【例文4選】自己紹介の項目や話し方のポイント・注意点を解説!
就活の面接において悩ましいポイントは多数存在します。そして特に気になる点として、「自己紹介」を挙げる方もいるのではないでしょうか。
自己紹介は面接の中でも重要な要素の1つであり、しっかりとした対策が必要です。
そのため本記事では、就活の自己紹介について含めるべき要素やポイント、注意点などを幅広く紹介します。
例文も紹介しているので、自己紹介の台本作りにお役立てくださいね。
そもそも自己紹介とは
自己紹介は、自分がどんな人なのか紹介することを指し、就活の面接では、面接官との一番最初のコミュニケーション機会のため、第一印象に大きく影響するものです。
短時間で終わる面接において、第一印象の良し悪しは非常に重要な要素であり、自己紹介は非常に重要な役割を果たすものだと考えられるでしょう。
また、自己紹介について考えるうえでは自己PRの違いも理解しておくことが大切です。両者の違いは、以下の通り整理できます。
- 自己紹介:自分がどんな人か説明すること
- 自己PR:自分の長所や自信がある点をアピールすること
自己紹介時に自己PRばかりしてしまうと、質問の内容を理解していないと思われたり自己PRのときに話すことがなくなったりしてしまいます。
自己紹介で自己PRをしてはいけないわけではありませんが、簡単な内容にとどめておく意識が重要でしょう。
選考落ちにつながる?自己紹介の重要性を理解しておこう
ここでは、自己紹介の重要性について以下の3点に整理して紹介します。
面接官に刺さる自己紹介をするには重要性を理解しておくことが重要なので、ここで一緒にチェックしておきましょう。
①第一印象に大きく影響する
自己紹介は、第一印象に大きく影響する要素です。面接官が就活生より始めに聞く項目であり、内容や伝わり方によって印象に大きく影響します。
第一印象が一度決まってしまうと面接の短い時間内で変えることは困難であり最終的な合否にも影響しかねません。
そのため、できるだけ好印象を与えるように自分の人柄や魅力を伝えられる自己紹介を練り上げることが重要です。
②自己PRにつなげられる
自己紹介で受けた印象を元に、面接官が次の質問を考えるケースもあるため、自己PRにつなげられることも自己紹介の重要なポイントの1つです。
完全にコントロールすることは難しいものですが、自分の人柄が伝えられる自己紹介に作り上げるようにできる限りの準備は事前にしておきましょう。
③コミュニケーション能力をアピールできる
自己紹介を上手に行うことで、コミュニケーション能力のアピールもできます。
面接官は、限られた面接時間の中で就活生がどのように言いたいことを伝えられるのかを見ているためです。
指定された時間の中でうまく自分の人柄を伝えることで、「報連相(報告・連絡・相談)に必要な能力が備わっている」と印象付けられますよ。
仕事において、報告や相談は日常的に行う重要なことです。短時間で自分が伝えたいことを伝えられるように、面接に向けて訓練しておくと良いでしょう。
自己紹介に盛り込むべき項目
ここでは、自己紹介に盛り込むべき項目を紹介します。自己紹介に盛り込むべき内容は、主に以下の4点です。
①氏名
自己紹介の項目は、もちろん氏名も欠かせません。自己紹介ではフルネームが基本であり、はっきりと名乗ることが大切です。
集団面接などで自分の名前を面接官に印象付けたい場合は、あだ名や名前の由来などを話すような工夫も考えられます。
また、もし面接官が説明会やその他で会ったことがある顔見知りの人であったとしても、氏名の省略はしないようにしましょう。
「名前を名乗るなんて当たり前」と思う方もいるかもしれませんが、緊張していると忘れてしまうこともあるので、意思して元気よく氏名を伝えましょう。
②所属大学・学部・学科
自己紹介に盛り込むべき内容には、自分の所属大学や学部、学科が挙げられます。
自分がどんな場所で何を学んできたのか端的に伝えられるだけでも、面接官に与える印象は変わり、入社後の配属にも影響する可能性は十分に考えられます。
また、自分の背景について伝えるためには、出身地や部活などを合わせて伝える方法も考えられるでしょう。
