【回答例6選】面接で失敗談を聞かれた時の回答法|質問の意図や先輩就活生の体験談も紹介
就活の面接では、さまざまな質問が面接官より行われます。
質問の中でも、「これまでの人生における失敗談」について聞かれると知り、困ってしまっている人もいるのではないでしょうか。
そのため本記事では、就活の面接で聞かれる失敗談について、聞かれる理由や回答のポイントなどを幅広く解説します。
失敗談を練り上げるために活用できる例文もパターン別に紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
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吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
詳しく見る面接で失敗談を聞かれる理由3つ

ここでは、面接で失敗談を聞かれる理由として以下の3点を解説します。
- 問題解決力の有無を知りたいから
- 失敗からどう成長したのかを知りたいから
- 何を失敗と考えるのか知りたいから
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
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①問題解決力の有無を知りたいから
就活生に失敗談を質問することで、面接官は相手の問題解決能力を確認しようとしています。
仕事を進めるうえでは、失敗は日常的に発生します。その際にどのように対応するのか、そもそも対応できる人材なのか見極めようとしているのです。
失敗すること自体は、ある程度仕方ないことだといえます。大切なのは、失敗した後のリカバリーができるかどうかです。
失敗経験をマイナスのままにせずプラスに変えた経験があることを、面接官にアピールしましょう。
私たちが失敗談を聞くときに注目しているのは、失敗そのものよりも、その後にどう行動したか・改善したのか?の部分です。
過程からその人が自身の失敗から学んだことと、その後の行動が学びによって変化しているかがみられています。失敗を振り返る中で、自分の課題を明確にし、次に活かせる工夫をしているかを見ることが大切です。
また、うまく話そうとするよりも、自分なりの反省と学びを具体的に言語化できている人のほうが印象に残ります。取り繕った言葉では見抜かれてしまうので、ありのままの失敗談とそこからの学びを伝えましょう。
②失敗からどう成長したのかを知りたいから
就活生が失敗経験からどう成長したのかも、面接官は確認したいと思っています。
失敗から学べることは多くあり、実際の仕事においても失敗と分析を繰り返して成長していくことが大切だからです。
そのため、「どうやって失敗を挽回したのか」「そこから失敗を再びしないようにどんな工夫をしたのか」などをアピールすることが大切でしょう。
また失敗から成長した経験を聞くことで、その人材の向上心の有無についても面接官は確認しようとしています。
失敗をしてしまうことは仕方がないですが、その後に行動や考えに変化が生じて失敗が「成長の起点」になっていると好印象です。
ただ、よくありがちなのが失敗から学んでいる風だけど、その後の行動からは成長があまり感じられないケースもあります。
そのため、単なる反省ではなく「次に同じ失敗を繰り返さないための具体的な工夫」が語られていると、思考の深さが伝わります。抽象的な反省ではなく、行動レベルの変化まで落とし込めると評価が上がりやすいですよ。
③何を失敗と考えるのか知りたいから
失敗談から面接官が確認しようとしているポイントとしては、就活生の価値観も挙げられます。
「何を失敗と考えるのか」を確認することで、就活生の考え方が把握できるのです。単に「失敗」と言っても、実際にはさまざまなパターンが考えられます。
たとえば「自分の不注意によって発生した避けられるはずのミス」「積極的に挑戦したうえでのミス」など、種類はさまざまです。
自分の考え方や人柄をアピールする機会と考えて、質問の答えを用意するようにしましょう。
失敗と捉える基準は人によって異なるので、失敗談を聞くことでその人の価値観や責任感の強さが見えてきます。
どんな出来事を「失敗」と感じたのかで、その人の仕事への向き合い方や判断軸が浮かび上がるんです。
