一次面接で落ちる原因とは?面接官が重視するポイントも解説
「一次面接、なぜか毎回落ちてしまう…」
何が悪かったのか明確な理由がわからず、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。せっかくエントリーシートを通過しても、面接で評価されなければ内定にはつながりません。
そこで本記事では、一次面接で落ちる主な原因と、面接官が重視するポイントについて、実際の選考現場の視点からわかりやすく解説します。
面接で選考通過を目指そう!

記事の監修者
記事の監修者
人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
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記事の監修者
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吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
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一次面接は、就職活動の中でも最初に直面する重要なステップです。入り口だからこそ油断しがちですが、企業はこの段階で応募者の基本的な資質をしっかり見極めています。
内容自体はシンプルなことが多いものの、軽視すると通過は難しくなります。ここでは、一次面接の代表的な特徴を整理しておきましょう。
① 基本的な質問を聞かれる
一次面接では「自己紹介」「志望動機」「長所と短所」など、定番の質問が中心です。答えやすそうに感じるかもしれませんが、自己理解や企業理解が浅いと的確に応えるのは難しいでしょう。
たとえば「強みは何ですか?」と聞かれたとき、具体的なエピソードを交えて話せるかがポイントになります。
また、こうした質問を通して論理性や会話力も見られているため、ただ丸暗記した内容を話すだけでは評価されません。自然な言葉で自分らしさを伝える工夫が必要です。
準備不足のまま面接に臨むと、簡単な質問にも詰まりやすくなり、印象を損なってしまいますので注意してください。
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
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② 若手社員が面接官を担当する
一次面接では、年齢が近い若手社員が面接を担当するケースが多いです。企業は、学生との距離感が近い立場から「一緒に働きたいと思えるか」を確認しようとしています。
そのため、堅苦しさよりも人柄や雰囲気が自然に伝わるかどうかが重要です。
緊張しすぎると表情が硬くなったり、棒読みになったりしてしまいがちですが、親しみやすさも評価の対象になります。
若手社員だからといって気を抜くのではなく、丁寧で誠実な対応を意識して臨むことが大切です。
③ 集団面接やWeb面接で行われる
現在では、一次面接を集団またはWeb形式で実施する企業が増えています。
集団面接では、他の学生と比べられる場面が多く、自分の発言が埋もれやすいのも特徴です。
Web面接は自宅から参加できる利便性があり、応募者が増える傾向にあるため、結果として通過率も下がりやすくなっているのが現状。
発言ばかりを目立たせようとせず、タイミングや内容に配慮しながら適切に話す姿勢が評価されます。一方、Web面接では通信環境やカメラ映りも評価の一部です。
事前に機器のチェックをして、落ち着いて対応できるように準備しておきましょう。どちらの形式でも「伝わる話し方」と「好印象を残す姿勢」が問われます。
一次面接で落ちるのは珍しくない?就活生の通過率について

「また落ちたかも…」と感じることがあっても、一次面接で不合格になるのは決して珍しいことではありません。企業ごとに面接形式や基準が異なるため、通過率には大きな差があるのが現実です。
ここでは、平均的な通過率や企業の傾向、そして選考内容との関係について整理して解説します。
① 一次面接の平均通過率は30〜50%
一次面接の通過率は、一般的に30〜50%ほどです。つまり、約半数の学生がこの段階で不合格になっている計算になります。落ち込む必要はなく、誰にでも起こり得ることだと理解してください。
とはいえ、ただ安心してよいわけではありません。通過できなかった理由を考え、改善することが大切です。たとえ通過率が高い企業であっても、準備不足や話し方の印象次第では落ちることがあります。
