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【例文8選】自己PRで「挑戦心」を魅力的に伝える方法|ポイントや注意点も紹介

就職活動の面接で自己PRが求められる際、「挑戦心」をアピールしたいと考える就活生は多いでしょう。挑戦心とは、新しいことに果敢に取り組む姿勢や、困難に直面してもあきらめない意志を指します。

しかし、自分の経験をどう伝えれば良い印象を与えられるのか悩む方も多いかもしれません。

そこで、この記事では自己PRで挑戦心を効果的に伝える方法を解説し、面接で使える具体的な例文も紹介します。

ぜひこの記事を参考にして、面接官を魅了する自己PRを完成させてください!

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

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吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

挑戦心とはそもそもどういうこと?

「挑戦心」という言葉は少し抽象的なので、具体的なイメージを持つことが非常に重要です。そうすることで、どのように自分自身をアピールするかが明確になります。

ここでは、具体的な例を通じて、以下の2つのポイントについて詳しく解説します。

  1. 新しいことに果敢に取り組む
  2. 困難に直面しても逃げずに向き合う

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

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①新しいことに果敢に取り組む

「挑戦心」とは、新しいことに対して勇気を持って臨む姿勢を指します。入社後には、これまでとは異なる方法での貢献が求められることが多々あります。

その際、新しいことでも恐れずに自信を持って取り組む姿勢を持つ人材は、企業にとって非常に貴重な存在です。

例えば、新たなアイデアを積極的に提案するなど、組織全体の成長に寄与する可能性が高まります。

こうした挑戦に対する姿勢は、単に自分自身の成長にとどまらず、チームや企業全体に良い影響を与えることができるのです。結果として企業の競争力を高め、さらなるイノベーションを促進する重要な役割を果たすことになりますよ。

②困難に直面しても逃げずに向き合う

困難な状況に直面したとき、目を背けずに向き合うことが求められます。ビジネスの現場では、予想外の問題や課題が頻繁に発生するため、こうした困難にどのように対応するかは、個人の成長や企業の成功に大きな影響を与える要素となりますよ。

仕事を進める中で壁にぶつかることは避けられず、その壁をただの障害物と捉えるのか、乗り越えられるものと考えるのかでアプローチが大きく変わります。

壁を単なる障害物と認識すると、恐れや不安が生まれ、行動が制限されてしまいます。しかし、その壁を乗り越えるべき課題と捉えることで、解決策を見出す努力が生まれ、成長の機会として活かすことができるのです。

企業が「挑戦心」を重視する理由とその背景

「挑戦心」という言葉の定義は抽象的ですが、ここまでの説明を通じて具体的なイメージが少しずつ湧いてきたのではないでしょうか。この挑戦心は、ただの意欲や熱意にとどまらず、実際の行動や成果に結びつく重要な要素です。

それでは、次に企業が「挑戦心」のある人材を求める理由について、次の3つのポイントを挙げて詳しく解説していきます。これらの理由を理解することで、なぜ挑戦心が企業にとって価値があるのかを深く知ることができるでしょう。

  1. 絶えず変化する環境に対応できる人材が必要だから
  2. 高い目標に向かって努力を続ける姿勢が評価されるから
  3. 成長や新たなビジネスチャンスを生み出すから

それぞれについて解説します。

①絶えず変化する環境に対応できる人材が必要だから

今の時代、科学技術の発展が目覚しく、新しい技術が次々と導入されています。この急速な変化により、企業の業務プロセスや社内の体制も常に進化を続けています。

そのため、企業はこの変化に柔軟に対応できる人材を求めているのです。挑戦心がある人は、新しい環境でも積極的に飛び込んで、変化を恐れずに成果を出そうと努力できると判断されるでしょう。

このような姿勢は、変化の激しい市場において競争力を維持し、組織全体の成長に寄与するのです。

②高い目標に向かって努力を続ける姿勢が評価されるから

挑戦心を持つことは、高い目標に向かって努力を続ける姿勢を意味します。

仕事においては、個々の目標を設定し、それを日々の業務に落とし込み、達成に向けて粘り強く取り組むことが求められます。

挑戦心が欠けていると、目標を設定しても中途半端になり、企業の業績向上には大きく寄与できません。しかし、挑戦心を持つ人は高い目標に果敢に挑戦を続けることで、企業の売上に大きく貢献する可能性が高まります。

このような姿勢は、組織全体の士気を高め、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながるため、挑戦心を持つ人はその態度が高く評価されるのです。結果として、企業から採用される可能性も大いに高まるでしょう。

③成長や新たなビジネスチャンスを生み出すから

企業は単発で売り上げを上げるのではなく、長期的に持続可能な成長を目指し、常に新たなビジネスチャンスを生み出す必要があります。

新しいビジネスチャンスを見出そうと思うと、これまで通りのやり方ではなかなか見つけられません。積極的に挑む姿勢こそが、革新的なアイデアや新たな市場機会を発見する鍵となります。

挑戦心を持った人は、恐れずに新しいことに取り組むため、結果的に企業の成長を促す重要な要素となるのです。このような姿勢が、企業の競争力を高め、持続的な発展をもたらすのです。

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挑戦心で好印象をもらうためのポイント2選

ここまで「挑戦心」がどうして企業で求められているのかを解説してきました。

ここからは、それを実際に面接官にPRして好印象を与えるにはどうすればよいかを2ポイントで解説していきます。

  1. 背景や動機を詳しく説明する
  2. 得られた成果や結果を示す

①背景や動機を詳しく説明する

まずは、この挑戦に取り組むことにした動機や背景を詳しく説明してください。

自分がどのような状況に置かれ、どのような思いからその挑戦を選んだのかを具体的に伝えれば、挑戦の必然性やその重要性が明確になります。

たとえば、特定の問題に直面した経験や、自分自身の成長を求める気持ちなど、具体的な話を交えてみましょう

この部分をしっかり示すことで、自分の挑戦の価値を強調し、大きな成果を上げた印象を与えられるでしょう。

②得られた成果や結果を示す

挑戦をしっかりと伝えた上で、それによりどのような成果や結果が得られたのかも明確に伝えることが重要です。

挑戦そのものも評価されますが、その結果として具体的な成果を出せていれば、さらに評価が高まります。

たとえば、プロジェクトの成功がどのように企業に貢献したのか、数字や具体的なデータを用いて説明してください。自分では些細な成果と感じても、相手にとっては大きな業績と映ることがあります。

