのは避けたほうが良いでしょう。
伝えるべきことを整理し、重要な内容だけを1通にまとめて送ることが望ましいです。段落ごとに要点を分けて書くと、視認性も高まります。
内容が複雑になる場合は、必要に応じてメールを分けるのもひとつの方法です。自分本位の表現になっていないかを見直し、相手が読みやすい構成になっているかを確認してください。
④ 質問はまとめて箇条書きにする
質問がある場合は、ひと目で把握できるようにまとめることが大切です。
たとえば「以下3点についてお伺いします」といった前置きに続けて、「1. 提出期限について」「2. 当日の持ち物について」などと箇条書きにすれば、相手にとっても読みやすくなります。
ただし、ネットで簡単に調べられるような内容をわざわざ聞くのは控えましょう。
質問は相手の時間をいただく行為でもあるため、自分なりに調べた上で、本当に必要なことだけを整理して伝えるのがマナーです。相手に配慮した質問の仕方を心がけてください。
⑤ 適切な距離感と丁寧な表現を心がける
内定先とのやり取りでは、必要以上にカジュアルな表現は避けた方が無難です。「了解しました」「楽しみです!」などの口語表現は、ビジネスメールとして不適切とされる場合があります。
社会人としての自覚を持ち、適度な距離感を保った表現を使いましょう。敬語の使い方に注意し、絵文字や顔文字も使わないようにしてください。丁寧で冷静な文面は、受け取る相手に安心感を与えます。
しっかりとした文章を書く姿勢は、あなたの信頼度を高める大きな要素となるでしょう。
内定先とのメールの書き方

内定先とメールでやり取りをする際は、社会人としての基本を押さえておくことが大切。失礼な表現や不適切な構成にならないよう、注意が必要です。
ここでは、就活生が意識すべきメールの基本構成をわかりやすく紹介します。
- 件名:用件と氏名を入れる
- 宛名:正式な部署名と担当者名を記載する
- 本文:挨拶・要件・締めを分けて記載する
- 署名:氏名・大学名・連絡先を記載する
- 締め:お礼や今後の対応を伝える一文で締める
① 件名:用件と氏名を入れる
メールの件名は、採用担当者が一目で内容を把握できるように工夫することが求められます。
企業では1日に何十通ものメールが届くため、件名が漠然としていたり情報が欠けていたりすると、後回しにされたり見落とされたりする可能性があるでしょう。
たとえば、「○○大学 山田太郎:面談日程のご連絡」といった件名は、送信者と用件が明確で好印象です。
やり取りが続いている場合でも、用件が変わるたびに件名を更新しておくと、相手が管理しやすくなります。「Re: ご連絡の件」だけでは曖昧すぎるため注意してください。
件名はメールの顔とも言える部分なので、毎回気を配りましょう。
② 宛名:正式な部署名と担当者名を記載する
メールの冒頭に書く宛名は、相手への第一の挨拶です。ここで誤字があったり、役職や部署名が間違っていたりすると、いくら文面が丁寧でも失礼な印象を与えてしまいます。
「○○株式会社 人事部 ○○様」のように、会社名・部署名・氏名の順に正確に書くのが基本です。相手の名前が分からない場合は、「採用ご担当者様」と記載すれば問題ありません。
ただし、相手の氏名が過去のメールやWebサイトに記載されている場合は、積極的に使うべきです。
正しい宛名の使用は、社会人としての礼儀を示す大切な要素であり、細やかな配慮を感じさせるポイントになります。
③ 本文:挨拶・要件・締めを分けて記載する
本文は「挨拶→要件→締め」の順に構成すると、相手にとって非常に読みやすくなります。
まずは「お世話になっております。○○大学の山田太郎です」といった基本の挨拶で入り、続いてメールの目的を明確に伝えましょう。
たとえば、「○月○日の面談についてご連絡いたします」といったシンプルな導入が効果的です。要件部分では、冗長にならないよう事実ベースで簡潔にまとめることを意識してください。
最後に、「何卒よろしくお願いいたします」「ご確認いただけますと幸いです」などの締めの一文を添えると、全体が引き締まり、誠実な印象を残せます。
一文が長すぎると読み手の集中力を削ぐため、適度な改行も忘れずに入れましょう。テンプレート的であっても構いませんので、構成のバランスを大切にしてください。
④ 署名:氏名・大学名・連絡先を記載する
署名はメールの末尾に必ず入れておきたい要素であり、自分が誰であるかを明確に伝える手段です。基本的には、フルネーム、大学名、学部名、学年、電話番号、メールアドレスを記載すると良いでしょう。
山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxx@example.com |
のような形式に統一しておくとわかりやすく、相手も管理しやすくなります。