自分だけが失敗していると考えるのではなく、次に向けて何が足りなかったのかを見直すことが重要でしょう。
一次面接の通過率が30〜50%という数字はあくまで平均値で、業界や企業の採用方針によってかなり幅があります。数字だけでなく、企業ごとの選考難易度を調べておくことが大切ですよ。
また、面接官が一次面接で特に見ているのは「最低限の基礎力」と「社会人としてのマナー」です。服装の再確認や前回の面接の振り返りを通じて準備を徹底することで通過率を大きく高めましょう。
② 通過率が高い企業の傾向
通過率が高い企業には共通点があります。たとえば、大規模な採用を行っていたり、一次面接の段階では人物重視で判断していたりするケースです。
このような企業では、基本的なマナーや会話の受け答えができていれば、次の選考に進める可能性が高くなります。
ただし、通過しやすいと感じて油断するのは禁物です。準備をおろそかにすると、志望動機が弱かったり、自己PRが曖昧だったりしてマイナス評価につながるおそれがあります。
印象が軽くならないよう、丁寧に準備して臨んでください。
通過率が高い企業は、応募者を広く集めてから絞り込むスタイルが多いです。そのため一次面接では態度や素直さを重視する傾向があり、応募者一人ひとりの印象を中心に見ていることが少なくありません。
私たちも企業の選考設計を見ていると、通過率が高い=評価が甘いという意味ではないと感じます。志望理由や自己PRを自然と語れるよう準備しておくと安心ですよ。
③ 通過率が低い企業の傾向
人気企業や採用人数が限られている企業では選考基準が厳しく、一次面接から本選考並みの精度で学生を見極めようとする傾向があります。
このような企業では、面接内容が形式的であっても回答の質が問われます。表面的な受け答えでは通用しません。
志望理由の一貫性や自己理解の深さが求められるため、自分の考えや経験を言葉で的確に伝える準備が必要です。しっかり対策して挑みましょう。
通過率が低い企業は、面接の段階で「入社後に活躍できるか」という視点まで見ています。そのため、具体性や論理性のある回答ができる応募者を重視する傾向が強いんです。
私たちも多くの企業と関わる中で感じるのは、人気企業ほど一次面接から「学生の差」を細かく見極めているということ。志望動機や自己分析をしっかり固めて、自分の言葉で語れるように整理しておくと安心ですよ。
④ 選考内容との関係性
一次面接の通過率には、面接形式や選考内容も深く関係しています。たとえば、グループ面接では他の応募者と比較されるため、自分の発言が印象に残りづらいこともあります。
Web面接の場合、通信環境や表情の見え方が評価に影響することもあるでしょう。
さらに、企業によっては面接と同時に適性検査やグループディスカッションを行う場合もあります。そうなると、単なる受け答え以上に準備が必要です。
事前に企業の選考フローや面接形式を確認し、それに応じた対策を立てておくことが通過への近道になります。
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面接落ちを経験していくと、だんだんと「落ちたこと」へのショックが大きくなり、「どこを直せばもっとよくなるんだろう?」とは考えられなくなっていくものですよね。
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一次面接で面接官が重視しているポイント

一次面接では、学生の人柄や社会人としての基本的な力を短時間で判断する必要があります。そのため、面接官は見た目や受け答え、内容の深さなど、いくつかの重要な観点から評価しています。
ここでは、実際に面接官が重視している4つのポイントを紹介します。
① 清潔感や基本的なマナーがあるか
面接の第一印象は、見た目と態度で決まります。清潔感のある服装や整った髪型、落ち着いたふるまいができているかを面接官は見ています。
どれだけ話がうまくても、身だしなみに違和感があると評価は下がりがちです。また、挨拶や姿勢、お礼の言葉といった基本的なマナーも重要なチェック項目。
特別なことをする必要はありませんが、社会人として当然のふるまいが自然にできるかどうかが見られています。普段の生活から意識しておくとよいでしょう。
私たちが清潔感を見るとき、服装や髪型といった見た目だけでなく、靴の汚れや爪の手入れまで細かく目に入ります。本人が気づきにくい部分ですが、実はこうした細部での差が第一印象につながるんです。
