ゼミに受かる志望理由書の書き方を徹底解説!【学部別例文付き】
「ゼミの志望理由書なんて、何をどう書けばいいのか分からない…」
多くの大学で3年生から始まるゼミ活動。就活にもつながる大事な節目なだけあって、望んだゼミにより一層入りたいですよね。
そこで本記事では、ゼミの志望理由書の構成と書き方のポイントを、例文とともに詳しく解説します。
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ゼミの志望理由書が重要な2つの理由
なぜゼミに志望理由書を書く必要があるのでしょうか。中高の部活や大学のサークルでも、志望理由書が必要とされたことはありませんよね。
しかし、ゼミに入るためには志望理由書がとても大事になってきます。ゼミを志望する他の学生と差をつけるためにも、ゼミの志望理由書が大事な理由を理解していきましょう。
人気のゼミでは多くの学生が応募しているから
どの大学にも特に人気のあるゼミが存在します。そのため、教授は志望理由書を参考にしながら、学生を選ばなければなりません。
志望しているゼミが人気であればあるほど、自分の意欲の高さを伝えられる志望理由書はとても重要になります。
倍率の高いゼミに応募することを考えている方は、他の学生との差別化を意識することがポイントになるでしょう。
専門性の高いゼミが多いから
通常の講義や大学の部活と異なり、ゼミ活動は専門性の高い活動を長期間行うという違いがあります。
専門性が高いからこそ、学生が長期間にわたって活動について来れるかどうかも大事なポイントです。
そのためゼミは、志望理由書や面接を通じて、積極的に参加できそうな学生かどうかを理解する必要があり、だからこそ志望理由書は重要になってきます。
ゼミの志望理由書の構成
「志望理由書の重要性はわかったけど、実際どういう風に書けばいいんだろう…」と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからはゼミの志望理由書の構成について解説していきます。
基本の構成をおさえることでさらに伝わりやすい文章となるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
① 【結論】志望した理由を明確に書く
前述の通り、ゼミ向けの志望理由書においては教授に一番伝えたいことから述べることが大事です。
ここでは、ゼミの活動内容や教授について触れながら、なぜ自分がそのゼミを志望するのかについて述べましょう。
② 【理由】志望しているゼミについて理解し、自分の考えを述べる
結論の次は、そのゼミの活動内容や先生の専攻についてさらに詳しく述べながら、自分がそのゼミに入ろうと思ったきっかけやそのゼミで学びたいことを明確に記していくと良いです。
自分の人生経験と絡めることで志望理由に具体性を付け加えられたり、ゼミに入りたいという「熱意」を教授に伝えることができます。
面接などが控えている場合、教授や先輩メンバーとの話のネタにもなるので、書いておくことに越したことはありません!
③ 【具体例】ゼミ活動の中で自分がどのような役割を担えるか
教授の視点に立った時、ゼミに入ってきた学生がどのように行動してくれるかが想像できる志望理由書だと興味を持ってもらえる可能性が高まります。
また、ゼミは1年以上共に活動していく小さなチーム活動とも言えるため、協調性や主体性をアピールすることを中心とした文章がおすすめです。
ここでも中高時代のチーム活動の話であったり、バイトやサークルを具体例として使うことで、より教授や先輩メンバーに対して、ゼミに入った後どのように活動するのか実感を持って想像してもらうことができるでしょう。
④【結論】締めの一文
PREP法で言うところの最後の結論に当たる部分です。
今まで述べてきた志望理由や具体例を活かしながら、将来に繋がる話で締めましょう。
ゼミで学んだ後、社会でどう活かしていこうと考えているのかを具体的に述べることで、意欲的にゼミへ参加することをアピールできるでしょう。
また、応募している他の学生との差別化ポイントでもあります。
自分の経験なども織り交ぜながら、自分ならではの将来像を考えてみましょう。
ゼミに入ったことを前提で語ることで結論の役割を果たしながらも、ゼミのその先の話をすることで、高評価に繋がります。
ゼミの志望理由書を書く上で大事な4つのポイント
「構成は理解できたけれど、何を大切に書けばいいのかわからない…」
いざ志望書を書こうとしても、なかなか筆が進まない…という方も多いでしょう。
志望書の構成について理解できたところで、次は志望書を書くために知っておくべきポイントについて解説していきます!