このため、自己評価を抑えず、獲得した実績をしっかりと伝え、自分の努力がどのように実を結んだのかをアピールしてくださいね。

自己PRで「挑戦心」を伝える際の注意点

次に、自己PRで「挑戦心」を伝える際の注意点について以下の3つを解説します。

  1. リスク管理能力も同時に強調する
  2. 挑戦が目的にならず成果に結びつくことを示す
  3. 具体的な数字や結果を交えて話す

① リスク管理能力も同時に強調する

「挑戦心」と同時にリスク管理能力も強調してみることが重要です。

挑戦することは、常にリスクを伴います。リスクに対する意識が欠けていると、いつか大きな失敗を招いてしまう可能性があるため、この点には特に注意が必要です。

挑戦をする際に、リスクをどう管理するかを考える姿勢が求められます。具体的には、挑戦する目標を設定する際に、その実現可能性や潜在的なリスクを洗い出し、対策を講じることが大切です。

たとえば、挑戦もしているが、同時にリスク管理も徹底していると伝えることで、単に猪突猛進するのではなく、失敗した時のことも考慮に入れて計画的に行動できる人材だと評価してもらえるでしょう。

② 挑戦が目的にならず成果に結びつくことを示す

挑戦は素晴らしいことですが、挑戦することが目的になっている話し方には注意が必要です。

例えば、街中で1,000人に声をかける挑戦をした場合、1,000人に声をかけること自体が目的になってしまうと、ただの挑戦に終わってしまいます。

この場合、本来の目的を見失ってしまうかもしれません。人見知りを克服するために、最初は恐る恐るだったが、最終的には1,000人に声をかけたという話し方をすることで、人見知りを克服することが目的であり、その目的を達成するために挑戦できる人だと伝わるのです。

③ 具体的な数字や結果を交えて話す

「挑戦心」と同時に、具体的な数字や結果を交えて伝えることが非常に重要です。

特に数字は、客観的で分かりやすい情報であり、エピソードの中に具体的な成果を盛り込むことで、相手に強い印象を与えることができます。

たとえば、どのような挑戦を行い、どのくらいの成果を上げたのかを数字で示すことで、ただ挑戦するだけでなく、しっかりと結果も出せる人材だと感じてもらえるでしょう。

具体的な数字があると、聞き手はその挑戦の影響や重要性を理解しやすく、能力や実績がより明確に伝わります。

「挑戦心」という強みを具体的に表現するための言い換え例

「挑戦心」を自分らしい具体的な表現に言い換えることで、より説得力のある自己PRが可能になります。

抽象的な言葉を具体的にすることで、面接官に対して自分の強みや特性を効果的に伝えられます。以下に、挑戦心の言い換えの具体例を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  1. 目標達成のために一歩踏み出す勇気がある
  2. 新しいアイデアを実行に移す力がある
  3. 困難な状況でも諦めない精神を持つ
  4. 持続的な努力で成果を出せる
  5. 自分の限界に挑戦し続ける意志がある

①目標達成のために一歩踏み出す勇気がある

まず、挑戦心があることは、「目標のために一歩踏み出す勇気がある」と言い換えられます

ビジネスの現場では、売り上げなどの具体的な目標を掲げて日々の業務に取り組むことが求められます。

こうした環境において、目標達成のために自ら進んで行動を起こす姿勢は、非常に重宝される性格の1つと言えるでしょう。

特に、未知の領域に足を踏み入れることは、勇気が必要です。この勇気を持つことが、成功を手繰り寄せる第一歩となるのです。

②新しいアイディアを実行に移す力がある

チャレンジは一度きりで終わってしまっては意味がありません。仕事を続けていく中で、持続的な挑戦意欲を持つことが重要です。

「持続的な努力で成果を出せる」という表現を使うことで、単発の挑戦ではなく、何度も挑戦し続ける姿勢を面接官に伝えられますよ。

新しいアイディアを実行に移す力が求められる場面では、ただ挑戦するだけでなく、結果が出るまで粘り強く取り組む姿勢も同時にアピールできるのです。

③困難な状況でも諦めない精神を持つ

続いて、「困難な状況に陥っても諦めずに目標を追い続けられる」という表現も非常に有効です。目標を立てて仕事に取り組んでいても、必ず壁や困難は訪れるものです。

その際に、自分はどう対処するのかをしっかりと伝えることが重要です。

壁が訪れた時に諦めてしまう人もいますが、そんな時こそ本領を発揮できるという強みを伝えられる表現です。

④持続的な努力で成果を出せる

チャレンジは単発で終わってしまっては意味がありません。仕事を続けていく上で、持続的な挑戦意欲を持つことが重要です。

「持続的な努力で成果を出せる」という表現は、1回だけではなく、何度も挑戦できることを面接官に伝えられます

単に挑戦するだけではなく、結果が出るまで挑戦し続ける粘り強さも同時にアピールできる表現です。

⑤自分の限界に挑戦し続ける意志がある

最後に、「自分の限界に挑戦し続ける意志がある」という伝え方も、挑戦心を示す際に非常に有効な表現です。

限界まで努力するのは苦しいことですが、自分にはその意志があると伝えることで、戦い続ける覚悟を表明できます。

さらに1度限界を超えるだけでなく、その挑戦を持続できるという粘り強さも表現できるので、一石二鳥のアプローチとなります。

この姿勢は、特に変化の激しいビジネス環境において、企業が求める人材像に非常にマッチするため、アピールポイントとして強調する価値がありますよ。

「挑戦心」を効果的に伝えるための自己PRの例文8選

ここまで「挑戦心」をアピールする際の表現の仕方や注意点、ポイントなどを解説してきました。

それでは具体的に、どのように自己PRで挑戦心を伝えると良いのでしょうか。ここでは部活動などのシーン別に具体例を出しながら例文を紹介します。

  1. 部活動での例文
  2. サークル活動での例文
  3. アルバイト・インターンシップでの例文
  4. 学業での例文

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【関連記事】赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