採用担当者は多くの学生とやり取りをしているため、署名がしっかりしているだけで「この学生は丁寧だな」と感じてもらえるでしょう。
また、何度も使うために署名テンプレートをあらかじめ作成しておくと、作業の効率化にもつながります。細かい部分にも配慮ができる人として好印象を持たれるでしょう。
⑤ 締め:お礼や今後の対応を伝える一文で締める
メールの最後は、感謝の気持ちと今後の見通しを簡潔に伝える一文で締めると丁寧です。
「ご対応ありがとうございます」「今後とも何卒よろしくお願いいたします」といった言葉は、定型であっても相手への敬意がしっかりと伝わります。
さらに、「○月○日までに必要書類をお送りいたします」など、こちらの対応予定も伝えておくと、相手が次の行動を取りやすくなるでしょう。社会人になると、こうした“先手を打つ姿勢”が非常に重要です。
単なるお礼にとどまらず、読み手に配慮した情報を添えることが、ビジネスメールの質を高めるポイント。締めくくりの一文はメール全体の印象を左右するため、常に意識的に丁寧な言葉を選びましょう。
文章の最後まで気を抜かないことが、信頼の積み重ねにつながります。
内定先とのメールの例文

内定先にメールを送るとき、「どんな言葉を選べばよいか分からない」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、具体的なメール例文を紹介しながら、よくある連絡シーンでの伝え方を解説します。
- 内定先に内定承諾の意思を伝えるメール
- 内定者懇親会の案内に返信【出席の場合】
- 内定者懇親会の案内に返信【欠席の場合】
- 内定先からの今後の予定に返信するメール
- 内定先に提出物案内の返信をする場合
- 内定先に質問を送る場合のメール
- 内定先に雇用契約書到着のお礼を送る場合
- 内定者懇親会参加後にお礼を送る場合
- 内定先に会社訪問を申し出るメール
また、ビジネスメールがそもそも書けずに困っている人は、就活マガジン編集部が作成したメール自動作成シートを試してみてください!
ビジネスマナーを押さえたメールが【名前・大学名】などの簡単な基本情報を入れるだけで出来上がります。
「面接の日程調整・辞退・リスケ」など、就活で起きうるシーン全てに対応しており、企業からのメールへの返信も作成できるので、早く楽に質の高いメールの作成ができますよ。
①内定先に内定承諾の意思を伝えるメール
ここでは、内定先に対して正式に内定を受け入れる意思を伝えるメールの例文を紹介します。就活を終える場面で送るこのメールは、丁寧さと誠意が伝わる文面であることが大切です。
《例文》
件名:内定承諾のご連絡(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 このたびは、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。 貴社の企業説明会や社員の皆様との座談会を通じて、温かな社風や一人ひとりの成長を大切にする姿勢に強く惹かれました。 学生時代に取り組んだアルバイト先でのリーダー経験を活かし、貴社の一員として貢献したいと考えております。 つきましては、内定を正式に承諾させていただきます。今後の手続き等につきましても、何卒よろしくお願いいたします。 まずは取り急ぎ、内定承諾のご連絡を申し上げます。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
上記の【メールは自動作成シート】で作成したものです
《解説》
このメールは、感謝と入社への意欲を丁寧に伝える構成です。説明会や自分の体験にふれながら、共感と意志を表現すると誠意が伝わりやすくなります。
②内定者懇親会の案内に返信【出席の場合】
ここでは、内定者懇親会への出席を知らせるメール例文をご紹介します。メール文面では、出席の意志だけでなく、懇親会を楽しみにしている前向きな気持ちも伝えると好印象です。
《例文》
件名:内定者懇親会への出席について(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 このたびは、内定者懇親会のご案内をいただきありがとうございます。 ぜひ参加させていただきたく、ご連絡申し上げます。 学生時代、ゼミ活動で多くの仲間と議論しながら学び合うことの楽しさを知りました。その経験から、今回の懇親会でも内定者や社員の皆さまと交流できる機会を楽しみにしております。 当日は何卒よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
上記の【メールは自動作成シート】で作成したものです
《解説》