①志望ゼミについて詳しく調べる
志望理由書ではなぜそのゼミに入りたいのかという志望動機がとても重要になってきます。
構成のところで解説した通り、志望理由書では結論を2回書く必要があります。 ゼミのことがあまりわかっていない状況で志望動機を2回も書くのは結構大変ですよね。
志望理由は教授が一番最初に見る場所で、かつ一番評価に関わってくるところです。他の応募生と差をつけるためにも、説得力のある志望理由を書けるようにしましょう。
志望しているゼミの活動内容や理念など、そのゼミにしかない特徴をつかむことが大切です。
②自分の目標とゼミでやりたいことを明確にしておく
志望するゼミの特徴をつかめたところで、次はその特徴と自分の目標や希望が一致している箇所を作っていきましょう。
説得力のある志望理由を書くためには、志望ゼミでしか達成できないことを書くことが一番です。そのためにまず自分がゼミ活動で成し遂げたいことを明確にすることが欠かせません。
自分の達成したいことと、ゼミの活動内容や理念を照らし合わせながら、なぜそのゼミでなければいけなかったのかという視点を意識して、志望理由を考えていきましょう。
③自分のアピールポイントを見つける
志望理由に次いで重要になってくるのは、自分自身をいかに上手くアピールするかです。
選考するのが教授やゼミの先輩メンバーである以上、気に入ってもらえるかどうかも選考に大きく関わってくるポイントになります。
ゼミ活動はチームで動くものと言えるので、前述の通り協調性や、主体性を中心にアピールするのが良いでしょう。
また自分の特技や経験など、他の志望学生にないものがあれば、そういった特徴を中心にアピールしていくのも効果的です。
④「熱意」を伝える
最後のポイントとして非常に大事になってくるのは、教授に「熱意」を伝えることです。
選考後も積極的に活動してくれる学生をゼミは求めています。
どれほど説得力のある志望理由や面白い自己アピールを書いても、全体を通してやる気のない文章だと思われてしまうと、あまり良い評価に繋がりません。
具体的な話を取り入れつつ、たまには強い言葉を使いながら感情を乗せた文章を心がけることで、「熱意」の感じる志望理由書を作成できるでしょう。
【学部別】志望理由書の例文2つ
いよいよここからは、解説した構成やポイントを例文で確認していきましょう。
参考になりそうな表現があったら、ぜひ自分の志望理由書にも取り入れてくださいね。
例文①経済学部系ゼミ(500字程度)
経済学部や経営学部など、社会科学系のゼミにはこのように書くと良いでしょう。
私は、森岡先生のゼミでミクロ経済学を深く学び、実際の経済活動における意思決定のプロセスを理解したいと考えています。特に、消費者行動や企業の戦略的選択に関する研究に興味があり、これを通じて経済全体の効率性や市場の動向についての理解を深めたいと思っています。 私がミクロ経済学に興味を持つきっかけとなったのは、先生の講義で学んだ「ゲーム理論」でした。個々のプレイヤーがどのように意思決定を行い、その結果が市場全体にどのように影響を与えるのかという視点に興味を持つようになりました。森岡先生のゼミでは、ゲーム理論や市場構造に関する高度な理論を実際の事例に基づいて分析することができると聞き、自分の興味と一致する場であると確信しました。 また、ゼミでのディスカッションやプレゼンテーションを通じて、論理的な思考力や分析力を磨き、他のメンバーと知見を共有し合いながら新しい視点を獲得できることにも魅力を感じています。特に森岡先生が強調される「実証的なアプローチ」に基づいた研究手法を学ぶことで、自らの分析力を高め、将来的には企業の経営戦略や公共政策の立案に貢献できるような人材を目指したいと考えています。 以上の理由から、森岡先生のゼミに参加する中でさらなる学びと成長を得ることができればと考えています。 |
例文②文学部系ゼミ(700字程度)