①部活動での例文

まずは部活動での例文を紹介します。

特に運動部ではチームや個人の目標を立てて練習を行うので、分かりやすくアピールできるでしょう。

例文1:高い目標に向けてチームを引っ張った経験

ここでは、学外コンテストに挑戦したゼミ活動をもとに、挑戦力を伝える例文を紹介しています。

チームを引っ張っていく際に何を大切にしていたのか、どのような行動をしたのかを具体的に伝えましょう。

部活動の自己PR
【結論】
私は、高い目標に向かって挑戦し、仲間を巻き込みながら成果を出す力があります。前例のない課題にも自ら手を挙げ、困難に直面しても粘り強く挑戦を続ける力があります。困難な状況でもあきらめずに行動し続ける挑戦心が私の強みと考えています。
添削コメント|「高い目標」「成果を出す力」といった表現は抽象的で強みがぼやけていました。挑戦力を印象付けるには、「前例のない課題にも自ら手を挙げる」などの具体的行動で表現するのが効果的です。
【エピソード】
大学のゼミで、学外コンテストへの参加を提案し、チームリーダーを務めました。誰も経験していなかった学外のビジネスコンテストに初挑戦することを提案し、自らチームリーダーを務めました。ゼミでの挑戦は初めてで、目標は「最終選考進出」という高いものでした。
添削コメント|学外コンテストの説明がやや事実の羅列に終始しており、挑戦心が伝わりにくい構成でした。未経験分野への提案と自発的なリーダー就任を示すことで、主体性と挑戦力がより明確になります。
【エピソード詳細】
当初はメンバーのモチベーションに差があり、作業がなかなか進みませんでした。意見がまとまらず、目標に向けた作業が思うように進まない時期が続きました。私は全体のスケジュールを可視化し、各自の役割を明確にすることで責任感を高めました。また、週1回の進捗共有ミーティングを実施し、互いの意見を尊重しながら議論できる雰囲気づくりに努めました。さらに、週1回の進捗共有ミーティングを提案し、一人ひとりの意見を丁寧に聞くことで、積極的に発言しやすい雰囲気づくりを行いました。
添削コメント|曖昧だった課題の説明を「意見の不一致」へ具体化し、就活生本人の行動に視点を絞って挑戦心を示しました。ミーティングの工夫も行動の主体性と継続力を明確に描く方向に調整しています。
【成果】
その結果、チーム全員が一丸となって準備を進めることができ、応募120チーム中、上位10チームに選出される成果を残しました。全国から集まった120チームの中で上位10チームに入り、最終プレゼンまで進出することができました。挑戦を通じて、周囲を巻き込みながらゼロから形にする力を身につけました。
添削コメント|数字だけでなくカギカッコ「最終プレゼン進出」という具体的な成果を提示することで、行動の結果がイメージしやすくなりました。また、「ゼロから形にする力」と締めくくることで、挑戦力の獲得を印象づけています。
【入社後】
入社後もこの挑戦力を活かし、高い目標にも臆せず挑み、チームで成果を出す存在として貢献したいと考えています。未知の課題にも主体的に挑戦し、周囲と連携しながら新たな価値を生み出す人材として貢献したいと考えています。
添削コメント|「高い目標に挑む」は抽象的かつ汎用的で、他者と差別化しにくい表現です。カギカッコ「未知の課題」「新たな価値を生み出す」という具体的な挑戦場面を想起させる内容に変更し、企業側に貢献イメージを持たせました。

【NGポイント】
表現が抽象的で「挑戦力」という強みの印象が弱く、内容が他の応募者と差別化されにくい構成になっていました。また、行動の主体性が伝わりにくく、エピソードが「やってみたこと」の羅列に見えてしまいます。

【添削内容】
挑戦の新規性や困難さを示す表現に変え、行動内容を5W1Hで具体化しました。特に、主体的に提案・実行した事実や、メンバーへの働きかけを明確に記述することで、行動力・粘り強さの両面を強調しています。

【どう変わった?】
挑戦心を軸にした主体的な行動と、それによる成果が明確に伝わる内容となりました。企業側も「前例のない業務への対応力」「チームを動かすリーダー性」が感じ取れる構成になっています。