また、挨拶の時の声や姿勢の自然さ、相手の目を見て話すかどうか、といった点からも誠実さを判断しています。普段の生活から意識を持って工夫しておくと安心ですよね。
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。
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② コミュニケーション能力が備わっているか
面接では、何を話すかだけでなく、どのように伝えるかも重視されます。相手の質問を正確に理解し、簡潔で的確に答える力が求められるでしょう。
話が長すぎたり、質問とずれた返答をしたりすると、伝わりづらくなってしまいます。一方通行にならないよう、会話のやり取りを意識してください。
相手の表情や反応を見ながら補足したり、確認したりすると、自然なやり取りになります。話す技術だけでなく、聞く姿勢も意識しましょう。
③ 入社意欲や企業理解が伝わるか
多くの学生が似たような受け答えをする中で、面接官が注目しているのは「この会社で働きたいという熱意があるかどうか」です。
企業研究が不十分だったり、志望動機が表面的だったりすると、本気度が伝わりません。
企業のビジョンや取り組みに共感していることを、自分の経験や価値観と結びつけて話すと、説得力が増します。
ただ情報を並べるだけでは印象に残りません。なぜその企業で働きたいのか、理由を明確にしておきましょう。
私たちは「企業研究の深さ」と「それを自分の体験にどう結びつけて語れるか」を特に見ています。その企業の課題や将来像に触れて、自分がどのように貢献できるかを示せると強い印象になりますよ。
また、企業で働きたい理由が本音として伝わるかも同じく重視しています。企業の理念や方針を自分の価値観と重ねて具体的に語れる人は、採用後の活躍もイメージしやすいです。
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④ 一緒に働きたいと思わせる印象を持っているか
最終的に重要なのは、「この人と働きたいか」という感覚です。スキルや話の内容だけでなく、人柄や雰囲気が重視される場面も少なくありません。
明るい表情や素直な受け答えができるかどうかが、印象を左右します。
背伸びをしたり、無理に自分を作る必要はありませんが、相手に良い印象を与えようという姿勢は必要です。
自然な笑顔や相手への配慮が伝われば、面接官の心に残る可能性が高まります。
当てはまっていない?一次面接に落ちる原因とは

一次面接に何度も落ちると、不安や焦りが募るかもしれません。ただ、その原因は決して特殊なものではなく、共通するポイントがあります。
少しの見直しと工夫で改善できることが多いため、自分が当てはまっていないか5つのポイントを確認してみてください。
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① 第一印象や声のトーンが悪い
面接では、最初の数秒で印象が決まると言われています。表情がこわばっていたり、声が小さくて聞き取りにくかったりすると、相手に不安を与えてしまうでしょう。
特にオンライン面接では、声の明瞭さが評価を大きく左右します。明るくはっきりと話すことを意識してください。
表情は柔らかく、自然な笑顔を心がけましょう。直前に軽い発声練習をすると、声のトーンが安定しやすくなります。
第一印象はその後の会話全体に影響を与えるため、軽視できません。
② 目を合わせない・話し方に自信がない
目をそらしたり、語尾が弱かったりすると、自信のなさが伝わってしまいます。質問に対して曖昧に答える姿勢も、準備不足や熱意の欠如と受け取られやすくなるでしょう。
面接中は、適度に目線を合わせ、最後までしっかり言い切ることが大切です。Web面接の場合はカメラを見ることで、相手に目を合わせている印象を与えられます。
堂々と話すには練習が欠かせません。何度も繰り返すうちに、自然と自信がついていくでしょう。
面接で目線をそらすと、面接官は「自信がないのでは?」と感じてしまいます。特にWeb面接では、カメラを見ずに画面だけを見ていると、集中力や熱意が欠けているように映ることがあるんですよね。
また、話し方においては「最後まで言い切る」ことが重要です。私たちも練習を繰り返して、声の安定感や話のテンポが整えていき、模擬面接でも良い印象を残す応募者の方々を見ていますよ。
③ 志望動機や自己PRが曖昧で伝わりにくい