文学部や社会学部など、人文科学系のゼミにはこのように書くと良いでしょう。
私は、星野先生のゼミで行動心理学を深く学び、人間の行動や意思決定のメカニズムについて理解を深めたいと考えています。特に、日常生活やビジネスの現場で私たちの行動がどのように影響を受けるのかを研究し、その知見を実践的に活用したいと思っています。 私が行動心理学に興味を持ったきっかけは、高校時代に読んだ「予測通りに不合理」という本でした。人間が合理的な判断をするとは限らないという考え方に衝撃を受け、特にバイアスやヒューリスティックスが意思決定にどのように影響を与えるかという点に強い関心を抱くようになりました。その後大学の講義を通じて、行動経済学や実験心理学の分野にも興味が広がり、人間の非合理的な行動の背後にある心理的要因を深く理解したいと考えるようになりました。 星野先生のゼミでは、これらの行動心理学の理論を実証的なデータに基づいて分析し、実際のケースに適用する力を養うことができると聞いております。特に先生のご研究である「リスクと不確実性の中での意思決定」や「行動経済学の実践応用」に強く興味を持ち、自分の学びをさらに深化させたいと考えています。 また、ゼミでは多様な背景を持つメンバーとともに主体的に活動しながら、異なる視点から意見を交わし合うことで、新しい洞察を得ることができると考えています。自分自身もゼミ活動に積極的に貢献し、他のメンバーの学びにも役立てるような存在でありたいと思います。 将来的には行動心理学の知見を活かし、企業のマーケティング戦略や公共政策の設計に携わりたいと考えています。消費者の行動や選択の背後にある心理的メカニズムを理解することで、より効果的なアプローチを提案できるような役割を担えるようになると考えています。そのために、星野先生のゼミでの学びは非常に重要であると確信しています。 これらの理由から、星野先生のゼミで活動する中で行動心理学の知見をさらに深められればと思っています。 |
ゼミの志望理由書で見られている2つのポイント
ここまでゼミの志望理由書の構成や書く上でのポイントについて解説してきました。
また上記の例文を通して、読者の皆さんも実際に志望理由書を書くイメージが付いてきたところだと思います。
そこで、ゼミの志望理由書でどのような点が評価されるのかを確認しながら、教授が求める理想的な志望理由書を目指していきましょう。
①ゼミの活動内容をしっかり理解できているかどうか
「いざゼミに入ってみたら、思ってた活動と違った…」
教授が一番恐れているのは、学生のやりたいこととゼミ活動のミスマッチです。
しっかりとゼミの活動内容を理解していて、ゼミに入った後も積極的に行動してくれそうな生徒をゼミに入れたいとどの教授も思っています。 志望書では、一貫して「私はゼミのことを理解していますよ」と教授に伝わるような文章が良いでしょう。
②チーム活動する上で、協調性を持って動けるか
ゼミ活動は3年、4年と2年間以上共に活動するチーム活動です。
多くのゼミは10人〜20人という少人数で構成されることがほとんど。そのため協調性があってチームの輪を乱さない人が望ましいと言えます。
志望するゼミによっては面接もあります。面接ではチーム活動の経験を話したり、笑顔を保ったりするなど、自分含めチーム一丸となって活動を楽しんでいる姿を教授が想像できるように心がけましょう。
ポイントを押さえてゼミの志望理由書を書こう!
これまで、ゼミへの志望理由書の書き方についてご紹介してきました!
教授が学生のどこを見ているのか、そしてゼミを志望する上で知っておくべきポイントについて深く知ることができたのではと思います。
ゼミはサークルに次ぐ大学ならではのチーム活動です! 本記事を参考に志望されゼミへ合格し、楽しいゼミ生活を送っていただければ幸いです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。