たとえば、挑戦の中で起きた失敗を振り返る人は前向きさが伝わりますし、些細なことであっても真摯に反省している人には誠実さを感じます。何を失敗と捉えるのか次第で、その人らしさが出ますよ。
面接で伝える失敗談の見つけ方3つ

ここでは、面接で伝えるべき失敗談の見つけ方を解説します。
- 失敗した・努力した・悲しかったことを書き出す
- 失敗からの変化や学びをリストアップする
- 就活先の企業に合わせて選択する
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①失敗した・努力した・悲しかったことを書き出す
面接で取り上げる失敗談について考える際にはまず、「失敗した・努力した・悲しかった」ことを書き出してみると良いでしょう。
どんなときに失敗と感じたり悲しいと感じたりしたのかを、自己分析をするような感覚で書き出してみてください。
そしてエピソードが出てきたら、「なぜ悲しかったのか」「なぜ落ち込んだのか」とそのときの心境について深掘りしていきます。
もし思いつかないようなら、自分をよく知る周囲の人から話を聞いてみるのもおすすめです。
②失敗からの変化や学びをリストアップする
失敗からの変化や学びをリストアップすることも、失敗談を考える際のポイントの1つです。
企業側が聞きたいのは、「どんな失敗をしたのか」だけではありません。挫折経験からどんな学びを得たのか、失敗とどう向き合うのかを確認しているのです。
そのため失敗した話だけをしても、面接官にアピールすることは難しいといえます。
失敗をする前とした後の違いをまとめて、どんな変化があったのか、どんなことを学んだのかを書き出してみましょう。
③就活先の企業に合わせて選択する
面接で話す失敗談を探す際、就活先の企業に合わせて選ぶことも大切です。
面接用に失敗談を練り上げたとしても、企業の担当者に「当社との相性は悪いかも」と思われたら、内定を得るのはなかなか難しいでしょう。
面接を受ける企業の社風や業務内容、そして求める人物像などを調べて、ふさわしいと考えられる失敗談を選択するようにしましょう。
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面接の失敗談で避けるべきこと5つ

ここでは、面接の失敗談で避けるべきNG行動について以下の5つに整理して解説します。
- 失敗談はないと答えてしまう
- 取り返しのつかない失敗談を選ぶ
- 社会人マナーに欠ける失敗談を選ぶ
- 他人のせいにしていると感じさせる
- 笑いを狙ってウケ狙いをする
①失敗談はないと答えてしまう
失敗談を伝える際に避けるべき行動としては、「失敗経験はありません」と応えることがまず挙げられます。
どんなに毎日を後悔なく過ごそうとしていたとしても、想定外のところで失敗してしまうものです。
そのため失敗がないと答えると、「嘘をついている」「失敗から学ぼうとしない」などとマイナスのイメージを与えてしまいかねません。
自分にとっての失敗であればどんな小さなことでも問題ないので、しっかりと準備して面接に臨みましょう。
②取り返しのつかない失敗談を選ぶ
失敗談は基本的にどんな種類のものでも良いのですが、取り返しのつかないような失敗談は避けなくてはいけません。
場合によっては犯罪につながるような失敗やその他、知らなかったとしても許されないような失敗は、たとえ仕方がなかったとしても避けるべきです。
自分にとって大きな学びがあった失敗だったとしても、企業側は「入社後にも似たようなことが起きるのではないか」と考えてしまいます。
失敗談を複数挙げてみて、どれがポジティブな話につなげやすいか考えることも大切でしょう。
③社会人マナーに欠ける失敗談を選ぶ
社会人マナーに欠ける失敗談についても、就活の面接においてはふさわしくないと考えられます。
「アルバイトの時間に遅刻した」「お酒を飲み過ぎて迷惑をかけた」など、社会人マナーに欠ける失敗談はマイナスイメージが大きすぎるといえます。
失敗から成長した話をして良い印象を持ってもらうはずが、最終的にマイナスイメージが残ってしまっては逆効果です。
失敗談をチョイスする際には、自分の人柄や人間性などをしっかりとアピールできるエピソードをチョイスするようにましょう。