他の応募者との差が見えづらいと、評価につながりにくくなります。
「人と関わる仕事がしたい」や「雰囲気が良さそう」といった抽象的な動機では、面接官の記憶に残りません。
「なぜその企業を選んだのか」「どのように貢献できるか」を具体的に伝えてください。
説得力を持たせるには、経験や価値観と企業の特徴を結びつけて話すことが大切です。根拠のある発言は、印象を強める力があります。
志望動機や自己PRが曖昧になってしまう背景には、「何をどう伝えたら良いか整理できていない」ことが多いんです。大事なのは、エピソードと企業の特徴を結びつけることですよ。
また、自己PRや志望動機は「一度話してみる」ことで初めて伝わりやすさが分かります。練習の段階で誰かに話し、相手が理解できるかを確認する習慣を持つと、内容がさらに磨かれていきますよ。
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④ 逆質問の内容が浅い
「特にありません」や「福利厚生について教えてください」といった逆質問は、熱意が伝わりづらく、マイナス評価につながることもあります。
逆質問は、企業への理解や興味を示す場でもあると思っておきましょう。具体的には、仕事内容や社風、キャリアパスなどに関する質問が効果的です。
「〇〇の取り組みに共感したのですが、現場ではどのような工夫をされているのでしょうか?」といった聞き方をすると、志望度の高さが伝わりやすくなります。
事前に質問を考えておくことのがおすすめです。
⑤ きちんと準備ができていない
準備不足は、一次面接で最も多い不合格の原因です。質問への回答が曖昧だったり、企業理解が浅かったりすると、相手に本気度が伝わりません。
どれだけやる気があっても、準備が甘いと信頼は得られにくくなります。準備では、自己分析・企業研究・質問対策の3点を意識しましょう。
過去の質問を調べて自分なりの答えを作成し、模擬面接で練習するのも効果的です。落ち着いて話せるようになるには、場数も大切ですので、実践を重ねてください。
準備不足というのは「やる気がない」と見なされやすいポイントです。特に「この企業だから入りたい」という応募理由が曖昧だと、志望度の高さが伝わらず、評価を下げてしまいます。
また、面接は想定外の質問も多いものです。だからこそ自分の考えを整理し、話の組み立て方を練習しておきましょう。準備を重ねることで、多少予想外の質問でも落ち着いて答えられるようになりますよ。
一次面接で落ちる可能性が高いときのサイン

一次面接では、面接官の言動や面接の進み方から結果をある程度予測できることがあります。手応えがあったように感じても、見落としがちなサインが隠れている場合もあるため注意が必要です。
ここでは、落ちる可能性が高いときに見られる4つのサインについて紹介します。
① 面接時間が想定より短く終わった
予定されていた時間よりも明らかに早く終わった場合は、評価が低かった可能性があります。通常は、関心がある応募者には質問が増えたり、話を深掘りされたりする傾向があるためです。
もちろん、短時間だから必ず落ちるとは限りません。ただ、話が早々に切り上げられたり、盛り上がりを感じなかった場合は、見直しが必要となるでしょう。
どこでつまずいたのか振り返っておくと、次の面接に活かせるはずです。
面接時間が極端に短い場合、私たち面接官としても「質問する必要があまりない」と判断しているケースが多いです。特に志望動機や自己PRで納得感が得られないと、深掘りする余地がなくなることもあります。
多くの就活生と向き合う必要がある選考状況では、良し悪しに関わらず一律に短時間で終える場合もあります。どちらにせよ大事なのは「なぜ盛り上がらなかったのか」を具体的に振り返ることですね。
② 面接官がメモを取っていなかった
通常は、評価対象として情報を記録しておくため、印象に残った応募者には自然とメモを取ることが多いです。面接官が一切メモを取らなかったときは、やや注意が必要でしょう。
ただし、記憶力に頼るタイプの面接官や、もともとメモを取らない方もいますので、このサインだけで結論を出すのは避けてください。
他の要素とあわせて考えると、全体の傾向がつかめるかもしれません。
③ 他社の応募状況について聞かれなかった
「他にどんな企業を受けていますか?」といった質問が出なかった場合、通過を想定していない可能性があります。
この質問は、志望度の確認や他社との比較を行うために使われることが多いからです。
すべての企業で必ず聞かれるわけではありませんが、選考を進める意思がある場合には比較的よく出る質問と思っておいてください。