【今回の自己PRのコツ】
挑戦の新規性・難しさを明示する
・自ら動いた行動の工夫を描く
・入社後の活かし方まで具体化する

例文2:新しい戦術を取り入れて結果を出した場合

ここでは、大学のサッカー部でゾーンディフェンスに挑戦した経験をもとに、挑戦力を伝える例文を添削しました。

新しい制度を入れる背景や、その際のチームとのかかわり方について伝え、自身の性格を理解してもらいましょう。

部活動の自己PR
【結論】
私は「現状に満足せず、新しいことに挑戦して結果を出す力」が強みです。課題を前向きに捉え、自ら変化を起こす行動を大切にしています既存の方法にとらわれず、自ら考えて改善策を実行に移す姿勢を大切にしています
添削コメント|「自ら変化を起こす行動」は抽象的で意味が伝わりづらく、説得力に欠けます。改善文では「既存の方法にとらわれない」「改善策を実行」といった行動ベースの表現により、挑戦力の中身を明確化しました。
【エピソード】
所属するサッカー部では、2年連続で大会ベスト8止まりという状況に課題を感じ、主将として「ゾーンディフェンス」の導入に挑戦しました。
添削コメント|「挑戦した背景(成績不振)」「立場(主将)」「行動(新戦術導入)」が簡潔に示されており、結論と一貫した構成です。テーマである「新しい戦術を取り入れた挑戦」に合致しており、削除や修正は不要です。
【エピソード詳細】
これまでのマンツーマン重視の守備は個人に負担が大きく、終盤に失点を許すケースが多くありました。私はそれを打開すべく、海外の戦術を参考にゾーンディフェンスの練習メニューを独自に作成し、週2回の戦術練習を提案・実行しました。最初は戸惑う部員もいましたが新しい動きに戸惑う部員が多かったため個別に説明や動画分析を行い役割を可視化した資料を作成し、練習前後に動画を用いた説明会を実施するなど、理解度の底上げに努め、チーム全体の理解を促進しました。
添削コメント|この段落は挑戦力を具体的に描く重要な部分ですが、「戸惑う部員〜」「個別に説明〜」はやや抽象的かつ淡泊な描写でした。改善後は、課題に対する行動を「5W1H」で整理し、行動量・工夫・影響力の3点をより明確にアピールしています。
【成果】
結果として、守備の安定感が増し、失点数が半減。導入から3ヶ月後の大会では、初の準優勝という結果につながりました。新しい挑戦を恐れず、周囲を巻き込んで成果を出す経験となりました自ら提案した施策を形にし、チームで成果を上げた経験は、大きな自信につながりました
添削コメント|最終文の「挑戦を恐れず〜」は前段と内容が重なっており、抽象的なため削除し、代わりに「提案→実行→結果」という一貫した成長の流れを表現しました。
【入社後】
入社後も現状に満足せず、必要に応じて新しい方法や視点を取り入れ、より良い成果を目指して挑戦し続けます。柔軟な発想と行動力で、組織に貢献したいと考えています課題の本質を捉え、自ら提案・実行する姿勢で組織に新しい価値を生み出したいと考えています
添削コメント|「柔軟な発想と行動力」は抽象度が高く印象に残りにくいため、削除しました。入社後の活かし方は、「どんな場面で・どのように・どんな価値を提供できるのか」まで具体的に言及できると高評価につながります。

【NGポイント】
文章全体において、挑戦力を主張するわりに「何に挑戦したのか」「どんな工夫をしたのか」が抽象的すぎる表現にとどまっていました。読んだ相手がイメージしにくい曖昧な表現が多かった点が課題です。

【添削内容】
抽象的な箇所を削除し、「どんな背景で挑戦を決めたのか」「どんな工夫でチームを巻き込んだのか」を5W1Hに沿って具体化しました。エピソード詳細では、動画説明や資料作成といったリアルな行動に書き換えました。

【どう変わった?】
実際に行動し、周囲を動かして成果を出した具体的なエピソードへと進化しました。企業側が「この人は実際に課題を捉えて自分の頭で考え、行動し、結果を出せる人だ」と感じられる自己PRになりました。

【今回の自己PRのコツ】
・エピソードを具体的に伝える
・工夫や行動は5W1Hで描写する
・入社後の活かし方も具体化
させる

②サークル活動での例文

大学でサークル活動を行っていた人は多いはず。次の例文も参考にしながらサークル活動を振り返り、挑戦してきたことを考えてみましょう。

例文1:未経験の分野に挑戦して成功した経験

ここでは、未経験分野に挑戦した経験をもとに、挑戦力を軸とした自己PR文を添削しました。

挑戦をテーマとする自己PRでは、行動の具体性とその背景、再現性のある成果を丁寧に描くことが重要です。

サークル活動の自己PR
【結論】
私は「未知の分野でも臆せず挑戦し、自らの力で乗り越える力」が強みです。新しいことにも前向きに取り組む姿勢を活かしこれまで培ってきた柔軟性と粘り強さを活かして、御社でも積極的にチャレンジして貢献したいと考えています。
添削コメント|「新しいことにも前向きに取り組む姿勢を活かし」は前文の強みと内容が重複しています。改善後は「柔軟性」と「粘り強さ」を補足することで、挑戦心の裏付けとなる具体的な資質が伝わる構成に修正しました。
【エピソード】
大学では文化系のサークルに所属しながら、未経験だった動画編集に挑戦し、広報活動を一新する取り組みを行いました発信力の向上を目指して新たな広報手法の導入に取り組みました
添削コメント|「広報活動を一新」は抽象的かつ根拠が不明瞭なため、成果に対する信頼性を損ないます。改善後は「発信力の向上」という目的と「新たな手法の導入」という手段を具体化させました。
【エピソード詳細】
サークルの活動が外部に伝わっていないと感じた私は、動画で魅力を発信するアイデアを提案しました。編集経験はありませんでしたが、独学でソフトの使い方を学び、先輩のインタビューやイベントの様子を動画にまとめました。何度も修正を重ね、完成までに1か月以上かかりましたが試行錯誤を重ねながら、編集方針や見せ方を改善し続け、最後まで諦めず取り組みました。
添削コメント|「完成までに1か月以上かかりましたが」は努力量のアピールとしては曖昧であり、時間の長さが評価されるわけではありません。代わりに、「試行錯誤」「見せ方の工夫」など、挑戦の中で発揮した改善行動を明示しました。
【成果】
完成した動画はSNSで多くの反響を呼び、サークルの新入部員数は前年の2倍に増加しました。未経験の分野にも果敢に挑み、成果につなげた経験は、今後の仕事にも活かせると感じています今後も新しい課題に対して自ら考え、行動に移す力として活かせると確信しています
添削コメント|「活かせると感じています」は主観的な印象にとどまり、説得力に欠けます。採用担当が求めるのは、企業内でその強みがどのように再現可能かというビジョンです。
【入社後】
入社後も、変化を恐れずに新しい課題に挑戦し続け、周囲に良い影響を与えられる存在を目指していきます課題に対して自ら工夫しながら取り組み、成果に結びつけることでチームや組織にも貢献していきます
添削コメント|「良い影響を与える存在」は抽象的すぎて、挑戦心とのつながりが不明瞭です。改善後は「工夫」「成果」「組織への貢献」といった具体性をもたせた表現とし、企業での活躍イメージが想起しやすくなるよう調整しています。