④他人のせいにしていると感じさせる
就活の面接で避けた方が良い話の例としては、他人のせいにしていると感じさせる話も挙げられます。
失敗談を話すときは、「自分ではなく周囲の誰かのせいで失敗した」と他責思考で話してしまってはいけません。
他責思考で話をすると、面接官からは「責任感がない」「謙虚さがない」などとマイナスに捉えられてしまう可能性があります。
周囲の人の責任について話す場合でも、「自分にも責任がある。挽回のためにみんなで一丸となって頑張った」などと前向きな話にすべきでしょう。
⑤笑いを狙ってウケ狙いをする
就活生の中には笑いをとろうとする人もいますが、原則としてウケ狙いは避けた方が無難です。
インパクトを残したい気持ちは分かりますが、ウケ狙いをすると「真面目にやっていない」「本気度が低い」と面接官から思われかねません。
ビジネスの場でユーモアを交えて解答することはかなり難しいことであり、一発勝負の面接では避けた方が無難です。
面接で失敗談を話す際には、ウケ狙いよりも誠実な印象を与えられるエピソードの方がふさわしいと考えられるでしょう。
面接で失敗談を質問された場合の回答の構成

ここでは、面接で失敗談について質問された場合の回答の構成について解説します。一般的には、以下の流れで回答すると良いでしょう。
- まず結論を伝える
- 具体的なエピソードを添える
- 失敗から学んだことを伝える
- 入社後の活かし方を伝える
①まず結論を伝える
面接で失敗談について話をする際には、まず結論を伝えることが重要です。結論を最初に伝えた方が、相手が話の内容を理解やしやすいためです。
またビジネスの場において、結論から話をすることは基本であると言えます。結論から話をしないと、「論理的な説明ができない」と思われかねません。
面接の限られた時間で言いたいことをアピールするために、まずどんな失敗なのか概要を結論として伝えるようにしましょう。
限られた面接時間の中で印象を残すには、最初の数秒が非常に大切です。
最初に結論を伝えることで、面接官が話の全体像を早くつかめるため、その後の内容にも自然と集中してもらいやすくなります。
また、話が曖昧な印象にならないようにするためにも、冒頭で「どんな失敗か」を端的に伝えることがポイントです。失敗談の内容から話してしまうと伝えたいことが話が間延びして分かりづらくなってしまうので注意しましょうね。
②具体的なエピソードを添える
結論を伝えたら、次に具体的なエピソードを伝えることが大切です。実際のエピソードを添えることで、話の具体性や説得力が増します。
面接官は初対面の相手であり、こちらのことを全く理解していない状態です。失敗談について簡潔かつ丁寧に紹介しなくては、イメージを共有できません。
「どんな失敗だったのか」「どうして失敗したのか」をイメージしやすいように、エピソードを整理しておきましょう。
エピソードが具体的だと、面接官はその場面を頭の中で再現しやすくなります。状況・行動・結果がはっきり伝わると、「実際に経験してきたことなんだな」と信頼感や納得感が生まれやすいんです。
逆に、抽象的な話だと印象が薄れて「もしかしたら作り話なのかな?」と感じてしまうケースも。
実際にエピソードを伝える際は、数字やデータ、固有名詞などを交えて説明すると、内容に厚みが出ますよ。
③失敗から学んだことを伝える
失敗談についてエピソードを交えて説明したら、次にその失敗から学んだことや成長したことをアピールします。
失敗した話のままで終わってしまっては、マイナスな印象で終わってしまうためです。面接官は、就活生の失敗からの成長や価値観を知りたがっています。
仕事に失敗はつきものであり、ある程度避けられないことです。
失敗からどう学んで次に活かすことが大切ですから、失敗から学び成長できる人材であることを回答でしっかりと示しましょう。
失敗談の内容ではなく、大切なのは「何を学び、次にどう活かしたか」です。
ただ単に「反省しました」と伝えるのではなく、学んだことや実際にどのような行動をしたのかまでセットで伝える意識を持ちましょう。
④入社後の活かし方を伝える
失敗談の最後には、失敗から学んだことを入社後にどう活かすのか伝えて話を終えます。
入社後の活かし方についてアピールすることで、面接官に入社後の再現性を感じさせられるためです。