面接全体の流れを振り返りつつ、アピールの弱かった部分を見直しておくとよいでしょう。
④ 次回面接や選考の話が出なかった
面接の終わりに「次回は〇日頃に連絡します」や「次は人事部との面接です」といった案内がまったくなかった場合は、次の選考に進まない可能性が高いと考えられます。
もちろん、企業によっては全員に同じ案内をしないこともありますが、前向きな候補者には今後の流れを簡単に伝えるケースが多いです。
説明がなかったときは、結果を待つだけでなく、次の機会に向けて準備を進めておくことをおすすめします。
一次面接でよく聞かれる質問と回答のコツ

一次面接では、どの企業でもよく聞かれる質問があります。内容は一見シンプルですが、答え方によって印象が大きく変わるため、事前の準備が欠かせません。
ここでは、頻出の質問と、それぞれの効果的な答え方を紹介します。
「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」
面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。
その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。
① 自己紹介をお願いします。
自己紹介は第一印象を決定づける重要な場面です。長くなりすぎず、1分以内に収めるのが理想でしょう。名前、大学、専攻、強みの順で構成すると分かりやすくなります。
内容に迷ったら、大学生活で力を入れた経験を取り上げ、その中で得た学びや考え方を交えてください。
冒頭をスムーズに話せるよう準備しておくと、緊張していても自然に話し始められます。
② 長所・短所を教えて下さい。
長所や短所は、ただ言葉で述べるだけでは不十分です。必ず具体的な行動やエピソードを交えて伝えるようにしましょう。
たとえば、「責任感がある」と言うなら、どんな場面でどんな行動をしたのかを示すと効果的です。
短所も同様で、「優柔不断」といった内容でも、それを克服するための工夫や努力を添えることで前向きな印象を与えられます。
③ 志望動機を教えて下さい。
志望動機は、その企業で働きたい理由を、自分の経験や価値観と結びつけて語ることが大切です。ただ「共感しました」だけでは浅く受け取られてしまいます。
そのため、「〇〇の理念に感銘を受け、自分が大学で取り組んできたこととつながりを感じた」など、具体的に語ると説得力が増すでしょう。
企業研究を十分に行い、自分の言葉で話すように心がけてください。
志望動機のポイントは「その企業だからこそ働きたい」という一点に尽きますね。私たちも、他社でも通用する内容か、それとも自社にしか当てはまらない理由かを敏感に見ています。
また、意外と多いのが「会社の強み」だけを並べてしまうパターンです。今までの自身の経験とのつながりや将来の展望まで語れると説得力が一気に増しますよ。
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④ 自己PRをお願いします。
自己PRでは、実体験に基づいた話をすることで信頼性が高まります。
単に「粘り強い」と言うのではなく、「〇〇の活動でリーダーを務め、困難を乗り越えて成功させた」といったエピソードを添えましょう。
可能であれば、成果を数値などで具体化するとさらに印象に残りやすくなります。話の展開は「課題→行動→結果」を意識すると整理しやすいです。
自己PRでは「自身の強み」だけを述べても響きません。私たちは「その力がどう発揮されたのか」を重視しています。だからこそ、エピソードの具体性や数字の裏付けがあると説得力が一気に増しますよ。
特に印象に残るのは、課題に直面したとき「どう考えたか」やその時行った工夫です。結果だけでなく、どう考えて行動したかを語れるかが評価の分かれ目ですよ。
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⑤ 逆質問はありますか?
逆質問は、企業研究の深さや関心度を示せる貴重な機会です。
「福利厚生はどうですか?」といった一般的な質問ではなく、「〇〇の取り組みについて新人が関わる機会はありますか?」など、調べたうえでの質問が効果的でしょう。
事前に2~3個準備しておけば、質問が思いつかないときでも安心できます。内容は具体的であるほど、面接官に好印象を与えられるでしょう。
一次面接で落ちるのはなぜ?先輩の実体験を紹介!