出席の意志を明確に伝えるとともに、交流への期待感を盛り込むのがポイントです。学生時代のエピソードを交えると、自然な自己開示にもなり好印象につながります。
③内定者懇親会の案内に返信【欠席の場合】
ここでは、内定者懇親会を欠席する際に送る返信メールの例文をご紹介します。欠席の理由は簡潔にしつつ、丁寧な謝意と参加できないことへの残念な気持ちを添えるのが好印象のポイントです。
《例文》
件名:内定者懇親会のご案内について(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 このたびは、内定者懇親会のご案内をいただき誠にありがとうございます。 大変恐縮ではございますが、当日は以前から決まっていたゼミ発表会と日程が重なっており、出席することがかないません。 貴重な機会をいただいたにもかかわらず、このような結果となってしまい、誠に申し訳ございません。 内定者の皆さまや社員の方々と直接お話しできる機会を楽しみにしていたため、非常に残念に感じております。今後またご挨拶の機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
上記の【メールは自動作成シート】で作成したものです
《解説》
欠席理由は簡潔に伝えつつ、誠意を込めて残念な気持ちを表現しましょう。「参加したい気持ちがあった」という一言を入れると、丁寧な印象を与えられます。
④内定先からの今後の予定に返信するメール
ここでは、内定先から届いた今後のスケジュール案内に対して返信するメールの例文をご紹介します。日程の確認や不明点への配慮など、丁寧かつスムーズなやり取りを意識することが大切です。
《例文》
件名:今後のスケジュールについてのご連絡(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 このたびは、今後の予定についての詳細なご連絡をいただき、誠にありがとうございます。 ご案内いただいた日程はすべて確認いたしました。スケジュールに支障はなく、問題なく参加できる見込みです。 学生時代に所属していたサークルでは、イベント運営を通じて計画性の重要さを実感いたしました。今回のご案内も、しっかり準備しながら臨みたいと考えております。 当日までに必要な準備などがありましたら、あらためてご指示いただけますと幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
《解説》
スケジュール確認への感謝に加え、参加可能なことを明確に伝えましょう。自分の経験を軽く交えることで、前向きな姿勢が自然に伝わります。
⑤内定先に提出物案内の返信をする場合
ここでは、内定先から提出物に関する案内を受けた際の返信メール例文を紹介します。確認したことをしっかり伝え、送付予定や不明点がないかも明示することが好印象につながります。
《例文》
件名:提出書類のご案内について(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 このたびは、入社手続きに関する提出書類のご案内をいただき、誠にありがとうございます。 ご指示いただいた内容はすべて確認いたしました。ご案内に沿って、必要書類を○月○日までに返送させていただきます。 大学でのゼミ活動において、資料作成や提出期限の厳守に努めてきた経験がありますので、今回の手続きでも期日を守り、丁寧に対応させていただきます。 書類の内容で確認事項が発生した場合は、改めてご連絡させていただきます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
《解説》
提出物の確認と送付予定を伝えると安心感を与えられます。期日意識や丁寧さを強調する一言が、社会人らしさを印象づけるポイントです。
⑥内定先に質問を送る場合のメール
ここでは、内定先へ不明点を確認するための質問メール例文をご紹介します。質問内容が曖昧にならないようにしつつ、丁寧な言葉遣いで要点を簡潔に伝えることが信頼を得る鍵です。
《例文》
件名:入社手続きに関するご質問(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 先日は、内定通知および今後のご案内をいただき、誠にありがとうございました。入社に向けてのご準備をいただいていることに、心より感謝申し上げます。 ご案内いただいた書類の中で、「健康診断証明書」について1点確認させていただきたく、ご連絡いたしました。 現在通院している病院での診断結果を使用しても問題ないか、ご教示いただけますと幸いです。 学生時代、ゼミでの研究でも確認と整理を大切にしてきたため、今回も事前に不明点を解消しておきたいと考えております。お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
