プログラマー(PG)の志望動機はどう書く?例文付きで未経験者・経験者のどちらも解説
プログラマーを目指す方にとって、志望動機をどう書くかは大きな悩みの種ですよね。
経験者なら自分のスキルや経験をどうアピールするか、未経験者なら何を強調すれば採用担当者に響くのか、迷うことも多いでしょう。
実は、いくつかのポイントを押さえることで、志望動機を効果的に伝えることができます。
この記事では、経験者と未経験者それぞれに合った志望動機の書き方を具体例とともに解説し、よくあるミスやNG例も紹介します。
プログラマーの志望動機で押さえるべき7つのポイント
プログラマーの志望動機を考える際、押さえておきたい重要なポイントがいくつかあります。
以下の3つに分けて合計7個のポイントを見ていきましょう。
①全員が押さえておくべきポイント
まずはプログラマーを志望する人全員が意識しておくべきポイントを2つ解説します。
この2つは、面接で必ず聞かれるうえに、意外と見逃しがちなので注意が必要です。
1. その企業を選んだ理由を明確にする
志望動機では、まずなぜその企業を選んだのかの明確な説明が必要です。
企業のビジョンやプロジェクトに共感した理由や、その企業でしか得られない経験をどう評価しているかを具体的に示しましょう。
例えば、企業の技術的な挑戦や社会的な影響力に感銘を受け、それが自身の価値観や目標と一致している点を述べると効果的です。
企業選びの理由の深掘りにより、採用担当者に対して熱意と理解が伝わります。
2. 将来的なキャリアプランを考えておく
志望動機には、自分が将来どんなキャリアを築いていきたいか、そしてその企業がそのキャリアにどう貢献できるかの明確な記述も重要です。
企業での成長をどう考えているか、特にどんなスキルや経験を積み重ねていくつもりかを具体的に説明しましょう。
例えば、「プロジェクトマネージャーとしての経験を積み、将来的にはリーダーシップを発揮してチームを指揮したい」などの目標を掲げることで、長期的な視点と企業への貢献意欲を示すことができます。
②経験者に特に重要なポイント
続いて、プログラマー経験者の方に特に重要なポイントを2つ解説していきます。
こちらも、経験者ならではの加点になるぜひアピールしたい要素です。
1. 仕事に対するこだわりを見せる
経験者が志望動機を述べる際には、これまでの仕事に対するこだわりや信念を伝えることが効果的です。
具体的なプロジェクトを例に挙げ、その中で直面した課題に対してどんな工夫を凝らし、どんな結果を導き出したのかを詳述しましょう。
2. 過去の経験や前職でのスキルがどう活きるか説明する
過去の経験や前職で培ったスキルが、志望する企業でどう役立つかを具体的に示すことも、経験者にとって非常に重要です。
例えば、前職でのシステム設計やプロジェクト管理の経験が、新しい職場でどう活用できるかを詳細に説明しましょう。
技術的なスキルだけでなく、チームワークや問題解決能力などのソフトスキルが、新しい環境で活きることを伝えられます。
③未経験者・新卒に特に重要なポイント
最後に、未経験者の方に特に重要な要素を3つ紹介していきます。
プログラマー未経験者の方は、経験者と異なり即戦力としては期待されていないので、自分のポテンシャルのアピールが重要です。
1. プログラマーになりたい理由を明確にする
未経験者や新卒の場合、なぜプログラマーを志望するのか、その理由を明確に述べることが求められます。
プログラミングに対する興味や、どんなきっかけでこの職業を選んだのかを具体的に説明しましょう。
たとえば、初めて触れたプログラミング言語や、それを通じて解決した問題など、自分の経験を交えて話すことで、志望理由に説得力を持たせることができます。
さらに、熱意や、成長していくための意欲を強調すると、採用担当者に対して真剣な姿勢をアピールできます。
2. 勉強中のスキルや言語でプログラマーへの興味を示す
未経験者や新卒の志望動機では、現在勉強中のスキルやプログラミング言語について具体的に述べ、他の職種ではなく「プログラマーに興味があること」を示すことも重要です。
例えば、特定のプログラミング言語やフレームワークに対する関心や、それに対してどう学習を進めているかを説明しましょう。
また、自分がどんなプロジェクトに興味を持ち、それが企業の業務内容とどう関連しているかを述べることができれば、より強い興味のアピールもできます。
3. プログラミング以外のスキルもPRする
未経験者や新卒の場合、プログラミング以外のスキルの積極的なアピールが大切です。
たとえば、コミュニケーション能力やチームワーク、問題解決能力などのスキルが、プログラマーとしての業務にどう役立つかを具体的に説明しましょう。
また、これまでの経験や学業を通じて培ったこれらの能力が、プログラミングのスキルとどう相乗効果を発揮できるかを示すことで、総合的な強みをアピールできます。