【NGポイント】
全体的にやや抽象的な表現が目立ち、挑戦した行動や結果の再現性が不明瞭でした。また、「前向き」「良い影響」といった曖昧な表現が評価軸と直結しておらず、企業の採用視点で見ると説得力に欠けていました。

【添削内容】
挑戦の姿勢を裏付けるために、具体的なエピソードと行動内容を明示しました。「行動の背景」「目的」「改善プロセス」などを軸に、抽象表現を避けながら、5W1Hを意識して文脈を整えています。

【どう変わった?】
挑戦力が単なる意欲ではなく、具体的な行動と成果を通して実証された内容になったため、企業から見て「実務に活かせる人物像」が明確に伝わる自己PRへと改善されました。

【今回の自己PRのコツ】
行動や工夫を具体的に書く
・成果に再現性を持たせる
・強みと入社後の活躍を繋げる

例文2:新しいプロジェクトを立ち上げた場合

ここで紹介するのは、地域サークルで未経験からイベント企画に挑戦したエピソードを軸とした自己PR例文です。

挑戦力をアピールするには、具体的な行動や成果を盛り込み、企業での再現性を意識することが重要です。

新しいプロジェクトを立ち上げた場合の自己PR
【結論】
私の強みは、新しいことに積極的に挑戦し、困難に対しても粘り強く取り組む「挑戦力」です。
添削コメント|この結論は端的で無駄がなく、「挑戦力」というテーマが明確に伝わる構成になっています。特に「新しいことに積極的に」という表現が、後に続くサークルでのプロジェクト立ち上げエピソードと自然にリンクしています。
【エピソード】
大学2年のとき、所属していた地域交流サークルで、未経験ながら地域イベントの企画に初めて挑戦し、地域の子ども向けイベントを新たに企画・実施しました。
添削コメント|「未経験ながら」は学生にとって当然であり、強みの訴求にはつながりません。「初めて挑戦し」とすることで、能動的な姿勢が際立ち、「挑戦力」というキーワードとの一貫性も高まります。
【エピソード詳細】
当初、前例がなかったため、協力を得られず、計画は思うように進みませんでした。学内外の協力を得ることに苦労し、計画は停滞していました。しかし、自ら地域の自治体や学校に何度も足を運び、関係者の声を聞きながら、イベント内容を練り直しました。仲間にも一人ひとり丁寧に説明し、協力を得ることに努めました。準備期間中は、放課後や休日も使い、試行錯誤を重ねながら進めました。どのような企画が地域に受け入れられるかを調査し、アイデアをまとめ直すなど地道な改善を重ねました。
添削コメント|「協力を得られず」「試行錯誤を重ねながら」は内容が曖昧で、挑戦力の根拠として弱い表現です。「何に苦労したのか」「どう行動したのか」を具体的に描くことで、挑戦のプロセスと主体性が明確になっています。
【成果】
結果として、当日は地域の親子30組以上が参加し、アンケートでも「また参加したい」という声を多くいただきました。この経験から、ゼロから形にする力と、周囲を巻き込む粘り強さが身についたと感じています。この挑戦を通じて、自ら考え、動き、周囲を巻き込んで形にする力が身についたと実感しています。
添削コメント|「感じています」は主観的で弱いため、「実感しています」とすることで説得力が増します。また、行動を具体的に示した言い回しに変えることで、挑戦によって得た成果が明確に伝わりました。
【入社後】
貴社においても、未知の業務や新たな課題に対しても前向きに挑戦し、周囲と連携しながら成果を出していきたいと考えています。入社後は、これまでの経験を活かし、前例のない業務や新規プロジェクトにも積極的に挑戦し、社内外の関係者と連携しながら形にしていく力を発揮したいと考えています。
添削コメント|元の文章は抽象的でどの企業でも通用する汎用表現に見えます。改善後は「前例のない業務」「新規プロジェクト」など具体的な挑戦対象を盛り込むことで、読んだ企業担当者に「自社でどう活躍するか」がリアルに想起される内容になっています。

【NGポイント】
元の文章では、「未経験」「試行錯誤」など曖昧で抽象的な言葉が目立ち、どのような行動を通じて挑戦したのかが見えにくい内容になっていました。また、成果や入社後の展望が漠然としています。

【添削内容】
抽象的だった表現を具体化し、イベント企画への挑戦を軸に据え直しました。行動内容には5W1Hを意識して改善し、企業が「実際にどんなことをしたのか」をイメージできるようにしました。

【どう変わった?】
文章全体が具体性を増し、挑戦力の内容と行動が明確につながる構成に改善されました。企業側にとっては、どのような場面で力を発揮する人材なのかが想像しやすくなっています。