一次面接で落ちてしまうと、「どうして落ちてしまったんだろう……?」と疑問に思いますよね。また、どう対策すれば選考通過するのか知りたい方も多いでしょう。
ここでは、実際に一次面接で落ちてしまったSさんの体験談を紹介します。落ちた経験を次にどう活かしたのかに注目して読んでみてください。
| Sさん(22歳・文系・国公立)の体験談 |
|---|
| 私が以前受けた企業の一次面接で落ちた理由は、深掘り質問への準備不足と企業分析の浅さだと思っています。「志望動機」や「自己PR」といった頻出質問に対する回答は用意していたのですが、面接官からの深掘り質問には動揺してうまく答えられませんでした。 例えば、志望動機では「この業界に興味がある」と話したのですが、そこから「では、うちの会社を選んだ理由は?」と聞かれた時に、企業独自の強みや将来性に結びつけて答えられず、説得力に欠けた回答をしてしまいました。 結果はやはり不合格でした。それ以降は、改めて企業ごとの特徴や強みを調べ直し、模擬面接では深掘り質問を想定して答える練習を繰り返すようにしました。 その結果、他の企業の面接では「企業ならではの強み」をふまえた回答ができ、自信をを持って話せるようになったのは大きな成長だと思っています。 |
一次面接では、「志望理由」や「自分の強み」とった基本的な質問が多いですが、企業研究や自己分析が浅いままだと、説得力に欠けてしまいます。事前に問われそうな質問を想定して準備することが合否を分けるポイントですよ。
また、面接対策ではSさんのように模擬面接を活用するのがおすすめです。第三者からのフィードバックを貰うことで、自分では気づけなかった「話し方の癖」など具体的な改善点にも気づきやすくなります。
私たちは、面接で「根拠となるエピソードがあるか」に注目しています。企業の実際の事例や自分の実体験を具体的に話してくれると説得力を感じますね。
また、企業研究は説明会に参加したりOB訪問をしたりするのがおすすめです。実際に働いている社員の声をきくことで、ネットからでは得られないような情報を知ることができます。
企業分析をやらなくては行けないのはわかっているけど、「やり方がわからない」「ちょっとめんどくさい」と感じている方は、企業・業界分析シートの活用がおすすめです。
やるべきことが明確になっており、シートの項目ごとに調査していけば企業分析が完了します!無料ダウンロードができるので、受け取っておいて損はありませんよ。
就活のプロが教える!一次面接で落ちないための準備法

面接に合格するためには、当日の振る舞いだけでなく、事前の準備が非常に大切です。準備の段階で差がつくことも少なくありません。
ここでは、面接前にやっておきたい5つの準備項目を紹介します。
① 自己分析と企業研究を徹底する
まず必要なのは、自分自身の理解と企業への理解です。
自己分析を通して自分の強みや価値観を把握しておくことで、質問に対しても説得力ある受け答えができます。
一方で、企業研究をおろそかにすると志望動機に深みが出ません。
企業理念やサービス内容、社風などを調べ、なぜその会社を選んだのか、自分の言葉で語れるようにしておきましょう。
自己分析と企業研究は「面接の土台」と言える部分です。ここが浅いと、話し方を工夫しても説得力が薄れてしまいます。特に企業研究では、プレスリリースや業界動向にも目を通すことが差をつけるポイントですよ。
私たちも面談の場で、「志望先の最新の取り組みまで把握しているな」と感じた学生には一目置きます。「なぜ今その企業なのか」を語れると、面接官の心に残りやすいですよ。
「自己分析のやり方がよくわからない……」「やってみたけどうまく行かない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己分析シートを活用してみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強み、就活の軸が簡単に見つかりますよ。
② 履歴書やESと面接内容に一貫性を持たせる
履歴書やエントリーシートに書いた内容は、面接の中でもブレなく話せるように準備しておきましょう。
書類に記載した内容と面接での発言が食い違うと、面接官に違和感を与えてしまうためです。
特に実績や経験の詳細については、深掘りされた際にしっかり説明できるようにしておくと安心です。
履歴書やESと面接内容に一貫性を持たせる際に注意したいのは、「表現の幅」と「具体性」です。たとえばESで書いたことを、面接では背景やエピソードを補足する形で肉付けすると、自然に一貫性が出ます。
私たちも面接官のフィードバックを見ていて、「話が矛盾している」や「書類の言葉をなぞっているだけ」と感じられることが多いです。事前に「書類で触れたことをどう広げて話すか」を整理しておくと安心です。
「エントリーシート(ES)がうまく作れているか不安……誰かに見てもらえないかな……」
就活にはさまざまな不安がつきものですが、特に、自分のESに不安があるパターンは多いですよね。そんな人には、無料でESを丁寧に添削してくれる「赤ペンES」がおすすめです!