【経験者】プログラマーの志望動機の例文とNG例
経験者としての志望動機を書く際には、具体的な経験やスキルをどう志望企業で活かせるかの明確化が大切です。
ここでは、よい例文とよくあるミス、そしてNG例文を紹介していきます。
①経験者の志望動機のよい例文
経験者の場合は、前職の経験を活かした志望動機を作ることになるでしょう。
その際、具体的な経験と、それを転職先でもどう活かせるかを示すことが重要です。ここでは、2つの例文を見ていきましょう。
例文1:「大規模プロジェクトでのパフォーマンス最適化の経験を活かす」
前職では、大手通信会社の顧客向けポータルサイトのフロントエンド開発をリードしました。 特に、ページの読み込み速度を改善するために、画像の最適化や非同期ロードの導入を行い、ユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させました。これにより、サイトの平均滞在時間が15%増加し、クライアントから高い評価を得ました。 貴社の大規模プロジェクトでも、同様の手法を活用してパフォーマンスを最大限に引き出し、ユーザー満足度の向上に貢献できると確信しています。 |
例文2:「新技術導入によるシステム改善を実現した経験」
前職では、金融系システムのバックエンド開発を担当し、セキュリティ強化を目的にマイクロサービスアーキテクチャへの移行を提案・実行しました。 このプロジェクトでは、旧来のモノリシック構造からマイクロサービスへの移行をスムーズに進め、トラフィックの負荷分散や障害対応の迅速化を実現しました。これにより、システムダウンタイムを40%削減し、顧客からの信頼を獲得しました。 貴社のシステム開発においても、この経験を活かし、より堅牢でスケーラブルなシステムの実現に貢献できると自信を持っています。 |
②経験者の志望動機のよくあるミスとNG例文
経験者の方にありがちなミスは、抽象的な表現に終止してしまい、せっかくの経験や熱意がうまく伝わらない志望動機になってしまうことです。
ここでは、具体的に2つのNG例を見ていきましょう。
志望企業でやりたいことが明確になっていない
これまで幅広いプロジェクトを経験してきました。貴社でもこの経験を活かし、貢献できると考えています。幅広いスキルを活かし、成長したいと思っています。 |
この例文では、何を通じて成長したいのかの具体的な目標設定が不十分であり、採用担当者に対して明確なビジョンを提示できていません。
現職の経験やスキルが明確になっていない
現在の職場ではシステム開発を担当しており、多くの経験を積んでいます。 貴社でそのスキルを活かしたいと考えています。これまで培ったスキルが、貴社のプロジェクトで役立つと思います。 |
この例文では、どんなスキルを持っているのかが曖昧で、具体的にどう企業に貢献できるかが不明確です。
また、スキルの具体的な内容を説明せずに漠然とした表現に留まっており、採用担当者にとって説得力に欠けるもったいない志望動機になっています。
【未経験者】プログラマーの志望動機の例文とNG例
未経験者としてプログラマーを志望する際には、学習している内容やプログラミングへの熱意を伝えることが求められます。
こちらも、よい例文とよくあるミス、そしてNG例文を紹介します。
①未経験者の志望動機のよい例文
未経験者の場合は、個人としての過去の経験を活かした志望動機を作ることになるでしょう。
その際、具体的な興味を過去の経験も交えて説明することも大切です。ここでも、2つの例文を見ていきましょう。
例文1:「独学で学んだPythonを活かして即戦力に」
現在、独学でPythonを学習し、Djangoを用いたWebアプリケーションの開発に取り組んでいます。 個人プロジェクトとして、ユーザーが自身の食事記録を管理できるアプリを作成しました。このプロジェクトを通じて、バックエンドの構築やAPIの設計、データベースの管理を経験し、プログラミングの基礎を実践的に学びました。 この経験から得た全体像を把握する力を活かし、貴社では大型の案件にもチャレンジする中でも、全体の最適化を考えた提案をしていきたいと考えています。 |
例文2:「チームワークと自己学習の意欲で貢献する」
大学では情報工学を専攻し、プログラミングの基礎を学びました。 現在は、独学でJavaScriptとReactを習得し、フロントエンド開発に取り組んでいます。また、学内プロジェクトでは、チームでの開発をリードし、Reactを用いたダッシュボードアプリを完成させました。 貴社のプロジェクトでは、この経験を活かし、ユーザーインターフェースの改善や新機能の提案を積極的に行い、チームに貢献したいと考えています |
②未経験者の志望動機のよくあるミスとNG例文