仕事の現場においても、失敗から学んだことは別の仕事に活かすことが重要だといえます。簡単な言葉でもまったく問題ありません。
「この人は入社後も失敗から成長して貢献してくれる」と面接官に感じてもらえるように、どう活かすのかをアピールしましょう。
面接官は「この人と一緒に働く未来」を常にイメージしながら話を聞いています。だからこそ、失敗から得た学びを「入社後どう活かすか」までつなげると、採用後の活躍を具体的に想像しやすくなるんです。
実際に活かし方を好印象に伝えるためには、企業の業務内容の理解も必要です。事前に業務内容を調べておき、失敗談からの学びを入社後に活かす方法を整理しておくと良いですよ。
【6パターン】就活生の失敗談に関する回答例

失敗談について考えるうえでは、例文を参考にすると効率的です。
そのためここでは、就活生の失敗談に関する解答例を以下の6パターンに分けて紹介します。
- ゼミ
- 部活動
- サークル
- アルバイト
- 留学
- インターン
面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。
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①ゼミ
私は大学で入っているゼミの研究発表において、誤った情報をもとに一部の発表をしてしまい、教授から注意を受けてしまった失敗があります。日頃から情報源については慎重に確認をしていたつもりだったのですが、その際には準備に十分な時間をかけられず、一次情報ではなく二次情報を参考にしてしまったことが原因でした。 当時はサークル活動にも力を入れ始めていた時期であり、ゼミの準備のかける時間を削減していたことが、十分な時間をかけられなかった理由です。私はそれから自分の時間の使い方を見直し、やらなければならないことに優先度をつけてこなしておくことを心がけています。 この経験を活かし、御社ではやるべきことをしっかりと整理して、必要な業務をいつでもしっかりとこなせるように取り組んでいきたいと考えています。 |
失敗談は、「失敗した内容→その理由→対策→入社後の展望」の流れで記述していきます。
ただ失敗しないようにするだけでなく、今後に活かす姿勢を示すことが重要でしょう。
ゼミの失敗を通じて、情報の信頼性や時間管理の重要性に気づいたという点は、実務でも活きる要素です。特に、一次情報への意識があるかどうかは、入社後のリスク管理にも関わる部分なので評価されやすいですね。
また、「失敗の原因が何だったのか」を自分なりに分析できている点も好印象です。感情論に終始せず、行動の変化まで落とし込めていると、成長性が伝わりますよ。
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
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②部活動
私の失敗談は、大学野球部の関東大会決勝に出場できず、チームも敗れてしまったことです。私がキャプテンを務めている野球部は昨年、関東大会決勝に進出できました。しかし私は準決勝が終わった後から体調を崩してしまい、決勝には出られないままチームも敗れてしまいました。 原因は、体調管理を怠っていたことにあります。学業もおろそかにしたくないことから、睡眠時間を削ってしまっておりました。「私が出ていれば勝てた」とは言えませんが、キャプテンとして最後に部の力になれなかったことは大きな失敗だと思っています。 私はこの経験から、体調管理にもこだわるように気を付けています。御社に入社後も、仕事に全力で取り組むことはもちろんですが体調管理にも気を付けて、最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしたいと考えています。 |
上記は、失敗談について言及する中で、「努力ができる」「責任感が強い」などと言った人柄をアピールしています。
上記でさらに体調管理にこだわっているエピソードを盛り込むことができれば、より説得力が増すでしょう。
部活動の経験は、責任感や努力をアピールするには非常に有効です。特にキャプテンとしての立場から、自分の体調管理の甘さを真摯に受け止めている点は、誠実さが伝わります。
