「実行力」の言い換え表現とは|効果的にアピールするポイントや例文も徹底解説
就活生の皆さんは自分をPRするとき、「実行力」をどのように伝えるべきか悩んでいませんか?
適切な方法で「実行力」をPRすれば、採用担当者に強い印象を与えられます。
今回の記事では「実行力」の言い換え表現や、企業が「実行力がある人」を求める理由をわかりやすくまとめました。さらに、「実行力」を効果的にPRするポイントや、具体的な例文もあわせて紹介します。
本記事の情報を参考に自分の経験を深く振り返り、独自性のある表現で実行力をPRして採用担当者に好印象を残しましょう。
自己PRで「実行力」を言い換えたいときの表現方法
自分の強みである「実行力」を言い換えたいときの表現方法は、以下の通りです。
類似する表現 | 定義 |
行動力 | 積極性を持って行動へ移す力 |
遂行力 | 構想や任務を最後までやり遂げる力 |
実践力 | 理論や構想を実際の行動に移し、実行する能力 |
達成力 | 設定した目標の達成ができる能力 |
推進力 | 物事を前に進めるためのエネルギーや能力 |
決断力 | 迅速かつ適切に下した決断に基づいて行動する力 |
完遂力 | 物事を完結するまでやり抜く力 |
実現力 | 構想や目標を現実のものとする能力 |
やり遂げる力 | 始めたことを最後まで完遂する能力 |
自分の強みとして実行力をPRするには、「具体的な体験談を交える」「関連する強みを組み合わせてアピールする」などが重要です。
また、「やり遂げる力」「行動力」といった言い換え表現を用いて、ほかの応募者と差別化を図りましょう。
さらに、自分の強みとして「実行力」を強調する場合、まず結論から述べればわかりやすく説得力が増します。
企業が「実行力のある人」を求める3つのワケ
企業が「実行力のある人」を求める理由は、以下の3つです。
エントリー先のニーズにあわせた実行力をPRし、成果を出せる人材として採用担当者に認識してもらいましょう。
①割り振られた仕事を最後までやり遂げると期待できる
実行力のある人材を企業が求めるのは、与えられた仕事を最後まで遂行し、確実に成果をあげる能力を持っていると考えられるからです。
実行力を持つ人は構想を立て、着実に業務を遂行して目標を達成するためのプロセスを完遂できますよ。
また、実行力のある人は組織・チームの生産性を向上させ、周囲のメンバーをサポートする貴重な存在です。
柔軟性と問題解決能力を持ち合わせており、予期せぬ障害や困難に直面したときにも対応できるスキルが求められます。
②計画的に業務を遂行できる可能性が高い
実行力がある人材は、目的を達成するため事前に計画を立てて業務を効率的に進め、納期を遵守する傾向にあります。
計画性のある人材は起こり得るトラブルを事前に想定し、迅速に対応できるリスク管理能力に秀でているのが特徴です。
また、スケジュールやタスクの管理が得意であり、チームでの仕事でも全体の進捗を円滑に進める役割も期待できますよ。
③自ら進んで目標達成に向けて動いてくれる傾向にある
実行力のある人を企業が求める理由のひとつは、自ら進んで目標達成に向けて動いてくれる傾向にあるからです。
また、自分の価値観や目標に基づいて行動し、自発的に問題解決や新しいアイディアの提案を行えるのも高評価のポイントです。
自らの未来を積極的に切り開き、変化の激しいビジネス環境で柔軟かつ迅速に対応できる人材だと採用担当者にPRしましょう。
企業に「実行力」をPRするときのポイント
企業に実行力をPRするときは、以下の3つのポイントに注意してください。
上記のポイントを押さえて採用担当者に自分の強みを効果的に伝え、面接やエントリーシートでの評価を高めましょう。
①企業の求める「実行力」の要点を押さえてPRする
企業が求める実行力とは目標に向かって構想を立てて行動し、成果をあげる力です。
強みとして実行力をPRするなら具体的な体験談を通じて、どのように構想を立てて行動したのかを伝えましょう。
また、「数字やデータを用いる」「計画性や論理的思考力も同時に伝える」といった手法が実行力をPRするには効果的です。
単なる行動力ではなく、計画的に物事を進められる能力があるのだと採用担当者に示しましょう。
②「実行力」という言葉を言い換えて伝える
実行力という言葉は抽象的になりがちなため、言い換え表現を用いて具体化し、大きなインパクトを与えましょう。
例えば、「道筋が見えたらすぐ行動に移せる」といった表現なら、実行力の具体的な側面を示せます。
他にも、「仕事が速い」「アクションを起こせる」「フットワークが軽い」などの表現は説得力があり効果的です。
③「実行力」を経て結果が出た体験談のみを伝える
実行力をPRするなら、どのようにして結果を出したかを明確に伝えられる体験談を選びましょう。
つまり、体験談を通じ、計画を立てて成果を出す能力があると採用担当者に伝えるのが重要です。
結果が出た体験談を強調すれば、自分の実行力の価値を具体的に示せるため説得力のある自己PRとなります。
なお、必ずしも大きな成果である必要はなく、日常でやり遂げた些細な体験談でもPRは可能です。