未経験者の方にありがちなミスは、本当にプログラマーや志望企業に興味があるのか・熱意があるのかが伝わらない文書になってしまうことです。
ここでも、具体的に2つのNG例を見ていきましょう。
1. プログラミングへの興味が感じられない
新しい分野でチャレンジしたいと思い、プログラマーを志望しました。未経験ですが、これまでの経験を活かして貢献できると考えています。貴社で学びながら成長したいと考えています。 |
プログラミングに対する具体的な興味や情熱が感じられず「単に新しいことに挑戦したい」だけでは説得力に欠けます。
プログラミングのどの部分に興味があるのか、なぜそのスキルを身につけたいのかを明確にすると、より具体的な志望動機となるでしょう。
2. この企業でなければならない理由がない
プログラマーとして成長したいと考え、御社を志望しました。業界大手の企業で働きたいという希望があり、貴社を選びました。貴社の成長性や安定性に魅力を感じています。 |
具体的にその企業でなければならない理由が薄く、他社でも同様の志望動機が通用してしまう内容です。
よりよい志望動機にするには、企業の特徴や魅力を深掘りし、なぜその企業でなければならないのかを明確に述べる必要があります。
プログラマーの仕事内容と求められるスキル
ここでは、プログラマーとシステムエンジニアの違い、そしてプログラマーに求められる適性やスキルについて説明します。
プログラマーの仕事内容
プログラマーの主な仕事は、システムやアプリケーションの具体的なコードを書くことです。
これには、設計書に基づいてプログラムを構築し、テストやデバッグを行い、システムが正確に動作することを確認するプロセスも含まれます。
また、チームでの作業が多いため、他のプログラマーやエンジニアと連携して作業を進める能力も重要です。
プログラマー(PG)とシステムエンジニア(SE)の違い
プログラマー(PG)とシステムエンジニア(SE)は、IT業界でよく混同される職種ですが、役割に明確な違いがあります。
プログラマーは主にコードを書くことで、具体的なシステムやアプリケーションの実装を担当する一方、システムエンジニアはシステム全体の設計や要件定義を行い、プログラマーに指示を出す役割を担います。
つまり、システムエンジニアが設計した仕様に基づいて、プログラマーがそれを実際に動作する形に仕上げる流れが一般的です。
プログラマーとシステムエンジニアは、互いに補完し合いながらプロジェクトを進める関係にあります。
プログラマーに求められる適性・スキル
プログラマーには、技術的なスキルだけでなくいくつかの重要な適性が求められます。
まず、論理的思考力は不可欠であり、複雑な問題を分解し、順序立てて解決する能力が重要です。
また、コードを書く上では注意深さや、バグを迅速に見つけて修正する力も求められます。
さらに、最新の技術トレンドに対する興味や自己学習の意欲も大切で、プログラミングの世界は常に進化しているため、新しい知識を習得し続ける姿勢が成功の鍵です。
プログラマーの志望動機を効果的に伝える・書くコツ
志望動機を効果的に伝えるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
①結論を最初に明示する
志望動機を書く際には、最初に結論を明示することが効果的です。
結論を先に述べることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。例えば、「御社の成長戦略に強く共感し、貢献したいと考えています」などの形で、志望理由を最初に明確に示すことが効果的です。
その後で、その結論を裏付ける具体的な理由や背景を詳述することで、説得力を持たせることができます。
②具体的なエピソードで説得力をもたせる
志望動機には、具体的なエピソードを交えることで説得力が増します。
単に「技術力を高めたい」などの抽象的な表現をするのではなく、志望動機につながる原体験を絡めて伝えることで、説得力の増した志望動機が作れるでしょう。
③志望理由と転職理由とを矛盾させない
志望動機を書く際には、志望理由と転職理由が矛盾しないことも重要です。
例えば、前職を辞めた理由が「技術的な挑戦が少なかった」であれば、新しい企業でどうその挑戦を追求したいのかを明確に述べる必要があります。
これにより、転職理由がネガティブな印象を与えず、新しい環境でのポジティブな意欲として伝わるでしょう。
プログラマーの効果的な志望動機の書き方についてまとめ
プログラマーの指導動機作成の際は、経験者と未経験者それぞれに合った書き方を理解し、具体的な例を参考にして、自分の強みを効果的に伝えることが大切です。
今回紹介したポイントを押さえ、志望動機に説得力を持たせることで、採用担当者に響く内容に仕上げましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。