しかし、体調管理は社会人にとっても基本中の基本なので、伝え方に工夫が必要です。気合いの問題ではなく、実際に生活習慣を改善して大事な局面で体調を崩していないかまで伝えるようにしましょう。
③サークル
私の失敗談は、代表を務めているサークル運営がうまくいかずメンバーを減らしてしまったことです。運営がうまくいかなかった原因は、私が周囲の意見を聞かなかったことだと考えています。代表としてリーダーシップを発揮しなくてはならないと考えるあまりに、自分の意見ばかりを優先しすぎていました。 サークル内の空気が悪くなりメンバーが減っていく状態が続く中で、私は初めて周囲のメンバーに相談することができました。そしてメンバーの意見を取り入れて少しずつ運営方針を変えていったところ、以前のようにサークルをみんなが集まる場所に変えることができました。 私はこの経験を通じて、周囲の人とコミュニケーションをとる大切さを痛感いたしました。御社に入社後はこの経験を活かし、同じ部署の皆さんとのチームワークを大切にして業務に取り組みたいと思っています。 |
サークルの失敗談でも、十分に面接のエピソードとして利用できます。
上記のように周囲の人と関わったエピソードの方が、就活の面接で話す失敗談としては適していると考えられるでしょう。
サークル活動は裁量の大きさから、その人のリーダーシップや課題対応力がよく表れます。特に「一人で抱え込んだ結果、うまくいかず改善に向けて周囲の声を取り入れた」という流れは、成長を感じられる良い事例です。
私たちも、現場でのチーム連携力を重視しています。協調性を単なる性格ではなく「行動として示せているか」を見ているので、そうした視点で話を組み立てると伝わりやすくなりますよ。
④アルバイト
私の失敗談は、飲食店のアルバイトをしていたときにお客様の注文内容を忘れてしまい、迷惑をかけてお叱りを受けてしまったことです。失敗の原因は、メモを怠ってしまったことだと考えています。当時はちょうど仕事に慣れてきたころで、メモを取らずとも大丈夫と過信してしまっておりました。 私はこの失敗をきっかけに、お客様からの注文取りをはじめとした業務中のメモを徹底するようにしています。メモを徹底するようにしてからは同様のミスが発生しなくなり、業務にもさらに余裕が出てきたと感じています。 御社に入社後はこの経験を活かし、必要なメモの徹底だけでなく業務中はどんな作業にも慢心しないように慎重に取り組んでいきたいと考えております。 |
失敗の内容自体は「メモを怠ったこと」ですが、そこから「些細な作業にも気を付けること」と幅広い業務につながる学びにつなげています。
メモを取ること自体もとても大切なことですが、できごとの本質的な部分まで考えて学んでいるアピールにつなげられると良いでしょう。
アルバイトのような日常的な場面での失敗でも、その背景や改善策に着目して語れると、地に足のついた成長が感じられます。メモを怠ったというシンプルな失敗に、自身の過信を重ねて振り返っている点も評価しやすいですね。
私たちも、同じ失敗を繰り返さない工夫ができているかどうかを重視します。反省から具体的な行動変化が見えると、「この人は任せられる」と感じやすくなりますよ。
⑤留学
私の失敗談は、留学先で学業に対するモチベーションがなくなってしまい意義があまりない時間を過ごしてしまったことです。私は大学2年生のときに、オーストラリアへ半年留学した経験を持ちます。最初は新しい環境に期待しアクティブに過ごしていました。しかし生活に慣れるとモチベーションが下がり、行動範囲も狭まってしまいました。 しかし私と同時期にオーストラリアへ留学に来た友人に会って刺激を受けたことで、もう一頑張ろうとやる気を出すことができました。語学の勉強に集中し、帰国後のTOEICテストでは留学前よりも250点スコアを伸ばせました。 この経験から、私はモチベーションの維持やコントロールの大切さを学びました。御社に入社後も、絶えず自分の目標を見直すことで最大限の貢献をしたいと考えております。 |
留学における失敗談としては、モチベーションの低下は取り上げやすいエピソードだと考えられます。
「モチベーションが下がってしまった」だけではまったくアピールにならないことから、どう改善してどんな結果を出したのか伝えるようにしましょう。