《解説》
質問は1件ごとに分かりやすく述べ、背景や意図も添えると丁寧な印象になります。質問メールでも感謝や配慮の言葉を入れることが信頼構築のポイントです。
⑦内定先に雇用契約書到着のお礼を送る場合
ここでは、内定先から送付された雇用契約書に対して、到着の報告と感謝を伝えるメールの例文を紹介します。丁寧さと確認の意識を伝えることで、信頼あるやり取りができるでしょう。
《例文》
件名:雇用契約書の受領について(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 本日、貴社よりご送付いただきました雇用契約書を無事に受け取りましたので、ご報告申し上げます。お忙しい中、迅速にご対応いただき、誠にありがとうございます。 これから契約書の内容を改めて確認し、不備のないように記入・返送させていただきます。 大学でのゼミ活動では、書面の読み取りや正確な資料作成に力を入れてきたため、今回の手続きも丁寧に進めてまいります。 ご不明点がありましたらご連絡くださいとのお心遣いにも感謝しております。今後とも何卒よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
《解説》
書類の到着を伝える際は、感謝と確認の姿勢を丁寧に伝えることが重要です。「しっかり読んで対応する意志」を示すと誠実な印象になります。
⑧内定者懇親会参加後にお礼を送る場合
ここでは、内定者懇親会に参加した後に感謝を伝えるメールの例文をご紹介します。お礼だけでなく、懇親会で得た学びや印象も添えることで、前向きな気持ちが伝わるでしょう。
《例文》
件名:内定者懇親会のお礼(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 昨日は、内定者懇親会の開催、誠にありがとうございました。社員の皆さまや内定者の方々と直接お話しすることができ、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。 特に、若手社員の方から伺った「チーム内での役割意識の大切さ」というお話は、自身が大学のゼミでリーダーを務めた経験とも重なり、大変印象に残りました。 入社後はより一層責任感を持って行動したいと感じております。 今後とも、何卒よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
《解説》
感謝の気持ちに加え、印象に残った会話や学びを具体的に書くことで、相手の記憶にも残りやすくなります。感情と行動意欲の両方を伝えると好印象です。
⑨内定先に会社訪問を申し出るメール
ここでは、内定先に会社訪問の希望を伝えるメールの例文をご紹介します。失礼のない表現で丁寧に申し出るとともに、訪問の目的や意欲を簡潔に伝えることが大切です。
《例文》
件名:会社訪問のお願い(○○大学 山田太郎) ○○株式会社 人事部 ○○様 お世話になっております。 ○○大学 経済学部の山田太郎と申します。 このたびは、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。貴社の一員として働けることを大変光栄に思っております。 つきましては、もしご都合がよろしければ、会社訪問の機会をいただけないかと思い、ご連絡させていただきました。 実際の職場環境や社員の皆さまの働く様子を拝見することで、入社に向けての理解をより深めたいと考えております。 大学ではゼミ活動で企業分析に取り組んできた経験があり、現場を見ることの大切さを強く実感しています。 ご多用のところ恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学 経済学部 4年 電話:090-XXXX-XXXX メール:xxxx@example.com ―――――――――― |
《解説》
訪問の目的や背景を一言添えると、相手に納得感を与えられます。依頼文では謙虚さを忘れず、お願いする姿勢を丁寧に表現することが大切です。
内定先とのメールの注意点

内定先とのメールでは、丁寧さや正確さに加えて、社会人としての基本的なマナーも求められるのです。ここでは、やりとりの中で気をつけたい注意点を6つの視点から紹介します。
- 送信は企業の営業時間内に行う
- すぐに返信が必要な場合は電話も検討する
- 基本的な情報は自分で調べた上でメールを作成する
- 「返信不要」の指示がある場合は返信を控える
- 丁寧でフォーマルな表現を心がける
- 添付ファイルは形式とファイル名を適切に設定する
① 送信は企業の営業時間内に行う
メールの送信時間も、相手への配慮が問われるマナーのひとつです。