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③ 模擬面接で話し方や受け答えを確認する
実際の面接では、緊張して言葉が出てこないこともあります。
そうした状況に備えるためにも、模擬面接で自分の話し方や表現をチェックしておくことが大切です。
大学のキャリアセンターや就活サービスを活用して第三者の目でフィードバックをもらえば、自分では気づかない癖や弱点が見えてくるでしょう。
模擬面接のメリットの1つは「客観的な気づき」を得られる点です。たとえば、受け答えの内容が的確であっても、声のトーンや話すスピードが原因で伝わりづらいケースもあります。
私たちも、模擬面接を重ねた学生ほど、「準備の仕方」が洗練されていくなと感じますね。本番を想定した環境で繰り返すうちに、自然と緊張に慣れ、自己PRや志望動機も安定して話せるようになりますよ。
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④ 面接前日に身だしなみとマナーを再チェックする
第一印象は、見た目や態度で大きく左右されます。スーツや髪型、靴の状態など、細部まで気を配っておきましょう。
身だしなみが整っていると、面接官にも真剣さが伝わります。
また、あいさつやお辞儀の仕方、ドアのノックなど基本的なマナーも確認しておくと、当日焦らずに対応できるでしょう。
⑤ よくある質問の回答パターンを用意しておく
「自己紹介」「志望動機」「長所・短所」など、よく聞かれる質問はある程度パターン化できます。
あらかじめ回答の軸を決めておくことで、本番でも落ち着いて話せるようになるでしょう。
ただし、暗記したような不自然な話し方は逆効果なので、自然な言い回しで話せるよう練習しておくのがおすすめです。
一次面接に落ちたときの気持ちの切り替え方

面接に落ちると自信をなくしたり、就職活動自体が嫌になってしまったりすることがあります。しかし、落ち込んだままでは次のチャンスをつかみにくくなることも。
気持ちを整理し、前向きな姿勢を取り戻すことが大切です。ここでは、気持ちの切り替えに役立つ方法を紹介します。
① 一度リフレッシュして気分転換をする
まずは心を落ち着けることが大事です。たとえ結果が悪くても、何度でもやり直せます。
散歩やカフェでのんびりするなどの気分転換を心がけてください。
過剰に反省しすぎると気持ちが沈みがちになります。短時間でもリセットすることで、前向きな思考に切り替えられるでしょう。
② 就活の軸や志望業界を見直す
今一度、「自分は何を重視しているのか」「どんな働き方を望んでいるのか」を見つめ直してください。
面接で落ちる理由のひとつに、自分の志望動機があいまいだったり、企業との方向性が合っていなかったりすることがあるためです。
考えを明確にすることで、面接での説得力が増し、企業にも自信を持って伝えられるようになるでしょう。
③ 企業との相性が合わなかったと前向きに捉える
どれだけ努力しても、すべての企業と相性が良いとは限りません。
企業側にも求める人物像がありますし、自分に合わない会社に無理に入社することが最善とは言えないでしょう。
「縁がなかった」と割り切ることで、気持ちが楽になります。合う企業と出会うための通過点だと考えて、前進しましょう。
④ 他の内定者の体験談を参考にする
困ったときには、SNSや就活支援サイトで体験談を探してみてください。
落ちた経験を持つのはあなただけではありません。他の内定者も同じように失敗を経験し、そこから学んでいます。
成功までの過程を知ることで、自分もやれるという自信につながります。視野を広げ、前向きな姿勢を取り戻しましょう。
一次面接に落ちるのが不安な人におすすめのQ&A

就職活動での一次面接は、誰もが一度はつまずくものです。落ちてしまうと自信を失いがちですが、それは決して珍しいことではありません。
ここでは、面接に関してよくある不安や疑問に答え、前向きに取り組むヒントをお届けします。
① 一次面接に落ちた回数が多いのは普通?