③自己アピールになるエピソード
自己紹介には、アルバイトや部活動、大学での専攻など、自己アピールにつながるエピソードも盛り込むこともおすすめです。
エピソードは誰もが注目するような華やかな内容でなくても問題なく、自分価値観や人柄を伝えられれば十分です。
のちに行う自己PRにつなげられるようなエピソードを選び、面接を有利に進めましょう。
④仕事に向けた意気込み
自己PRの最後には、入社後の業務に向けた意気込みを盛り込むことも大切です。
仕事に関する意欲を就活生側から伝えることで面接官に対してやる気をアピールし、入社後の姿をイメージさせることにつなげられるためです。
また、目標をはっきりと口にすると、無意識のうちに協力したい気持ちにさせる効果も期待できますよ。
「入した後は、○○として~で頑張りたい」と、未来志向の発言でポジティブに自己紹介を締めくくりましょう。
自己紹介の話し方のポイント
ここでは、自己紹介をする際の話し方のポイントについて、以下の4点に整理して解説します。
①話のスピードとメリハリを意識
自己紹介をするにあたっては、話す際のスピードとメリハリを意識することが大切です。
緊張をしていたり、自分の言いたいことを伝えようという気持ちが強くなりすぎたりすると、どうしても話し方が早くなってしまいます。
そのため面接においては、意識的にゆっくりと話すことを心がけましょう。また、話が単調だと利き手側は飽きてしまい、内容を理解しにくいと言えます。
自己紹介をする際にはトーンにも気をつけて、メリハリをつけて話すことも重要でしょう。
②明るい表情と姿勢の良さを意識
自己紹介の際には、表情と姿勢についても意識をおすすめします。どんなに良い自己紹介をしていても、表情や姿勢の悪さで印象を悪くすることもあるためです。
表情が暗いとどうしても暗い印象を与えてしまい、場合によっては「やる気がない」「不機嫌になっている」などと思われてしまうかもしれません。
また、姿勢が悪いとだらしなく見えたり自信がなさそうに見えたりもすることから、正しい姿勢を保つことも重要です。
話の内容はもちろん大切ですが、好印象を与えるためには表情や姿勢にもこだわるようにしましょう。
③顔を上げて聞き取りやすい声を意識
自己紹介をする際には、聞く側の聞き取りやすさについても気を付ける必要があります。
どんなに自己紹介を練り上げたとしても、相手に伝わらなくては意味がありません。声は大きく、はっきりと自信を持って話してください。
また、はっきりと声を出すことはもちろん、顔を上げて声が届きやすくすることも意識しましょう。
基本的には面接官の目を見て、笑顔で話すことを心がけることが大切です。
④PREP法を意識
自己紹介を組み立てるにあたっては、「PREP法」を意識することが重要です。PREP法とは、以下の順番で話を組み立てる方法のことを指します。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(例え)
- Point(結論)
上記の流れで話を組み立てると、論理的で相手に内容が伝わりやすく、ビジネスでは結論から話をすることは基本です。
面接だけでなく入社後のことも見据えて、上記の流れで話を組み立てる訓練をしておくと良いでしょう。
自己紹介で注意すべきポイント5つ
ここでは、自己紹介で注意すべきポイントを以下の5点に整理して紹介します。
①話が冗長にならないようにする
自己紹介をする際には、話が長くなり過ぎないように気を付けなくてはいけません。
話が長くなると、「要点をまとめて話ができない」との印象を与えかねないためです。制限時間が決められていれば、その時間内にまとめるようにします。
もし制限時間を特に設けられなかった場合は、1分を目安にして話すと簡潔な印象を与えられるでしょう。
できるだけアピールしたいと思うと「あれもこれも」と話をしたくなりがちですが、要点を整理して簡潔に伝えることも重要です。
②面白いネタを狙わない
面接の自己紹介においては、笑いをとろうとネタに走ってはいけません。あまりネタに走ると、「真剣にやってない」と思われる可能性があるためです。