【今回の自己PRのコツ】
行動に具体性を付与する
挑戦する理由と成長内容を明確に示す
・入社後の活かし方を伝える

③アルバイト・インターンシップでの例文

アルバイトやインターンシップでも、目標を掲げて取り組んできた方は多いのではないでしょうか。

続いてアルバイトやインターンシップでの内容から挑戦心をアピールする例文を紹介します。

例文1:業務改善に挑戦し成果を上げた経験

今回紹介する例文は、大学生がカフェのアルバイトで業務改善に挑戦し、具体的な成果を出した経験をもとに挑戦力を伝える自己PRです。

同じテーマの自己PRでは、具体的な課題発見と主体的な行動を明確に示すことが大切です。

業務改善に挑戦し成果を上げた経験の自己PR
【結論】
私は、新しい環境や課題に対して前向きに挑戦し、継続的な努力を重ねて自ら課題を発見し、主体的に改善に取り組む力があります。
添削コメント|「継続的な努力」は抽象的で挑戦力の具体性に欠けます。企業は行動力・思考力といった再現性ある力を重視するため、「主体的に改善」という姿勢に言い換えることで伝わりやすくなります。
【エピソード】
大学1年生のとき、接客経験のない状態でカフェのアルバイトを始めました。最初は覚えることが多く不安でしたが、売上の伸び悩みに気づきお客様のリピート率が低いことに気づき、業務改善に取り組むことを決意しました。
添削コメント|「売上の伸び悩み」はアルバイト視点では抽象的で説得力に欠けます。学生が実感をもって語れる「リピート率の低さ」など、観察に基づく根拠あるきっかけに置き換えると自然です。
【エピソード詳細】
まず、常連客の声やスタッフ間の情報共有が不足していることに着目し、手書きの接客メモを導入しました。また、混雑時のオペレーション効率を上げるために、レジ・調理・提供の役割分担を見直す案を提案し、店長と一緒にマニュアルを作成しました。さらに、ピーク時間帯に接客が滞っていたため、自分なりに忙しい時間の対応フローを整理し、スタッフ同士で共有することで業務の流れを円滑にする工夫を行いました。
添削コメント|店長とマニュアル作成という内容は裁量が大きすぎて現実味に欠けます。学生アルバイトの立場でも取り組める「業務観察→共有」という改善行動に修正することで、挑戦力の説得力が高まります。
【成果】
改善策の導入後、常連客の来店頻度が増え、月の売上が前年比で15%向上しました。スタッフ間の連携も円滑になり、忙しい時間帯のミスが大幅に減少しました。また、同僚からも「動きやすくなった」と感謝の声をもらうなど、職場の雰囲気にも良い影響を与えることができました。
添削コメント|後半の成果は定量的根拠が弱く説得力に欠けます。代わりに第三者評価(同僚からの言葉)を加えることで、行動の結果として周囲に影響を与えたことが具体的に伝わるようになります。
【入社後】
入社後も、変化や課題を前向きに受け入れ、状況を分析したうえで改善に挑む姿勢を貫き、チームや組織全体に貢献してまいります。現場で見つけた課題に対して、自ら考え行動する姿勢を活かし、業務の質向上に貢献したいと考えています。
添削コメント|「チームや組織全体に貢献」という表現は抽象的です。入社後に挑戦力をどう活かすかを具体化し、改善志向や主体性が業務貢献につながる姿を明示することで企業側の理解を促します。

【NGポイント】
元の文章は抽象的な表現が多く、挑戦力の具体性や行動のリアリティに欠けていました。また、アルバイトとして実行可能な範囲を超えた裁量の大きい行動が描かれ、説得力を落としていました。

【添削内容】
抽象表現を「自ら課題を発見し、主体的に改善に取り組む力」へ具体化し、課題発見のきっかけも「リピート率の低さ」など観察に基づくものに修正しました。行動も学生に現実的な「業務フロー整理と共有」に変えました。

【どう変わった?】
結果として、具体的かつ現実的な挑戦行動とその効果が伝わり、企業の採用担当者が「学生が実際に力を発揮できる」ことをイメージしやすくなりました。自己PRの説得力と再現性が向上し、評価されやすくなったでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・具体的な課題発見を示す
・現実的な行動内容にする
・成果は客観的かつ多角的に伝える

例文2:リーダーシップを発揮し困難なプロジェクトを成功させた事例

ここでは、インターンシップ中にリーダーとしてプロジェクトに挑んだ学生の挑戦力に関する自己PR例文を添削しました。

挑戦力を伝えるには、行動の具体性と結果の妥当性、そして入社後の再現性に一貫性を持たせることが重要です。

リーダーシップを発揮し困難なプロジェクトを成功させた自己PR
【結論】
私は新しいことにも臆せず挑戦し、困難な状況でも粘り強く取り組む「挑戦力」が強みです。
添削コメント|この結論部分は、強みを「挑戦力」と明確に示しつつ、「新しいことに挑む姿勢」と「困難に粘り強く取り組む姿勢」という2つの視点で具体的に言語化されています。
【エピソード】
大学3年次に参加した3週間のインターンシップで、与えられたプロジェクトを成功に導くため、初めて未経験ながらも積極的にチームリーダーを務めました。
添削コメント|「初めて」は挑戦心の強調意図がある一方、単なる経験の浅さとして捉えられる恐れもあります。「未経験ながらも積極的に」に言い換えることで、経験不足を補って余りある能動性を印象づける表現となっています。
【エピソード詳細】
企画内容は「学生向け新商品プロモーションの立案」でしたが、初回のチームミーティングでは意見がまとまらず、計画が進みませんでした。そこで私は、自ら積極的に話し合いの進行役を担いチームが前に進めるよう、議論が空回りする要因を整理し、議題ごとに優先順位をつけて話し合いを促す進行役に徹し、メンバー一人ひとりの意見を丁寧に引き出す工夫をしました。また、業界知識が不足していたため、毎日関連企業の事例を調べ、提案内容に説得力を持たせる努力も続けました。さらに、業界理解を深めるため、毎日1時間かけて3社以上の企業情報を収集し、参考事例を提案内容に具体的に反映させる工夫も行いました。
添削コメント|「話し合いの進行役」は抽象的で何をしたかが伝わらず、「議論の整理」や「優先順位づけ」といった具体的行動に落とし込みました。さらに「努力も続けました」という表現を、調査時間・件数・目的まで明示させました。
【成果】
その結果、発表会では企業担当者から「実現性と独自性を兼ね備えた提案」と高く評価され、全参加チームの中で最優秀賞をいただきました。
添削コメント|この成果は、「企業担当者からの評価」と「最優秀賞の受賞」という客観性と具体性を兼ね備えており、読者にインパクトを与える優れた表現です。挑戦の結果としてしっかりとした成果があることで、信頼性が一層高まります。
【入社後】
今後も未知の課題に対して恐れず飛び込み自ら挑戦の機会をつくりだし、学びながら成果を出す姿勢で、御社の成長に貢献していきたいと考えております。
添削コメント|「恐れず飛び込み」は受け身な印象を与える可能性がありました。「自ら挑戦の機会をつくりだす」に変更することで、能動的かつ継続的に挑戦を続ける姿勢が明確になります。