一次面接に何度も落ちることは、決して珍しいことではありません。
とくに人気企業では1社あたりの応募者が数百人に上ることもあり、その分競争率も非常に高くなります。
そのため、複数社に落ちるのは当然とも言える状況です。大切なのは、落ちた回数ではなく、面接のたびに自分の課題を見つけて次に活かせるかどうか。
結果ばかりに気を取られず、「今回はどこがよくなかったのか」「次はどのように改善できるか」と前向きに考える習慣が、面接力の向上につながります。
面接に落ちた回数を気にする方は多いですが、実際のところ数十社に挑戦してやっと内定を得るケースも珍しくありません。重要なのは「落ちた回数」ではなく「改善の積み重ね」であることを意識しましょう。
私たちも、面接の振り返りを習慣化している学生ほど着実に成長していくことを実感します。質問の意図を考え直したり、自分の話し方を見直したりと、小さな改善を続けることが次の合格につながりますよ。
② Web面接でも印象は伝わる?
Web面接でも、しっかりと準備をすれば印象は十分伝わります。
画面越しである分、対面よりも非言語的な情報が伝わりづらい面はありますが、表情や声のトーン、話し方などを工夫することで印象を高めることが可能です。
たとえば、話すときにはカメラをしっかり見て視線を合わせる、口角を上げて明るく話す、身だしなみや背景に清潔感を持たせるなど、小さな配慮が印象アップに大きく影響します。
また、通信環境を事前に確認しておくことで、焦ることなく面接に臨めるでしょう。
③ 一次面接の練習はどうやってすればいい?
面接対策としては、模擬面接を活用するのがもっとも効果的です。
大学のキャリアセンターではプロのアドバイザーによる模擬面接を受けることができ、改善点を客観的にフィードバックしてもらえます。
身近な友人や家族に協力してもらうのも良い方法です。もし一人で練習するなら、自分の受け答えをスマートフォンで録音・録画し、あとで見返すと、自分の癖や弱点に気づけます。
練習を重ねることで、自信を持って本番に臨むことができるようになりますよ。
④ 一次面接で落ちた理由は企業に聞いてもいい?
企業にフィードバックを求めること自体は問題ありませんが、実際には回答をもらえないことが多いです。
理由としては、採用の公平性を保つためや、トラブルを避ける目的などが挙げられます。そのため、落ちた理由を知りたい場合は、自分自身で面接を振り返ってみることが大切です。
「緊張で言葉に詰まった」「質問の意図を正しく捉えられなかった」など、できるだけ具体的に思い出して改善点を探しましょう。
また、大学のキャリアセンターなど第三者からの意見を求めると、より的確なアドバイスが得られることもあります。
⑤ 落ちた会社に再応募はできる?
再応募の可否は企業によって異なりますが、多くの場合、半年〜1年程度の期間を空ければ再挑戦が可能です。
企業によっては募集要項に明記されているケースもあるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
再応募の際には、前回との違いや自分がどのように成長したかを明確に伝えることが重要です。
単に「もう一度受けたい」ではなく、「この間にこういう経験を積み、志望度がさらに高まった」といった内容を含めて伝えると、好印象につながります。
挑戦の意欲と向上心をアピールしましょう。
一次面接で落ちないためのポイントを押さえて選考通過を目指そう!

一次面接で落ちることは、就活生にとって決して珍しいことではありません。実際、通過率は30〜50%程度であり、多くの人が壁にぶつかる場面でもあります。
とはいえ、面接官が重視するポイントや、落ちやすい人の傾向を理解することで、改善のヒントは見つかるでしょう。第一印象やマナー、志望動機の伝え方など、準備次第で印象は大きく変わります。
また、Web面接でも工夫次第で印象を与えることは十分可能です。
一次面接の特徴や通過率の実態、よく聞かれる質問への対応、そして気持ちの切り替え方までを押さえておけば、面接で落ちるリスクを大きく減らせます。
冷静に振り返りながら、次のチャンスに自信を持って臨んでください。
まずは志望動機を作ってみる

この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。