できるだけインパクトを残そうと思い、ウケ狙いに走ってしまう気持ちは分かります。
しかしインパクトを残せる可能性よりもネガティブな印象を与える可能性の方が高いので、基本的には避け、誠実に話を組み立てるようにしましょう。
③話す際の姿勢や態度にも注意する
自己紹介をする際には、話す際の姿勢や態度にも注意するべきです。
「相手の目を見て姿勢を正しくして話す」と言えば、当たり前に聞こえるかもしれません。しかし面接で緊張すると、どうしてもうまくやれないことはあります。
こちらは誠意を込めて話をしているつもりでも、面接官には「態度が悪い」「やる気がない」などと思われてしまう可能性は十分にあるでしょう。
緊張はどうしても本番でしてしまうものではあるので、普段からしっかりと姿勢を正して相手の目を見て話す習慣をつけておくことが大切です。
④自己紹介は自慢話ではない
自己紹介をする際には、自慢話ではないことを意識しておかなくてはいけません。
自慢話が多すぎると、「客観的に自分を分析できていない」「傲慢なタイプなのかも」などと思われる可能性があります。
自己PRにつながる話を盛り込むことは重要ですが、実績や名声をあまりにも強調しすぎてしまうと、マイナス評価につながるため注意です。
自己PRをする際には腰を低くし、話を盛りすぎないように話しましょう。
⑤嘘はつかない
自己紹介をする際には、絶対に嘘をついてはいけません。面接官は、非常に多くの就活生を相手に話を聞いています。
そのため、話に嘘があると見抜かれてしまう恐れがありますし、嘘が入るとどうしても話に矛盾が生まれやすいとも考えられます。
さらに、たとえ嘘をついて採用を勝ち取ったとしても、入社後に苦労する可能性が高いとも考えられるでしょう。
自分を良く見せるように努力・工夫をすることは重要ですが、嘘をつかずありのままの自分の魅力を見せることにこだわるべきです。
自己紹介で緊張しないためのコツ3つ
自己紹介は面接の最初に行うことが多く、どうしても緊張してしまうものですよね。ここでは、自己紹介で緊張しないためのコツとして以下の3点を紹介します。
①台本を作っておく
自己紹介では、基本的には事前に台本を作っておくことが重要です。台本を作って覚えておくだけでも、話すことを整理しやすくなります。
台本通りにいかないことも多々ありますが、要点を整理する意味でもまずは台本を作ることから始めておいた方が良いでしょう。
台本を作る場合には、1分程度で収めることも重要です。台本を作り終えたら一度自分でゆっくりと読んでみて、どれくらいかかるか測ってみてください。
②マナーを身に着けておく
緊張を抑えて自己紹介を成功させるには、最低限のビジネスマナーを身に着けておくことも重要です。
面接で緊張する大きな要因として、マナーをきちんと守れているか不安になってしまうことが挙げられるため、マナーをまず守れるようになれば、安心感が高まると考えられます。
緊張しやすい方は、入室前のノックやお辞儀の仕方などひと通りのマナーを身につけることも意識してみてください。
③とにかく練習を重ねる
緊張で面接がうまくいかないと感じる人は、とにかく練習を重ねることが重要です。
準備が万端に整っていないと、どうしても緊張しやすいものです。台本を作ったら見ないでスムーズに話せるように、繰り返し練習しましょう。
自分一人で話すだけでなく、可能であれば友人・知人や家族などの第三者に聞いてもらうこともおすすめです。
何度も練習してどんな状態でも話せるようにしておけば本番で緊張しにくくなり、緊張したいとしてもなんとか話せる可能性が高まります。
【パターン別】自己紹介の例文4つとポイント
自己紹介の台本を作る際には、例文を参考にすると効率的です。そのためここでは、自己紹介の例文を以下の4パターンに分けて紹介します。
①趣味
私は、○○大学○○学部○○学科の〇〇〇〇と申します。 私は小学校に入った頃から水泳を続けており、体力には自信があります。中学校と高校では水泳部に所属し、大学に入ってからも学業やアルバイトと並行して週の半分くらいはプールで1時間程度泳いでおります。 泳ぎ続けた結果身についた体力と忍耐力は、私の大きな強みです。御社でも持ち前の体力を発揮し、営業職として業績アップに貢献したいと考えております。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。 |