たとえば深夜や早朝にメールを送ってしまうと、スマートフォンの通知で相手を驚かせたり、不規則な生活リズムを想像させてしまったりする可能性があります。
社会人の常識として、送信のタイミングは平日の9時から18時ごろまでを目安にしましょう。
もしもどうしても夜中にメールを作成する必要がある場合は、「下書き保存」を活用し、翌朝に送信するのが理想的です。
メールには送信時間の記録が残るため、たとえ文面が丁寧でも、送信時間が非常識だと印象が悪くなる恐れがあるので、注意しましょう。
② すぐに返信が必要な場合は電話も検討する
急を要する連絡は、メールだけで済ませようとしないほうが賢明です。
たとえば、当日の訪問時間変更や緊急の体調不良連絡など、即時の対応が必要なケースでは、メールに気づかれないリスクが高くなります。そういった場合は、まず電話で連絡を入れるのが適切です。
その後、簡潔に内容をまとめたメールを送ることで、口頭の内容を記録に残せます。電話とメールの使い分けは、状況判断と行動力の表れでもあるのです。
「社会人としての柔軟な対応ができる人」と感じてもらえるよう、ツールを目的別に活用しましょう。
③ 基本的な情報は自分で調べた上でメールを作成する
メールを送る前には、まず自分で調べられる範囲の情報を確認する姿勢が大切です。企業の公式サイトや、既に受け取っている書類、メールなどを再確認するだけでも、多くの疑問は解決できます。
たとえば、「書類の提出方法がわからない」などの質問も、実は案内PDFにしっかり記載されていることが少なくありません。
確認不足のまま問い合わせをしてしまうと、相手からは「準備不足」「注意力が足りない」と見られてしまう可能性があります。
一方で、調べたうえでもわからなかったという前置きを添えて質問をすれば、「主体的に動ける人」という印象を与えられるでしょう。相手の負担を減らしつつ、丁寧な姿勢を心がけてください。
④ 「返信不要」の指示がある場合は返信を控える
メールの末尾に「本メールへのご返信は不要です」と記載されている場合は、その指示に従うことがマナーです。
丁寧な返信をしたいという気持ちは大切ですが、企業側は多数の内定者対応をしていることが多く、返信があることで確認作業が増えてしまうこともあります。
どうしても感謝の気持ちを伝えたい場合は、別のメールのやり取りの中で一言添えるなど、タイミングをずらして伝えると良いでしょう。
ビジネスマナーにおいては、「相手の指示に従うこと」が信頼の第一歩です。自己判断で返すのではなく、相手の意図をくみ取ることが大切でしょう。
⑤ 丁寧でフォーマルな表現を心がける
ビジネスメールでは、普段の話し言葉やカジュアルな表現をそのまま使うのは避けましょう。
「了解しました」「〜っす」「よろしくです!」などの言い回しはフランクすぎて、社会人としての自覚を疑われる恐れも。敬語を正しく使い、簡潔かつ論理的に伝えることが基本です。
また、顔文字や絵文字、感嘆符(!)などの装飾表現もビジネス文書には不向き。文面は「挨拶→要件→締めくくり」の構成を意識し、丁寧かつ自然な流れで組み立てましょう。
読みやすく、かつ失礼のないメールを心がけることが、信頼を築く第一歩になります。
⑥ 添付ファイルは形式とファイル名を適切に設定する
書類を添付する際は、ファイルの形式や名前にも注意が必要です。とくに指示がない場合は、開いたときにレイアウトが崩れにくいPDF形式が一般的に推奨されます。
また、WordやExcelのままで送る場合でも、パスワードの設定やファイルの整形が適切に行われていることが求められるのです。
ファイル名については、「履歴書山田太郎.pdf」「健康診断書_2025山田太郎.pdf」のように、誰の、何の書類かが一目でわかるように記載してください。
名前が曖昧だったり、初期設定の「document.pdf」のままだと、相手がファイルを探す手間が増えてしまいます。ちょっとした配慮が、仕事のしやすさや信頼につながるでしょう。
内定先とのメールでのやり取りはマナーが重要

内定先とのメールは、就活の最終段階で最も重要なコミュニケーション手段です。正しいマナーと書き方を理解していれば、不安なく対応できるでしょう。
本文では、内定先からのメールに返信する際の基本ルールや、自分から送る場合の注意点、さらに具体的な例文や送信時のポイントまで詳しく解説しました。
どの場面でも共通して言えるのは、相手への敬意と配慮を忘れないことです。社会人としての意識を持って丁寧な対応をすれば、内定先との信頼関係は自然と築かれていきます。
メールのマナーは「ビジネスの基本」です。入社前からしっかりと身につけておきましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。