【NGポイント】
元の文章では、行動の詳細がやや抽象的で、挑戦した過程の具体性や工夫の中身が読み手に十分伝わりませんでした。また、「初めて」「努力した」などの表現が多く、印象が曖昧な点も評価を下げる原因となっていました。

【添削内容】
主にエピソード詳細と入社後の項目に着目し、抽象表現を避けて「何を」「どのように」「どれくらい」行ったのかを明確化しました。特に「話し合いの進行」や「企業調査」の部分を具体的なプロセスと量で説明しています。

【どう変わった?】
挑戦力を裏付ける行動がより具体化され、企業の担当者にも再現性や行動力が伝わる内容へと改善されました。結果として、自己PRにおける「挑戦力」のアピール度が高まっています。

【今回の自己PRのコツ】
行動内容を具体的に伝える
・成果には客観的な証拠を添える
・入社後は能動的な挑戦姿勢を示す

④学業での例文

受験勉強や大学の研究など、学生なら学業は誰もが取り組んできたことです。

学業も目標を掲げて取り組むため、挑戦心をアピールできるエピソードとして使えます。

例文1:困難な研究テーマに挑戦し成果を出した経験

ここでは、前例の少ない研究テーマへの挑戦を通じて「挑戦力」をアピールした例文を添削しました。

挑戦をテーマとする場合は、「何に対して挑戦したのか」「どう乗り越えたのか」「成果や学びは何か」を具体的に描写することが重要です。

困難な研究テーマに挑戦し成果を出した自己PR
【結論】
私は、新しいことにも未知のテーマにも臆することなく挑戦し、臆せず挑戦し、粘り強く取り組む力があります。
添削コメント|「新しいことにも」という表現は漠然としており、強みの核心が伝わりにくくなります。ここでは「未知のテーマ」と明示することで、後続の研究エピソードと論理的な接続が生まれ、挑戦力の軸が明確になります。
【エピソード】
大学のゼミで、誰も前例のないテーマ過去の先行研究がほとんど存在しない課題である「SNS上の口コミと購買行動の関係性」の研究を始めました。
添削コメント|「誰も前例のないテーマ」は採用担当に信頼性を疑われる恐れがあります。代わりに「先行研究が少ない」という客観的で具体的な説明に改めることで、実際の困難さや挑戦の意義が伝わりやすくなります。
【エピソード詳細】
このテーマは過去に扱った学生がおらず文献やデータが極めて限られており、参考資料も乏しかったため、ゼロからのスタートでした。私はまず、関連する論文やマーケティングの書籍を幅広く読み込みテーマに関連しそうな学会誌や論文を10本以上読み、調査設計に活かせる知見を収集し、仮説を立てた上で、独自にアンケートを設計・実施しました。また、分析には統計ツールの使い方を一から学ぶ必要がありアンケートの集計と分析には統計ソフトを使用したため、初歩的な操作方法をオンライン教材で学びながら検証を重ね授業外の時間を活用して基礎から習得しました。
添削コメント|抽象表現(例:「幅広く読み込み」「過去に扱った学生がおらず」)が多く、実際にどのような努力をしたのかが見えにくい点が課題でした。「論文数」「使用したツール」「学習方法」など、5W1Hに即して再構成しました。
【成果】
その結果、SNSの口コミ内容が消費者心理に与える影響を明らかにすることができ、ゼミ内の研究発表会で最優秀賞を受賞しました。
添削コメント|この成果部分は非常に良好です。取り組みの成果が「最優秀賞」という客観的な評価で示されており、説得力があります。研究テーマの結論との一貫性もあり、行動→結果の流れがスムーズであるため、修正は不要です。
【入社後】
入社後も、未知の課題や困難に対しても前向きに挑戦し、自ら考え行動する姿勢を大切にしながらこれまでの経験で培った「自ら課題を見つけ、試行錯誤しながら突破する力」を活かして、御社に貢献していきたいと考えております。
添削コメント|元の表現は意欲的ですが、抽象度が高く印象に残りにくいという難点があります。挑戦力を入社後の行動と結びつけるには、過去の経験とのつながりを強調することが有効です。

【NGポイント】
全体として、どのような困難に対してどう挑戦したかが曖昧になっていました。特に「新しいことにも」「誰も前例のないテーマ」「幅広く読み込み」などは、読んだだけでは具体的なイメージが持てません。

【添削内容】
具体的な行動を伝え、研究内容の困難さや工夫の過程を明示しました。特に、「先行研究が少ない」「10本以上の論文を読んだ」「統計ソフトを独学で学んだ」など、具体的な事実に基づいた描写に変えました。

【どう変わった?】
挑戦の内容が明確になり、読んだ企業側が「この学生は未知の課題に主体的に取り組み、工夫を凝らして結果を出せる人物だ」と具体的に評価しやすくなりました。また、入社後の活かし方にも一貫性が出たたでしょう。