自己PRで「実行力」を効率的に伝えるフレームワーク
自己PRで「実行力」を効率的に伝えるためのフレームワークは、以下の3つです。
上記のフレームワークを活用し、論理的かつ具体的に実行力を伝えて説得力を持たせましょう。
①結論を述べる
自己PRで実行力を効果的に伝えるためには、最初に結論として「自分の強みは実行力である」と明確に述べるのが重要です。
結論を最初に述べれば採用担当者に対して自己PRの主題を明確に示し、話の方向性をはっきりさせられます。
また、結論がわかれば採用担当者は応募者の強みを理解でき、その後の説明や体験談もスムーズに受け入れやすくなります。
結論を述べるときは具体的な言葉や表現を用い、抽象的な表現を避けて採用担当者に強い印象を残せるように意識しましょう。
②具体的な体験談を述べる
自己PRで実行力を効果的に伝えるためには、具体的な体験談を用いるのが大切です。
具体的な体験談を述べれば、実際の経験に基づいた信憑性のあるPRが可能となりますよ。
「困難な状況や課題」「克服するための行動」を詳しく説明するのが、具体的な体験談を伝えるポイントです。
目標設定・計画立案・実行・成果までのプロセスを明確に示し、実行力がどのように発揮されたかを具体的に伝えましょう。
③「実行力」を業務でどう活かすかを述べる
自己PRで実行力をPRするなら、どのように企業の業務に活かせるかを述べるのが重要です。
企業の業務に活かせるかを述べれば、採用担当者は応募者が自社に対してどのように貢献できるかをイメージしやすくなります。
例えば、「部活でチームの課題を解決した」という実行力は、企業のプロジェクトの円滑化に活かせるとの説明が可能です。
実行力を業務で活かせるとPRするために、あらかじめ業界・企業研究も十分に進めておきましょう。
自己PRで「実行力」がアピールできる例文4選
自己PRで「実行力」がアピールできる例文は、以下の4つです。
上記の例文を参考に自分の実行力を具体的にPRし、採用担当者に好印象を持ってもらえるように努めましょう。
①学業編
学業において実行力をアピールするための例文は、以下のとおりです。
私は、学業において計画を立てて着実に実行する力を培いました。 大学時代、卒業論文のテーマが複雑で情報収集に多くの時間を要しました。そこで、早めにスケジュールを立てて毎日の進捗を管理し、卒業論文を期限内に完成させたのです。課題に直面しても柔軟に対応し、修正を繰り返して成果をあげました。 この実行力を活かし、業務でもプロジェクトの計画立案や進行管理を効率的に行い、チームの目標達成に貢献できると考えています。 |
②アルバイト編
アルバイト経験で実行力を採用担当者に伝えるには、以下の例文を参考にしましょう。
私はアルバイト経験を通じ、与えられた目標に向かい計画的に行動して実行する力を身につけました。 飲食店での勤務中、繁忙期に売上をあげるためにスタッフの動きを最適化し、サービス提供の効率化を図りました。具体的には各スタッフの役割を見直し、無駄な動きを排除して全体の作業スピードを向上させたのです。 この実行力を活かし、業務でも効率的なチーム運営やプロセス改善を推進し、成果をあげられると確信しています。 |
③サークル・部活編
サークル・部活での活動で実行力を発揮した体験談を、以下の例文を参考に作成しましょう。
私はサークル活動を通じて、目標達成に向けて計画を立て、実行する力を養いました。 テニスサークルでは、部員全員が参加する大会の企画運営を担当しました。事前に部員の意見を集めて参加者が楽しめる内容に調整し、練習日程や予算管理を細かく設定した結果、無事に大会を成功させたのです。 この経験から得た実行力を業務でも活かし、プロジェクトの計画立案やチーム全体の調整を行い、確実に目標を達成できると考えています。 |
④習い事編
習い事で実行力をアピールするなら、以下の例文を参考にしてください。
私は長年の習い事を通じ、計画を立てて実行に移し、目標を達成する力を身につけました。 ピアノを習っていた際、発表会に向けて難易度の高い曲に挑戦しました。毎日の練習計画を立て、進捗を確認しながら少しずつ完成度をあげていき、最終的に自信を持って演奏できるまでに仕上げたのです。 この実行力を活かして業務でも目標に向かって着実に取り組み、計画を立てながら確実に成果を出せると考えています。 |
「実行力」を効果的に表現して企業にPRしよう
「実行力」を効果的にPRするには、具体的な体験談を交えつつ計画性など関連する強みを組み合わせるのがポイントです。
「やり遂げる力」「行動力」など適切な言い換え表現を用いて、ほかの応募者と差別化を図りましょう。
自己PRではまず結論を述べたあとに具体的な体験談を示し、実行力をどのように業務に活かせるかを伝えるのが大切です。
自分の経験を深く振り返り、企業の求める能力とマッチングさせながら、独自性のある表現で「実行力」をPRしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。