留学経験はそれ自体が貴重ですが、実は「うまくいかなかった部分」にどう向き合ったかに注目しています。一度落ち込んでも、自ら刺激を受けに行き、行動を変えられたという点にポテンシャルを感じます。
結果としてTOEICスコア向上という成果に結びついているのも評価しやすいですね。目標に向けて自己管理して成果を出せる力は、どの職種でも必要とされる資質ですよ。
⑥インターン
私の失敗談は、長期インターンシップに参加した際に緊張のあまり営業活動がうまくできなかったことです。私が参加したインターン先では飛び込み営業を行っていたのですが、経験がない私は緊張のあまり、最初の一日を無駄にしてしまいました。 私はこのままではいけないと考えて業務の終わりに社員の方へ相談し、一日だけ同行させていただくことができました。その結果飛び込み営業の流れやポイントをつかみ、最終的にはインターン生の中で2位の成績を収められました。 御社に入社後もこの経験を活かし、困難なできごとに対して先輩社員の皆様の話もしっかりと聞いてできる限りの対応をしていきたいと考えております。 |
自分にとって困難な業務にあたったときに、周囲の人へ相談することは決して間違ったことではありません。
大切なのは相談した後に実践しそこから学びを得て次に活かすことであり、面接での回答にもそうしたスタンスを反映させることが重要でしょう。
インターンの失敗談は、実際のビジネス現場に近い経験として私たちも注目しています。今回の回答例では、初日の失敗を放置せず「相談→同行→改善」という流れがしっかりある点は、行動力と素直さの両方が感じられます。
周囲に頼ることをためらわず、その後の結果につなげたという姿勢は、入社後の成長の再現性を感じさせます。こうした柔軟性は職場でも大きな強みになりますよ。
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面接で「失敗談を教えてください」と聞かれた時の先輩就活生の体験談
就活の面接では、「これまでの失敗経験」や「挫折を乗り越えた経験」を聞かれることがよくあります。
今回は、実際にそうした質問を受けた先輩就活生が、どのように自分の体験を語ったかをご紹介します。
▼Aさん(私立・文系)の体験談 |
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私が就活中に何度も聞かれたのが、「これまでの失敗談はありますか?」という質問でした。特に大手企業の面接では、高確率で聞かれた印象があります。 私はダンスサークルに所属していたのですが、大学2年のときに出場した大会での失敗経験を話していました。 そのときは、チーム全体で大会に向けて練習を重ねていたのですが、私は準備や振り付けの確認が甘く、またグループ内のコミュニケーションも不足していて、当日はミスが続き、結果的に納得のいく演技ができませんでした。 ただ、面接では「失敗したこと」だけで終わらせるのではなく、その経験から何を学んだか、次にどう活かしたかをしっかり伝えることを意識しました。 私の場合は、「事前準備の大切さ」と「メンバーとの認識共有の重要性」を実感し、その後は練習の進行管理や情報共有を積極的に担うようになったことを話しました。 |
このように、失敗談は「学び」や「成長」につなげて語ることが大切です。
面接官が知りたいのは、単なる失敗談ではなく、失敗から学んだことと、その学びを次の活かしているかです。
実際に社会人になって仕事を始めていくと失敗はたくさんします。なので、その失敗から学び成長できる期待感を面接の回答では意識しましょうね。
【おすすめの伝え方フォーマット】
①背景|どんな状況での失敗だったか
②原因|何がうまくいかなかったのか
③改善|そこからどう行動を変えたか
④成長|今後にどう活かしているか
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面接で失敗談を答えられるようにしっかりと準備しておきましょう!

面接で失敗談を聞かれた際には、失敗したことだけを答えるのではなくそこから得た学びや成長についてもアピールすることが大切です。
面接で質問されたらしっかりと答えられるように、ポイントや例文を参考にして準備しておくようにしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。