【今回の自己PRのコツ】
・具体的な行動を伝える
・挑戦のプロセスを5W1Hで説明する
・成果と入社後のつながりを意識する

例文2:留学や資格取得などの新しい挑戦に取り組んだ事例

ここでは、英語資格取得という大学生活の中でも汎用的な挑戦を通じて、「挑戦力」を効果的にアピールした例文を添削しました。

類似テーマで自己PRを書く際は、「何に挑戦し、どう壁を乗り越えたか」を具体的かつ論理的に示すことが重要です。

留学や資格取得などの新しい挑戦に取り組んだ自己PR
【結論】
私は、未知の分野にも積極的に挑戦する行動力があります。
添削コメント|この結論は、強みである「挑戦力」をシンプルに提示できており、採用担当者が最初に注目すべき要素をすぐに把握できます。
【エピソード】
大学2年次、将来の選択肢を広げるため、英語のスピーキング力を高めようと 英語力全般を強化することを目標にTOEICの受験に挑戦しました。
添削コメント|TOEICはスピーキングではなくリスニングとリーディングが中心であるため、「スピーキング力を高めるために受験した」という意図は不自然です。「英語力全般の強化」と表現しました。
【エピソード詳細】
当初のスコアは400点台で、リスニングに強い苦手意識がありました。そこで、毎日1時間の英語ニュースのシャドーイングと、週3回のオンライン英会話を継続。 そこで、リスニング力を高めるために、毎日30分の英語ニュースのシャドーイングに加え、週3回のオンライン英会話を3か月間継続しました。特に朝の時間を有効活用するために、講義前に30分間のリスニング練習を習慣化しました。学習法を見直すたびに自分の成長を感じることで、継続のモチベーションにつながりました。 効果が感じられない時期もありましたが、学習法を定期的に振り返り、音読練習やディクテーションなども取り入れることで、自分に合った方法を模索し続けました。
添削コメント|この段落では、就活生が「何を・いつ・どれくらい」実行したかの情報がやや曖昧だったため、時間軸や頻度、工夫の具体性を明記しました。
【成果】
半年間の継続により、TOEICスコアは720点まで向上しました。苦手を放置せず行動に移すことで、着実に成果を出せた経験です。 英語に対する苦手意識を克服し、数値として成長を実感できたことは、大きな達成感につながりました。
添削コメント|前半のスコア達成は定量的で評価しやすいですが、後半は抽象的かつ前文の言い換えにとどまっていました。改善後は、努力→成長→達成感の流れを描くことで、挑戦の価値がより明確に伝わります。
【入社後】
今後も変化の多い社会の中で、 新しい環境や困難な課題にも臆せず挑戦し、新しい課題に対して前向きに挑戦し、成果に結びつける力を活かして貢献していきたいと考えています。
添削コメント|「変化の多い社会の中で」という表現文章の流れに合っていません。代わりに、「困難な課題にも臆せず挑戦する」という具体性を加えることで、企業での挑戦姿勢をより明確に伝えています。

【NGポイント】
当初はエピソードの目的と行動内容にややずれがあり、読者に伝わりにくい点が見受けられました。また、詳細の説明が抽象的で、どのように挑戦したかが十分に伝わっていませんでした。

【添削内容】
挑戦内容に対する目的と手段の不一致を修正し、行動の具体性と試行錯誤の過程を明確にしました。また、成果や入社後の展望についても、抽象表現を排除して再現性のある内容へと整理しました。

【どう変わった?】
挑戦した内容とその背景、努力の過程、成果、そして入社後の再現性までが一貫して伝わる構成となりました。企業側も「挑戦力を活かして行動できる人材」というイメージを持ちやすくなったはずです。

【今回の自己PRのコツ】
挑戦理由を伝える
・行動内容が数字や期間で具体化されているか考える
・入社後に強みをどう活かすかを述べる

自己PRでの「挑戦心」についてよくある質問

最後に、よく聞かれれる質問を3つまとめて紹介します。

細かな疑問も解消して、納得のいく自己PRを完成させましょう!

  1. 慎重さが欠けていると見られるリスクはありますか?
  2. 挑戦が失敗に終わった経験を自己PRでどう伝えるべきですか?
  3. どのようなエピソードを話すことが効果的ですか?

①慎重さが欠けていると見られるリスクはありますか?

挑戦心のみに焦点を当てて話すと、リスク管理が甘いという風にも感じられるでしょう。

しかし最悪の自体も想定しながら挑戦したことを伝えられると、リスクについても考えて行動できると感じてもらえます。

そのため挑戦心をアピールすると同時に、リスクも考慮しながら行動してきたと伝えましょう。

②挑戦が失敗に終わった経験を自己PRでどう伝えるべきですか?

失敗することは恥ずかしいことではありません。失敗をどう捉えるかでこれからの成長が変わってきます。

挑戦して結果は出なかったとしても、そこから何か得られることはあるはずです。

そもそも挑戦すること自体が素晴らしいですし、失敗したとしても学んだことを面接官に伝えられれば、好印象を持ってもらえますよ。

③どのようなエピソードが効果的ですか?

まず、部活動やスポーツは最も挑戦心をアピールするうえで分かりやすく使いやすいです。

スポーツ以外では、学業やアルバイトなどが挑戦心をアピールするエピソードとして使いやすいでしょう。

他にも自分のこれまでの過去を振り返ってみて、夢中になって取り組んでいたことやこれは誰よりも熱中していたというものを見つけてみてください。

どんな経験をしてきたのか具体的に話せると、挑戦心をうまく見せるこができるでしょう。

挑戦心を具体的に説明して面接を突破しよう!

この記事では、自己PRの際に「挑戦心」をアピールする方法や注意点、具体例などを解説しました。

挑戦心をアピールする際は挑戦した内容を具体的に話し、挑戦に至った背景や挑戦した結果も明確に伝えましょう。

リスク管理も徹底しながら挑戦してきたエピソードを話せると、面接官により好印象を持ってもらえます。

多くの企業が挑戦心のある人材を求めています。そのため、この記事で紹介した方法で挑戦心が伝わる話し方を意識し、希望の企業の内定を勝ち取りましょう。

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