趣味の水泳を強みにつなげた自己紹介の例文です。体力がアピールポイントになる職種や業界は多く、幅広いケースで応用できると考えられます。
ただ「泳ぐのが好き」と伝えるだけでなく、これまでの人生でどれだけ趣味に時間を使い現在はどうしているのかも具体的に伝えるようにしましょう。
水泳以外にもスポーツを趣味としている人は応用しやすいと考えられることから、一度台本を作ってみてください。
②部活
○○大学○○学部○○学科の〇〇〇〇と申します。 私は中学から大学にかけて、部活動で野球を続けています。大学受験で一時的に野球をしない時期もありましたが、大学に入ってからは毎日欠かさず練習とトレーニングを続けております。現在は部長としてチームの練習メニューを作り、野球部始まって以来初の関東1部昇格を果たしました。 チームワークを大切にしており、御社でも部署の皆さまとの連携を大切にして貢献していきたいと考えております。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。 |
部活動のエピソードを盛り込むにあたっては、どれだけ打ち込んできたのかをできるだけ具体的・客観的に伝えることが大切です。
「頑張りました」とだけ言っても、なかなか面接官には響きません。頑張った学生のエピソードは、面接官あh何十回・何百回と聞いているためです。
実績があれば具体的に伝える、毎日継続していることを伝えるなど、できるだけ具体性を持たせるように工夫してみましょう。
③出身地
○○大学○○学部○○学科の〇〇〇〇と申します。 出身は八丁味噌で知られる愛知県岡崎市です。岡崎市は徳川家康出生の地でもあり、私の尊敬する人物の1人でもあります。家康が残した「戦いでは強い者が勝つ。辛抱の強い者が。」の言葉は、私の座右の銘です。 どんなことでもコツコツとあきらめずに取り組むことを大切にしており、御社でも粘り強く仕事に取り組んで売上に貢献したいと考えております。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。 |
出身地の話題は、面接の空気を和ませて面接官に興味を持ってもらえる、インパクトを残しやすいなどの点で効果的です。
ただし、面接官がないようピンと来ないようだと、効果は半減してしまうでしょう。
そのため出身地について話をする場合は、できるだけ多くの人が分かる人物や場所を取り上げることが重要です。
例文では出身地から生まれた歴史上の人物を取り上げ、そこから座右の銘まで話を広げています。
④アルバイト
○○大学○○学部○○学科から来ました、〇〇〇〇と申します。 私は、大学時代に入学した直後から現在までコンビニエンスストアでのアルバイトを続けております。勤務中はお客様目線に立ち、レジの行列を作らないことを大切にしています。他の業務中でも定期的にレジの周辺を確認するようにしており、店長からは「アラーム機能みたいですごい」との言葉をいただいています。 御社でもお客様目線に立った仕事を大切にして、販売部で活躍できたらと考えております。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。 |
アルバイトの経験について話す際には、仕事によって身についたことや経験できたことなどを話せると好印象につなげやすいでしょう。
この例文では「お客様目線に立った対応ができる」とのアピールを行い、「アラーム」という特徴的な言葉で印象を強くするように工夫しています。
自己紹介の項目やポイント・注意点を押さえておきましょう!
自己紹介は面接における最初のコミュニケーション機会であり、第一印象を決める重要な要素です。
自己紹介対策をする際には今回紹介した例文も参考にしていただき、台本を作ってできる限り練習を行うようにしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。